パクパク日記15年9月3週

          ブルターニュ地方の旅はロワール地方そしてパリへ!

 

 シャトー・ダルティニーインターコンチ・パリ・ルグラン

 

9月 14日(月)晴れ 一時小雨   1ユーロ€=約138円

朝 カンペール・エスカル・オセアニア 朝食ヴュッフェ

  

  

                   カンペール陶器工場「HB−HENRIOT」の外観と展示

 

2泊した簡素なホテルをチェックアウトして、カンペール陶器工場「HB−HENRIOT」に行く。

カンペール焼きは良い粘土と良い木材に恵まれたこの土地で300年以上の歴史を持つそうだ。しかし

かつては50人もいた絵付け師が今は10人と生産も縮小しているとか。工場を見学させて貰ってから

ショップで陶器を使ったアクセサリーを何点か買い求めた。その後昨日行ったポンタヴェンに向かう。

昼 ポンタヴァン「Poolguinヒメジのフィレレモンバター風味ピラフ添え、鴨の胸肉のソテーシ

ードルソース、プロフィットロール

 

  

アヴァン川が流れるポンタヴァンの街はポール・ゴーギャンなど画家に愛された

 

ポンタヴァンに到着してレストランにほど近いところでバスを降りる。歩き始めて数歩であれだけ天気

が良かったのに雨が突然降って来た!えぇ〜!!慌てて傘をさし、レストランに着くとピタリと止む。

なんだよ!鴨肉は結構硬かったが、「昨夜のビーフストロガノフに比べれば噛める」。デザートのプロフ

ィットロールがテーブルに乗せられて恐れおののく。こ、こんな生クリームの山食べられまへん!食後

1時間ほどフリータイム。土産屋などを覗いてみる。商品に塩が多いのは有名なゲランドもブルター

ニュにあるからだろう。あとはイワシ缶かな。画家達の街・ポンタヴァンだからギャラリーも目立つ。

 

          プチトレインに乗ったら海岸に連れて行かれた!     ようやくカルナックに戻って来た

      「メンヒル」という巨石が並ぶカルナック列石         「ドルメン」はテーブル状に巨石を組んである

 

カルナック列石はブルターニュ地方最大の巨石の列石遺跡である。紀元前5000年〜3000年前に造られ

たと言われている。ブルトン語で「長い石」という意味の「メンヒル」が4`mに渡って数列が並ぶ。

ステッキ使っても膝がヨレヨレなので、プチトレインに乗ろうとしていたT山さんとK藤さんに合流。

あ〜楽ちん楽ちん。こうやって巨石見物出来るならいいわね、とご機嫌だったのだが、どんどん違う

方向に進んで行き・・・あれ!海に出てしまったよ。こんなところに巨石なんて無いじゃないよ・・

遺跡は降りる前の3分間通っただけであった。慌てて写真だけは撮りに行った。でも面白かったなぁ。

 

          キブロン半島西側海岸の道(コート・ソヴァージュ)の荒々しい海

 

夜 キブロン・ソフィテル・タラソ・キブロン メインレストラン マンゴーと海老のサラダビ

ネガーソース、ポークソティとレンズ豆、クレームブリュレ木苺ソース、カモミールティ、3点

セット計40€

 

 

キブロン半島を南下する。半島西側海岸のコート・ソヴァージュで撮影ストップ。風が強い!この私で

も踏ん張らないと吹き飛ばされそうだ。その強風のせいか波も荒く、激しく打ちつける様が「東映」だ

っけ、映画が始まるオープニングの波に似ている。あれには「荒磯に波」というタイトルがついていて

千葉県銚子の犬吠埼で撮影されたそうよ。夕方2泊するソフィテル・タラソ・キブロンにチェックイン。

これまで簡素な宿ばかりだったが、ようやく5ツ星ホテルだ。夕食はちょっとオシャレをしてメインダ

イニングで。明日お誕生日のМ井さん。明日夕食自由食なので繰り上げて今夜お祝いした。小さなケー

キが届けられる。偶然だがМ井さんと私のマンションはかなり近く歩いて10分くらい。ここの酒高い。

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9月 15日(火) 曇り夕方から雨

朝 キブロン・ソフィテル・タラソ・キブロン メインレストラン 朝食ヴュッフェ

 

