歌舞伎を2回観て木曜から京都へ、日曜から有馬温泉へ
浅草・浅草寺 京都「木山」
1月 6日(月)晴れ
朝 家食 「やくみや」せんざんきとポテサラ、「下鴨茶寮」のだし巻き卵、サラダ菜とトマト、玉
葱とじゃが芋豆腐の味噌雑炊、飲むヨーグルト
象が描いた絵ですって!巧い!
昼 歌舞伎座にて「赤とんぼ」のミックスサンド800円
初春大歌舞伎公演 昼は軽く「赤とんぼ」のミックスサンド 場内には紅白餅花しだれ
夜 家食 「升本」の隅田川弁当、「えん」の鶏肉ときゅうりのニンニク和え、林久衛門商店のほた
てお吸い物、柿
初旬大歌舞伎昼の部に行く。正月の目出度い歌舞伎であるが、何だか私的には出し物がショボいな
ぁと感じて1つ目の「醍醐の花見」は失礼して2つ目の「奥州安達原 袖萩祭文」から行く。でも
よく考えてみれば、源氏と奥州安倍一族の争いに巻き込まれた親子の悲劇だからこれも新春っぽく
無い。何でこの演目なんだろう。半分以上がしんしんと雪が降る寒い場面での悲しいお話でシンミ
リしちゃう。安倍貞任は芝翫、宗任に勘九郎、八幡太郎義家に七之助、袖萩に雀右衛門、直方は東
蔵、浜夕に笑三郎。次はガラッと明るく「素襖落」。太郎冠者に吉右衛門、大名某に又五郎、太刀持
鈍太郎に種之助、姫御寮は雀右衛門、次郎冠者に鷹之資。狂言を元にした松羽目物で明るくユーモ
ラスな舞踊劇。吉右衛門丈は1月これ1本だが、終盤の激しい踊りで汗びっしょりの熱演だった。
最後は「河内山」だったが、白鷗の河内山宗俊だったのでこれも失礼して歌舞伎座を出る。遅刻し
て来て早退ですかい、夢子さん。ごめんよ、これから先の人生そう長いとは言えないのだからガマ
ンする時間はなるべく少ない方がよろしい。三越の地下で買い物。升本の売店の人に大丸東京店地
下売り場の撤退について聞いてみた。「そうなんですよ、あそこ売り場面積が小さ過ぎて中途半端
なので撤退したんです、ご心配おかけしました」店が潰れたのかとの心配は無くなったが、当分大
丸東京店への出店は無いだろうって。残念ですなぁ。「升本」の隅田川弁当夕食で3日続きの無酒日
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1月 7日(火)曇りのち雨
朝 家食「えん」のアボカドトマトサラダ、茹で卵、チーズ、ブランパン、ベーコンと野菜のスープ、、飲
むヨーグルト
遅い昼 浅草「じゅらく」浅草店 海老フライ牡蠣フライ定食1298円
久しぶりの浅草公会堂
夜 浅草「ふぐ玄品」ふぐ醍醐コース5940円(湯引き、てっさ、唐揚げ、てっちり、雑炊、デザー
ト)+焼き白子(タレ味)1980円、オールフリー550円、麦焼酎「八重丸」ボトル3850円
@1万2570円
夜が早い浅草仲見世 そういえば以前ここに来たね 何となく寂しい一人鍋席
焼き白子にタレをつけたのは失敗だった! 麦焼酎ボトルもほぼ飲む ケンタッキーフライドふぐ なんちゃって
侘びしいひとりふぐちり鍋
