パクパク日記16年4月4週
「明治座」「なべ家」を楽しみ、週末からビッグアイランド・ハワイ島へ
Kレイグ&S子さん邸 ビッグアイランドの夕陽
4月 25日(月)晴れ
朝 家食 「くろぎ」の桜海老炊き込みご飯、春野菜の味噌汁、枇杷
昼 明治座客席にて 幕の内弁当2200円
明治座昼の部の幕間、歌舞伎見物らしく幕の内弁当を食べた
午後のおやつ 明治座2階「ラウンジ」フルーツクリームみつ豆950円、コーヒー650円
夜の部まで2階「ラウンジ」でおやつ
明治座四月花形歌舞伎の昼の部。年に一度ではあるが、魅力的な顔合わせと演目で人気のある明治座の
花形歌舞伎である。今年は菊之助と勘九郎、七之助兄弟3人が、昼夜とも獅子奮迅の活躍を見せている。
昼の部は七之助の「芦屋道満大内鑑 葛の葉」、勘九郎の「末広がり」、菊之助の与兵衛で「女殺油地
獄」。「葛の葉」の最後の見せ所。葛の葉(実はきつね)に扮した七之助が障子に右手、左手、最後は
口で銜えての三通りの筆で子別れの歌を書くのだが、ナゼか子供を抱っこしながら口で銜えて書いた字
が一番上手く見えた。「恋しくば たずね来てみよ 和泉なる 信太の森のうらみ葛の葉」。「末広がり」
は初めて観る芝居だが、滑稽味に溢れる舞台。国生も20歳になって10月橋之助を襲名する。「油地獄」
の与兵衛はかつて仁左衛門の当り役だったが、それも6年前に「一世一代興行」を行って封印してしまっ
た。松嶋屋の与兵衛が焼きついているうちに、初役で挑んだ菊之助を比べるのは気の毒というものだ。
夜 日本橋浜町「TRATTORIA COLLE」(3人で)イタリア産ホワイトアスパラガス炭火焼き900円、プ
レフィックスコース4900円(前菜:フォアグラを入れたクリームコロッケ・白ハマグリ野菜のジ
ュレのせ・地鶏のレバーパテ、パスタ:ホタルイカとフレッシュトマトのスパゲティ・生ウニの
クリームスパゲティ・サルデーニャ産カラスミのスパゲティ、メイン:和牛のメンチカツゴルゴ
ンゾーラチーズソース・黒ムツのソティ・黒毛和牛の炭火焼き)、生ビール、白ワインマリオズ・
ビアンコ2014 4800円、赤ワイン:ガヴィラオ2013 5300円、キャンティクラシコ2007 6000
円 (A先生夫妻にゴチになった)
夜の部は、A先生とマキコの夫婦も合流して3人で観劇。演目は、井上ひさし氏が直木賞を受賞した
「手鎖り心中」を原作とした「浮かれ心中」と「二人椀久」。亡き勘三郎が何度もイキイキ演じた栄
次郎を、勘九郎が今回初役で。期限付きの女房おすずを菊之助。勘九郎はまずまず面白いのだが、一
番尊敬する役者であり、父親の勘三郎を真似るあまりに自分の芸がどこかに行ってしまった感があ
る。貞淑で美しい菊之助が喧嘩のお稽古の場面で、図太い男の胴間声で啖呵を切ってみせたから場
内大爆笑だった。「二人椀久」は椀久に菊之助、松山太夫に七之助。芝居の後はA先生が予約して
くれたイタリアン「TRATTORIA COLLE」へ。昨年も3人で来た店だ。この店のメニューはソソル料
理がいくつもあって、そのヘンがずるい。フォアグラを入れたクリームコロッケとか生ウニのクリ
ームスパゲティとかね。必ず頼んでしまうじゃないか。プレフィックスコースは3人分で、前菜3
種、パスタ3種、メイン3種選べるから豊かな気分になる。今夜も3人でワイン3本軽く空ける。
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4月 26日(火)晴れ
朝 家食 ツナと卵のトーストサンド、豚汁、びわ
昼 恵比寿「新宿中村屋」j10種野菜とチキンのスープカレー1221円、小ライス−54円、サラダ
とドリンクセット432円
午後のお茶 恵比寿「スターバックス」アイスコーヒー320円
夜 大塚「なべ家」(3人で)ねぎまコース(前菜:うるめ鰯・筍煮・ホタルイカとカンゾーの酢味噌、
