パクパク日記16年12月5週

                 ♪ 年末年始はウィーンで音楽三昧 (^^

 

プレビュー・ニューイヤーコンサート  謹賀新年であります

 

12月 26日(月)曇り

朝 家食 名古屋「ゆうふく」のひつまぶし、野菜サラダ、ヨーグルト

昼 新橋「リンガーハット」野菜をたっぷり食べるスープ680円、餃子250

 

  

 

ここ十数年銀座に近い新橋にある美容院に通っている。新橋銀座界隈は長年働いていた町だから馴染

みの飲食店が何軒もある。そんな店でランチを食べることが、美容院に行く日の楽しみでもある。だ

から予約時間は基本昼前後(笑)。食べてから行くか、終えてから食べるか、である。次は店選びだが

これも悩ましい。あそこか、ここかと数日前から悩む。「末げん」か「七蔵」か「ととや」か「味里」

か「スマトラカレー」か「大戸屋」か「維新號」か・・。その激戦区に突如乱入した店がアッと言う

間に他を席巻したから驚くではないか。しかも大衆価格のチェーン店である。この3ヶ月の美容院ラ

ンチは「リンガーハット」ばかりだ。しかも前回発見した野菜をたっぷり食べるスープに首ったけ!

夜 銀座「和食 きたむら」(3人で)コース(柘榴酒、鰯と鯵のつみれ汁、助惣鱈、お造り:白イ

カ昆布〆・平目、胡麻鯵ご飯、蕪蒸し、兵庫柴山の香箱蟹、白子の揚げ出汁、ゆかりがけポテサ

ラ、鯖の西京漬け、ほうれん草とシメジ和え、ギバサの雑炊、鴨南蛮蕎麦、甘く炊いたトマト)、

生ビール2杯、麦焼酎 (ご馳走になりました)

 

  

 

5時半に自宅マンションのロビーで打ち合わせがあるため一旦帰宅。打ち合わせを済ませた後、タク

シーで銀座に向かったのだが、これがムチャ混み。今日が年末の最後の渋滞なのだそうだ。結局10

分程約束の時間に遅刻してしまった。ご招待頂いているのに申し訳ありませんねぇ。入口近くの個室

でA松さんが待っていらした。N尾さんと3人で美味しい会食。こちらのご主人北村さんは、「銀座

佐々木」で修業された方とか。先ずは鰯と鯵のつみれ汁で喰いしん坊心を掴まれた。師匠譲りのゆか

りポテサラも優しい味だ。名古屋の大学出身A松さんと名古屋メシの話に花が咲く。台湾ラーメン!

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12月 27日(火)小雨 夕方から降ったり止んだり

朝 家食 ツナと卵のトーストサンド、家食 野菜たっぷりスープ、ヨーグルト

 

   上にチラッと見える箱は何だ?

 

昼 麹町「吉乃家」上カツカレー1350

 

見よ!この圧倒的ボリュームを!「吉乃家」上カツカレー       カツ丼だけでこんなに種類が

 

