パクパク日記16年7月1週

               今、世界中が注目している国イギリスに行ってみたのさ

      セブン・シスターズ  ヘンリー8世

7月 4日(月)晴れ  夕刻激しい雷雨

朝 家食 卵たっぷり煮麺、高知のフルーツトマト

 

   月曜日朝食から煮麺!

 

選挙シーズンになると、公共放送のNHKでは全候補者の政見放送がある。これが全くツマラナイ。白

いバックで候補者の大きさもビミョウに不快な感じで映像が何とも陰気。中には何言っているんだか

わかんないような候補者もいて、公共の電波使ってこんなの放送すんな!って怒りさえ覚える。でも

止めるわけにはいかないんだろうけどね。先週末連続で関西風うどんを作って食べた。今朝は煮麺だ。

昼 新橋「スマトラカレー」スマトラカレー(カレー大盛り、ライス小盛り)650円、キャベツ50

円、らっきょ50

 

   このカレーが好き!

 

新橋駅のみどりの窓口でジパングクラブを利用して新感線の切符を購入。この数ヵ月メンドクサイか

らとこの年寄り割引を利用しなかったが、深く反省して行列に並ぶ。カウンター窓口は4つ。窓口ス

タッフが優秀らしく、列はサクサク進んで7,8分で私の番が来た。問題はそこからだ。優秀と思っ

たのは、私の前に座っている男性以外らしく、彼の作業に時間がかかることかかること。後ろの長い

行列の視線がスタッフだけでなく私の背中にも痛く刺さる。私は犠牲者なんですってば、ずっと待た

されてイライラしているんですってば!かなりカンタンな切符の申し込みだったが、何と15分もか

かり、かつ1枚は日にちが違っていてまた作り直し。はぁ〜〜。これで「末げん」のかま定食が消え

た。亡くなった鳩山邦夫氏も好物だったスマトラカレーに行くしかない。ま、それも嬉しいんだけど。

夜 舟町「山灯」前菜5点:大山鶏の塩蒸し・モロヘイアのお浸し・ツルムラサと空芯菜など、夏野

菜のハモの皮と胡瓜和え、時知らず塩焼きスッポン小鍋仕立て、オリジナルラーメン(麺100g)、

生ビール2杯、麦焼酎 @5250

 

 〆の炊き込みご飯の代わりに小ラーメンを作って貰う

 

美容院でカット&ダイをやって貰った後、帰宅して旅の準備。出発は明日朝だから。夕方、激しい

雷雨。家にいて良かったぁ!錦織圭君が、ウィンブルドンの4回戦途中で棄権した。ジョコがいな

い絶好の大会だと期待したのだが、脇腹の痛みは相当のようで。しかも明日から行くのはイギリス。

時差全く無しで楽しめる大会だったのにね。パクパク日記も仕上げて遅い夕食は「山灯」に行った。

店長は気が向くとオリジナルラーメンを作るらしい。そんな夜は入口の「ラーメン」の旗が目印だ。

                ______________

 

7月 5日(火)東京は曇り 暑さ一服

第1食 家食 ハムとチーズのトーストサンド、梅ジャムとヨーグルト 

第2食 羽田空港ANAスィートラウンジ きつねうどん、お茶

 

   今朝もまた食べてしまったうどんです

 

第3食 ANA羽田=ロンドンビジネスクラス機内食(和食)

 

   

 

6時起床。海外旅に出かける朝いつもすること。2つある植物鉢にたっぷり水遣り、トイレ掃除、ゴ

ミ捨て、手荷物準備、あとはいつもと同じ朝やること。シャワーを浴びて、朝食摂って。そうそう、

昨日完成したパクパク日記6月1週をUPした。羽田空港国際ターミナルのカウンターで添乗員のK

川さんと懐かしい再会。4年半前ドイツやフランスなどを回り、毎晩のように2人でご飯を食べまし

たよね、今回もよろしくね。K川さん一段と貫禄出たんじゃない?他人のこと言えた立場じゃないか。

第4食 ANA羽田=ロンドンビジネスクラス機内食(一風堂の味噌ラーメン、お茶)

 

    止めようと思っていたのがこのラーメン

 

第5食 ロンドン ミレニアムベイリーズケンジントン客室にて おにぎり、ウィスキー

 

   

 