         ホテルの前は海が広がる。海の手前には人と自転車用の遊歩道がある

 

昼 キブロン・ソフィテル・タラソ・キブロン「Blue Bar(自由食)スモークターキークラブ

サンドイッチ18€、白ワイン11€、水3€、エスプレッソ41

 

 

6時起床。昨夜は太腿内側が痙攣して痛くて参った。しかも起きれば今度はお腹の調子が悪い。今日

は船で美しい島という意味の「ベル・イル」に行くというのに。準備して出発を待つ間、添乗員Tさ

んに「お腹がね」と言うと「ムリしない方がいいんじゃないですか」。そうね、じゃ行かないことに

するわ、ということで夕方まですっかりヒマになってしまったのであります。わ〜い、一日ヒマだぁ。

あっ、そ、その前にちょっとトイレ・・。やっぱり行かなくて良かった!トイレの心配がなくなった

頃ホテルの前の遊歩道をぷらぷら散歩。昨日程ではないけどやっぱり風が強い。フェリーは揺れてい

るのではないかしら。「ベル・イル」ではミッテラン大統領も宿泊したホテルのレストランでヴュッフ

ェランチの予定だったが、私はバーでサンドイッチでも食べるかな。余りに量が多くて残したけどね。

夜 キブロン「La-CIGALE(自由食 5人で)イワシのサラダ、魚のリエット、スープデポワソン

(魚のスープ)、ビール、白ワインシャルドネハーフ チップ込みで40€

 

 

午後は読書で過ごした。随分前に買ったのになかなか読む気持ちにならなかった翻訳ものだが、読み

出したら面白いの何の。早く読めば良かった。本のタイトル?ピエール・ルメートルの「その女アレッ

クス」。ほら、ミステリ大賞6冠達成というあれです。美しい島「ベル・イル」に出かけられた皆さん

は無事帰って来られたと連絡があった。午後遅くに降り出した雨は夕方ますます激しくなって来た。

今夜は自由食で、街のシーフード人気店予約組に私も入っている。10人の予約だったが脱落者多く

半数まで減ってしまった。バスで送って貰って「La-CIGALE」。入口に海老や魚がずらりと並び地元の

人に愛される魚介類食堂という感じだ。黒板に書かれたセットメニューは前菜・メイン・デザート2

種で23€。私は前菜2つを選び、それにスープデポワソンを注文。いつの間にか店は満席。皆さん、

静かに食事される中、私ら5人は笑って飲んで喋って食べて店中の注目を浴びたのだった。笑顔ね。

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9月 16日(水) 曇ったり降ったり晴れたり

朝 キブロン「ソフィテル・タラソ・キブロン」 朝食ヴュッフェ

 

モルビアン湾の入り江にあるヴァンヌはブルターニュ公国の古都であり今も中世の街並みが残る      エルミーヌ城

 

今朝まで2泊したホテルには、私の好きなタラソテラピースパが完備されていた。お年寄り中心の客

層だが、朝から晩までほぼ一日スパで過ごす人もいるようだ。だから朝食レストランにバスローブと

スリッパで来てしまうジーさんバーさんもいてね。タラソはやってみたいけど水着持って来ていない

し、それより膝が痛くて運動どころではなかった。チェックアウトしてヴァンスに向かう。ブルター

ニュ公国の古都だ。市場をふらついた後プチトレインに乗って市内見学。一昨日カルナックでも乗っ

たプチトレインだが、今日は町の細い路地にまでずんずん入って行くから面白いなぁ。モルビアン湾

の入り江にあり海のリゾートと観光地として栄えているヴァンヌである。今日のランチも自由食だよ。

昼 ヴァンヌ「Restaurant de Rosavec」(自由食4人で)卵とクリームのアミューズ・ブー

シュ、前菜2種:白身魚を詰めた花ズッキーニ黒オリーブ添え、フォアグラのセット 25€、水5

 

  М田さんのメインは生牡蠣         М田夫人のメインは魚料理       S崎さんのデザート

 

