パクパク日記15年6月1週
爽やかな晴天が続くイングリッシュガーデンで美しい花を愛でる
6月 1日(月) 成田は晴れ 英国は小雨 1£(ポンド)=約200円
第1食 成田日航ホテル「セリーヌ」朝食ヴュッフェ
昨夜から成田のホテルに前泊している。一日予約を間違えてしまったが何とかなった。6時に起きて
シャワーを浴び「セリーヌ」で朝食。私の「最強の朝食」は納豆カレーラッキョ添え。美味しいなぁ。
第2食 ブリティッシュエアウェイズ成田=ロンドン ビジネスクラス機内食
隣の人は前向き、手前は後ろ向き この席の左側にもう1席あるのだよ
ブリティッシュエアウェイズに乗るのは何年ぶりだろうか。もう昔過ぎて思い出せないなぁ。でも。
はっきり覚えているのは1979年ニューヨークのJFケネディ空港からロンドンのヒースロー空港ま
で乗ったコンコルドは、ブリティッシュエアウェイズだったということ。その後はいつだったかなぁ。
チェックインしてビックリした。エコノミー席はわからないが、少なくてもビジネス席の半数の座席
は逆向きなのだと!ハワイに行った時、ユナイテッド航空がそんな座席でタマゲタことがあったが。
搭乗してみると、半数逆向きもさることながら、ANAのスタッカート座席なら横6列のところ、こ
こは8列!機材は違うにしてもだ、一席の横幅が実に狭い。私にあてがわれた窓側席は、斜め後ろ通
路側の席を跨いで入り、座ると隣の逆向きの人とガチ向き合う。仕切りの板を上げたら顔は見えなく
なったが、今度はCAが見えなくなる。おしぼりもメニューもビールも料理も頭の上から渡される。
こんな非快適な座席を考え、「いいね」なんて決定し、実行してしまうブリティッシュエアウェイズっ
て何考えているんだ。後ろ向きで上昇して行くって気持ち悪い。トイレに行く度に跨ぐのも疲れたぞ。
第3食 ブリティッシュエアウェイズ成田=ロンドン ビジネスクラス機内食
映画は「トワイライトささらや」を観た。加納朋子の小説「ささらや」の映画化で新垣結衣の主演。
二度とこの座席には座りたくないと思うのは、3日前転んで負傷した左手と右膝が痛いからという
理由もある。フライト時間12時間、日本との時差8時間、午後3時40分ヒースロー空港に到着。
成田空港で旅行会社の知り合いお二人にお会いしたが、アイルランドに向かわれるN社のS井さん
とはここでお別れ。私達はバスで56`離れたヘンリーオブテムズに向かう。気温13度。風強し!
第4食 イギリス・ヘンリーオンテムズ「レッドライオンホテル」マッシュルームのリゾット、
フルーツサラダ、ビール3£、白ワイン6£
チョークラッシックな造りの「レッドライオンホテル」室内
テムズ川畔に建つ「レッドライオンホテル」にチェックイン。古くて趣きもあるが、3階までエレ
ベーター無し、へこんだ床ってのもね。希望者には軽食が出るという。もちろん「希望、希望!」。
どこが軽食よ!というてんこ盛りリゾットを半分食べた。ビールごくごく。長旅のカラダに沁みる。
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6月 2日(火)小雨まじりの曇り 風強し
朝 ヘンリーオンテムズ「レッドライオンホテル」朝食ヴュッフェ
テムズ川の畔に建つ「レッドライオンホテル」
パラリンピックロンドン大会で金メダル獲得した記念の金塗りポストと市庁舎 テムズ川の風景
昨夜は足が攣ったり、トイレに行ったり、メールが来たりで4度も起きてしまい、メンドーなので
午前5時には起き出した。シャワーを浴びようとバスルームに入るが、出て来るのはずっと水(涙)。
ようやくお湯になったのは15分後だった。ちょっと期待外れなイングリッシュブレックファースト
を食べる。到着翌日の今日は一日フリータイム。はて、お天気がはっきりしない一日何すっかなぁ。
午前中は添乗員のI田さんの案内でヘンリーオブテムズの町を散策することに。毎年7月に行われる
ボートレース「レガッタ」で知られるヘンリーオブテムズに、貴族や裕福な商人達が別荘を建てたの
だそうだ。小さい町で一周するのに30分もかからない。「テムズ川沿いのヘンリー」という町名だ。