今回の旅はホテル泊6泊なのだが、最初の2泊がロンドン、3.4泊目が南インググランド、しして

最後の2泊が再びロンドンという変わった日程である。前2泊ロンドンは、住所はケンジントンだが、

何だかガチャガチャしたようなホテルで、バスタブがある客室ですと言われて、遠〜〜〜い部屋に痛

い足を引きずりながら行ってみればシャワーだけの部屋。じゃこの部屋をどうぞ、と言われた部屋も

また・・ってな調子で、小1時間近く待たされ、最後にようやく「バスタブあり、エレベータからも

近い」部屋に入ることが出来た。ダメだな、このホテルは。着替えておにぎり食べながらウィスキー。

                _____________

 

7月 6日(水)ロンドンは快晴

 ロンドン ミレニアムベイリーズケンジントン 朝食ヴュッフェ

 

   

 

ウィンブルドン大会期間中にイギリスにいるとは何たるラッキー!と喜んでいたのだが、ゼッタイの

王者ジョコビッチがまさかの敗退。じゃ、圭君にもチャーンス!と期待したら4回戦途中で棄権だっ

て。脇腹の具合相当に悪いのだろうか。仙台から参加のN田さん一家。母娘は急遽病院に行くことに。

 

           ケンジントン宮殿の門扉には、今でもダイアナ元妃宛てのメッセージが一杯!

宮殿の庭園に続く緑のアーチ    ヴィクトリア女王はここで生まれた    エリザベス女王妹マーガレット王女

在りし日のダイアナ妃もここに住んだ   現在はウィリアム王子一家が住む      かつてはこんな衣装だった

   豪華な宮殿内部          ヴィクトリア女王とアルバート夫妻   彫刻家の王女作のヴィクトリア女王像

           ヴィクトリア女王とアルバート公夫妻は4男5女の9人の子供に恵まれた

エリザベス女王やダイアナ妃がかつて着た衣装        ケンジントン・ガーデンは犬の散歩にも最適! 

 

観光初日の今日は、ケンジントン宮殿の見学から。宮殿のあるケンジントン・ガーデンと隣り合う

ハイドパークを合わせれば25㎢の広さがあり、ニューヨークのセントラルパークと同じ位の規模

の都市型公園だ。ロンドンのど真ん中にナゼこんな広い公園があるのか。それはこの国の王族貴族

がキツネ狩りが大好きだったから。「皆さん、だからキツネに感謝なのです」と今日から最終日まで

のスルーガイド・ジョージ7世は達者な日本語で面白おかしく言うのだ。ジョージ6世は言わずと

知れたエリザベス女王の父君。ジョージだけでいいのに、つい「7世」と続けてしまうお茶目なオ

ジサンだ。17世紀後半国王ウィリアム3世によって買い取られた館は、以降イギリス王室によって

愛用される宮殿となって行った。ヴィクトリア女王が生まれ、チャールズとダイアナが住み、そし

て現在はウィリアム王子とキャサリン一家のお住まいでもある。お住まいの手前部分が公開されて

おり、イギリス王室の生活を垣間見えてなかなかに面白い。特にヴィクトリア女王と夫のアルバー

ト公、その9人の子供達の展示が興味深い。4男5女の9人全員が成人となり、欧州各王室と婚姻

関係を持った女王は、晩年「ヨーロッパの祖母」と呼ばれたのだそうだ。女王、王妃の衣装も展示。

 

         ビジネスの中心地シティの昼休み 心なしか元気が無いように見える(でもないか)

昼 ロンドン「THE BURIDGE LOUNGE」サラダ、ソーセージとマッシュポテト、

  サマーフルーツとヨーグルト

 

    

   

     グリニッジ王立天文台近く               数々の歴史を持つロンドン塔

 世界で最も有名な橋タワー・ブリッジ   この角度から橋を見ても面白い   昨年何度も渡ったミレニアム・ブリッジ

 25人乗りのカプセルで回るロンドン・アイ  国会とエリザベスタワー(愛称ビグッグベン)   ウェストミンスター寺院 

 

