パクパク日記14年3月2週
由布院・長湯・久住高原・黒川温泉・日田・博多と九州の旅
長湯ラムネ温泉
日田のひなまつり
3月 10日(月) 晴れ 北風強し!
朝 無し!
昼 曙橋 「天ぷら荘司」 上天丼 1400円
数日前から行方不明になっているマレーシア航空の旅客機は未だ行方不明が続いている。マレーシア
のクアラルンプールを飛び立って北京に向かい消息を絶った。JALのサンフランシスコ行きがはワイン
のホノルルに緊急着陸した。何かとお騒がせなボーイング787だ。私も日常のように飛行機に乗って
いるから航空機関連のニュースには敏感だ。マレーシア航空何とか無事でいてくれないかなぁ。プラズ
マ治療後のランチ、今日はカレーじゃないよ。「天ぷら荘司」の天丼。荘司ご夫妻に恵まれたご長男は
小麦粉、卵、胡麻油アレルギーなのだそうだ。天ぷら屋の息子なのに天ぷら食べられないって悲しい。
遅い夜 銀座 「CANTINA SICILIANA」(3人で)前菜5種盛り合わせ 1890円、農園野菜のグ
リーンサラダ 1050円、じゃが芋カリカリロースト 735円、鱈の白子入りコロッケ2皿 840円×
2、小海老と青さ海苔クリームソーススパゲッティーニ 1680円、豚肉ラグーリゾット キアラモン
テグルフィ風 1680円、松阪牛ポークグリルレモン添え 2625円、生ビール 2杯、シチリア赤
ワイン(キアンタリネロダブオウロ 4500円×2本) @8千円
3代目猿之助(猿翁)が創り上げたスーパー歌舞伎を4代目猿之助はスーパー歌舞伎U(セカンド)と
銘打って第一作「空ヲ刻ム者」の公演に打って出た。前川知大の作・演出で、歌舞伎外から佐々木蔵
之助と浅野和之、福士誠治が共演。仏師の話だから、行儀が良過ぎる流れというか、良い年になって
から道徳の教科書を立って読まされているような気恥ずかしさも感じちゃってね。正論言われちゃなー
もも言えね、ってか。先代のスーパー歌舞伎では、各幕で必ず見せ場があったが、最後の最後にまと
めてドカーンという感じで、それまでの舞台がオトナシ過ぎか。佐々木蔵之助はもっと腹に力が入った
声量が欲しい。福士誠治の役は本人がどう思っているか知らないが気の毒。顔良い役者にやらせなく
てもいいのに。浅野和之が一番得をする役だった。4代目猿之助演技も存在感も既に大物っぽいぞ。
マキ子と一緒に観たのだが、遅くなった夕食はご主人のA先生も一緒に。歌舞伎座裏にあるシチリア
料理の店だ。シチリアワインがなかなか美味しくて3人で2本スッと飲んでしまった。A先生体調悪し。
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3月 11日(火) 晴れ 東日本大震災から今日で3年!
朝 家食 京都「はふう」のカレー味噌ふすまドッグ、オニオンスープ、ヨーグルト
昼 恵比寿 「中村屋」 インドカレー(サラダ、ライス)1365円−小ライス 105円、持参のふすまパン
今日は東日本大震災が起きてから丸3年になる。私らにはどうこう言えないが、被災者の方々にとって
はこの3年は長かったのか短かったのか。この1週間震災関連、原発関連の番組ばかりだった。今日
は幸子さんの告別式があるハズだ。11時から来客&打ち合わせ長引き、12時半に家を出ようという
予定が大幅に遅れた。転がるように(気持ちだけね、膝痛いし転がるのはムリだわ)恵比寿に向う。30
分で着いたので食事が出来る。すぐ入れるのは「中村屋」。すぐ食べられるのはカレーだ。それにしよ。
夜 荒木町 「よつやこくている」 オニオンスライス 350円、ポテトサラダ 480円、野菜炒め 480円、
