恒例欧州避暑の旅は、前半スイスのサンモリッツで
サンモリッツ モータス・ムラル展望台
7月 17日(月・海の日祝日)晴れ 今年一番の暑さ 36度!
朝 家食 ズワイガニとシーフード冷製パスタ、茹で卵、「ローソン」のブランパン、野菜スープ、
ヨーグルト
昼 家食 「まい泉」のカツサンドトースト(小)、生姜と野菜のスープ、ワシントン州のレイニア
チェリー
祇園祭の山鉾巡行(TV)
今日は海の日の祝日で、3連休の最終日である。私には祝日も連休も今となってはなーにも関係ない
んだけどね。昨日やっと始めた旅の準備を今日こそ仕上げねばな。だって出発は明日だから。それに
しても今日も暑い。一番の暑さになりそうだって。各部屋には冷房入れられるが、スーツケースを詰
める玄関ホールは冷房無し。汗が棒のように流れる灼熱地獄である。セッセ、セッセ、ダラダラ、セ
ッセ、セッセ、ダラダラ・・。こんな暑い日に大きな祭をやっている所がある。京都だ。今日は祇園
祭の前祭。朝9時から行われた山鉾巡行の様子がテレビのニュースに映っていた。早起きして場所取
りしたA先生とマキコもしっかり観た由。「まい泉」カツサンドトーストランチを挟んで荷造り完成!
夜 舟町「仙水」先付:蓮芋と胡麻クリーム・鮎一夜干し、昆布大根600円、焼き水茄子800円、焼
き万願寺唐辛子800円、岩ガキフライ1600円、メバルの塩焼き2800円、稲庭うどん胡麻だれ、
生ビール2杯、麦焼酎 @1万1900円
何と海外に行くのは3ヶ月半ぶりである。フツーの人ならフツーのことだろうが、私にとっては12
年ぶり。3ヶ月半もブランクがあると、旅の支度にやたら時間がかかった。えーっと何持っていけば
いんだっけ・・って感じで。出発前は旅支度ばかりやってもいられぬ。パクパク日記の作成と更新に
励まねばならないのだ。特に夏の欧州避暑旅は長い。5年間16日間だったが、今年は17日間。よ
うやく7月1週をUPしてから7月2週も出来るだけ作って行く。疲れ果てて夕食は「仙水」に行く。
昼食が遅かったので、野菜中心でアッサリした料理を注文。焼き万願寺唐辛子がさっぱりと旨いねぇ。
_____________
7月 18日(火)晴れ 午後雷と雹!(もう日本にはいなかったけど)
朝 家食 茹で卵、「ローソン」のブランパン、オニオンスープ、ヨーグルト
超遅い昼 ルフトハンザ航空羽田=フランクフルトビジネスクラス機内食(和食)
夜−1 ルフトハンザ航空羽田=フランクフルトビジネスクラス機内食
超遅い夜−2 スイス・チューリッヒ ホテルにて おにぎり、ウィスキー
日本時間午前8時におにぎりパクリ!
今回はルフトハンザ航空。特に好きでも無い航空会社だが、羽田空港発で午後便であるのが楽ちん
で嬉しい。早い時間の成田空港発となると、空港周辺ホテルに前泊しなくちゃイケナイからなぁ。
あまりの回数の多さで日航成田ホテルのレストランでは「馴染み客」になった程だ。午前11時羽
田定額タクシーに乗って空港へ。1年半前イタリア・オペラの旅でお世話になったS海さんが今回
の添乗員。またお世話になりますね!ラウンジに車椅子サービスの人が迎えに来てくれた。今日も
ぴゅ〜〜とゲートまで。あっ、ご一緒するI崎A美さんとH部夫妻だ!よろしくお願いしますね!
彼らは2階席、私は2階席だった。外国航空会社の映画プログラムには邦画が無いか少ない。かろ
うじて数本ビデオがあったのでそれを観る。あとはiPadにダウンロードして来た雑誌を何冊か
読んでいるうちにフランクフルト空港に到着。11時間半のフライトで時差7時間午後6時45分だ。
ビジネスラウンジでメールを開くと宗匠から「連句は夢子の番だよ」。ワォッ!チューリッヒまで
のスイス航空が1時間15分遅れ到着したのは午後11時!ホテルでおにぎり食べたのは午前1時!