鍋の後雑炊は食べたが、デザートは要りません
雷門も夜は空いている
今日は冷たい雨が降っている。気温も低くどうも意気が上がらない空模様だ。久しぶりに浅草歌
舞伎を観に行く。毎年1月の浅草公会堂は若手歌舞伎で以前は毎年のように観に来ていた。午後
2時タクシーを降りると、この寒い最中中国人観光客と思しき女性たちが、レンタル着物姿で傘
を差して佇む姿があちこちに。この寒いのにそんな恰好で寒くないのか!二部の開場まで未だ時
間があるのでサクッとランチするかと探すが、どうも飲食店が少ないアーケードに入ってしまっ
て暫く探す。ようやく見つけた路面店は何と「じゅらく」だった。懐かしねぇ、この店。今もあ
るかは知らないが、上野の坂の下に店があった。入ったことは1度位しか無いが、ここにしよう。
海老フライ牡蠣フライ定食1298円はおかずのわりにご飯がドカンと。半分残した。食べている
間に隣のテーブルにやはり着物姿中国人6人客が。浅草ってそうゆう街なんだな、今は。さて浅
草公会堂の新春浅草歌舞伎二部の演目は「絵本太平記 尼ヶ崎閑居の場」と「仮名手本忠臣蔵
一力茶屋の場」。日替わりの新年の挨拶は橋之助。芝翫と三田寛子の長男だ。「絵本太平記」の武
智十兵衛光秀に歌昇、武智十次郎光義に隼人、嫁初菊に米吉、光秀妻操に新吾、光秀母皐月に梅
花、旅僧実は真柴久吉に錦之助。本能寺の変後主君尾田春長を討った息子の暴挙を嘆いていた武
智十兵衛光秀の母皐月を光秀は、真柴久吉と間違って刺してしまい、おまけに初陣の息子十次郎
光義は重傷を負い、祖母と共に亡くなってしまう。大河ドラマ「麒麟が来る」は未だ始まってい
ないが、壊滅する光秀家を描いていて観る者は「はぁ〜〜」と深い溜息。「仮名手本忠臣蔵 一力
茶屋の場」は大星由良之助に松也、寺岡平衛門に巳之助、赤垣源蔵は歌昇、富森助右衛門は隼人、
お軽に米吉、大星力也に橋之助、斧九太夫は大谷桂三。もう何度も何度も上演されている大人気
演目に若手が挑んだ。結論を先に言えば、かなり立派な芝居であった。松也も巳之助も米吉もな
かなかに演じたのだ。今は立派な中堅役者を務めている人もこの浅草若手歌舞伎で技を磨き、経
験を積んで大きくなって行ったからね。午後6時半に舞台ははねたから浅草で食事をして行こう。
雨は既に上がっていた。人がまばらになった仲見世を歩いて駅の方向に行ったところに「ふぐ玄
品」という店があった。何だか見覚えがある。「1人でも大丈夫?」と言うとお一人様席に通され
た。そこで旨いとは言えないふぐ醍醐コースと麦焼酎ボトルを注文。そそくさっと食べ飲んだ。
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1月 8日(水)激しい雨午後から晴れ 各地の沿岸部台風並の強風
朝 家食 「えん」の人参サラダ、トマト、茹で卵、チーズ、ブランパン、モロヘイヤと卵のスー
プ、マンゴー、飲むヨーグルト
マンゴー好き!
昼 無し!