四谷の病院にピロリ菌の検査に行く。いた・・・。ピロリ菌はいろいろ悪さをするらしい。その上私

は膝の痛みのためにもう1年半も鎮痛剤を飲み続けている。ピロリ菌+鎮痛消炎剤=「潰瘍になって

くれー!」という状態なのだそうだ。飲んでも痛いのだから鎮痛剤は止めよう。来月ピロリ菌退治を

することになった。薬局の製剤を待つ間ランチを近所で摂ることに。麹町界隈には数える程しか飲食

店が無い。特に新宿通り沿いはチョー寂しい。タクシーで通り過ぎる時、大昔から「とんかつ吉乃家」

の小さな看板は認識していた。果たして営業しているのか、と不安になるような小さく地味な存在。

入口の紙には「床がすべりやすいので気をつけて」とある。入ってみてビックリ。小上がりを含めて

40人前後が座れる店なのだよ。その油臭い空間にビジネスマンらしい客がビッチリ座り、誰かが帰れ

ばすぐ次の人が・・という塩梅で超繁忙店だった。そうだったのかぁ、ここはぁ。メニューも多い。

どうも塩が人気らしい。塩カツ丼とか塩カツ定食とか。う〜む、どうすべえ・・・。「上カツカレー

下さい。ご飯少な目で」。これが間違いだった。何を血迷う夢子さん。病院帰りにそんな高カロリー

モノ食べますかぁ?糖質もドーンと高いし。信じらんないよ。はい、おっしゃる通りであります!し

っかり後悔しました。5分の2は食べられずに残しました。オバサンに残してゴメンねと謝りました。

午後のお茶 麹町「セブンイレブン」プレミアムコーヒー100

夜 四谷三丁目「酒月」お通し:生ハムとモン・ドールチーズとパン、ポテトサラダ380円、アボガ

ド納豆海苔添え550円、焼き茄子500円、蒸しキャベツ500円、鶏肉柚子胡椒(ハーフ)、特製牛

スジカレー、生ビール2杯、麦焼酎ダブルロック2杯 @5300

 

 〆のカレーが堪らない!

 

午後4時K岩来宅予定。先日送られて来たたくさんのお餅はK岩家で食べて貰うことになった。お餅

が大の苦手な一人暮らしでしかも明日前泊して年末年始は海外だ。対してK岩家は香港から夫のK崎

君もアメリカから次女も戻って来るし、高知のお母さんも来られる由。ついでも持って行って貰うも

のをゴソゴソと探して物色。結構な量になったので台車でK岩号まで運んだ。美味しく食べてね。「世

界一美しい猫図鑑」を頂いちゃった。これが素晴らしい写真集だった。K岩家では今夜女子鍋忘年会

だそうだ。夜「酒月」に行く。カウンター席で隣り合った紳士から「ようやく夢子さんに会えました」

と挨拶を受ける。大昔の部下だったT澤君の奥さんのお姉さんがこの方の夫人だそうで。義理の妹さ

ん(T澤夫人)から私が通っていると聞かれて乃木坂の歯科医院に通われているのだとか。人生面白

い。野菜中心の注文でお腹一杯になって鶏肉柚子胡椒は半分にして貰った。でもカレーは別腹(笑)。

                ______________

 

12月 28日(水)晴れ

朝 家食 「舟町一期」の鶏と牛蒡の炊き込みご飯、シジミの味噌汁、ヨーグルト

 

   冬になると我が家から見える富士山!

 

 四谷三丁目「喜多方ラーメン板内」生姜風味のあったか味噌ラーメン750円、味付卵 120

 

 麺チョイ残しってことでお許しを

 

冬になると、晴れた日には自宅のリビングから西の方角に美しい富士山が見える。かなりの富士山好

きだから、この家に引っ越して喜んだのは言うまでも無い。昨日の雨で空が掃除されたのか、今朝は

一段とクッキリ。いいなぁ、富士山は。さてと、今日夜は成田のホテルに前泊する。午前中は出来た

らボーっとしていたい私であるが、そうも行かないわな。集中して荷造りを始める・・・終わったよ。

遅くなったランチは喜多方ラーメンを食べに行く。以前「小法師」という店名だったが今は「板内」。

遅い夜 成田・ヒルトン成田「松風」春菊のお浸し650円、天ぷら盛り合わせ 2900円、牛肉冷しゃ

120g、白飯・赤出汁・漬物650円、生ビール950円×2杯、麦焼酎「吉四六」ロック 

9630

 

  

 自家製天丼完成!

 

かなり頑張ったつもりだが、パクパク日記122週は完成しなかった。帰国してから続きはやればい

いや。夜迎えに来てくれた日本交通タクシー運転手は高速下りて一般道に入り方を間違えてグルグル

遠回り。ったく!前泊先のヒルトン成田の客室で荷物の整理をしていると、ギクッと突然強烈な痛み

が左脚の付け根に走る。イテテッ!何だ、この痛みは!お尻に近い辺りの脚の付け根。左脚に重心を

かけようにも痛みが走って!ヤバいぞ。どうする明日からの海外旅行は!空港での超ドタキャンも有

り得るな。明日まで様子を見ることにして、一歩ごとにイテテ!イテテ!と叫びながら和食「松風」

へ。ここでアラカルト料理を3種注文してビールを飲んでいるところに携帯電話が鳴る。「明朝搭乗

予定だったフィンランド航空から突如欠航すると連絡がありまして・・急遽、ポーランド航空に変更

して・・集合時間が繰り上がり・・そして集合場所も第2から第1ターミナルに・・」。何てこった!

