パクパク日記17年6月3週

            熱海で決めた。金曜日出発のインドネシア旅は止めよう!

 

    伊東深水「三千歳」 帝国ホテル向日葵

 

6月 12日(月)熱海は晴れ   5年ぶり上野動物園パンダ赤ちゃん誕生!

朝 熱海・東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山「㐂らく」和朝食膳2052円、納豆216

 

  

 

        1年の改修を終えた熱海のМОA美術館             エレベーターが7つも続くのだ!

         刻々と色や図柄が変化する円形ホール

復元制作した「黄金の茶室」    豊臣秀頼8歳の書が飾られている      眼下には熱海の大パノラマが

   現在「美人画の系譜」展        国宝・野々村仁清「色絵藤花文茶壺」     喜多川歌麿「寒泉浴図」

上村松園「虫の音」           高村光雲「妙音天」         伊東深水「手鏡」

重要文化財「阿弥陀如来及両脇侍座像」   МОA美術館創立者岡田茂吉の部屋   田口善国「蒔絵割貝飾箱 風」

 

昨日から熱海に来ている。朝食は昨夜夕食を食べたのと同じ「㐂らく」で和朝食膳を頂いた。野菜ジ

ュースや焼き立ての鯵の干物、食後にはデザートとコーヒーが付いて2052円はお値打ちである。私

は納豆まで付けちゃったよ。良いお天気になったので、今日はМОA美術館に行こう。美術館がオ

ープンして未だ間もない頃だったかIマリちゃんと能舞台で行われた玉三郎の舞踊を観に行ったこ

とがある。そのついでに「黄金の茶室」なども見学したような気がする。ホテルから乘ったタクシー

はぐんぐんと熱海の山を登って行く。どこまで行くんだ!と不安になった頃、「着きましたよ」。1年

間の改修工事を終えて今年2月リニューアルオープンしたМОA美術館。世界救世教教祖の岡田茂吉

が創立者で彼のコレクションを基盤にした熱海美術館が岡田の生誕100周年に当る昭和57年МОA

美術館となって開館した。現在行われているのは「美人画の系譜」展。浮世絵の勝川春章、喜多川歌

麿、明治時代になってからの伊東深水、女流画家の上村松園などの作品がずらりと並んだ。きめ細や

かで深みのある上村松園の作品は昔から好きだ。それにしても、ここからの眺めはスンバラシイなぁ。

昼 熱海МОA美術館 カフェレストラン「オーミラドー」色とりどきスペシャル野菜シャルキュト

ソー盛り合わせ1200円、伊勢海老ビスクスープカプチーノ仕立て850円、自家製パン200円、

ミラドーオペラチョコレートコーヒー胡麻仕立て600円、アールグレイ400円 計3250

 

 

朝晩しっかりした食事が続いているので、お昼くらいはサクッと軽く行きたい。美術館には蕎麦屋も

あるらしいから、ランチはそこでと思っていた。ところが、その「二條新町そばの坊」や和食・甘味

の「花の茶屋」などは「茶の庭」という離れた場所にある。庭までは階段を降りねばならない。った

くなぁ、足の悪い人間に親切でないのが残念だよ。仕方ないのでと言い方は失礼だけど、階段不要な

「オーミラドー」に行く。もちろん有名オーベルジュの「オーミラドー」だから嬉しくないわけはな

いんですよ、ホント。ただ余りお腹が空かなくて。前菜とスープとデザートとお茶。3250円かかった。

夜 熱海・東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山「コート・エ・シエル」アペティコース13500

(アミューズブーシュ:鮪のタルタル・マッシュルーム豆腐とチキン詰め、オードブル盛り合わ

せ:マンゴーのタルトタタンフォアグラムース・鯛とフルーツトマト・トリュフのスフレ、トマ

トのジュレとヴィシソワーズのアンサンブル、グラニテ、国産牛熟成肉ロースステーキ、ガーリ

ックライス、バニラヴァバロアとココナッツのグラス添え、ハーブティ)、生ビール、赤ワイン

18360円「シャトーディッサン」2014(ボルドー)

 

 

