パクパク日記１６年６月３週
「なべ家」さようなら、桝添都知事さようなら
郡上八幡の鮎 
「なべ家」の玉子焼き
６月 １３日（月）雨 米乱射事件死者４９名！
朝 家食「５５１蓬莱」の焼売と中華ちまき、ごろごろ茄子の味噌汁
昼 新宿伊勢丹「分とく山」有川御膳（温製五島うどん）3780円
雨だ。梅雨だから仕方がない。しかし、雨が降っても関東地方の水甕は相も変わらず貯水量が増えな
いらしい。昨日伊丹空港にある「５５１蓬莱」の焼売と中華ちまきを買って来た。結構匂いが強いの
で、買った時は機内に持ち込まず預け荷物にしている。さて、今日は曙橋にあるプラズマ治療に行か
ねばならない。激しい雨だから行きだけでズブ濡れに！治療後は新宿の伊勢丹に行く。昼ドキを過ぎ
ていたのでレストラン街でランチを摂ろう。以前はメンチカツが美味しい「香味屋」があったのにな。
え？ずーっと前？そうだった。「分とく山」があったので入ってみた。本店には一度だけ行ったこと
がある。ナゼに「分とく山」で五島うどんなのか。聞いてみれば、この店の料理長が五島列島の出身
なんですってさ。3780円するこのランチ、また食べるかと聞かれたら、「今日で十分です」と答える。
午後のおやつ 新宿伊勢丹「ジャンポール・エヴァン」グアヤキル（ヴェネズェラ産グランクリュ
カカオのチョコレートケーキ）686円、アールグレイ982円
チョー濃厚のチョコレートだった
夜 舟町「舟町一期」（２人で）豚しゃぶコース4950円（鶏皮オニオンポン酢、旬の焼きもの：姫茸
・ヤングコーン・殻付き天豆、鱧の焼き霜、お造り：カツオ・〆鯖・いさき・鯛、サワラの西京
焼き、海老すり身のサンド揚げ、豚しゃぶ、稲庭うどん、大葉シャーベット）、生ビール２杯、
麦焼酎「知心剣」ボトル ２人で１万8260円
リーズナブルなコースです
昨日伊丹空港から帰って暫くしてから、パソコンのテンちゃんが富士通病院を退院して帰って来た。
お帰り！働いて貰うのは、明日夕方、Ａ先生が来てからね、と言い聞かせて玄関に置いておいた。
Ａ先生が来てくれて大きな箱からテンちゃんを取り出し、設置してくれた。今年分の写真がすべて
消えてしまったので、写真の取り込み作業を開始する・・・よし！終了。これでパクパク作成作業
が出来るぞ。それは明日にして夕食に行きましょう。今夜も豚しゃぶは低温調理でね。旨いなぁ！
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６月 １４日（火）晴れ
朝 家食「やくみや」ポテサラふすまドッグ、「５５１蓬莱」の焼売、オニオンスープ
昼 東京ミッドタウン「久原本家 汁や」九州豚汁セット９１０円＋生姜おにぎり１００円
昨日はプラズマ、今日は歯科医。治療が長引いている歯科だが、あと３回位で終わるかな。治療を終
えてから、ゆっくり東京ミッドタウンへ。そうそう、昨日行った曙橋のプラズマ治療院は、数年前ま
で乃木坂にあった。歯科医とは徒歩２分の距離だった。東京ミッドタウンではいくつも用事があるの
だが、先ずはランチから。「茅乃舎」でお馴染みの「久原本家 汁や」が売店の隣にあってカンタン
な食事が出来る。売店でつまんだ生姜おにぎりが余りに美味しくて吸い込まれるように入ったのだ。
白米か十穀米のおにぎり２個なら910円だが、生姜おにぎりの場合は1個につき＋50円となる。２つ
とも生姜にしてね。あら、ご飯が冷たいと味がちと落ちるわ。具だくさんの豚汁、これっていいなぁ。
