クパク日記8年2月2週

             パレスホテルで明けた今週。金曜日からパリ・オテルドクリヨン

 

   パレスホテル「クラウン」  パリ・オテルドクリヨン

 

2月 5日(月)晴れ     日本海側・北日本で大雪続く!

朝 大手町・パレスホテル「クラブラウンジ」和朝食セット+ヴュッフェ

 

  

        パレスホテルの和田倉噴水側客室からの素晴らしい眺め。皇居の青い屋根も見える

皇太子ご夫妻の結婚を記念した和田倉噴水       大手門から入ることが出来る「皇居東御苑」

    江戸城本丸跡や松の廊下後跡もあるが、月・金曜日は残念ながらお休み        パレスビルとパレスホテル

 

昼 大手町・パレスホテル「GRAND KITCHEN」グランドキッチンランチ4000円(じ

ゃが芋のクリームスープ、魚のココット:カサゴのサルスエラ タイム風味アサリ・ムール貝、

柑橘類のテリーヌと柚子風味ソルベ、コーヒー)

 

  

 なかなかのランチじゃった

 

昨日から大手町にあるパレスホテルに滞在している。20階クラブフロア和田倉噴水側の客室はお

値段が高い代わりに、バルコニーからの眺めは最高!右側は皇居で吹上御所だろうか青い屋根も

見える。時代が時代なら「お上を見下ろすとは不届き者め!」と鞭打ち百回とか島流しとか(無

責任に言っとります)にあったのかもしれないが、今は平気だよ。正面には皇居前の日比谷公園

が広々と横たわり、右側は大手町の高層ビル群だ。一番低いのは帝国劇場、その手前にはグンと

高さを増した東京會舘の建て替え工事が終盤に入っているのが見える。そして公園が尽きる向こ

う側には虎ノ門ヒルズや東京タワー。眼下には皇太子ご夫妻のご成婚を記念した和田倉噴水だね。

この景色を眺めるだけでも泊まった甲斐あったかな。朝食は19階の「クラブラウンジ」で代金は

宿泊費に含まれている。洋食ヴュッフェに加えシンプルな朝食膳を注文出来る。外国人客が多い。

大手門から「皇居東御苑」に入ることが出来る。行ってみたら「月曜日と金曜日はお休み」なん

だと!😢 はぁ〜と気が抜ける。この東御苑には将軍の住まいだった江戸城の本丸跡や忠臣蔵で

有名な「松の廊下」跡などもあるから見たかったんだけどなぁ。残念!仕方なくお濠の周りをよ

ろよろと歩いて散歩。白鳥も鴨も寒そう。ホテルに戻り「GRAND KITCHEN」でラン

チ。プリフィックスのランチセットが3種類あり真ん中のセットを選ぶ。メインは魚のココット。

夜 大手町・パレスホテル「クラウン」(2人で)エスプリコース2万1000円(スモールブーシ

ュ:オマール海老のフィナンシェなど、アミューズブーシュ:ホタルイカ春菊と新玉葱ソー

スカラスミを散らして、オシュトラキャビアと温度卵/ポテトのムースリーヌ/クレソンのジ

+2000円、フォアグラと蕪のポトフ仕立て 鴨の生ハムと新牛蒡、オマールブルーのロティ

 フナンシェール風、黒毛和牛フィレ肉のグリエ南瓜とチョリソー/緑豆とラールコロンナー

タ、フランス産チーズ、プレデセール:飴細工アイスクリームオレンジベスト、デセール:

ショコラのスフェールグアアラのフォンダングリオットのアイスクリームとクーリ、プティ

フール、カモミールティ)、生ビール1200円、赤ワイン:ブルネッロディモンタルチーノ 

カナリッキオディソプラ2011  2人で7万3181

 

  

 「牡蠣おこ」の話をしながらのフレンチ

 

