パクパク日記17年1月2週
パリ超5ッ星「パラス」ホテルと超名門ホテルに泊まる
「アラン・デュカス」「レスパドン」
1月 9日(月・成人の日祝日)雨のち曇り 1€(ユーロ)=約125円
朝 家食 「551」の焼売、サラダ、野菜スープ、ふすまパン、ヨーグルト
昼 家食 野菜炒め、ハーブチキンふすまドッグ、納豆、オニオンスープ
贅沢の前は粗食がいい
午前中でスーツケースは全部出来た。当たり前である。成田前泊の出発は今日なのだから。国内外
合わせて40回以上旅しているが、実のところ、この旅支度が面倒くさくて。大昔観た「昼下がり
の情事」という映画が大好きだった。アメリカの大富豪(ゲイリー・クーパー)と未だ幼さが残る
音大生の娘(オードリー・ヘップバーン)の元祖年の差婚のようなラブストーリー。今回パリで泊
まる予定のリッツ・パリのスィートルームが舞台で、大ヒットした「ファッシネーション・魅惑の
ワルツ」がテーマ音楽だった。大富豪が急に「ローマに発つ」と言うと、たちまち執事達がたくさ
んのスーツケースに衣装を詰め始める。大金持ちは自分でパッキングなんてしないのだ。いいなぁ。
夜 成田日航ホテル「サンセットラウンジ」野菜スティック、春巻440円、麻婆豆腐(小)1040円、
五目焼きそば1360円、生ビール2杯、麦焼酎ダブルロック @7340円
早く寝て良かったじゃないか!
一昨日12月3週をUPしたばかりだが、出発までグワンバアッテ12月4週まで作ってしまったぞ。
時々私はエライのだ。これも無事アップして夜成田に向かう。日航ホテルのいつものラウンジに行く
と女性バーテンダーのK藤さんはお休み。初めての年配男性バーテンダーと会話が噛み合わず、せっ
かくの前泊飲みが何だかギクシャクして残念だった。マッサージも混んでいて、11時にふて寝した。
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1月 10日(火)成田は晴れ
第1食 成田日航ホテル「セリーヌ」朝食ヴュッフェ
第2食 エールフランス航空成田=パリ ファーストクラス機内食
サラダ、湯豆腐、納豆カレー、味噌汁の朝食。心持ち少な目だ。成田第一ターミナル北ウィングで、
今回の旅の添乗員S西さんと再会。彼女とは2年ちょっと前、トルコのイスタンブール滞在の旅でお
世話になって以来だ。昨年の6月末からすっかり習慣化してしまった空港内の車椅子。今回もお世話
になりました。少し出発が遅れたエールフランスはファーストクラスだよん♪嬉しいな(^^♪。これ
まではいつも私1人だけだったファーストの乗客が、今日他に1名いた!客室乗務員の女性チーフと
かファーストクラス担当の男性CAなどが挨拶に来る。その男性が親しげに「前は1Kに座ったのに
今日は1Aでいいのかい」みたいなことを言っている。何言ってんの、このおっさん・・・アッ、思
い出した!昨年6月ファーストクラスに乗った時のイタリア人リッカルドだ!彼を呼んで「思い出し
たぜ。ピレネーに行く時だったな。あの時はありがと!」なんて下手くそな英語で言ったら、彼もと
ても嬉しそう。何社かのファーストクラスに乗ってみたが、食事や居心地はエールフランスが一番!
第3食 エールフランス航空成田=パリ ファーストクラス機内食
快適だったわりには一睡もせず、映画も1本も観なかった。トイレに7回も行く用事(?)があった
のでトイレが空いているファーストクラスでしかもトイレに至近距離の席で助かった。シャルル・ド
ゴール空港には予定より早目に到着した。出発は遅れたのに上空の強い風が追い風になったらしい。
空港内を車椅子でピューっと移動している時、同じグループらしい人達を追い越す。あらら〜、また
お会いしましたね。М山さんとはこれで4回目か。ようやく荷物をピックUPバスでホテルへ。寒い!