昼 ヘンリーオンテムズ「Zizzi」(自由食1人で)2コース10.95£(モッツァレラ
チーズとトマトのカプレーゼ、スパゲッティボロネーゼ)、シチリア白ワイン大6,35£
希望者は橋を渡って行くパブに行かれた。私は一人で美味しそうな店を物色。大通りからちょっと入
った場所に隠れるようにイタリアンの「Zizzi」があった。この日、私が一番客。イギリス人と
は思えない愛想の良い女性の対応が気持ち良くて、「昼は飲まない夢子さん」が白ワインも注文。モッ
ツァレラチーズとトマトのカプレーゼに良く合うねぇ。続々とお客がやって来て店は大盛況となった。
夜 ヘンリーオンテムズ「レッドライオンホテル」サーモンソティ温野菜添え、ベイクドチーズ
ケーキ、ビール大5,5£、白ワイン6£、赤ワイン6£
ゆったりランチの後はそのへんを散歩してホテルに帰る。大勢からメールが来たからその返事もせ
っせと。朝から小雨交じりの強風が吹き荒れていたが、夕刻近くに風は止み青空が出て来た。いい
ぞ!夕食の前に自己紹介タイム。ご夫婦2組、親子1組、女友達2組、一人参加私だけの13人。
もう一組ご夫婦が来られる予定だったが、帯状疱疹になられてキャンセルされたとか。ドキッ!
私は同じ病気になったのに、イタリア、フランス、五島列島、そしてこの英国旅行をふらついて
いる。エヘヘである。そうそう3種飲んでいた鎮痛剤であるが、昨日を最後に服用を止めた。メイ
ンはサーモンとパスタのチョイスであったが、パスタを選んだ人は茹で過ぎ!とエラク不評だった。
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6月 3日(水)晴れ!
朝 ヘンリーオンテムズ「レッドライオンホテル」朝食ヴュッフェ
5時半起床。今日はちゃんとシャワーのお湯が出た。朝食を済ませ、8時40分バスで出発。1時
間弱でウィスリーガーデンに到着した。開園は10時だが、開園前から多くの人々が待つ人気の庭
園なのだそうだ。94haの広大な敷地には、王立園芸協会の本部が置かれ、「生きた園芸植物の
百科事典」と呼ばれるんだって。品種改良や育成の実験・観察などの研究が行われていて人材育成
にも熱心。庭師を目指す人には格好の場所だわね。紫やオレンジ色までいろんな品種のバラが咲き乱
れ、鴨が噴水を我が物で独占していた。中には日本の盆栽コーナーがあったり、野菜も栽培していた。
昼 レイコック「THE GEORGE INN」ガーリックマッシュルーム、チキンソティ
スイートポテト添え
蜂蜜色のレイコックの町 レイコック・アビーガーデンはナショナルトラストが運営している
レイコック・アビーガーデンは13世紀から16世紀解散するまで女子修道院だった
「ハリーポッター」2作目「賢者の石」の撮影場所になったレイコック・アビーガーデン
イングリッシュガーデンを存分に楽しんでからレイコックに向かう。14世紀からとレイコックで
一番古いパブ「THE GEORGE INN」でランチを摂った後、徒歩でアビーガーデンへ。
13世紀に建てられた女子修道院は数百年活動していたが、16世紀になると解散。打ち捨てられ
た期間を経て、現在はナショナルトラストによって運営されている。ほとんど手つかずの庭園で自
然のままである。350種あるという自慢のバラは1本も咲いていなかった。ハリポタのロケ地。
黒鳥が泳いでいてビックリ! バイブリーに14世紀に建てられたアーリントン・ロー
白鳥一家 子白鳥が可愛い! コーン川の眺め 村一番のスワン・ホテル
今日最後の観光は、コッツウォルズ地方で大人気のバイブリー。英国詩人のウィリアム・モリスが
「イングランドで一番美しい村」と称え、特に日本人に愛されるバイブリーである。因みにコッツ
ウォルズとは「羊の丘」という意味。バイブリーには「スワン・ホテル」があり、川で白鳥が泳ぐ
姿が知られているが、バスを降りて最初に目に入ったのは嘴が真っ赤な黒鳥!チャイコフスキーの
「白鳥の湖」がやれちゃうね。小さな小さな村だから一周してもすぐ散歩は終わる。スワン・ホテル
前には白鳥一家が泳いでいた。子白鳥が6羽。灰色羽ふわふわで「みにくいアヒルの子」じゃない!