自由食のランチはクレープ屋組とレストラン組に分かれることとなった。粉モノを避ける私はトーゼ

ンレストラン組さ。ガイドに教えて貰ったこの店が大アタリ!先ずはメニュー選びだが前菜・メイン・

デザートの中からどれでも2種選んで25€。メイン2つでも良いし、デザート2つ選んでも同じ値段

でOKという仕組みだ。4人はうんうん唸って考えて、私は前菜+前菜にした。M田さんご主人はメイ

ンとデザート、奥さんは前菜とメイン、S崎さんは前菜とデザート。人間の好みってこんなに違うもの

なんですなぁ。最初卵とクリームのアミューズ・ブーシュが出て料理はどれも美味しい!大満足の店。

 

     「フランスの最も美しい村」の一つロシュフォール・アン・テールは雨だったが晴れて来て

今晩は湖の畔に佇む古城に隣接するルレエシャトーの「ラ・ブルテッシュ」

 

午後「フランスの最も美しい村」の一つロシュフォール・アン・テールに到着した。昼過ぎからまた降

り出した雨は更に激しくなってバスの外に出るのも躊躇われるほど。暫く様子を窺って小雨になった頃、

皆さんは村の散策に出かけられた。私は近くのカフェでお茶を飲む。そのうち大雨が嘘のような青空に

なって私もそのへんを一周。蔦が色づき始めていた。フランスでは「美しい村」活動の他に「花のまち」

コンクールもある。ここには最高ランクの四つ花だ。夕刻古城に隣接する「ラ・ブルテッシュ」に着く。

夜 ミシャック「ラ・ブルテッシュ」アミューズ・ブーシュ、手長海老の天ぷらサラダ添え、石平目

のロースト野菜のリゾットと共に、厳選チーズ3種、フランボワーズとチョコレートを使ったデザ

ート、カモミールティ)、4点セットで40€

 

 

15世紀に建てられた古いお城が窓から見える。ミシャック郊外の同じ敷地内にあるこのホテルはルレ・

エ・シャトーに加盟しており、バー&カフェは元厩舎だった場所だ。シャトーホテルでは無いがそれら

しい雰囲気がある。夕食は7時半からメインダイニングで。うず高く盛られたバターが目を引く。2

ありプレーンと柚子味だった。アミューズの次の前菜は手長海老の天ぷらサラダ。お茶の南部鉄急須と

共にここにも日本ブームが来ているようだなぁ。料理、チーズ、デザートともにどれも美味しかった!

               ___________________

 

9月 17日(木)曇りのち晴れ

朝 ミシャック「ラ・ブルテッシュ」 朝食ヴュッフェ

 

   BARは以前厩舎だった             ホテルのレストラン       テーブルにはこんな蛙も

 

     ブルターニュ公爵城          ブルターニュでは絶大な人気があったアンヌ・ド・ブルターニュ女公

 

5時半起床。海外旅に来るととたんに早起きになる。ここ数日左膝の痛みは相当で、歩く度「イテテ、

イテテ!」。言ったからって痛みが軽くなるわけでもないけど、つい言ってしまうイテテ。9時出発し

ナントに向かう。ナントって何か聞いたことあるなぁ、と思っている人いませんか?どこかで聞いた

ことある・・!「ナント勅令」だ。正解です。16世紀末フランス王アンリ4世はユグノーなどのプロ

テスタントの信仰を認める勅令をナントで発布したあれです。そして約600年続いたブルターニュ公

国の首都であった。ブルターニュ大公城前には、最後の女公アンヌ・ド・ブルターニュの像が悲しい。

ナントは現在のフランス人にとって「最も住みたい街」のひとつなんですってさ。人口は約30万人。

昼 ナント「LA CIGALE(自由食 全員で)Lexpress(サラダとほほ肉のコンフィとクリュームブ

リュレ)のワンプレート15

 

  

  レストランからでるとこんな眺め       「LA CIGALE」は名所でもあるらしい

 

旧市街から新市街に移り、ナントの丘の高低差を利用した3層構造のアーケード「パッサージュ・ポム

レー」に行く。3層構造はフランスで唯一だそうだが、痛い膝で3階まで登るのはタイヘンだった。今

日のランチも自由食。せっかくだからとこの町の有名なブラッスリー「LA CIGALE」を予約して貰って

いる。アールヌーヴォーのド派手な店の内装は、長々眺めていても飽きない面白さだ。メニューを眺め

て悩んだわりには多くの人がお急ぎ向けのワンプレートを選ぶ。味は「大したことないわ」って感じだ。

 

        機械工房「レ・マシーン・ド・リル」が製作した高さ12mの巨大象ロボ

        実際動くとこんならしいよ。楽しそう〜!           どれにも乗ってみたいなぁ〜!