ロンドン中心街の交通渋滞は凄まじい。ケンジントン・ガーデンから悠々30分で行ける場所の移動

するのに1時間近くもかかってしまった。ランチはパブ風の店の2階で。サラダに続いて出てきた

メインは、た〜〜ぷりのマッシュポテトの上に太いソーセージ。そこに炒めた玉ねぎ入りの甘いソ

ースがかかった料理だった。ソーセージは1本でさえ食べられず降参。デザート苺は美味しかった

けどね。午後は先ずグリニッジ王立天文台に行ったのだが、かなりの距離歩くと聞いてバスで待機。

次はロンドン塔ピアから船に乗ってのテムズ川クルーズなのだが、途中また渋滞で予定していた船

に乗り遅れ、440分発に変更。有名のわりに何の特徴も無いロンドンブリッジ、完成してすぐ補

修工事に入ったミレニアム・ブリッジを超えると、左手に大観覧車のロンドン・アイが見えて来る。

テムズ川は潮の干潮差は最大6bだそうだ。日の当たる場所は暑いが湿度が低い分顔に当たる風は

とても気持ちが良い。やがて右手に国会とエリザベスタワーが見えて下船。皆も私も未だビッグベ

ンと呼ぶけどね。ウェストミンスター寺院は1987年世界遺産に登録されたが、どこから見ても立派。

 ロンドン ミレニアムベイリーズケンジントンホテル サラダ、ラザニア、クリュームブルレ、

ビール「ジョン・スミス」3€、赤ワイン大9€

 

                 NHKwоrldに突然近所の「の弥七」の山本さんが出ていてビックリ!         

 

今夜の夕食はホテルのフレンチレストランで。今日肩の痛みのため、観光を取りやめて急遽病院に行

かれたN田さん母娘だったが、外科的な痛みということで夕食には合流された。N田さん一家は仙台

から、W桑夫妻は新潟から、女性二人組は長崎と札幌からと私以外は全員地方在住の方々だった。昼

に続いて前菜は野菜サラダ。「昼も夜も前菜サラダって芸なくない?」と聞いたら、このツァーは毎日

生野菜サラダをお出しします、ってお約束なのだそうだ。でも昼夜どっちもはイヤじゃ。たまには、

スープでも出してくれい。ラザニアもデザートも味は悪くないのだが、どうも食欲が無くて。という

のも今日一日お腹をこわしていたから食べる気にならんのだ。テレビに「の弥七」主人が出ていた!

                _____________

 

7月 7日(木)ロンドンと南イングランドは曇り  永六輔氏死去(享年83歳)

 ロンドン ミレニアムベイリーズケンジントン 朝食ヴュッフェ

 

  

  イギリス最大のワイナリー「チャペル・ダウン」を見学。手前は日本語ペラペラの我らがジョージ7世(笑)

 

昼 チャペル・ダウン WINEKICHIN「THE SWAN」トマトとオイルサーディンサラ

ダ、豚のアプリコットソース人参と新じゃが添え、レモンパセット、コーヒー

 

 

2泊したホテルをチェックアウトして130q離れた「チャペル・ダウン」に向かう。今朝もロンドン

市内を脱出するまで渋滞に引っかかった。昨日からのお腹の不調は相変わらずでゴロゴロ。ストッパ

を舐めて何とかなだめすかしていたのでトイレ休憩があって助かった。膝も困るが、旅では腸弱人間

も苦労するんである。出発から3時間で「チャペル・ダウン」に到着。イギリスの気候はワイン生産

に向かないと思い込みがちだが、実は結構作っているのである。国内では最大規模の「チャペル・ダ

ウン」でもたいした生産量で無いので、9割は国内で消費、残り1割を日本に輸出しているとか。ぶ

どうの種類はバカスが多い。白、スパークリング、赤、デザートなど6種のワインを試飲したが、買

う人は誰もいなかった。このワイナリーで作っているロゼワインはウィリアム王子とキャサリンの結

婚披露宴で出されたと聞いた。2階のレストランは、人気があるらしく随分混んでいた。今日もお約

束の前菜サラダだったがいろんな種類のトマトとオイルサーディンが入っていたから良いことにする。

 

          イギリスで最も美しい街の一つに挙げられるライはとても小さな街

          チューダー様式とジョージ王朝様式が混ざるしっくい壁の木造家屋が並ぶ

                   アメリカ人作家ヘンリー・ジェイムズが住んだ家もある

                   イギリス最古の時計がある聖メアリー教会。塔に登ることが出来る

       フランスの侵略に備えて1249年建設されたイプラ・タワー

 

午後3時、イギリスで最も美しい街の一つに挙げられるライに到着。生憎着いた途端に小雨が降って

来た。5月にバスク地方にご一緒した中K子さんが「行きたい!」と言っていたライだ。確かに窓や

ドア好きという中K子さん(変わった趣味だよね、ホント)が喜びそうな白しっくいの街並み。彼女

の視点で撮影してみたけど、ダメでしょうね、ハハハ。1時間で回れてしまえるような小さな街だ。

夜 イーストボーン ザ・グランドホテルイーストボーン・メインダイニング2人で)アミューズ

ブーシュ:チーズフライとトマト、ホームメイドのマッシュルームスープ ハーブと共に、ライ

ムのソルベ、イギリスラムのピンクライオン、チョイスデザート:ライムとレモンのソルベ、カ

モミールティ、赤ワイン「クローズドエルミタージジュ」2012 38€ 

 