夜 ストラットフォード「ホテルファルコン」鯖と小海老のカクテル、ローストビーフ、ビール
大5,5£、白ワイン5,5£、赤ワイン5,5£
最終目的地であるストラットフォードに到着したのは午後7時。チェックインして夕食は7時半か
らホテルレストランで。大ビールグビグビ。ぷっはぁ〜〜。旨い!メイン料理はチョイスだったが
全員がローストビーフを選択。あれれ!これがローストビーフ?余りに疲れ10時前に寝てしまう。
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6月 4日(木)快晴!
朝 ストラットフォード「ホテルファルコン」朝食ヴュッフェ+セット
3連泊した「ホテルファルコン」も木組みの建物である
シェークスピアの銅像 シェークスピアが通ったグラマースクール シェークスピアの生家
シェークスピアが洗礼を受け、そして永遠に眠るホーリー・トリニティ教会
教会内部と美しいエイボン川の眺め
「ロイヤル・シェークスピア・シアター」内部と外観
朝7時散策希望者は集合。静かなストラットフォードを歩きましょうというI田添乗員のお誘い
だ。私はこうゆう時ほとんど参加しない。散歩なんて一人で出来るもん!というタイプで。しか
し、今朝は何となく参加した。エイボン川にかかる橋の近くにシェークスピアの銅像が建ってい
て頭の上には鳩が。長い間の糞でシェークスピアは半分白髪頭になっちゃった。スーパーで水を
買ってホテルに帰り、朝食。温かい料理はセットメニュー、他はヴュッフェだった。ストラット
フォードはシェークスピアの「生地」だから、それ系の演劇関係者には「聖地」のような場所。
朝食会場は演劇ワークショップ的なイベントに参加する(たぶん)人々で大賑わいだった。朝食
後ホテルのすぐ傍にあるシェークスピアが通ったグラマースクールをチラッと眺めて、彼が洗礼
を受け、そして妻のアン・ハサウェイや子供達と共に眠るホーリー・トリニティ教会に行く。教会
内陣のシェークスピアの墓と胸像。21歳のシェークスピアは妻アンと3人の幼い子供を残して家
を出て50近くなるまで帰らなかった。その長い不在期間がロンドンでの劇作家としての大活躍
の時代だった。50歳を前に引退を宣言して故郷に戻って静かな数年を過ごし52歳で亡くなった。
昼 ストラットフォード「Zizzi」(自由食1人で)野菜スープ5.25£、キノコのリゾット
10.25£、シチリア白ワイン大6.35£、水2.45£ チップ込み計26.3£
ヘンリーストリートにあるシェークスピアの生家の前で解散となった。午後はフリータイム。生家
見学に行く人、添乗員とランチに行く人、エイボン川で船に乗る人いろいろ。私?例によって一人
で町をぶらぶらして美味しいランチにありつくつもりだ。この町の正式な名前はストラットフォー
ド・アポン・エイヴォン(アポン[upo]は「on」と同じような意味)でシェークスピアの故郷として
毎年50万人の観光客が訪れる。この日のストラットフォードはピーカンで観光客で溢れていた。汗
を拭き拭き歩いていると、何だか見たことのある看板が。「Zizzi」?あぁ、一昨日ヘンリーオ
ンテムズでランチ食べた店と同じ名前だ。チェーン店ってことか?入ってみよう。あっちと違って
愛想の無い男の店員だ。あっちより値段も高いが、料理の味はまぁまぁだったから良いことにする。
夜 ストラットフォード「GigglingSquid」(自由食2人で)パパイアサラダ5,95£、スプ
リングロール5,95£、トムヤムクンスープ6,95£×2、チキンパッタイ8£、シーハー
ビール4本、赤ワイン
今日は暑い中を1万歩以上歩いた。自宅にいれば書斎のパソコンの前から動かないから、旅行中は
大事な運動の機会なのだ。そのせいもあって、午後メールの返事を数通書いている間にモーレツな
眠気が襲って来た。夕食は自由食。皆さん、教会でのコンサートや「ロイヤル・シェークスピア・
シアター」の演劇鑑賞に行かれたので添乗員のI田さんと二人でタイ料理を食べに行った。パパイ
アサラダとチキンパッタイはヘンに甘くて参ったが、トムヤムクンスープは旨い!実は今日6月4
日はI田さんの誕生日。ビールで乾杯して大いに誕生日を祝ったのだった。おめでとうございます!