客室に帰ってテレビを点ける。「緊急速報です!地震です!すぐ避難して下さい!」。何という夜だ!

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12月 29日(木)晴れ

第1食 ヒルトン成田「テラスレストラン」朝食ヴュッフェ

 

   ↑          ↓ 

 

朝ゆっくりとベッドから下りて左脚付け根部分の痛みを調べる。昨日よりは少しだけマシになった

が、依然痛い。う〜ん、どうするかなぁ。止めるにしても自宅には食べ物の用意が無いし、外食し

ようにも店は休みだ。止める場合はホテルで滞在することにしよう。12日までの4泊出来るホ

テルをネットで探す。ドエリャー高いスィートルームなら無くはないな。よし。空港までは何とか

行こう。あの〜、ご迷惑をおかけしそうなので取りやめにしたいんですけど・・添乗員のS藤さん。

「そんなこと仰らないでご一緒しましょうよ。あちらでも車椅子借りましょうか、椅子押してお世

話する方をお願いしましょうか、だってお客様4名様しかおられないのに夢子さん止められたらサ

ビシイですぅ」。S藤さんの熱意にほだされて「ほな、行きますか」。車椅子でラウンジ。うどんだ。

第2食 成田空港ANAラウンジ きつねうどん

第3食 LOTポーランド航空成田=ワルシャワ ビジネスクラス機内食(和食)

 

 ポーランド航空和食コース

 

第4食 LOTポーランド航空成田=ワルシャワ ビジネスクラス機内食(和食弁当)

 

 

は?何かの間違いでは?            これが完成形だそうで(笑)やれやれ

 

第5食 ウィーン・ブリストルホテル客室にて おにぎり、ビール、ウィスキー

 

   ウィーンの環状道路リング        デラックスツインオペラビューの客室

ウィーン国立歌劇場と隣り合う老舗名門ホテルブリストルホテル        24832時間で5食はやっぱり多いか

 

今年1月ワルシャワ・ショパン空港と成田を就航させたポーランド航空。当初予定のフィンランド

航空より出発時間は早かったが、機材の不具合があるということで1時間遅れたため、な〜〜んだ、

って感じ。ビジネス席は2+2+2の6席×3列。CAは全員40歳以上(たぶん)で、体重はほぼ

70`〜80`(たぶん・笑)、腕っぷしが強そうな方々。日本の新聞は読売のみで、雑誌は読みたく

無さそうな月刊誌が2,3誌、邦画は4本あったが古い。隣の席のモニターは壊れていた。機内食

は和洋2種からのチョイス。和食を頼んだが全く旨くない。日本のビールとフランスワインがあっ

た。ナフキンは無し。フルフラットシートで45分仮眠。2回目の食事も和食を頼む。蓋を開けたら

配膳途中の弁当で。交換に来たCAは「ワッハッハ」。不味かった。11時間のフライトで寒いワルシ

ャワ空港に到着した。ここに来るのは4回目だなぁ。30分遅れの乗り継ぎ便でウィーンへ。迎えに

来てくれた方に伺うと先週のウィーンは−14度だったそうだ。少し離れた駐車場まで車椅子を押し

て貰って助かった。イルミネーションが美しいリング通りを1周して貰ってから4連泊するブリス

トルホテルにチェックイン。このホテルは今年2月末来て以来だ。ビールとおにぎりでホッとする。

               _________________

 

12月 30日(金)ウィーンは晴れ  1€(ユーロ)=約125円

朝 ウィーン・ブリストルホテル「コルソ」朝食ヴュッフェ

 

  