午後のお茶 東京ミッドタウン「ＰＡＬＥＴＡＳ ＣＡＦＥ」エチオピアコーヒーフレンチプレス
（アイス）800円
夜 大塚「なべ家」（3人で）鮎コース（前菜三点：ジュンサイと酢橘・カツオなまりのぬた・ウルメ
イワシと天豆、豆腐粥、お造り：鯒の薄造り 煎り酒で、郡上八幡の鮎塩焼き３尾と生姜、お替
り鮎2尾ともろきゅう、「まつや」のおろし蕎麦、炊き合わせ：海老・椎茸・おくら・糸こんに
ゃく・油揚げ、鮎茶漬けと香の物、玲瑯豆腐とさくらんぼと葡萄、ビール、麦焼酎1，7本
3人で７万３１８９円
お世話になりました！
東京ミッドタウンをあっちに行ったり、こっちに行ったりでかなり疲れた。エチオピアのアイスコー
ヒーを飲んで休憩してから帰宅した。今夜は嬉しくもあるが、寂しい晩餐が控えている。十数年間美
味しいお料理を食べさせてくれた大塚の「なべ家」に行く最後の夜なのだ。明日６月１５日で８０余
年の「なべ家」の歴史に幕がおりる。午後７時「なべ家」のテーブル席がある座敷には、４月２６日
ねぎまコースを一緒に味わった大Ｓ子さんとＲ子の３人が集まった。これも今夜で最後かぁ、と硬い
ウルメイワシを齧る。豆腐粥はごく細かく切った豆腐の汁で江戸料理と聞いた。毎年６月から始まる
郡上八幡の鮎。これがすこぶる旨い！すぐにお替り鮎も登場。一人５匹当てあったが、若い二人に１
匹ずつ進呈。鮎好きで俳号も鮎子のＲ子が「こんな美味しい鮎初めて！」とカンドーしている。「ま
つや」で食べるより美味しいと多くの客が褒めるまつやのおろし蕎麦も嬉しいお約束だ。食事は鮎茶
漬け。最後まで粋な計らいだ。「さようなら、なべ家」の特集を組んだ「婦人画報」お土産に頂いた。
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６月 １５日（水）朝小雨のち曇り やっと桝添東京都知事辞職願い提出
朝 家食「神座かむくら飲茶楼」の肉まんと焼売、「なべ家」の江戸前玉子焼き、ごろごろ茄子の味
噌汁
この江戸前玉子焼きも最後！
昨夜Ｒ子に貰った紙袋を開けると、な何と「神座かむくら飲茶楼」の肉まんと２種類の焼売だった。
大阪の「５５１蓬莱」の焼売と中華ちまきが未だあるのにね。でも、「神座」の点心は食べたことが
無いから嬉しいかな。最後となった江戸前玉子焼きを食べながら、昨夜頂いた「婦人画報」を読む。
昼 新宿・小田急デパート「龍門」蟹入りチャーハンセット（焼売、ザーサイ、スープ、杏仁豆腐
付き）1520円
昼も中華ですかぁ？
午後のお茶 新宿・小田急デパート「Ｂｒｉｌｌａｎｔ Ｃａｆｅ」アイスコーヒー550円
夜 家食 「ＲＦ１」の緑黄野菜のサラダ、「神座かむくら飲茶楼」と「551蓬莱」の焼売、「551蓬
莱」中華ちまき、「なべ家」の江戸前玉子焼き、ごぼうの味噌汁
「婦人画報」に続き、旅行会社から送られて来た旅の資料なんぞを読み耽っていたら、昼近くになっ
てしまった。ハタと今日はどんな予定だったか手帖を見る。ガツーン！歌舞伎座の一部を観る日だっ
たぁ！！今から行けば？いや、今年の６月は変則公演で１部、２部、３部制。１部は午後２時頃には
終わってしまうのだよ。「碇知盛」の渡海屋と大物浦、「時鳥花有里」の出し物だった。渡海屋と知盛
は染五郎、お柳と典侍の局に猿之助。安徳帝には市川右近の長男武田タケル君が初お目見えで演じた
ハズだ。チェッ！そんな芝居を忘れちまうなんてね。すまんことでした。気を取り直して、新宿のデ