美術館からホテルに帰り、連泊者の特権「一番風呂」に入った。今朝も部屋に付いている半露天温泉

入ったんだけど。温泉に行くと一日に何度もお風呂に入る人が多いけど、私は1度入れば十分な人間。

だから、2度目の大浴場は内風呂も露天もポチャでオシマイ。部屋に帰ると今週金曜日出発のインド

ネシアアマンの旅の添乗員から連絡があった。6年前の旅でご一緒だったS司さんだった。「はぁはぁ

はぁ、なるほどぉ。はい、それではよろしく」。夕食はグリルフレンチの「コート・エ・シエル」で。

アペティコースを予約している。ヴィシソワーズソースが何とも美味しいなぁ。脚がカラダの半分あ

るかと思えたソムリエ氏は退社されていた。2014年の「シャトーディッサン」を飲みながら私は考え

ている。金曜日の旅のことを考えている。楽しさを想像しているのか?ううん、行くか行かないかを

考えている。ってもう数日後ですよ、出発日。うん、わかっている・・よし!行かないことにしよ!

               ______________

 

6月 13日(火)雨  肌寒い!

朝 熱海・東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山「オリーヴァ」朝食ヴュッフェ2052

 

  

 

昼 東京・大丸東京「TOKYO PHОENIX」春巻648円、彩り野菜のつゆそば1728

 

  

 

5時半に起きた。昨夜ステーキ食べながら赤ワイン飲んで考えているうちに今週出発海外旅のキャン

セルを決心した。それから心が急に忙しくなった。考えることが一杯ある。旅行会社への連絡を真っ

先にするのは当然として、行くことが前提で進めていたことをすべて無しにして・・そんなことで夢

にまで出て来たよ。膝体操の後はシャワーを浴びて「オリーヴァ」で朝食ヴュッフェ。75分前に

1番でレストランに入った。野菜サラダ、奴、納豆カレーの朝食。旅行会社の始業時間に電話してお

断りした。キャンセルチャージはかかるけど仕方ない。いつも留守宅連絡先をお願いしている次兄に

も連絡。昼前に東京駅に着いて大丸東京12階で中華料理のランチだ。はて、空いた日々どうする!

夜 荒木町「和食こんどう」2人で)9千円のコース(湯葉と焼き帆立・海老・ウニなど海鮮吹き

寄せジュレがけ、青森の新もずく酢と蒸しアワビこのわた、松之助白子ポン酢、鱧と秋田じゅ

んさいの吸い物、お造り:メジマグロたたき・鹿児島カンパチ・鯒、琵琶湖の若鮎塩焼き 新

生姜醤油漬け添え、賀茂ナスと佐島の蛸炊き合わせ、天ぷら:トウモロコシ・万願寺唐辛子・

秋田の鱚、松之助と新生姜の炊き込みご飯、ちりめん山椒、赤出汁、胡麻プリンと抹茶シロッ

プ小豆)、生ビール2杯、麦焼酎ダブル4杯 2人で31200

 

  

 

今夜は子だくさんО社さんとの食事。大きいのやら小さいのやらがウラウラいてタイへンだなぁとず

っと思っていたのだが「他所の子は早く育つ」の言葉通り、О社さんちの5人はすくすく育ち、2人

は既に結婚してA花ちゃんにはお子さんもいるとか。一番小さいS君も高校1年になったのかぁ。は

ぁ〜、早いですなぁ、成長が。なんてやっぱり親でないから言えるのだと思う。長らく仕事と育児に

忙しかったО社さんも新たなステージを迎えましたね。新しいステージと言えば、「和食こんどう」の

近藤さんも長い独身生活にオサラバしてこの度ご結婚された。ささやかなお祝いをお渡しした。今夜も

美味しいコースだった。炊き込みご飯が残った分はおにぎりにしてくれる。О社さんお持ち帰り下さい。

               ______________

 

6月 14日(水)曇ったような晴れ

朝 家食 卵トーストサンド、豚汁、ヨーグルト

遅い昼 新宿御苑「コメダ珈琲店」コメダグラタン750円、野菜サラダ540円、たっぷりアイスコー

ヒー540

 

  

 たっぷりコーヒーは良いアイデア

 

