パクパク日記14年9月4週
猫だらけのトルコ・イスタンブールで「岩合夢子」をやっていた
ブルーモスク
カーリエ博物館
9月 22日(月) 晴れ
朝 家食 ツナと卵のトーストサンド、バナナ、ヨーグルト
昼 荒木町 「宇な米」 うな重 特上 4200円
出発日恒例のふすまパン焼き。もっとも以前に較べると量がグーンと減ったけど。冷まして包装したら
スーツケースに詰めてパッキング終了。F山通運が2時から4時にスーツケースを受け取りに来るハズ
だ。ランチに行こう。鰻食べたい!「今日は「松」」にしよう!」と決心して「宇な米」に行く。ところが、左
隣の爺さんは、うな重の前に白焼きを食べているではないか!右隣の爺さんは、今日に続いて明日の
夜の予約までしている。左爺:白焼き+うな重、右爺:2日続きの鰻・・・・・ムムム・・・・「と、と、特上下さ
い!」。蓋を開けると鰻の蒲焼がギッシリ。ご飯なんて見えないんだぜ。ウヒョウヒョ。いっただきます!
夜 成田ヒルトンホテル 中国料理「梅園」 ピータン山椒ソース 1200円、野菜の塩炒め 1200円、
豚肉と春雨の辛味煮込み 1400円、白飯 500円、杏仁豆腐 850円、生ビール 900円×2
杯、紹興酒3年 2合 2600円 @9550円
パクパク日記9月1週を作成してアップ。手荷物を準備して成田空港へ。今月は2度目の成田前泊なの
でヒルトンホテルを予約した。7時半到着。このホテルの和食レストランは月火曜日、中国レストランは
水木曜日が定休日である。今日は月曜だから和食の「松風」はお休み。あそこのしゃぶしゃぶも好きだ
けど。中国料理「梅園」に行く。ここの豚肉と春雨の辛味煮込みが大好き。やっぱりご飯が必要です!
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9月 23日(火) 成田は晴れ トルコ・イスタンブールはどうだったんだろ
第1食 成田空港 ANAラウンジ きつねうどん(小)、お稲荷さん1個、カレー(少量)、冷たい緑茶
第2食 トルコ航空 成田=イスタンブール ビジネスクラス機内食
第3食 トルコ航空 成田=イスタンブール ビジネスクラス機内食
第4食 トルコ・イスタンブール旧市街 スラ・アヤ・ソフィア・ホテル 鮭おにぎり、ウィスキー
ホテルで朝食は食べずにチェックアウト。遅い朝食は成田空港のANAラウンジで。きつねうどん(小)
とお稲荷さん1個とカレーをちょっこし。炭水化物オンパレードだが、少量づつなので見逃しておくんなさ
い。今回お世話になる旅行会社Wの窓口隣はG社。どこかで見たことある人。あぁ、私が参加しなか
ったワインの旅を添乗されたんですね。来年はどうです?なんて話も。トルコ航空に乗るのは何年ぶり
だろう。パクパク日記のバックナンバーで調べてみたら、コーカサス地方と東トルコを旅した4年前であ
った。日本語どころかカンタンな英語も通じないし、日本の週刊誌はほんのちょっとの冊数しか積んで
いないから運が良い人しか読めない。食事は前菜とデザートはワゴンサービスでなかなかに多彩な料
理を出す。トルコワインって結構美味しいんですよ!座席もフルフラットになるが、殆ど眠らないうちにイ
スタンブールに到着。アヤソィア近くの旧市街のホテルにチェックイン。5ツ☆ホテル廊下を猫が疾走!