_____________
7月 19日(水)スイス・チューリッヒもサンモリッツも晴れ 関東梅雨明け
朝 スイス・チューリッヒ「モーベンピック・チューリッヒ・エアポート」朝食ヴュッフェ
3時間寝てもう起床。朝食はマンズマンズ 8時25分に早くも出発したが・・・
チューリッヒ湖畔を散歩(除く私) 眠いのに車窓の景色が美しくて眠れん!
シーザーも超えたユリア峠 11年ぶりのサンモリッツ とんがり帽子屋根がホテル
昼 スイス・サンモリッツ「Woldhouse amsee」大麦のクリームスープ、ポークピ
カタリゾット添え、胡桃のタルト
「眺めの良いレストラン」から見るサンモリッツ湖 大麦スープもポークピカタも旨い!
この地方の名物胡桃のタルト 私には甘過ぎるが サンモリッツ駅前
昨夜寝たのは午前2時近く。それでも緊張しているからか午前5時には起きてシャワーを浴びた。朝
食はA美さんと。昨年に続いての欧州避暑長期滞在の旅だ。5年連続オーストリア西郡の町インスブ
ルックに滞在して来たが、今年は前半をスイスのサンモリッツで5泊、その後インスブルックに移動
することになっている。カンタンなチューリッヒ見学のため8時半に出発したが、走り出して5分バ
スはホテルに戻った。H部H子さんがホテルロビーにバックを忘れて来た。H子さんは昨年1月亡く
なったA美さんのご主人の妹さんである。小姑と兄嫁の関係だが、とても仲が良い。チューリッヒは
38年前一人で初めてヨーロッパ旅行した時3泊したのが初めての訪問で今回4回目になる。チューリ
ッヒ湖畔の散歩して(私以外)からバスでサンモリッツに向かった。美しい景色に見惚れていたが、
途中でお腹がグルグル言って脂汗を流す。もうダメか(失笑)と思ったところでトイレ休憩があり、
助かったよ。それからは余裕。昨日貰った連句の宿題なんかやっちゃってね。スイスの句を詠んだ。
11年前にも上ったユリア峠を越え、午後1時半にサンモリッツに着いた。早速ランチだ。眺めの良
いレストランで。空腹も手伝って大麦のクリームスープもポークピカタリも美味しく、ほぼ完食した。
エンガディン博物館はエンガディン地方の家具や生活用品が展示されている
見事な木彫り天井には見惚れてしまう 寒い地方必須の古いストーブ
北イタリア生まれの画家セガンティーニはエンガディン地方をこよなく愛し作品を残した
遺作となった連作の「生」 「水を飲むグラウビュンデンの女」 「湖を渡るアヴェ・マリア」
ランチが終わったのは午後3時だった。ホテルにチェックイン前に、「エンガディン博物館」と「セ
ガンティーニ美術館」を見学する。サンモリッツがあるこの地域はエンガディン地方と呼ばれる。ス
イスの南東地方グラウビュンデン州の地方名だ。エンガディン博物館はアンティーク収集家キャンペ
ルが16〜19世紀の生活様式を残そうと1906年創設した。2年余の改装工事を経て、先ごろリニュー
アルオープンばかりだった。北イタリア生まれだが、そのエンガディン地方をこよなく愛したアルプ
スの作家セガンティーニの作品を集めた「セガンティーニ美術館」は11年前にも訪ねて印象深い場
所だ。貧しい家庭に生まれ、早くに両親を亡くしミラノの感化院で過ごした不運な少年時代を送った
彼は、読み書きを覚えたのも30歳になってからという。しかし絵画の才能が花開き画家になってか
らセガンティーニは力強く歩き出す。アルプスの画家と言われ多くの作品を残した。味わい深い絵だ。
サンモリッツのランドマーク バドゥルッツパレス ホテル前には2台ロールスロイスが 部屋からの見えるサンモリッツ湖
3階のグランドデラックスルームで5泊。創業121年目だから床がギシギシと鳴る。隣の部屋はA美さんだ
チョコレートやゼリーがドッサリ 旅行会社の配慮で湯沸かしポットが ドでかいアメニティにびっくり!