夜 荒木町「松庵」(2人で)お任せ(青森のあん肝青森すりりんご載せ、フカヒレ茶碗蒸しと干
し貝柱出汁で炊いた飯蒸し、千葉の真カジキの昆布巻、八寸:自家製カラスミ・粕漬け鱈子・
干し柿巻・子持ち昆布・白バイ貝・菜の花辛子和え・蒲鉾・卵焼き・花山葵)、天然焼き白子
の聖護院蕪みぞれ吸い物、鰻丼、那須牛A5イチボ炭焼き柚子胡椒と米酢ソース、仙鳳跡焼き
牡蠣の温かい蕎麦、ジャージー牛の苺ミルク、栗きんとん)、オールフリー、麦焼酎ボトル
2人で5万3090円
冬なのに春の嵐。今日はそんな日だ。東京は昼まで激しい雨が降ったが、日本海側、太平洋側とも
沿岸部では極めて強い風が吹き海は大荒れで特大の春一番だったようだ。寒中見舞い状の筆耕依頼
の発送準備中、依頼文書と住所のリストを印刷しようとしてハタと困る。インクが無いからとプリ
ンターが動かないのだよ。暫し考えA先生にファイル転送→A先生がプリント→私宛ファックス送
付の図式を思いつきお願いした。出かける前なのにA先生やってくれた。ありがとう!助かりまし
た!無事宅配便で出すことが出来た。そんなことをしているうちに昼を食べることも、今日売り出
し(ゴールド会員の)歌舞伎座チケットを購入するのをうっかり忘れて大慌て。2月の昼の部は松
嶋屋の「菅原伝授手習鑑」なのにナンテことだ!午前10時開始なのにもう2時!それでも何とか
右端だが最前列を抑えられてホッとする。次は電化製品比較検討のためビックカメラへ。午後4時
に売り場でA先生と待ち合わせしている。京都のマンションの新築時、今の住まいの買い替え、と
ここ数年で3回目となるので、慣れたものでテレビ売り場から始めてレンジ、トースター、炊飯器、
ポットなどの台所用品、洗濯機、コピー機、音響用品、暖房用品、最後は冷蔵庫と着々と購入品を
決めては写真撮影。つまり、ここでは買う商品を決めるだけで買わないのだ。ビックカメラさん、
ごめんなさい。最後に何度も落っことしてヒビが入りまくりのスマホカバー。ビックカメラで貼っ
て貰うと1時間待ちとなるというのでA先生にどこかで貼って貰うことにして荒木町へ。「松庵」
は久しぶりだ。お疲れ様の乾杯の前に店の照明を明るくして貰ってスマホカバーを貼って貰った。
私がやれば500%空気バリバリ入ってしかも真っ直ぐは絶対出来ない。ありがとう!それではお疲
れ様でした!今夜も松丸さん、手のこんだ美味しいご馳走をたくさん用意していてくれた。こんな
贅沢していいんかい、と思いながら頂く。大きな白子!〆の蕎麦にも仙鳳跡の大きな焼き牡蠣が!
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1月 9日(木)東京も京都も晴れ
朝 家食 野菜サラダ、トマト、茹で卵、チーズ、ブランパン、モロヘイヤと卵のスープ、マンゴ
ー、飲むヨーグルト
マンゴー好き!
昼 新幹線車内にて 「崎陽軒」シウマイ弁当860円
🎶 嬉しいな 崎陽軒のシウマイ弁当 嬉しいな 🎶 急に富士山に雲がかかって
夜 京都・堺町通竹屋町通下ル「木山」2万円会席コース(井戸水白湯、車海老と慈姑・海老芋の
白味噌椀、清酒「天縁」(福岡)、カラスミ餅、三宝柑器の炙りふぐとふぐ煮凝り・数の子・黒
豆、白甘鯛と胡麻豆腐蕪のみぞれ汁、お造り:茨城沖のクエと昆布森の生ウニ昆布佃煮と塩で、
茨城の本鴨塩焼きと低温調理した太葱 6年モノカンズリと岩塩で、辛味大根おろしを敷いた
煮穴子と菜の花、芹と堀川牛蒡の胡麻和え、焼き立て炭火焼白子、蛤とクレソンと蕗の薹の揚げ
物、選ぶ食事:蟹玉〆丼(漬物、粕汁)、牡蠣茶漬け、水菓子:ポンカンジュース、金柑餡のミ
ニどら焼き、お薄)、オールフリー、麦焼酎ダブルロック×3杯 @2万8500円
今夜は選ぶ食事は蟹玉〆丼と牡蠣茶漬けの2品のみ。最初のカラスミ餅が効いた!