湯豆腐 480円、ミックスピッツァ 850円、生ビール 500円、麦焼酎 @3870円
長年愛煙家であったが、禁煙したらトンデモナイ嫌煙家になってしまった。イイカゲンな分煙しかしてい
ないコーヒーショップなど、入口で煙の匂いがちょっとでもしたら入るのは即中止。喫煙可の「よつやこく
ている」に行く時は、煙草の煙を避けられる席があるかどうか電話で確認してから出向く。この店は入
口と店が2つあるのだが、調理場などは中で繫がっている。客席から客席に移動も出来る。そんな造り
だから、嫌煙家の私が行きたいと言えば、「隣へどーぞ」と誰もいない右側の店に案内されることが多
い。この店の料理で私が好きなベスト3であるポテトサラダ、野菜炒め、ミックスピッツァ食べてご機嫌。
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3月 12日(水) 晴れ
朝 家食 「よつやこくている」のピッツァ、「タニタ食堂」の味噌汁、ヨーグルト
昼 代々木 「火の国」 小ちゃんぽん 680円+野菜倍盛り 150円
代々木の整体。もう十年以上通っている。毎週行っていたのに、今は月1回行くのがやっとだ。ラジウ
ム岩盤ドームベッドで袋田の滝ほど汗が出た。ビシャビシャ。膝治療が痛くて、「こんなに痛くするならも
う来ない!」と泣いたフリしたら、「子供みたいなこと言うもんじゃありません!」と叱られた。治療の後は
「火の国」でお気に入り小ちゃんぽん+野菜倍盛り。小ちゃんほんの少ない麺は半分位食べて残す。
遅い夜 舟町 「仙水」 お通し:うるいの酒盗和えとイイダコ、昆布大根 600円、牡蠣フライ 1500
円、ギザバの酢の物(サービス)、牡蠣小鍋 1800円、若竹煮(ハーフ)、生ビール 2杯、麦焼酎
@1万2110円
明日から5泊6日の九州旅行に出発する。出かける前に、パクパク日記を作り終えてアップしなければ
イカン。しかし、5月の旅催行できなくなって代わりの旅を探して申し込んだり、明日からの旅の準備や
らがあったりと忙しくてなかなか出来上らない。ナウルに行った週だから普通より時間がかかるのだ。
「出来ないとご飯食べられないよー!」、「出来ないと九州行っちゃダメだよー!」と自らにムチ打って。
ビシッ!痛ッ!ようやく出来上がってアップしたら、もう9時半だった。こんな遅い時間からだけどやっぱ
り夕食は食べたい。「仙水」に行った。今夜もまた牡蠣料理を2種類も頼んでしまう。牡蠣よサラバか。
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3月 13日(木) 東京:曇りのち雨 大分県:降ったり止んだりそして強風!
朝 アーモンド
遅い昼 大分 「こつこと庵」 よだぎい定食(とり天、だんご汁、ご飯、漬け物) 1300円
よだぎい定食
昨夜遅い夕食から帰宅したのは午後11時半だった。それから九州旅の準備を半分した。今朝は6時
に起きたから当然睡眠不足だ。生憎の天候で、東京では午後から大雨になると天気予報では言ってい
る。九州地方は既に雨が降っていて昼過ぎには止むとか。つまり、飛行機で大きな雨雲と擦れ違うって
ことだな。浜松町ですんでのところで空港快速を逃したから鈍行モノレールに乗る。朝の時間は空港利
用客より、通勤通学客優先のダイヤ編成になっている。お陰で羽田空港には待ち合わせの9時半ギリ
ギリになってしまった。今日からM浦夫妻と九州旅行。「5日間、どうぞよろしくお願いします」。JALの
大分行きは30分程離陸が遅れ、到着もその分遅れた。そんなことでレンタカーで大分市の「こつこつ
庵」でのランチは2時過ぎになってしまった。大分郷土料理のよだぎい定食。とり天もだんご汁も旨い!