先頃行った熱海に分厚い単行本を持って行った。500頁近い超大作で、本の内容から「読まねば」

とは思うものの、なかなか表紙が重くて読み出すことが出来なかった。長い間文庫本ばかり読ん

でいたしね。しかし、温泉浴びてふと読み始めたら、凄く面白い。読みやすい。で、あれよあれ

よと半分までは順調に読んでいたのだが、ズンズンと読みたくない時代に突入。読むペースがガ

クッと遅くなった。自宅ではなかなか読書という雰囲気にならないので、今回もホテルに持って

来た。あと150頁どうするか。読んだ!今日の午後。集中して一気に読み、薄暗くなった6時に

読了した!読後感想は複雑だ。でも「読み切った」達成感はある。読んで良かった。書かれた方

に大きな拍手を送りたい。今夜はSブーとフレンチだ。6階にある「クラウン」のアプローチが

なかなか洒落ていて「さぁ、美味しい料理とワインを召し上がれ」って雰囲気になってくる。席

につけば、ガラス窓の外は美しい夜景だ。Sブー登場。昨10月はありがとう!2人ともエスプ

リコースを注文した。このレストランは初めてだが、料理も雰囲気も接客も高いレベルで気に入

った。Sブーが選んだデセールのピアノチョコレート。思わず手を叩きたくなるような素晴らし

い完成度で「惜しくて食べられない」とSブー。地下の店でホールも予約で注文出来るらしいよ。

               ___________

 

2月 6日(火)晴れ   NY市場を受けて株暴落!    台湾東部で地震!

朝 大手町・パレスホテル「クラブラウンジ」和朝食セット+ヴュッフェ

 

  

 

昼 大手町・パレスホテル「GRAND KITCHEN」じゃが芋のクリームスープ1200円、

スパイシーベジタブルカレー(ミニサラダ・ライス付き)2400円、アイスコーヒー1000

 計5465

 

  

 

今朝バルコニーから吹上御所の向こうに富士山が見えた。自宅からも見えるが富士山は美しいぞ!

7時50分「クラブラウンジ」に朝食を摂りに行くと、8番目の客となった。食事したり、お茶を

飲みながらパソコンやスマホを覗いている7人は全員欧米系の客。日本人は私ひとり。そこに4人

やって来たが、これも欧米系。11対1。さらに4人欧米系で15対1になり「外国にいるのか」

と錯覚しそうになったが、17人目は日本人のオジサンでホッとした。ま、別にどうってことない

か、アハハ。昨日今日とニューヨークでドカーンと株が暴落し、世界の市場もそれに呼応してどん

どん下がっている。暴落の原因がハッキリしないから余計不安にもなるって感じなのかな。正午に

チェックアウトしたが、ランチ済ませて行こうと昨日と同じ「GRAND KITCHEN」へ。

ここでどうしても食べておきたい料理があるのだ。4種のカレーの他にスパイシーベジタブルカレ

ーがメニューに載っている。それにしよう。ご飯もカレーソースもたっぷりだ。ナゼ酸っぱいのか。

夜 舟町「おちあい」 お任せ(玉こんにゃく、そぼろふろふき大根、揚げ銀杏、和風しゅうまい、

  ふぐとイカ唐揚げ、芋鍋、雑炊)、ビール(小)、麦焼酎 @4500

  

  

 雑炊が胃に沁みわたる

 

今年になって1ヶ月余り経ったが、これまで旅行に行ったり、京都滞在だったり、東京にいても無酒日

だったりで近所のお店にちょびっとしか行っていない。それはイカンなぁと反省し、早速「おちあい」

に行った。今ごろ「今年もよろしく」なんて挨拶をお父さんとし合った。「お正月はいつものように山

形に帰られたの?お母様お元気でした?」とお父さんに聞くと、ご高齢のお母様は年末に亡くなられた

そうだ。前日までピンピンされていて12月29日に突然逝かれた由。享年101歳にして誰にも迷惑

をかけずにの大往生。アッパレである。寒い季節は「おちあい」の料理がひときわ美味しく感じるね。

                 ______________

 