              廊下にも豪奢なシャンデリア   同じフロア174号「プリンスオブウェールズ」の標識

私の部屋は169号室。大昔著名な方が滞在した。真上の269号室はマーラーが滞在した   窓から見る国立歌劇場

     年末年始世界中から注目を浴びる楽友協会。あちらに見えるのはカールス教会

    階段踊り場リストの胸像           美しい天井!      テレビカメラブースも花に囲まれ

1230日のプレビューニューイヤーコンサートは元々オーストリア連邦軍のため開催された    前大統領の表彰

 1曲のために大合唱団も      今日のウィーン・フィルの演奏GOOD!     拍手鳴りやまない終演後

 

昼 ウィーン・インペリアルホテル「カフェ・インペリアル」ほうれん草のクリームスープ、名物

ターフェルシュピッツ ホースラディッシュ添え、チョコレートケーキ、コーヒー5

 

  

 

ウィーン最初の朝。海外に来て最初の朝は時差の関係かと思うが必ず早く起きる。今日も4時半頃か

ら目が覚め、毎朝のオツトメの膝体操をしてから5時には起き出す。お湯を沸かして濃い日本茶を3

杯飲んだ。今日のランチは遅いハズだから朝食もゆっくりにしよ。今日はいきなり午前11時からプ

レビュー・ニューイヤーコンサート。朝からワクワクしちゃう。会場の楽友協会までゆっくり歩いて

5、6分。お天気が良いから歩くのも気持ち良い。そうそうドタキャンも考えた左脚付け根の痛みは

今日になってかなり軽減した。膝の痛みは相変わらずだが。楽友協会到着。やけに軍服を着た男性陣

が目立つぞ。寒いので何とかコートを客席に持って行きたいのだが、楽友協会は「絶対ダメ!クロー

クへ!」と妥協しない。いつものことだが。席は平場でかなり後ろの方。今年の指揮者はベネズエラ

出身のグスターボ・ドゥダメル氏。かなり小柄な35歳で目下大注目の指揮者である。演奏が始まった。

2曲終わるごとに指揮者は引っ込み、前半で9曲演奏したところで休憩。2階バルコニー席に軍服姿が

目立ったのはこういう理由だった。長らく指揮者を務めたボスコフスキー時代、オーストリア連邦軍

の軍人慰労のために1230日にプレビューコンサートを開くようになった。今も鑑賞希望者を招待

しているのだと言う。後半の始めに、前大統領が楽友協会の会員に叙せられる儀式があった。さて、

後半はテンポ良く進んで行く。大人数の合唱団が加わったり、バレリーナ達が突然乱入(?)したり

で楽しいじゃないか!アンコールはお約束の「美しき青きドナウ」と観客も手拍子で加わって大いに

盛り上がる「ラデッキ―行進曲」。いずれもヨハン・シュラウス1世の名曲だ。やっと本物を堪能した。

興奮冷めやらない遅くなったランチは楽友協会の隣にあるインペリアルホテルで。メイン料理は名物

のターフェルシュピッツ。ホースラディッシュをたっぷり載せて食べると美味しい。楽しかったねぇ。

夜 ウィーン・グランドホテル「雲海」お通し:昆布とクラゲ和え、ほうれん草のお浸し5€、天ぷ

ら盛り合わせ28€、白飯4€、味噌汁4€、アサヒ生ビール2杯   @50€+チップ5€

 

 

私以外の皆さんは、ベルヴェデーレのオーストリア・ギャラリーに出掛けて行かれた。あそこは何度も

行ったから私はいいや。ゆっくりホテルに戻る時、腕時計を見るともう午後3時!夕食の予約を6時半

に取って貰ったが果たして食べられるのか!客室で椅子に座ると疲れと寝不足でアッという間にうたた

寝体制に。45分程ウトウトしただろうか。6時になっても全く空腹にならない。インペリアルホテルか

らムリに予約を取って貰ったからキャンセルもなぁ、とぼとぼグランドホテルまで出掛ける。最上階に

ある「雲海」は今年の2月にも一人で来た和食レストランだ。お浸しと天婦羅とご飯という一昨日成田

ヒルトンで食べたのとほぼ同じようなアラカルトメニューを注文。天ぷらは衣を剥いでご飯も3分の1

ほどをやっと食べた。朝はブリストル、昼はインペリアル、夜はグランドとウィーン高級ホテル荒らし。

              _______________

 