マグロ赤身のづけ、海苔汁、お造り:鯛・生ウニ・小柱、「まつや」のぶっかけ蕎麦、ねぎま鍋、
汁かけご飯、漬物、苺、玲瓏豆腐)、ビール、麦焼酎ボトル 3人で6万9830円(卵焼きオミ
ヤ付きで)
江戸料理の水菓子である玲瓏豆腐 もう一度来てニェ
月に一度の恵比寿ランチは、今月も「新宿中村屋」のスープカレー。奥さん、だいぶお好きですなぁ、
カレー。あら、おわかりになる?どうしてかしら・・・。S戸さんにみっちりリンパの流れをよくし
て貰ってから、アトレでお祝いやら手土産などを物色する。書店「有隣堂」の中に出来た「スタバ」
でちょっと休憩してから山手線で大塚へ。最近は、めったに電車に乗らない私なのに、夕方の帰宅
ラッシュ時の山手線に乗ってしまい、ムギューっと押されたり挟まれたり。何十年も経験したこと
なのに、昨今はすっかり忘れてしもうていた。大塚に到着した時は心底ホッとした。怪しげな道を
歩いて「なべ家」に行く。女将さん、お久しぶりです。この度は残念です・・・。大S子さんもR
子も駆け付けて3人で乾杯!初めてのねぎま鍋コース楽しみだ。3品目の海苔汁。たっぷりの海苔に
チョイと一味が振ってあり、海苔の香り高さに辛味をプラスして何とも旨い。昨今はなかなか行け
ない神田「まつや」の蕎麦を食べられるもこの店の贅沢だ。いよいよメインのねぎま鍋。葱と鮪の
鍋である。角切りの刺身で食べるような上等の鮪とぶつ切りの葱、大量の芹と独活、そして若布。
仲居さんが鍋番をしてくれるから、こちらは食べて「美味しい!」と喜んでいればいい。女将が
潰した黒胡椒を好みでパラリとかけると更に旨い!〆の汁かけご飯がまた旨い!もう一度来ます!
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4月 27日(水)晴れたり曇ったり 夜から降り出す
朝 家食 信州おやき(きのこと切り干し大根)、「なべ家」の卵焼き、春野菜の味噌汁、枇杷
「なべ家」の卵焼きと信州おやき
「なべ家」に行ったらお土産に名物「卵焼き」は必須だ、と私は思っている。だから、必ずと言ってい
い位、予約時に「卵焼きをね」とお願いする。折り一つに卵何個使っているのかわからないが、持つと
ズシリと重いから相当の卵数なのだろう。酒出汁を使った卵焼きは甘さにちょっとしょっぱさも感じる。
昨夜、大S子さんがスキーの帰りに信州で買って来てくれたおやきも中身たっぷり。贅沢な朝食である。
昼 四谷アトレ「Soup Stock TOKYO」カレースープセット(チキンとトマトカレー、
ゴルゴンゾーラチーズとニョッキの小スープ、アイスコーヒー)1200円
午後のお茶 四谷「タリーズ」アイスコーヒー(ゴチになった)
夜 舟町「おちあい」お任せ(玉こんにゃくとイカ、そぼろ大根、刺身盛り合わせ、筍と若鶏煮込み、
タラの芽と椎茸天ぷら、和風しゅうまい、芋鍋、雑炊)、ビール小、麦焼酎 @4500円
〆の雑炊とザーサイ
九州新幹線が今日から全線開通した。要修復箇所があれだけ多かったのに、こんなに早く修復が完了
したということになる。熊本、大分以外の九州全県で観光の落ち込みが深刻というから、大動脈の復
旧は九州全体の悲願でもあったのだろう。余震はまだまだ続いているが、復興が着々と進んでくれる
ことを願う。ランチは四谷駅でカレーを食べた。「Soup Stock TOKYO」のカレーは
スープのようでちっとも辛くないしカレーらしくない。ツマラン!代わりに今日選んだゴルゴンゾー
ラチーズとニョッキのスープは個性的でグー。カレーの工夫をしておくれよ!食後は歩いて数分の医
療機関に行った。診察を受けにではなく、お話するためにね。・・・なるほどねぇ、検討してみます。
その後N尾さんとお茶飲みながら打ち合わせ。コーヒーゴチになった。夜は「なべ家」の卵焼きのオ
ミヤを持って「おちあい」へ。「あぁ、この卵焼き甘くて美味しいんだよね」とお父さん。甘いモノ