2月 7日(水)晴れ

朝 家食 卵トーストサンド、豚汁、ヨーグルト、碁石茶

 

  

    我が家から見える冬の富士山               「アサいち」のこの3人も3末まで

 

昼 新橋「過門香」 プリフィクスランチセット(重慶麻婆豆腐、黒酢豚、ご飯、スープ、杏仁豆

腐)1500

 

  

 重慶風の麻婆豆腐だよ

 

昨日パレスホテルから見た富士山を今朝は自宅から眺める。「アサいち」で司会の3人が初めて

3月末で降板する旨を視聴者に語った。ホントに止めちゃうんだね、寂しいな。後任の女性ア

ナウンサーは決まったらしいが、イノッチの後任は検討中だそうだ。北日本や日本海側では記

録的な寒波。福井県の国道では、大雪のために立ち往生して数珠繋ぎになったトラックなどが

1400台!もう長い間雪の中の車に閉じ込められていて気の毒でならない。午前中乃木坂の歯科

医へ。これからの治療計画について映像を見ながら説明を受ける。長い話だなぁ。新橋に移動

してランチ。「七蔵」に行きたかったが、膝が痛いので並ぶ自信が無い。「リンガーハット」と

同じビルの4階にある「過門香」に初めて行った。プリフィクスランチで重慶麻婆豆腐、黒酢

豚を選んだ。どっちも味濃いのにね。日替わりのランチも1200円でコストパーが良さそう。

夜 舟町「無門」お通し:百合根と海老雲丹和え、蛍烏賊の甘酢漬け530円、ジャコと水菜サ

ラダ550円、大粒牡蠣フライ(小)、黒豚旨辛豚炎鍋、雑炊、生ビール2杯、麦焼酎「佐

藤」 @8511

 

 久々の黒豚旨辛豚炎鍋!

 

新橋駅で2枚のスイカにたっぷりチャージした。タクシーやコンビニでの支払いはスイカを使えば

超便利。京都など地方は殆ど使えないけど、東京は進んでいる。午後1時過ぎ、美容院に行った。

先月は40度の熱発した日で、熱があるのに「カラダがだるいから肩と背中揉んで」なんてお願い

していたんだった。帰宅してから、秋の旅行の日程表作成に時間を割いた。夢子さん、明後日から

のパリの旅、未だ準備何もしていないのに、どうして秋の国内旅なんてやってんのよ!プンプン。

怒っているのは誰だろう(笑)。ご近所ご無沙汰キャンペーン2晩目は「無門」。ここの牡蠣フライ

はドデカイから3個入りを2個入りに減らして貰った。久々の黒豚旨辛豚炎鍋は低温調理で食べる。

                 ______________

 

2月 8日(木)晴れ

朝 家食 チャンポンスープ、卵ツナサラダ、「ローソン」ブランパン、ヨーグルト、碁石茶

 

  

 

昼 家食 「日清」のどん兵衛 鬼かき揚げ天ぷらうどん

 

   鬼うまの「どん兵衛」

 

怠け者でも、明日朝出発なら今日はどんなことがあっても準備を済ませねばならないな。朝食後、

自分のヤル気スィッチが入るのを待っていると、ようやく。午後3時には何とか明日行けるよう

な体制になった。昼を食べに行く時間が無かったので、台所をゴソゴソさがしていたら「どん兵

衛の天ぷらうどん」が。初めて食べたが、まさに鬼うまかった!明日からピョンチャン冬季オリ

ンピックが始まるが、テレビでは北朝鮮の美女軍団がどうしたとか応援団がどうしたという話題

ばかり。これでは「ピョンチャン(平昌)オリンピック」ではなく「ピョンヤン(平壌)オリン

ピック」だと言う人もいる始末で。しかもその平壌では、今日軍事パレードが行われたらしいよ。

夜 舟町「仙水」先付:桜島大根猪豚巻煮、昆布大根600円、野菜煮(小)、ぶり照り焼き2800

円、海老真薯挟み揚げ・椎茸天・芹天 1800円、生ビール、麦焼酎 @1万1800

 

