パクパク日記8年8月3週

               火曜日から連続7年のインスブルック長期滞在

     

      ノルトケッテ  ホフガルデン(宮廷公園)

 

8月 6日(月)曇り         73回目の広島原爆の日

朝 家食 サラダ、卵サンドトースト、オニオンスープ、飲むヨーグルト

 

  

 

 家食 「Asahi」の野菜ちゃんぽん、とまと梅、バナナ、お茶

 

  

 

昨夜秋田から帰って来た。雷騒ぎで一時は欠航かと心配したが、大幅に遅れても無事帰って来ら

れて良かった。明日からインスブルックに行く私は秋田空港でヤキモキしていたのだよ。帰宅し

てから明日出発まで最低限食べるものをコンビニで調達して来た。昨夜洗濯したものから、持っ

ていく洋服を選んで荷物に入れる。従来の中では一番短い滞在とはいえど、それでも9日間の旅

だ。洗濯石鹸や洗濯ハサミ、非常食も多めに持って行こう。薬も多めにね。そんなことをしなが

らも11月の国内旅のホテルを予約をしちゃって。人気の宿は解禁日当日予約するべし、である。

夜 家食 ロカボナッツトッピングした夢子カレー蟹かま添え、減塩味噌汁

 

 カレーはナッツとも相性が良い

 

旅支度は何とか整えて、後は明日の朝更新すべくパクパク7月4週の作成に集中する。軽井沢に

滞在した1週間だからご馳走続きで日記を作るにもやたら時間がかかる。毎日粗食だったら早い

んだけどね、特段書くことも無いだろうから(笑)。それでも午後8時半【今週の振り返り】を

書き終わって作成終了。振り返りが無ければ作成もかなり楽なんだけど、止めたいと言うと誰も

が大反対だからやめられない。すぐ食べられる夕食を考える。「さとう」のご飯+レトルト夢子

カレー+インスタント味噌汁。準備時間10分!カレーにロカボナッツパラリとかけて。無酒日

                  ______________

 

8月 7日(火)東京は雨 フランクフルトは晴れ

第1食 家食 ツナ卵サラダ、ブランパン、オニオンスープ、飲むヨーグルト

 

 

第2食 羽田空港ANAスィートラウンジ お稲荷さん、玉子焼き、フルーツ、お茶

 

   朝食が早かったから10時には小腹が空く

 

第3食 ANA羽田=フランクフルト ファーストクラス機内食(和食)

 

       ANAのファーストクラスは8席。2−K席だった。機内食はだいたいは和食を選ぶ

       8月のオーディオプログラムはつまらない。「ラーメンヘッズ」を観たがつまらない

      飛行機に乗っていることをふと忘れてしまうようなコース仕立てだ。旨くは無いが

       焼酎がすすんでツマミも貰った。必ず観るのは「水曜どうでしょう」。17年前の作品だから大泉洋28歳!

 ビール、赤ワイン、麦焼酎をガブガブ

 

第4食 ANA羽田=フランクフルト ファーストクラス機内食(コーンスープ、一風堂味噌ラー

メン、アイスコーヒー)

 

  

 

5時半起床。集合時間は・・いえ今日は集合はしないのです。だって1人で行くし、見送りも無い

(断ったから)から。早過ぎる起床だが、長く留守するのでゴミの処理とか出発日はやることいろ

いろありますやん。シャワーを浴びたら汗が引く時間も考慮しなくちゃならないしね。ANAのビ

ジネスクラスが取れなくてファーストクラスで行くことになった。6月の「にっぽん丸」クルーズ

7月のロス・アナハイムスタジアム旅など行かなかったからお小遣いはあるわけさ。今年3月末

ベルリンフィルのイースター音楽祭の帰り、UPグレード券を利用してフランクフルトから帰る時

乗って以来のANAファーストクラスだ。いつもなら、これも観たいあれも観たいと悩む程なのに

8月のオーディオプログラムはナゼかつまらん。観たいものが無いよ。「ラーメンヘッド」を観たが、

面白く無かった。だからというワケでも無いだろうが、酒が進み過ぎてヤバい感じがした。悪い予

約は的中し、1時間程ウツラウツラして目が覚めるともうモーレツな二日酔いなのだった。バーカ。

第5食 オーストリア・インスブルック「グラウアー・ベア」おにぎり

 