第4食 パリ・ホテル・プラザ・アテネ「ラ・ギャラリー」オリーブ、ナッツ、チキングラタン添え、
ビール16€、白ワイン24€、赤ワイン24€
超5ッ星パラスホテルのプラザ・アテネ「ラ・ギャラリー」で軽食。味は・・・
ホテル・プラザ・アテネの広々したエレベーターホール ベッドはちょっと高めのツイン
白が基調の部屋です ギッシリのミニバー 温水パイプタオル掛けで温かい浴室
小さなバスに乗ると雨が降って来た。最近のパリはずっとこんな天気なのだとか。夕方の渋滞にぶつ
って時間がかかったが、午後6時には高級ブティックが並ぶモンテーニュ通りにあるホテル・プラザ
・アテネに到着した。シャンゼリゼ通りには歩いて5分程。チェックインもそこそこに「ラ・ギャラ
リー」で軽食を摂ることに。何とここで自己紹介をせよ、と。名簿順?名簿の1番は・・あ、私だぁ。
モゴモゴ・・・。何種類かのメニューから選んだチキンはパサパサで全く旨くない。添えられたグラ
タンはまぁまぁ。クロックムッシュを選んだ人の評判は悪かった。プラザ・アテネこんなもんなの?
ビールと白ワイン、赤ワインの「マイ3点セット」は9千円近かった。さすがプラザ・アテネだね!
私の部屋は354号室。眺望は極めて悪い。あら、私のコートが行方不明。М山さんの部屋にあった由。
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1月 11日(水)パリは小糠雨 寒ッ!
朝 パリ・ホテル・プラザ・アテネ「アラン・デュカス」朝食セット(クグロフ、トマトジュース、プ
レーンオムレツ、冬野菜と目玉焼き ソーセージ添え、コーヒー)
朝食はメインレストランの「アラン・デュカス」」で。 富士山型のクグロフが名物
クレタ・ガルボ、ソフィアローレン、アラン・ドロン、イブ・サンローラン、ジャクリーヌ・ケネディ錚々たる人達が泊まった
6時半起床。温かい浴室でシャワーを浴びる。朝食はメインレストランの「アラン・デュカス」」で。
昨夜の「ラ・ギャラリー」が今三だったので、今日は楽しみだ。レストランに入ると目に入るのは
天井から無数に吊るされたシャンデリア。美しかねぇ。こういう超高級ホテルではヴュッフェなん
てことは無い。これまで泊まった所謂パラスホテルと格付けられたホテルである「ル・ムーリス」
と「ザ・ペニンシュラパリ」などはセットメニューの朝食だ。炭水化物摂取を避けよと言われ、か
つ甘いもの苦手な身であるのに、食卓の上には何種類ものパン、デニッシュがこんもりと盛られ、
アルザス地方の郷土菓子をふんわりと甘くした「アラン・デュカス」の名物クグロフと隣にはラズ
ベリージャムがたっぷり入った真っ赤なお菓子!朝からくらくらして来たぞ。結構です、どれも食
べません!プレーンヨーグルト、トマトジュース、目玉焼き、ソーセージと野菜。これでお願いね。
朝食後、過去このホテルに滞在した著名人の写真を眺める。錚々たる人達が古い写真で笑っていた。
昼 パリ・ホテル・プラザ・アテネ客室にて(自由食)日清ピリ辛ラーメン、おにぎり、フルーツ
パラスで粗食!いいでしょ!