   

            堂々たるザ・グランドホテルイーストボーンのラウンジなど

        客室はフツーで、しかも冷暖房設備もミニバーも無い

 

予定より1時間遅れて午後6時半イーストボーンのホテルに到着。この町では最高級の5ッ星ホテル

で、ロビーやレストランなど堂々たる風格で「さすが!」と思わせるのだが、客室に行ってみると、

なーんてことは無い。しかも、冷暖房設備無し!ミニバー無し!スリッパも無し!スリッパだけは客

室係が慌てて持って来た。WiFi無料はいいね。夕食は客単位ごとのテーブルだった。1人参加の

私は以前と同じで添乗員のK川さんと一緒にして貰った。2人とも酒飲みだからワイン一緒に飲みま

しょ。料理はプリフィクス。マッシュルームスープ、ラム、ソルベを選んだ。味はまぁまぁってとこ。

                 ______________

 

7月 8日(金)南イングランドは曇り

 ザ・グランドホテルイーストボーン 朝食ヴュッフェ

 

  新聞の朝刊はこんな風に置く!      保守党候補は女性2人?        ホテルの立派な外観

                 

朝食サービスは午前7時からということだった。7時10分にのんびり行ってみると、温かい料理は

何も無い。イギリス風に紅茶とトーストを注文して待つうちに、ハムやら煮豆やらマッシュルーム、

卵料理などが運ばれて来て、全部そろったのは7時半。そうゆうペースなんですね、ここは。部屋に

帰る時見かけた朝刊の配り方。廊下の床に直接置いてしまう?そうゆうルールなんですね、ここは。

昼 ブリストル「Englsh‘s BRIDHTON」サラダ、舌平目のムニュエルバターソース 

サイコロ状のポテト添え、アイスクリームとイタリアンビスカット、ナッツのベリー、コーヒー

 

       七つの頂きを持つ白亜の断崖「セブン・シスターズ」        顔と足が黒いサフォーク種の羊

             「セブン・シスターズ」を見渡しながら犬も散歩。姪の家のハルに似ているラブラドゥードル?

     ブライトンはイーストボーンより大きな人気リゾート地。ピアと海岸と古くからある町がある   

   町には古い建物も          ここはかつて刑務所だった   ジョージ4世が建てたロイヤル・パビリオン

 海に面した町だからメインは舌平目

 

9時観光に出発。1時間半ほどでバスを降りて暫く歩いて行くと、左手前方にセブン・シスターズが

見えて来た。7つの頂きを持つ白亜の断崖セブン・シスターズ。白亜(チョーク)は泥質の石灰岩の

一種だそうで日本では白墨と呼ばれてチョークの材料だった。セブン・シスターズの手前には、顔と

足が真っ黒のサフォーク種の羊達が草を食んでいて、何とも絵葉書的な風景なのである。気持ちの良

い風と一緒に散歩中の犬もやって来た。ラブラドゥールとプードルのミックスで9歳なんですって。

次はイーストボーンより、ずっと規模も歴史もあるリゾート地のブライトン。国王のジョージ4世が

いたくブライトンの街を気に入って40年かけて離宮まで作った程だ。余裕のあるリタイア―高齢者

や裕福層が過ごす町らしく貴金属のアクセサリーの店が目立つ。この町でランチ。舌平目がメイン。

 

            1067年に築城されたアランデル城は魅力に富む城だった!

         アランデル伯ロジャー・ド・モントゴメリによって築城された。内部は残念ながら撮影禁止   

                 小さいけどバラの庭園もあった

今日3つ目の訪問地はウェスト・サセックス州の高台に聳えるアランデル城。長い歴史を持つ城であ

るが、英国王室の不幸があった時などのイベントを取り仕切るノフォーク公代々の屋敷で、ヘンリー

8世の2番目の妻アン・ブーリンの母親エリザベスは、第2代ノフォーク公爵の娘なのである。城に

は多くの絵画の中にヴァン・ダイクの作品も飾られていたり、ヴィクトリア女王が滞在された時専用

の寝室があったり、実に居心地の良さそうな図書室などがあり、魅力いっぱいのアランデル城であっ

た。新潟から参加されたY桑さんのご主人好きなものは「城と庭」という方だったからご機嫌だった。

 イーストボーン ザ・グランドホテルイーストボーン・メインダイニング(自由食2人で)アミ

ューズブーシュ:ポークハム、クラッシックミネストローネスープ、春野菜のリゾット、タルト

タタンとジンジャーアイスクリーム、カモミールティ、生ビール2杯、赤ワイン「クローズドエ

ルミタージジュ」2012 38€   2人で153€(チップ込み)