パートのバーゲンに行く。ランチは中華。反省して夜家食して無酒日。一日中中華食べてる夢子だよ。
あの方が、ようやくというか突然というか、都知事職辞職を願い出て都民ビックリ。ゼッタイ辞めな
い！！って感じだったけど、急転直下こうなった。パソコン１０ちゃん、今夜富士通病院に入院した。
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６月 １６日（木）曇り午後から雨 イチロー日米通算最多安打達成！
朝 家食 「神座かむくら飲茶楼」の肉まん、「ＲＦ１」のアボガドサラダ、「なべ家」の江戸前玉子
焼き、トマトの酸辛スープ
午前のお茶 麹町「ミクニマンスール」アイスコーヒー
昼 麹町「四川料理 登龍」（２人で）麻婆豆腐定食（白飯、中華漬物、スープ、シャーベット）
2800円
結局打ち合わせはしないで食べただけ
午前11時から、ちょっと緊張する面談があった。あちらはドクターで。まぁ、平たくいえば私の方
が客なわけだが、ドクターという存在が人間に緊張を余儀なくさせるみたいね。1時間弱で無事終え
て近くのコーヒーショップで待ち合わせたＮ尾さんと会う。店内満席で入れない？じゃぁ、お昼ご飯
食べながら打ち合わせしましょうか。ここからなら「登龍」に行きましょう。彼は四川炒飯、私は麻
婆豆腐定食。ここの四川炒飯も担々麺も大好きだが、麻婆豆腐はちょっとなぁ。「の弥七」が断然上！
夜 荒木町「ちゃわんぶ」（4人で）お任せコース（前菜三点：紫雲丹の鯛出汁ジュレ・コノワタの飯
蒸し・秋田のジュンサイときゅうり、お造り：佐渡の大トロと赤身、鳴門の鯛、福井・足羽川の
鮎塩焼き きゅうりおろしを添えて、甘鯛のすまし仕立て、福岡いちじく・トヨミツ姫白味噌田
楽、真名カツオの焼きもの、小石川芋煮、加茂茄子の餡かけ、北海道ビフカツ サラダ菜添え、
じゃこのせ茶飯と油揚げ味噌汁、（のど黒特別カレー）、蕨もち、生ビール２杯、麦焼酎
＠２万1300円
サービスでのど黒特別カレーを作ってくれた！ゼータク！
4月にこの夜の約束は出来ていた。私が場所は「ちゃわんぶ」で午後６時半開始と決めて連絡もした。
なのに、今日になって「ちゃわんぶ」は7時からだったな。地元の私は一番早く行ってなくちゃマズイ
な」と6時40分に店に着いたら、既に皆さんはお揃いだった。当たり前だ、私が勘違いしただけな
のだから。その上Ｈ部さん夫妻は、早めにと6時にはお出でになったとか。穴があったら・・とは
こうゆうことじゃな。それはともかく、「お久しぶりです！」。昨年7月フランスのミディ運河の旅を
ご一緒したＩ崎明美さんとＨ部夫妻。今年1月亡くなったＩ崎さんとの5人旅だった。楽しい思い出
話が次々とこぼれ出て来る。どの話の終わりには、「セイジさんがここにいればねぇ」と溜息が出て
しまうのは仕方が無い。この4人、今年の夏は時期はずれるが、同じ場所で避暑滞在することになっ
ている。秋になったら、それを話題にまた会おうということになった。今夜の「ちゃわんぶ」のお料
理、どれも皆さんに美味しいと言って貰った。特にいちじくトヨミツ姫白味噌田楽美味しい！カレー
の話をしていたのを女将が聞きつけて大将に言ったところ「特別にカレー作りましょう！」って！！
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６月 １７日（金）晴れ 暑い！
朝 家食 「なべ家」の卵焼きふすまドッグ、酸辛スープ
昼 荒木町「宇な米」（２人で）うな重（特上）4200円
