パクパク日記8年1月1週

              マカオで新年を迎え、週末から都内のホテルへ

 

     マカオの正月  日本の正月

 

1月 1日(月・元旦祝日)マカオは曇り   1香港jHK$=約15円

朝 マカオコタイ地区・フォーシーズンズホテルマカオ「ベルカンサオ」朝食ヴュッフェ

 

 

 フォーシーズンズホテルマカオ「ロータス・ボールルーム」新年昼食会(お雑煮、帆立貝と赤

パプリカのマリネ 青りんごと昆布の酢漬け、根セロリチキンコンソメクリスピーフォアグラ

とガーリックチャイブサモサ、鱈のチョリソクリーム枝豆・トマト・パンプリンフリカッセ、

和牛サーロインとトリュフ スィートポテトピューレ・トリフソース、(ヌードル)、キャラメ

ルパンチェッタ、フルーツプラッター、コーヒー)、ビール、白ワイン、赤ワイン(飲み放題)

 

 バリトン歌手大山大輔氏のコンサートも!

 

今年初の食事もヴュッフェ。真っ先に行ったヌードルステーションで、牛肉と鶏肉のトッピングを

頼んだら、肉鍋か!というくらい入れられて往生した。これでサラダを食べれば満腹で粽なんどに

は手がつけられない。午前中はフリータイムでお天気が良ければホテル周辺をぶらぶらして写真な

んぞを摂ろうと思っていたが、元旦なのに生憎の曇天。じゃ外出はヤメにして紅白の再放送を観た。

元旦のランチはホテル2階の宴会場で全員揃っての「新年昼食会」だ。賑やかな中国式獅子舞で始

まり、会長の挨拶で乾杯。昼は飲まない主義だが、飲み放題なら飲むか(笑)。お雑煮は焼いた餅が

硬くて端っこを食べただけで終了。コース料理だったが、和牛サーロインはとても美味しかった。

食事後半からはバリトン歌手大山大輔氏の素晴らしいコンサートがあった。最後は皆さんご一緒に!

夜 マカオ ヴェネチアン・マカオ「ポルトフィーノ」(2人で)牛肉のカルパッチョ130HK$、

  ミートボールとリコッタチーズとトマト110HK$、ポルチーニ茸のリゾット220HK$、蟹

と海老のリングイネ210HK$、アサヒビール、赤ワインBonnyoonUSA490HK$(大S

子さんにゴチになった)

 

  

 

元旦の夕食は自由食。ランチ&コンサートが終わったのが午後3時。旅行会社からレストラン予約

承りますと言われ、なるべく量が加減出来そうなイタリアンをお願いした。何よりフォーシーズン

ズの隣にあるヴェネチアンの地下にあって近いから。レストランまでの通路の先にはカジノ。昔な

ら滞在中ずっと過ごしていただろうが、もう賭け事をする気は失せたから無視。今夜はワインも含

めて大S子さんが全部ご馳走して下さるというので、張り切って料理とワイン選びを担当。これが

ほぼ辺りで殊にポルチーニ茸のリゾットは素晴らしい味だった。ふと気づけば、斜め後ろの席には

旅行会社の会長と昼素晴らしいコンサートを披露された大山ご一家とピアニストの方が食事されて。

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1月 2日(火)マカオも香港も曇り

早い朝 マカオ・フォーシーズンズホテルマカオ「ベルカンサオ」朝食ヴュッフェ

 

  

 隣のヴェネチアンホテルはこんな  

 

昼 香港空港ユナイテッド航空ビジネスラウンジ ラクサ、チキンカレー、フルーツなど

 

  

 