午後のおやつ 由布院・亀の井別荘 柚子練り、お茶
お茶受けの柚子練と談話室
大分は雨が止んだハズだったが、時折り雨が降ったりで大気が安定していないようだ。風が凄い!高
速で由布院に向ったのだが、運転するナオさんは「ハンドル取られそうで怖い!」と言っている。車体も
揺れるのだよ。途中で濃霧となり、ほとんど景色が見えなくなった。由布岳なんてどこにあるやら。よう
やく霧が晴れた先に由布院盆地が姿を現わした。いいねこの風景。そのまま亀の井別荘に直行する。
夜―1 由布院・亀の井別荘 「蛍光園」 (3人で)春緑の膳:前菜盛りわせ」平目の押し寿司・スナップ
えんどう、グリーンピースの甘煮・チーズの味噌漬け・カラスミ大根、カンパチとサヨリのお造り、新
若布と竹の子・土筆と菜花のお椀、鰆の幽庵焼き 梅酢長芋と椎茸パルメザンチーズ焼き添え、
炊き合わせ」湯葉・焼き豆腐。蕗・こごみ・生桜海老・タラの芽 ウニ銀餡かけ、黒毛和牛の塩焼き
柚子故障添え、ミル貝なます、手打ち蕎麦、漬け物、味噌汁、水菓子)、生ビール 700円×2杯、
麦焼酎「二階堂」 2500円、赤ワイン(M浦さんのご馳走)
総支配人始め宿の皆さんの温かいご挨拶を受ける。初めてお目にかかる方も。お茶を頂いてから、部
屋に入る前に「亀の井別荘見学ツァー」をすることに。隊長私、隊員M浦夫妻。売店の鍵屋、昼喫茶店
夜BARになる「天井桟敷」と「山猫」、大浴場、百番館、各離れ客室、そして談話室。私の部屋はいつも
の奥由布だ。本館の洋室。空いている限りこの部屋にして頂いている。M浦さんの洋室にはバーカウ
ンターが付いていてお酒好き夫婦向きだ。本館に6室ある洋室はどの部屋にも個性と趣きがあって面
白い。大浴場に2つある露天風呂。たっぷりした大きさの丸い檜風呂が好き。この丸い風呂に入って由
布岳を見上げるのが至極の時なのだが、今日は天候悪く山は見えない。洋室客の食事は本館1階に
あるレストラン「蛍光園」で。一夜目は会席コースだ。一人あるいはオジョーやA夫妻と一緒の時は、生
ビールと麦焼酎なのだが、M浦夫妻はワイン通。途中からワインリストが取り寄せられ、1998年の赤
ワインボトルが開けられた。長年この宿に来ているが、ワインを飲んだのは初めてかもしれない。入社
3年目のNさんが胸に葡萄印のバッジ(ソムリエ)をつけていて頼もしい。M浦さんご夫妻由布院は何
度目かの訪問だが、亀の井別荘は初めてとか。ここまでの数時間ゆったりとされ気に入られたようだ。
夜―2 由布院・亀の井別荘 客室「奥由布の間」にて 漬け物と「兼八」
酒飲み3人は食事終わってもトーゼンのように私の部屋で2次会。麦焼酎の「兼八」と漬け物をルーム
サービスで頼み、私専用の梅酒(そうゆうのがあるのですよ)を飲んで寛いだ。亀の井別荘はいいな。
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3月 14日(金) 由布院は一日中雪 夜中に震度4の地震!
朝 由布院・亀の井別荘 「蛍光園」 洋朝食セット(カボスジュース、ゼリー入りヨーグルト、スープ、生
ハムとサラダ、オムレツ&ソーセージ&マッシュポテト、トースト、各種パン、ジャムとバター、フル
ーツ、コーヒー
昨夜午前2時過ぎ地震があった。震源地は伊予灘。マグニチュード6,2で、昨日車で通過して来た海
近くの町は震度5弱、ここ由布市は震度4であった。3年と3日前の3月11日、東日本大震災があった
日私はここ亀の井別荘に滞在していた。そんなこともあって亀の井別荘=地震のような図式になるの
が怖い。なーんて言っているが、実は地震があったこと起きてからテレビニュースで知った次第で・・・。
朝の風呂は部屋の檜風呂に入ることにしている。部屋のお風呂もちゃんと温泉出るのが嬉しい。朝ドラ
を観て、8時17分から朝食。今日は3人とも洋朝食だよ。接客担当のS山さんも地震知らなかった?
昼 由布院 「麺一」 盆地うどん定食(ごぼ天うどん(とり天、サラダ、切り干し大根、ほうれん草お
浸し、ご飯、漬け物) 1300円
ボリュームたっぷりの盆地うどん定食
度重なる由布院訪問で最近は散歩とお茶を飲みに行く程度にしか外出しない。今日はどうも一日天気
が悪いらしいから午前中は各自ゆっくりして、11時頃からゆるゆると車で出かけた。雪が降っている。
由布院を車で一周した。30分かからない。じゃ、JAの売り場を見た後はランチしましょうか。亀の井別
荘の元総料理長が経営するうどん屋の「麺一」に行く。3年前に較べてメニューが随分増えていた。今
日の天候のように、今日私の体調はかなり良くない。トイレに何度も駆け込むし食欲もほとんど無い。
なのにボリュームたっぷりの盆地うどん定食(ごぼ天うどん)注文してしまった。目が食べたいからぁ?
