パクパク日記7年8月1週

            インスブルック Auf Wiedersehenまた会う日まで

 

 インスブルック旧市街  黄金の小屋根

 

7月 31日(月)オーストリア・インスブルックは快晴    1ユーロ€=約133

朝 オーストリア・インスブルック・ホテルグラウアー・ベア 朝食ヴュッフェ

 

   ご飯と味噌汁が嬉しい朝食

ホテルグラウアー・ベアのすぐ裏には私のお気に入り宮廷公園がある。散歩したり本を読んだりうたた寝したり・・

 

昼 インスブルック「シュティフツケラー」(自由食4人で)アスパラガスのクリームスープ39€、

  ミックスサラダ48€、6本ソーセージザワークラフト添え49€ @14

 

 

スイスのサンモリッツから先週月曜日、オーストリアのインスブルックに移動した。どちらも涼しく

て湿度が低くサラッと気持ち良い気候だから超過ごしやすい。日本を出発してから14日目となるか

ら、日本の蒸し暑い夏なんてもうすっかり忘れちまったよ、なーんてね(笑)。朝食会場に行くとム

チャ混み。М井夫妻は今日日帰りでザルツブルグまでドライブをされるので朝食を終えて出かけられ

るところだった。気をつけて行って来てねー。「サウンドオブミュージック」のロケ地全部見て来て

ねー。混み合うレストランでようやく4人席を確保し、A美さんから出汁入り梅干しと海苔を頂き、

美味しい朝食となった。部屋に帰りランドリーに出すものを纏めて伝票を書く。洗濯単価はサンモリ

ッツのホテルの5分の1以下だ。こんなに安いのなら全部洗濯に出したいくらいだぞ。今日の「ひよ

っこ」。お父ちゃ〜〜ん!A美さんとH部夫妻はKONTALTIL」まで買い物に出掛けられたので、私は

宮廷公園に散歩に。バス―カ砲みたいな機械を肩から下げて強烈な風で吹き飛ばして庭の掃除をして

いた。履いた方が楽な気がするけど。1時間半ほど歩いたり本を読んだりしてホテルに戻ると3人が

私を待っていた。「早目のお昼に行きましょう」。先週土曜日の夜、雨宿りに6人で寄った「シュティ

フツケラー」のテラス席で。メニューには毎年食べていたラザニアが消えていた。今日は肌寒いから

温かいスープが嬉しい。今日ランチ14€の安さだ。皆さんはハイキングのためちょっと遠出される。

夜 インスブルック・ホテルグラウアー・ベア(お別れパーティ)セモリナ粉の団子入りビーフコン

ソメスープ、ボイルドビーフ、カイザーシュマレンプラムコンポート添え、酒3点セット9€

 

 グループの皆さんとサヨナラ夕食会

 

今日の午後は大洗濯大会を実施。上着やズボンなどは今朝ドカンとランドリーに出したが、それ以外

の下着やら何やらをぜーんぶ洗ってしまった。つまり今着ているもの以外はすべて洗濯したってワケ。

西陽がよく当たるリビングの窓際に干して時々場所を変えるだけですっかり乾いたぞ。よしよし、と。

ハイキングから帰られた3人。風が強く当たるリフトに延々と乗ってムチャ寒かった由。お疲れ様。

私のグループ(途中帰国されたので旧S海グループ)は明日午後帰国の途につく。だから今夜がサヨ

ナラ夕食会。しかし、A美さんと私は1日延泊するので帰国は明後日だ。H部さんご夫妻もおられる

ことだし今日の夕食会に出ることにした11人でサンモリッツに来たが、途中で1人が帰られ、添乗

員S海さんもサンモリッツに移動される方を送って行かれたから明日帰国されるのは7人となる。し

かも2人は駅前のホテルオイローパに宿泊中。基本の日程はあるが、それぞれの都合で変更可能だよ。

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8月 1日(火)インスブルックは快晴

朝 インスブルック・ホテルグラウアー・ベア 朝食ヴュッフェ

 

   今朝はオムレツを焼いて貰った

  

      インスブルック旧市街は観光の中心地。中でも黄金の小屋根は町のランドマーク的存在

昼 インスブルック「サポリ」(自由食 2人で)ランチセット(サラダ・トマトスープ、チョイス

  パスタ:スパゲティツナ・オリーブ・ケッパー、ペンネアラビアータ)、スパゲティラグー、ビ

ール(小)A美さんにゴチになった!