昨年(って未だ新年になって1日しか経っていないけど)の28日に香港とマカオに来て、のんびり

したペースで旅を楽しんでいたが、帰る時はエラク早いのだ。集合が715分だからバゲジダウン

6時半、朝食レストランにも30分開始を早めて貰って6時半から、ということは起きるのは5

ね。そう言えば香港へ出発する日もそんな時間に起きたな。フェリー乗り場へ向かう車は私だけ別

の車でランド会社のI井さんが送ってくれた。この方には何かお世話になり、ずい分助けて頂いた。

フェリー乗り場から車椅子をお願いしたら、付き添ってくれた大S子さんと私はずっと別行動となり

同じグループのK沼・F橋ご夫妻とは飛行機に乗るまで一度もお会いしなかった。来た時のことを考

えれば、マカオからフェリーで香港九龍側フェリー乗り場、バスで香港空港ということになるのだが、

フェリーが空港のあるランタオ島の港につけば楽チンなのになぁと思っていたら、果たしてフェリー

はそこに着いたのだよ。やったね。車椅子を押すおじさんが連れて行ってくれたのはユナイテッド航

空ビジネスラウンジ。ここ初めてだ。今日の昼食は無しだなと諦めていたのだが、ラクサ、チキンカ

レー、スープにサラダにと料理がかなりあって良いじゃないか。その上このチキンカレーが素晴らし

い美味しさ!これ食べるために香港に来てもいいか、なんてね。朝食が早かったから空腹に詰め込む。

早い夜 ANA香港=羽田ビジネスクラス機内食(和食)

 

  

 

帰りの便の機材は私の好きなスタッカード式座席だった。観ても良いかという映画も何本かあった

が、中距離の機内では落ち着いて観るのは難しい。結局、20年近く前の「水曜どうでしょう」やら

「マツコの知らない世界」なんていつものお気軽ビデオをニヤニヤしながら観ていた。香港は行く

時は4時間半ほどのフライト時間だが、帰りは偏西風に乗って1時間程早く着く。ほら、もう到着。

2組のご夫婦と添乗員のK村さんにご挨拶して、大S子さんと一緒にタクシー。送って貰いました。

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1月 3日(水)東京は快晴 でも強い風が冷たい!

朝 家食 香港「正斗」の焼きそばと炒飯、揚げ茄子の味噌汁、バナナ、碁石茶

 

  

 

昨日香港空港のラウンジで私がチキンカレーなどをほうばっている時、大S子さんは長い距離を歩い

てフードコートにある「正斗」に行ってくれた。香港に来れば必ずと言って良いほど「正斗」の焼き

そばと炒飯を買い求め、大事に日本に持ち帰って「香港の味」を楽しむのが常だった。今回はいきな

りフードコートから遠いラウンジに連れて行かれたので男気に溢れる大S子さんが「任せて下さい!」

と買い出しに行ってくれたのだ。この店はその場で食べる人と持ち帰り客が長い行列を作る人気店で、

しかもメニューも極めて多い。ひとことで焼きそばや炒飯と言っても何種類もあるからメニューを見

ても目当てなものかどうかかなり迷う。入れて貰ったばかりのライン電話が鳴っているが、どこをど

うすれば良いのやら。そのうちメールが来て「どっちが良いのですか。S子さんが大きな荷物を抱え、

また長い距離を歩いて帰って来た。結構高いのにご馳走様でいいって?ありがとう&ご馳走さま!!

それをですねぇ、今朝頂いています。いつもの焼きそばと炒飯とは違ったけれど、香港の味がする!

昼 香港「正斗」の焼きそば

夜 荒木町「やくみや」(3人新年会)お通し:筑前煮、お正月プレート:紅白膾・煮卵・紅白かま

ぼこ・魚南蛮漬け・小肌・叩き牛蒡)1000円×2、白菜漬け500円、スルメ烏賊の塩辛600円、

海老フライ@300円×5本、四国風鶏唐揚げせんざんき800円×2、自家製チャーシューとネギ

の和え物700円、佐助豚の豚キムチ800円×2、すね肉のとろとろカレー800円×2、白飯×3、

生ビール2杯、麦焼酎 4合  3人で2万6000

 

  

 

澄んだ空が暮れなずみ、富士山のシルエットがクッキリと見えた今日の夕焼けは美しかった。今夜は

「やくみや」でA先生とマキコ夫妻と新年会。たいがいの店が休む年末年始、この「やくみや」さん

は毎年「カレンダー通り」。つまり火曜日の定休日以外は営業してくれるのだ。今年なら元旦営業、

2日は火曜日定休日、今日3日は営業ということになる。5時半にお店に行くと、もう2人は来てい

た。世の中、近い者こそ遅く来る。「あけおめ ことよろ」のご挨拶。彼らは都内のお家を大掃除し、

お節料理を作りながらの「古来の年末年始」を過ごされていたそうだ。店主サワさん手作りのお節や

正月から揚げ物2連発海老フライ、せんざんきをバリバリ食べ、焼酎もグビグビ飲んだ新年会だった。

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1月 4日(木)晴れ

朝 家食 「やくみや」のせんざんきを挟んだ「ローソン」のブランパン、野菜の生姜スープ、ヨ

ーグルト、碁石茶

 

