パクパク日記17年3月2週
北風冷たい由布院で過ごし帰京すると訃報が待っていた
3月 6日(月)由布院は晴れたり曇ったり
朝 由布院・亀の井別荘「蛍火園」和朝食膳
2日続けて和朝食膳を注文
豪華列車「ななつぼし」がよく停車している「南由布駅」は無人駅だ こちらは湯布院駅
昼 由布院「盆地うどん 麺一」とり天と温泉卵うどん950円とごぼう天うどん750円を2人でシェ
ア(ゴチになった)
亀の井別荘元総料理長のお店です
先週の土曜日からオジョーと一緒に由布院の「亀の井別荘」に宿泊している。彼女の記憶によると、
2人でこの宿に泊まったのは今回で8回目らしい。彼女と一緒より1人や他の人達と来た方がずっと
多いか。彼女は2回目の朝食は洋食を選び、私は今朝も和朝食だ。ジャムの種類が減ったとちと
不満顔だ。それにしてもこの宿の朝食は旨いのう。チェックアウトしてからドライブ。ランチまで
の時間潰しと腹ごなしを兼ねてね。オジョーと2人なら由布院でのランチは昨日行った「陽だまり
食堂」か「麺一」に行く。「麺一」は以前「亀の井別荘」の総料理長として活躍された合原さんの
店だ。とり天と温泉卵うどんとごぼう天うどんを2人でシェアした。彼女にご馳走になりましたぁ。
午後のお茶 由布院・玉の湯「ティールームニコル」コーヒー(ゴチになった)
玉の湯「ティールームニコル」でお茶をご馳走になった。庭の梅の木に鶯が来た!
午後のおやつ 由布院・玉の湯「談話室」柚子練りとお茶
半年前も泊まった小さいながら洋室もある「柚子 寝室は洋室にツインベッドが 内湯も源泉かけ流し温泉
夜 由布院・玉の湯「食事処 葡萄屋」夕食コース(季節の小鉢:自然薯、旬の山菜盛り合わせ:牛
肉柔らか煮・茎若布・茗荷寿し・菜の花・蕗の董・薩摩芋・卵焼きなど、関鯵の造り、鯉こく汁、
甘鯛の道明寺菜の花と蕗ぞえ、スッポン鍋、スッポン雑炊、香の物、苺ゼリー、苺(佐賀ほのか)、
サッポロ黒ラベルビール840円、麦焼酎「兼八」1650円×2合
お昼ご飯に続き、午後のお茶までオジョーにゴチになった。彼女は夕方の便で帰京するが、私は今夜
から玉の湯に2泊する。チェックインには早かろうと、玉の湯の「ティールーム」でお茶していると、
目の前の梅の木に鶯が飛んで来た。昨年秋に続いて「柚子」の部屋に案内され、オジョーも見学がて
ら同行。「はぁ〜、良いですねぇ、ここも」と興味津々だった。それじゃあ、気をつけて帰ってね!
夕食。部屋食は苦手なので食事処の葡萄屋の半個室で頂くことにしている。チェックイン時5つある
メイン料理から選ばねばならない。う〜ん、と3秒考えて半年前に続きスッポン鍋をチョイスした。
そのスッポン鍋の前に供される汁モノも選択対象だ。季節の吸い物、スッポン汁、鯉こく。どれにし
ます?鯉こくお願いします。スッポン鍋には牛蒡やら白菜、クレソンなどがた〜っぷり!良い料理だ。
そして〆はスッポン雑炊だ。デザートとフルーツもチョイスなのだがどっちも苺を選んでしまったよ。
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3月 7日(火)晴れ 由布院は北風が冷たい!