 

もともとフランクフルト空港には5時間近くの乗り継ぎ時間があったのだが、現地時間午後4時過

ぎ空港に着いてみたら大混乱状態だった。何でもセキュリティシステムが作動しなくなり、AとZ

ゲートが数時間クローズしたのだそうだ。今はオープンになっているが。その間の閉鎖で多くの便

が欠航あるいは大幅な遅れとなり、利用客は右往左往で広い空港内を走り回っている。皆不安そう

でイライラして怒っている。私は例によって車椅子をお願いしたから走る必要は無かった(あって

も走れない😢)が、車椅子を押す係員は何度も何度も質問に答えるためストップせざるを得なかっ

た。やっと着いたルフトハンザのセネタ―ラウンジ内でも事情は同じで、乗り継ぎ便が飛ぶのかど

うか、搭乗時間やゲートはどこかを聞く客がラウンジの中で長い行列を作っているのだ。そんな中、

二日酔い(厳密には当日酔い)だわ、日本時間で真夜中で眠いわ、お腹がゴロゴロ言っているわで

絶不調体調なのだが、どうしても眠れない。本を読む気にもスマホを読む気にならない。ただただ

「あぁ〜シンド」と座っていた。4時間が過ぎ、迎えが来た。ラッキーなことにインスブルック行

きは飛ぶ。しかし45分遅れた。インスブルック空港にはH女さんが迎えに来てくれ、ホテル前には

旅行会社のスタッフ全員が出迎えてくれた。昨年と同じ316号室に入ると、午後11時半。日本時間

で朝6時半だよな〜。クタクタ。小腹が空いておにぎりを食べる。明日の朝食は止めておこうかな。

                ____________

 

8月 8日(水)オーストリア・インスブルックは晴れ  1€=約130

朝 インスブルック「グラウアー・ベア」朝食ヴュッフェ

 

    客室からはお約束のノルトケッテの山々がみえる。ゼンゼン寝ていないのに結構食べるじゃないか

ホテル会議室の1室をサマービレッジ用サロンとして開放している。今日のエスカーションやレストラン案内などの掲示が

 

 インスブルック「グラウアー・ベア」温かいビシソワーズスープ、サーモンフィレのグリルリ

ングイネとディル風味きゅうり添え、クレームビュルレフルーツ添え

 

  

 

昨夜ベッドに入ったのは午前1時だった。寝不足でその上二日酔いから立ち直っていないのに、ナ

ゼかなかなか眠れない。30分程ゴロゴロしてようやく眠りに付いたのだが、午前2時枕下に置いた

ケータイが鳴った!エェッ!誰だよ〜、折角眠れたのにぃ!電話内容は真夜中でも貰っても仕方が

ない内容だったが、起き出して別室で手帖を調べたり、電話かけ直したりしているうちに、眠気は

どこかに飛んで行ってしまった😢ベッドでゴロゴロしていたが、3時、4時、5時。ええい、もう起

きてしまえ!シャワーを浴びた。1日早く出発(私の方が一日遅れて出発したのです)されたS尾K

子さんとО田Y子さんとは朝食会場で待ち合わせていたが、昨夜「たぶん朝食には行けないことお

二人にお伝えしてね」と添乗員のI上さんにお願いしていた。でも、行きますよ、朝食。こんなに

早く起きたんだから。というか寝なかったのだから。広い朝食会場で別々の場所で食べていたから

顔を合わせてのは帰る頃だったが、無事数年ぶりにお二人と再会した。「これから数日間よろしく

お願いしますね」。お二人はホテル裏にある宮廷公園に絵を描きに出かけられるとか。私は超寝不足

とお腹の調子が悪いのでどこにも行かないよ。サロンで掲示をぼんやり眺めていたら「昨日皆さん

が召しあがったランチを夢子さんのためにホテルがご用意したので召し上がって下さい」というこ

とで1人レストランで食べたのだった。ビシソワーズが温かくて酸っぱかったのでビックリしたよ。

 インスブルック「グラウアー・ベア」(水曜日の夕食会)さつま芋のココナツスープ、セゲド

風グヤーシュポテトとサワークリーム添え、レモンタルト、生ビール大4€、白ワイン3€、赤

ワイン3€

 

  

 今日はS尾K子さんのお誕生日!