Ｎ尾さんが食べた特上ご飯大盛り！すげぇ！
午前中Ｎ尾さんがみえた。昨日打ち合わせをしようと中華ランチを食べたのだが、やっぱり食事の席
ではね、ということで翌日の今日仕切り直しということで。それが終われば、今日も昼ドキ。鰻にし
ましょうか。私はずっと「ご飯少な目」と言っていたのに、ここ３，４回は言わなくなった。それだ
けでも気が咎めるのにＮ尾さんは「大盛り！」だよ。鰻がこぼれそうなお重を初めて見た。彼ペロリ！
夕方のお茶 恵比寿「ＨＡＲＢＳ」アールグレイのアイスティ700円
遅い夜 銀座「麹也」お通し：煮浸し、小鉢三点盛り：熊本産プチトマトお浸し・姫茸似・アスパラ
ガスのネギ塩和え800円、イワシの梅煮500円、納豆袋焼き600円、茗荷ときゅうりの塩昆布和
え500円、豆腐の味噌漬け500円、十割蕎麦800円、ビール小、麦焼酎２合 ＠7500円
午後恵比寿のアーユルベーダ。脚が浮腫んで困っている私だが、ここで施術して貰うと靴がぶかぶか
になるほどスッキリする。有難い！アトレでちょっと休憩してから東銀座の歌舞伎座へ。６月の歌舞
伎座は変則で１部、２部、３部通しで「義経千本桜」公演。今夜は3部の「狐忠信」の「道行初音旅」
と「川連法眼館」。「道行初音旅」の佐藤忠信（源九郎狐）は猿之助、静御前は染五郎、逸見藤太に猿
弥。染五郎の静御前は初役。初々しくていい。「川連法眼館」は所謂「四の切」。先代でも何度も観た
し、当世猿之助も5回目位になるだろうか。伯父の公演回数超えを狙っているようだ。芝居がはねて
「麹也」。最近昼も土曜日も営業されるようになった。四国に所縁あるお客さんがいらして質問攻め。
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６月 １８日（土）晴れ 暑い！！
朝 家食 豆腐まるごろズンドウブチゲ、ツナと卵のトーストサンド、ヨーグルト
昼 家食 野菜たっぷり味噌ラーメン
暑いのに味噌ラーメン作って食べた
朝から荷物が数件、ガス設備交換点検などが来て結構慌ただしい。明日のタクシーの予約もしてと。
それにしても何て暑いんだろう！未だ梅雨が明けていないのに、こんな暑くていいのか！とぶつぶ
つ言いながら、野菜を炒めて味噌ラーメンを作り、汗だくで食べた。梅雨なのに、首都圏の水甕は
十数パーセントの貯水率しか無いらしい。まぁ梅雨になっても纏めて降ったのは数えるほどだしね。
暑い部屋をクーラーで冷やしてようやく旅支度にとりかかる。標高が比較的高い場所なので、結構
寒いらしいぞ。春モノってどこにいってしまったかな・・ごそごそ・・ごそごそ・・よし、出来た！
夜 舟町「無門」 お通し３点：鮪の塩ねぎ和え・鴨ねぎ・ローストビーフ、谷中生姜ニンニク味噌
580円、島らっきょ天650円、フレッシュトマトチーズ焼き580円、黒豚豚炎（ぶーひー）鍋
2300円、雑炊500円、生ビール2杯、麦焼酎「佐藤」ボトル（お詫びサービス） ＠8600円
〆の豚炎雑炊は、いつも女将が丁寧に作ってくれる。さぁ出来ました！と女将がお茶碗を左手に持っ
て真っ赤な雑炊をよそおうとした瞬間、ツルっと手が滑って、お茶碗は真っ赤な海にボッチャーン！
飛び散る真っ赤なスープが、私にも容赦なく降りかかる。気に入っていたシャツが真っ赤になっちゃ
ったよ。お詫びに麦焼酎代はサービスですって。シャツの方が数倍高いけど（笑）。帰宅してすぐシ
ミ取り処置をして洗濯した。何と真っ赤のシミはかなり落ちたではないか。よくみればやっぱりわか