朝 由布院・玉の湯「食事処 葡萄屋」和朝食膳
卵料理は前夜選択して注文 辰巳芳子直伝スープは2種から選択。今朝はクレソンポタージュスープ
希望者には椎茸と餅の炭火焼きが供される。私は餅苦手だから椎茸だけね 陽の光はまさに春です
内風呂の温泉を起き抜けにたっぷり浴びて朝食に行った。卵料理は厚焼き卵を昨夜注文してある。
料理研究家の辰巳芳子さんがかなり前に由布院に来られて土地の調理人達と地の食材を利用した料
理を考える会があった。その時のレシピが「クレソンのスープ」だったと記憶している。それに白
インゲンのスープのチョイス。クレソンにした。優しい味である。ここのご飯はかなり柔らかく炊
いてある。希望すると、食卓の脇の七輪で椎茸とお餅を炭火で焼いてくれる。餅は苦手だから、椎
茸だけ焼いて貰う。暫くすると筍から水分がプツプツ出て来て食べ頃となる。塩をパラっとしてね。
玉の井の正面玄関 雑木林の向こうに由布岳が見える 白いベンチが印象的
今朝は「柚子」から「桃花」の客室にお引越し。和室リビングと洋寝室
内湯も源泉かけ流し温泉 全客室数17室の玉の湯 ここからも由布岳がよく見える
白梅が満開だった 野鴨がせせらぎで持ち良く泳いでいる 日差しはもう春!
昼 由布院「花野そば」新玉ねぎ蕎麦(新玉ねぎと錦雲豚の串揚げとオニオンリング) 1350円
新玉ねぎと錦雲豚の串揚げとオニオンリング!蕎麦までなかなか辿り付かない
散歩に出掛ける。燦燦とした日差しがあったので暖かい日だと思っていたのだが、暫く歩くと存外風
が冷たく驚いた。しかし、花はちゃんと知っていて、白梅も紅梅も満開だ。おぉ!猫柳なんて何年ぶ
りだろう。若い頃は「春はうすらぼけているようでキライ!」なんて言っていたが、浅はかであった
ことよのう。生命の息吹をこんなに感じるのは春だからだ。ふと蕎麦屋を見つけて入ってみる。もし
かすると、ここが「玉の湯」の元料理長が独立して開店した蕎麦屋かな。聞いてみると正解。亀の井
別荘の元総料理長の「麺一」、玉の湯元料理長の「花野そば」。退職後は「麺で勝負」か。朝夜ともボ
リューム満点なので軽くと思っていたのだが、新玉ねぎ蕎麦を注文したら、お助け〜っという量で!
午後のお茶 由布院・玉の湯「談話室」コーヒー
夜 由布院・玉の湯「食事処 葡萄屋」夕食コース(旬の山菜盛り合わせ:野蒜・大根押し寿し・天
豆・蕪酢漬け・卵・ささなば等、スッポンロワイヤル(茶碗蒸し風)、カボス鰤 塩で、スッポン
スープ、田舎風煮物、野菜と公魚天、百合根グラタン、山女魚の味噌漬け焼き、揚げ豆腐、ご飯、
香の物、カボスシャーベット、みかん瀬戸ほのか)、サッポロ黒ラベルビール840円、麦焼酎「兼
八」1650円×3合
私は6日から玉の湯を2泊予約したと思い込み、手帖にもそう記していたのだが、5日亀の井別荘で
ほっこりしていたら玉の湯から電話があった。「本日からご予約が・・」ゲェッ!それは明日からで
しょうに・・確かに確認の電話を貰ったが「はいはい、予定通りね」と。私は6日から2泊、宿は
5日から2泊。昨今、自分の記憶ほどアテにならないものは無いしな、きっと私が間違えたんだね、
すみません!結果、お気に入りの「柚子」を今夜指定しているお客が来るということで、昼前には
「桃花」の部屋に移動した。羽毛使用しない布団と浴室用椅子と一緒だよ。ここは寝室以外洋室が
無いから低い椅子に座って炬燵に入り本を読んで過ごした。炬燵って懐かしい。夕食のメインの選
択に悩み、いわゆる鍋類は避けて野菜と公魚天と百合根グラタンという地味コースにした。結果昨
夜は満腹で食べられなかった山女魚の味噌漬け焼きや揚げ豆腐も追加してモリモリ食べて、焼酎も
ぐんぐん進んだのだった。最後のフルーツで出て来たみかんは「せとか」。驚愕の美味しさだった!
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3月 8日(水)晴れ 由布院は寒ッ!
