火曜日からガンツウに2泊3日+3泊4日連続乗船した
ガンツウデッキ 朝の瀬戸内海
10月 23日(月)晴れ
朝 明石町「ダイニングルーム」A定食(さつま揚げ焼き物、蓮根のきんぴら、しんとり菜の辛子和え、
ご飯、味噌汁、飲むヨーグルト、キウイ)770円、納豆220円、コーヒー165円
朝ご飯が旨い!
昼 歌舞伎座にて 「藤娘弁当」1800円
夜に比べて入りがいい昼の部
赤飯弁当大好き!
夜 明石町「ダイニングルーム」A定食(おでん鍋、かんぱち刺身、柿の白和え、江戸菜のおかか、ご飯、
新高梨)1870円、麦焼酎
酒も飲まずにおでん鍋
朝食を摂りにダイニングルームに座った時、ちょうどA先生とマキコが人間ドックを受けに隣の病院に着いたと
連絡があった。先週土曜日まで1週間断食道場に行かれていて終了2日目にドック受診というワケだ。
あまりに周到に準備されていてズボラな私などには到底出来ない芸当。11月歌舞伎座一昨日の夜の部
に続いて今日は昼の部。一昨日の夜の部より客の入りが良いようだ。最初は「天竺徳兵衛韓噺」か
ら。序幕で巳之助が演じているハズの佐々木桂之介がヤケに若い。若いだけでなく可愛い感じで・・今
日の席は最前列でも花道に近い10番だから座っている彼から少し距離があって・・う〜ん、あれは
種之介君じゃないか。終演後調べてみたらミックンは体調不良で昼夜共に休演しているのだそうだ。天竺
徳兵衛に松緑、梅津掃部に坂東亀蔵、銀杏の前は新伍、吉岡宗観に又五郎、妻夕浪に高麗蔵、山名時
五郎は松江。序幕と次の大詰めは別の芝居のようで、後半だけでも良いような。これまで猿翁・猿之
助演出・出演の「天竺徳兵衛」を観て来たので何だか物足りなかった。次は超久々に女優が歌舞伎出
演と話題になっている「文七元結物語」。落語家の三遊亭圓朝口演の作品を落語通でもある山田洋二
監督が脚本・演出した今回の公演には長兵兵衛女房お兼を寺島しのぶが演じているのだ。いつものこ
の芝居なら長兵衛一家が住む長屋の汚らしい一間から始まるのだが、今回は吉原「角海老」が、か
つての亡き猿翁時代のスーパー歌舞伎の舞台装置を彷彿させる真っ赤な柱に覆われて登場した。もう何
度も観ている大好きな芝居だが、山田監督の文七とても面白い。長兵衛に獅童、角海老女将に孝太郎、
長兵衛娘お久は玉太郎、近江屋手代文七は新伍、近江屋卯兵衛に彌十郎、家主甚八に片岡亀蔵。注目
を集めた寺島しのぶのお兼だが、もう自然に歌舞伎のお兼を演じていて、交互に涙と笑いが溢れる見
事な「文七元結物語」だった。終演後寺島しのぶの母親富司純子さんがお客で来られていた波乃久里
子さんに挨拶されていた。夫(菊五郎)、息子(菊之介)、外孫(真秀)、内孫(丑之助)そして今度は
娘が歌舞伎に出演し、富司純子さんもタイヘンやら嬉しいやらかな。夕食はおでんでも飲まない。無酒日
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10月 24日(火)東京は晴れ 広島も晴れ!