今回の旅は、ホテルに宿泊するという目的以外に何のスケジュールが無い。全部フリータイムだ。で
添乗員のS西さんプランが登場する。今日の彼女のプランは、ピカソ美術館と中央市場跡に建てられ
たショッピングモール「ファーラム・デ・アル」、ポンピドールセンターに公共交通機関を使って行く
という欲張りなプラン。鎮痛剤の服用をストップして最近とみに膝が痛い私が地下鉄やバスに乗った
り歩いたりのプランに参加出来る筈もなく、初めからパス。小糠雨が降るモンテーニュ通りをブラブ
ラ歩き、ズラリと並ぶ高級ブティックに何軒か入ってみた。「気に入ったら買う」決心だったが、一つ
も気に入らない。どれも欲しく無い。そもそも私はブランド品に興味が無い人間なのだよ。こんなこ
とは時間のムダだと悟り、裏道に入る。ここでとても良い店と出会った。売り物の中心はお好みサラ
ダだが、フルーツやヨーグルト、フォーなども売っている。よし、ここで今日の昼と夜の部屋食を仕
入れよう。ついでに、ホテルの裏手にある小さなスーパーで日清ピリ辛ラーメンやビールを調達。私
的には大満足なのである。ブランドのバッグやコートの袋の替わりに食品の袋を下げてホテルに帰る。
夜 パリ・ホテル・プラザ・アテネ客室にて(自由食)サラダ、チキンフォー、フルーツ、ビール、
ウィスキー
客室のテレビで日本語放送のJSテレビが映るお陰で、今日一日かなりの番組を観た。朝ドラの「べ
っぴんさん」から始まり、大相撲初場所中継、「ドクターX」(初めて見た!)、「ためしてガッテン」
など。十両の宇良が豊響との取り組みが凄い相撲だった!生で見たら興奮して鼻血ブーだったかもし
れない(古い!古過ぎます!)たっぷりのチキンフォーの夕食で満足した後、トランプの記者会見を
見た呆れて開いた口が塞がらない。対して任期を終えるオバマ大統領のスピ―チは崇高でさえあった。
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1月 12日(木)曇ったり降ったり
朝 パリ・ホテル・プラザ・アテネ「アラン・デュカス」朝食セット(トマトジュース、プレーンヨー
グルト、茹で卵とトースト、マッシュルームとトマト、コーヒー)
卵料理は茹で卵を注文 冬の中庭にはスケートリンクが 高級ブティックが並ぶモンテーニュ通りにある
昼 パリ「Chefz Franis」(自由食)オーガニックレンズ豆と半熟卵のサラダ12€、ク
ロックムッシュ フライドポテト添え13€、水7€、カプチーノ8€ 計40€+チップ5€
こんな景色を見ながらランチ 夕刻「ラ・ギャラリー」ではハープの生演奏が ホテルロビー
今日の添乗員S西プランは、ベルギー国境近くのランスの「ルーブル美術館別館」見学の小旅行だっ
た。フランスには「R」で始まるランスと「L」で始まるランスがある。「R」で始まるランスには
2度行ったことがあるが、今日皆さんが行かれたのは「L」で始まるランスだった。例によって不参
加の私は午前11時頃から散歩。あまりに膝が痛いので、今日だけ鎮痛剤を飲んだ。先生、すみません、
今日だけですから。今日も薄暗い空からポツポツと雨が。ホテルの大きな真っ赤な傘を借りて歩く。
シャンゼリゼ通りとは逆方向、エッフェル塔に向かって暫く歩くとアルマ広場に出る。アルマ橋がか
かり、橋の向こうにはロシア風の寺院が見える。この橋の地下を走る高速道路で、パパラッチに追い
かけられたダイアナ元王妃が乗った車がクラッシュして大事故となった。そんなことを想いながら、
空腹に気づきビストロに入る。メニューをジロジロ見ながら注文したオーガニックレンズ豆と半熟卵
のサラダとクロックムッシュが旨かった!味見させて貰ったプラザ・アテネのクロックムッシュより
ずっとこっちの方が旨かったぞ。雨にけぶるエッフェル塔を眺めながらの一人ランチって楽しいなぁ。
夜 パリ「Chefz Andre」(自由食)生牡蠣bP 21,6€、スープデポワソン ルーユと
クルトン添11,7€、生ビール大5、2€、白ワインシャブリ8€、赤ワインサンテミリオン7,6€
計55,2€ チップ込み60€
今日の大相撲初場所は酷かった。あなたパリにいるんでしょうが、パリを楽しみなさいよ!まぁまぁ。
照の富士と琴奨菊の大関2人が負けた。カド番の琴奨菊は4敗目だ。続いて横綱の鶴竜も3杯目を喫
した。日馬富士も既に2敗だしねぇ。2人して金星ばら撒いているよ。白鵬と稀勢の里だけが頑張っ
ている。この旅は朝食以外はすべて自由食である。夕食は、添乗員のS西さんと5人でホテル裏手に
あるビストロに行く。地元の人で賑わう店らしい。因みにS西さんの宿はプラザ・アテネから500b
離れたプチホテルで毎朝朝食のお世話をするために走ってやって来るのだ。ありがと!お昼にしっか
り食べたので食事は軽めに生牡蠣と魚のスープだけにする。ビールと赤白ワインの3点セットだよん。
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1月 13日(金)晴れ!