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6月 5日(金)今日も快晴
朝 ストラットフォード「ホテルファルコン」朝食ヴュッフェ+セット
ウィンドラッシュ川が村の真ん中を流れる小さな町ボートン・オン・ザ・ウォーター
静かなアッパー・スローターを散歩する。どこの家庭も丹精した庭が素晴らしい
アイ川上流にあって羊も草を食む牧歌的なアッパー・スローター
地元の小型バスでコッツウォルズ地方巡り。英国紳士らしいドライバーがその外見に似合わず、バ
ンバン飛ばすから怖くてオチオチ寝ておれん。40分でボートン・オン・ザ・ウォーターに到着。小
さな町なのに駐車場のバス3台はすべて日本人観光客が乗っていて笑ったよ。そこから5,6分走
ったアッパー・スローターは静かさが自慢のようだった。豪華な住宅が並ぶが、どの家も丹精され
た素晴らしい庭園が広がる。サボテンも枯らしてしまうような私には、こんな家買う資格ないわな。
11時ヒドコット・マナー・ガーデン。この旅で一番楽しみにしていた庭園だ。20世紀初頭、アメリ
カ生まれの園芸家ローレンス・ジョンストンが約40年かけて造り上げた。200mものロングウウォ
ークや大胆に造り込まれた装飾庭園だ。藤、苧環、石楠花、芥子の花などが咲き乱れ、樹木のトン
ネルを人が入ったり出たり。美しいだけでなく、楽しい庭園だ。真っ青な空に緑が映えますなぁ。
昼 チッピングカムデン マナーハウス「CHARINGWORTH MANOR」ハムと西洋ネギのテリーヌガ
ーリッククルートとビーツのサラダ、マッシュルームと浅葱のリゾット、ヘーゼルナッツパン
ナコッタ、紅茶3£
マナーハウス「CHARINGWORTH MANOR」のランチ
コッツウォルズで一番古い町チッピングカムデンの郊外には萱葺き屋根の家
イギリス最古の学園都市オックスフォードは大都会でビックリ!
喧噪の大通りから1本中に入ると、ようやく学園都市らしい風景が広がった
ランチはチッピングカムデンのマナーハウス「CHARINGWORTH MANOR」で。建物も料理もサービスも
まずまずというところか。午後ちょっと寄ったコッツウォルズで一番古い町チッピングカムデンは
かつて毛織物工業で栄えた町だった。今日最後の訪問地はオックスフォード。バスで降ろされた場
所は車と人が溢れる喧噪の中心地で、すっかり田舎生活ペースになっていた私達はオロオロ。しか
し1本道を入れば嘘のように静かになり、イギリス最古の学園都市の様相となって、一安心した。
夜 ストラットフォード「GARRIK INN」トマトスープ、フィッシュ&チップス、プラ
ム・プディング、地ビールAbbot大3,7£、白ワイン4£、赤ワイン6,5£
帰りは大渋滞にはまって、ストラットフォードのホテルに帰り着いたのは6時15分だった。夕食は
ストラットフォード最古のパブ「GARRIK INN」で。パブだから、ビールは自分で買いに
行かねばならない。地ビールのAbbotを飲んだが、それほど好きじゃないな。しかし、今日も
1万歩は優に歩いたからビールが疲れたカラダに沁み渡るね。フィッシュ&チップス。不味くない!
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6月 6日(土)晴れ
朝 ストラットフォード「ホテルファルコン」朝食ヴュッフェ+セット
ウィリアム・エリス少年の銅像
昼 ケンブリッジ「CAMBRIDGE CITY HOTEL」カプレーゼサラダ、サーモ
ン料理
3泊したストラットフォードとサヨナラしてラグビーに向かう。ラグビーフットボール発祥の地の
ラグビーである。パブリックスクールのラグビー校に通うウィリアム・エリス少年は1823年ボー
ルを抱えたまま相手のゴール目指して走り出したことが、ラグビーの起源と言われている。ついで
だが、ウィリアム・エリス少年はオックスフォード大学を卒業してから牧師となり南仏で没した。
ラグビーから車で1時間半ケンブリッジに到着。そのままホテルのレストランでランチを摂る。あ
らこの店、料理の盛り付けも味付けもいいじゃないの。カプレーゼサラダのトマトは5種もある!