12月 31日(土)晴れ

朝 ウィーン・ブリストルホテル「コルソ」朝食ヴュッフェ

 

              ブルク公園に建つモーツァルト像    銅像裏側には父と姉と幼きモーツアルト

美術史美術館エントランス階段       デューラー「切った梨を持つ聖母子」    同「ヴェネツィアの若い婦人

ベラスケス「青いドレスのマルガリータ王女」  同「バラ色のドレスの王女マルガリータ」  ティツィアーノ「ヴィオランテ」

   フェルメール「絵画芸術」      ラファエロ「草原の聖母」         ブリューゲル「雪中の狩人」

ブリューゲル「農民の踊り」          同「農民の結婚式」         同「謝肉祭と四旬節の間の喧嘩」

 

昼 ウィーン・王宮庭園内「パルメンハウス」グリーンサラダ、サーモン 葱とポテト添え、アップ

ルシュトードゥル、(レンズ豆のスープカレー風味58€、ウィンナーシュニッツェル 胡瓜サラ

ダ添え 5人で)、キャロットジュース6€、コーヒー4€

 

  

 

今日もウィーンは晴天だ。但し、零下3度!今日も一人で過ごすつもりだったが、気が変わって皆さ

んと一緒に美術史美術館に行くことにした。3日間使えるウィーンカードで1駅だけトラムに乗り、

開館の10時まで少し時間があるのでブルク公園に建つモーツアルト像にご挨拶。銅像の裏には父親

に連れられ姉と演奏旅行中の幼きモーツアルトがいた。私は観ていないが、映画の中の寅さんもここ

まで来たらしい。おっ、そろそろ美術館がオープンする。ここも何度も来た美術館だ。ハプスブルグ

家が代々収集した芸術品のコレクション。君主制が良いとは思わないが、こと芸術品の保存というこ

とを考えると、ハプスブルグ家の強大な権力と厖大な財産、芸術への理解と関心のお陰で数百年後の

私達が楽しめるのだから有難いと思わざるを得ない。約2200の作品を収蔵しているが、中でもブリュ

ーゲルの作品数は世界最大。私はデューラー、レンブラント、ラファエロが好き。ランチは美術館か

ら歩いて10分程の「パルメンハウス」。王宮の温室だった建物をレストランにしている。チョイスで

サラダを選んだが、K許さんが選んだスープがエラク旨そう!私もそれ下さい!隣席でウィンナーシ

ュニッツェルを頼んだ人が。私達も5人で1皿食べましょう!ボリュームたっぷりのランチとなった。

遅い夜 ウィーン・ブリストルホテル・宴会場にて ガラディナー(ニューイヤーズイブメニュー)

  アミューズ、フォアグラと西瓜のテリーヌ、ワインのコンソメスープ、ビーフフィレミニオン

  トリュフ添え、ヴァローナチョコレートコレクション)、シャンペン、ビール、白ワイン、赤ワ

イン(飲み放題だよん〜)

 

   1913年完成したコンツェルトハウスの大ホールは1865席       没後100周年に製作されたベートーヴェン像

   ポーランド人の若き指揮者クシシュトフ・ウルバンスキとウィーン交響楽団によるベートーヴェン交響曲第9番

          午後9時半からブリストルホテル地下宴会場でガラディナー(飲み放題・笑)

     妖艶な女性がスタンダードナンバーを唄う中の食事        カウントダウン後はカップルによるワルツが

 