何をやっても失敗ばかりって日ありませんか。私にとって今日はずっとダメダメの失敗続きだった。

東京の家では珍しく早起きしてシャワーを浴び、朝食を食べたところまでは良かった。プラズマ治

療に行こうと家を出たところでお土産を忘れたことに気付き戻る。また鍵をかけてエレベーターホ

ールに来たところで「杖忘れた!」とまた戻る。そんなことをグズグズやっている間に遅刻しそう

で急いだら汗びっしょり。やっぱり遅刻したぁ。治療院に着いて「あっ!スマホ忘れた!」。ガッ

クリ来て着替えようと思ったらズボンの後ろポケットにスマホが差さっていた。何でこんなところ

に。治療院の後で区役所に行った。住民票は問題なかったのだが、「印鑑証明のこのカードですが、

10年前に紛失されたという届けが出されて無効になっております。新しい方のカードは?」えぇ

っ!無効?新しいカード?ってことで半分ムダ足になった。また来なくちゃ。今日の私って、ホン

ト使えない。遅くなったのでランチは今年オープンした「コメダ珈琲店」で。「別に」って感じだ。

夜 荒木町(移転後)「の弥七」2人で)1万6千円コース(焼き穴子の飯蒸し、鰻を沈めた冷製

  じゃが芋スープ、鶉揚げと新玉葱甘酢漬け、ボタン海老紹興酒漬けと大間の生ウニ、スナップ

  エンドウとグリーンアスパラ胡麻味噌、金華ハムスープの鱧鍋、桃のシャンパン漬けと青山椒

  と共に、茄子と稚鮎の赤唐辛子風味、鰻の中華風煮物、口直しのミントティシャーベット、食

事:炊き立てご飯、蟹玉、麻婆豆腐、漬物、エッグタルトと緑豆入り杏仁豆腐)、ビール、麦

焼酎ボトル2本   2人で45619

 

杉大門通りの外苑東通り側にあった和中華の「の弥七」はたちまち人気店となり、これまでの店が手

狭になった。そこで車力門通りの新宿通り側に移転し6月8日から新店舗で営業することになってい

たのだが、工事が遅れて予定より約1週間遅れの今日からの営業となった。幸運にもリニューアルオ

ープン初日の2番目の客となった。エントランスからワクワクするような作り。これまでの12席か

らカウンター10席、個室にもなる4席テーブル×3で計22席となり、全体が高級割烹のような作

りである。いや〜凄いねぇ、新「の弥七」は。夜は12千円、1万6千円、2万3千円の3種類の

コース、昼は単品料理が無くなり9千円のコースのみになった由。これまで奥の調理場にいらしたオ

ーナーの山本さん、対面式カウンターの中で何だかモジモジ恥ずかしそう。この店の夜は2度目のN

尾さんは鱧鍋の金華ハムスープにぞっこん。今夜も「ナンテ美味しいんでしょう!」と最後の一滴ま

で掬って飲まれていた。食事と一緒に供された蟹玉の贅沢な甘さと麻婆豆腐のピリ辛の対比が贅沢だ

った。そうそう、失敗続きのこの日の総仕上げのような大失敗をしたことに数日後気づくことになる。

               ______________

 

6月 15日(木)曇りのち晴れ

朝 家食 野菜サラダ、低糖食パンのチーズトースト、オニオンスープ、ヨーグルト

昼 家食 「ニッシン」カップヌードルナイス(醤油味)

 

 最近のお気に入り!

            帝国ホテルタワー館の一番東寄りの客室窓からの景色

 