朝 明石町「ダイニングルーム」A定食(ほっけの焼き物、鶏肉とじゃが芋の煮物、白菜の生姜和え、ご飯、
味噌汁、飲むヨーグルト、パイナップル)770円、納豆220円、コーヒー165円
6時起床チャチャっとご飯
昼 ANA羽田=広島プレミアムクラス機内食
スカイツリーが眼下に見える 遥かに富士山を臨み 既に冠雪した富士山
向島の東にある歌港から戸崎にちょっとだけフェリーに乗って ここにも厳島神社が
午後のお茶とつまみ ガンツウラウンジ コーヒー、ガンツウデッキ 蟹カナッペ
半年ぶりのガンツウラウンジ 8月に来る予定だったのだけれど・・
午後3時、一番でカートで送って貰い乗船 クルーからは「お帰りなさい!」
何度か泊まったことがある205号室は一番手前の部屋
3階船首の広いデッキ 丘の上にはベラビスタスパ&マリーナ尾道が見える マリーナの隣は親会社の常石造船
静かに出航! スタッフは船が見えなくなるまで手を振ってくれる
午後4時半出航すると、間もなく夕焼けタイム
夜‐1 ガンツウ・鮨カウンター おまかせ(刺身:鯛・平目・カワハギの肝和え、握り:生の鱧タタキ、紀ノ川
和え、太刀魚、剣先イカ・鯵・平貝・渡り蟹・車海老とおぼろ・蛸・肝付き蒸し鮑・ウニ薄烏賊・
穴子、赤出汁、卵焼き
今回は初日の夕食5時半からいきなり鮨カウンターで。お久しぶりJ川さん!
夜―2 ガンツウ・カフェ&バー 赤ワイン風味のコンポート柑橘シャーベット、カモミールティ
今日は飲まないことにしているのでカフェ&バーでもデザートとカモミールティ。エライだろ!
今日から待ちに待ったガンツウクルーズが始まる。羽田から広島空港まで乗った飛行機から、随分前に冠
雪した富士山に続いて瀬戸内海が見えて来た。あの島々をこれから小さな船に乗って見るのだなぁ。
夕食の鮨を美味しく食べるために機内食は半分だけにしておこうと思ったら出て来たのは軽食なの
だった。昼過ぎ広島空港にガンツウから迎えの車が来てくれた。話しやすい女性ドライバーで、車はアルファ
ード。見事な晴天の中をドライブするのは楽しい。そうだ!今日は時間があるからフェリーを使うコースで行
ってくれませんか、とお願いし、向島の歌港からほんのチョコッっとだけフェリーに乗って戸崎に渡った。
フェリー代自体が安いのだが、乗客私1人の乗り賃は90円だった!ガンツウラウンジには午後1時半前に到
着。乗客は午後3時までにラウンジに入るよう案内されているから当然私が1番である。コーヒーを飲みな
がら本を読んでいると、ポツポツと乗客の皆さんが集まって来る。3時になりカートで1番に乗船。出迎
えてくれるクルーから「お帰りなさい!」の挨拶。支配人からは「5回目のご乗船ありがとうございま
す!記念品どうぞ」と何やらプレゼントを頂いた。部屋は2階の一番手前のテラススィート(50u)205号室。
この部屋は以前使ったことがある。案内してくれたクルーと夕食の確認や船外体験、清掃のタイミング等打
ち合わせ。荷物を開いて片付けたら、さぁ3階の船首のオープンデッキに上がろう。スタッフの見送りを受け
て出航。西回り悠久のせとうちを旅する3日間の始まりだ。この時期は午後4時半に出航すると間
もなく日没タイムになってしまう。西回りは出航後間もなく狭い尾道水道に入る。日立造船の工場の手
前で美しい夕焼けを撮影出来たので5時過ぎには部屋に帰って着替えし、鮨の夕食へ。J川さん、
お久しぶり!8月は台風で来られなくってね、なんてご挨拶。明日は早朝船外体験があるので今夜
は飲まずに鮨コースを頂く。ここはツマミも鮨もどれもムチャ美味しいのだが、特に気に入っているのは生の
鱧タタキ。生の鱧の鮨なんて東京では食べたこと無いからなぁ。以前同じ作り方の生穴子タタキもここで
食べさせて貰ったが、あれも実に旨かった。7時には夕食終了。カフェ&バーで赤ワイン風味のコンポート柑橘
シャーベットとカモミールティ。カウンターに座ってお喋りも楽しかった。明日は早起きするからもう寝よ。無酒日
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10月 25日(水)瀬戸内海は晴れ!