朝 由布院・玉の湯「食事処 葡萄屋」和朝食膳
昼 大分空港「SKYLINE」グリーンサラダ400円、ジャワカレー900円、とり天おつまみ380
円、コーヒー210円
大分県各地のお雛様が飾られていた
亀の井別荘に2泊、玉の湯に2泊したゼータクな由布院滞在も今日でオシマイ。お天気にも恵まれ
楽しい滞在だった。由布院は私にとって全国で幾つかある故郷の一つになっている。空港では迷わ
ず「SKYLINE」でジャワカレーを食べた。レジ係のオネエサンと「クセになりますよね、あの
カレー」って好みがバッチリ。日田のお雛様は有名だが、大分各地でユニークなお雛様あるんだね。
夜 家食 大分とり飯おにぎり、「崎陽軒」の焼売、春雨サラダ、味噌汁
最近の傾向。国内旅行の帰着日は、高い確率で「家食+無酒日」になる。それも粗食で炭水化物一杯!
遅い夕食後のテレビも面白くないので、再び書斎に戻ってパクパク日記の作成をしていた。そこに次
兄から悲しい知らせが届いた。甥夫人のМ智代さんが午後10時半亡くなったという訃報だ。出掛ける
前からいつかこんな知らせが来るかと恐れていたが、実際亡くなったと聞くとガックリ来る。無酒日
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3月 9日(木)晴れ
朝 家食 大分とり飯おにぎり、「崎陽軒」の焼売、コールスローサラダ、味噌汁
昼 四谷三丁目「東京風月堂」ごろごろ野菜とチキンカレー(サラダ、ドリンク付き)1188円
書斎に並ぶ5台のパソコンモニター
昨夜は亡くなったМ智代さんのことを考えながら寝ていたらしい。1時過ぎベッドに入ったのに、午
前3時に目覚めてそれからは考えごとばかり。これでは寝不足になると4時半頃ムリヤリ眠った。朝
食は昨夜に引き続き大分とり飯おにぎりと「崎陽軒」の焼売。食後にオジョーに貰った猫型の最中を
1つ頂いた。昨夜亡くなったМ智代さんのご葬儀の日程が来週月火に決まったので、本日のA先生と
のパソコン準備作業は予定通り行うこととなった。書斎にずらりと並んだ5台のパソコン。左から番
号をつけるとすると、2と3は東京で現在使っているもの、4と5は4月から某所でオンラインで
使うものだ。1は2と3の先代パソコンで緊急用。A先生は3時来宅と決まったので、「風月堂」で
急ぎカレーでランチを済ませた。4と5はこれまでイヤ!と拒否していたWindows10。オン
ラインにすると使い方が変わってくるので夫々の手帖に記入しながら新しい使い方を覚えなくては。
夜 舟町「舟町一期」(2人で)豚肉しゃぶコース(お通し:広島の牡蠣天、天豆・独活とタラの芽・
菜の花盛り合わせ、鰆の造り、メジマグロ・〆鯖・飯蛸・鯛の昆布〆、鯖の味噌漬け焼き、海老
眞丈サンド揚げ、黒豚しゃぶしゃぶ、野菜、稲庭うどん、大葉シャーベット)、生ビール2杯、
麦焼酎 2人で1万3996円
豚肉しゃぶコースは2人前から
2台ずつ計4台のパソコンがオンラインで繋がった。これからは写真の取り込みやパクパク作成や
更新などはどちらのパソコンを使っても他方と共有出来る。便利だ。2台のパソコンの購入、設定
からずっとやってくれたA先生に深く感謝。私も何とか使いこなせそうなので、一緒に夕食に行く
ことに。「舟町一期」に行った。2人だと豚肉しゃぶしゃぶコースを注文できる。料理にお刺身、揚
げ物、豚肉しゃぶしゃぶ、稲庭うどんとシャーベットまで付くのだからかなりお得コースだ。旨い!