夜 サンモリッツ「Chesa velia」トマトとモッツァレラチーズカプレーゼ、岩魚のグリル、デ
ザート、プチフール)、ビール10SFr、白ワイン10SFr、赤ワイン10SFr
夕方ホテルにチェックイン。今日から5泊するのは高級山岳リゾート地サンモリッツを代表する「バ
ドゥルッツ・パレス」である。町のどこからでも見えるのが凄いところだ。1864年の創業というから
今年121年目。これまでオードリー・ヘップヴァーンやヒッチコックなど世界の著名人を迎えて来た
老舗の5ツ星ホテルである。A美さんと私は5泊もするのだから眺めの良い部屋をお願いし、3階の
グランドデラックスに落ち着いた。部屋はそれ程広くはないが、サンモリッツ湖に面していて眺めが
素晴らしい。今夜の夕食レストランはホテル経営なのだが10分程歩かねばならない。あ〜ぁと歩き
出したら「お送りしましょう」とロールスロイスで送って貰っちゃった。ひひ。17世紀の農家を改造
したレストランで雰囲気は抜群だが料理の味はフツー。酒3点セットで30SFrは3500円だ。高ッ!
_____________
7月 20日(木)サンモリッツは晴れ
朝 サンモリッツ「バドゥルッツ・パレス」朝食ヴュッフェ
優雅なダイニングでの朝食。私達11人のためにご飯と味噌汁が用意してくれた
S海添乗員からオリエンテーション ホテル創立者バドゥルッツ氏 サンモリッツ町内
DOLF地区中心地スクール広場 ピッツ・ナイル展望台までは2つのケーブルカーとロープウェイに乗って
神妙な表情のワンちゃん 展望台ではシュタインボック(野生の山羊)が歓迎してくれる
昼 サンモリッツ・クリスタルホテル「La piccolo carta」(自由食)ミネストローネ13SFr、ボ
ロネーゼスパゲティ22SFr 計チップ込で37SFr
昨夜はどうした訳か足が攣り続けてホント困った。たいがいは「ツムラ」の68を飲んで暫くすれば
効くのだが、何度も何度も攣ってね。仕方なく部屋を「イテテ、イテテ」と言いながら歩き回って
いたのだよ。ようやく3時半頃ウトウトし始めたからロクに寝ていない。5時半起床して膝体操など
4種。シャワーを浴びて7時にレストランに行くと既にオープンしていた。サンモリッツ一番ホテル
のさすがの朝食ヴュッフェである。しかも旅行会社のオーダーで作られた味噌汁はコンソメが効いた
上品なお味で、ご飯の炊き方もまぁまぁ。フルーツもふんだんで毎朝が楽しみだ。9時からサンモリ
ッツ滞在のオリエンテーションがあった。長期滞在の旅は基本フリー。食事も朝食の他は2回の夕食
以外自由食である。そこでサンモリッツ町内や周辺の地理を知り、滞在期間中交通機関が無料になる
「エンガディン・パス」を利用して自由に過ごすためS海添乗員から仔細な説明があった。1泊以上
すればかなりの規模の公共交通機関(電車、バス、ケーブルカー、ロープウェイ、リフトなど)が
無料になる「エンガディン・パス」を宿泊ホテルが貸与してくれるって凄い!でもまぁ、その分物価
がエラク高いんだけどね。続いてカンタンな自己紹介。10人のうち初めて会うのは2人。男性は、
H部さん1人である。町の散策をしながらピッツ・ナイル展望台のケーブルカー乗り場に行く。坂道
が多くてフーフー言っちゃうよ。ピッツ・ナイル展望台は11年前も来たからよく覚えている。ケー
ブルカー2回、乗り換えてロープウェイに乗れば3057bの展望台に到着する。青空が無いのが残念。
下界(と言っても1840bはあるんだよ)に下りてランチ。希望者と「クリスタルホテル」のレストラ
ンに行った。11年前泊まったホテルだ。スープとパスタだけで37SFr(約4300円)ってどうよ!!