 

W旅行社がインスブルックでの長期滞在プラン「サマービレッジ」を始めて8年。私は2年目から

参加し、今年で連続7年目となる。5年間はインスブルック駅前にある唯一の5ツ星「ホテルオイ

ローパ」に宿泊していたが、昨年から旧市街に程近い「グラウアー・ベア」(4ツ星)にホテルを

移した。今年もベア滞在だ。10日、16日、30日と滞在期間があり、ホテルもオイローパとベ

アの他にもう1軒ある。滞在初日の午前中だけガイダンスがある他は原則自由。毎日数種エクス

カーションが用意され、各自好きなコースに参加(有料)したり、もちろんどれにも参加せず自分

で調べて出かけたり、街歩きをしたり。「何していても良い」、これが私気に入ってね。しかし、今

日は少し長く目を瞑ると深い眠りに落ちて行きそう。真昼間からグッスリ眠ってしまっては、夜眠

れなくなる。それは困る、ここはガマンだぁ!!午後3時頃本を読みだしたら3行読んだところで

座ったまま眠りの淵に・・。イカン、イカン、寝てはイカン。40分程コックリコックリしてしま

ったが、何とか難(笑)を逃れた。朝食以外食事も自由食だが、水曜と日曜日だけ夕食が付く。今

日は水曜日。朝昼夜とホテルでご飯を食べた一日だった。さ、もう寝ていいよ、ぐっすりおやすみ。

                ____________

 

8月 9日(木)インスブルックは晴れ    73回目の長崎原爆の日

朝 インスブルック「グラウアー・ベア」朝食ヴュッフェ

 

  

       朝食会場では旅行社が特別にご飯と味噌汁、ふりかけ、漬物などを用意してくれる

  

           インスブルック大学や博物館の背景にはいつもノルトケッテ(北の鎖)の山々が

        大好きな店「KONTALTIL」は地元で人気の店。今年も動物柄のTシャツをドッサリ買う

 

昼 インスブルック「auis」トマトクリームスープ52€、茸と野菜ゴルゴンゾーラチーズの

リゾット127€、水小3€ チップ込み22

 

  

       毎年訪れるレストラン「auis」でランチ。旅行社が準備した日本語メニューがある

 広くて静かで緑いっぱいの宮廷公園。ところどころからノルトケッテが見える

                          泊まっているのは公園の裏口からすぐ。正面に私の部屋の窓も見える

 

無事睡眠不足解消!昨日一日使い物にならなかったが、今日から活動を開始。って言っても特に何

をやるというワケでも無いんだけどね。朝食で嬉しいのは旅行社が、ホテルに依頼してご飯と味噌

汁が用意されること。それに添乗員の方々が毎朝漬物やふりかけ、お箸なども準備してくれる。ご

飯の上にふりかけや漬物をのせ、その上に長い間大嫌いだった目玉焼きを2枚載せて食べるのが気

に入った。旨い!きっと毎朝食べることになると思うよ。K子さんとY子さんは今日も公園でお絵

描き。私はこの街にあるお気に入りのTシャツの店に出かける。「KONTALTIL」という小さな店なの

だが、商品がシッカリしていて動物柄のイラストが何とも可愛いのよ。地元の人相手の店だから、

どんなにたくさん買ってもタックスフリーの手続きはしてくれないが。杖もあるから手で荷物を持

つのは厳しい。背負って行った空っぽのリュックに詰めて貰った。よしよし、これでお土産購入終

了。そのまま早めのランチに。何度も行っている「auis」だ。ここ数年いつもトマトクリーム

スープと茸と野菜ゴルゴンゾーラチーズのリゾットを食べている。ちょっと味が落ちたか?一旦荷

物をホテルに置いて、午後は宮廷公園に出かける。インスブルックで一番好きな場所だ。日陰のベ

ンチに座って本を読む。時折り爽やかな風がそよいで何とも気持ちが良い。2時間集中したから、

ようやく伊坂幸太郎読了。いつもならアッという間に読んでしまうのに、この本は時間がかかった。

夜 インスブルック「ゴルデネス・ダッハル」(3人で)パスタ入りスープ39€、チロル産仔牛の

ウィンナーシュニッツェル166€、生ビール大41€、赤ワイン39€ 3人で832€+チッ

10

 