昼食後他の皆さんは宝物館などに出掛けられたが、例によって私はホテルへ。日本とは時差8時間

あるからテレビをつけるとまさに紅白歌合戦の後半であった。ほうほう、ウィーンで観る紅白も良

いではないか。司会の嵐・相葉君と有村架純ちゃんがオロオロ気味で痛いなぁ。初出場の宇多田ヒ

カルの「花束を君に」は良かった。視聴者と会場審査員は圧倒的に白組だったのに審査員表で紅組

が逆転勝利。有村架純「えぇー!白組が勝ったんじゃないんですかぁ〜」。どっちゃでもええけど。

大晦日の今夜は、コンツェルトハウスでベートーヴェンの第九を聴き、ホテルに帰ってからガラデ

ィナーという豪勢なスケジュールだ。初めて入るコンツェルトハウス。1913年完成し、杮落しはリ

ヒャルト・シュトラウスが書きおろした「祝祭前奏曲」だった由。昨日のニューイヤーコンサート

会場と比べると服装などもちょっと地味かな。日本人客が目立つのは昨日と同じだが。今夜の指揮

者はポーランド人の若きクシシュトフ・ウルバンスキ氏。昨日の35グスターボ・ドゥダメル氏は

ニューイヤーコンサートの最年少指揮者だが、ウルバンスキ氏はそれより若い34歳だった。やっぱ

り今年の3月末バーデンバーデンのベルリンフィルイースター音楽祭で聴いた第九が私にとっての

ベスト第九だな。夜9時半からホテル地下の宴会場でガラディナー。シャンパン、ビール、赤白ワ

イン飲み放題が嬉しい。カウントダウンの後はシャンペンで乾杯。ハッピーニューイヤー!である。

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【2017年】

1月 1日(日)晴れ

朝 無し!

昼 ウィーン「日本橋」おせちとお雑煮セット、番茶

 

  

   ホテルも花の飾りが華やか            ウィーンに来る度訪れる日本料理「日本橋」

               正午、ホテル近くの「日本橋」でおせち料理とお雑煮を頂く

          本日が正式なニューイヤーコンサート。あちこちでライブ中継が流れていた

 

昨夜新年になるのを待ってウィーンの街あちこちでの花火が上げられていた。盛んにドカンドカンと

音がするのを幸せな気持ちで聞きながら眠りについた。元旦の今日は6時に目が覚めたが、朝食は抜

くことにして8時頃までベッドでゴロゴロ。起き出してシャワーを浴び、メールをチェック。あちこ

ちからメール賀状が届いていた。1145分集合して近所の日本料理「日本橋」に行く。ウィーンに

来た時は私は必ずという位行く店だ。5名の先客が正午の開店を待っていて、その中には俳優のT巳

さんもいらした。旅行会社が予約してくれたのは76€もするおせち料理とお雑煮のセット。黒豆やら

数の子、煮物などまでウィーンでよくもまぁ、というおせち料理であった。食べ切れないので刺身な

ど生モノ以外は各自持ち帰ることに。お雑煮は関東風の味付けだったが、餅が苦手な私は1口だけね。

夜の軽食 ブリストルホテル客室にて おせちと天ぷら蕎麦

 

  オペレッタを前にカンタン夕食

国立歌劇場エントランスの天井  今年の2月は「コジファントッテ」を観た      字幕は2ヵ国語で

           1869年オープンした国立歌劇場のボックス席でオペレッタ「こうもり」を楽しむ

 

午後はセセッションとレオポルド美術館見学だったが、私はパス。エゴン・シーレは一人で観たい。

夕刻、おせち料理の残りと天ぷら蕎麦のカンタン夕食済ませ、ホテルの隣にある国立歌劇場に行く。

昨日の第九も前から5列目と良い席だったが、今夜は1階ボックス席!しかも舞台の真正面の席だ

った。スンバラシイ!今夜の演目はヨハン・シュラウス2世作曲のオペレッタ「こうもり」。舞台が

大晦日から元旦にかけての話だから年末年始に上演されることが多い演目だ。以前はオペラレッタ

愛好会の「オレタチトモダチソーダヨダクラブ」(俺達友達そうだよな)を仲間内で作って毎年来日

公演を観に行く程だった。最近はサッパリだけどね。「こうもり」も好きな作品だが、ことに序曲が

好き。これから楽しいことが始まるよ〜って感じがカラダに伝わって来るしね。太り過ぎのロザリン

デがチョイ残念だったが、シュトラウスをゆったりと楽しんだ。素晴らしい1年の始まりの夜だった。

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【今週の振り返り】

世界で一番有名なコンサートと言えば、オーストリア・ウィーンにある楽友協会「黄金のホール」で

行われる元旦のニューイヤーコンサートであろう。のっけからお金の話で恐縮だが、全世界にライブ

中継されるこのコンサートを会場で聴こうと思ったら、いったい幾らかかるのだろうか。

 

