パクパク日記15年7月2週
女子W杯なでしこジャパンは準優勝で終わり2週間のフランスの旅へ
セナンク修道院 アルル
7月 6日(月)雨 なでしこジャパン決勝でアメリカに2−5の大敗
朝 酸辣春雨スープ
昼 新橋「末げん」鶏のから揚げ定食 1410円
雨の日。ギリシャの国民投票は緊縮政策反対派が圧倒的勝利というし、なでしこジャパンは決勝でア
メリカに2−5で負けちまったし。あぁ気分が悪い。というか機嫌が悪い。あんなに頑張ったのにな
ぁ。今日の雨は涙雨だ。救いは、いろいろ韓国と揉めていた明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録
が承認されたことか。それにしても、トップが合意したことを「現場は聞いてないもんねー」って感
じでウジウジするって大人気なさ過ぎだよ。今日は新橋の「末げん」でランチ。昼は名物のかま定食
と竜田揚げ定食、から揚げ定食の3種。初めてから揚げを食べたのだが、量が多くて多くて往生した。
午後のお茶 東銀座「茜屋珈琲」ブレンド珈琲 995円
「末げん」でランチの後は美容院。終えて東銀座に移動したが、歌舞伎座夜の部にはちと早い。と
いうわけで高いだけでちっとも寛げない「茜屋珈琲」へ。今月の歌舞伎座は昼も夜も大賑わい。チ
ケットの捌け方が普段より異様に速かったらしい。夜の部の幕開けは「熊谷陣屋」。熊谷直実は初
役の海老蔵。播磨屋のおじさん(吉右衛門)に教わったらしいが、先は長いなぁ。今夜の楽しみは
「怪談牡丹灯籠」。お峰は玉三郎、伴蔵に中車、お米は吉弥、お露は玉朗、馬子久蔵に海老蔵、三
遊亭円朝に猿之助。初めて観たマキコは「面白い!」と大喜び。私も楽しんだが、8年前の舞台を
思い出していた。お峰の玉三郎は同じで、伴蔵仁左衛門、お米は吉之丞、お露七之助、馬子久蔵と
円朝を三津五郎という顔ぶれだった。中でもお米を演じた吉之丞。幽霊を演じさせたらこの人ほど
巧い人はいない!って感じでね。三津五郎の久蔵も悪くなかったが、あの役にぴったりだったのは
勘三郎だった。吉之丞も勘三郎も三津五郎も鬼籍に入ってしまったが、幽霊でも出て来て欲しい!
遅い夜 銀座「佐藤養助」(3人で)お通し:揚げうどん、アボガドとトマトの山葵マヨがけ780円、
いぶりがっこ、水茄子刺身550円、きりたんぽチーズ揚げ830円、比内鶏香味天ぷら1000円、八
幡平ポークとんとろ西京味噌漬け焼き840円、比内鶏胸肉一枚焼き2000円、天ぷら稲庭うどん
(温)2100円、生ビール700円×2杯、麦焼酎「銀の水」ボトル5500円 3人で2万2704円
歌舞伎がはねてタクシーで銀座の「佐藤養助」に移動。稼ぎ時にワンメーターの近距離では申し訳な
いので千円札を出して「お釣りは取っておいてね」。4人掛けテーブルにA先生がいぶりがっこをツマ
ミにビールをチビチビ飲みながら待っていてくれた。さすがは稲庭うどんの有名店「佐藤養助」の直
営店、満席である。稲庭うどんは〆に食べるとして、ツマミの料理も数多い。きりたんぽチーズ揚げ
や八幡平ポークとんとろ西京味噌漬け焼きなどがグッド。さぁ〆のうどんだ!A先生とマキコはタイ
風グリーンとレッドカレーつけうどん、私は天ぷらと温かいおうどん。食べ過ぎてぐるじ〜よ〜!!