  

 2人のお姉様と夕食

 

S尾K子さんとО田Y子さんとインスブルックでご一緒するのは今年で3回目である。と言って

も申し合わせての旅は2回。もっともインスブルックの前にウィーンの美術史美術館でホッコリ

休憩している時に同じ旅のグループだったこのお二人とお喋りをしたことがある。お二人はかつ

ての職場での先輩後輩。他人事でも無いけど、ずい分長い間のお付き合いだ。私は兄ばかりで姉

がいない。旅で会える二人の姉だ。但し、最年少の私が一番威張っているけど(笑)。滞在中自

由食の夕食は3回。姉二人に全く相談することなくレストランを決め、添乗員のMちゃんに予約

もお願いしてしまう身勝手な妹なのである。えへへ。今夜はその一段でインスブルックの象徴と

も言われる「黄金の小屋根」隣にある「ゴルデネス・ダッハル」を予約して貰った。ドイツ語で

ズバリ「黄金の小屋根」。この店にも日本語メニューがある。いつか皆さん召し上がったのと同

じでいいですね、とスープとウィンナーシュニッツェルを注文。「うん、そうそう、これよね」

と喜んでお召し上がりだ。3人とももう若いとは言えないから美味しいのに完食者ゼロだった。

                ____________

 

8月 10日(金)インスブルックは雨 午後から曇り 

朝 インスブルック「グラウアー・ベア」朝食ヴュッフェ

 

   

 両目玉焼き丼の作り方

 

昼 インスブルック「ソロ・ヴィーノ」トマトサラダ5€、スパゲティカルボナーラ14€、カプチー

177

 

  

          ようやく雨が上がったマリア・テレジア通り  アンナ記念柱も待ち合わせの名所

 

朝から天気が悪い。毎朝カーテンを開けて見上がるノルトケッテも今朝は雲で隠れて何も見えない。

こんな日、K子さんとY子さんは小国リヒテンシュタインのエクスカーションに参加して朝早くホ

テルを出られた。気をつけて行って来てねー!早めに朝食を済ませると、客室に帰ってネットで新

聞を読んだり、JSテレビで日本の放送を観たり。朝8時から朝ドラ「半分、青い。」が始まるのも

気が利いている。こんな天気の良い日は近くの店でランチにしよう。ホテルから2番目に近い「ソ

ロ・ヴィーノ」。以前は「ソロ・パスタ」という名前だった。去年美味しかったトマトサラダは「こ

れが?」と二度見するように変わっていた。スパゲティカルボナーラのパンチェッタもちょっと塩

辛くね?私が店にいた間4組6人の客に対し、店のスタッフ達6、7人はお喋りばかりしていたぞ。

夜 インスブルック「広東」(3人で)揚げワンタン39€、海老と野菜の炒めモノ158€、麻婆豆

123€、白飯、生ビール大42€、赤ワインボトル298€ 3人で692€+チップ10

 

 

午後雨もようやく止んだ。午後4時すぎY子さん(私と同じ名前)から電話があった。予定通りリ

ヒテンシュタインから電車に乗ったので、待ち合わせの「広東」で会いましょう、と。早めにホテ

ルを出て旧市街をゆっくり歩く。一年ぶりのインスブルックの街は相変わらず観光客が多い街だ。

エレベーター無しの2階にあるので上るのにちと苦労するが、毎年「広東」には来ている。特段美

味しくも無いのだが、ヨーロッパで食べる中国料理としては平均レベルだろう。6時半を少し回っ

てお二人が帰って来られた。往復6時間も移動されてさぞお疲れと思ったが、お元気でホッとする。

旅行会社が置いて行った日本語メニューで適当に注文。ってだいたい同じものを食べるんだけどね。

揚げワンタンも海老と野菜の炒めモノも麻婆豆腐もなかなか。お二人ともモリモリお召し上がりだ。

                ____________

 

8月 11日(土)インスブルックは晴れ

朝 インスブルック「グラウアー・ベア」朝食ヴュッフェ

 

   両目玉丼が朝食の定番となりました!