夜 サンモリッツ・ホテルステファニー「ル・ラビアンブルー」(自由食 5人で)サラダバー、チ
ーズフォンデュー、焼きスイスソーセージとポテトレシュティ、ビール大、白ワインボトル53
SFr×2本 @70SFr
サンモリッツは2つの地区に分かれている。サンモリッツ湖西側のBAD(バード)地区1770bと
湖の北側のDOLF(ドルフ)地区1840bである。もう一つの高級ホテルケンピンスキーホテルは
BAD地区に私達が滞在しているバドゥルッツ・パレスはDOLF地区にある。高低差のある両地
区の間はエンガディンバスに乗るのが便利。午後2時半から希望者はS海さんとBAD地区に出掛
けられたが、私は2晩続けての寝不足もあって疲れ果て欠席。インフォメーションで貰って来たた
くさんの展望台の地図を眺めているうちに、いつの間にかコックリコックリ居眠りしていた。夕食
は我々4名とS海さんの5人でスイス料理を食べるべく「ル・ラビアンブルー」へ。ソーセージの
写真を撮影するのを忘れてしまったが、久々に食べるチーズフォンデューはなかなか。ワインもね。
_____________
7月 21日(金)晴れたり曇ったり 一時雨
朝 サンモリッツ「バドゥルッツ・パレス」朝食ヴュッフェ
朝から濃霧だったが、ようやく晴れて来て・・・ 目の前に聳える山は3000b級だ
何度もお世話になった3番エンガディンバス 9時48分発ティラーノ行きに乗る 自転車車両もある
赤く囲まれているのがグラウビュンデン州 ベルニナ鉄道で約40分 駅に着いた途端雨が!
美しい犬も一緒に展望台へ 残念ながらPizPaluもベルニナ山も山頂は雲で見えない(下段は写真)
昼 スイス・ディアポレッツァ展望台カフェ ソーセージ入り具だくさん大麦スープ(パン付き)
13,9SFr、コーヒー4,3SFr
ディアポレッツァ展望台レストランでカンタンなランチを食べた ボクだって食べたい!
4049bのベルニナ山が見えず残念 その名がついたベルニナ鉄道 時々検札に来る
11年前に乗った氷河特急は天井もガラス製 自転車に便利な長――いスロープ どこからでも見えるホテル
今日のS海プランはベルニナ鉄道に乗って行くディアポレッツァ展望台。鉄道マニアのH部アキラ
さん達3人は同じ方向のベルニナ鉄道の終点ティラーノ(イタリア)まで行くと言うので、私はS
海さん組に。4時に起きたのだが、朝は濃霧で何も見えなかった。朝食を摂っている時、霧は晴れ
たが雲が残った。お天気自慢のサンモリッツなのに何だか心配だな。ベルニナ鉄道に乗った時曇っ
ていたのだが2093bのディアポレッツァ駅に下りた途端雨が降り出した。心配は当たっちゃった
ね。長いロープウェイに乗っている間に雨は止んだが楽しみにしていたPizPaluもベルニナ山
も頂上はすっぽり雲がかかって見えない。特に鉄道の名前にもなった4049bのベルニナ山は是非
拝みたかったのにな。昼食は標高2978bのディアポレッツァ展望台にあるレストランでカンタン
に摂ろう。ソーセージ入りの大麦スープは具だくさんでお腹一杯になった。復路皆さんは途中下
車してチェリリーナのサン・ジャン教会に行かれたが私は一人ホテルに戻った。帰って来られた
皆さんに伺ったら、教会までの道で土砂降りに遭われたそうだ。私はラッキーしちゃったのかな。
ホテルに帰った私は10月の海外旅行をキャンセルして国内ホテルの予約をせっせとしていたのだ。
夜 サンモリッツ「Dal Mulin」(自由食)ハーバルサラダアップルソース13SFr、蛸とほうれん
草とトマトのタリアテッレ(小)22SFr、いろんな部位の牛肉ロースト野菜添え(3人でシ
ェア)50SFr、生ビール大、白ワインと赤ワインボトル(4人でシェア)@140SFr
今夜は自由食だが、全員「Dal Mulin」というレストランで夕食を摂ることになった。地元の食通が
通う人気店でお値段もかなり張る。松の実をパラリとかけたハーバルサラダはアップルソースがサッ
パリして美味しい。S海さんお勧めの蛸とほうれん草とトマトのタリアテッレもまずまずだね。この
辺でかなり満腹になって来て、肝心のメインの肉料理は半分も食べられなかったのが残念。140SFr
約1万6000円もしたが、ワインが美味しかったからいいか。食事の間激く降った雨は止んだ。別行
動だったA美さんとH部夫妻。30度超えのイタリア40分滞在で帰りの展望台では土砂降りだった由。
_____________
7月 22日(土)晴れ 平尾昌晃氏死去享年79歳
朝 サンモリッツ「バドゥルッツ・パレス」朝食ヴュッフェ