  

 今夜は稲庭うどん無しで

 

スーツケースは出来たから次は手荷物の準備か。イカン、イカン、うっかりパスポート忘れるとこ

ろだった。「海外旅熟練工」が泣くではないか。ユーロも忘れないでね!明日朝ではバタバタして

しまうので、今夜のうちに2月1週分をUPした。夕食は久しぶりに「仙水」に行った。3つの個

室は一杯で、カウンターにも先客が。ご繁盛で何よりだ。ボリュームのある料理を注文したので、

〆の稲庭うどんは食べんでも良いか。夢子さーん、明日は早起きするから深酒厳禁だよ。は〜い。

                 ______________

 

2月 9日(金)東京は晴れ パリは雪のち晴れ  平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック開幕

第1食 家食 茹で卵、ブランパン、生姜スープ、碁石茶 &第2食 羽田ANAスィートラウン

  ジ  きつねうどん、冷日本茶

 

  

 

第3食 ANA羽田=パリ ビジネスクラス機内食(和食)

 

  

「孤独のグルメ」は「シャンウェイ」。近所の「遊猿」店長も登場していた 毛沢東スペアリブ旨そう!

 

第4食 ANA羽田=パリ ビジネスクラス機内食(ガーデンサラダ、「博多一風堂」味噌ラーメン)

 

  

     パリ時間のランチ時に「博多一風堂」味噌ラーメンを食べる         パリ・シャルルドゴール空港は雪!

  

  コンコルド広場に面したオテル・ド・クリヨン     211号室はプレミアムスィートだった

   日本人のゲストには日本の新聞と日本語のホテルガイ        ド   コーヒーマシンは皮で覆って

    大理石のバスルーム            アメニティは可愛らしいBULY製で、歯磨きの柄は木製だった

 

第5食 パリ オテル・ド・クリヨン 客室にて おにぎり小、ビール、ケーキ、みかん

 

 

軽く朝食を摂って羽田へ。軽くきつねうどんを食べて機内へ。ANAの機内食はしっかり食べる。

パリまでの12時間余はたっぷり映像に親しむ。映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」。西島秀

俊と宮崎あおい、西畑大吾などが演じた満州時代はなかなかよく描けていたが、現代の二宮和也や

綾野剛の現代はそれに比べてチンケというかプアな印象で。西島シェフが作るヒレカツサンドや鮎

の春巻旨そうだったなぁ!ビデオ「ゆとりですがなにか」の4話、5話、6話、「孤独のグルメ」の

「シャンウェイ」編。結構前のオンエアされたものなので、昨年近所に出来た「遊猿」店長の修行

時代の姿が映像に入っている。どれも旨そうだが、毛沢東のスペアリブにはゴックンと喉が鳴るよ。

週刊誌2冊、文庫本1冊を読んだところでパリに到着。窓の外は一面雪景色。気温は0度だって!

車椅子をお願いしたお陰で、バスまでの雪道を歩かずに済んだ。雪だからか道は空いていてアッと

言う間に市内へ。そして今日から5泊するオテル・ド・クリヨンに到着。バスを降りると、あら〜、

晴れて来た〜。雪溶かしてねー。チェックインしてバトラーに連れて行って貰った客室は211号

室。プレミアムスィートだそう。パリ風のリビングにキングサイズベッドの寝室、大理石のバスル

ーム、そして広々したウォークインクローゼット。窓からの景色はアメリカ大使館の建物とちょっ

と何であるが、なかなか良い部屋だ。夕食はビールとおにぎり。ホテル製ケーキ、美味しいじゃん。

                 ______________

 

2月 10日(土)パリは晴れ         1ユーロ€=約135円

 パリ オテル・ド・クリヨン「ブラッスリードモン」朝食ヴュッフェ+オムレツ

 

  