珍しい金柑餡のミニどら焼き お薄で仕上げ
出来たら毎日晴れていて欲しいものだが、東京と京都を移動する日は晴天だとことさら嬉しい。新
幹線の車窓から富士山を眺め、撮影したいからである。毎回毎回そうする。通る度に撮影を試みる。
だから座席は常に富士山側のD席を取る。「絶好の富士山撮影日和!シメシメ」なんてほくそ笑ん
で東京駅から乗り込んでも、ナゼか富士山にだけには雲がかかっていて涙を飲んだことも幾度か。
それほど気難しいお山なのである。日曜日から宿泊するホテルに荷物を送り、京都に向けて新幹線
に乗る。シウマイ弁当を食べてから富士山撮影準備。今日もそうなりかけたが、何とかギリギリっ
て感じだった。京都駅の伊勢丹地下で食料品を買って京都の家へ。今年の冬は暖かいせいで1ヶ月
以上空けてあった京都の家はそれほど冷えていなかった。昨冬は凍っていたホホバオイルもトロン
としていた。京都初日からいきなりのご馳走だ。「木山」。昨秋次兄夫婦と行くつもりが、ピンチヒッター
大阪のキョウコ夫婦と行って以来である。車海老と慈姑・海老芋の白味噌椀がカラダ中に染み渡る
ようだ。しかし、2品目に苦手とする餅がカラスミ餅として登場した。1年で1個食べればそれで
終了としている餅。今年は元旦にハノイの日本食レストランのお雑煮で食べた。なのにこんなにた
くさん食べるんだぁ。その代わりというワケでもないだろうが、焼き立て炭火焼の白子が思い切り
大きかった。餅がズシンと来て選択食事は6品のうち2品と消極的。でも蟹玉〆丼贅沢に旨かった!
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1月 10日(金)京都は晴れ
朝 京都家食 RF1の海老カツ、海藻とジャコのサラダ、チーズ、ブランパン、国産野菜と生姜の
スープ、飲むヨーグルト
箱根湯治中のK崎チャコ
昼 京都・東洞院三条下ル「三条尾張屋」 鶏カレー蕎麦950円
カレーはやっぱりうどんか?
午後のお茶 八百一本館「ザ・ブレッド」アイスコーヒー280円
大根1本100円!春キャベツ1個100円!うれし野トマトはこんなだよ
「ザ・ブレッド」で八百一本館店内を眺めながらコーヒー飲むのが好き!
夜 京都家食 ぶり大根、京都野菜入り30種野菜のサラダ、ほうれん草のお浸し、ひきわり納豆、
生野菜、ご飯、玉葱とじゃが芋豆腐の味噌汁、紅まどんな
3人分ですかぁ?ってK岩に言われた
京都の朝。良いお天気だ。嬉しい。昨日伊勢丹で仕入れて来たサラダや海老カツなどで朝食の支度。
ウッカリしてブランパンを焦がしてしまい、焦げのヒドイ部分を除いて食卓に載せた。昨日から
申し込みが始まった4月のお芝居のチケットの申し込みをする。当ってくれ!と祈りながら。東
京と京都の家食を比較すると、圧倒的に京都の方のレベルが高い。その大きな理由はマンション
のすぐ傍に「八百一本館」があるからだ。安くて新鮮な食材を近所で入手できるのだから、張り
切って買い物に行こうというもの。四谷三丁目には「丸正」があるものの、近所と言っても私の
足では10分はかかる。京都は1分。だから「丸正」に行くのが面倒で2軒隣のコンビニでテキ
トーなものを買ってしまってね。今週は日曜から有馬温泉に出かけるから量は少ないが、「三条
尾張屋」でカレー蕎麦を食べてから「八百一本館」に買い物に行った。大きな大根も大きなキャ
ベツもブロッコリーも100円ポッキリで買いはしないものの「いいなぁ」と嬉しくなる。「八百