 

 

今夜は自由食。ガイドのジョージ7世が推薦するフィッシュアンドチップスの店に行くという2人、

タイ料理の店に行こうとしている3人、部屋でテキトーにという2人にわかれ、私は今日一日で1万

歩を越えて膝がシンドイので昨夜に続いてホテルのダイニングで食べることにした。添乗員のK川さ

んも誘ってね。金曜日のディナーとあって、2つあるダイニングは大盛況で遅い時間の予約となった。

アラカルトにしようと思ったら、プリフィクスコースしかないのか。じゃ、前菜もメインもイタリア

ンのような料理を選んでしまおう。昨夜も今夜もテーブルについてくれたドリンク担当の男性は、フ

ィリピン人で大学では日本語を専攻した由。彼の中学生の娘さんは4ヵ国語を話すそうだ。凄いなぁ。

              _______________

 

7月 9日(土)曇り

 ザ・グランドホテルイーストボーン 朝食ヴュッフェ

 

  

「世界で最も美しい城」と言われるリーズ城      この乗り物でも城に行ける      城まで見事な庭園が広がる 

橋を渡ると門衛詰所            ラベンダーの花が満開        正面から見た新城

ヘンリー8世と6人の妻達      グロリエット(左)と新城(右)        女王の天蓋付きベッド

 近年のオーナーBaillie夫人と娘たち         居心地が良さそうな居住空間

鳥好きのBaillie夫人が愛した極楽鳥         図書室        毎日イベントがあり。今日は結婚披露宴 

 

2泊したイーストボーンのホテルを早目にチェックアウト。3時間かけてケント州にあるリーズ城に

行く。「世界で最も美しい城」と称されるリーズ城は、500エーカーととてつもない広い敷地の中に

あって、入口から湖に浮かぶ城までは3qもある。最後のオーナーBaillie夫人が鳥好きだ

った影響もあってブラックスワンを始めたくさんの鳥がいたり、様々な花々が咲いたりと楽しい散

歩道らしい。でも私ら3人はおもちゃの汽車に乗せて貰って楽を優先。857年建てられた木造の建

物は1119年ノルマン人豪族によって石造りの要塞に建て替えられる。1278年エドワード1世が所

有してからは英国王室の城となり、ヘンリー8世は最初の妻キャサリン・オブ・アラゴンのために

要塞を宮殿に改築した。長い年月の間に拡張を重ねて来た。6人の王妃が住んだことから「貴婦人の

城」という名前も持つ。1900年代になってアメリカの大富豪のBaillie夫人の所有となると、

夫人はリーズ城を美しい城にするために情熱を傾けたそうだ。ケネディ大統領夫妻が城を訪れた時、

ジャクリーヌ夫人が食堂の絨毯を気に入り同じ物を作らせた。その絨毯は今もホワイトハウスにあ

るそうだ。1974年夫人が亡くなってからは、リーズ城保存財団に譲渡されて、一般公開されている。

昼 カンタベリー「Bilgrims Hоtel」サラダ、フィッシュマンズパイ(鮭・鱈・海老

など)、レモン・スグリ・マンゴーのシャーベット、コーヒー

 

        中世からイギリスの代表的な巡礼地として栄えて来たカンタベリーの街

             英国国教会の総本山カンタベリー大司教座がある大聖堂

大聖堂内部                 羊の置物も可愛い!    日本の絵文字「EМОJI」として人気!

 

今日最後の観光は宗教の街カンタベリー。土曜日で賑わう町を抜けてランチを食べに行った。お約

束のサラダの前菜の後はフィッシュマンズパイで、鮭や鱈、海老などシーフードがどっさり入って

いた。イギリス人ジョージ7世は嬉しそうに食べていた。フィッシュアンドチップスみたいなイギ

リス人好みの料理らしい。この町には5年前豪華クルーズの帰りに来たことがある。日曜日だった

ので大聖堂ではミサが行われていて、内部に入ることが出来なかった。今日はちょっとお邪魔した。

夕方のお茶 ロンドン グロブナーハウスA JBマリオットホテル アフタヌーンティ(小さな

サンドイッチ5種、焼き立てコーンとクリームとお好みのジャム、オープンサンド、小菓子各

種、お好みの紅茶)

 

 