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7月 7日(火) 雨 夜上がる
朝 家食 ツナと卵トーストサンド、コーンスープ
昼 荒木町「私の隠れ家」ごちそうごはん(コーヒー付き)1100円
午前中荷物が到着するハズだったのに正午を過ぎても来ない。発送先のデパートに連絡すると、発送
済みだから宅配会社に聞けと。宅配会社は届いた箱が壊れていたのでデパートに戻したと。何だかわ
からないけどイライラする話である。郵便局で支払を済ませて銀行、そして遅いランチと相成った。
考えてみたら、この店にはいつも雨の日に来る。確か今日で4回目。男性の料理番が増えたそうだ。
遅い夜 舟町「舟町一期」お通し:もろこし豆腐、フレッシュトマトとモッツァレラのカプレーゼ
750円、えぼ鯛味噌漬け焼き1200円、海老しんじょ揚げ730円、豚バラ肉のしゃぶ鍋1550円、生
ビール2杯、麦焼酎「知心剣」ボトル @1万670円
一昨日5月3週をアップしたばかりだが、もの凄い集中力と女の意地(何だぁ、そりゃ)でパクパク
日記の5月4週を作った!明日から2週間フランスに行ってしまうから、「せめても」って気持ちだす。
夜9時頃「舟町一期」。メニューを見てちょっとびっくり。えぼ鯛味噌漬け焼きかぁ。その昔、私は
魚の干物と言えば、えぼ鯛が大好きだった。朝でも2枚は食べた。しかし、えぼ鯛は小さい上に高い!
そのえぼ鯛を味噌漬けにしたんだぁ。注文してみるととっても美味しかった!海老しんじょ揚げもね。
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7月 8日(水)東京は曇り
第1食 羽田空港ANAスィートラウンジ きつねうどん(小)、お稲荷さん
第2食 ANA羽田=ミュンヘンビジネスクラス機内食(和食)
第3食 ANA羽田=ミュンヘンビジネスクラス機内食(一風堂味噌ラーメン、ガーデンサラダ)
とんこつから味噌へ
第4食 ミュンヘン空港ルフトハンザ航空セネターラウンジ トマトスープとクッキー
長い乗り継ぎ時間はラウンジで
今日から2週間のフランス旅行。ならパリ行きと思うだろうが、さにあらずミュンヘン経由マルセイユな
のである。ま、そのおかげでちょっとゆっくりの出発になったが。出掛ける前に昨日作った5月4週をア
ップ。長崎と五島列島の週だ。羽田空港までの定額タクシー運転手がボケボケの人だった。待ち合わせ場
所を間違える、高速「外苑」の入り口を間違える、羽田空港国際ターミナルの降りる場所を間違えるで、
普段所要時間は30分なのに45分もかかっちまったわい。今回の旅は参加者5名、私以外は2組のご夫
婦(兄夫婦と妹夫婦)ということで、ゲートでご挨拶する。何だか家族団らんの旅の闖入者みたいだなぁ。
B787のANA機は最新機で、ビジネスクラスのスタッカート席にいろいろ変化あり。前の方が良かっ
たのにな。和食のコラボ相手は「辻留」だったが、「べつに」って感じ。「一風堂」のとんこつラーメンが
味噌ラーメンに代わったのはグッドである。珍しく映画は止めてビデオばかり観る。「情熱大陸」と「マツ
コの知らない世界」。ポテチとゴミ箱の巻。初めて見た番組だがこの企画面白い!ミュンヘン空港には5時
半に到着したが、ルフトハンザ航空マルセイユ行きが3時間遅れだって!空港に4時間半もいたことになる。
第5食 フランス・マルセイユ・インターコンチネンタルホテル客室にて おにぎり、ウィスキー
ホテルに着いたのは日付けが変わって12時半だった。昨年オープンした病院の建物をリノベーショ
ンしたインターコンチネンタルホテル。クラッシックな外観なのに、建物の内部はモダンな作りだ。
1時半におにぎりをウィスキーで。日本時間ではもう朝の8時半ってことだね。さぁ、寝ようっと。
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7月 9日(木)マルセイユは晴れ 1ユーロ€=約140円
朝 マルセイユ・インターコンチネンタルホテル「TPREVOT」朝食ヴュッフェ
高級ホテルのわりには簡素なヴュッフェ 真正面にバジリカ聖堂が 病院をリノベーションしたホテル
「モンテ・クリスト伯」の舞台イフ島 ノートルダム・ド・ラ・ギャルドバジリカ聖堂 海運の守護教会だ
昨夜真夜中に寝たが、7時には起きた。トイレに2回、足が攣って薬を飲むために1回、計3回起きた
けどね。真正面にマルセイユのシンボルとも言えるノートルダム・ド・ラ・ギャルドバジリカが見える
レストランで朝食。このホテルは1泊700€以上という高級ホテルだが、朝食ヴュッフェの内容は大した
こと無い。大阪のインターコンチネンタルの方がずっと良い。10時半からマルセイユ観光。1年半前に