一」は八百屋だ。だから「八百一本館」の肉屋や魚屋などはテナントで、惣菜デリカ、グロッサ
リーやパン屋、レストランなどは八百一の経営だ。今夜は家食にしたのだが、食卓に載せられな
い程の皿数になった。でも殆ど野菜だから良いことにする。K岩がこれは3人前かって。無酒日
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1月 11日(土)京都は晴れ
朝 京都家食 生野菜、玉葱とじゃが芋豆腐の味噌雑炊、紅まどんな、飲むヨーグルト
今日も比叡山がよく見える 京都五山送り火で有名な大文字山も
昼 京都家食 大葉と鯵天のせ細うどん、人参の胡麻和え、紅まどんな
夜 京都・丸太町通千本通東入ル「四季なかむら」1万3千円お任せコース(三重のみかんジュー
ス、鮑と生ウニの蒸し寿司、お造り:ぶり・鰆・鯛 おろし辛味大根、蛤真丈と金時人参餅入り
吸い物、鯖と大葉のトーストサンドイッチ、味噌漬けサ―ロン肉と膾いくら、蟹の春巻と蕗の薹天ぷ
ら、白子、鯛と鰻と百合根入り蕪蒸し、鯛とカラスミと小豆の炊き込みご飯、漬物、赤出汁、白
味噌プリン大根赤ワイン煮桂花陳酒のジュレ、黒豆練り込んだ蕨もち)、ノンアルコールビール、麦焼酎
「兼八」トリプル3杯 @1万8900円
1月らしいコースでした
お天気の良い冬の朝、東京四谷のマンションにいると台所の窓から富士山を眺めてから撮影する。
京都ではダイニングの窓を開けて東山を眺める。中でも比叡山や京都五山送り火で有名な大文字
山をしみじみとね。かなり前に比叡山には行ったことがあるが、信長が比叡山延暦寺を焼き討ち
した時は燃え上がる炎が京の街からよく見えたと聞くが、そりゃ見えるわね。そうそう、この焼
き討ち後の処理を信長から任されたのは明智光秀で、それがキッカケで後に坂本城を築くことに
なるのだ。大河ドラマ「麒麟が来る」は沢尻エリカの1件で放映が遅れ、来週の日曜日から始ま
るんだった。東京の「丸正」では売っていない紅まどんなが「八百一本館」では未だ売られてい
る。昨日箱買いして次兄宅に送ろうかと依頼したら「もうピークは過ぎているので自家用ならと
もかく贈り物にはお勧め出来ません!」とキッパリ断られた。一昨年だったか、枇杷好きのA先
生に箱入りの枇杷を送ろうと思ったら「枇杷は傷つきやすいので送るのは止めて下さい」と断ら
れた。潔くて良心的でもあると思いながら、「う〜む、気がきなぬな」とムッともしている。夕
食は「四季なか村」へ。以前「御幸町つばき」で料理長をやっておられた中村さんが独立して開
店した店だ。三重県出身でコースの最初には必ず三重県の柑橘類のジュースが振る舞われる。一
昨日「木山」でまさかの今年2度目の餅を食べたのだが、3品目の吸い物にも焼いた丸餅が!食
べた。今年は3回も食べた。ワンオペ期間も多かったが、無事お弟子さんが入店されて安堵した。
「年末お節の注文は受けたの?」「はい、550注文頂きまして」「えぇっ!」総出で作ったそうだ。
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1月 12日(日)京都も有馬温泉も曇り
朝 京都家食 レタスとトマトと卵のスープ、切り干し大根煮、ひきわり納豆、チーズ、ブランパ
ン、(最後の)紅まどんな、飲むヨーグルト
来たばかりの京都も暫く留守にする
昼 無し!