観光客が来ていない早朝、海から厳島神社にお参りしてついでに大鳥居の撮影
逆光で大鳥居写真もこんな・・😿
ガンツウに戻ると漁師が船に乗って魚を売りに来ていた。鮨のJ川さん仕入れ風景
朝 ガンツウ・ダイニング サラダ、南瓜のクリームスープ、出汁巻き卵、太刀魚塩焼き、焼き海苔、トマトジュース、
小鉢、ご飯、漬物、ガンツウ汁、ジャージーヨーグルト、いろいろフルーツ、コーヒー
昼 ガンツウ・ダイニンク 無花果の白和え、小豆島ソーメン(温)、牛肉カレー(ハーフサイズ)、餅抜きぜんざい、
コーヒー
ガンツウのランチ大好き!
和菓子のふるまい ガンツウ菓子とお茶、栗かの子とお薄、温かい最中とコーヒー
皆さんが船外体験に行かれている午後、和菓子のふるまいを贅沢にも一人で。N村さんとのお喋りも弾んで楽しい
今日も日が沈んだ
夜―1 ガンツウ・ダイニンク 野菜の卸し煮、鱧の豊穣煮、無花果の白和え、伊勢海老炭火焼き、お造り
:カワハギ肝和え・アオリイカ・平目・ウニ、黄ニラスープ、天婦羅:アワビ・烏賊・蓮根・さつま芋、ご飯、
赤出汁、漬物、食後:瀬戸内フルーツ、豆乳とマスカルポーネのブランマージュ黒糖、カモミールティ)生ビール小、
麦焼酎
各テーブルに魚介類、黒毛和牛、野菜のプレゼンテーションがあり、食べたい食材を食べたい調理法で注文する
豆乳とマスカルポーネのブランマージュ黒糖
5時半起床。今日はガンツウに2隻積み込まれているテンダーボートで早朝の厳島神社と大鳥居を船上から
参拝・撮影に行く。当初は6時半出発と言われたのだが、それだと私は4時半に起きねばならない。
よって2陣の7時20分グループに変更して貰った。朝一シャワー習慣人間は出発時間最低2時間前起床
が必要なのだ。ケッ、メンドクサイ人間だよ。実を言えば、5回目の乗船にして船外体験は今朝が2度目。
1回目クルーズは膝骨折していたし、2・3回目はずっとお腹壊していたし・・💦って感じで。今日は
上陸せずに40分のクルーズのみなので気が楽だ。通常「宮島」と呼んでいるのは通称で、島は正確に
は「厳島」である。厳島は程よい距離で見ると、ずいぶん大きな島だ。昨夜から近くに停泊してい
たから厳島神社正面にはすぐ到着。海の上から撮影なんてなかなか出来ない体験なのだが、あいに
く逆光でキレイに撮影出来ないのが残念で・・。コースによっては観光客が未だフェリーでやって来ていない
時間に神社にお参りしてから静かな厳島を散歩し、眺めの良いカフェでコーヒーを飲むなんて船外体験もあ
るのだよ。その時私はやっぱり腹壊しで留守番隊になり、一緒に乗船したA美さんだけ参加された。
もっともカフェに行く高い石段が80段もあってキツク「夢子さん、来なくて正解だったわよ」と言われた
っけ。戻って魚の仕入れ風景を見学してから朝食。サラダとフルーツ以外はセットメニュー。和と洋があり、どち
らからでも料理を選べるし、どっちも食べても良い。今朝は和食セットを中心に洋の日替わりクリームスープ
を注文。初日の味噌汁はガンツウ(瀬戸内にいる石蟹)汁だ。たくさん食べたようだが、消化の良い食