は膝が痛くてパスしたノートルダム・ド・ラ・ギャルドバジリカ聖堂の石段も時間をかけて上ってみた。
はぁはぁはぁ・・。船乗りなど海に携わる人々の守護教会である堂内は、信者から寄付された船などが
天井から下がってとても美しい。ミストラルで吹き飛ばされそうになりながら高台からの眺めも楽しむ。
「モンテ・クリスト伯」の小説の舞台になったイフ島も見える。マルセイユはフランス最古の町である。
昼 マルセイユ「FONfon」本場のブイヤベース(鰈、カサゴ、ひめじ、鮟鱇など)、アイオリ
ソース、ルイユソース、タプナドソース、シャーベットとアイスクリーム、白ワイン
有名人も訪れる人気レストランで本場のブイヤベースを食べる。先ず魚の披露がある
魚とスープは別盛りで供される。好みでアイオリソース、ルイユソース、クルトンなどと共に
セナンク修道院のラバンディーヌは満開
「フランスの最も美しい村」の一つゴルド村は冬と違って大賑わいだった 蝉はプロヴァンス地方のシンボル
ランチは人気レストランで本場のブイヤベース。日本ではもちろんのこと、これまでニースやモナコ
でもブイヤベースは食べたことがあるが、何と言っても本番はここマルセイユ。へぇ〜、これが本場
の料理ですかぁ。これまでの体験が一掃されてしまうようなビックリ本場料理であった。当初今日の
午後はカランクチャータークルーズの予定だったが、この地方特有のミストラルの影響で中止。明日
に延期となった。代わりにリュベロン地方のゴルド村に行く。「フランスの最も美しい村」の一つで
1年半前の寒い冬の日訪れた時は村の広場には誰もいなかったが、今日は観光客で大賑わいだった。
今はラベンダーが満開になる季節。但しラベンダーは標高700m以上の場所でしか育たず、有名なセ
ナンク修道院で咲いているのはラバンディーヌという種類なのだそうだ。中国からの観光客で一杯!
夜 インターコンチネンタルホテル「アルシオーネ」アミューズブーシュ:パニエ・豆ゼリー、
フォアグラ、椎茸と若芽のカツオ出汁、蛸とフォアグラの前菜、ラムチョップロースト アーテ
ィチョークのブダン詰め添え、デセール:苺とルバーブのコンポート、桃のムースとエストラゴ
ンシャーベット、焼き立てマドレーヌ、プティフール、カモミールティ)、生ビール大、白ワイ
ン、赤ワイン アルコールで52€!
ティーポットは南部鉄器
ホテルにあるレストランの一つ「アルシオーネ」はミシュラン1ツ星。8時から3つのテーブルに分
かれて夕食が始まる。メンバーは2組のご夫婦と私だから、トーゼン私は添乗員のA子さんと一緒だ。
何だか日本っぽいところがあるコースね。メインの鳩をラムに替えて貰った。メインをやっと片づけ
た(半分だけど)と思ったら、デセール2皿とプティフール!一番美味しかったのは、焼き立てマド
レーヌであった。アルコール3点セット(ビール、白・赤ワイン)だけで52€もしてビックリだ!
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7月 10日(金) 晴れ
朝 インターコンチネンタルホテル「TPREVOT」 朝食ヴュッフェ
午前の軽食 カランク国立公園チャータークルーズ船上にて カナッペなど
ちょっと海老蔵似船長ムッシューが案内するカランク国立公園クルーズ カナッペなどのおやつも
入江で船を停めて泳ぐ人や釣り竿を下す人カヌーで楽しむ人も Y子さんに蝉がとまった!
チェックアウトしてから9時半旧港から船に乗る。カランク国立公園のチャータークルーズである。
ナポレオン三世とウジェニー夫人に贈られた屋敷やイフ島などを通り過ぎると、白い石灰石と真っ
青な海の色のコントラストが美しいぞ!何カ所かヌーディスト村を通過したが、それらしき姿は見
かけなかった。カヌーを楽しむ人多いなぁ。それにしても紫外線の強いことよ!おやつも出たよ。
昼 カバイヨ「プレヴォ」メロンジャポンコース(冷製トマトスープバジリコカカオクッキーメロ
ンムースとオリーブ、人参のポタージュ野菜のパンナコッタ、鯛のたたきとメロンの前菜、オマ
ール海老とメロンのココット、シェーブルチーズの若芽パンサンド醤油ドレッシングとメロンジ
ャム、コルシカチーズパインとメロンジュレ、ジャスミンアイスクリーム塩バタービスケット、
桃とシャーベット)、プティフール
きっかり3時間でクルーズを終了。ホテルでトイレを借りてからカバイヨに向かう。昨日リュベロン
地方に向かう途中で通過したレストラン「プレヴォ」に到着したのは午後2時近く。昨夜に続いてミ
シュラン1ツ星レストランで遅いランチとなる。カバイヨはメロンで有名な土地ということとオーナ
ーシェフが日本好きということで「メロンジャポンコース」を頂くことに。どの料理にもメロンを使
っているそうよ。遅い時間のランチでも「軽いから」と言われていたのに、胃腸にズッシリと来た!