今朝7時46分だったか、すったもんだの共謀罪法案(テロ等準備罪)が参議院を通過した。ムリヤ

リって感じで。法務委員会の採決を「中間報告」を行う動議を提出し、今日の未明参議院本会議で可

決した。国会会期中に何が何でも成立させようとする安倍政権はどんな手でも使う。例のモリ×カケ

問題も逃げ切ろうと思っているんだろうね、ったくなぁ〜である。突然の海外旅行キャンセルで発生

した6日間!どう過ごすか考えた結果、数年ぶりの銀座映画合宿をやろうと思う。これまで4年前ま

であったホテル西洋銀座、帝国ホテル、ホテルモントレに泊まって近隣の映画館で映画を集中して見

る一人合宿をやった。4回目となる宿は2度目の帝国ホテルだ。夕方チェックイン。タワー館28階

の一番東側(銀座に近いと言うか線路の上というか一番遠いというか)の客室だった。大きな東側の

窓からはスカイツリーも見えるが、眼下に山手線、京浜東北線、新幹線が行き来し、有楽町、銀座、

新橋の町を上から見下ろす誠に結構な眺望である。じっくり見ているうちに、かつて働いていたビル

銀座に2つ新橋に1つと3つも見つけ、週一で通った勝鬨橋のビルまで見えて誠に結構な時間だった。

夜 日比谷・帝国ホテル「なだ万」(2人で)天ぷら懐石コース1万9千円(前菜盛り合わせ、蛤真

  丈の吸い物、お造り:鮪・ハタ・活蛸梅、天ぷら:海老足、海老×2、稚鮎、オクラ、新玉葱、

  (サラダ)、茄子、穴子、蓮根、グリーンアスパラ、(追加:トウモロコシかき揚げ)、食事:か

  き揚げ天丼、漬物、赤出汁、水菓子:蜂蜜ゼリー)、生ビール980円×2杯、麦焼酎ボトル7020

  円  2人で56804

 

 追加注文したトウモロコシのかき揚げがサクサク旨いね              大S子さんが食べた天茶

 

帝国ホテルにはたくさんのレストランがある。自ら経営する店とテナント店と。私はタワー館28階

の一番端の客室だが、今夜予約している「なだ万」は本館の地下にある。エレベータが混んでいたり

ちょっと迷ったりして部屋を出て店につくまで8分もかかってしまった。約束の7時にハァハァ言い

ながら「なだ万」に着いた時には大S子さんはカウンター席で待っていた。スンマセンネ、ピッタリ

時間で。いや、スンマセンというならこれからだよ。アブラモノを避けたいという彼女の希望で「な

だ万」にしたのに、私は間違えて指定したカウンター席というのは「天ぷらカウンター席」だったの

だ。バッカだねぇ、私。メニューを見たら全部天ぷらコースだったので、ふと周囲を見て気がついた

のだ。スンマセン!!!天ぷら懐石コースにしたので、前菜盛り合わせとお吸い物、お造りが出て来

たのがせめてもの救い。しかしS子さんは決して天ぷらが嫌いなのではない。大好き。健康のために

なるべく食べないようにしているってこと。ま、いろいろあったけど美味しいね。トウモロコシのか

き揚げ追加までしちゃった。食事は彼女が天茶、私は悩んで天丼にした。焼酎ボトルも軽く空いたぞ。

               ______________

 

6月 16日(金)曇ったような晴れ

朝 日比谷・帝国ホテル「インペリアルバイキングサール」朝食ヴュッフェ3800

 

  

    上から見た帝国ホテル本館         皇居が見えてしまって       本館メインロビー正面階段

 日本のバイキングはここから始まった

 

昼 有楽町「慶楽」炒飯ランチ1230

 

  

 