好きだから。筍と若鶏煮込みにタラの芽と椎茸天ぷらなんて珍しい料理が出た。どれも美味しいよ。
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4月 28日(木)一日雨
朝 家食 金のおむすび(炭火で炙った紅鮭はらみ)、「なべ家」の卵焼き、ツナと卵のサラダ、豚汁
美味しい朝食
昼 舟町「大陸」カレーラーメン 750円、餃子小200円
結構辛いカレーラーメンだった
今日で熊本地震が発生してから2週間。カラダで感じる震度1以上の余震は1000回を超えたそう
だ。これまで余震数が多いことで知られる新潟中越地震でも1000回を超えたのは、最初の地震発
生から1年が過ぎてから。今回の地震の場合は、わずか2週間で1000回も揺れたのだから揺れ方
の凄まじさがわかる。私は揺れに弱く、ちょっとした地震でも「酔っちゃった」なんていうへっぴり
腰だから、熊本の余震の話だけでもクラクラして来そう。近所の「大陸」カレーラーメンかなり辛い。
午後のお茶 四谷三丁目「ANTENDO」アイスコーヒー320円
夜 四谷三丁目「酒月」(2人で)お通し:煮茄子、冷やしトマト480円、水茄子刺480円、寄せ豆腐
380円×2、ポテトサラダ380円×2、アボガド納豆和え 海苔添え550円×2、金華鯖焼き580
円×2、特製牛スジカレー、生ビール2杯、麦焼酎ダブルロック5杯 2人で1万2900円
昼カレーラーメン、夜カレーライス
ランチとお茶で近所を一周した以外は、ひたすら書斎のパソコンの前でパクパク日記作成業務。4月
2週の作成をようやく終えてアップした。夕方、A先生がパソコンのテンちゃんの具合の悪さを直し
に来てくれた。いつもいつもスンマセンね。1時間程で直して貰い、夕食はA先生初の「酒月」へ。
私が気に入っている料理を勝手にじゃんじゃん頼んだが、どれも美味しいって。特に〆のカレーね。
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4月 29日(金・昭和の日祝日)晴れ 強風吹き荒れる
朝 家食 「なべ家」の卵焼き、ツナと卵のサラダ、豚汁
昼 四谷三丁目「東京風月堂」ごろごろ野菜とチキンのカレー(サラダ、ドリンク付き)1188円、ベ
ジタブルミックスジュース648円
今日からゴールデンウイークなのだそうだ。有給休暇を2日取れば、最大10日の大連休になるのだ
という。私は毎年365連休だけどね(笑)。昨日はホント呆れるほど一日中雨が降っていたが、今日
はカラリと晴れた。代わりに風が強い。最近、特に今週の私の脳はそっくり「カレー」で出来ている。
毎日でも、毎食でも、カレーを食べたい。これ、中毒っていうのか。アルコール中毒→アル中、ニコ
チン中毒→ニコ中、カレー中毒→カレ中?私カレ中。カレ中の私は、今日のランチもカレーを食べる。
夜 舟町「仙水」お通し:蟹とアスパラの豆乳茶碗蒸しナメコソースがけ、茹で立て天豆1000円、
桜鱒の塩焼き2400円、門司牡蠣フライ1500円、白魚玉〆1300円、桜海老かき揚げ1300円と稲
庭うどん、生ビール2杯、麦焼酎ボトル @1万8500円
明日のハワイ島行きの準備をせねば。大昔なんぞ、ハワイ行きが決まったら、その日からずっとワク
ワクしていたものだが、ハワイ行きの回数を重ね年も取ってみると、あららクールな自分がいて驚く。
夜「仙水」に行くと、姉が客としてカウンターに座っていた。妹はアルバイトの当番でカウンターの
中で働いている。姉は美容系の仕事、妹は病院系の学生。美容院と病院はよく聞き間違えられるけど、
姉妹でビヨーインとビョーイン両方って面白いね。会津若松出身の美人姉妹である。牡蠣フライの季
節は終わったと思っていたのに、ちゃんとあるんだなぁ。今は門司の牡蠣だって。今年は桜海老のか
き揚げに恵まれている。先日大阪で出来なかった、うどん載せでかき揚げを食べてみた。旨いねぇ!