夜 サント・マリー・ド・ラ・メール・オーベルジュ・カヴァリベレ「ポン・デ・バネ」ヒメ
ジのサラダ、スズキのフィレロースト ポテト添え、パンナコッタ、カモミールティ、ビール5€、
白ワイン5€、赤ワイン5€
さっぱりフレンチランチのハズが、食べ終われば午後4時!こんなに遅くっちゃ今夜は夕食イランよ。
今日から2泊するカマルグのオーベルジュ・カヴァリベレに到着したのは午後6時半だった。客室は、
カマルグ地方独特の家のカタチをしたコテージタイプだった。イタリアのアルベロベッロの「トゥル
ッロ」に似ているね。しかし、フロントからもレストランからもえらく遠くて広い敷地をトボトボ歩
かねばならないのでちょっとメンドー。乗馬用の白馬がたくさん飼われていて、夕食後撫でたりして。
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7月 11日(土) 晴れ
朝 サント・マリー・ド・ラ・メール・オーベルジュ・カヴァリベレ「Entre Trre&Mer」
朝食ヴュッフェ
焼き立てのクロワッサンが旨い! こんなカタチの家です 白馬がたくさんいる
カマルグ湿原の塩田。カーメルという名の塩の山とピンクの塩田 フランスで最初のラムサール条約登録地
この地域ならではの花が咲く 2万羽〜4万羽のフラミンゴがこの湿原を訪れる
今日午前中はカマルグ湿原の観光。カマルグ湿原は広さが15万ヘクタールもあり、日本の釧路湿原
の4.5倍の広さだ。この湿原にフラミンゴなどの多くの水鳥が生息し、フランスの塩三大産地を誇
る塩田がある。そして旧石器時代の馬とも呼ばれる白馬や闘牛で使われる黒牛も湿原の風景の1つだ。
最新鋭の電気自動車に乗り換えると聞いていたのに、湿原で私達を待っていたのは30年落ちのチョ
―ポンコツ4WD。全員が息を飲む程のポンコツ車を操るのは、カッコイイ女性だった。極めて乗り
心地の悪い車で塩田の見学。引き込んだ海水を60`移動させて徐々に乾燥させて塩になっていくの
ね。太陽を浴びて表面に浮かんだ塩の結晶である「フルール・ド・セル」を売店でたくさん仕入れた。
昼 エーグモルト「LE−DIT−VIN」チョイスメニュー(フォアグラと玉ねぎのコンフィ、
タイ風野菜と海老のラビオリ、欲張りデザート)、ビール5€、白ワイン5€
エーグモルトは13世紀から14世紀に造られた城壁に囲まれている。ルイ9世の銅像があった
サント・マリー・ド・ラ・メールの2人のマリアと従者サラ 5月と10月盛大な祭りがある
ポンコツ4WDは乗り心地が最悪だったので、車を乗り換えて一同心底ホッとする。あら〜、私らの
車のドライバーさん、ポンコツ車の美人ドライバーを口説いているじゃないの。近くのエーグモルト
に行く。町の中心の広場にルイ9世の銅像が立っていた。ランチはチョイスメニュー。たいがいは
「私失敗しない」のだが、今日はちょっとなぁ。車で30分、サント・マリー・ド・ラ・メールの町
に行く。「海の2人の聖女マリア」という町の名前の由来は、イエスが磔刑になってから、マグダラの
マリア、マリア・サロメ、マリア・ヤコベそして従者のサラ、マルタ、ラザロ達がエルサレムから小
舟に乗って流れ着いたのがこの地だったというもの。マリア・サロメとマリアとマリア・ヤコベ、従
者サラの3人がこの地で生涯を終えたと言う。5月と10月マリアに因む祝日に盛大な祭りがあるが、
従者のサラがロマの守護聖人だったことからその祭りには多くのロマが集まる祭りでもあると聞いた。
夜 サント・マリー・ド・ラ・メール・オーベルジュ・カヴァリベレ「ポン・デ・バネ」スモ
ークフィッシュのサラダ、闘牛肉のステーキ、チョコレートケーキ、カモミールティ、ビール、白
ワイン、赤ワイン
人懐っこい白馬
ホテルに帰ったのは午後3時。暑い盛りだ。旅行会社から今日のポンコツ車のお詫びに白馬での
乗馬ツァーをサービスしますと申し出がある。2組のご夫婦は行かれるが、私は辞退。「昔乗っ
たことがあるからもういいや」ってね。ホントは「暑くてイヤ」とか「今は怖い」とか「落ちた
ら怪我する」とか・・・。でも断ったお陰で涼しい客室で読書したり、メモしたりゆっくりした。
昨夜外の席で食べて蚊に刺されたが、今夜は室内の席で安堵する。クーラー入っていて涼しいし
ね。皆さん2時間たっぷり乗馬を楽しまれたそうだ。私のお詫びはアルコールがゴチだって!!