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9月 24日(水) イスタンブールは晴れ トルコリラ(TRY)=約50円
朝 イスタンブール スラ・アヤ・ソフィア・ホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
ブルーモスクの内部 ジェファルアー神学校で陶器絵付け体験。皆さん熱心に取り組む
朝寒くて目を覚ますと5時半だった。アイパッドを開くと連句の宗匠から「次は夢子の番だよん!」とlご指
名が来ていた。ヤバイ。ヤバ過ぎる。来たばかりなのに。何とかイスタンブールに滞在している間に作
らなくっちゃな。アイバッドを持って来たのが幸いだったかどうかね。7時朝食。トルコらしく冷たい前菜も
含んだヴュっフェだった。8時観光開始。すぐ近くのブルーモスクが8時半オープンと同時に入ろうと8
時には出発。ところが大型船が今朝着いたらしく、大勢のクルーズ客が並んでいた。正式名はスルタ
ン・アフメット・ジャーミィ。内部のイズミールタイルが青なので通称ブルーモスク。その内部を撮影して
いたら、「夢子さん!去年アラスカクルーズでご一緒しましたよね?と声を掛けられた。そういえば、こ
のグループにも4年前プラハのオペラをご一緒したI井さんがいらっしゃる。ギュルハネ公園まで歩いて
入り口近くの猫と遊び、その後ジェファルアー神学校へ。ここでトルコの伝統文化のエブル(マーブリン
グ)か陶器の絵付けを選択して挑戦。絵付けを始めたが、途中で飽きてしまいI井さんにバトンタッチ。
こんなところでも飽きっぽさと粗雑な性格を露呈してしまってカッコ悪いぞ!テレビの取材が来ていた。
昼 イスタンブール旧市街 「SEVEN HILLS」 冷たい前菜(白チーズ、ヤプラクサルマ、茄子のペ
ースト、スベリヒユ)、サラダ、温かい前菜(イカフライ、海老の土鍋焼き)、鱸の焼き物、フルーツプ
レート、バクラヴァ)、トルココーヒー 10TRY
珍しい6本のミナレットをもつブルーモスク
昔刑務所だった建物も今はフォーシーズンズホテル
アヤソフィアは昔教会だった
フェルトの人間国宝メフメット氏
ランチは「SEVEN HILLS」で、ブルーモスク、アヤソフィア、ボスフォラス海峡を眺めながら。素晴らし
い景色である。ボスフォラス海峡手前にあるオレンジ色の建物は昔は刑務所で現在フォーシーズンズ
ホテルだ。数年前イスタンブールに来た時はここでランチを摂った。いくつもの冷たい前菜に続いて温
かい前菜。イカフライがとても美味しい。メインは魚3種の中からチョイス。注文した鱸はドカンと大きか
った。デザートのバクラバというトルコ名物シロップ漬けは顔をしかめる程の甘さだ。ランチの後は、ブ
ルーモスク下辺りにあるアラスタバザールをぶらぶら。売り物の絨毯の上で猫が寝ている。スルタンア
フメット公園を散歩して人間国宝メフメット氏の工房店舗を訪問。ケチェというトルコフェルト細工工房。
夜 イスタンブール 「KHORASANI RESTAURANT」 ひよこ豆ペースト、レンズ豆コロッケ、パプ
リカペースト、キャロットペースト、茄子と牛肉のケバブ、ミックスケバブ、フルーツ盛り合わせ、エフ
ェスビール大 13TRY、白ワイン 18TRY、赤ワイン 18TRY
夕食はホテルの真ん前の焼肉料理「KHORASANI RESTAURANT」で。トルコはイスラム教徒が多
いが、政教分離の国だからアルコールはOKでビールもワインも美味しい。他の客もいる賑やかなフロ
アであったが、自己紹介タイム。殆ど聞こえないので添乗員のHちゃんが人間拡声器をやっていた。
空気で膨れあがったパンが珍しい。ケバブ(焼き肉)料理がも美味しいね。トルコ軍楽隊音楽が話題。
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9月 25日(木) 晴れ
アタチュルクが亡くなったオルマバフチェ宮殿
ヨーロッパとアジをア結ぶ朝焼けのボスフォラス橋とガラタ燈
朝6時集合のため4時には起きてシャワーを浴び髪も洗った。真っ暗な中船付き場までバスで移動。新