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4月 30日(土)東京もハワイ島も晴れ 今日は24+19=43時間!! 1j=約108円
第1食 家食 チーズコロッケふすまバーガー(半分)、オニオンスープ、飲むヨーグルト
第2食 荒木町「宇な米」特上うな重(肝吸い、漬物付き)4200円
夜便だからと出発日でものんびり過ごしていたが、ハタと気がつく。随分前フライトを予約してから
パスポートを新しいものに変更した。アメリカのヴィザも取った。フライト情報のコピーも取ってい
ない。英語ダメな人間がハワイ島コナ空港まで一人で行くのに。ANAはともかく、ホノルルで乗り
継ぐハワイアン航空は新しいパスポートだけでは困るかもしれんぞ。パソコンのアウトルックをウィ
ンウィンと下にスクロールして予約時のメールを探す。ウィンウィン…見つけた!1月の初旬だった。
コピーした。次はホテルの予約のコピーね。これで何とかなるだろう。最近鰻の「宇な米」に行って
いないことを思い出した。でも祝日でやっていないかも。電話した。「お待ちしていまーす」。久々の
「宇な米」特上うな重。ご飯が全く見えない程鰻がびっしりだ。家に戻って半分やった旅支度の続き。
3日前に見かけた水着が見当たらない。意地になって2時間かけて探した。2時間かけて見つけた。
スーツケースに放り込んで荷造り終了。何としても出かける前4月3週もアップしたい。完成した!
第3食 羽田空港ANAスィートラウンジ きつね蕎麦、小カレー、ほうれん草お浸しなど
夕食1となる食事は午後9時頃。もちろんカレーを食べた
第4食 ANA羽田=ホノルルビジネスクラス機内食(和食)
第5食 ホノルル空港ハワイアン航空ゲートフードコート 焼きソバと茄子8,99j、水4,19j
チープな空港でのランチ
コナコーストリゾートの18−107はワンベッドルーム。コナカントリーに面している
大型の冷蔵庫に電子レンジ、オーブン、食洗器、乾燥器付き洗濯機とアメリカの家庭のよう
午後8時予約したタクシーで羽田空港国際線ターミナルへ。パスポートを新しいものに変更したの
で、オンラインチェックインは出来なかった。スーツケースのタグをコナ空港までお願いした。こ
れで随分楽になるハズ。1回目の夕食はANAスィートラウンジで軽くね。何と言っても、今日は
とてつもなく長い一日なのだ。24時間+19時間=34時間。4月30日はほぼ2日分あるというこ
とだ。午後10時55分発のANAホノルル行き。ヨーロッパ、アメリカ本土便などのビジネスクラ
スは殆どスタッカードシートになったが、ホノルル行きは2・2・2の従来のカタチのまま。その
上、小さな子供連れが多く、そのお子さん達がずっと騒ぐから眠るところではない。CAがそっと
耳栓を持って来た。2時間眠れたら有難いということか。日付け変更線を越えて、やっぱり4月30
日の午前11時過ぎホノルルに到着した。4年ぶりに訪れたホノルルのイミグレ。すべて自動チェッ
クイン機を使うことになっていた。取ったばかりのヴィザも読み込みを行う。あっ、でも人もいて
質問なんかするんだ。何しに来た、どの位いるんだ、とか。スタンプが押される。バゲージクレー
ムでスーツケースをピックアップしたら税関を通って、向かいにある乗り継ぎ便用荷物預け口まで
スーツケースを持って行って預ける。この時スーツケースのタグがホノルルまでだと預かってくれ
ない。そうゆう人はどうするかと言えば、ちょっと離れたハワイアン航空の建物までスーツケース
をゴロゴロ転がして行かねばならないのだよ。暑い中での負担は大きい。自動チェックインした後、