 

 2人で完食? まさか!

 

朝食会場では6人全員一緒に食事。昨日レンタカーでザルツブルグまで「サウンドオブミュージック

ロケ地巡りドライブ」に出掛けられたМ井夫妻はモラス夫人から教えて貰った10か所以上のロケ地

をすべて回って午後8時にホテルに帰って来られたとか。トラップ大佐とマリアが結婚式を挙げた

教会が余りにこじんまりしていて驚いた由。写真を見せて貰ったが、映像で観る印象とはずいぶん

違うんだなぁとビックリ。H部夫妻とは味噌汁啜りながら別れを惜しんで、「また東京でお会いしま

しょうね。昼過ぎのご出発お見送り出来ずに申し訳ありません」。A美さんと私は午前1115分二

マニマしながら出かけた。素晴らしいお天気の旧市街を抜けて電車通りからちょっと入ったある店

へ。おぉ!1年ぶりの「サポリ」だ。2人延泊した理由はこの店にある。実を言えば、「サポリ」に来

たくて2人は帰国日を1日延長した。ナゼならこの店は毎年7月1ヶ月間バカンスで休業。今日帰国

するのでは一度も「サポリ」に来られないのだよ。最初は私一人残るつもりだったが、A美さん「私

もあの店のスパゲティラグー食べたーい!延泊しまーす」ということになった。嬉しいついでにサラ

ダ、スープ、パスタからピザ付きの5種類のランチから2つ選び、その上スパゲティラグーを注文し

て店の人に驚かれる。オバちゃんに「気は確かか」みたいなこと言われる。ひっひ。でもそんなたく

さん食べられるワケも無し。残してゴメンね、と言うとお兄ちゃん「多過ぎたんですね」。そうだよ!

夜 インスブルック「ヒマル」(自由食 4人で)モモ(ノンベジタリアン)115€、ククラタルカ

リ(チキンのマサラソース)10,9€、バターチキンカリーなど、ビール(大)2、赤ワインな

ど 4人で120

 

  

 М井さんの誕生日祝いに4人でカレーパーティ

 

はち切れそうなお腹を抱えて、帰り道はA美さんと買い物に勤しむ。素敵なブラウスをゲットし

ましたね。次は「スワロフスキー」本店ね。先週土曜日、郊外にあるスワロフスキークリスタル

ワールドの広い売店に行ったばかりだが、買い忘れたものもあるから。この本店はそれほど規模

は大きく無いが、旧市街の入口にあって立地は抜群。だから毎日中国から大量のお客さんから来

るのだね。次はインド人かな。私は地下のトイレを度々拝借しているので助かっているのだよ。

いよいよ明日は帰国日。ホテルに帰ってから旅支度を始めるが、まぁ明日の午前中もあるしなぁ

とゆっくりペースだ。夕食はホテルの隣にあるネパール料理「ヒマル」で。ネパール語でヒマラ

ヤという意味だ。当初A美さんと2人で予約していたが、やっぱり明日同じ便で帰国するМ井夫

妻も加わって4人でのカレーパーティ。時差7時間あるから、この時間日本では既に8月3日。

М井さんのお誕生日だ。それでは誕生日パーティは私がご馳走しますからいっぱい食べて飲んで

ねー。ネパール餃子とでも名をつけたいモモも相変わらず美味しい。カレーもっと辛くてもいい。

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8月 2日(水)インスブルックは晴れ

朝 インスブルック・ホテルグラウアー・ベア 朝食ヴュッフェ

 

  

 

昼 インスブルック・ホテルグラウアー・ベア部屋食 カップヌードルナイス(濃厚醤油味)

 

  

 

午前中汗びっしょりで荷造り。食料やらお土産やらが減った分、こちらで買った品物で大きなスーツ

ケースもキャリーバッグも膨らんでパンパンだ。荷物減らしもあって、持って来た非常食用のカップ

ヌードルナイス醤油味で早めのランチ。「朝イチ」を見ながら食べているともう日本に帰ったみたい。

ラモスさんやH名さん達に見送られてバスはインスブルック空港に向かう。午後2時半発オーストリ

ア航空でフランクフルトまで飛ぶ。インスブルックの町さよ―ならー。また来るかも来ないかもねー。

夜 ルフトハンザ航空フランクフルト=羽田ファーストクラス機内食(和食)

 

  

 帰路に思わぬ幸運が・・・!