    どこも絵になるロビー       中庭は2つある           大改装で室内プールやスパも

   マリー・アントワネットが愛したサロン ここで彼女はピアノを習った    当時のタペストリーも完全修復された

 サロンの優雅なバルコニーから見るコンコルド広場        バトラーチーフと日本人スタッフ佐藤氏

 4階にあるシグネチャースィートの「カール・ラガーフェルドスィートルーム」を特別に見学させて貰った

 いい夢を見られそうなベッド    大理石を刳り抜いた湯船があるバスルーム  ヴェルサイユ宮殿で使われていた洗面台

3つあるスィートで一番狭い部屋は猫好きなカール・ラガーフェルドの趣味が一杯!タオルは爪とぎ模様

        3つのスィートを全部借りると宿泊代は1泊200万円だそうで・・・

 

パリまでお飛行機で一睡もしなかったせいで、夜9時には眠くなり昨夜はコテンと寝てしまった。

するとトイレに起きた午前3時半から目がパッチリ!どうやっても眠れない。じゃ、起きてしまい

ましょとベッドを出たのが4時半。ネットで新聞読んだり、雑誌読んだり、本を読んだり、お茶を

淹れたりね。6時になったらシャワーを浴びて髪を洗う。既にお腹はペコペコだ。7時のオープン

時間前に「ブラッスリードモン」に行くと当然1番だった。カンタンなヴュッフェだけならヨーロ

ピアン朝食で55€だが、卵など温かい料理を注文するとアメリカン75€となる。たっぷりオニオン

とチーズを入れたオムレツを焼いて貰った。トマトケチャップが欲しいよ。午前10時から日本語

スタッフの佐藤氏によるホテルの説明とバトラーサービスのレクチャーが行われた。場所は2階に

ある「マリー・アントワネットサロン」。彼女のお気に入りの部屋でピアノレッスンを受けたとか。

バルコニーからコンコルド広場が一望出来るが、まさかその広場で自らの命が落ちるとはマリー・

アントワネットも想像だにしなかっただろう。パリでも最高級ホテルのオテル・ド・クリヨンでは

大改修後、パリのホテルでは初めての全客室対象のバトラーサービスを開始した。ギリシャ人のバ

トラー責任者から、遠慮せずに何でもバトラーに頼んで欲しいと説明を受けた。その後佐藤さんの

ご配慮で「カール・ラガーフェルドスィートルーム」を特別に見学させて貰うことになった。カー

ル・ラガーフェルドはご存知の通りシャネルを再興した著名なデザイナーだが、クリヨンの大改修

に当りゲストデザイナーとして招かれ3つのスィートをデザインした。一つの大理石を刳り抜いた

バスタブを備えたバスルームは5000万円かけたとか。猫好きカールの趣味もふんだんに取り入れら

れていてクスッと笑ってしまう。3つのスィート全部借りると1泊200万円と聞き笑いは凍りつく。

昼 パリ・モントルグイユ地区「エスカルゴ」ロックフォール風エスカルゴ、ヨーロッパへ鯛とポ

ワロネギのバターソース、レモンタルト、ロングコーヒー3€

 

  

  かつて食通の池波正太郎も訪れたレストラン    重さ700`!   モリエールが洗礼を受けたサン・トゥスタッシュ教会

 

ランチは「パリの胃袋」と呼ばれるモントグルイユ通リ周辺に向かう。12世紀からパリの中央市場

として街の食を支えて来たグルメ通りだ。もう12時を過ぎていたのですぐレストランに行くのかと

思ったら、フランス暮らしが長く街歩き大好きなガイド氏があっちだこっちだと案内してくれるか

ら草臥れちゃったよ。添乗員のK野さんと私は途中からレストランで待機。エスカルゴが名物の店

の名も「エスカルゴ」というのだった。オーソドックスなエスカルゴはブルゴーニュ風だが、この

店はブルーチーズのロックフォール風。私はブルゴーニュ風の方が好きだな。この後、皆さんは徒

歩でマレ地区に買い物散歩に行かれるというので、私とH本さんのご主人はバスでホテルに帰った。

夜 パリ オテル・ド・クリヨン 客室にて 小海老天ぷらそば、りんご

 

  

    ガルニエ宮オペラ座でバレエ鑑賞       豪華なホワイエ         今夜怪人は出ないと思うよ

「夢の花束」シャガールの天井画               前から3番目の席です!