  

 

昼 銀座「プロント」チーズと卵のアツアツパン、ハムと卵のマフィン、アイスコーヒー 計720

 

 

今朝NHKで、千葉県にある「マザー牧場」の中継をやっていた。牧羊犬(たぶんボーダーコリー)

のリードで、羊が漢字の「犬」の字を作っていく様が面白かった。「犬」型に餌を撒いておくのだそ

うだ。来年の干支は「猪」だからややこしいねぇ。1月、2月の歌舞伎座は、白鷗、幸四郎、染五郎

の高麗屋三代の同時襲名披露公演。演目は「箱根霊験誓仇討」、「七福神」、そして幸四郎と白鷗襲名

披露芝居となる「車引」と「寺子屋」。当初「箱根霊験誓仇討」は猿之助が飯沼勝五郎役で出演する

予定だったが、昨10月の怪我の影響で休演。今朝は忙しいし、じゃあ歌舞伎座近くでゆっくり昼

食を済ませて2つ目から観ることにしよう。ところがバタバタになってしまい、ランチは「富士そ

ば」にするか、隣の「プロント」で済ませるかに迫られた。「よし、人生初の富士そばにしよう」と

タクシーをつけると、何と店はシャッターが下りたまま。4日なのに立ち食い蕎麦店が未だ休み?

それとも閉店?仕方なく「プロント」でチーズと卵のアツアツパンなどを食べたら、何という旨さ!

夜 家食 「ゑん」の銀鮭の西京焼きなどいろいろオカズ、アボガドとトマトサラダ、キャベツと豆

腐の味噌汁、ご飯

 

  

 

新春の大型襲名披露とあって、場内は賑やかだ。あそこにいるのは白鷗夫人だね。立場としては新

幸四郎が一番タイヘンだと思うが、世間は新染五郎のことを「美し過ぎる歌舞伎会のプリンス」な

んて持ち上げている。金太郎ちゃんも声変わりもし、染五郎になったんだから頑張らなくちゃね。

「七福神」は、又五郎、扇雀、彌十郎、門之助、高麗蔵、芝翫、鴈十郎の7人が、恵比寿様から大

黒天まで目出度い七福神に扮して舞う華やかな舞台だった。「車引」。松王丸に幸四郎、梅王丸に勘

九郎、桜丸に七之助、藤原時平に彌十郎。この芝居もう十数回観たのだが、不思議なことに最後ま

で起きていたことが無い。「今度こそは」と目を見開いているハズなのに、松王丸が登場して暫くす

ると記憶が無くなって・・(汗)。元染ちゃん、ゴメン。最後は「寺子屋」。大好きな演目なのだが、

白鷗が大の苦手だから観たいような観たくないような・・。しかし、大怪我で今月幾つもの役を降

りた猿之助が、この芝居の涎くり与太郎役だけは出演するというので観ることに。猿之助の涎くり

与太郎なんて襲名披露公演ならでは「大ご馳走」で、怪我の腕の具合も観たいしファンなら必見だ。

彼が出て来るだけで場内は大いに沸く。アドリブで「こうしてリハビリ懸命にして出て来たんや」

とを背負えない東蔵と手を繋いでの引っ込みにこの芝居一番の拍手が送られた。早く全快して活躍

してちょんまげ。松王丸:白鷗、千代:魁春、武部源蔵:梅玉、戸浪:雀右衛門、春藤玄蕃:左團

次、園生の前:藤十郎、百姓吾作:東蔵。今日の白鷗は珍しく抑えた演技で、地味ながら登場人物

それぞれがシットリと演じた舞台はなかなかの見応えだった。ただこれまでで一番涙が少なかった。

帰り道、三越の地下食品売り場で買い物。味噌汁だけ作っての家食夕食。今年初の無酒日となった。

                 _______________

 