 

午後6時05分発のルフトハンザ航空羽田行きに乗り込む。最終チェックインする時ボーディングカ

ードをカザスと小さな紙片がチュルル〜と機械から出て来た。「your newnumber 3A fastclass

と書いてあった。ゲェッ!!ナニ、コレ!機内でCAに紙片を見せたら「ОhFastClass!」と私を

3Aの座席に案内してくれた。ビジネスクラスの8Dに座ることになっていたのに、私だけ何で?ま

ぁ、ビジネスからエコノミーに移れと言われたのではないから良いじゃないか。そうね。ラッキー!

と苦手なシャンパンを啜っていると、隣に座った女性客が何と犬連れ・・キャンキャン・・キャンキ

ャン・・キャン。好事魔多しなのだ。キャビアは美味しかったが、その後の和食は恐ろしく不味くて。

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8月 3日(木)東京は曇り 安倍内閣改造

朝 ルフトハンザ航空フランクフルト=羽田ファーストクラス機内食(洋食)

 

  

 こんな席でも眠れない・・

 

ルフトハンザ航空のファーストクラスに乗るのはこれで5回目だ。過去4回はちゃんとタイマイの金

を払って乗った。その時機内食の和食、特にドイツ出発の和食は不味いから食べるべからずと学んだ

ハズなのに、突然の幸運に舞い上がってか、隣席の犬の鳴き声でストレスを溜めてか「ジャパニーズ

キュイジーヌ」なんて言ってしまったのだ。2食目も「ジャパニーズキュイジーヌ?」と聞かれて、

ブルブルッと顔を激しく左右に振ってしまったさ。それ程旨くも無いが、あの和食よりはずっと良い。

羽田空港には予定より早く1145分に到着した。恐れていた暑さがそれ程でなく肩すかしを喰った

感じ。有難いけどね。A美さーん、お世話になりましたー!М井さんもサナエさんもありがとうー!

夜 舟町「おちあい」お任せコース(冷製茄子の揚げ浸し、枝豆、とろろジュンサイ、和風しゅうま

い、イカから揚げ、もろキュウ、蓬そば)、ビール(小)、麦焼酎 @4500

 

  

 

飛行機が早く着いたお陰で、午後1時には帰宅した。やっぱり家の中は熱が籠っているなぁ。真っ先

に着替えて洗濯を開始し、インターネットで遅れていた送金をいくつか済ませる。次は溜まりに溜ま

った郵送物と宅配便の再配達手続き。荷物は明日午前中届くようにした。昨年までは姪のカオルがイ

ンスブルック滞在中2回来てくれていたが、今年はカオル夫婦がオックスフォード大学に行っている

から郵送物はレターロッカーのカギが開いてしまう位に溜まってしまった。読むだけで相当の時間が

かかるなぁ。しかし、タブレットやiPhoneでメールが通じたお陰で帰国後のメールチェックは

不要になった点は便利だ。午後の部の診療が始まった頃には近所のМ医院に薬を貰いに行った。何て

働き者の午後なんだべか。ハハハ。夕食は「おちあい」でほっこり。あぁ帰って来たんだなぁってね。

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8月 4日(金)東京は曇り

朝 家食 茹で卵、チーズ、納豆、「ローソン」のブランパン

昼 無し!