また長い長い行列に並んでセキリュティチェックを受ける。もう汗びっしょりのヘトヘトだ。不味
い焼きそばを食べてから、午後1時57分発のハワイアン航空コナ行き。座席は1−A。乗ってすぐ
最後尾のトイレに走る。実はANAに乗っている時からずっとお腹の調子が悪く、既にトイレに行
くこと6回!胃強腸弱のユメコだけど、困ったことだ。2時44分コナ空港着。オジョーのママであ
る瞳さんがお出迎えに来てくれた。お久しぶり!お世話になります!オジョーはクルマの中で待機。
第6食 ハワイ島ケアウホウ・コナコーストリゾート「瞳’sリストランテ104」 生野菜サラ
ダ、特製ポテトサラダ、ポキ2種、蛸燻セロリ和え、長芋羹 柚子胡椒添え、山形の茄子漬け、
グヤーシュスープ、キーマカレー焼き野菜添え、コーヒーゼリー、ビール
心づくしのご馳走が並ぶ
空港からビールなどを仕入れるためスーパーに寄る。アサヒやキリンなど日本のビールも売っている。
オジョーに手伝って貰い、ケアウホウのコナコーストリゾートにチェックイン。私は18棟の107号室。
ワンベッドルームにキッチンリビングダイニング。2トイレ&2バスルームで最大4人泊まれる部屋に
1人で滞在するのだからゼータク。オジョー母娘は、少し離れた30棟の104号室。2ベッドルームだ。
部屋の片付けが終わった頃、大荷物を持って「瞳’sリストランテ104」へ。GWの混雑で直行便が
取れなかったということで、シアトル経由で昨夜ハワイ島入りしたオジョー母娘だが、今朝食材を仕入
れて、早速料理作りに励まれたとか。あっさりしたサラダや和え物の次は手のこんだグヤーシュスープ
とキーマカレー。どっちも私の好物だ。嬉しいなぁ。美味しいなぁ。食後はママのファッションショー。
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5月 1日(日) ハワイ島は晴れ
朝 ハワイ島ケアウホウ・コナコーストリゾート「瞳’sキッチン104」ベーコンエッグ、トマト
とオニオンサラダ、グヤーシュスープ、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、パパイア、
コーヒー
こんな景色を見ながらの朝食です
睡眠不足と時差調整のため、遅い朝食の約束だ。それでも7時には起きてシャワーを浴びていたが。
9時「瞳’sキッチン104」に朝食をお呼ばれに行く。104号室は瞳ママから娘へのバースデイプレ
ゼントというボーズスピーカーからメンデルスゾーンのヴァイオリンソナタが流れている。リッチな
気分やねぇ。今日5月1日はオジョーの誕生日なのだ。私からのプレゼントは「日本時間では今日が
5月1日だから」と昨夜お渡しした。瞳ママが手早く作られたご料理が並ぶご馳走朝食だ。頭が赤い
カージナルスや雀、鳩などがどこからか嗅ぎ付けてパン屑を貰いにやって来る。気持ちの良い朝だ。
昼 ハワイ島カイルア・コナ「ベトナムレストラン BE―RE」フォーガー(チキンのフォー レギュ
ラーサイズ)9.25j、揚げ春巻1,85j
午後のお茶 ハワイ島カイルア・コナ「コナコーヒー&ティー」 コナ100%コーヒー(オジョーに
ゴチになった)
ちょっと期待外れのコナコーヒー
昼前に買い物に出かける。デパートの「メ―シーズ」。歴史があり、アメリカを代表するデパートであ
るが、ハワイ島にまで店舗があるのだよ。ここでは毎回ハワイらしいカラフルなシャツなどを買い求
めたものだが、今回は綿パン3本とシルクブラウス1枚。ランチはベトナム料理の「BE―RE」に行く。