6時起床。朝食付きプランなので「今朝はどこで食べようか」と思案するのが楽しい。よし!今朝は

「インペリアルバイキングサール」にしよう。日本で初めて「ハイキング」という食のスタイルを生

み出したのはこのレストランなのだ。スェーデンの「スモーガスガード」を参考にしたのだったよね。

ここで料理の皿を持ってウロウロしていたら「ユメコさん、お久しぶり!」と声を掛けられた。昨年

パリで加藤登紀子さんの50周年記念コンサート鑑賞する旅でご一緒した方だ。もっともパリの後バ

スク地方に移動した本隊と離れて私は一人でパリに残ったからご一緒したのは3日程だったが。私は

どこにいても誰かに会ってしまう。悪いことは出来ないな。昨夜大S子さんと天ぷら食べている時、

3泊の予定を4泊にしようと思いついた。延泊の手続きをしてから家に一旦帰り、もう1泊分の薬や

ら下着などを取りに行ってね。アハハ。自宅にいる時、ちょうど宅配便が来たので受け取ったりして。

ランチは懐かしの「慶楽」へ。敬愛してやまない故池波正太郎が試写会の後などに通った店だ。スー

プ炒飯とか豚肉モヤシ焼きそばをよく食べられていた由。以前は度々同じメニューを食べたものだが

最近はサッパリ。どっちが良いかなぁと悩んでいたのに注文したのは炒飯ランチ。ボリュームは凄い

けど、決して私が求めている料理ではなかった。じゃ頼まなければいいのに。かなり残してしまった。

 日比谷・帝国ホテル「レ セゾン」2万4千円のコース(アミューズブーシュ:カリフラワーの

ムース、カンパチ細切りスープムース、パリジャンに見立ててポワローとじゃがいものフォンダ

ンをチキン風味ジュレの上に 鰹節クリームとギャヴィア添え、フォアグラのロワイヤルにバタ

ーナッツカボチャのヴルテ クルスティヤントにしたカカオとトンカ豆、フランス産舌平目を骨

付きのままリソレした生姜バター人参のオンディマンテ、緑茶と昆布でマッサージされた沖縄ア

グー豚のロース肉レ・ボー・ド・プロヴァンスのオリーブオイルを香らせたインカのめざめのピ

ュレ、プレデセール、願いをこめて軽く仕上げたタルトショコラ 生姜風味カカオと紫蘇のソル

ベ、カモミールティとショコラ)、生ビール、赤ワイン3万円(ジュヴレイ シャンベルタン ラ

ヴォーサンジャック2000)、デザートワイン(サービス) 54846

 

  

 

注文品を間違えた(私が)ばかりにすっかり意気消沈。しかも凄い暑さだ。近くでローソンを探す。

「髑髏城の七人」の「風」のチケットがローチケで当選したので支払いをしたいのだ。さて。どの

映画を観ようか。う〜ん、この辺りの映画館で上映している中では観たいものは無いなぁ。映画合

宿でも観たくないのに無理することは無いな、うん、ヤメ。代わりに本屋で暫し過ごす。夕食は今

夜だけ1人。帝国ホテルのメインレストランである「レ セゾン」でひとりディナーなんてゼータ

クじゃあーりませんか。フランス人シェフのティエリー・ヴォワザンが率いるクラシカルモダンが

テーマのこの店は3回目か4回目だ。メニューを見れば「ゲェ〜ッ」って程お高いコースが並んで

いる。料金も気になるが、食べ切れないのではとの心配が先立つ。そんな客が多いのか、☆を抜い

たら〇〇円、☆☆を抜いたら〇〇円ってな感じの表記があって量の調整が出来るので一安心。2つ

抜いても良かったのだが、欲が邪魔して1つ抜きコースだ。しかし、現実には前菜の前にはアミュ

ーズブーシュが2種類出て来るし、デセールの前にプレデセールはいかが、チーズはいかが、やっ

と終わりかと思えばお茶と一緒にプティフール(この店はショコラ)が出て来て「お母ちゃーん、

助けて〜」って感じになる。これだけのコースを頂くのだからと張り切ってワインを選んだ。と言

ってもよくわからないから分厚いワインリストを指でナゾッテナゼか止まった場所に書いてあるワ

インは「ジュヴレイ シャンベルタン ラヴォーサンジャック2000」だった。素晴らしいワイン!

               ______________

 

6月 17日(土)晴れ

朝 日比谷・帝国ホテル「なだ万」和朝食膳3240円、コーヒー540

 

  

 今日は3食お箸の日だ

 

昼 銀座「泰明軒」野菜天平打ちうどん(温)1030

 

 人気店「泰明庵」に土曜日を狙った   このメニューを見るだけで楽しい

昔から大好き野菜天平打ちうどん      江戸切子をイメージした東急プラザ      映画「花戦さ」を観た

 