市街の船着き場で待機しているフェリーに乗り込んだ。フェリーの2階席。イスタンブールの街は未だ真
っ暗だ。寒い!やがてヨーロッパとアジア大陸を2つの結ボスフォラス橋の下を潜った。東の空が明るく
なる頃、船はUターン。あれは新市街のガラタ搭だわね。朝焼けに映える町の素顔を写真に収める。
朝 イスタンブール スラ・アヤ・ソフィア・ホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
午前のお茶 イスタンブール・ベヤズイット駅近く 「エレンレル」 ジンジャーティ 3TRY
トラムは便利な移動手段
猫好きおじさん子猫の気をひきたい グランド・バザール
ホテルに一旦帰って朝食を摂り、トラムで移動。20TRYチャージ済みのSUICAのようなイスタンブー
ルカードが各自に配布されている。2ツ目のベヤズイット駅で下車してナルギレカフェの「エレンレル」へ
行く。ナルギレとは水パイプのことだ。広い店内には男達が水パイプを楽しんでいるが、女子は・・・ゼ
ロだぜ。やっぱりこうゆうところは男の城なんだわね。隣のオジサン、猫好きらしく子猫と遊んでいた。グ
ランド・バザールはすぐ近く。相変らず貴金属店が目立つ。フリータイムになったのでちょいと買い物。
昼 イスタンブール 「NARLOKANTASI」 (自由食) 前菜ヴュッフェ 29TRY、トマトとチーズのピ
デ 18TRY
ランチは自由食だったが、添乗員Hチャンお勧めの店・高級なオーガニック素材のロカンタに全員が参
加した。お洒落なビルの最上階にある雰囲気の良い店である。値段は高いけど前菜ヴュッフェはなか
なかの味であった。発酵しないトルコ風ピザも「ピデ」も食べてみた。ふ〜むちょっとあっさりし過ぎか。
夜 イスタンブール 「パラン・ビル・レストラン」 (自由食) ロカンタ料理をシェア チキンと大麦ケチャ
ップ炒め、ズッキーニピピラフ詰め、茄子の詰め物、ポテト、マッシュルーム、挽肉茄子など、エフ
ェスビール大 14TRY、白ワイン 13TRY、赤ワイン 13TRY×2
午後はフリータイムだった。スルタンアフメット公園辺りで「岩合夢子」カメラマンをやった。ふふふ。たく
さんの猫と知り合いになれて嬉しかった。夕食も自由食だったが、希望者は添乗員のHちゃんと近所
のロカンタへ。ロカンタは出来上がった料理がズラリと並ぶ大衆食堂。客は「それ」「これ」」と指させば
料理は皿に盛り付けられる。今夜はHちゃんがテキトーに選んでくれた。美味しい!ありがとうねー!
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9月 26日(金) 晴れのち曇り 夏並の暑さ! 夜雨
朝 イスタンブール スラ・アヤ・ソフィア・ホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
スルタンの居城であったトプカプ宮殿
宮殿庭園から見たボスフォラス海峡
オリエント急行の終着駅シルケジ駅は当時の雰囲気のまま 海底地下鉄「マルマライ」に乗る
今日は終日フリータイムである。個人でガイドを雇って観光する人や数人でお出掛けの方々などいろい
ろ。無精な私はHちゃん推奨コースに乗って、ご膳中はトプカプ宮殿に行く。昨日までの肌寒さが一転
夏のような暑さの中汗かきかき広い宮殿を歩く。見学後はトラムに乗ってシルケシ駅へ。19世紀の終
盤に開通したオリエントエキスプレスの終着駅だ。スタンドグラスが美しい趣むきあるシルケシ駅の隣
には海底地下鉄「マルマライ」の駅が。「マルマライ」とはボスフォラス海峡の南にあるマラマラ海とトル
コ語の鉄道ライを足した合成語である。日本政府の円借款や大成建設が中心になって難工事に取り
組んでようやく昨年秋ようやく完成したものだ。ヨーロッパとアジアの2つの大陸を結ぶのだから大変だ
よね。地震が多い土地だし、掘れば遺跡がドカドカ出てくるし。高速のエスカレーターを何度も乗り換え
て地球の反対側まで行くかと思う程深い深いホームまで下りて行く。下りても歩く距離が長くてねぇ。地