  

    ハプスブルグ家の宮殿は、ウィーンとここインスブルックにある。ホテルのすぐそばだよ

 

昼 インスブルック タイ料理「TH入I−LI−BA」豆腐と野菜のスープ49€、パッタイ

159€、水(小)27

 

  

 このタイ料理店も大好き!       多くの店や飲食店が入る市庁舎のビル    街の中心マリアテレジア通リ

 

旅行社のお勧めインスブルックの十数店のレストランとカフェには日本語メニューを置いてくれて

いる。私はそれ以外にもお気に入りの店が数店あって、その一つが市庁舎ビルにあるタイ料理店だ。

インスブルックの人もタイ料理がお好きらしく、かなりの席数の店も昼も夜も満席近くなる。特に

昼は市役所の職員がランチタイムにドッと押し寄せるから正午前に行くのが肝要。私2番に入店し

た(笑)。お腹を考えトムヤムクンスープは止め豆腐と野菜スープ。辛くなく普通過ぎた。いつも

食べるパッタイらしきものがメニューで見つけられない。店の人に「パッタイどれよ」と聞いた。

彼はパッタイがわからずタイ人を連れて来た。やっと食べることが出来た。パッタイわからなか

ったオジサンがお詫びなのかサービスですとライムやパクチーを持って来てくれた。よろしい!

午後のお茶 インスブルック「コーヒーショップカンパニー」アイスカフェラテ37

 

   カウフハウス・チロルの2階だよ

      「黄金の小屋根」前の広場は演奏や芸をする人達の舞台だ!     ロココ様式の「ヘルプリングハウス」

夜 インスブルック「ピアノBAR」(3人で)テンダーロインステーキペッパークリームソース

(小)サラダとレシュテ付き291€、生ビール大38€、赤ワインボトル30€ 3人で1205

+チップ10

 

  

 

インスブルックで唯一のデパート(と言っても専門店の集合)で毎年自分用のTシャツを買うのも

恒例である。一昨日行った「KONTALTIL」はプレゼント用の高級Tシャツ。その2分の1から3分

の1の値段のTシャツを買って主にパジャマ替わりに着るのだよ。カウフハウス・チロルという

そのデパートはトイレもあるし、地下にはベンチもあって便利だったのだが、地下のベンチは今年

無くなっていた。エスカレターで2階に上っていくと、アメリカ系のチェーンらしいコーヒーショ

ップがあって使い勝手が良い。冷たい飲み物もあるから、ここで暫くお茶しながら休憩できるのが

嬉しい。ホテルに帰って洗濯。既にホテルランドリーでパジャマやブラウスなどは出しているから、

下着や靴下、ハンカチなどね。リビングには西側にも窓があるから、午後の西日を浴びて洗濯物も

すぐ乾く。本を読みながら煎餅返しの要領で洗濯モノを引っくり返してね。洗濯が終われば着替え

て夕食へ。自由食の最後は一番のお気に入り「ピアノバー」だ。初めてサマービレッジに参加した

7年前、愛知県のY脇さんに連れて来て貰って以来、毎年来ている。サラダとレシュテが付いてい

るからテンダーロインステーキペッパークリームソースの小さいサイズだけ注文すれば満腹になる。

ワインは私が選びましょう、いつものことだけど。この3人でどんな話をしているのか。まぁいろ

いろだが、よく出る話題は「チコちゃん」。全員がチコファンで、いつの間にか私がチコちゃん!!