豪華な朝食も3回目
創業121年目の老舗らしく歴史を感じさせるホテル内部 ホテル周辺は有名ブランドだらけ
水曜日夕食を摂った「Chesa velia」 土曜日マーケットで賑やか
昼 サンモリッツ「HAUSER」(自由食)野菜と椎茸のヌードルスープ12SFr、ベジタブルグリーン
カレー20SFr、スティルウォーター「アレグラ」6,5SFr 計チップ込みで40SFr
「HAUSER」には日本語メニューとアジアンティストの料理が数品ある
ベジタブルグリーンはドッサリ野菜がうれしい!辛くないのがツマランが
今日皆さんはディアポレッツァの反対方向(西)にバスで1時間45分かけてイタリアのキアヴェン
ナ、さらにはセガンティーニが愛したソーリオに行かれる。でも私は行かない。8時出発の皆さんが
終えられた頃朝食会場に行くとA美さんとS海さんが挨拶に来てくれた。イタリアは暑いと思うから
気をつけてねー!午前中お腹がゴロゴロ言ってトイレに何度も通ったから今日の不参加の判断は「神
がかっていた」とも言える。かな。ランドリーを5枚出して、お腹が落ち着いた頃ランチ&散歩に出
かける。ホテルのあるDOLF地区は傾斜地だから、どこに行くのにも坂や石段を上がったり下がっ
たりで往生する。皆さんが向かわれたイタリアのキアヴェンナもそうらしいが、サンモリッツでも広
場には土曜市場が出来ていて賑やかだった。1軒だけある中国料理屋でランチを食べようとニマニマ
しながら行ったのに、何と開店は「18時半〜」だって。エーン、悲しいよぉ。当てが外れて適当に両
入った「HAUSER」には日本語メニューがあるばかりでなくアジアンティストなんてメニューもあるん
よ。ヌードルスープは量少ないが辛く無いトムヤムクンのような味。ベジタブルグリーンカレーは野
菜不足を一挙に解消できる程野菜どっさり。あまり辛くはないが味は良い。それにしても高いよなぁ。
夜 サンモリッツ「バドゥルッツ・パレス」H部夫妻の客室にて 持ちより部屋食
16日から京都に行っているマキコから毎日京都便りメールが来る。丁度祇園祭をやっている間だか
ら、観るべきものが多いのだろう。昼も夜も私の知らないお店を探して食べているようで感心する。
でも京都は蒸し暑いからなぁ。こちらはカラッと涼しいだけで天国のようだ。スーパーに行った。
レジのオバサンに「エクスキューズミー」と言っただけで「NО ENGlISH!」と怒鳴られち
ゃった。ホテルに帰って絵葉書を2枚書いた。湊かなえの本を読んだ。夕方になった。今夜は4人
で部屋食にしようと決めてある。H部夫妻の部屋に集合して持ちより食料で夕食だ。私だけ無酒日
_____________
7月 23日(日)晴れ 白鵬39回目の優勝
朝 サンモリッツ「バドゥルッツ・パレス」朝食ヴュッフェ
ムオタス・ムライユ展望台にはここから長いケーブルカーに乗って行く
展望台からはセガンティーニも愛した素晴らしい眺め チェレリーナとサンモリッツが見える
I崎A美さんとH部夫妻 23時まで営業している山頂のカフェ 犬連れは当り前の国
こんな高地でもマラソン大会 ランナーのための給水所です もう帰ろうよワン
昼 サンモリッツ「バドゥルッツ・パレス」部屋食 「永谷園」のフリーズドライ米(カレー味)、
加賀麩「不室屋」の宝の麩、日本茶
ランドリーはこんな立派な箱で届く
今日はセガンティーニや地元の人に愛されているムオタス・ムライユ展望台に行く。朝食で提供され
るご飯と焼き魚と味噌汁だが、初日こそ「素晴らしい!さすが老舗名門ホテル!」と褒めちぎったの
だが、味噌汁はどんどん濃くなってゆくし、ご飯は昨日から粥のような柔らかご飯になってしまった。
ま、猫まんまにしてしまえば目立たないけどね。3番のバスで学校広場まで行き、2番のバスに乗り
換えて10分。プント・ムライユ駅からは長いケーブルカーに乗って降りたところが2454bのムオタ
ス・ムライユ展望台である。日曜日とあって犬連れやハイキング客、高地マラソンで走る人などで大
賑わい。この展望台とレストランは夜11時まで営業しているから、夜景を楽しめるのだそうだ。粋
だね。帰りのバスは上下するケーブルカーで運転手が途中で入れ替わる停車のため乗り遅れてしまっ
た。次のバスを待つ間S海さんとお喋りして楽しかった。サンモリッツの学校広場まで戻ったところ
で午後シグナル展望台に行く皆さんはランチの買い出しに。私は例によって一人ホテルに戻って部屋
食ランチだ。「永谷園」のフリーズドライ米(カレー味)もR祖さんに貰った加賀麩の味噌汁も美味!