下鉄の乗り込むまでたっぷり10分はかかったような。わずか1駅4分で下車。下りたホームには「マル
マライ」プロジェクトの概要や工事過程のパネルと日本とトルコの友好を示すプレートが貼ってあった。
昼 ウシュクナダ(アジア側) 「Karaat ロカンタ」 ピーマン米包み、茄子と玉葱ライス、アイスクリー
ム、チャイ チップ含めて26TRY
下車した駅は、♪ ウスクダラ〜は〜る〜ばる たずねてみたら〜という江利チエミが歌った「ウスクダ
ラ」。知らない?ウッソー!知っているくせに。アジア側だよ。もっともトルコの国土は95%がアジアで、
ヨーロッパ側はわずか5%だ。だから首都のアンカラや人気観光地のカッパドキアなどは全部アジア側
である。ウスクダラはイスタンブールに比べるとわずか地下鉄で4分の距離なのに、随分寂れていると
いうか。猫もいないじゃないか!ここで遅いランチ。ケバブ屋と1933年老舗のロカンタに分れて。私は
ロカンタ。チョイスに失敗してご飯モノばかりになった。茄子と玉葱ライスの味がいい。茄子と玉葱を拾
って食べる。食後はシナンが建築したミフリマ・スルタン・モスクの見学。その後のフリータイムは地元
の小さなスーパーマーケットでお勧めのチョコを買う。帰りはフェリーで。大成建設さんには悪いけど、
あんな深いところの地下鉄は疲れる。船でホッとした。イスタンブールが近づいてガラタ橋が見える。そ
の時、ハッと気づく。昨夜酔っ払っているのに作句をして、宗匠に送った連句に大間違いがあったこと
に気づいたのだ。「ガラタ橋 ここよりアジア始まりて」とか何とか。チャウよ!ガラタ橋は旧市街と新市
街を結んでいるだ。アジアとヨーロッパを結ぶ橋はボスフォラス橋だった!あ〜〜ん、訂正しなくちゃ!
夜 イスタンブール 「PUDING SHOP」 キャベツロール、茄子サラダ、ピスタチオ米、ポテトフライ、
ネジレパスタほうれん草ソース、キョフテ(トルコ風ハンバーグ)、ラム、ビーフ、名物プディング、
ビール大 12TRY、白ワイン 12TRY、赤ワイン 12TRY
ビル・クリントンもお気に入り
雨は止まない。ホテルの大きな傘を借りて近くの「PUDING SHOP」で夕食。クリントン元大統領もお
気に入りというロカンタだ。事前に配られたメニュー表を見て、こんなにたくさん食べられんなぁと嬉しそ
うに心配していたら、何ということは無いキャベツロールもキョフテもひと口サイズなのだった。この店の
名物は店名通り、デザートのプリン。クリントン氏が学生時代このプリンを食べてすっかり気に入り、以
来トルコを訪れる度に寄られるのだそうだ。そのプリンがナゼか私のところにだけ来ない。ややあって
催促すると、ご主人がプリンを持って走って来て、「Kill me!Kill me!」と笑わせるのだった。食後
ベリーダンスショーに行く人、ブルーモスクとアヤフィアの夜景を見に行く人も。私は真っ直ぐ帰る人。
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9月 27日(土) 雨
朝 イスタンブール スラ・アヤ・ソフィア・ホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
アヤソフィア博物館内部。教会だった建物は15世紀からモスクへ。20世紀になって修復され博物館となる
名建築家ミマール・シナンがスルタンの娘のために設計したミフリマ・スルタン・モスク
4泊したスラ・アヤ・ソフィア・ホテルをチェックアウト。旧市街の交通至便の場所に今年出来た5ツ星ホ
テルだ。初日チェックインした時、廊下を猫が走り回っていたのですっかり嬉しくなった。猫はその後ホ
テル内では見かけなかったので、紛れて来た猫だったのだろう。アヤソフィア博物館に行く。東ローマ帝
国時代は、正統派キリスト教の大聖堂だったが、15世紀からのオスマントルコ時代はモスクとなった。
20世紀になって塗りこめられていたキリストやマリアのモザイクが復元され、1935年から博物館とな
っている。ローマ時代に建設されたテオドシウスの城壁をチラリと見てからミフリマ・スルタン・モスクへ。