事なのか昼にはしっかり空腹になるから嬉しい。このランチが楽しみでね。麺類、丼、カレーなど好物が
並び、いくつ食べてもいい。何種類も食べたい場合はハーフサイズの注文が便利だ。今日は温かい小豆島
ソーメンと牛肉カレー(ハーフサイズ)、それにお餅を抜いて貰ったぜんざい。これが私のベスト3かな。午後2時
から広島県西条市の船外体験があったが、2時間半はシンドイので私は留守番。その間に2階のラウンジで
「和菓子のふるまい」を一人で。もう何度もお会いしているので、N村さんとのお喋りも楽しくてね。
昔は大キライだった甘いモノも徐々に受け入れられるようになって来た。今夜の夕食はダイニングで。料理人
とホールスタッフがテーブル毎に魚介類・牛肉・野菜のプレゼンテーションをしてくれ、乗客は好きな食材をどう調理
して貰うかリクエストする。今日は伊勢海老を炭火焼きに、お造りはカワハギ肝和え・アオリイカ・平目・ウニを、ア
ワビ・烏賊・蓮根・さつま芋は天婦羅にしてね、と注文。その他に旬の逸品も数品追加。伊勢海老の
炭火焼きにアワビの天婦羅になんて贅沢でしょ。それ以上にここで食事している人が全員違うものを食
べているってことが素敵だ。アルコールも飲み放題なのだが、私は高いワインや日本酒には目もくれず、いつ
もの麦焼酎の水割りだ。安上りな客なのである。食事が終われば、次はデザートタイム。太るワケだよねぇ。
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10月 26日(木)瀬戸内海は晴れ!
朝 ガンツウ・ダイニング サラダ、玉葱のクリームスープ、鰆の味噌漬け焼き、出汁巻き卵、焼き海苔、納豆、
小鉢、ちりめんジャコ、栗ご飯、漁師汁、ジャージーヨーグルト、いろいろフルーツ、コーヒー
朝10時半前にベラビスタマリーナに戻って来た。桟橋の向こうには送迎車がズラリと並んでいる
連続航海するが、一旦は下船して丘の上のベラビスタスパ&マリーナ尾道で暫く過ごす
遅い昼 ベラビスタマリーナ「SOFU PASTA&CAFA」カボチャスープ330えん、サラダ、自家製パン、ナポリタン1870
円、アイスコーヒー550円
ベラビスタマリーナ敷地にある「SOFU PASTA&CAFA」で遅いランチ
中央コース漂白する旅を謳歌する4日間の始まり始まり
尾道駅前を通過 尾道水道 ここも常石グループのONOMICHI U2
夜 ガンツウ・ダイニンク 穴子の生姜煮、餅銀杏、小芋の田楽、平貝とウニのお造り、雉のコンソメスープ松
茸風味、プチトマトサラダ、蟹クリームコロッケ2個、白菜の温かいスープ、太刀魚塩焼き、ご飯、漬物、赤出
汁、食後:餅抜きぜんざい、カモミールティ、オールフリー
2泊3日のコースはアッという間に過ぎてしまう。一昨日午後乗船したのに、2日後の午前中は下船しな
くてはならない。乗ったばっかじゃーん!と19室(全室使用の場合)の客室から聞こえるような
気がする。ま、私はそれではツマラナイから連続乗船することにしているからいいんだけどね。今朝のご
飯も和食セットを選び、いつもお願いする日替わりクリームスープは玉葱!これが一番好き!連続乗船で良い