それにしても昨夜の赤ワインは美味しかった。ゆるやかに熟成された芳醇で何とも柔らかな赤ワイン

だった。余りの美味しさに「レ セゾン」のソムリエ氏やスタッフにも飲んで貰ったら大好評だった。

お礼にとデザートワインを頂いた。でも今朝は和食だ。一昨日夕食を食べた「なだ万」で和朝食膳を

食べた。ま、フツーか。タワー館20階にあるプールで水中ウォーキングでもしようかと水着は持っ

て来たが、やっぱり杖無しでプールまで歩けるか不安で二の足を踏む。そのまま二の足踏み続けたか

らプールは中止。それにしても暑い!今日はムチャ暑い。でも私はランチに温かいうどんを食べよう

としている。「泰明庵」の野菜天平打ちうどん食べたい。客室のほぼ真下に見える銀座7丁目のビルで

働いている頃は、秘書のSブーと今大阪在住のキョウコの2人を誘って「泰明庵」の野菜天平打ちう

どんを食べた。2つはうどん大盛りで(笑)。時分時には行列が出来る蕎麦屋だから、たぶん客が少な

いだろう土曜日の今日を狙った。1階に座れた。あれもこれも食べたいがやはり野菜天平打ちうどん。

 日比谷・帝国ホテル「北京」(3人で)1万6200円のコース(前菜盛り合わせ:フカヒレの姿煮

蟹肉添え、オーストラリアアイセ海老の北京ソース、北京ダッグ、(チョイスメイン):アワビと

季節野菜の胡麻ソース煮、北京風ねぎそば、デザート:プリンとフルーツ)、生ビール、麦焼酎

「吉四六」ボトル2本   3人で78441

 

  この北京ダッグは旨い!    私が食べたアワビと季節野菜の胡麻ソース煮   A先生が食べた和牛フィレ肉炒め

   マキコが食べた鯛の蒸し物      私とA先生が選んだ北京風ねぎそば      マキコが選んだ炒飯

 

 3人で焼酎ボトル2本が軽く空いた

 

銀座東映で映画を観た。その名も「花戦さ」。16世紀の京の都を舞台に花を活けることで世の平穏

を祈り、人々に生きる希望を与えようとする「池坊」と呼ばれる僧侶達を描いた鬼塚忠の小説を原作

にしている。そう、私の京都の家の斜め前に建つ「六角堂」の僧侶の話なのである。戦国時代の初代

家元・池坊専好に野村萬斎、豊臣秀吉に市川猿之助、千宗易(利休)に佐藤浩市、織田信長は中井貴

一、前田利家に佐々木蔵之助、石田三成に吉田栄作。野村萬斎の演技は天真爛漫さが過剰でちょっと

イヤミか。佐藤浩市はどの役を演じても同じように見えるのは私だけかなぁ。専好の幼馴染で何かと

彼を助ける吉右衛門を演じた高橋克実や前田利家役の佐々木蔵之助は役柄と共に素の「好人物ぶり」

が染み出て来るようで存在感があった。南禅寺や仁和寺、妙心寺、梅宮神社などでロケが行われ、家

の近所の頂法寺(六角堂)は全く出てこないのだった。ストーリーもさることながら、「花」をたくさ

ん眺められる贅沢な映画でもある。「砂物」、「大砂物」なんて初めて知ったよ。いけばなは体力やねぇ。

今夜の夕食はタワー館地下にある中国料理「北京」で。A先生とマキコがやって来て3人で食卓を囲

む。「この3人ってナゼか中華料理が多いですね」とマキコ。そういえばホテルオークラの「桃花林」

や早稲田リーガロイヤル「皇家龍鳳」にも2回行ったね。北京ダッグ旨し。焼酎ボトル2本軽く空く。

               ______________

 

6月 18日(日)曇り午後から雨

朝 無し!

早い昼 日比谷・帝国ホテル「パークサイドダイナー」ビーフカレーセット(サラダ、ビーフカレー、

コーヒー)3000

 

本館1階正面ロビー特設スペース「インペリアルタイムズ」では帝国ホテルの歴史を展示している

 開業時建物の設計者フランク・ロイド・ライトの生誕150周年を記念した展示も行われている

  ライト館で使われたテラコッタ     ライト時代使用されたマッチ      客室の眼下を新幹線が通過していく

  