午後のお茶 由布院・無量塔 「タンズバー」 アールグレイ 700円
美術館「アルデジオ」
由布院御三家の「無量塔」入口 1930年代アメリカ劇場用スピーカー 名物Pロール(M浦夫妻が食べた)
雪の降る中、車でちょっと山を登って美術館「アルテジオ」へ。由布院御三家のひとつ「無量塔」の音楽
にまつわるアート施設だ。何度もここには来ているが、今はヴァイオリンなど弦楽器のボディをテーマに
した美術品が展示され、大きな窓の外に降る雪が何とも言えない背景となっていた。「アルテジオ」から
ハァハァ坂を上って行くと、「無量塔」の食事処「柴扉洞」に辿り着く。この中にある「タンズバー」でお茶
しましょう。新潟から移築したという古民家に1930年代のアメリカ劇場用の巨大なスピーカーがデ―
んと据えられ、暖炉では薪がパチパチと燃えている。M夫妻は名物のPロールをペロリと平らげたよ。
夜 由布院・亀の井別荘 「蛍光園」 (3人で) しゃぶしゃぶ膳(前菜:土筆のおろし和え、菜の花とカ
ラスミ、お造り:鯵とイカ、巻き湯葉とこごみの潮汁、車海老の塩焼きと竹の子・酢茗荷添え、豊後
牛のしゃぶしゃぶ特盛り(腿肉とロース肉)、(食事は要りません)、フルーツ、生ビール、白ワイン
(M浦さんにご馳走になった)
「亀の井別荘」のショップ「鍵屋」。この宿に泊まったら(由布院日帰り客の方もたくさん来られます)、必
ず利用する店だ。購買必須商品は柚子胡椒。いろんなメーカーの柚子胡椒を食べて来たが、安定的に
美味しいのはコレ!緑のレギュラーと順に辛くなる赤と黄色。でもやっぱり緑がいいかな。季節による
が、宿のお茶受けに出される柚子練りや巳次郎柿も名物。数多い種類のジャムもお勧めだ。いつもの
ように帰京日に到着するようクール便で送る。九州から東京に送る場合、中1日かかる。2晩目の夕食
はしゃぶしゃぶと決めている。オジョーと食べまくったお陰で何も言わなくても、豊後牛は贅沢に大盛り
をやり過ごした特盛りだ。推定1、2キロ!「お替りもありますからね」と接客担当S山さんはニコニコ。と
ころが。私本日ゼッフチョウなんです。しゃぶしゃぶになるまでもお料理が出て来たから、それを食べた
だけで既に満杯状態で。せっかくだからとガンバッテ5枚は食べた。T子さんも5枚は食べた。あとはナ
オさんが完食するのよ!推定800gを超える豊後牛。ナオさん食べました!エライ!食事要りません。
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3月 15日(土) 由布院・長湯・久住高原・黒川温泉は快晴!
朝 由布院・亀の井別荘 「蛍光園」 和朝食膳(カボスジュース、甘鯛塩焼き、出汁巻玉子、ほうれん
草と椎茸和え、汲み上げ豆腐、切干し大根煮、めんたいこ、ちりめんジャコ、焼き海苔、白飯、味
噌汁、フルーツ)
真っ白な由布岳が姿を見せた
長湯に向う途中の素晴らしい眺め 長湯ラムネ温泉大好き!
昨夜は体調不良で肉も酒も進まず、ご飯も蕎麦も食べなかった。2次会もやらなかった。体調回復した
今朝は空腹で目が覚めるほど。しかも2日間ぐずぐずしてお天気も見事に回復して素晴らしい青空だ。
今朝は和朝食膳。3人ともニコニコモリモリ。こんなにおかずがあるとご飯を食べないようにするのにエ
ラク苦労する。美味しい朝食だった。出発間際、S山さんが今月末で退社されると聞いた。でもご結婚さ
れるのね。おめでとうございます、そしてありがとう!皆さんに見送られて「またお邪魔します!!」。一
路長湯に向かった。40分で到着。男女に分かれて日本有数の炭酸泉・ラムネ温泉に浸かる。初長湯
のT子さんは「こんなに冷たいというかぬるいのぉ」と最初泣きそうだったが、カラダ中が泡だらけにな
る頃にはすっかり気に入って「出たくない!」。45分浸かってようやくぬる湯を出る。良い気持である!