3時半にカンタベリーを出発したバスは2時間かけてロンドンの老舗名門ホテルのグロブナーハウス

に到着した。かつては天皇陛下もお泊りになられたやんごとなき5ッ星ホテルである。チェックイン

するのかと思いきや、「到着が遅れたのでチェックイン前にアフタヌーンティを!」と言われて、何が

何だかわからないうちに優雅なテーブルに。ロンドンでも何本かの指に入るグロブナーハウスのアフ

タヌーンティの席だった。ご存知のように、私は甘いものは苦手。何より酒付きの夕食を重視する余

り、普段は決してアフタヌーンティの席には座らない。しかし今日状況柄こんなことになってしもた。

胡瓜だけかと思いきや、何種類かのサンドイッチや焼き立てのスコーン、そしてケーキなどが例の三

段のトレイに乗っかって運ばれて来る。女子団は「わぁ〜い」。私無言。好みのジャムと好みの紅茶は

リクエスト通り。そこへオープンサンドイッチなども配られて。温かいスコーンにクリームとジャム

をほんの少し塗って食べただけで私は既に満足。私以外の皆さんは、残ったケーキなどオミヤにして。

夜 ロンドン グロブナーハウスA JWマリオットホテル客室にて 天ぷら蕎麦、ビール、ウィス

キー

 

  

 

翌日聞いてみると、アフタヌーンティのオミヤを客室で食べて夕食替わりにされた方ばかりだったが、

私は天ぷらそばとビールで小腹を満たした。この老舗ホテルは、道路を挟んでハイドパークに面して

いるのだが、今日から公園内では恒例夏のロックフェスティバルをやっているとか。真夜中まで激し

い騒音でテレビの音も聞こえない程。JSテレビで明日の参議院選を前にした各党首を追う番組観る。

              ________________

 

7月 10日(日)ロンドンは曇り一時雨午後から晴れ

朝 ロンドン グロブナーハウスA JWマリオットホテル 朝食ヴュッフェ

 

 

6時起床。7時過ぎに朝食に行く。イギリスに来てからコーヒー党なのに紅茶のアールグレイを、普

段はパンを避けているのに薄いイングリッシュトーストを毎朝注文している。昔から何かと評判が悪

いイギリス料理だが、朝食だけはボリュームたっぷりで旨いのだ。フルーツの顔ぶれが豪華だねぇ。

 

 

     ハンプトン・コート・パレス正面       現在人気のフラワ―ショー庭園で開催中  

ヘンリー8世は赤バラ家と白バラ家の両親を持つ    城に入った途端天井の高い部屋が。パーティはここで?

             揺るぎない後継者が欲しいがため6人の妃を迎えたヘンリー8世

 オランダから来たウィリアム3世はメアリー2世と結婚してここに住んだ

  

庭園の造り方はヴェルサイユ風          王女の公的な寝所      こちらはプライベートな食堂

 

数日ぶりに我が家に帰ったガイドジョージ7世から飼い猫の写真を見せて貰う。可愛いじゃん!で

しょ、でしょ!って。猫好きはイギリスでも同じだ。今日は最後の観光。先ずはロンドン郊外にあ

るハンプトン・コート・パレスの見学だ。王の主任公使でヨークの大司教であるトマス・ウルジー

7年の歳月をかけて14世紀のマナーハウスを再建した。「英国一の素晴らしい宮殿」になったと

自他共に認める素晴らしい出来栄えだったが、ヘンリー8世の嫉妬も同時に察知したウルジー。「王

様この宮殿を進呈いたします」。エ〜ン、泣くよね。とうことでハンプトン・コート・パレスはヘン

リー8世のものになったのである。彼の3番目の妻ジェーン・シーモアは産んだエドワードの誕生

日に、そして夜な夜な5番目の妻で姦通罪で処刑されたキャサリン・ハワードの幽霊が出ると今でも

まことしやかに語られるチョイ怖の宮殿なのである。一方、オランダから来たウィリアム3世とメア

リー2世時代の建物は天井も高く広々した部屋の造り。ヴェルサイユ宮殿を模した場所が多々ある。

 

 王宮の間を走る馬車              恒例ハンプトン・コート・パレスのフラワーショーは大人気

                                      買い物する人はこんなものを引っ張って

  庭のためのアクセサリー類も道具もいろいろ              女子子供に大人気の馬車

 宮城の庭園もかなりのおススメ

 