帝国ホテルに宿泊していても毎朝6時には起きている。せっかく海外旅行をキャンセルしたのだか

らちょっとはゆっくりしたら?と囁く声(誰よ!)があったので、日曜日の今朝は寝坊することに

した。日曜日は「朝ドラ」の放映も無いしね。午前8時過ぎに起きては暫しぼーっとして(この時

間が有難い!)からシャワーをゆっくり浴びる。そうこうしているうちにお腹が空いて来た。朝食

券は昼食にも振り替えられる。11時にオールディダイニングの「パークサイドダイナー」に行く。

この店は「せめて軽食だけでも」と思う外部からのお客が多く、長い行列が出来ていることが多い。

中途半端な時間だったからすぐ座れた。ここはパンケーキとか野菜カレーが人気だが、蛋白質を取

りたいからビーフカレーにしよう。もう牛肉がゴロンゴロン、これでもかぁ!ってくらい入ってい

てね、参りました。メインロビーで帝国ホテルの歴史や生誕150周年を記念したライトの展示を見る。

 日比谷・帝国ホテル「ラ ブラッスリー」(4人で)帝国ホテルゆかりの著名人にまつわるメニ

ュー1万2500円(生ハム・メロン(エリザベス女王)、パルメザンチーズをちりばめた真鯛のカ

ルパッチョ(藤原義江)、新玉葱のヴルテ牛テール肉のコンフィ入り空豆のフランと共に(フラ

ンク・ロイド・ライト)、オマール海老のグラタンエピュキリアン風(マレーネ・ディートリッ

ヒ)、ピスタチオに覆われた仔羊背肉のグリエ彩り野菜をあしらって(マリリン・モンロー)、シ

シリア風カッサータにアプコットのコンポートを添えて コーヒークリームソース(ジョー・デ

ィマジオ)、2時間フリードリンク(生ビール2、白ワイン2、赤ワイン2)4人で55158

 

  

 