1月 5日(金)曇り  将棋羽生善治永世七段と囲碁井山裕太七冠に国民栄誉賞授与決定

朝 家食 「ゑん」のサラダ、キャベツと豆腐の味噌汁、ご飯、バナナ、碁石茶

 

 

昼 家食 「ゑん」のサラダ、キャベツと豆腐の味噌雑炊、ヨーグルト

 

  

 

昼前に携帯の地震速報が鳴った。新しいスマホでは初のことだったので大いに慌てた。テレビから

「倒れやすい家具から離れて安全な場所に潜り込め」というようなアナウンスが繰り返されるが、

こうゆう時、膝が悪い人間はエラク困る。机の下に潜ろうにも座れないのだから無理である。膝が

悪いと地震で一番に死ぬのか。大した地震でも無かったが2カ所で発生したことで機械が過剰反し

てアラームを出したらしい。でも夜中東京都内は震度4の揺れで飛び起きることになるんだけど。

パクパク日記12月4週完成しないまま、帝国ホテルに向かう。本館の部屋に入るともう6時だよ。

夜 日比谷・帝国ホテル「ラ・ブラッセリー」(2人で)鴨胸肉のフォアグラサラダ仕立て(小)

2000円、オマール海老のビスク2900円、帝国ホテル生まれのシャリアピンステーキ5300円、

小さなシューと温かいチョコレートソース1600円、カモミールティ900円、ヱビス生ビール

1200円、赤ワイン:ブルネッロモンタルチーノ(イタリア)1万3000円 宿泊者20%オフ 

2人で3万2824

 

  

 

1人なら何時にチェックインしても良いのだが、帝国ホテル滞在初日の今夜は大学時代の友人で

あるハッチャボと夕食の約束が6時半なのだ。本館12階からタワー館地下にある「ラ・ブラッセ

リー」に急ぐ。程なくハッチャボがやって来て、やぁやぁやぁ。何年ぶりかしら。彼女はちっとも

変っていなかった。久しぶりだから、お母様のこと、お姉さんご夫妻、5人の甥御さん、友人の皆

さんが息災かどうか話は尽きない。三宿にある彼女の家には何度泊まらせて頂いたことやら。東大

航空学科の教授であったお父様は宇宙航空研究所長や航空事故調査委員会委員長など歴任されたエ

ライ方だったのだが、ご自宅では酒友を務めさせて頂いた。東大病院に私が入院した時、お見舞い

にも来て頂き恐縮した。いつも美味しいお料理を作って下さったお母様は95歳になられた今もご

健在で広いお屋敷で一人暮らしをされている由。お世話になりっぱなしだったから、あぁ良かった。

お互いコースを食べる程量は要らないと言いながら、前菜、スープ、メインにデザートをペロリと

食べることが出来た。帝国ホテル生まれのシャリアピンステーキはやはり美味しい!また会おうね。

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1月 6日(土)晴れ

朝 帝国ホテル「インペリアルバイキングサール」朝食ヴュッフェ3800

 

  

     地上35階、地下4階の「東京ミッドタウン日比谷」は3月オープン予定だそうで

 

昼 有楽町「慶楽」海鮮チャーハン1440 

 

  

 

帝国ホテルに滞在しての楽しみの一つは朝食だ。ルームサービスも入れれば5種の場所から選ぶこ

とが出来るからだ。今朝は本館17階にある「インペリアルバイキングサール」に行く。ご存知の

ように、日本で初めての「バイキングレストラン」はここ。当時の犬丸社長が留学中だった村上料

理長に命じ、スェーデンの「スモーガスボード」を学ばせて現在のバイキングスタイルを築き上げ

たと聞く。初めてこのレストランに来た時は、料理が溢れていてあれもこれもとおおいに迷ったこ

とを覚えているが、あれから私も世界のホテルで朝食ヴュッフェを食べて来たから、今はそんなこ

とは無い。むしろ「初めて」にホテル側が拘っていて進歩していない感の方が強い。殊に中国系高

級ホテルの充実ぶりを知っているとここで満足しちゃアカンと思うのよ。「立ち止まるな、進め!」

だ。それでも、ここのエッグステーションで作ってくれるオムレツは素晴らしく美味しいのだよね。 

昼前ホテルを出てそのへんをぶらつく。正月が過ぎたばかりと言うのに、世間は今日から3連休な

のだそうだ。昼はいつか食べようと思っていた「慶楽」の海鮮チャーハンを食べに行こう。旨い!