のはもう一つ、同じ船室を使用する場合荷物はそのままにしておいてOK。貴重品だけ持って最後に
下船した。エントランスにクルーが見送りのために並ばれている中、「すぐ戻って来まーす」と挨拶して支配
人にホテルまで送って貰う。船の清掃や仕入れなど準備の数時間、ホテルのエステとマリーナ敷地にある「SOFU
PASTA&CAFA」でランチして過ごすことにしている。施術してくれたエステシシャンンは「4月も担当させて頂
きました」って。90分リンパを流して貰った。遅くなってしまったのでランチは少量にしようか、とも
頭を翳めるが美味しくて全部食べてしまった💦この店はガンツウラウンジの階下にある。ガンツウラウンジまで
お腹が空くようにと、たいした距離ではないが歩いて行った。今日から始まる航海は中央コース漂白す
る旅を謳歌する4日間。ま、西回り、東回り、中央航路以外の文言はほぼ言葉の遊びみたいなもの
で(笑)。全体で31人の乗客で5組10人の方が外国の方だった。この前のクルーズでも2組外国の方
がいらした。アメリカから4組、スイスから1組。中央航路でも、クルーズの最初は尾道水道を通過する。た
った2日なのに夕日のタイミングは確実に早くなっている。地球は回っていると実感。今夜も昨日に続
き「ダイニング」での夕食。今夜は蟹クリームコロッケをメインの食事にした。勧められて食べた雉のコンソメスープ松
茸風味がとても美味しかった。今夜も餅を抜いたぜんざいをデザートに。あまり甘く無いし、子供の
頃から小豆好きでして。とても大きくふっくらした小豆は、作り手のN村さんに伺ったら丹波産の
小豆の中で選び抜いた豆だと。道理で素晴らしい小豆。明日午前中船外体験に参加するので無酒日
________________
10月 27日(金)瀬戸内海晴れ 午後数時間強風と雷雨!
朝 ガンツウ・ダイニング マスカットとトマトジュース、サラダ、さつま芋のクリームスープ、オムレツ、ソーセージ、トースト、ガンツ
ウ汁、ジャージーヨーグルト、いろいろフルーツ、コーヒー
午前中愛媛県西条市にねぶと1号に乗って船外体験へ。ねぶとは瀬戸内海にいる小魚
今治造船で建造中の世界最大22万tのタンカー船 15万tの船が小さく見える 西条市の伊予小紋の工場見学
徳永早映氏は、江戸小紋を学んだ後故郷西条市で独立し、「伊予小紋いちよう」を開く
外国人見学者も多いので、徳永氏の説明は通訳が英語で説明
昼 ガンツウ・ダイニンク 鯒のこうこ和え、無花果ソティ、牛肉うどん(ハーフサイズ)、海鮮ちらし丼、白玉抜
きのあんみつ黒蜜、コーヒー
ランチ後午後1時過ぎから突然真っ暗になり強風と強い雨が!
船室ソファルームでお茶を飲みながら本を読む・・・いつの間にか青空に
夜―1 ガンツウ・鮨カウンター おまかせ(刺身:真子鰈・おこぜ、カワハギの肝和え、握り:生の鱧タタキ、
紀ノ川和え、剣先イカ・ままかり・平貝・渡り蟹・車海老とおぼろ・蛸・肝付き蒸し鮑・ウニ薄
烏賊・穴子、赤出汁、卵焼き)、麦焼酎
今週2回目の鮨カウンター 何度食べてもここのお鮨は旨い!