昼 久住高原・レゾネイトくじゅう 「メテオ」 ごぼうのクリームスープ 600円、豊後牛カレー(サラ
ダ付き) 1300円、持参したふすまパン、コーヒー 200円
久住高原にあるレゾネイトくじゅう
ごぼうスープと豊後牛カレー(昨日のあの肉入れてよ!)
真っ青な空が映える久住連山
久住高原の瀬の本交差点から黒川温泉は近い(写真はいこい旅館)
ランチは長湯から30分弱の久住高原にあるレゾネイトくじゅうの「メテオ」。この宿にも何度も泊まったこ
とがある。宿までの短いドライブだったが、見事に晴れ上がった青空に久住連山が見え隠れして美しい
姿を見せている。私が日本で一番好きな場所・久住高原である。「今日は軽めにしよ」っと決めてごぼう
スープと豊後牛カレーにした。このカレーに昨夜持て余した豊後牛を焼いて入れたらさぞ美味しかった
だろうな。前菜にスープ、デザートまでつくハンバーグランチを注文したナオさんの食欲は見事だ。食事
の後は瀬の本交差点の手前にあるあざみの展望台で久住連山を眺める。ひとつ残念だったのはこれ
ほどの晴天なのに阿蘇連山に霞がかかって見えなかったこと。その後黒川温泉をブラブラ散歩した。
午後のおやつ 黒川温泉・山みず木・客室「花水」にて 女将手造り羊羹とお茶
夜 黒川温泉・山みず木・食事処 「花片々」にて 夕食膳(柚子ワイン、虹鱒からし酢味噌和え、春の
前菜、竹の子真丈、桜鯛と春野菜の生春巻き、馬鈴薯まんじゅう、えのは(ヤマメ)の塩焼き 辛し
蓮根と細竹味噌漬け添え、阿蘇赤毛牛ステーキと野菜、豚のつみれときのこの豆乳鍋、ご飯、香
の物、水菓子:ミルクプリンと黒五ムース パンケーキとマンゴーわらび餅と苺)、生ビール、黒川
麦焼酎
今夜の宿は黒川温泉街から2`離れた奥黒川にある「山みず木」。女性露天風呂にある裸の散歩道
が人気の宿で、これまで3度湯めぐりで来たことがあるが泊まるのは初めて。私の部屋は2階のトイレ
付き十畳間。M夫妻の部屋は露天風呂に程近い1階で、12,5畳に3畳が2つと内風呂が付いたお部
屋。M夫妻のお部屋で女将手製の羊羹を頂いた。水羊羹のようにツルンとしながら小豆がそのままで
美味しい。露天風呂は湯めぐり客で大賑わいのようだ。それなら明日の早朝にしようか。暫く休憩して
から食事処で夕食。黒川麦焼酎とえのは(ヤマメ)塩焼きが美味しかった。豆乳鍋にご飯入れて雑炊。
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3月 16日(日) 黒川温泉・日田・福岡快晴 気温20度ポカポカ陽気
朝 黒川温泉・山みず木・食事処 「花片々」にて 朝食膳
女湯には風人との湯と森の湯がある 女内湯・さおと女 朝食のお膳
長年ベッドで寝ているから畳に敷いた布団で寝るということが苦痛になる。特に膝が痛い人間には、寝
たり起きたりの動作がシンドイ。寝ている間温泉の硫黄が鼻について熟睡出来なかった。6時に起きる
とエラク寒い!パジャマから浴衣に着替えて露天風呂の前まで行ったが、この寒さでは裸の散歩道は
キツイなぁ。じゃ止めて内湯のさおと女の湯に行こう。1番!う〜ん、気持良いお湯だ。朝食も旨いぞ!