帝国ホテル「レ セゾン」(2人で)3万4千円のコース(アミューズ:赤座海老、カンパチを敷い

たピスタチオのジュレ、パリジャンに見立ててポワローとじゃが芋のフォンダンをチキン風味

のジュレの上に鰹節クリームとキャビア添え、フォアグラのロワイヤルにバターナッツカボチ

ャのヴルテクリスティヤントにしたカカオとトンカ豆、フランス産舌平目を骨付きのままリソ

レして生姜バター人参のコンディマンテ、(オマール海老はパス)、(蝦夷鹿ロース肉の代わり

に  柑橘を香らせた和牛サーロイン 昆布と柑橘で柔らかく仕上げた脛肉のコンフィ+1500

円、プレデセール:パッションフルーツのソルベとチョコレート餅、赤い果実とシャンパンジ

ュレエルダーフラワーのソルベ、カモミールティ)、生ビール1400円×2杯、赤ワイン3万円

(ジュブレイシャンベルタンラヴォーサンジャック2000

宿泊者割引10% 2人で89001

 

  

 ジュブレイシャンベルタンラヴォーサンジャック2000の最後の1本を飲んだ

 

今夜は帝国ホテルのメインレストランの「レ セゾン」でA美さんをお招きしてのディナーである。

6時半少し前にレストランの前に行ってみると、既にご到着だ。泊まっている方が遅くなってはイカ

ンよね。A美さんとは昨年815日「紀尾井町三谷」でご馳走になって以来だ。あの時はお盆の中日

というのに土砂降りだった。さて、今日は何を頂きましょうか。トリュフ尽くしのコースを避けると

必然的に半年前と同じコースになってしまうが、美味しいから良いか。全部は食べられそうに無いの

でオマール海老は抜いて貰い、メインの蝦夷鹿に替わりに和牛サーロインにして貰った。半年前に飲

んでその素晴らしさに感動した赤ワイン・ジュブレイシャンベルタンラヴォーサンジャック2000があ

るか聞いてみると「最後の1本が残ってございます」やったね!フレンチは久しぶり、という食通で

あるA美さんに美味しいと喜んで貰えてホッとした。話は尽きないが、明日もあることだしまたね!

                  _______________

 

1月 7日(日)曇り午後から雨

朝 帝国ホテル「なだ万」和朝食3240円、コーヒー540円+サ+税

 

  

 悪くは無いが何だかツマラン

 

昼 日比谷シャンテ「リンガーハット」野菜たっぷり食べるスープ864円、餃子6302

 

   怖い程真っ青な空!

 

和朝食好きの私は、当然のように2日目の朝は本館地下にある「なだ万」に行った。焼き魚に小鉢、

温泉卵、惣菜、漬物など特に文句を言うことも無いのだが、ナゼか「あぁ〜美味しかった!」とは思

えない朝食膳なのが残念である。今朝次兄から連絡が来て、体調が今一つなので今夜の夕食は辞退し

たいということだった。元々別のご夫婦をお招きして「東京吉兆」の個室を予約していたのだが、ご

家族が入院されたことから来られなくなった。折角の個室だしと次兄夫婦を誘うと「行きたい」とい

うことだったのだが、愛犬の具合が心配なのと本人が風邪気味ということで中止。お店には個室を返

してテーブル席に替えて貰った。日比谷シャンテ地下2階で進めらていたレストラン街が12月に完

成したんだったなと思い出して行ってみた。四谷にある「ひつじや」が出しているカレー店を始め私

好みの店も何軒かある。迷うぞ。と言いながら「リンガーハット」に吸い込まれ。毎晩ご馳走続きな

ので糖質抑えて野菜を摂取しなくちゃ、という本能か。ここはチョイ高いけどなかなかの味であった。

午後のお茶 日比谷シャンテ「キハチカフェ」人参とパプリカのスムージー750円、コーヒー650

 

  画像1 映画「嘘ハ百」を観た

 