るんだけど。これから「無門」に戻って焼酎代支払って来ようか。あ、もう真夜中だから行かないよ。
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６月 １９日（日）晴れ
朝 家食 紅鮭おにぎり、豚汁
昼 家食 メンチカツふすまドッグ、サラダ、トマトスープ、ヨーグルト
今日は出掛ける日なので、チャッチャっと働かねばならないハズであるが、ナゼか朝からぼーーっ。
困ったことである。目覚めが違う、すっきり起きられると言ううたい文句に惹かれて、あるサプリメ
ントを飲み始めたのだが、良くなるどころか、却ってぼんやりする時間が長くなったような気がする。
夜 成田日航ホテル「サンセットラウンジ」晩酌セット（生ビール2杯と野菜スティック）、三種冷
菜盛り合わせ（小）1960円、彩り野菜炒め（小）1040円、麻婆豆腐1040円、春巻440円、麦焼
酎ダブルロック ＠8760円
いつまでも「ぼんやりユメコ」ではいられないので、お尻にピシッと鞭を当てて動き出す。以前なら
数時間をかけて、旅行日数分のふすまパンをオーブントースターで何度も焼いて水分を飛ばし、一日
分づつ真空パックにする作業をやっていたが、今はまったく。そんなこともあったなぁとやっと思い
出す位だ。午後8時前日航成田ホテルに到着。いつもの11階「サンセットラウンジ」に行ってみる
と知った顔が誰もいない。女性バーテンダーはお休み、男性スタッフのＹ田さんはフロント業務に異
動になったのだそうだ。そのＹ田さん、後から挨拶にみえた。新しい職場でもぐわんばって下さいね。
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【今週の振り返り】
数週間前の「週刊文春」は、都知事が毎週湯河原にある別荘に公用車で通っているのはいかがなもの
か、という記事を掲載した。以来、公用車問題から異常に贅沢な海外出張費、政務活動費の使用内容
までマスコミ大好物の疑惑が出てくるわ、出てくるわ。泉のごとくコンコンと黒に限りなく近い灰色
ネタが毎日のように出てくるものだから、テレビも新聞も週刊誌も大喜びで報道合戦を展開した。正
月家族で宿泊した千葉の温泉旅館代ナゼ会議費なんだ、子供用の本やパジャマ代が支払われたのはオ
カシイじゃないか、国際線のファーストクラスと高級ホテルのスィートルームは贅沢過ぎるだろう！
・・。こうゆう時、私が悪うございました、お許し下さい、などと男らしく（というのか知らないが）
反省して謝罪なんかされてしまうと、攻めようが無くなって困ってしまうのだが、幸運なことに（と
いうのが正しいのか知らないが）相手は恐るべき強靭な精神を持って、問題は全くない、あるいは、
知らぬ存ぜぬ、第三者を通じて適切に云々と抵抗を繰り返す。ケチなこと、セコイことを「舛添る」
なんてちょっとした流行語にもなったりしてね。「往生ぎわが悪い」と各氏もいろんなコメントを発
する。その中に石原前々都知事の発言はこんな感じだった。「あまりにも、みじめな話。彼は何度も
離婚しているからお金が無いんで気の毒ですなぁ」。先輩知事とは思えぬ、正にどこ吹く風、余裕シ
ャクシャクの風情である。
２００７年１２月、私はエクアドルのガラパゴス諸島に行った。実は正式名コロン島というのだが。
ガラパゴス諸島と言えば、ダーウィンが提唱した「進化論」の標本的動物達が生きる島。ガラパゴ
スウミイグアナ、ガラパゴスゾウガメなどは絶滅危惧種だ。因みに「ガラパゴス」とは「ゾウガメ