朝 パリ・ホテル・プラザ・アテネ「アラン・デュカス」朝食セット(トマトジュース、プレーンヨー
グルト、オムレツとトースト、マッシュルームとトマト、アールグレイ)
最後の朝食の卵料理は、卵5ッ使ったオムレツ!半分やっと食べた
昼 パリ・グラン・パレ内「ミニ・パレ」(自由食)(チーズ味のブリオッシュ)、フォアグラトー
ストミックスサラダ添え18€、トリュフとアーティチョークのリゾット19€、スティルウォー
ター5€、コーヒー3,5€ 計45,5€+4,5チップ=50€
「グラン・パレ」の中にある「ミニ・パレ」は大人気のレストラン。予約が望ましい
チーズ味のブリオッシュが旨い! クルッと巻いたフォアグラ トリュフのリゾットも美味しい
アート感一杯の店内
チェックアウトする今日の朝、空しか見えない客室の窓から見上げると、何と青空が!ずっと鈍色の
雲で覆われていたパリの空に青空が戻って来た!急に心が浮き浮きして来た。よし、それではランチ
は皆さんと一緒に「ミニ・パレ」に行こう。NHKの7時のニュース、「朝イチ」などを観てからチ
ェックアウト。皆さんは既に「プチ・パレ」に絵画を観に行かれた。ホテルに残っておられたМ内さ
んを誘ってタクシーで「ミニ・パレ」へ。「プチ・パレ」と一緒に1900年のパリ万博用に建造された
「グラン・パレ」にあるレストランだ。私が注文した2品も美味しかったが、М山さんが注文したイ
ンゲンとマッシュルームのサラダが絶品だった。本来ならプラザ・アテネ前から乗る予定だったが、
全員「ミニ・パレ」に揃っているのでここに迎えに来て貰うこととなる。ズラリと並ぶシトロエン!
リッツ・パリへは大統領も愛したシトロエンDSに乗って1時間パリの街をドライブ
途中エッフェル塔が見えるシャン・ド・マルス公園にて記念撮影。ズラリ並ぶクラッシックカーに観光客も集まる
リッツ・パリのエントランス左側 私の客室は226号室だった
優雅な室内ではあるが・・・ ピンクのタオル類と金色の金属類の浴室
色とりどりの20世紀の名車シトロエンDSが5台。私とМ山さんが乗り込んだシトロエンは真っ白。
対して室内のシートは真っ赤で対照的だ。シートに座るとふわふわで沈み込む。乗り心地が良いとは
言えんなぁ。しかし、かつては大統領からも愛された有名なクラッシックカーなのである。ガイドに
してドライバーは8歳の時移民として家族でパリに来たセルビア人だった。カメラマンが本職という
彼は英語で熱心にパリのガイドをしてくれる。黒沢明と谷崎潤一郎のファンなのだそうで。シトロエ
ンはゆっくりパリを流して、ピタリ午後3時「リッツ・パリ」到着。暫く待たされたが、皆きょろき
ょろホテルを眺めたり、写真撮ったりで気にしない。ふーん、ここの大修復に4年もかかったのよね。
エレガントな雰囲気であるなぁ。スタッフが連れて行ってくれたのは226号室だった。落ち着いた上
品なオジサマスタッフがスーツケースを開ける手伝いに来てくれて「さすが!リッツ・パリ!」と思
ったのだが、やがて事態は変わって行くのだよ。私の部屋のトイレの水が全く流れ無いことに気付く。
修理を頼もうと何となくドアを開けると、真ん前客室М山さんが「鍵が開かない、内鍵がかからない」
と困惑していた。どっちも直して!これを皮切りにこれからいろんなことが起きるのだ。はぁ〜〜!