夜 サンモリッツ「バドゥルッツ・パレス」ホテルディナー(アスパラとトリュフのカナッペ、ポル
チーニ茸とブロッコリーのキッシュ、ゆっくり焼いたサーモンフィレアスパラ添え、レモンクリ
ームのミルフィーユシャーベット添え、プチフール、カモミールティ)、ビール、白ワイン13S
Fr×2杯、赤ワイン14SFr 計40SFr
部屋食ランチの前に洗濯をした。今日は天気が良く日差しが強いから早く乾くに違いない。という訳
で着ているモノ以外汚れもの無しというほど大量に洗って干した。ランドリーも出来上がって来たし
明日は洗濯済みの衣類を持ってインスブルックに移動出来るな。ヨシヨシ。夕方6時50分集合。皆
さんこのホテルでの最後の晩餐ということでオシャレしていてキレイ。広いダイニングのど真ん中に
11人用のテーブルがセッティングされていた。もう顔馴染みになった朝食のスタッフが夕食のサー
ブもしてくれるのだ。ポルチーニ茸のキッシュは何とも濃厚で美味しい。ゆっくり焼いたというサー
モンもしっとりしている。落ち着いたディナーは良いですなぁ。そうそうこのホテルミニバーは無料。
______________
【今週の振り返り】
暑さに病的に弱い私は、どうやって夏を乗り越えるかが毎年の大きな悩みであった。年にもよるが、
凡そ6月中旬辺りから9月中旬までの約3ヶ月間、汗かき人間にはツライ季節となる。まぁそんなこ
とを言っても、働いている頃は諦めていた。何せ電車に冷房なんか入っていない時代、超満員電車で
片道1時間半往復3時間かけて通勤していたのだから、あの頃の自分には「タイヘンだったね、よく
続けられたね」と慰めのエールをかけてあげたい。出社した時には、汗ぐっしょりでもうぐったり。
当然働く意欲なんてゼロさ。ハハハ。僅か数日の夏休みだった時代は、一日扇風機に当りながら、高
校野球中継を見たり居眠りするだけのダラダラした日々だった。だから、電車に冷房が入り、自宅に
もクーラーが入った時には狂喜乱舞したものだ。
東日本大震災があった2011年、ある旅行会社がオーストリアのチロル地方にあるインスブルックに
長期滞在するプログラムを発表した。8日間、10日間、16日間、最長は30日間一都市に滞在し、
そこを拠点に周辺に足を伸ばすと言った内容だった。ある旅で仲良くなったYさんが30日間滞在を
申し込んだから一緒にどうかと誘われたが、生憎同じ期間に私はブラジルのパンタナールとレンソ
イスの旅に行くことにしており、それはそれで大冒険の旅を楽しみにしていたこともあってお誘いは
お断りした。そんなことでサマービレッジ・インスブルック長期滞在に参加したのは2012年からで
ある。楽しかった。新鮮だった。毎日自由だった。たくさんの方と知り合った。電車やバスであちこ
ちに出掛けた。多くの店で美味しいものを食べた。そして何より涼しかった!