午後のおやつ 四谷三丁目「ANTENDO」アイスコーヒー、チーズタルト

 

   これランチがわり

 

留守中に入っていたお知らせに「雑排水の清掃 23階は8月4日午後」とあった。今日ではない

か。留守にするワケには行かない!と昼からずっと待っていた。午後220分ようやく清掃隊

がやって来た。台所、洗面所、風呂場にバキュームでドドドドッ・・・。終わったら240

だった。昼食抜きだからもう腹ぺこである。しかし、ここで食べてしまっては夕食に差し支える。

「ANTENDO」でアイスコーヒーとチーズタルトで済ませよう。「優秀買い物カート」を転

がして行ったので、洗剤とか柔軟剤とかトイレットペーパーとか嵩張る物ドッサリ買い込んだ。

夜 荒木町「おく谷」お通し:だるま芋おろしと青さ和え、冷やしキャベツ京風700円、焼き茄

650円、カレー大根500円、キビナゴ一夜干し650円、大山鶏手羽先胡椒焼き700円、焼

きそば800円、生ビール、麦焼酎「吉四六」ボトル @1万1930

 

 

夕食は「おく谷」へ。カウンターでお連れを待っていた方とお喋りする。幸運なことに将棋関係者の

方だった。藤井聡太四段が王将戦決勝トーナメント2戦で菅井竜也七段に負けたことを聞く。明日

のことを書くのも何ではあるが、翌日5日に春日井市で行われた「かすがいキッズ将棋フェスタ」

の公開対局で都成竜馬四段(27)に負けて何と「連敗」!但し、これは非公式戦なので記録には残

らない。都成竜馬四段とは6月7日、610日、711日と1ヶ月強で3連勝していたのになぁ。

14歳の少年棋士の強さに日本中が舌を巻いた藤井四段だったが今日明日の「らしくない負け」は

果たして棋士としての黄色信号なのか。イヤイヤ、人間誰だって負けることはあるわなぁ。イヤイ

ヤ、昨年の1224日クリスマスイブにプロとしてデビューして以来、34勝3敗って素晴らしい

成績なのだよ。勝率を計算してみてよ。やっぱり聡太君は凄い!将棋の話でおおいに盛り上がった

ので、私の食欲も全開。冷やしキャベツ京風は絶品の旨さ!あれ程気に入っていた塩辛チャーハン

をもうしばらく食べていないなぁ。ここのところ「ツマミになる」と焼きそばにハマっているのだ。

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8月 5日(土)晴れ  台風5号がジリジリと北上

朝 無し!

昼 家食 糖質ゼロ麺の玉ねぎ天と卵うどん、バナナ、ヨーグルト

 

 すぐ腹が空く糖質ゼロ麺

 

フランクフルトからファーストクラスにアップグレードされるというサプライズがあったものの飛行

機の中では相変わらず眠れないのだった。帰国後2日目になる昨日は留守中の「ひよっこ」など録画

などを深夜まで観ていてまたもや寝不足。で、来客も荷物配達も出かける予定が無い土曜日の今日は

思いっきり寝坊しようと決めた。一旦6時に起きたが「イカンイカン。もう一度眠らなくっちゃ!」。

目が覚めたら945分だった。頭がボーっとする。寝不足でも寝過ぎでも頭はボーっとするものな

のだね。だから、朝食は抜いてブランチとした。糖質ゼロ麺って素晴らしい商品だが、すぐ腹が空く。

夜 舟町「舟町一期」お通し:カツオ大根、万願寺唐辛子の煮浸し880円、彩り野菜とジャコのサラ

720円、鮎醤油焼き980円、どうもろこしのかき揚げ、海老しんじょサンド揚げ880円、生ビ

ール2杯、麦焼酎 @5060

 

 

午後タオルケットなど大物を洗濯して浴室に干した。浴室乾燥機のスィッチを入れると10秒もする

とシュルシュル〜っと消えてしまう。何度やっても同じだ。これはガスの浴室乾燥機が壊れたのだと

判断し。東京ガスのサービスセンターに連絡した。「なる早で直しに来て〜!!」。2時間程で来てく

れた。洗ったばかりのタオルケットが乾かないと今夜ムチャ困る。どうしても直してちょ!かなり時

間はかかったが無事直った。但し、これは応急措置であって、後日、本体をそっくり交換せねばなら

ないらしい。今日は2万3千円何がしだったが、数十万かかるんだって。マンションも14年目だか

ら交換も止むないだわなぁ。夕食は「舟町一期」で。トウモロコシがあるうちはかき揚げ食べるぞ!