ハワイ島のホテルやレストラン、店舗などでも栄枯盛衰の波は避けられず、次から次へと町の顔が変
わっていく。そんな中でこのベトナム料理の「BE―RE」はお客に愛され続けて、昔と変わらぬ商売を
続けているのだそうだ。確かに、フォーと揚げ春巻を食べたが、安心出来る味であった。近くにある
「コナコーヒー&ティー」は島で一番コーヒーが旨いと聞いてご馳走になったが、そうでも無いなぁ。
夜 ハワイ島ケアラケクア「Kレイグ&S子さん邸」(多勢でホームパパーティ)海老唐揚げ、Kレ
イグ特製ステーキ、春雨サラダ、茹でトウモロコシ、生ハムのサラダ、ポテトサラダ、スパム
と卵の海苔巻、白和え、ケーキ、フルーツ杏仁豆腐、ビール、赤ワイン、麦焼酎
広々としたテラスは多勢のBBQパーティに最適 コナの海に陽が沈む
S子さんのご主人Kレイグは肉焼きの名人でもある
南三陸を訪れた時、偶然Kレイグが見つけた石原裕次郎がハワイで使用していたカーナンバープレート
S子さんの手料理と持ち込み料理で豪華な食卓に こちら8人の女子会。会話は日本語
こちら4人の男子会。会話は英語で デザートはK子さん作 フラダンスの披露もあった
4年前も一緒にお招き頂いたS子さんとKレイグのお宅でのホームパーティ。コンドミニアムホテル
があるケアウホウから南下すること20分、ケアラケクアから山を上って行くとそのお屋敷はある。60
畳はあろうかという広々としたフローリングのリビングキッチンダイニングでは、ジャック・ラッセ
ル・テリアのクノとコウが興奮して走り回っている。S子さん、Kレイグお久ぶり!とハグ。ハワイ
での挨拶はハグ。リビングの向こうは、ここもたっぷり広いベランダで20人位のパーティだってOK
だろう。シャンパンやビールなど好きなアペリチフを手にお喋りしている向こうで、静かに太陽が海
に沈んで行く。このテラスの壁に大事に貼られているプレートがあった。東日本大震災の後、Kレイ
グとS子さん夫婦は3回も南三陸を訪ねたそうだが、そんなある時歩いていたKレイグの足に何か当
たった。掘り出してみると、ハワイ州発行のカーナンバープレートで「YUJIRO」と書かれてい
た。YUJIRO・・・裕次郎。石原裕次郎!!!熱心なファンの人が入手して東北に持ち帰ったが、
津波で流され、時を経てハワイから南三陸を訪れたKレイグの足にコツンと当たったというわけだ。
そしてKレイグと一緒にカーナンバープレートはハワイに戻った。「それだけ裕次郎さんはハワイを
愛していたということね」と秋田出身のS子さんは笑う。Kレイグはそこで「んだ。んだ」。日本と
ハワイ島を入ったり来たりしているご夫婦3組とハワイ島で公務員になられたK子さんが集まり、総
勢12名。女子8人は大テーブルに、男子4人は小テーブルに分かれて座り乾杯!酒豪のKレイグが
私のために麦焼酎ボトルを出してくれた。美味しい料理、美味しいお酒、楽しい会話、笑い声が絶え
ない。パーティの最後には、シュウちゃん&Tマエ夫妻とS子さんのフラダンス披露のお楽しみも!
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【今週の振り返り】
年が変わって間もなくのこと、一通の封書が届いた。封筒の裏の差出人には「なべ家」とある。正確
に言えば、「なべ家」の「な」は、変体仮名の「な」なのだが、私の技術ではパソコンで変体仮名の
「な」を出力できなくて歯がゆい思いだ。ハガキでなく、封書で「なべ家」さんが何なのだろうと封
を開けてみると・・・何とのっけから「閉店の辞」とあるではないか。「なべ家」が閉店してしまう?