のいる島」という意味だ。「一生で一度は行ってみたい」ガラパゴスではあるが、あまりに遠く、だ
から費用もかかる。赤道が国内を通るエクアドル（国名も「赤道」というスペイン語）の首都キト
から同国最大の都市グアヤキルを経由して西へ1000㌔ｍ、太平洋上に浮かぶ島々だ。ガラパゴスを
観光するには、どこかの島に滞在して都度船で見学に行く方法と3泊４日のクルーズをしながらい
くつかの島に立ち寄る方法があるが、私が参加したツァーはクルーズ型だった。
乗った船はサンタクルス号。乗った乗客は９０名だった。当時はヘビースモーカーだった私は、部
屋でも煙草を吸える部屋を抑えたい。調べてみたら、船尾にある２つのスィートキャビンなら付属
している広い船尾ベランダで何時でも吸うことが出来るという。一番広いＢ―１９号キャビン料金
はかなり高いが、エイヤ！と借りることにした。部屋は広いし、人柄の良いおっちゃん執事が何か
とやってくれるし、何よりベランダでスパスパ吸えるしと、すっかりゴキゲンで過ごしていた。と
ころがある時聞いたのだ。「この部屋は以前石原都知事が過ごされた部屋です」と・・。ガビーン！
である。私が大のキライな石原都知事が泊まった？この部屋に？じゃ、このベッドで彼が寝たのね
？この便座に座ったのね？このシャワーでカラダ洗ったのね？・・そう考えると気分が悪くなって
吐きそう。私は自分の金でこのキャビンを借りているけど、カレは私も払っている都民の税金を使
って乗ったんだよね。隣にもう１部屋あるスィートキャビンも特別秘書とかが使用したと聞いた。
特別秘書って誰さ。まさか家族ではないでしょうねぇ。何の目的で東京都知事がガラパゴス見学を
するんですか？往復の飛行機はファーストクラス？全部税金で賄ったんだよねぇ。エコ・ツーリズ
ムの視察が目的？ちゃんちゃらおかしいぞ。
舛添都知事の疑惑はいろいろあったが、税金を使っての贅沢三昧、公私混同ぶりは、石原都政時代
から堂々と行わていて、むしろもっと派手で使った金額もドでかかった。高級料亭で私的と思える
宴会で高額の飲食をしたし、海外出張に夫人を４回も連れて行ってしまうし、どの出張も仕事と思
えるものは付けたしのようだったし、ファーストクラスとホテルのスィートルームは当たり前のこ
とだったし、何より都庁に登庁するのは週に３回程度だったし。それでも、マスコミは都知事の贅
沢三昧や言語道断な公私混同について殆ど指摘もしないし、記事にもしなかった。むしろ出来なか
ったと書くべきか。都知事の記者会見でちょっとでも知事の耳に痛いようなことがあれば、たちど
ころに質問者を吊し上げ、攻め続け、立ち入り禁止を申し渡す。橋下大阪府知事時代の態度によく
似ている。大作家であり、出版社や新聞社、テレビ局などマスコミ各社幹部との関係が深くて強い。
記者は書きたくても上部に握り潰されるのを知っているから書けなかったのだろう。これではやり
たい放題の石原都知事を諫めるものはいないのだ。なのに、衆愚というのか、東京都民は石原都知
事４選を許してしまうのだから、「ったく～～！」、と選挙の度に頭を抱えていた私である。舛添さ
んは、「石原さんがやったことを真似しただけだよ～」と思っているかもしれない。
「さようなら、なべ家」の特集を組んだ「婦人画報」の誌面一部
オイラも鮎好きだニャァ 喰いてぇ！
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