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3月 10日(金)晴れ 朴韓国大統領罷免決定
朝のおやつ ピーナツ、かりんとう、蟹のスープ
昼 東銀座「プロント」生パスタの小海老のトマトクリーム790円、ボストンクラムチャウダー520
円、コーヒー240円
こんな時に歌舞伎もなぁとは思うものの、М智代さんも歌舞伎が大好きだった。彼女も元気だったら
喜んで観たに違いないと思い、2つ目の「義経千本桜」から観に行った。その前に歌舞伎座すぐ近く
の「プロント」で腹ごしらえ。生パスタの小海老のトマトクリームとボストンクラムチャウダーを食
べたが、クラムチャウダーこれで520円は無いと思うよ。大して美味しく無いし。今日は「義経千本
桜」の中から渡海屋と大物浦。仁左衛門の銀平(知盛)、お柳(典侍の局)に時蔵、義経に梅玉、弁慶
に彌十郎。来週火曜日14日に73歳になる仁左衛門が知盛を演じるのを見逃すわけには行かないのだ。
見せ場の大物浦の最後、碇綱を血まみれの身体に巻き付け海中に身を投じる知盛。壮絶なる死だった。
1月襲名披露したばかりの市川右近が安徳天皇を達者に演じて涙を誘っていた。「どんつく」は三津五
郎の三回忌追善狂言だ。巳之助がどんつく役で面白おかしく踊り、菊五郎、松緑、海老蔵、時蔵、魁
春なども盛り上げる。赤い毛氈を敷いた椅子に13人が座って順番に踊るのだが、若旦那役の海老蔵は
踊っている他の役者を眺めるでもなく、宙をぼんやり見ていた。心ここにあらずという感じで。夜の
「助六」に気を取られているのか個人的な心配事なのかそれとも単に関心が無いだけなのかはわから
ないけどプロとしてあれはどうだろうなぁ、と首を傾げた次第。巳之助も父の背中を必死で追わねば。
夜 舟町「蜀郷香」(5人で・麻の会)前菜盛り合わせ:ホタル烏賊麻辣ソース・蛤と実山椒・コシア
ブラ・マナカツオ・腸詰めなど、ラム肉とシメジの水煮、鹿のアキレス腱青山椒ソース、鴨の血
塊と自家製こんにゃくとハタの唐辛子生山椒煮込み、竹の子と車海老とアスパラガスの香油、汁
無し担々麺、激辛麻婆豆腐とご飯、スッポンとアガリスクのスープ、胡麻団子)、生ビール、紹
興酒十年ボトル4本 5人で8万5400円
超久しぶりに全員揃った「麻の会」。会員全員が絶賛した「蜀郷香」の料理!
世界が注目した韓国大統領の弾劾裁判。結果は朴槿恵大統領の罷免決定が決定した。女性大統領の罷
免と言えば、昨年ブラジルのルセフ大統領がいた。彼女はリオデジャネイロオリンピックを目前に大
統領の座を追われた。朴槿恵韓国大統領も来春平昌(ピョウチャン)冬季オリンピックを控えている。
ふと思い出す、東京オリンピックまで3年半だぞ!それはともかく今夜は楽しみな「麻の会」である。
昨11月に数年ぶりに開催した「麻の会」。残念ながらK介一人仕事の都合で欠席だったが今夜は満を
持して広島から参加してくれた。これで5人の麻の会会員が揃ったことになる。会場は荒木町の「蜀
郷香」(シューシャンシャン)。麻の会がかつてこよなく愛した趙楊さんの弟子菊島さんのお店。その
菊島シェフが知恵の限りを尽くして考えてくれたメニュー。麻(マー)で辣(ラー)で麻辣(マーラ
ー)で。それも眼の中にメラメラ燃えるような麻辣もあれば、爽やか〜〜な麻もあって。イヤイヤ畏
れいりました。М井中年サッカー小僧など、興奮して「ルー大盛りで!」なんて麻婆豆腐を注文して
いる。やっぱり麻辣は美味しいね、と再確認した夜。次回の「麻の会」会場が決まった。ここ!です。
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3月 11日(土)東京も京都も曇り 東日本大震災から今日で6年
朝 家食 卵とツナサラダ、ふすまパン、トマトスープ、ヨーグルト
昼 京都駅「原了郭」ヒレカツカレー(ミニサラダ付き)1512円、アイスコーヒー324円
このカツカレーも久しぶりだ!