夜 パリ「TriadouHaussman」(自由食)フレッシュオニオンスープ10€、ミンチド
ビーフステーキフライドとエッグ フライドポテト添え16€、生ビール(大)10€、白ワインリー
スリング6€、赤ワインボルドー大18,5€ 計65€(チップ込み)
5人で夕食に行く
リッツ・パリの階段 満員の「バー・ヘミングウェイ」。メリルストリープでっか? 中庭の照明も美しい
修理マン2人来てトイレは直った。М山さんの鍵は別の鍵を貰っていた。私の客室と大きさが違う
と不機嫌だった。夕食は希望者4人とS西さんで雨の中タクシーでレストランに向かう。М脇さん
が以前来て気に入られた店だ。彼女の客室も空調の具合が悪くて部屋が温まらず困っているとか。
話題は数日前のМさんのうっかり事件。タクシーに財布を忘れて下りてしまい、諦めてクレジット
カードを止める作業をしていたら、親切なタクシードライバーがホテルに届けに来てくれたのだと
か。大昔私もロンドンで大金入りのポーチを置き忘れたが、そっくりそのまま出て来た体験がある。
大都会でも奇跡に近いことがあるものですなぁ。ホテルリッツ・パリには3つバーがあるのだが、
一番有名な「バー・ヘミングウェイ」はもちろんのことどこも満席で入ることが出来なかった(涙)。
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1月 14日(土)晴れのち曇り一時雨!
朝 パリ・リッツ・パリメインレストラン「レスパドン」和朝食60€
朝食はメインレストランの「レスパドン」で。エスパドンはメカジキの意味
鱸(ホテルは鯛と言っていたが)の焼き物も付いた和朝食はなかなかである
細長いロビーの右にはアフタヌーンティを提供する「サロン・ブルースト」 客室には日経新聞が配られた
中心の塔の上でナポレオンが見下ろすバンドーム広場に面したリッツ・パリ
昼 パリ「金太郎」(自由食)焼き餃子とカレーラーメン(日本麺+1€)セット13,5€、ウーロン茶
3,5€
必ず撮影するオペラ座
今日日本ではセンター試験が行われている。毎年この季節は雪が降って受験生と家族を悩ませる。
キョウコの長女Y里ちゃんも受験しているので心配だ。パリの空から「ガンバレ!」とエールを送
る。私は冬以外バスタブは使わない。シャワーオンリーだ。しかも朝シャワーね。今朝もシャワー
ブースで水から湯に変わるのを待っていた。あら、5分経っても水のままだわ。温度を高くしてみ
よう。40度、45度。それでもダメ?もう15分も出しているけど水のままなのだよ。どうするんだ!
寒いよ!膝から下は水を浴びて冷たくなった。よし、バスタブのカランのお湯でシャンプーだけし
よう。カラダを洗うのは諦めた。バスタブに入ってしまうのは膝悪人にはツライ作りだから、カラ
ンからお湯を漉くって頭にかけて・・。
「冬の巴里水風呂浴びるリッツかな」
水風呂騒ぎでグッタリ疲れて朝食に行く。もう皆さん召し上がっている。迷わず和朝食を注文。魚
は塩か醤油漬けかとか、卵は温泉卵か厚焼き卵(オムレツと言っていた笑)か、お茶は煎茶かほう
じ茶か玄米茶かを選択。箸置きが無いのとご飯の量が少ないのが何だかなと思ったが、なかなかの
和朝食であった。シャワーからお湯を出せ!ヘアドライアーのプラグの接触の悪さを直せ!今日も
また修理の人と申し訳なさそうなスタッフが部屋に来るのですよ。ついでに、テレビのリモコンも
動かないのでこれも直してちょ。あぁ〜って感じである。ランチはいつもの「金太郎」に行く。昔
から調理場にいる女性は健在でポルトガル人なのだとか。お母さんの清水さんは土曜日お休みです
か。これまで麺はパリ製だったが、1€追加で日本麺を選ぶことが出来るようになった。断然こちら
の方が旨い。周囲でカレーを食べているフランス人が多かったので、ついカレーラーメンを注文し
てしまった。初めてだ。「ご馳走さま〜!」と言って店を出ると雨が降っていてずぶ濡れになった。
午後のお茶 パリ「スターバックス」コーヒー
夜 パリ「カスケード」(自由食)セットディナー32€(人参のポタージュスープ、アンディーブサ