そんなつもりは無かったのだが、流れで映画を観ることになった。時間的にちょうど良かったのが

「嘘八百」。お気に入りの中井貴一と佐々木蔵之介のダブル主演だし、良いじゃないか。この2人が

冴えない中年古物商と陶芸家を演じる。目を瞑っていると速い台詞では中井貴一の声が「サラメシ」

のナレーションに聞こえてしまうし、私の中では佐々木蔵之介は未だ「ひよっこ」のシェフだし、蔵

之介と友近のちょっと足りない息子に至っては、ありゃ!「わろてんか」のアサリ(前野朋哉)やな

いの・・と映画を観ていながら自分の雑念との闘いなのだった。もっと素直に映画楽しまなくちゃね。

夜 帝国ホテル「東京吉兆」竹懐石コース2万1600円(梅昆布、平貝と車海老酒盗石焼、蟹のカルカ

ンの吸い物、お造り:鯛・大トロ・アオリイカ、富士山の器に入った八寸:車海老御前鮨・雲子・

田作り・松風・数の子・堀川牛蒡蒲焼き・あん肝・厚焼き卵・鱧蒲鉾・天豆など、ふぐの唐揚げ、

蕗と若竹煮、食事:クエのカマ煮付けと白飯、赤出汁、香の物、フルーツ)、生ビール870円、

麦焼酎「吉兆麦麗」ボトル7560円   @3万3517

 

  

 

そんなことで今夜の「東京吉兆」はテーブル席での食事となった。個室で賑やかに食べた方が楽し

いに決まっているが、一人でも十分に楽しめるところが私の強みだ。懐石コースが3種、すき焼き

懐石やしゃぶしゃぶ懐石なんてコースもある。真ん中の竹コースを選ぶという誠に日本人的な選択

をした私である。「東京吉兆」の本店の方には現役時代何度か行ったことがる。接待の席だったから

料理が美味しかったかどうか殆ど覚えていない。「される」のではなく、「する」方ね。お客様の酒

の進み方を見ながらお勧めし、声がかかれば真っ先に立って歌う、求められればお座敷で一緒に踊

るなんてこともヘイチャラだったのだから、昔の自分に恐れ入る。そんなことを苦笑しながら思い

出しつつコースを楽しむ。最近の悪い癖で1人でも焼酎ボトルを取って飲む私。少しは残したから。

                ______________

【今週の振り返り】

気が付けば年末年始自宅にいなくなって随分になる。随分ってどのくらい?う〜ん、かなりの年数

と言うことはわかるが、何時からかは即答出来ない。そんな時、タイヘン便利なものがある。自分

がどこで何をしていたかを詳らかに調べられるスグレモノ。パクパク日記である。ナハハハだね。

それに寄れば、自宅で年越しをしたのは2003年が最後。2004年からは軽井沢万平ホテルで年末年

始を過ごすようになった。以来、2012年は台北、2015年はパリで過ごしたが、軽井沢万平ホテル

で過ごした年末年始は11年に及ぶ。毎年大晦日の夕食は、万平ホテルのダイニングルームで、フ

ォアグラのポワレ、オニオングラタンスープ、それに信州牛のグリルを山葵醤油で食べることを習

慣としていた。客室に配られる年越し蕎麦を楽しみにし、元旦の朝は、「割烹 熊魚庵」でお雑煮

とお節付きの和朝食がお約束だった。こうして書いてみると、私ってまるで判で押したようなガチ

ガチパターン人間だわなぁ。仕方ないから、これから私のことは「夢子」でのうて「パターン子」

と呼んで貰いまひょか。

 