トルコ最高の建築家とされ、生涯で477以上の建築物を設計したミマール・シナンの作品だが、彼はお
仕えするスルタンの娘ミフリマに恋をしてしまう。家族もいる50歳の身ながら。愛するミフリマのために
シナンは2つのモスクを造った。一つがここで、もう一つは昨日行ったアジア側ウシュクナダにあった。
昼 イスタンブール 宮廷料理 「アシターネ」 トイアガシュ・スープ(麦とひよこ豆入りヨーグルトスー
プ)、ハッサボレイ(くるみ、オリーブ、チーズ入りポレキ)、チキンと季節の木の実カレー、サフラン
プリン、チャイ、アイラン(飲むヨーグルト) 8TRY
カーリエ博物館のモザイクとフレスコ画はビザンチン美術の最高傑作と評価される
毎日大衆食堂のロカンタで食事をしているのでたまにはゼータクを!とお願いすると、いつも「アシター
ネ」と返事をハグラカサれて来た(ウソだけど)。ようやく今日のランチは「アシターネ」で宮廷料理を食
べさせて頂ける。スルタンが食べていた宮廷料理だよん。レストランの中もいかにも上品そう。まずは
冷たいヨーグルトスープから始まり、くるみやチーズなどが入ったパイ、ボレキ。うん、これはなかなか。
メインはチキンと季節の木の実カレーとサフランライス。カレーは辛いというより甘酸っぱい。サルタン
は毎日、こうゆうご飯を食べていたのかぁ。今朝連句の宗匠から提出した句が治定した嬉しい知らせが
あった。何か良いことがあると思ったら、一度会いたいと思っていたオッドアイの猫に会った!ほら、右
と左の目の色が違う猫。でも有名なターキッシュヴァンじゃあないね。ターキッシュヴァンは白毛のハズ
で泳ぐらしいよ。オッドアイ猫が座っていた前はカーリエ博物館。ここも修道院付属の教会が14世紀モ
スクになり、今は博物館だ。ビザンチン美術の最高傑作と評価されるモザイクとフレスコ画があるのだ
が、ほとんど天井なのであうっと上を向いて眺める。頭がクラクラして来た。カーリエは田舎の意味だ。
半分は修復中で残念。バラット・フェネル地区に移動。4つある歴史保護区の一つだ。最初にギリシャ
正教会の総主教座教会、そして血のモンゴル教会へ。正式にはモンゴルのマリア教会というらしいが、
皇帝の娘がモンゴルに嫁いだものの結婚相手が次々と亡くなったことからイスタンブールに戻った彼女
が建てた教会なので「血のモンゴル教会」と呼ばれるようになったと言う。凄い急な階段の上にあるの
で、私を含む数人はカフェで待っていたんだけどね。観光を終えて、今日から2泊する新市街に移動。
夜 イスタンブール 新市街 ザ・マルマラ・タクシム 「RAIKA」 カリンとオレンジセロリの前菜、フム
ス(ひよこ豆のペースト)、ぶどう葉の牛肉包みヨーグルト添え、トルコ風じゃがバター、牛頬肉、羊
のレバー位置ピラフ添え、チェリーシロップのデザート、白ビール 15TRY、白ワイン 27TRY、
赤ワイン 27TRY
良いことがあった反面、日本ではとんでもないことが起こっていた。木曽御嶽山が7年ぶりに爆発して
多くの犠牲者を出した模様。晴天の土曜日昼頃の爆発だったことから、多くの登山者が巻き込まれた
らしい。本当に心配だ。夕食はホテル最上階にあるレストラン「RAIKA」で。眼下には赤くライトアップさ
れボスフォラス橋がみえる。2日目に絵付けした陶器が焼き上がっていた。共同作品ではあるが、キレ
イに仕上げたのはI井さんなのでお持ち帰り頂いた。料理はコジャレたトルコ料理。特には美味しくはな
いかなぁ。アルコールはホテルだから、普通の店の2倍以上もする。毎晩ここだと私しゃ破産じゃぞえ。
社会党党首だった土井たか子さんが20日に亡くなっていたそう。おたかさんと呼ばれた。享年85歳。
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9月 28日(日) 午前中大雨 午後から曇り
朝 イスタンブール ザ・マルマラ・タクシム 朝食ヴュッフェ
昼 イスタンブール新市街タクシム広場 「バーガーキング」 (1人で)ハンバーガー・ポテトフライ・ペプ