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7月 12日(日)晴れ
朝 サント・マリー・ド・ラ・メール・オーベルジュ・カヴァリベレ「Entre Trre&Mer」朝
食ヴュッフェ
ゴッホ「アルルの跳ね橋」を再現したラングロワ橋 ゴッホ「夜ノカフェテリア」の舞台 ローマ時代の円形闘技場
2泊した宿のコテージの裏には水路があり、その向こうには白馬達が草を食む姿が見える。今日は日
曜日とあって忙しいのか、早朝から駆り出される馬ばかり。ガンバってね。チェックアウトしてアル
ルに向かう。30分で郊外のラングロワの跳ね橋に着いた。1年半前に来た時には、ご一緒した女三
世代のお母さんがここで転んでケガをされたんだっけな。救急車を呼んだのだった。古代ローマ時代
から栄えたアルルにはその当時の遺跡も多い。そしてゴッホが憧れた町でありゴッホを拒否した町だ。
昼 アルル「LE CRIQUET」チョイスメニュー(スープデポワソン、闘牛肉のビーフシチ
ュー、ヨーグルトアプリコットジャム)、赤ワイン
1年半前アルルに来た時はなかなか美味しいランチを食べた記憶があるのだが、今回は外れだった。今
日もチョイスメニューで、スープのスープデポワソン(魚のスープ)はまずまず。ちょっとぬるかった
けどね。ダメだったのはメインの闘牛肉のビーフシチュー。闘牛肉は高級と聞いていたが、一口食べて
フォークを置く。塩っ辛い!!!塩の塊が入ってしまったのを味見しないで出したって感じの料理だ。
厨房に「味みてよ」と皿を引き取って貰うと「代わりの料理を作ります」と。でも、もう要らないよ。
私はだんだん小食になって来たからさ(笑・ホント!)。午後トー湖を経由してマルセイヤンに移動。
夜−1 マルセイヤン「ATHOS号」歓迎の宴:ピンクシャンパン、醤油味噌味のカナッペ、揚
げ立てチキンカツ
今日からチャーターするATHOS号
歓迎のシャンパンが振る舞われた アンディ特製のカナッペ ゆったりした船内
夜―2 マルセイヤン「ATHOS号」生牡蠣、伊勢海老の天ぷら卵黄醤油ソース、今夜のチーズ、
ラズベリータルト、ビール、白ワイン、赤ワイン
午後4時、マルセイヤンに停泊している「ATHOS号」に到着した。スタッフの出迎えを受ける。オ
ーナーキャプテンのジュリアンはカナダ生まれのイギリス人。シェフのアンディもイギリス人。ガイド
兼ドライバーのマシューは唯一フランス人。ホステス2人のスザンナとマリアナはハンガリー人。今日
から1週間この豪華な「ATHOS号」をチャーターして世界遺産ミディ運河を旅する。たった60`
を6泊7日時速5`でたま〜に走り、運河沿いの小さな町を観て歩く旅が始まった。シャンパンで乾杯
し、夕食は大好き生牡蠣から始まった。メイン料理は伊勢海老の天ぷらだよん。酒?もち飲み放題さ!