ハンプトン・コート・パレスの駐車場は、今行われているフラワーショーのため遠い場所に移って

いてエラク不便な思いをした。そう、園芸好きイギリス人がどっと押し寄せるハンプトン・コート

・パレスフラワーショー」は王立園芸協会が主催スルフラワーショーの一つで、今日が最終日。せ

かくだから見学しましょうと70分フリータイムとなった。 植物にも疎い私だから名前は殆どわ

からないが、美しい花々を展示した店がずら〜〜っと並んでいて写真を撮るだけでも楽しい。ここ

は展示販売会場だから、車輪の着いた箱状のものを引っ張りながら買い物をしている人が多い。根

付きの植物の他に鉢植えや苗、球根、種、テラコッタなども売っている。庭造りに燃えている大阪

のキョウコなら開催期間6日連続で来たかも。フラワーショーの後は、宮殿の自慢の庭も見に行く。

昼 リッチモンド「LASS О‘RICHMOND HILL」スプリングサラダ、ローストビーフ 

ローストポテトとキャベツ、ケール、人参添え、ヨークシャープリン添え、シャーベットとフ

ルーツサラダ、コーヒー

 

 

 リッチモンドのレストランで。大型犬も餌と水を貰ってリラックスしていた

                     リッチモンドの街と中心街

   ロンドンの中心街・ハイドパークには週末家族で過ごす人で溢れかえっていた   パークの夜は7今日もロックバンド

 

ランチは郊外のリッチモンドのレストランで。リッチモンドという地名は世界のあちこちにあるが、

ここロンドン郊外のリッチモンドは、画家のターナーが愛した町として知られている。イギリス人は

日曜日に家族とローストビーフを食べるのが習慣とガイドのジョージ7世に教えて貰った。付け合わ

せはローストポークとヨークシャープリンでホースラディッシュをたっぷりつけて食べる。あら、結

構美味しいね。テレビでは、ウィンブルドンの男子決勝が始まった。皆マリーの勝利を祈っている。

夜 ロンドン ドーチェスターホテル地下「China Tang」(自由食4人で)クラゲの前菜 

  15£、酸辣スープ8£、北京ダッグ45£、ガイラン12£、イカの黒胡椒炒め10£、海老の

  ガーリックスチーム22£、北京ダッグ肉炒め、アバロンフライドライス10£、アサヒビール5

  £、白ワイン52£、赤ワイン58£ 4人で350£

 

 ビックリな人がお店に・・・

 

私達が泊まっているホテルも天皇陛下がお泊りになられた高級ホテルなのだが、今夜は近くのドーチ

ェスターホテルの中華を予約している。今夜も自由食なのだ。ドーチェスターホテルと言えば、舛添

前東京都知事がロンドン視察の際、スタッフご一行様とスィートルームで過ごされた高級ホテルで、

徒歩3分位のところにある。この中華レストランは「上海灘」デザイナーがプロデュースする店だ。

サービスの担当になった男性の英語の訛りが余りに強く、彼の言うことが理解出来ない。それでもこ

ちらの要望は何とか伝わったようでまずまずの夕食となった。そろそろご飯モノと言う頃私の正面に

座っておられた新潟のY桑夫妻が、小さな声で「わぉ!」。振り返ってみるとマライア・キャリーが!

             _______________

【今週の振り返り】

先月6月23日の国民投票結果が、世紀の大誤算とも言うべき「EU離脱」に決まってしまった。直

後に、世界のあちこちで株価は大幅に下がって大騒ぎとなった。そんな結果に一番驚き、焦ったのは

当のイギリス国民だったと言う。「離脱」に投票した人々も、こんな結果になるとはユメにも思わな

かった、心から後悔している、と。今頃そんなこと言っても遅いよ。キャメロン首相は辞任を決め、

離脱派の先頭で旗を振っていた人達は「離脱するとこんなに良いことあるよ」と言ったのは計算間

違いだったとか、根拠が無かったなんて今になって言い出したりして、更に収集がつかなくなって。

再投票を求める署名が数十万人集まったというニュースもあった。しかし、後戻りはもう出来ない

じゃろ?

 

外国為替取引の三大市場は現在「ニューヨーク、ロンドン、TOKYO」だが、2年後EUを抜けた

後は、ロンドンに替わってドイツのフランクフルトが加わるのではないかとまことしやかに語られて

いるそうだ。シティのど真ん中はサァーっと通り抜けるだけの予定だったが渋滞だったのでランチ時

の街の様子をジロジロと見ていた。彼らの表情が不安そうに感じられる、ってそうゆうつもりで見て

いるのだから当り前だわね。ロンドンに拠点を置く日本を含めた外国企業は英国外の都市への移転を

検討始めたこともあって、ロンドンの不動産市場は真っ暗という話もある。

 