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8月 6日(日)晴れ  広島原爆投下から72年   ボルト最後のW陸上100bで3位!

朝 家食 茹で卵2個、「ローソン」のブランパン、クラムチャウダー、バナナ、ヨーグルト

 

   ウサイン・ボルト最後の100bでまさかの3位・・

  

昼のおやつ 九州竹田のとうもろこし、「ANTENDO」のバターカステラ、お茶

 

   甘いトウモロコシ!

 

ロンドンで世界陸上大会が開かれている。100b男子で10秒を切る可能性を持った日本人選手が3

人もいて、サニブラウン、多田、ケンブリッジ飛鳥はいずれも準決勝に進出したから大盛り上がる。

しかし、世界の注目は、伝説的短距離ランナーとなったジャマイカのウサイン・ボルトの最後のレ

ースとなることだった。鉄人ボルトも30歳となり、自らの限界を感じているのだと思う。なんて

興味関心あるように書きながら、時差の影響でレースが行われる深夜というか早朝起きて観ないの

だから、ダメだよねぇ。普通に起きてから結果を見たら、はれ〜〜!あのボルトがまさかの3位だ

ったぁ!!!日本人で一番期待したサニブラウンは、準決勝のスタートで失敗して敗退していた。

はぁ〜〜。朝食後由布院からトウモロコシが送られて来た。ホントは7月末に到着したらしいのだ

が、長く留守していたので戻されて再送して頂いたのだ。お手数おかけしました。ご馳走様でした!

夜 家食 おでん(大根、卵、こんにゃく、鰯つみれ、玉葱天)、紀文のとうふそうめん風(蟹かま

・トマト)、野菜サラダ

 

  

 

帰国翌日の4日にパクパク日記を更新した。ならばちょいとゆっくりしていても良さそうなものだが

せっせと次のパクパクを作っている。長い海外旅行から帰ったばかりではあるが、実は来週火曜日か

5泊6日の国内旅行に出かけるので、そうも行かんのだよ。多少うしろめたさもあるのかもしんな

いね。そんな状態だから今日は一歩も外に出ていない。ならば買い物に行かずに有り物で夕食にしよ

うと考えた。冷蔵庫をゴソゴソ漁っておでんと豆腐素麺とサラダの夕食。立派じゃないかぁ。無酒日

           ___________

【今週の振り返り】

私の人生で一番長い旅は昭和54年の初秋の旅行だった。先ずはアメリカ研修旅行で異業界のトップ

の方々とロスアンゼルス、サンフランシスコ、コロラド州デンバー、ボストン、フィラデルフィア、

ニューヨーク各地を巡って著名な教授、例えばマサチューセッツ工科大学のポール・サミュエルソン

経済学教授や、ハーバード大学では以前駐日アメリカ大使も務めたエドウィン・ライシャワー教授の

お話を聞くというトップセミナーに私のようなものが参加していたのだから、今考えればまことにも

ったいなく、豚に真珠、猫の小判、馬の耳に念仏、犬に論語、兎に祭文(シツコイっての!)の体験

をしてしまったのだ。しかもコーディネーター兼通訳が日本の同時通訳の草分けで後に衆議院議員に

なられた國弘正雄氏だったのだから、いよいよもって貴重な機会をフイにしてしまったというかね、

申し訳なかったなぁ。その替わり、毎晩のように行われたお疲れ様会では、歌ったりお酒を誰よりも

たくさん飲んだりして活躍したのだよ。あら、違うか・・。そんな2週間を過ごして、皆さんが日本

に帰られる日、私だけニューヨークからコンコルドに乗って大西洋を渡り、ビューンとロンドンに行

ってしまったのだね。

 