昼 日田・豆田町 「嶋屋」 だんご汁定食 1160円、コーヒー 400円(M浦さんにご馳走になった)
木の花ガルデンの紅梅 日田は3月末までおひな祭 だんご汁定食を食べたが・・・
チェックアウトして日田に向う。それまでに道の駅や「木の花ガルデン」に吸い寄せられる。原木椎茸や
野菜、柑橘類が立派なこと!そして安いこと!今日東京に帰るならドッサリ買い込んで背負って行くの
だが。M浦さんご夫妻は、ここでも椎茸、梅干など日田で羊羹を気前よくどんどん買っておいでだ。よく
考えたら、私料理ヤメタのだから食材買ってもムダだったなぁ。それとも料理再開しますか?いえいえ。
日田の町に来るのは久し振り。陶器の小鹿田(おんだ)など郊外に来たのは12年前だし、だんご汁を
初めて食べた豆田町はもっと前に来たハズだ。天領日田は下駄の生産でも有名だが、今は2月中旬
から始まっているおひなまつりで賑わっていた。案内所で教えて貰った「嶋屋」のだんご汁は旨くない。
私のバッグから顔を出しているのはナニ?キャッ!「山みず木」の部屋の鍵。また返し忘れてしまった。
午後のお茶 福岡近くのドライブイン スタバのコーヒー
夜―1 福岡 「食・心・旬きく」 (3人で)お通し:天然とらふぐ真丈、お造り盛り合わせ:唐津のウニと
平目、胡麻鯖 1000円、甘鯛の煮付け、帆立の茶碗蒸し、芥子蓮根、馬刺し、葉山葵とふぐ皮の
酒粕和え、ジネンジョの磯辺揚げ、小柱のかき揚げ、汐くじら、イカ塩辛、食事:南関あげ入り稲庭
うどん)、生ビール 2杯、麦焼酎 1、5本 @1万円
日田から福岡の町までまっすぐ来れば1時間もかからない。お名残惜しいので、途中のドライブインで
お茶したりしてゆっくり福岡入り。ホテルオークラ福岡にチェックインしている間にナオさんはレンタカー
返却に行かれた。大分空港で借りて福岡で返却。便利だねぇ。持って来てしまった「山みず木」の鍵は
ホテルで封筒を貰い、宿に郵送した。申し訳ありましぇん・・・。早くも今夜がM浦夫妻との最後の夜とな
ってしまった。ずっと宿のボリュームたっぷりの夕食コースだったから、最後は小料理屋でいかがでしょ
う。ホテルから徒歩数分の「食・心・旬きく」を予約した。私が博多座夜の部を観た時に行く店だ。小上が
りは座るのがタイヘンなので、ちょっと狭かったが3人でカウンターに。もうそろそろ終わりという胡麻鯖
が旨い。芥子蓮根や馬刺しも九州らしいね。T子さんは福岡生まれだから汐くじらが懐かしいそうだ。
食事は各自好きなモノを。ナオさん稲荷寿司、T子さんおにぎり、私は南関あげ入り稲庭うどんにした。
夜―2 ホテルオークラ福岡 「バロン オークラバー」 ジントニック(M浦さんにご馳走になった)
生ビール2杯の他に3人で焼酎1,5本空けたから既に相当酔っ払っているのだが、「最後だから」とホ
テルのメインバーに誘われた。私がいかにそそっかしいかバレてしまったが楽しい旅でしたねと乾杯。
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【今週の振り返り】
M浦夫妻との4泊5日の九州の旅、昨年末から楽しみにしていた。これだけ日数があれば十分だろうと
思ったのだが、実際旅が始まってしまえばアッという間。相変らず九州はスキだらけで、ほっこり油断出
来るところが何とも魅力的だ。
初めての九州は大学2年の時だ。大学ではギタークラブでコントラバスを弾いていた。新人歓迎演奏会
なんて小さなものから、関東ギター連盟合同演奏会や隔年で東京と京都で演奏会を開いた京都の私
立大学とのジョイントコンサート、そして一番力を入れた定期演奏会があった。練習、チケットの販売な
ど演奏会の準備もタイヘンだったが、夏の地方演奏会は一番の楽しみだった。OBが公演会場を借り、
チケットを売って準備を進めた地方を順に演奏して回るのだ。大学2年の夏の地方演奏公演は1週間
に渡って4会場で演奏会が行われた。静岡に始まり、岐阜、名古屋そこからドーンと下関近くの川棚温
泉に移動し、ここで練習と休憩の2泊。次は九州の別府で最後の演奏会をやって翌日解散というスケ
ジュールだった。川棚温泉の旅館は当時クラブの委員長のご実家で、金銭的にも随分お世話になった