投票が行われた時、私はスペイン側の奥ピレネーにいた。フラワーウォッチングのスルーガイドは、

スコットランド生まれのイギリス人だった。投票の翌日、EU離脱派が勝利したことを知った彼は、

一言「クレイジー!」と言った。今回イギリスの旅でスルーガイドのジョージは、「抜けたくないで

す。ゼッタイEUから抜けるべきではありません。あぁ、時間を投票日の前日に戻して!」と呻いて

いた。大英国帝国の「大航海時代」とは真逆の「大後悔時代」の始まりと揶揄する人もいる。しかし、

「これでいいのだ!イギリスはどこの力にも屈しない!」と投票結果に満足している人々もたくさん

いるということを私らは忘れてはイケナイんだよね。

 

それはそれとして、ヘンリー8世である。イギリス王室には個性豊かないろんな人物がいたが、私が

特に興味を持っているのはヘンリー8世。フランスとの百年戦争が終わってすぐイギリス国内で薔薇

戦争と後年呼ばれる内乱が30年続いた。赤薔薇記章のランカスター家と白薔薇記章のヨーク家の争

いで1485年ランカスター家が勝利し、ヘンリー・チューダーはヘンリー7世として即位し、ヨーク家

の王女エリザベスと結婚した。この2人の次男がヘンリー8世でチューダー朝の2代目となった。歴

史の浅いチューダー朝を盤石にするため、王は後継者の男子を熱望した。丈夫な男の子を産んでくれ

る女性を求めて結婚すること6回!

 

最初の妻は、病弱で若くして亡くなった兄の未亡人だったスペイン王女キャサリン・オブ・アラゴン。

メアリー1世を産むが、後に結婚の無効を一方的に突き付けられ3年後幽閉先で死去。メアリーは庶

子となる。2番目のアン・ブーリンはキャサリン王妃の侍女で王の愛人だったメアリー・ブーリンの

妹。愛人ではイヤ!と結婚を王に迫ったため、ヘンリー8世は離婚を認めないローマカソリックから

離脱し、キャサリンと離婚。イングランド国教会を創設して自らが長となった。しかしアンが産んだ

のも女子で後のエリザベス1世である。アンは結婚から僅か2年後、国王暗殺容疑や姦通罪の嫌疑で

処刑され、エリザベスもまた庶子となる。因みに、ダイアナ元妃は、アンの姉メアリー・ブーリンの

子孫である。3番目の妻ジェーン・シーモアも王妃の侍女だったが、アンが処刑された翌日婚約を発

表。彼女は待望の男子エドワードを出産するも、産褥熱のため死去してしまう。

 

4番目の妻は、2人目のアンで、アン・オブ・クレーブス。現在のドイツの女性である、当時お見合

い写真など無かったから肖像画がその代わりを果たした。宮廷画家は必要以上にアンを美しい女性に

描き、ヘンリー8世は絵の中のアンに恋をする。ところが実際本人に会って彼は激しい怒りと落胆を

覚える。結婚した年に離婚するが十分な財産や城などを与えられ、6人の妻の中で一番幸せな人生を

送ったのだから皮肉な話だ。5番目の妻の名はまたもキャサリンで、2番目の妻アン・ブーリンの従

妹キャサリン・ハワードである。王と年の離れたキャサリンは姦通を疑われ僅か21歳で処刑された。

はぁ〜〜。最後6番目の妻の名もキャサリン。2度結婚するもいずれも夫を亡くした才女キャサリン・

パーだ。パーという名前だが、インテリのヘンリー8世と対等に学術談義が出来る程の知性豊かな女

性だった。母親の離婚により庶子の身分にされていたメアリーとエリザベスに王子エドワードの次の

王位継承権を与えられたのも、このキャサリンがヘンリー8世に嘆願したお陰だ。

 

これほどチューダー朝の継続を6回の結婚というカタチでグワンバッタヘンリー8世だったが、息子

のエドワード6世は15歳で早逝し、続くメアリー1世はスペイン王フェリペ1世と結婚するも子供

は生まれなかった。次のエリザベス1世は生涯独身だったから、エリザベスの死去と共にチューダー

朝は終わりを告げる。そしてヘンリー8世の父7世の血を引くスコットランド王ジェームス6世がジ

ェームス1世としてイングランド王に迎えられ、スチュワート朝が始まるのだ。

 

                ニェコ界のヘンリー8世だって?

 

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  もう1週アップして行きたいのですが、時間切れで間に合わない

と思います。恒例の海外避暑に行って参ります。すんません。

こまめに水分取って帽子被って熱中症にならんようお気をつけて。