         拍手が鳴り止まない終演後のカーテンコール          リュドミラ・パリエロとマチュー・ガニオ

 

今夜はガルニエ宮のオペラ座でバレエ「オネーギン」を観る。遅い時間になるので、出発前にササ

ッと天ぷらそばでカンタン夕食。ひとりタクシーで出かけた。オペラ座の隣のホテルにチョクチョ

ク泊まり、内部見学もしているオペラ座ではあるが、客席に座ってバレエを観るのは初めてである。

旅行会社に事前にお願いした23000円の席は前から3番目のほぼ真ん中。良いじゃないの。プ

ーシキン作「エフゲニー・オネーギン」を題材にしたチャイコフスキーのオペラ作品はあるが、こ

のバレエはオペラ曲を全く使用せず、チャイコフスキーのピアノ曲などを集めて編曲されている。

久々に観るオペラ座バレエ団は2度目だが、やっぱり素晴らしいなぁ。ことにオネーギン役のマチ

ュー・ガニオとタチアーナ役のリュドミラ・パリエロの踊りは感動モノだった。それもジョン・ク

ランコの振付・台本が凄いからだと思うが。終演後小雨が降る中、添乗員K野さんが大型タクシー

でバレエ鑑賞組7人を迎えに来てくれた。有難い!興奮でなかなか寝付かれない夜だった。無酒日

                 ______________

 

2月 11日(日)パリは晴れのち曇り

 パリ オテル・ド・クリヨン「ブラッスリードモン」朝食ヴュッフェ+フライドエッグ+野菜

 

  

ホテルに面したコンコルド広場を出発    エトワール広場の凱旋門     正面にグランダルシュ新凱旋門が見える

ゴッホ終焉地オーヴェル・シュル・オワーズに行く  左側はゴッホが描いたオーヴェル教会      白い建物は町役場

          少し小高い場所にあるオーヴェル城。最近、城内は独特な展示施設となった

 映像を巧みに使い、ゴッホや印象派の作家を紹介している       オーヴェル・シュル・オワーズの家

 

遅い昼 ロルボワーズ「Domaine de la Corniche」アミューズ:ツナマヨ、

  カヴァイヨン産グリーンアスパラガスのロースト生ハムと卵料理、帆立貝の蒸し焼き セロリ

  と黒トリュフ添え、ノルマンディ風リンゴのデザートメレンゲ添え、コーヒー

 

  

                    氾濫した場所もあったセーヌ川は今も水嵩がある

 

3日目の今日は、パリ北西にある小さな町オーヴェル・シュル・オワーズを訪れる。聞いたことあ

りませんか、オーヴェル・シュル・オワーズ。あのヴィンセント・ヴァン・ゴッホが37歳で生涯

を閉じた終焉の地である。情緒不安定でてんかんの発作も起こしていたゴッホは、画家仲間のピサ

ロの紹介で精神科医のガシュ医師を頼ってオーヴェル・シュル・オワーズに移り住み、僅か2ヶ月

で70点もの作品を描き続けた。しかし、麦畑でピストル自殺を図った彼は2日後の18907

29日にこの世を去った。ゴッホをずっと励まし、支えて来た弟のテオも半年後兄を追うように33

歳で亡くなる。彼らの墓はオーヴェル・シュル・オワーズにあり、兄弟が並んで眠っている。「画

家は死んでも埋葬されても、作品を通してのちの世代まで語りかける」。ホントその通りになった。

ロルボワーズに移動し遅いランチとなる。増水したセーヌ川を見下ろす見晴しの良いレストランだ。

夜 パリ「Les110de Taillevent(自由食)TheMenu44€(レンズ豆のスープ、仔牛のモモ肉

  と野菜、チョコレートアイスクリーム)、白ワイン14€、赤ワイン20€、赤ワイン18€、水

  チップ込みで110

 