                ____________

 

8月 12日(日)インスブルックは晴れ  日航機事故から33年

朝 インスブルック「グラウアー・ベア」朝食ヴュッフェ

 

  

ハプスブルグ家の基礎を築かれたマクシミリアン1世も商店街でご活躍だ

これが2657枚の金の瓦が使用された「黄金の小屋根」と呼ばれるバルコニー。マクシミリアン1世がここから祭を見物した

                   青空がよく似合うインスブルックの旧市街

              何でもキラッキラにしてしまうスワロフスキーだよん

 

昼 インスブルック「カフェ・ザッハー」(3人で)グヤーシュスープ75€、ザッハトルテ71€、

アールグレイ52€、水大8€

 

  

「カフェ・ザッハー」でグヤーシュスープとザッハトルテを頂くのも毎年の楽しみです

 

早くもインスブルック滞在も6日目となった。エクスカーションには一つも参加せず、毎日その辺

をウロウロしているだけだが、それでも一日の歩数は5千歩を優に超えて8千近い日も。そのせい

かどうか朝の膝体操を始めると右足膝がムチャ痛い。痛くて曲がらない。毎日100回やることに

している膝曲げは15回で断念。う〜む、である。今日は8月12日だからあの日航機御巣鷹山墜

落大惨事から33年目となる。ということは私の父が亡くなって33年経ったということでもある。

その年の7月27日に亡くなってとんでもない暑さの7月30日が葬儀だった。アッという間に新

盆が来て、たくさん頂いた岐阜提灯の灯りをつけて一人過ごしている時、あの事故の一報をテレビ

で知った。あれから33年か。今日も昼間は1人街歩き。晴れ上がった青空をバックに旧市街の写

真を撮りたい。あぁ良いなぁ、この街はやっぱり青空に映えるねぇ。飛行機雲もいい仕事している

よ。ここにはスワロフスキーの本店がある。お土産追加をここで選んでいると、携帯が鳴った。Y

子さんだ。「カフェ・ザッハー」に行きたいんだけど一緒に行ってよ」「はいはい、それではこの後待

ち合わせましょう」。急いで買い物をして向かった。「チコちゃんがいないと食べたいもの注文出来

ないんだもの、お願い!」って。すっかりチコ扱いだよ。チコでーす、5歳でーす!グヤーシュス

ープとザッハトルテと紅茶で丁度良いランチとなる。この店はいつだって空いていて静かで良いね。

夜 インスブルック「ヴィラ・ブランカ」(チロルの夕べ)セモリナ粉団子入りコンソメスープ、ほ

ろほろ鳥のロースト、杏茸のクリームソース人参添え、デザート、ビール大5€、赤ワイン5€

×3杯

 

  

 インスブルックの町名となったイン川にかかるイン橋   パッチャーコーヘルの山     お馴染みのチロル音楽3人組

           フリッツ・クラフト観光局顧問はサマービレッジ受け入れ側の顔だ

                  添乗員皆さんの民族衣装でのダンスも恒例だよ

                  S尾さん誕生祝いの花火付きデザートにビックリ!

 

毎週水曜日と日曜日の夕食は用意される。しかも日曜日はインスブルック市観光局が「チロルの夕

べ」にご招待してくれるのだ。夕方迎えのバスに乗り込む。会場は幾つかあるが、今夜はノルトケ

ッテの麓にある「ヴィラ・ブランカ」。ベランダから正面にノルトケッテの山がよく見える。インス

ブルック観光局長としてサマービレッジ成功に尽力されたクラフト氏は定年になった今も顧問とい

う立場で活動を続けられている。チロルの夕べでは複数回参加者を表彰する儀式があるのだが、3

人はお願いして「表彰辞退」した。K子さんは4回目、Y子さんは3回目、私は7回目だけどね。

そして添乗員の民族衣装でのダンスなどの余興があるのも恒例だ。今夜の赤ワインはバカ旨である。

              _______________

【今週の振り返り】

日本以外で好きな街を3つ挙げよと言われたとする。あなたはどう答えますか?