それから毎年チロルの涼しさを求めてインスブルックで夏を過ごすようになった。いろんな方をこの
地にお連れもした。7月中旬から9月初旬までの約2ヶ月間、出発日、滞在日数、出発地の違うグル
ープがインスブルックの2つ(時には3つ)のホテルに分宿して思い思いに過ごす。週に一度日曜日
の夜はインスブルック市観光局が「チロルの夕べ」に全員を招待してくれる。ヨーデルの演奏を聞き
ながらビールを飲み干すのだから楽しくないハズがない。インスブルック最高!しかし旅行会社は、
ここで知恵を使う。インスブルックだけではいずれ飽きられるかも、他に長期滞在に向く町はないか。
そしてフランス東部のアルザスが滞在先に加わった。両都市の滞在も可能になった。ばかりか次は、
北イタリアのトリノが。そして旅行会社の「商売知恵」は更に働いて今年は4番目の町スイスのサン
モリッツが加わることになったのである。たゆまぬ営業姿勢に敬服する。
インスブルックには5年行ったし、この辺で変化球も良いかもしれない・・とチラと思っていた頃、
ご一緒するI崎さんとH部夫妻から「サンモリッツにも行ってみたい」というご連絡を頂いた。あの
町は11年前行ったことがあるが、久々に行ってみっか、という気になった。しかもH部夫妻さんの
ご都合で8月旧盆は避けて、7月中旬の出発のコースを選ぶことに。そんなことで、7月19日チュ
ーリヒからバスでユリア峠を越えて2度目のサンモリッツに到着した。標高1770bのBAD地区に
はケンピンスキーホテルが、サンモリッツ湖北側で1840bのDOLF地区には私達が宿泊するバド
ゥルッツ・パレスがあるように、サンモリッツはスイスでも有数の高級山岳リゾート地。そして年間
で322日太陽が顔を出すと言われる「晴天が似合う町」なのである。
高級山岳リゾート地ということは、金持ちが集まる町ということでもある。バドゥルッツ・パレスが
あるDOLF地区には、私が知っている(名前だけだが)高級ブランドのほぼすべてが店を出してい
る。この店が大忙しになるのは、グリーンシーズンの今ではなく、冬のスキーシーズンらしい。真夏
でも開いていた毛皮の店のショーウインドーには、見るだけで「ワォッ!」と後ずさりする程高そう
なコートをマネキンが着ておった。ホテルの宿泊費は、冬は夏の3倍となり、1週間単位でしか泊ま
れないとも聞いた。どんだけ金持ちなら良いってゆうんだよ!とついグレたくなるではないか。たい
したこともない店でたいしたこともない昼食、例えば小さいカップのスープとパスタなんてのを食べ
ても4千円前後!ったくもう、である。ホテルでシャツやパジャマなどをランドリーに出した。最近
愛用しているユニクロの綿シャツは2980円位だったと思うが、ランドリー代は26SFr(約3000円強)
であった。買った値段より洗濯代の方が高い!それにDOLF地区は斜面にあるから、どこに行くに
も坂を上り、階段を下り、石段を上がりと筋肉を鍛えるのにはもってこいの地形なのである。
それでも多くの人を惹きつけるサンモリッツは、穏やかなベルニナアルプスに囲まれているから、ベ
ルニナ鉄道やケーブルカー、ロープウェイなどを利用して行く展望台から気軽に絶景が楽しめるのが
最大の魅力だろう。ピッツ・ネイルやシグナル、ムオタス・ムライユの展望台などにヒョイと行って、
3000bの高さを味わえるって凄いことだ。それには「物価が高い分これ使ってね」という地元のお
詫びのような「エンガディン・パス」が大いに威力を発揮した。やっぱり高い交通費がこのカードを
使えばすべて無料になるのだから助かるよ。もっともこのカードを一番使わなかったのは私だけどね。
世界でも有数の晴天率の高さを誇るサンモリッツなのに、今週お天気はイマイチだった。ホテルのコ
ンシェルジェによると、平年に比べると曇りがちだった昨年に今年は似ているのだそうで。あちこち
で雨に濡れた方がいらしたが、一番雨に遭わなかったのも私だけどね。
サンモリッツでは冬季オリンピックが1928年と1948年と2回開催された。来週月曜日に向かうオー
ストリアのインスブルックも1964年と1976年の2回開催された。オマケを言えば日本も1972年札幌、
1998年長野オリンピックがあった。来週はインスブルックだよぉ。
そんなに高くちゃ行けないニャア
* 更新が早くて 7月 2週 を読んでいない方はクリックしてね