落ち着いたケンブリッジの町 まるで宮殿のようなトリニティカレッジ
土曜日とあって、ケンブリッジの学生達が観光客を船に乗せて小遣い稼ぎ
世界最大の競馬の町・ニューマーケットにある競馬場。ドレスコードもあるのだよ
昼食後ケンブリッジの町見学。オックスフォードとは対照的な落ち着いたこじんまりした町だ。激し
いライバル心に燃える名門両校だが、800年以上の歴史を持つ。オックスフォード大学は首相輩出数
英国一で人文・社会科学関係に強い政治家気質、一方ケンブリッジ大学は理系研究者が多く、ノーベ
ル賞受賞者81名!単一大学輩出数は世界一である。ケンブリッジ大学は寮費含めて年間240万円かか
るんですってさ。次は世界最大の競馬の町ニュータウン。広々とした競馬場に勝手に入って「芝生の
緑が綺麗だね」なんて言いながら写真を撮った。「マイフェアレディ」の映画でも有名な競馬場場面
があるが、入り口にドレスコード規定が貼ってあった。この日奇しくもエプソム競馬場で芝2410m
英国ダービーが行われゴールデンホーンという馬が4戦無敗で優勝したそうだ。30年競馬やっていた。
夜 ロンドン・チャイナタウン「何ちゃらいう中国料理店」飲茶コース(湯葉巻、粽、餡かけ焼
きそば、チャーハン、海老蒸し餃子、チャーシュー饅、小籠包、豚と海老餃子、オレンジ)、缶
ビール×2 9£
ロンドンに近づくにつれ渋滞が激しくなり、ホテルにチェックインする前に夕食を済ませることに
なった。ソーホーでバスを降りて人ごみの中をマゴマゴ歩き、何ちゃらいう中華レストランへ。2
つの丸テーブルに着くなり、点心の料理がバンバン並べられる。未だ飲物の注文もしていないのに
待ってよー!ゲッ!もう焼きそばとチャーハンまで出て来ちゃった。中国人ってこうだからねぇ。
はぁ・・。それでも旨ければ許すけど。焼きそば以外はどうもね。缶ビール1本900円も取った!
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6月 7日(日)晴れ
朝 ロンドン・グランジ・セントポールズホテル 朝食ヴュッフェ
ミレニアムブリッジから見たセントポール寺院 復元されたグローブ座
「テートモダン」に展示された作品。ピカソやマチスもある
昨夜セントポール寺院近くのグランジ・セントポールズホテルにチェックインした。中華レストラン
の缶ビールが旨くなかったので口直しにミニバーの瓶ビールを1本飲んだ。その後はいつものウィス
キーだったが。今日は夕食までフリータイム。当初はセントポール寺院を見学するつもりだったのだ
が、日曜日はお休み。グスン。じゃあミレニアムブリッジを渡って、対岸にあるテートモダンに行こ
う。2000年6月に開通したものの、横揺れが激しく3日で閉鎖。修理して1年8か月後に再開通した
ミレニアムブリッジだ。美術館に行く前に橋の左手にあるシェークスピア・グローブ座に行ってみた。
この劇場は収容人員3千人と聞くが、演劇好きの人で賑わっていた。テートモダンはパンクサイド発
電所だった建物を改造して造られている。2000年5月にオープンし、入場料は無料!英国はエライ!