シコーラセット 11.95TRY、オニオンリング 4,25TRY
ランチはナゼかバーガーキング
広場中央の共和国のモニュメント ノスタルジック・トラム
6時に起きてシャワーを浴び、6時45分から朝食。マッシュルームのクリームスープが美味しくてお替り
した。今日もイスタンブールは雨だ。何となくカラダが重い。え?何となくでなく、十二分にしっかりと重
い?いやいやそうゆうことじゃなくって。何となく調子が悪いのだ。今日は坂の多い道を結構歩くという
し。準備をしてロビーに行ったものの、未だ迷っている。よし、止めよう!こんなに迷うということは、「行
くな!」ということだ。9時皆さんは雨の中を出かけて行った。この決心が正解で、午前中だけで4回もト
イレに通った。行っていたら恐ろしいことになっていた。昼近く雨が上がったのでタクシム広場と周辺を
散歩する。タクシムは「分配」という意味で、オスマントルコ時代、水を各方面に分配する設備があった
場所。広場の中央には、トルコ共和国建国を記念して建設されたモニュメント。赤い車体はノスタルジッ
ク・トラムで、グループの皆さんはこれに乗って観光に行かれたんだわ。ランチはどこで食べようかなと
探している時、また雨が降って来た。慌てて入ったのは「バーガーキング」だった。ま、ここでいいかぁ。
世界最古の軍楽隊・イェニチェリ軍楽隊のコンサートは勇ましい
午後2時観光に出かけた皆さんが戻って来られた。2時15分軍事博物館希望の10人がロビーに集ま
り、3台のタクシーで向かった。10TRYで行ける距離なのに、1台がなかなか来ない。どうやら欲深な
運転手に遠回りされたらしく35TRYも取られたらしいよ。それはともかく、月・火を除く毎日午後3時か
ら行われるイェニチェリ軍楽隊のコンサートを聴きましょう。シニアは入場料無料だよん。世界最古の軍
楽隊でブラスバンドの原型とも言われる。数年前もここに来たのだが、その時とはコンサートのスタイル
が変わっていて、ずいぶん簡略化された印象。でもズルナというチャルメラみたいな甲高い音がする管
楽器やダウルという太鼓の音は独特。昔のNHKドラマ「阿修羅のごとく」のテーマ音楽に使われた「ジ
ェッディン・デデン」もやったよ。「祖父も父も」という意味だ。タンタータタンタンタータタンタンタララ・・・。
夜 イスタンブール新市街 「THE KEBAP&STEAK」 冷たい前菜(山羊の白チーズ、茄子のサラ
ダ、パストラミ入りひよこ豆ペースト)、サラダ、温かい前菜(ミニラフマージュン、ミニチーズ入りピ
デ、ラムの串焼き、アダナケバブ(牛肉の辛いケバブ)、フルーツプレート、ビール、ワイン
22TRY×2杯
軍事博物館の帰りはたっぷり30分歩いた。アガサ・クリスティなど著名人が多く宿泊シタペラパラスホ
テルには疲れて行かれない。K久保さん、ごめんね。夕食は坂道をダラダラと10分を下りた場所にあ
る「THE KEBAP&STEAK」で。先に着いた男性陣6名が夜景の眺めが良い窓側を独占していてど
うかと思った(笑)。レストラン内の大型スクリーンには、木曽御嶽山の噴火の様子が何度も何度も映し
出されていて落ち着かない。それでも今夜の料理は、とても美味しかった。これが最後の夕食だしね。
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【今週の振り返り】
9年前初めてトルコに行った。首都アンカラから時計周りに、カッパドキア、コンヤ、アンタルヤ、パムッ
カレ、イズミール、ベルガマ、トロイ、チャナッカレ、イスタンブールと西トルコの各都市をぐるっと回った。
これが一つの国かと思う程、変化に満ちたドラマチックな自然景観や歴史的遺物にタマゲタものだ。一
眼レフカメラを使い出して半年、写すことが楽しくて仕方がない時期である。長距離のバスに乗っている
時も、皆さんが鼾かいて眠っていても私は一眼レフカメラを手離さず車窓風景を撮っていた。で、2週間
足らずで1万点も撮っちゃって。呆れるね。半分は消したけど。あの頃、トルコリラは約90円。現在の倍