早い夜 有馬温泉VIALAannex有馬六彩・日本料理「澪里」藍会席1万2100円(八寸:福鉄皮
とうるいジュレポン・金胡麻豆腐・鰊昆布巻・数の子奉書巻・焼き目枡長芋・五目豆・鬼面人参
・金棒牛蒡・鰯煮、お造り:寒ブリ・鮪 熊本の透明醤油で、甘鯛と焼き穴子の湯葉蒸し、黒毛
和牛と野菜、〆鯖磯辺巻、ご飯、香の物、薩摩汁、チョコババロア)、ノンアルコールビール660円、麦焼
酎「黒閻魔」ボトル4950円
VIALAannex有馬六彩のスィートタイプ洋室は83uあってひとりではムダやなぁってくらいに広々!
ベッドルームもツインで広いよ 部屋の風呂でも銀湯が楽しめる
初日の今夜は日本料理の「澪里」で藍会席を頂く 鬼面の人参と金棒の牛蒡!
麦焼酎「黒閻魔」は金賞受賞したらしい 刺身は熊本の透明のお醤油で!
三田和牛巻鮨と白飯のチョイスは白飯を選択
冷蔵庫の食材をすべて使った朝食を終えた後昨日作成を終えていたパクパク日記の更新をする。今
日からまた5日間留守してしまうからまたちょっと空いてしまうけどね。バタバタしているうちに
新神戸まで乗る新幹線乗車の時間が迫って来たので昼食は抜き!フツー京都から新神戸に行くなら
JRに乗るんだろうが、新幹線好きだからね。でも乗ったらすぐ降りる。寂しい(笑)。新神戸から
有馬温泉までタクシーで行く。最初のうちはお喋りなどして良かったのだが、有馬温泉に着くと迷
いに迷ってグルグル走り回る。私に相談するとか、地元の人に場所を聞くとか何かやりようがある
と思うのに、私の発言はすべて無視してスマホのグーグル地図だけを見ながらまたグルグル。仕方
なく、私はホテルに電話して「今橋を渡りました。いいえ、その橋ではなく・・」なんて現在位置
を伝えながら誘導して貰い、運転手に聞こえるように大きな声で伝える。ようやくホテルに辿り付
くと「あぁここでしたか」でもなく「ご迷惑かけましたね」でもなく、グルグル回って高くなった
タクシー代をフツーに請求し、プイッと帰って行った。ったくもう!である。そうそう、私は京都
の家から手ぶらで来た。「お荷物はお部屋の方にお入れしてあります」。京都に来る時、既にホテル
に送っておいたから。ここに泊まるのは2回目だが、初回はハーヴェストの部屋だった。今度は併
設されているヴィアラのスィートを予約した。笑ってしまう程広々した部屋だった。部屋の風呂で
も金湯銀湯の銀湯が出るそうだ。夕食の予約時期が遅かったので、開始時間は今日も明日も午後5
時20分から。昼食抜きにしたのはそれが理由でもある。初日の今夜は日本食の「澪里」で。お約
束のようにノンアルコールビールと麦焼酎のボトルを注文。寒ブリと鮪のお造りを熊本の透明醤油で食べた。
ふーん、珍しいねぇ。食事は三田和牛巻鮨と白飯のチョイスは白飯を選択だった。多くの人は三田
和牛巻鮨を選びそうだが、黒毛和牛を食べた直後だから白飯。薩摩汁と一緒に食べて美味しかった。
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【今週の振り返り】
有馬温泉を訪ねるのは今回で4回目だ。豊臣秀吉が愛したいで湯としてつとに有名だったから行っ
てみたい、金の湯にも銀の湯も入ってみたいと思っていたわりには来るまでに時間がかかった。何
だか関西の奥の奥にあるようなイメージが邪魔していたのだと思う。秀吉は16世紀の1581年に有
馬に初めて入ったらしい。信長に背いた播磨別所氏が本拠三木城に立て籠もり、2年もの間城攻め
に当ったのが秀吉だった。別所氏当主の自害によってようやく三木城開城となり、秀吉は有馬温泉