 

ロワール川の中州、20世紀初頭に建てられた造船所跡は現在機械仕掛けのアトラクションが展示され、

それが実際に動いて人々を喜ばせる夢の工房となっている。高さ12mの巨大象だけでなく、怪鳥や

巨大な昆虫、巨大蛸、巨大竜などもあるらしいのだが、私達は象だけを見学。2時間後なら実際に象

に乗って広場を歩きまわることが出来たのに残念!これを楽しむためだけにまたナントに来たくなる。

夜 トゥール近郊「シャトー・ダルティニー」季節の野菜スープ、ビーフステーキ、レモングラス

風味のベリーを使ったデザート、カモミールティ、4点セット

 

シャトー・ダルティニー       でも泊まったのはこっち・・・

 

夕刻5時過ぎにトゥール近郊のシャトーホテル「シャトー・ダルティニー」に到着した。真っ青な空

と前庭の芝生と赤い花が映える美しい建物に皆気持ちはウキウキ!ところが・・宿泊するのはアッチ

です!と添乗員が指指した建物は前庭のずっと手前にある、何だか従業員宿舎風(本当は違います!)

建物。げぇ〜〜。げんなり〜。車で送ってくれるでもなく、皆手荷物持ってトボトボと100m以上の

距離を歩き、しかも手摺りも付いていない石段を10段以上上る。はぁ〜、疲れた〜、膝痛い!私の

部屋はどこでしょう。ナヌ?アップステア?階段上れってか!冗談八女茶!足が痛いT山さんと私が

強く抗議したところ、ホテルは「わかった、1部屋だけ替えてあげる」。T山さんが譲ってくれ本館

に変更してくれるのかと思ったら「こっちの1階」・・。18世紀の古城をリノベーションした5ツ星

ホテルというのにバリアフリーとかハンディキャッパーに対しての配慮なんてゼロ。夕食は本館まで

歩いて行く。2泊するので食事の度この100m以上を6往復するということだ。食事のサーブする女

性の動きが雑、ソムリエは二コリともしない不愛想なオジサン。坊主憎けりゃって感じでイカンわね。

               ___________________

 

9月 18日(金)晴れのち雨

 トゥール近郊「シャトー・ダルティニー」 朝食ヴュッフェ

 

   

  シュノンソー城までの並木道     現在のオーナーはチョコレート会社   飼われているこのロバの名は「グリコ」

お城手前にある農場で猫を発見!     女性が代々城主であったシュノンソー城

 

昨日の午後ブルターニュ地方からロワール地方に入った。ロワール地方は、古いお城がたくさんあって

美しいけど何度も来ているからね、もっとブルターニュを回りたかった。今日はその古城巡りだ。先ず

は一番人気のシュノンソー城。代々女性が城主だったことでエピソードが豊富で、川の上に佇む城の様

が美しいと人気が集まるのだろう。私はたぶん5回目だと思うし、今年5月にも来たばかりだ。やはり

4回目の訪問というT山さんと2人でお茶を飲んで待つことにする。朝素晴らしい晴天だったが雲が。

昼 シュノンソー城「オランジェリー」トマトのガスパチョ、ルネッサンス風仔牛のロースト、3

  種のチーズ サラダ添え、アイスクリームケーキ

 

                                雨のヴィランドリー城

 