何でよ〜。そんなのイヤだよ〜。
初めて「なべ家」に行ったのが何年のことだったか記憶が定かではない。しかし大塚のその店に苦労
して辿り付いたことは妙によく覚えている。カンタンな地図と住所を書いたメモを頼りにJR大塚駅
南口に降り立ち、都電荒川線の一両編成の車両をチラッと見ながら指定された信号を渡った。ここか
らはと・・・目の前の道は細く、入口には「三業地入口」だったか、そんな看板があった。歩く程に
ココロ細くなり、とてもではないがこんなところに江戸料理で有名な料亭があるわけがない。きっと
道を間違えたのだろう、と思う頃、ふと右側のさらに小路を覗き込むと、そこに風情ある建物があり、
「なべ家」という看板が目に入って来た。店の前に立てば、まさに堂々とした料亭であった。
某社の社長にご招待頂いたのだが、通された部屋でモゴモゴ挨拶するうちに、店の女将が付き出しの
三皿を持って部屋に入って来られた。気さくでサバサバした女性で、いっぺんに好きになった。その
時出された小皿をみて、えっ!目刺し?いや、うるめ鰯だ。カチカチに硬いうるめ鰯が2本横たわっ
ていた。これが江戸料理なのか?隣の皿には焦げ目がちょいとついた卵焼き。一口食べてカンドーし
た。酒出汁で甘辛く味付けた江戸前の卵焼きで、その場で「お替り!」と言いたかった。季節でメイ
ンの料理はいろいろ変わるが、その時はふぐだったから冬だったのだろう。神田「まつや」の蕎麦が
出て来たのにも驚いた。毎朝築地に仕入れに行った帰りに、「まつや」から分けて貰っているのだと
いう。「まつや」にはないぶっかけスタイルで、「なべ家」で食べる「まつや」の蕎麦が一番旨いとい
う人が多いそうだ。最後の水菓子に、豆腐を寒天で包んだような玲瓏豆腐が出た。これこそ、江戸か
ら伝わるデザートで、昔の人って贅沢だったんだなぁと思ったものだ。帰りに、江戸料理の研究家で
もあるご主人の福田浩さんが挨拶に出て来られ、著書の「江戸料理百珍」や「豆腐百珍」を頂いた。
その後、「なべ家」のファンという人が身近に何人もいらしたことを知って驚いたものだ。大学のク
ラブの先輩のAさんや、仕事でのお付き合いから辛いモノ好きのお仲間になった某社社長のT橋さん、
旅好きの某社社長K谷さん・・他にもいらしたが思い出せない。「なべ家」ファンの方々といろんな
季節に「なべ家」を訪れた。6月7月は郡上八幡の鮎だ。9月は松茸と落ち鮎を両方味わえてお得。
11月から3月まではふぐか蓬莱鍋、4月はねぎま鍋、5月は川鱒だったかな。蓬莱鍋と川鱒料理を
味わえなかったのは残念だったが、ここ数年は鮎好きの大S子さんとR子と一緒に鮎の季節に何度
かお邪魔出来たのは嬉しいことだった。どの時も、必ずあの卵焼きをお土産にして。
「なべ家」は創業が昭和10年(1935年)というから、今年81年目を迎えている。ご主人の福田さ
んは早稲田大学を卒業してから料理の修行をし、家業を継がれたということだ。私が食べ逃した蓬莱
鍋は創業時からある料理で、店名も以前は「蓬莱屋」だったそうな。ここで冒頭の「なべ家」閉店の
辞の手紙に戻りたい。閉店の理由は築地市場の移転であるという。これまで「なべ家」が長く取引き
して来られた仲卸業者や店のほとんどが、新しい豊洲市場には移転しないのだと。これまで仕入れて
来た江戸前の魚が手に入らないのなら店を閉じるしかない、福田さんはそう決心したということだ。
日本橋魚河岸が築地に移ったのは、まさに「なべ家」が創業した年で昭和10年のことだった。そし
て81年経った今年市場は築地から豊洲に移転。その年に「なべ家」が閉じることになった。手紙
には、昭和に入って江戸の面影が薄れていく感慨を詠んだ高浜虚子の句が記されていた。
江戸亡ぶ 俎(まないた)に在り初鰹
「なべ家」は6月末をもって閉店する。どうしても鮎も味わいたく、もう一度行くことにしている。
寂しそうにされているだろうと心配していた女将は、「まぁ何にでも終わりはあるからね。それより
店閉めてから1,2年はのんびり人生楽しみたいじゃない。だからいいのよ、これで」とサバサバ
と仰る。客の方がよほどメソメソしている。この店が輩出した料理人で一番有名なのは、神楽坂に
ある人気店「山さき」のオーナーシェフの山崎美香さんだろう。なかなか予約が取れないので未訪
であるが、写真で見る「山さき」の江戸前卵焼きやねぎま鍋、〆の汁かけご飯などは、師匠の「な
べ家」福田さんの料理とそっくりだ。「なべ家」が恋しくなったら「山さき」に行けばいいのかな。
鮎?ふぐ?マグロ?どれも好きだニャァ
* ついにリアルタイムに追いつきましたぁ!!!
何だかサビシーです(笑)。また、どこかにジャンジャン出かけて
遅れようっかなぁ。アハハ。余裕、余裕。
ワイハーのことは次週に書きまーす。