に浸かって手足を伸ばし、その夜はぐっすりと眠ることが出来た。「いいねぇ、この温泉!」とす
っかり気に入ったのだと思う。それからの秀吉は、信長勢の中での鍔競り合いや、本能寺の変後の
明智光秀との戦い、信長死後の勢力争いなどで超多忙であったにも関わらず、何度も何度も有馬温
泉に通うのよね。
晴れて天下人になってからは、千利休や諸大名なども帯同しての「有馬大茶会」(ありまだいさの
え)を行ったり、地震で大被害を受けた有馬温泉の復興に並々ならぬ援助をしたり、この地に別荘
も建てたほどだ。生涯で有馬温泉を訪れたのは9回に上り、1回の滞在日数は1週間〜3週間に上
ったらしい。出世が決まった時、困り果てた時や天下分け目の決戦に勝利した時、我が子を失って
傷心の時など秀吉は時には大勢の友を引き連れて有馬温泉を訪れた。そんな秀吉と温泉の関係は今
も続いていて、有馬温泉駅近くには「太閤秀吉像」や「太閤橋」、正室の「ねね像」、「ねね橋」が
ある。更には、聖徳太子が創建した極楽寺には秀吉の湯山御殿跡の遺構が発見されたのである。蒸
し風呂や露天の岩風呂の跡もあったそうだ。その横にあるねねの別荘跡に建っているのは念仏寺で
ある。
有馬温泉は日本書紀にも登場する。日本最古の温泉と言われている。極楽寺のすぐ近くにある温泉
寺は行基が建立されたとされ、行基は有馬の湯を広めた僧としても知られている。枕草紙では「三
名泉」と数えられ、小野小町や和泉式部も有馬を訪れたらしい。秀吉のみならず、そんな人まで、
と考えると「関西の奥の奥にある感じで」なんてなかなか脚が向かなかった私は立場が無いよね。
江戸時代には「温泉番付」なるものが存在した。面白いので東西5位までをカンタンに紹介する。
最高位は大関で横綱は無し。東の大関は上州草の湯(草津温泉)、関脇は野州那須の湯(那須温泉郷)、
小結は信州諏訪の湯(上諏訪温泉)、前頭は豆州湯河原の湯(湯河原温泉)、同じく前頭で相州足の
湯(箱根八湯)、一方西の大関は摂州有馬の湯(有馬温泉)、関脇に但馬城の崎の湯(城崎温泉)、小
結予州どふごの湯(道後温泉)、前頭に加州山中の湯(山中温泉)、前頭に肥後阿蘇の湯(阿蘇内牧温
泉)である。またこの「温泉番付」には行司として津軽大鰐の湯(大鰐温泉)、紀伊熊野本宮の湯
(湯の峰温泉)、伊豆熱海の湯(熱海温泉)、勧進元として紀州熊野新宮の湯、差添は上州さはたり
の湯(沢渡温泉)となっていた。( )内は夢子記入。
ついででなので、観光経済新聞社が行っている「にっぽんの温泉100選」というのも調べてみた。
2016年版だから3年前のランキングである。雰囲気とか泉質、郷土の食事文化、地域内の充実
の4点で評価されているが、総合ランキングね。堂々の1位は草津温泉、2位は別府八湯、3位指
宿温泉、4位由布院温泉、5位下呂温泉、6位道後温泉、7位有馬温泉、8位登別温泉、9位黒川
温泉、10位城崎温泉であった。有馬温泉は泉質ランキングでは4位なんだけどね。有馬温泉と言
えば、金泉銀泉。金泉とは含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉で、湯の色は金ではなく赤茶色。タオ
ルを浸けておくと赤褐色に染まってしまう。舐めると塩辛い。銀湯は炭酸ラジウム混合低温泉で透
明である。有難味と言っては何だが、私個人は金泉の方がいろんなところに何かと効いてくれるよ
うな気がして好きである。来週までもう1泊あるんだ、羨ましいだろ。
温泉ニャんて興味ニャイ!