京都で午後から打ち合わせがあるので今日は早起きした。新幹線では本を読みながら、ついウトウト
してしまう。午前11時半京都駅に到着。ランチは「原了郭」のヒレカツカレーだ。ご飯少な目でね。
一旦ホテルオークラへ。このホテルのチェックイン時間は13時とかなり早い!こんな時とても助か
るよ。その後、市内の某所に行くと、同行をお願いした女性社長C賀ちゃんも神戸から早く到着して
いた。それから5時間以上内覧したり打ち合わせしたりですっかりカラダは冷え、ド疲れてしまった。
夜 京都「やました」(2人で)前菜:つぶ貝・鯵鮨など、吸い物、オコゼの薄造り3500円、琵琶湖
の焼きもろこ、原木椎茸の焼きモノ2000円、オコゼの唐揚げ、アスパラガスのバター焼1000円、
鯖鮨、干しコノコ1800円、天然うなぎの蒲焼、ご飯、漬物、蛤と豆腐の吸い物、せとか)、生
ビール、麦焼酎吉四六ダブル3杯 2人で4万4410円
予定では終了時間は午後5時だった。ところが、打ち合わせが長々と続いて大幅に延長。6時に予約
した「やました」に辿り付いたのは午後7時半近かった。遅れて申し訳ありません!大将山下さんの
真ん前の席だ。C賀社長、お世話になりました!お好きなものを何なりとたんと召し上がって下さい
まし!先ずはオコゼの薄造りでもしてもらいましょかぁ。次は琵琶湖のもろこ焼いて貰って・・立派
な原木椎茸も焼いてね、天然鰻もいいなぁ・・鯖鮨をオミヤでお持ち帰り下さい!お世話様でした!
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3月 12日(日)京都は晴れ
朝 京都・ホテル京都オークラ「オリゾンテ」朝食ヴュッフェ2970円
欧米系の外国人観光客でいっぱいの「オリゾンテ」だった
昼 京都島屋「八起庵」親子丼と鴨なんばんうどん(小)のセット2301円
「軽いランチでも」がどうしてセットメニューになるの!
泊まっているフロアは16階。エグゼクティブフロアってやつだ。その1階上の17階にはいくつ
ものレストランがある。その一つの「オリゾンテ」はヴュッフェレストラン。東山が一望できる。
今日は欧米人の客が溢れていた。かつお節を指さして「ホワットイズジス?」「ドライツナ」と調理
のおいちゃんは答えていた。京都でも納豆があるのが嬉しい。それから4時間後。ホテルの裏手に
ある中国料理の「鳳泉」に行ったのだが、遠目に見ても店の前の行列がわかる。ゲェッ!この店は
行列なんぞとは無縁の店やったやん。恐るべし、京都観光客!予定を変更して四条河原町へ。どこ
にしようとマゴマゴしているうちに2時になってしもた。夜食べられないと困るので軽くね、と思
ったのに目の前には親子丼と鴨なんばんうどん(小)のセットが・・。ご飯とうどんの殆ど残した。
夜 京都竹屋町東洞院「クッチーナ イタリアーナ東洞」プリフィクスコース(アミューズ:白ゴ
マパンナコッタ、前菜2品:ズワイ蟹と小蕪ハーブのジュレとアンチョビソース、マルサラワ
インでマリネしたフォアグラと赤玉ねぎマルメッラータ、パスタ2品:スパゲティーニ海老カ
ラスミアーリオオーリオ、トルティリーニ入り蛤のズッパ、メイン2品:鯛のインパデッラ新
じゃが新玉ねぎ新ニンニク、仔羊のアロストサルサヴェルディ、デザート:リンゴのカンパリ
マリネヨーグルトのジェラートとトリックチョコ、ローズヒップとハイビスカスティ)、生ビ
ール、赤ワイン「バルバレスコ」ナーダフィオレンツォ2011 1万3千円@2万900円
遅いランチの後は、3ヶ月前にお願いした某デパートの寝具売り場の某メーカーへ。商品を確定して
搬入についての打ち合わせも済ませた。何か所か必要なものを買ってふと時計をみればもう5時近く。
今からホテルに帰るのも面倒なので、スタバでお茶を飲みながら本を読んで過ごした。タクシーで竹
屋町東洞院「クッチーナ イタリアーナ東洞」へ。こちらのシェフ店長とは仲良しだ。この店のプリ
フィクスコースは前菜、パスタ、メインと2種類ずつ選べるから、いろんな種類を食べたい人には絶
好のコースだ。今日のチョイスはほぼ当りでどれも美味しく頂いた。ワインバレバレスコもいいね!