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【今週の振り返り】
本場マルセイユのブイヤベースとは。今回の旅で実際に食べて、後日調べて知ったブイヤベースはこん
なものだった。もともと漁師のまかない料理だったブイヤベース。いろんな理由で売りに出せない魚を
大鍋で塩を入れて煮るだけの料理だったが、料理法に工夫を凝らしていくうちに、今では堂々、魚介類
の洗練された高級料理となった。
マルセイユでは「ブイヤベース憲章」があって、細かな調理方法を定めている。先ず材料の魚介類につ
いて。カサゴ、足長蟹、ホウボウ、マトウダイ、アンコウ、穴子、オコゼ。この中で4種の魚を使わね
ばならない。オプションとして伊勢海老とセミ海老の使用可。だから、鯛、平目、オマール海老、ムー
ル貝、蛸、イカは入れないのだ。客に「今日はこれを食材にします」と披露した後、オリーブ油、セロ
リ、玉ねぎ、フェンネルなどと数種の魚介類、トマトやジャガイモ、ニンニク、塩、白ワイン、サフラ
ンなどで煮込む。初めは強火にし、沸騰したら弱火にして。出来上がったら大皿に魚介類と野菜を取り
出して客に出す。
それとは別に規定された小魚と香辛料を煮込んだ濃厚なスープを作り、スープ皿に盛り付けて魚の前に
客に飲んで貰う。好みで焼いたパンにアイオリソースやルイユソース、タプナドソースなどをつけてス
ープに落として食べる。つまり、スープと煮込んだ魚介類は別々に食べるというわけ。ポトフと同じだ
ね。スープは何度でもお替り出来て良かったが、スープから引き上げられだんだん冷たくなっていく魚
を食べるってのが何かなぁって感じ。だから、私はお替りした熱々のスープに冷えた魚を「ほれほれ、
スープにゆっくり浸かって温まりな」と浸して食べたよ。
日本に帰って「クックパッド」などでブイヤベースのレシピを調べたら、材料には「入れない」と憲章
では定めている鯛だの蛸、イカ、ムール貝などが中心で(笑)、どれもスープに溺れそうなくらい「二
者一体」の完成写真であった(笑)。いいんだよね、日本なんだから。自分が一番美味しいと思う材料
と作り方で食べればさ。「ブイヤベース夢子風」とすればいいんだから。因みに、「ブイヤベース」は
「沸騰したら火を止めて煮込む」という意味だそうだ。
フランスは日本食ブームである。SUSHIや餃子の店が増えたっていう話だけでなく、シェフ達が、
しかも高級レストランのシェフであるほど日本食に対して並々ならぬ興味関心を示し、実行もしている
のだ。日本食が無形世界遺産に登録されたり、ミラノで開催されている万国博覧会が食料をテーマにして
いたりすることも関係があるのかどうか。マルセイユインターコンチネンタルホテルの「アルシオーネ」
で出されたスープは、椎茸とワカメが入ったカツオ節の出汁だった。あまりに量が少なくて味はあまり
わからなかったが。そしてプティフールと共に供されたお茶には南部鉄器のティーポットが登場。ま、
南部鉄器ティーポットはここに限らず、あちこちの有名店で使われているけどね。
その翌日、ここもミシュランの☆獲得しているカバイヨの「プレヴォ」のシェフは、「メロンジャポンコ
ース」でパンにワカメを練り込んでいたし、ドレッシングに醤油を使っていた。麦わら帽子姿で挨拶に
現われた陽気なシェフは、何度も日本を訪れたことがあり、日本に行く度に刺激を得て帰って来ると言っ
ていた。
日曜日から乗船した「ATHOS号」の専属シェフのアンディはイギリス人だが、初の日本人グループの
チャーターとあって、海外で一番有名な日本人シェフNOBUことノブ・マツヒサ氏の本を熟読したらし
い。もともと日本料理を学びたいと思っていたアンディには、日本人私達の乗船は「良いチャンス!」なの
だそうだ。彼が歓迎の意味でシャンパンと共に出してくれたカナッペは醤油と味噌味だった。そして揚げ立
てのチキンカツに大喜びする私達の姿にホッとした表情。夕食の前菜の生牡蠣は、プレーンに加えて、生姜
のみじん切り醤油味とトマトポン酢味だった。アンディ、なかなかやるじゃないの。下船する1週間後には、
もっともっと日本食のレパートリーが増えるようバリバリと料理の注文を出すことにしよう。まるで日本に
いるような食生活を要求してみようじゃないの。2組のご夫婦も揃って喰いしん坊だし、それに私だからね、
アンディ、お客に恵まれたね。ひひひっ。来週を乞うご期待!
馬そうな食べ物ネタですね ヒヒン