の価値であった。2度目は4年前。アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアのコーカサス3ヶ国に行っ
たついでに、東トルコのリゼとトラブソンに行った。まぁちょいと寄ったという感じだったが、アルメニアで
お腹をこわしてあまり食べられなかったことが心残りだった。
ま、そんなワケで今回は3回目のトルコとなる。旧市街に4泊、新市街に2泊。イスタンブールだけに滞
在する旅だ。今回一番印象に残ったのは、「トルコ料理は旨いじゃないか」ってこと。ご存知のように、ト
ルコ料理は、フランス料理、中国料理と並んで「世界三大料理」と呼ばれている。然るに、1回目も2回
目もトルコ料理を食べては「何だかなぁ」って感じで特に美味しい、旨いとは思えなかった。地方都市が
多かったり、夕食はヴュッフェだったり、ということも関係あったかもしれない。「どうだった?トルコ料理
は」という質問には、「別に・・・」とどこかの女優のような口調になっちゃって。今回イスタンブールに行
かなかったら、ずっと私はそう思っていたかもしれない。
で、今回は違った。トルコ家庭料理が食べられる大衆食堂「ロカンタ」やケバブ屋での食事が多かった
し、スルタンが食べていた宮廷料理も食べたからか、よりトルコ料理の特徴がわかった気がした。メゼ
と呼ばれる冷たい前菜は何種類もある。「エズメ」は豆や野菜をペースト状にしたものである。ヒヨコマメ
のエズメは「フムス」と呼ばれ、大のお気に入りだ。茄子やパプリカのペーストも美味しい。「ドルマ」は
茄子、ピーマン、ズッキーニなどに米や野菜、肉を詰めたボリュームある料理。肉が詰まっていると、前
菜だけでなく立派なメイン料理にもなる。「サルマ」はブドウの葉やキャベツで米や肉を包んだ料理。「ビ
ョレグ」は小麦粉の皮でチーズなどを巻いて揚げたもの。春巻きのようなパイのような料理だ。トルコの
人って、詰めたり、巻いたりするの、好きなんですわ、ほんと。
肉料理は主に鶏肉と羊だ。焼肉はケバブ。串焼きにした肉はシシカバブ。私のお気に入りは、挽肉を
辛く味付けて焼いたもので、アダナケバブって言うんだよ。日本でも見る屑肉を固まりにしてグルグル
回転させながら焼き、削ぎ切りして食べるのはドネルケバブ。ドネルは回るって意味だ。大人気となった
朝ドラ「あまちゃん」。アメ横でまめぶ汁屋台とケバブ屋台が隣合わせて「まめぶ、まめぶ、まめぶはど
うですか!!!」。対して「ケバブ、ケバブ、ケバブはどうですか!!!」と売り手が叫び合っているうに
お互いの商品が入れ違ってしまう場面があって大笑いしたものだ。発音が似ているものね。
閑話休題。トルコ風のハンバーグはキョフテ。羊肉の独特の臭みを消すために、トマトと一緒に煮込ん
だ調理も多い。黒海、マルマラ海、エーゲ海、地中海、海に囲まれた国だから魚介類の料理も多いし、
種類の多いパンも美味しい。甘いことで有名なデザートは、バクラバを筆頭に豊富なことでも知られる。
グーンと伸びるアイスクリームはドンドゥルマと呼ばれて町のあちこちにスタンドがある。
そんなことで今回はトルコ料理を大いに楽しんだのであるが、何をもってもこの楽しみには替えられな
かったのは猫!猫!猫!イスタンブールの、特に旧市街は猫天国!ブルーモスク前のスルタンアフメ
ット公園辺りをものの10分も歩くと20匹以上の猫に出会う。いずれもスレンダーで美しい猫だ。日本な
ら野良猫?と聞かれるだろうが、どうやらこの辺の猫は街に守られている「街猫」っぽい。誰にも属さな
いが、餌にも困らない。誰にもいじめられず堂々自由に生きている猫。その証拠に私が手を出しても逃
げる素振りはない。人間にいじめられたことが無いし、母親から「人間は怖いんだよ!」というDNAを受
け継いでいない。そんな猫が街のそこここにいるのだから、猫好きにはたまらないね。イスタンブール
は、猫好きには、どこも観光しなくても良いからまたここに来たい!と思わせるような街なのである。と
いうことで、また来てしまうかもしれないなぁ。
またおいでニャされ!
*
国内ですが、ちょっこし出かけてまいります。次回更新は
11月 4日頃かと。急に寒くなりました。ご自愛くださいまし。