ランチはシュノンソー城敷地内にあるレストラン「オランジェリー」で。先ごろシェフが代わったと

聞いたので料理も変わったのかなと思ったが同じようだった。食事を終えてバスに乗る頃降り出した。

午後はアゼル・リ・ド城とヴィランドリー城の見学があったが、城の駐車場に着く度に雨が激しくな

り、しかも膝がキリキリと痛いので見学は断念。ヴィランドリー城だけちょっと撮影に行っただけだ。

夜 トゥール近郊「シャトー・ダルティニー」醤油味の海老サラダ、白身魚の主菜ズッキーニのマ

マレード風ソース、アプリコットのハーブ風味ロースト、カモミールティ、3点セット

 

 誰もプチフールを食べなかった

 

今朝も本館に部屋を変更して貰えないか、添乗員のT田さんからホテルに交渉して貰った。その都度

「満室である」の1点張り。日本では本日安保法案が参議院を通過してしまい、その件でも朝ガッカ

リしていた。そんなことで部屋は諦めていたのだが、東京の旅行会社がモーレツなプッシュを入れてく

れたお陰なのだろうか夕刻ホテルに帰ってから移動することに。汗びっしょりでパッキングして雨の中

本館に移動。また汗だらけで荷物の片付けをして夕食にギリギリ間に合った。丸窓が上の方にあって庭

の景色は全く見えないがとにかく雨の中歩かなくて良いだけでも有難い。他の皆さま申し訳ありません。

               ___________________

 

9月 19日(土)曇りのち晴れ

 トゥール近郊「シャトー・ダルティニー」 朝食ヴュッフェ

 

  

       ダイニングルーム                   5度目のシャンポール城

本館に昨日移ったお陰で朝食時は楽ちんだったが、チェックアウトする時エレベーターが来なかった。

最上階なのに・・。膝痛いのに・・。天井高あるので階段数多いのに・・。号泣!まぁ号泣はせずと

も汗に涙はちっと混じったかな。このホテルとお別れすると思うと嬉しいぜ。古城巡りの最後はやは

り大人気のシャンポール城。フランソワ1世のために建てられた狩猟用のお城がこんなにデカイのだ。

彼は数回しか来なかった。ここも5回目だから外観だけ撮影。あちこち工事中でトイレは仮設だった。

昼 サービスエリアの「PAULキッシュとコカコーラゼロ7.4

 

  

キッシュは温めてくれるから旨い     エッフェル塔いつ観てもいいなぁ、パリです   あっ!「アルザス」が開店している!

 

夜 パリ「カフェカプシーヌ」(自由食 5人で)生牡蠣、ツナと卵とサラダ、フォアグラとメルバ

トースト、オニオングラタンスープ、ビール、アルザス・リースリング2013など  5人で370

 

 

バスは一路パリへ。全員一刻でも早くパリ入りしたいと思っているから、ランチはトイレ休憩したサー

ビスエリアでテキトーに。「PAUL」のキッシュを買って温めて貰ったら1つが凄くデカい。4人で分けて

食べた。西からパリの町に入る。お天気がイマイチなのがちと残念。シャンゼリゼ通りで進行方向右側

を眺めていたら、長らく建て替え工事中だったブラッスリー「LAlsae」アルザスがオープンしていた。

今度行ってみよう。今日から宿泊するオペラ座近くのインターコンチネンタル・パリ・ルグランにチェ

ックインしたのは午後2時半だったが、依頼していた非羽毛素材でのベッドメーキングが出来ておらず

待たされること1時間半。このホテルには何度も泊まっているが、ちゃんと出来ていたのは1度か2度。

良いホテルなのだが、こうゆうところが全然ダメなんだわぁ。久々に56chでJSテレビが見れる!

夕食はМ田夫妻、S崎さん、添乗員T田さんと5人で近所の「カプシーヌ」に行く。ホテルから1、2

分と近いし、日本語メニューあるし、気楽だしでってわけでお気に入りの店だ。皆バラバラに好きな物

を注文。私生牡蠣とフォアグラとオニオングラタンスープ。てへへ〜。白ワインも空けてしまいましょ。

              _____________________

 

9月 20日(日)晴れ

朝 パリ・インターコンチネンタル・パリ・ルグラン「カフェドラペ」朝食ヴュッフェ

 

  

 

今朝は寝坊して7時過ぎ起床。8時15分「カフェドラペ」に朝食を摂りに行くとT山さんにロビーで

バッタリ。その後K藤さんも合流。ここは昔から日本食コーナーがあって、ご飯、味噌汁、漬物、玉子

焼き、鮭塩焼き、梅干しなどが置いてあるが、数年前から離れた場所に中国料理コーナーも出来た。そ

このお粥を食べようと思ったら炒飯だった。愛知県から参加されているK藤さんから強い鎮痛剤を頂い

た。K藤さんも以前膝を痛められて、その時処方された薬とか。K藤さんは「魔法の薬」と呼んでいる

そうだ。魔法のように効く?1日1錠朝食後服用と言われた薬朝食後飲む。どうか効いてクダサ〜イ!