ラダ、鱈とポテトのカスケード、4種の温かいパイ)、キリンビール(旅行会社にゴチになった)、
白ワイン4€、赤ワイン4€ チップ込みで45€
店名の「カスケード」とは上の料理の食べられる器 デセールが凄い! リッツ・パリの階段
濡れたコートやバッグは近くのスタバでコーヒーを飲みながら乾かし、いつもの店でチョコレートを
どっさり買って帰る。あまりの重さに思わずよろけて。アハハ。そろそろパッキングも始めるかな。
最後の自由食の夕食は1人を除く全員が参加された。ホテルからぶらぶら歩いて6,7分と近い「カ
スケード」は私が推薦した。2ヵ月前11月にも来た店だ。真ん中が繰り抜かれたような丸いパイ状の
ものを「カスケード」と言い、店名にもなっている。カリッとして歯触りが良く、ほんのり甘い。真
ん中に入れる料理は選ぶ。スープと美味しいアンディーブサラダ、それにカスケードとデセールのセ
ットが32€だからかなりお得である。とても人気がある店なので要予約。高ピーな女子スタッフもいた。
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1月 15日(日)曇り
朝 パリ・リッツ・パリメインレストラン「レスパドン」和朝食60€
2日連続で和朝食を食べた。ご飯多くしてねと頼んだら、最初から2杯持って来た(笑)
下段は添乗員S西さんが注文したアメリカンブレックファースト アップルタルト、パン、シャンピニオンとオムレツ
昼 CDG空港エールフランス「ファーストラウンジ」 ブラックトリュフとショートパスタ
エールフランスのファーストクラス客はこんなところでチェックインし「ファーストラウンジ」で寛ぐのだよ
いろいろあったリッツ・パリ2泊滞在を終え、今日は帰国日である。長年憧れたホテルだから「もっ
と居たい〜!」と思うのが自然と思うが、滞在が終わることに不思議と安堵している。チェックアウ
ト時精算しようとするのに「あなた払うべきものは何も無いよ」「あるんですぅ!」「無いよね、ホラ」
と同僚に同意を求める。同僚も「ウイ、マダム」。わかりました、それなら払いません!しかし、ホテ
ルを出る時、「すみませーん、よく探したらありましたー、払ってくださーい」。JCBは使えないよ。
CDG。ファーストクラスのチェックインの場所はエラク離れている。それならビジネス席と一緒で
いいわ、と言うのに「ノンノン。車椅子持って来るから、それに乗ってあちらへどーぞ」。確かに広い
ラウンジみたいな場所で座ってチェックイン。ここなら「ファーストラウンジ」にもすぐ行けるのだ。
早い夜 エールフランスCDG=成田ファーストクラス機内食
飛行機の中でクレープシュゼットなんか食べちゃったよ
13時50分発のエールフランス成田行き搭乗。ファーストクラスは4席だが、何と何と4席満席だっ
た。これまでエールフランスのファーストクラスに乗るのは4回目だが、1人、1人、2人だったか
らビックリだよ。行きのフライトのファーストクラスCAはジローラマ似のイタリア人リッカルドだ
ったが、今日は穏やかな男性だった。機内食(ビジネスクラス)がまずまずなのは、ANA(国際長
距離)、オーストリア航空、意外なところでトルコ航空。ファーストクラスならエールフランスがダン
トツ一番だ。苦手なシャンパンでも「KRUG」なら飲むよ。甘いもの苦手だけどここでは食べるよ。
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【今週の振り返り】
実は私ホテル好きである。え?知っていた?どうしてバレたかなぁ。世界の名ホテルを調べ上げて片
っ端から自分で予約して泊まり歩く。写真を撮りまくり、支配人にインタビューして記録する・・・
なーんていう人がいたら、足元にも及ばない爪の垢を煎じて飲まねばならない程の「ぼんやりホテル
好き」にしか過ぎないが。人によっては「無類の旅館好き」とか「ビジネスホテルならお任せ」とか
「何でも日本一宿泊施設好き」「民宿サイコー」なんて言う愛好者もおられようが、私の場合は単純に
高級ホテル、高級旅館、クラッシックホテルがただぼんやりと好きなのである。