  

 

パリに帰って来たのは午後5時過ぎだった。今夜の夕食は自由食である。K野さんの提案で希望者

6人は「タイユヴァン」のカジュアル店で、料理に合わせたワインを常に110本準備しているとい

う「Les110de Taillevent」に行くことに。ランチが遅かったので8時に大型タクシーで向かっ

たのだが、コンシェルジェがドライバーに伝えた住所が違っていたためあちこちグルグル回って遅

くなって、食事にありついた時はもう9時近かった。料理の値段は安いし味もまずまずで宜しい。

料理に合わせたお勧めワインは2勝1敗という感じか。「タイユヴァン」ワインショップの正面よ。

                  _______________

【今週の振り返り】

今週月曜日は東京大手町にある「パレスホテル東京」で目が覚めた。そして、日曜日はパリのパラ

スホテルの始まりである「オテル・ド・クリヨン」で眠りについた。どっちも「パラス」がつくホ

テルだったのは、全くの偶然である。

 

「パレスホテル東京」は、2012年5月17日に「パレスホテル」を立て直してスタートした。

パレスホテルの開業は1961年の10月1日(私の誕生日だね・笑)で、その前身は貿易庁管轄

の官営ホテル「ホテル・テート」で、開業したのは1947年。な、なんと私が生まれた年ではな

いか。ま、そんなことはどうでも良いわけで、皇居の真ん前なんて言う畏れ多い場所の立地につい

て「そうゆうことかぁ」と納得するのである。そのパレスホテルは、時々パーティで行く位の私に

とってフツーの存在だった。しかしフツーで無くなったのは、隣のビルで働くことになってからで

ある。ホテルが千代田区丸の内1−1−1。私が働いていたビルが1−1−2。住所を書く度に、

何か誇らしい気分になった。そのビルは重厚長大時代の花形だった某大手鉄鋼会社のビルで、経営

の方向を大きくギアチェンジする時に、私が働いていたカタカナ会社が店子で5フロアーを借りる

ことになったのだ。移転の時、「名門メーカーさんのビルに入るのだからくれぐれも粗相の無いよ

うに」と総務部から注意を受けた。おいおい、子供扱いすんじゃないよ!

 

銀座から大手町のビルへ。嬉しかったのは地下に社員食堂があったことだ。味は大したこと無いが

ムチャ安い。定食の種類も多く、小鉢もたくさんあった。移転直後は珍しさも手伝って、カタカナ

会社社員は大挙して社員食堂に押し寄せた。昼はもちろん、残業が多いから夜も。1回のランチ代

は、大家さん社員の3倍を超えていた。このビルの3分の1のフロアを借りているだけなのに、カ

タカナ会社が入居してから社員食堂の月間売り上げは3倍になったと聞いた。しかし社員食堂が無

い休日出勤時食事を摂ろうとすると大手町では路頭に迷う。まさに「食の孤島」なのだ。そんな時

隣のパレスが救いだった。地下にあった「ハミング」というカフェと「アイビーハウス」というカ

レー屋はお世話になった。夜の「ハミング」はカタカナ会社の溜まり場となって、騒ぎ過ぎて出入

り禁止になりそうなこともあった(らしい)。大手門の「皇居東御苑」に毎日のように見学客が吸

い込まれて行くのをオフィスの窓から見ていた。昼休みに行ってみようかと考えたたが、「いつで

も行けるしね」と思っているうちに、銀座7丁目のビルに移ることになってしまった。5年もいた

のに一度も「皇居東御苑」に行けずに。そしてパレスホテルは老朽化のため2009131日で一

時休館となり、3年後の2012年5月17日「パレスホテル東京」としてグランドオープンした。

 