夜―2 ガンツウ・カフェ&バー ジントニック2杯
昔毎晩のように飲んだジントニック
美しい朝焼けの写真を撮れて嬉しい。実質3回目となる朝食は初めて洋食にしてみた。卵料理で
一番人気はエッグベネディクトのようで注文する人が多い。私は苦手だけど。和朝食の時、クリームスープを
注文するように、洋食の時は味噌汁を追加。今日はクルーズ1日目だからガンツウ汁。昨日酒を抜いた
のも午前中の船外体験に参加するためだ。行先は愛媛県西条市の伊予小紋の工場だ。瀬戸内海沿
岸には造船所が多いが、国内最大手の今治造船のドックには建造途中の史上最大タンカー「ONE」の
間近を航行。デッカイなぁ、22トンあるんですって。その隣の15トンのタンカーだって相当大きいのに小さ
く見えるね。着岸してからは車に乗り換え、「伊予小紋いちよう」へ。大学卒業してから高崎市で
江戸小紋を学んだ徳永早映氏が故郷で独立して開いた工房で未だ30代の若さだ。外国人見学者も
多いので徳永氏の説明は外国人通訳によって英語に翻訳される。美的センスに加えてキメ細やかで忍耐
を要する作業を繰り返して初めて出来上がる小紋。それに新しい小紋を創るぞ!という熱意がモノ
を言う世界だね。小紋の小物など皆さんお買い求めだった。ガンツウに帰ってランチ。歯応えのある牛
肉うどん(ハーフサイズ)と海鮮ちらし丼をチョイス。ちらし丼をハーフにして3種類という選択もあったな
ぁ。毎日ぜんざいも何なんで今日は白玉抜きのあんみつだ。食事を済ませて隣のカフェ&バーでコーヒー
を飲んでいると、突然デッキの様子が変わった。風景を眺めていた人達が駆け足で室内に入ると入
れ替わるように男性クルー2人が慌てて飛び出し椅子を片付け、テーブルやソファに大きなシートを被せる作
業を始められた。強風でシートがハタメイテなかなか上手く行かない。左舷側の海を見ると、白波だらけ
で空は真っ暗だ。強風に叩きつけるような雨。クルーの皆さんもビショ濡れだ。後刻聞いた話では福
山や尾道では雹が降り、突風で体育祭のテントが飛び怪我人も出たとか。午後は船室のソファルームで過
ごす。ここでお茶を飲みながら本を読み、いつの間にか昼寝に入り込むパターンがお気に入りだ。
目が覚めると激しい雨も止み青空になっていた。夕食は今回2度目のお鮨。人気はあるのに6
席しか無い鮨カウンター。どう乗客の希望に応えるのかと言えば、昼1組、夜5時半から7時から8
時半からと4回転するのだよ。たった1人で4回転手際良く、愛想も良く握り続けるJ川さん
はすご腕だ。明日私は下船しないつもりなので焼酎をグビグビ。鮨の後はバーでジントニック2杯も。
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10月 28日(土)瀬戸内海は晴れ!
ラグビーW杯:3位決定戦イングランドがアルゼンチンを下し勝利
ワールドシリーズ:レンジャーズが延長11回でサヨナラ勝ちの1勝
日本シリーズ:阪神、オリックスを8対0で初戦勝利
朝 ガンツウ・ダイニング トマトとリンゴのジュース、サラダ、人参のクリームスープ、真子鰈の塩焼き、出汁巻き卵、
納豆、小鉢、ご飯、浅利汁、漬物、ジャージーヨーグルト、いろいろフルーツ、コーヒー
皆さんは岡山県笠岡市沖に浮かぶ真鍋島に船外体験でお出かけ
昼 ガンツウ・ダイニンク あわび茸のコンフィ、小豆島ソーメン(冷たい)天婦羅付き、アワビ入りガンツウカレー(ハーフ
サイズ)、餅抜きぜんざい
午後1時半から60分の整体治療 コジンマリしたジムもある
夜 ガンツウ・ダイニンク(無花果の白和え、飛龍頭、ミニトマトサラダ(ハーフ)、雉のコンソメスープ松茸風、車海老フラ
イタルタルソース、黒毛牛肉ハンバーグ温野菜添え、小豆島ソーメン温(ハーフ)、瀬戸内フルーツ、カスタードプリン、カモミ
ールティ)、オールフリー、烏龍茶
最後の夕食のメインはハンバーグ。どうしても食べたくてご飯の代わりににゅうめん!