雨が降っている。それもかなりは激しい。これでは映画鑑賞は中止だな、と言いながら観たい作品が

なくて困ったもいた。こんな時はムリに行くこたぁない。客室から真下の線路を眺めているのととて

も楽しい。斜め左に有楽町駅、斜め右に新橋駅。線路は何本あるのか。山手線内周り、外周り、京浜

東北線上下線、それに新幹線が上下線の6本かな。銀座側には高速道路だ。同時に複数の電車や新幹

線が同時に見えるとエラク興奮する。凄い!ねぇ見て見て。あっ、誰もいないか。鉄ちゃんだったら

鼻血出ちゃうかも。最後の夕食はK岩一家(−夫)3人がやって来てタワー館地下にある「ラ ブラッ

スリー」で賑やかに食卓を囲む。イヤ、賑やかなのは隣の席で祖父母と夫婦、4歳位の女の子と1

位の幼児を連れた6人。この幼児ちゃんがひっきりなしに奇声を上げて騒ぐので賑やかというか煩い。

帝国ホテルはこれまで数々の著名人を受け入れて来たが、開業35周年を迎えたこの店がそんな著名人

に因んだコースを用意した。「帝国ホテルゆかりの著名人にまつわるメニュー」である。4人ともそれ

にした。母親と私は2時間飲み放題(笑)もつけて。例えば、アミューズは1975年エリザベス女王歓

迎午餐会の前菜に供された生ハムとメロンを、帝国ホテルを住まいにしていたオペラ歌手藤原義江が

大好物だったイタリアンの中から真鯛のカルパッチョ・・という具合である。メインは2択。マリリ

ン・モンローが新婚旅行で来日した時、朝食にラム肉をオーダーしたことから羊背肉のグリエは母親

と私が選び、娘2人はチャップリンが滞在した時所望したビーフステーキ(+1500円)を選んだ。そ

うそう、今夜の食事はお祝いの宴だった。長女М里ちゃんが予備試験の1に合格したこと、次女のA

実ちゃんがコーネル大1年目でオールAの好成績を収めたお祝いね。母親は付き添いでラッキーした。

              ______________

【今週の振り返り】

中学2年になる春休み、長野県大町市から東京世田谷区に引っ越して来た。北アルプスを一望出来る

風光明媚な地方都市から芸能人が何人も住む世田谷区砧町に住むことになったのだから、ガラリとい

ろんなものが変わった。中でも一番私を興奮させたのは映画である。信じられないかもしれないが、

当時大町市では小中学生は「学校が許した作品以外、映画を見てはならない」のであった。しかも学

校が許す映画ってのがツマンナイ作品ばかりで、しかも一般上映が始まる前の早朝7時半からとか8

時から生徒だけ並んで映画館に入って見るのだよ。今考えてみたら、バッカじゃなかろか!全く信じ

られん!教育委員会とか教師達は情操教育っつうのをどう考えていたんだべ!だから信州人は頭さカ

タイって言われるんだべ!映画は芸術ずら!・・キリがないのでこの辺で止めるが、ホントそうだっ

たんさ。どうしても見たい時は母の長いコートに隠れて映画館に行った。先生に見つかるのではとド

キドキして心臓が飛び出しそうになったので1回で止めたが。東京の中学に転校したら、えぇっ!ど

の映画も見ていいのぉ?子供だけで映画館に入っていいのぉ?とタマゲタのである。

 

東京で最初に見た映画は「栄光への脱出」だった。映画館は渋谷駅前にあった東急文化会館1階の渋

谷パンティオンで、生まれて初めてロードショーっつうのを体験した。それまで大町では3本立てで

70円位だった切符が、たった1本なのに130円(たしか・・)もして「高ッ!」と驚いたものだ。

主演はポール・ニューマンでユダヤ人国家イスラエルの建国物語。中2になったばかりではちと難解

な内容で、原題の「エクソダス」を人前ではどうしても口に出して言えない少女だった。土曜日の午

後など級友達と中学校から近い小田急線経堂の映画館で加山雄三の若大将シリーズを見て「カッコい

いなぁ」と手を叩いて見ていた。

 

11部門でアカデミー賞受賞した「ベン・ハー」を見たのは、新宿歌舞伎町にあった「新宿ミラノ座」

だった。今ではすっかり足が遠のいた歌舞伎町だが、昼間とはいえ中学生の女の子2人で歌舞伎町奥

にある映画館に行くのはちょっとした冒険だった。チャールトン・ヘストン主演で死闘を繰り広げる

二輪車競争場面が圧巻で「大町にいればこんな感動を味わえなかったんだなぁ」と思うと、父の転勤

に深く感謝したのだった。数年経って同じ映画館で兄2人と3人で「大脱走」を見た後、アルタ裏辺

りにあった「三平食堂」で遅いお昼を食べた。ま、「三平食堂」は何かとお世話になった安価な食堂で

はあった。

 

有楽町・日比谷界隈の映画館にもよく行った。数週間前に書いたが「ウェストサイドストーリー」を

見たのは丸の内ピカデリーだった。すぐ近くの日劇ではウェスタンカーニバルが人気を博し、今「や

すらぎの郷」に出演しているミッキー・カーチスと平尾昌晃、山下敬二郎がロカビリー三人男で人気

を博した。世田谷砧町の隣家の息子さんは「あまり売れないロカビリー歌手」だった。この日劇には

日劇ダンシングチーム(NDT)があって、彼女たちのレビューと映画の抱き合わせの公演を見に行

ったこともある。日劇の5階には日劇ミュージックホールがあったが、私は行ったことは無い。やが

1981年日劇は隣の朝日新聞東京本社と共に解体されて現在の「有楽町マリオン」に生まれ変わった。

マリオンにはいくつかの映画館が入っているが、数回しか行ったことが無い。ちょっと歩いて日比谷

界隈に行くと円形の映画館・日比谷映画、大劇場の有楽座、みゆき座などがあった。芝居専門の「芸

術座」もあった。日比谷映画ではリバイバルでかかった「シェーン」を見たことをよく覚えている。

 

今回「映画合宿」なんて言いながら、4泊もして見た映画はたったの1本。「グルメ合宿」と言い直さ

なくちゃね。たくさんの映画に酔いしれた日比谷映画街は、日比谷シャンテとか何だかよく知らない

建物があって、全く見知らぬ街になってしまった。見たい映画が無かったのは、探せなかったのかも

しれない。あの頃を思い出すと楽しい。シェーン!カンバーック!である。

 

                昔はワシもニャアよく見たもんよ  ニャにを?

 

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