「パレスホテル東京」は建て替えを機に高級化路線を取り、富裕層の顧客をガッチリ取り込んだと

聞いた。近所のビジネスパーソンが、仕事の合間にカレーやハンバーグランチを食べに行く気楽な

ホテルでは無くなったということだ。今回はそれを確かめるために宿泊することにした。確かに、

宿泊料は東京ホテル御三家の2倍以上だった。クラブフロアに宿泊したので朝食を摂ったクラブラ

ウンジでは8割以上が金持ちっぽい外国人客だった。ふーん、パレスホテル、うまいことやったん

だねぇ。しかし、どのポジションでもスタッフは礼儀正しさの中にもフレンドリーな雰囲気を持っ

ていて、「また来ようかな」と思わせた。そうそう、今度こそ!!と思って出かけた「皇居東御苑」

は月曜日で休園日だった・・・。

 

パリの「オテル・ド・クリヨン」。この建物はルイ15世が1758年に命じて造られたというか

ら、260年前のことだ。その後ホテルとしてスタートしたのも1909年で、ゆうに100年

は超える歴史を持っている。その間、昭和天皇始め、アメリカ歴代大統領や世界のVIP達が滞在

したパリ屈指の最高級ホテルである。場所からして凄い。パリのど真ん中のコンコルド広場に面し、

2階正面のテラスはマリー・アントワネットがお気に入りだった部屋から続いている。彼女はその

部屋でピアノのレッスンを受けていたと聞くが、そのコンコルド広場で後に自らの命を落とすとは

夢にも思っていなかっただろう。もうここまで書いただけで、「歴史やねぇ」と感心しきりでしょ。

その老舗パラスホテルが4年4ヶ月の大改修を終えて昨年7月5日再オープンしたと聞き、そのう

ち行ってみずばなるまい、と思っていたのだが、今週それが実現した。

 

2013年に閉鎖してオテル・ド・クリヨンは改修工事に入ったが、当初は2年程度の想定だった

と聞く。ところが改修を進めて行くうちに倍以上の時間がかかることが明らかになっていく。例え

ば、マリー・アントワネットサロンの壁にかかる大きなタペストリーの修理だけで3年かかった。

そのバルコニーの天井の彫刻の修理にも手を抜かず多くの人が関わった。長い時を経て古くなった

ものの本来の美しさを取り戻す修復作業に加え、これからの時代が必要とする新たな機能や「パラ

ス」昇格の要件も加えて行く。グランドフロア奥には、スパ、室内プール、美容院、男性用バーバ

ーなどが新たに設けられた。18世紀様式の客室とスィート全室も改装されたが、ゲストデザイナー

としてシャネルの再興者として知られる著名デザイナーカール・ラガーフェルドが招かれ、魅力的

なスィートルームも新設された。機会があって3つのうち2つを見せて貰ったが、そのたまらなく

お洒落な豪華さと3つのスィートで1泊200万円という宿泊費に、出るのは溜息ばかりで。しかも

そんな料金をものともせず、予約は好調というから驚くでないか。世の中、どんだけ金持ちがいる

んじゃ!

 

ホテルのアメニティは「ビュリー」が採用された。女性客が間違いなく「可愛い!」と小踊りする。

ベッドリネンは最高級の素材が選ばれた。私の部屋はキングサイズベッドだったが、掌でシーツを

撫でまわすとホント気持ちが良く、いつまでもそうしている私だった。バーカ、早く起きんかい!

素材でこんなに違うんだなぁと今さらながらに驚いた。機械が苦手(他にもいろいろ)なので一度

も触らなかったが、客室に備えられたエスプレッソマシンは皮で包まれていた。他にもいろいろ凝

って、改修費用はドカンと2億€(約270億円!)どんなホテルライフだったかは、来週のこの

欄でお知らせしまーす。

 

                カール・ラガーフェルドは大の猫好き!

 

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