日本では宿泊施設の格付け評価システムが残念ながら無い。欧米のように格付け評価をする第三者機関
が生まれず、業界の足並みも揃っていない。その代わり「プロが選ぶ」とか「ユーザー評価による」と
言ったランキングや誰が決めたかしらないが「御三家」のような言い方もある。東京に限っての話だが
「元祖御三家」が帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニ、「新御三家」がパークハイアッ
ト、ウェスティンホテル東京、ホテル椿山荘(旧フォーシーズンズホテル東京椿山荘)、「新御三家21世
紀」がザ・ペニンシュラ東京、マンダリンオリエンタル東京、ザ・リッツカールトン東京、コンラッド
東京、グランドハイアット東京の5軒だ。因みに、私はどのホテルにも泊まっている。この後もシャング
リ・ラホテル東京、アマン東京、アンダース東京など続々と高級ホテルがオープンしている。今のところ
は、ミシュランガイドのホテル格付けが妥当のように思うが、レストラン格付けと違ってホテルの方は殆
ど共通認識にはなっていない。
一方フランスでは。一般には1ツから5ッの星評価制度だが、2010年新たにフランスの超高級ホテル格付
け制度として最高位「パラス」を設けると発表された。5ッ星ホテルの中から特に立地や歴史的価値、顧
客サービスなどの複数の角度から「フランスホテルの至宝」に値すると判断されたホテルに与えられる称
号である。1年間の審査を経て、初年度となる2011年に認定されたのはル・ブリストル、ル・ムーリス、
ル・パークハイアット・パリ・ヴァンドーム、ル・プラザ・アテネ、オテル・デュ・パレ、レ・ゼレル、
ル・シュヴァル・ブラン、ル・グラントテル・カップ・フェラ、そしてフォーシーズンズ・ジョルジュ・
サンクの9ホテルが「パラス」の称号を得た。この後も2012年に3軒、2013年1軒、2014年3軒、2015
年該当無し、そして2016年ペニンシュラ・パリなど3軒が「パラス」の仲間入りをして、パラスの称号を
持つホテルは19軒となった。今週最初に滞在したル・プラザ・アテネは、初年度の「パラス」であったし、
ル・ムーリスにも4年前雪の降る日に泊まった。一番新しいパラスのペニンシュラ・パリでは2年前の年
末年始を過ごしたが、ギックリ腰を患っていただから「痛い滞在」となった。
スイスのホテル経営者セザール・リッツとフランス料理の伝説となったオーギュスト・エスコフィエによ
って1898年オープンしたリッツ・パリ。客室に浴室を設け、電話や電気を各部屋に導入したのはリッツ・
パリだと言われている。豪奢でノーブルな内装がたちまち評判となり、王族や政治家、著名作家、映画俳
優、人気歌手などが続々と顧客リストに名を連ねるようになった。ココ・シャネルはこのホテルのスィー
トルームを自宅替わりにして長年住み、ここで亡くなった。作家のヘミングウェイも度々滞在し、バーの
一つは「バー・ヘミングウェイ」と名付けられ彼に捧げられた。ヘミングウェイ「日はまた昇る」や「昼
下がりの情事」の舞台になるなど小説や映画にもしばしば登場したリッツ・パリ。1997年には新たにオー
ナーとなったエジプト人モハメドアルファイドの息子ドディとダイアナ元皇太子妃が悲劇的な事故で亡く
なる前、最後の食事をしたのがこのホテルのインペリアル・スィートだった。そんなリッツ・パリが4年
の歳月と約500億円の改装費をつぎ込む大改修に踏み切った。従業員はすべて解雇されたと言う。大改修
の目的の一つは、貰えなかった「パラス」の称号を得るため、とも囁かれた。そして、昨年6月大改修を
終えて新装リッツ・パリはリ・オープンした。2泊してみての感想は「さすがリッツ・パリ!」と感じ入
ることもあれば「ったくもう!」と苛立つことも何度もあって、どう表現して良いやら悩ましいところで
はある。噂では、リッツ・パリが狙った「パラス」称号は確実ということだが、さてどうなることやら。
結果発表を楽しみに待とうと思っている。
どうニャるんだろうニェ
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