昼 パリ・ルーブル美術館近く「ひぐま」味噌ラーメン7.5€、餃子5€、ヴィッテル3.5

  

    

     オペラ通りからオペラ座を      ヴァンド―ム広場は工事中         「野田岩」は日曜定休日

    

                     ルーブル美術館近くの「ひぐま」は麺がどうも・・ほぼ残した        

       オペラ座通りから1本入ったRue Sainte Anne通りはラーメンや丼など日本食がずらずらり

 

延泊する人(私も!)以外の皆さんは今夜帰国する。それまでフリー。今日は日曜日だから商店はほ

ぼお休み。他のヨーロッパ諸国も同じで、日曜日のショッピングは諦めるしかない。もっとも私はシ

ョッピングにはあまりソソラレナイ人間だが。朝食後飲んだ鎮痛剤が効いたのか左膝は軽快感すらあ

って却って慌てる。これならちょっこしパリ歩きしても大丈夫かも。ヴァンドール広場とかあっちゃ

こっちゃステッキ付いてそろそろ歩き。そのうち昼ドキになった。「野田岩」に行ってみると日曜日

定休日。それなら日本食店が密集しているあの通りのあそに行こう、と歩き出したのについ「ひぐま」

の看板を観た途端、吸い込まれてしまった。それが失敗だった。スープは良いとして麺とメンマがね、

私の好みに合わん。麺は残した。Rue Sainte Anne通りにある同じ店名の「ひぐま」は昔食べたこ

とがあるが、もっと旨かった気がする。中途半端な食事をしたせいか、しょんぼり気分でRue Sainte 

Anne通りをぶらぶら歩く。ラーメン、丼、居酒屋、寿司、蕎麦・・日本食店のオンパレードである!!

夜 パリ・インターコンチネンタル・パリ・ルグラン「カフェドラペ」2人で)フォアグラカフ

ェドラペ風35€、海老のラビオリ桃を添えて53€、オペラクラッシック14€、ビール14€、白ワイ

ン(アルザス・リースリング200967€  2人で285

 

 

午後5時ホテルロビーでグループの皆さんのお見送り。私とМ井は延泊組だが、М井さんは観光に出か

けられていて戻っておられない。U田さん夫妻はパリに着いた日から別のホテルに移られたから、帰国

するのは5人の皆さんと添乗員のT田さんだけ。K藤さんとМ田さんに鎮痛剤を頂き、何よりの贈り物

となった。お気をつけて〜!!夕食はピカソ美術館から戻られたМ井さんと「カフェドラペ」で。いい

よ、いいよ、ここはご馳走するから何でも食べてね。コースを読み取るのもメンドーなのでアラカルト

にしよう。フォアグラカフェドラペ風とデセールのオペラクラッシックは何度も食べているが、海老の

ラビオリ桃添えは初めて食べる。泡立てたスープの上にポチッと置かれた海老ラビオリが軽くて旨い。

昨夜に続き、アルザス・リースリングを1本開けたがМ井さんは飲まれないので殆ど一人で空けたよ。

              _________________

【今週の振り返り】

先週から木曜日まで滞在したブルターニュ地方はなかなかに興味深いところだった。フランスにいなが

ら、毎朝「自分は今どこにいるのだっけ」と自問する。それほどに、フランスらしさが無い地方だった。

ブルターニュ地方にはフランス語と共にブルトン語も使う人がかなりいて、自分達のことをブルトン人

だと胸を張る。数日ガイドをしてくれた年配の女性は、いちいち「これをブルトン語で言うと・・」と

つけ加えるので、説明がエラク長くなった。彼女はいつも小さなブルターニュの旗を持っていた。

 