その前に、ニューイヤーコンサートは3回あるという話をしよう。多くの方がご存知なのは1月1日

元旦の昼に行われるマチネのコンサートだろう。そう、それが本番である。実はその前にも2回コン

サートは開かれる。1230日のマチネがプレビュー・ニューイヤーコンサート、1231日大晦日の

夜行われるのがジルベスタ・ニューイヤーコンサート。つまり、ニューイヤーコンサートは同じ指揮

者、同じウィーン・フィル、同じプログラムで計3回行われるのだ。私は今回そのプレビュー・ニュ

ーイヤーコンサートに行った。で、コンサートの料金だが、1回目が一番安く段々高くなって元旦の

本番が最高値段になる仕組み。席の種類も第1カテゴリーから第9カテゴリーまで、更には立ち見席

もあって料金は様々。今回私が聴いたプレビュー・ニューイヤーコンサートの第1カテゴリー平土間

席のチケット正規料金は450€(約5万5千円)、立ち見席で20€。これが大晦日のジルベスタ・ニュー

イヤーコンサートになると800€(約10万円)、25€。そして本番の元旦マチネのニューイヤーコンサ

ートとなると1090€(約13万3千円)、35€にそれぞれ跳ね上がる。ここに示した金額だって、思わず

うぉお〜〜!って高額だけど、実際はこんなもんでは買えないのだよねぇ。少ないものを多数で分け

合う場合の定めというか、市場原理っちゅうか、ねぇ。プレミア価格がハバを効かせるのが現実だ。

立ち見席の35€が250€(約3万円)、第9カテゴリーの260€が1500€(約183千円)、第1カテゴ

リーの1090€は4500€(約55万円)に跳ね上がるらしい。で、今年の場合、第1カテゴリーは70

円まで高騰したと聞いた。私らのチケットの代金? えー知らない・・。ホントに。

 

こういった状況に頭を痛めているニューイヤーコンサート事務局は、ウィーン・フィルのウェブサイ

トを通じてのみ正規料金のチケットを抽選で販売する。但し、世界中からこの正規料金のチケットを

求める要望が殺到するから、当選する確率はと〜っても低いらしい。宝くじ並かもしれない。2017

2018年の年末年始コンサートチケットの抽選申し込みは既に始まっている。今年の12日から始

まった申し込みは228日まで受け付けているそうだ。次は是非!という方、応募されてみてはいか

がだろうか。

 

今回のニューイヤーコンサートの最大の話題は、最年少指揮者のグスターボ・ドゥダメル氏であった。

座っているウィーン・フィルの団員の間を歩いて来ても、彼の頭は団員よりちょっと上という程小柄

なベネズエラ生まれの35歳である。18歳で早くもユースオーケストラの音楽監督に就任し、23歳で

グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝するなど100年に1人の天才か、という注目の的の

彼である。翌日コンツェルトハウスでベートーヴェンの第9を振った指揮者クシシュトフ・ウルバン

スキ氏34歳のポーランド人だった。クラッシック界では新陳代謝が急なのだろうか。

 

1939年の大晦日に始まったニューイヤーコンサートの指揮者はクレメンス・クラウスであった。現在

のように指揮者が毎年替わるようになったのは、1987年あのカラヤンが指揮して以来のことである。

それでは誰が指揮者だったのか。1939年から1986年までの47年間(1945年には中止)で指揮者を務

めたのは僅か4名なのである。クレメンス・クラウスとヨーゼフ・クリップス、ヴィリー・ボスコフ

スキー、そしてロリン・マゼール。1人が何度もやっていないとこの年数にはならない。そう、2回の

クリップスを除けば、クレメンス・クラウスが12回、ロリン・マゼールが11回、そしてヴィリー・

ボスコフスキーに至っては25回というから驚くじゃないか。逆に1度しか振らなかった指揮者は、今

回のドゥダメルを別にすれば、カラヤンと小澤征爾の2人である。因みに、次回ニューイヤーコンサー

トの指揮者は既に発表されている。大ベテランのリッカルド・ムーティ。5回目である。

 

              ハッピーニャーイヤー!

 

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