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【今週の振り返り】
甥のパートナーМ智代さんが今週8日亡くなった。近くに住んでいたのだから親しく行き来していたと
思われそうだが、実は数回しか会っていない。最初に会ったのは、今から6年前の3月12日だった。
そう「3.11」の翌日である。私はオジョーと今週行った由布院の「亀の井別荘」に滞在していた。
由布院では僅かの揺れで気づかない程だったが、オジョーの携帯がケタタマシク鳴って恐ろしく大きな
地震らしいことを告げていた。客室に帰ってテレビをつけた。それからテレビが映し出す光景に何度も
我が目を疑い、恐怖に打ち震えた。
翌日帰ることが出来るかどうかもわからないまま、大分空港に向かった。羽田空港から各地に飛ぶ便が
軒並み運休、地方では飛んで来なければ羽田に向かう機材が無い。長期戦を覚悟し、ダメなら由布院に
戻ろうと思っていたところ、その日初めて羽田から飛んで来た便に2席空席があって何とかオジョーと
私は羽田空港に帰って来ることが出来た。モノレールに乗ると、同じ車両に甥が乗っている姿を見かけ
る。車内の人々をぬって甥に近づき声をかけた。「あなたこんな時にどこに行っていたの!」「夢子さん
こそ!」。彼は勤務先の成績優秀者に与えられる研修のようなご褒美旅行のようなもので沖縄に行って
いた由。その時、彼の傍らに小柄な女性がいて「会社の人事部長の○○さん」と紹介された。「初めま
して。甥がお世話になりまして」と挨拶すると、彼女は「今度国立劇場の仁左衛門さんのお芝居に行か
れるのですよね。Iマリさんに頼まれてチケット私が買いました」なんて言われてビックリ!聞けば、
彼女の最初の職場は私が長く働いたカタカナ会社なのだった。
М智代さんは、大S子さんやA先生と同期で、カタカナ会社で数年だけ働いてから渡米。オハイオ州の
大学を経て、コロンビア大学大学院で組織心理学の修士号を修めたそうだ。そのままアメリカで某超大
手企業で働き、日本に帰ってからも外資系の企業数社で活躍した。その中に、甥と同じ会社もあったと
いうワケだ。甥は、私の身内とは思えない程無趣味でただヒタスラ働くだけの地味な生活を送っていた
が、そのうち付き合うようになった8歳上のМ智代さんに「やり甲斐のある仕事をして、お芝居や音楽
やバレエを観て、世界中、日本中を旅して、素敵なお家に住んで、美味しいモノを食べた方が素晴らし
い人生になるでしょ」と諭されて徐々に変わって行ったらしい。М智代さんは趣味も関心の幅も広く、
実行力に満ちた魅力的な女性だったと、彼女を知る誰しもが褒めそやした。人生を思いっきり楽しんで
いる人だったと。
甥と同居を始めたのは一昨年の4月。5月に新居を甥の両親である次兄夫婦と一緒に訪ねたのだが、3
人は甥にパートナーがいることを初めて知らされた。彼女は生憎休日出勤で会うことは出来なかったが、
その時会っていれば、「あっ!モノレールでお会いしましたね」とわかったハズだ。翌月の6月沖縄の
ザクラブテラスatブセナに大S子さんと滞在したが、私らがチェックアウトすると入れ替わるように
М智代さんと甥が同じ敷地にブセナテラスにチェックインするというニアミスもあった。せっかく近く
に住んでいるのだから3人さ食事をしようと言っていた矢先に悲劇が始まった。同居から僅か8ヵ月
で発病し、М智代さんの人生は大きく変わってしまう。運が悪いことに、脳腫瘍でも一番性質が悪い
もので、甥の懸命な看病もこの時から始まった。それでも、発病から6ヵ月目に2人は結婚した。甥
は1年近く会社を休職して、自宅で病と闘うことになったМ智代さんの看病・介護に一日24時間務
めた。癌細胞が好物という糖質を摂らない食事をМ智代さんのために作りながら自分も同じものを食
べて体重は52`になった。15ヶ月に渡る二人の闘病だったが、とうとう逝ってしまった・・・。
М智代さんは、未だ51歳の若さだった。
М智代さんの葬儀は、来週月曜日と火曜日と決まった。甥はМ智代さんを見送る。
心からご冥福をお祈りします