4世紀から6世紀にかけてケルト系のブリトン人はグレートブリテン島(つまりイギリスのことね)南

西部から移住して来た。イギリス海峡を渡ってフランス最西端のフィニスティール(フランス語で地の果

てを意味する)地方に上陸したが、その代表的な町はカンペールだった。「ブルターニュ」の地名は、グ

レートブリテン→ブリトン人に因んでブルターニュとなったようだ。ブリトン人、現在のブルトン人は、

ケルト独特の文化をフランスのこの地に築いて行くのだが、約600年間ブルターニュ公国という独立国

家であったことが、ブルターニュ地方の個性化に更に拍車をかけた。ブルターニュ公国は大国のイギリ

スとフランスの間にあって重要な位置を占めながらも翻弄され続け、フランス革命後の1789年フランス

国家に組み込まれてしまった。カナダのケベック州にはブルトン人が住むと聞く。16世紀ブルターニュ

出身のジャック・カルティエが最初にケベックに到達し開拓した歴史がその始まりなのかもしれない。

このジャック・カルティエは「カナダ」と名付けた人でもあるのだよ。

 

今年だけでパリは3回目だ。そして「いつも痛いパリ」なのだった。わぁ〜〜ん!と泣きたいぞ。

そもそも今年の正月は、パリ・ザペニュンシュラで目を覚ましたのだが、起きた途端に「イテテ!イテ

テテ!」。そうだ、私は前々日の1230日、ギックリ腰になったのだ。大晦日の夜のセーヌ川クルー

ズはエッフェル塔の下でカウントダウンを迎えるという結構な趣向だったのだが、船に乗るには、石段

を降りて船まで歩いて行かねばならない。それが難しい。腰が痛くて痛くて、1歩歩いて「ヒィ〜〜!」

振り向いても「ヒィ〜〜!」と言った状況だからねぇ。皆さんに荷物を持って貰い、支えて貰いの大騒

ぎで、15分もかかってようやくチャーターした船に辿り付いたのだった。このギックリ腰のために、大

晦日ヴェルサイユの大トリアノンと小トリアノン見学、元旦オランジェリー美術館も諦めた。しかし食

事と酒の席にはヨタヨタとではあるが、必ず姿を見せる夢子なのだった。

 

2回目は5月中旬だった。ヴェルサイユ、ロワール、モンサンミッシェル、ジベルニーと巡ってから最後

がパリだった。4月下旬帯状疱疹を発症し、そのまま行ったイタリアで地獄の痛みを味わった。その旅か

ら帰って僅か12日後のフランスだった。帯状疱疹の痛みはずっと続いていたが、旅立つ前日東京女子医

大のペインクリニックでブロック注射を打って貰ったし、鎮痛剤も3種貰ったから大丈Vとでかけたのだ。

笑ったのは、年末年始の旅でスルーガイドをやってくれたY井さんが、この旅でもスルーガイド。「その

後ギックリ腰はいかがですか?えっ、今は帯状疱疹?」と呆れられた。3種の鎮痛剤がかなり効いてはい

たが、相変わらず「痛い、痛い」とグチグチ言いながらパリを歩いていた。

 

そして今回。今月始め頃から左膝に炎症。正しく言えば変形性膝関節炎。これが痛くってねぇ。あちこち

治療に行ったけど痛みは取れず。手摺りが無いと歩けないことも多くて、ついにステッキを買うことにな

った。杖ですよ、杖。バーさんっぽい!こう足が痛いと、どこに行くにも大きな支障がある。そんなに歩

けないから行くのは止めようかとか、タクシーで行ける距離考えて店はあそこにしようとか、行動が極度

に制限される。今回の旅でも、観光を諦めてバスの中で待ったことは何度もあった。そしてパリ。今年3

度目なのに、相も変わらず「痛い、痛い」。しかし、強烈な鎮痛剤も入手した。ヒッヒッヒ。パリは来週

未だ一日ある。「痛くないパリ」を味わいたいぞ!シルブープレ!

 

              因果応報ってヤツじゃニェ?  えっらそうに・・

 

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