ロンドン、ローマ、マドリッド、パリ、チューリッヒ、デュッセルドルフと回ったのが初めてのヨー

ロッパ。しかもたった一人での手配旅行だったからタイヘン!あの頃は海外旅行経験も少なく、英語

もダメ、ポケットサイズの六ヵ国語辞典だけが頼りというぞっとするような状況で3週間6ヵ国を回

ったのだった。パリで詐欺にあって(ホント!)虎の子10万円を取られるなんてアクシデントに遭

いはしたが、他は概ね何とかなって毎日3食食べたし、毎晩酒にもありついた。ただ、通算すれば5

週間にもなる欧米(順番は逆だけど)旅行になったから、地元の料理には飽きていた。旅の後半は日

本の食べ物の妄想に悩まされ続けた。立川駅の近くにあった小さな中華屋のベチャッとした柔らかい

焼きそばが食べたい!オヤジが中華鍋を振り終えて、豚小間肉と野菜と一緒に炒めた焼きそばを大き

なしゃもじで掬って「はい、お待ち!」という場面が何度も何度も頭を過ぎって、その度に生唾を飲

み込んだものだ。カレーも毎日のように食べたいと思った。そして我が家に帰った日にはどうしても

母が作った冷や麦を食べたいと願った。さつま芋、ごぼうと人参のきんぴら揚げ、隠元、かき揚げと

いった揚げ立ての天ぷらがドッサリ、キュウリと油揚げの千切り、茗荷、大葉、長ネギなどの薬味も

たっぷり用意した母の作る冷や麦のご馳走!あれを帰国して帰宅したら何が何でも食べたい!と渇望

した。家族全員がとんでもない麺喰いだったので、母は食事の途中でもひや麦のお替りを茹でるため

何度も席を立ったものだ。成田空港の公衆電話から「無事帰った」コールのついでに「冷や麦作って

おいてね」と注文を出したのは言うまでもない。

 

今年で6回の夏をインスブルック(前半はサンモリッツだけど)で過ごしたが、16日間という長い

滞在でも食事での不満や渇望感は少ない。中華料理屋がある、ネパールカレー屋がある、タイ料理屋

がある、韓国料理屋がある、巻物寿しは何か所かで食べられる。これらはいずれも旧市街近辺にあっ

て歩いて行くことが出来る。タクシーで2メーター位のイン川のホトリには和食の店だってある。そ

れに驚く程のイタリアンがあって、どこも安くて美味しい。延泊までして行った「サポリ」という店

のスパゲティラグーは週一で食べたい一皿だ。エクスカーションでたやすくイタリアの町に行けるが、

そこでパスタを食べては頭を傾げ「やっぱりパスタはインスブルックよね」なんて会話をしているの

である。そんなことでインスブルックという町は、食べ物から望郷の思いを募らせるってことには、

縁遠い町なのである。

 

今回はサンモリッツで一度やっただけだが、各自が持参した和モノを持ち寄ってビールを飲みながら

の「部屋食パーティ」も楽しい。A美さんが持って来られる「尾西」の鮭おにぎりにパリッパリの高

級焼き海苔をくるっと巻いてカブリつけば、もう一流料亭(料亭ではそんな物出しません!)級の美

味しさだ。これに誰かのタッパーがパカンと開く度に懐かしい味に出会えるのも「部屋食パーティ」

の魅力の一つ。きつねうどんを啜りながら、スーパーで買って来た信じられないほど安いビールを

グビグビ飲んで夜は更けていく。

朝になれば、旅行会社がお米や味噌など食材を準備しホテルが協力してご飯と味噌汁が用意されるの

も嬉しいサービスである。毎朝漬物やふりかけまで備えられているのだよ。まぁオーストリア人シェ

フが作るから時々味噌汁の具のワカメがビロビロに長いなんてこともご愛嬌ってことで。今回はH部

夫妻が「ごはんですよ」や「味付けメンマ」などを持参されたので更に朝食の食卓が豊かになった。

困るのはそんなご飯を他のアジアの客達が食べてしまうこと。無くなってしまうこともあるから朝食

は早目を心掛けた。38年前のヨーロッパでは、日本で食べている食事(和食という意味ではなく)

恋しさに一人悶々としていた若い女性(私のことだよ!)も、食生活でナニ不自由の無い長期滞在

を送ることが出来たのである。さてさて、良い時代になったものよのう。

 

                 アタイはカリカリが好きだニャ

 

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