のだと思う。別府の会場は1日前美空ひばりが公演した場所で、その広い会場が満席だったと別府担
当のOBが自慢していたのをよく覚えている。
私は2人しかいないコントラバス担当だから地方公演選抜メンバーに自動的に選ばれたが、2年生同
期の仲良し3人は選ばれなかった。その代わり、最後の別府公演の夜、スカイメイト(当時そうゆうのが
あった)を利用して飛んで来て、地方公演組が泊まっている宿にもぐり込んだ。これで夕食代も宿泊代
も浮いたワケだ。「お疲れさん」と3年マネージャーから500円札1枚を貰った。当時500円硬貨は発
行されていなかった(1982年だよ、500円硬貨は)。公演で使った楽器や機材などは下級生が分けあ
って運ぶことになった。私が弾いたコントラバスはそのまま東京に帰る男子2人が引き受けてくれて、私
は救急箱を東京の部室まで持っていく係りとなった。さぁ、出発だ。駆けつけた仲良し3人と私の4人で
「九州一周貧乏旅行」が始まった。
計画は無い。下調べをして来た人もいない。予約も全く、いやH田さんのご両親が予約してくれた2泊
目の鹿児島・桜島の国民宿があったなぁ。あとは何も無いのだ。「先ずは宮崎っしょ」ということで、その
頃新婚旅行で人気のある宮崎に向かった。デューク・エイセスの「フェニックス・ハネムーン」 ♪ フェ
ニックス 木陰 Hm・・・」なんて歌いながら鬼の洗濯岩を歩いていたらK井W代さんが足を滑らせて
転んだ。ワンピースは海水で濡れたが、懸命に庇った父親から借りたカメラ・ライカは無事で一堂ホッと
した。鹿児島・桜島に泊まって列車に乗ると、やはり地方公演を終えて旅行中の先輩男子2人にバッタ
リ会った。バスで天草に渡って泊まり、翌日船で長崎に移動。列車、バスなど移動手段の時刻表を調
べるのはH田さんの担当、毎晩の宿を探して料金交渉するのは私、K井W代さんは笑わせ和ませ担
当、Bバ子はよく寝てよく食べる係だった。長崎市では素泊まり600円で交渉成立した宿に行ってみる
と、百畳敷きの大広間に通されて笑っちまった。夕食は誰も食べたことが無い長崎名物の皿うどんを食
べようということになった。店に行って値段を見ると何と宿泊代と同じ600円もすると言うからタマゲた
が、運ばれて来た皿うどんを見て仰天した。巨大な皿には、うどんと言いながら揚げ焼きそばより細い
パリパリ麺の上にトロミのついた魚介類や野菜の具がドバーッとのっかっていた。こ、こ、こんな超大盛
りではどんなにがんばっても食べられん! 4人で2皿あれば十分だったんだなぁ。宿代節約している
のになぁ。皿うどん残しちまってもったいなかったなぁ。別府→宮崎→都井岬→鹿児島・桜島→熊本→
天草→長崎→佐世保→阿蘇とまわったところで、帰りの新幹線代を残して金が尽きた。福岡と佐賀は
行かず仕舞いになったが、ざっと九州一周旅行はオシマイ。帰路、委員長が帰省していたご実家の川
棚温泉旅館に1泊させて貰い(金欠につきタダで・笑)、下関出身の同期男子(私ら4人のうちの誰かに
惚れていた・笑)に父親の車で萩、笠山の風穴、秋芳洞・秋吉台などを案内させて、九州ついでに長州
も観光したのだった。
社会人になってから鹿児島の志布志で1週間テント生活をしながらのファーム研修なんてのがあって、
九州ではサケと言えば焼酎のこと、だと知って腰が抜けるほど驚いた。支社のある福岡には何度も仕
事で通ったが、ちょっと苦手なとんこつ博多ラーメンも激辛の辛子高菜漬けと紅生姜をどっさり入れると
私好みの味に変わることを覚えた。佐賀は一時焼き物に凝ったことがあって、有田や伊万里、唐津に
何度何度も行った。熊本県の人気ナンバー1黒川温泉では湯巡りの楽しさを堪能した。そしてリピート
率トップの大分!だんご汁やとり天、琉球、とり飯など大分郷土料理が大好物になった。由布院の居心
地満点の宿に心奪われた。久住高原を「日本一の景色」と惚れこんでしまった。
九州の魅力を語ったら尽きることが無い。これからも九州に通うに違いない。ただひとつ、ちょっと残念
なのは「九州の醤油は甘い」。それ以外は何でんかんでんばり好いとうよ!
そんにゃら早よう帰ってこんニェ