しかし、去年はニューイヤーコンサートで訪れたウィーンで、今年はマカオでと海外で年末年始を

過ごした。マカオに行ったのは3回目だが、最終訪問から35,6年という今回、そこには全く別

の街があった。だいたいが、あの頃には無かった町に建つホテルに滞在して、ご飯を食べ、お風呂

に入り、眠ったのだから不思議に思わない方がオカシイ。フォーシーズンズホテルは、マカオのコ

タイ地区に建っている。他にもベネチアン・マカオ、グランドハイアット・マカオ、クラウンタワ

ーズ、ホテルギャラクシー、ホテルオークラ・マカオ、コンラッド・マカオ・コタイストリップ、

ホリディイン・マカオ・コタイストリップ、リッツカールトン・マカオ、マリオット・マカオなど

大型で名だたる高級なホテルやカジノ、リゾート施設が数十軒もボコボコ建っていて、建設中のホ

テルもまだまだあるという、まさに「大型高級ホテル団地」のような様相なのである。ベネチアン

・マカオの前にはそっくりなべネチアの水路が流れ、完成したばかりのパリジャン・マカオの前に

は、2分の1サイズのエッフェル塔まであるのだよ。そして夜の帳が下りれば、各建物が自慢のネ

オンやライトアップで照らされ、金ピカギラギラの目が瞑れんばかりの眩しさである。「人工」と

いう言葉がピッタリの町、マカオコタイストリップ。

 

いったいこのマカオストリップって何?こんなん昔無かったやん!ここってどこよ!ま、落ち着い

て。今から順々に説明するでな、そこに座ってお聞きな。あれは昔々のことやった・・(そういう

のはカット!)は、左様で。つまり、ひとことで言えば「埋め立て地」。マカオの土地はマカオ半

島部と沖合に浮かぶタイパ島とコロアネ島だったが、深刻な人口密度を解消すべく1970年代から

タイパ島とコロアネ島の間の海を埋め立ててしまおうとマカオ政府は計画した。そして紆余曲折を

経て完成した埋め立て地は、2つの島の名前を合わせて「コタイ」と名付けられた。地図でみると

旧タイパ島とコタイと旧コロアネ島の面積は、1対1対1に見える。それほどの土地を埋め立てた

ということだ。当初は目的通り住宅が建てられたコタイ地区だったが、ある時から高級ホテル建設

地にとって代わった。そして現在のようなコタイ地区になった。半島と島の間は3本の長い橋で結

ばれている。

 

今でこそ「アジアのラスベガス」と呼ばれるマカオだが、昔私が来た頃は、田舎くさいカジノがあ

る町だった。香港から日帰りで遊びに来れば十分!という程の町。ところが。2000800万人だっ

たマカオ観光客は、わずか5年後の20051900万人と倍増した。この間にはカジノ経営権の開放

が功を奏し、2006年にはラスベガスを抜いて「世界最大のカジノ都市」となった。カジノだけでも

なぁと思ったのかどうかは知らないが、2005年には最も古いヨーロッパによる植民地としての歴史

的な財産を世界遺産に登録したらどうかと22もの歴史的建造物と8つの広場が一挙に世界遺産に

登録された。更に観光客が押し寄せることになる。そのためかどうか、人口密度解消のためにコタ

イ地区が完成したのに、マカオの人口は現在も世界有数の密度を誇って(?)いるのだ。街の財政

はウハウハだから、学校も病院も無料だし、市民には1人当り年間約10万円相当の年金が支払わ

れる。平均寿命も最高レベルだし、気候も温暖。この狭い土地に中国本土から移り住む人が絶えず、

現在は77万人位に膨れ上がっていると聞く。家が狭くたってお金困らん方がええやん、ってこと

なのだろうね。

 

香港に遅れること2年半後の199912月、マカオはポルトガルから中華人民共和国に返還され、

特別行政区となった。返還後50年間は「一国二制度」をもとに高度の自治の約束に拘る香港は、

なし崩しにしようとする中国政府に反感を持つ人達が多いと聞くが、マカオの場合はちょっと様

子が違うような。そもそも植民地時代の後半から本国ポルトガルはマカオに対して関心が薄く、

中華人民共和国政府の言いなりっぽい腰砕け宗主国だった。だからポルトガル語は公用語であっ

ても、市民の多くは広東語を話していたし、国力が弱っていたポルトガル政府を当てにする意識

は無かった。影響が極めて薄かった宗主国ポルトガルは静かに消えて行き、市民は実感が無いま

ま忘れてしまったって感じかな。私個人はポルトガル好きだけどね。

 

1513年マカオに初めて訪れたポルトガル人。その16世紀半ば、イエズス会の宣教師フランシス

コ・ザビエルはポルトガル政府の支援の下、マカオを拠点に東南アジア各地に布教活動を行って

いたと言う。それから500年。マカオは金ピカギラギラと光って潤っている。

 

                「今年は私の年!」とベル子

 

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