私はそれほど考えずとも3つに絞れる。パリ、香港、そしてインスブルックである。そのこころは、

パリが「ときめく街」ならインスブルックは「安らげる街」、香港はズバリ「美味しい街」ってこと

で。アハハ。他の2つは今回割愛してインスブルックについて語りたい。

 

オーストリアは、胃袋を横にしたようなカタチをしている。そんな言い方をするのは私だけだと思う

けど。首都のウィーンが胃袋の入口噴門近く、つまり国の東部にあるのに対し、モーツアルトの生ま

れ故郷ザルツブルグは幽門辺り、東西真ん中近くの北部に、そしてインスブルックは十二指腸辺りの

国の西部に位置している。この説明でよくわかったでしょ?アハハであるね。十二指腸辺りは随分細

くなっているから、インスブルックからアールベルク峠を越えてちょっと北に行けばドイツ、真下に

行ってブレンナー峠を越えればイタリア、もうちょっと西に行けばリヒテンシュタインとスイスがあ

る。北側と南側を山々で囲まれた標高574bのチロル州の州都でもある。アルプス都市だからウィ

ンタースポーツが盛ん。これまで1964年と1976年の2回の冬季オリンピック、パラリンピックも2

回、2012年にはユースオリンピックが開催された。現在も現役で活躍しているジャンプ台「ベルクイ

ーゼル」は街のどこからでも眺められる。

 

ハプスブルグ家の王宮はウィーンの他にはこのインスブルックにしかない。この王宮はマリア・テレ

ジアによって見事に改装された。マリア・テレジアは小さい凱旋門の建設を命じた。表は長男の結婚

を祝す喜びに満ちているが、その裏は結婚直後に急死した夫君フランツ1世を悼む悲しみが彫り込ま

れている。そんな歴史を持ち、ワルツ発祥の地チロル州の州都でもあることからインスブルックは舞

踊会の街でもある。街の大きさというか小ささを勘案すれば、ウィーンより多くの舞踏会やカーニ

バルがシーズン中に開かれるんだって。旅行者の私らにはあまり関係ないけどね。王宮の前にはチロ

ル州立劇場があり、オペラやコンサートなどが演奏されている。スポーツ以外に芸術も盛んな街だ。

ゆったりした地方都市なのに雅びな面を持つインスブルックだ。

 

1泊や2泊、市内観光して次の目的地に移動していくツァーと違って、サマービレッジは長期滞在す

る。長い人は30日!しかもグループでの行動はほぼ無いに等しく個人が勝手自由に過ごす。各人

があちこち行くのだから、よほど安全で安心できる場所で無ければ危険が大き過ぎる。その点、イ

ンスブルックは超安全なのだ。女性ひとりが夜歩いていても怖くない。これまで7年間毎夏過ごし

たが、一度も怖い目にあったことは無い。とはいえ、犯罪はきっと街のどこかで発生しているのだ

ろうが。ヨーロッパで安心して長期に滞在出来るなんてムチャ貴重なことだ。

 

長く滞在する街は、食べ物が美味しくて、しかも物価が安くあって欲しい。美味しいですよ、安い

ですよ、ここ。イタリア人が結構住んでいることもあってイタリアンが充実している。チロル料理

も旨い。中華料理や韓国料理、日本料理、タイ料理、ギリシャ料理などもある。有名なカフェもあ

る。旅行会社が「ここお勧め!」という店には、全メニューを日本語に訳した「日本語メニュー」

が備わっているから、ドイツ語がわからなくてもひとりでご飯食べられちゃうのだよ。凄く便利!

街にはあちこちにスーパーがあるのだが、安いんですよ、何でも。私は1500ml入りの水ボトル

や缶ビールなどを買うのだが「こんなに安くていいんですかぁ」と申し訳ない位なのだよ。ここに

住む人達が皆「住みやすい街!」と言うのはムベナルカナだね。何だかおかしな話になるが、イン

スブルックの水道水はアルプスの雪が溶けた水で天然のミネラルウォーター。しかもヨーロッパで

は珍しい日本の水質に似た軟水だ。なのにいつもペットボトル入りのミネラルウォーターを買って

飲んでいるのは私だ。この年になっても自分で自分のことがわからない。

 

インスブルックが素晴らしいことのおまけ。私が小学校と中学1年までのイタイケナ少女時代を過

ごした長野県大町市とも姉妹都市締結をしているのだよ。さすがじゃないか、インスブルック。来

夏も行くからねー!たぶん行くと思うからねー!

 

                来ニェンは連れてけニャア

 

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