昼 ロンドン・テートモダン6Fレストラン(自由食1人で)2コース24.5£(アスパラガ
スと豆のスープ、アーテイチョークのリゾット)、水1,8£、コーヒー2,5£ 計33,4
£+チップ3£
あまりに前衛的な作品は苦手だが、結構楽しんで鑑賞した。空腹である。美術館の最上階に眺めの
良いレストランがあるので行ってみた。なるほど、テムズ川対岸のシティ・オブ・ロンドンを見渡
せる。セットメニューを注文すると約束したら、空いているテーブル席に座ることが出来る。足も
痛いしね、ゆっくり座って食べようや。この旅では何度もリゾットを食べている。意地みたいにね。
午後のお茶@ ロンドン「スターバックス」マンゴーパッションティフラペチーノ
午後のお茶A ロンドン・グランジ・セントポールズホテルラウンジ アールグレイ紅茶(ポッ
ト)とクッキー 5.5£
夜 ロンドン・グローブ座「SWAN BAR&RESTAURANT」ベジタブルスープ、野
菜リゾットミントソース、パンナコッタと無花果、ビール5£、白ワイン7,5£、赤ワイン
(旅行社のゴチ)
午後未だ早かったので、ハロッズにでも行こうかとタクシーを探したが、「もう上がるから、そんな
ところに行くのはイヤだ」と断られちゃったよ。じゃ、私もお茶なんか飲みながら読書しますか。最
後の夕食はグローブ座のレストラン?今帰って来たところなのに、またミレニアムブリッジ渡るの?
献立はスープとリゾット。これランチの組み合わせと一緒なんですけど。昼の方が美味しかったなぁ。
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【今週の振り返り】
ウィリアム・シェークスピア。
知っているようで、実はあまり知らない人。1654年4月コッツウォルズ地方のストラットフォー
ド・アポン・エイヴォンの良いとこの坊ちゃんとして生まれた。兄弟は8人。生まれた頃両親は
羽振りが良かったが徐々に下り坂になって行く。でもまぁ大した苦労もしないでウィリアムは成
長していったのだと思う。しかし、良いとこの坊っちゃん、やることはやる。8歳上の女性を妊
娠させてしまった。18歳の時だ。26歳のアン・ハサウェイは妊娠3ヶ月で、18歳のウィリア
ム・シェークスピアと結婚した。360年前の「出来ちゃった婚」だった。ウィリアムは、アンに
嵌められちゃったのだろうか。そんな気もする。
その時妊娠していたのは長女スザンナである。2年後、アンは男と女の双子を生む。長男ハムネ
ットと次女ジュディスだ。しかし、この頃から数年間はシェークスピアの人生を辿ることが難し
い。噂、推定、想像では、「鹿泥棒してストラットフォードから追われた」とか「どこかの田舎で
教師をしていた」とか「ロンドンの劇場主の馬係りだった」とかね。わからないことだらけだが
一家4人で仲良く故郷ストラットフォードで暮らしたわけではないのは確かなようだ。
38歳のシェークスピアは確実にロンドンで俳優の傍ら脚本書きをする演劇人になっていた。どこ
ろか宮内大臣一座として知られる劇団の共同所有者にまでなっていたし、劇作家としても他の作家
から中傷・嫉妬される程の力を持った。良いとこの坊っちゃんウィリアム、やるじゃないか!
彼が残した作品群。「ヘンリー6世」、「リチャード三世」、「じゃじゃ馬ならし」、「ロミオとジュリ
エット」、「夏の夜の夢」、「ヴェニスの商人」、「お気に召すまま」、「十二夜」、「ジュリアス・シー
ザー」、「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」、「終わりよければすべてよし」、「アン
トニオとクレオパトラ」、「テンペスト」、「ウィンザーの陽気な女房たち」・・・。凄いわなぁ、凄
過ぎるわなぁ。
大劇作家ウィリアム・シェークスピアであったが、生涯持った妻は8歳上のアン・ハサウェイただ
一人。50歳を前に引退を表明して故郷ストラットフォードに帰ったのだ。終の棲家となったニュー
・プレイスで52歳の生涯を閉じた。亡くなった日は、52歳の誕生日4月23日。死因は腐ったニシ
ンを食べて。ったくなぁ、そんなもん食べるなよ!徳川家康も、健康には十二分に用心深い人であ
ったが、死因は鯛の唐揚げらしい。天ぷらじゃなくってね。食べ物が原因で死ぬって何かなぁ。喰
い意地が張っているからそんなことになる。
え?一番危ないのは私ですって?まぁ、あなた何てことを仰るの!食には淡泊なワタクシが、そん
なことになるハズ無くってよ。ホホホ。でも、人生何が起きるかわからない。
犬にはチョコ厳禁だワン!