毎朝フルーツはヴュッフェのカタチで供される。毎日3種類。私はほぼ全種類食べている。高級なシャインマスカットが
今年は例年にない手頃な値段で買えて住まいのダイニングでも時々登場しているが、ガンツウでも毎日食
べている。それに今盛りの大好物無花果も。3泊4日クルーズの2日目は浅利の味噌汁だった。午前中、
皆さんは船外体験で真鍋島にお出かけだ。岡山県笠岡市沖に浮かぶ島で、笠岡市から約五里、香川
県多度津からも約五里でかつては「五里五里」と呼ばれていたそうだ。日本における「真鍋姓」の
大半がこの島の発祥なんだとか。豊富な漁獲量で栄えたことから真魚(まな)辺(べ)となったら
しいよ。なんて私は行かなかったから、よう知らんけど。居眠りばかりしているとはいえ、ガンツウに
乗ってから何冊も本を読んでいる。本を読みながらも最後のランチに何を選ぼうか悩んでいた。ここで
供される小豆島ソーメンは冷たいのも温かいのもどちらも旨い。今回冷たいソーメン食べていないから、まず
それね、天婦羅付きで。牛肉カレーは食べたがガンツウカレーは未だなのでそれも食べよう。何度も食べたぜ
んざいも是非!というランチになった。1時半からスパエリアにある整体「然体法」の施術を60分受ける。
ガンツウスタートから数年間ここで整体施術をしていたのは、以前通っていた代々木の整体で副院長をして
いた方だったが、今は東京で開業している由。スパエリアにはジム、浴場、サウナもあり(どれも私は一度も
使ったことが無い)、エステも受けられる。ランチの度に「旨い!」と食べている小豆島ソーメンは小さな売店
でも販売している。ダイニングで食べるようには調理出来ないだろうが、高いけど思い切って買って行
こう。数箱買って送って貰った。連続乗船したクルーズも今夜が最後の晩餐。今夜は海老フライとハンバーグ
を食べようと決めていたので食材のプレゼンはご遠慮した。食べ応えのある海老フライにかかったタルタルソー
スがよく出来ている。ハンバーグにかかったドミグラスソースも旨い!一昨日食べて美味しかった雉のコンソメスープ
松茸風もアンコール。〆はご飯セットにするところだが、温かいにゅうめんがいいなぁ。本来ランチで出される
ものなので出来るか聞いてみると「はい、お作りします」って。ヤッター!こうして実に美味しい最後の
晩餐になったのである。それにしてもである、美味し過ぎるガンツウは罪深い。つくづく思う。無酒日
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10月 29日(日)広島は晴れ 東京は朝雨のち晴れ
ラグビーW杯南アフリカが12対11でニュージーランドを下し2連覇!
ワールドシリーズ:ダイヤモンドバックスがレンジャーズを破り1勝1敗に
日本シリーズ:オリックス、阪神を8対0で逆襲1勝1敗
朝 ガンツウ・ダイニング サラダ、スクランブルエッグとクリスピーベーコン・ソーセージ、クロワッサン、玉葱のクリームスープ、漁師
汁、ジャージーヨーグルト、フルーツいろいろ、コーヒー
午前10時15分ベラビスタマリーナに着岸😿
昼 ANA広島=羽田プレミアムクラス機内食
夜 明石町「ダイニングルーム」A定食(鶏肉の照り焼き、白身魚しんじょと野菜の煮物、ほうれん草の
お浸し、長芋のしょうゆ漬け、お赤飯、味噌汁、メロン)1870円、麦焼酎
好物お赤飯は大盛りにして貰ったが、鶏のっけちゃったよ
今朝早くフランスで行われていたラグビーワールドカップの決勝が行われた。ニュージーランド対南アフリカの南半球同士
の決戦。結果は1点差で南アフリカの勝利!2連覇の快挙である。そうか、オールブラックス負けてしまったか。
1点差での試合を続けて優勝を遂げた南アフリカおめでとう!さて、今日は連続乗船のガンツウ下船の日だ。
荷物の整理は昨日午後あらかた済ませてあるが、一応早く起きて朝陽も撮影した。シャワーを浴びて、
朝食は今日も1番!最後は洋食にした。スクランブルエッグにベーコン、クロワッサンと普段注文しない顔ぶれ。3日
目の味噌汁漁師汁も忘れない。ガンツウの案内では最終日午前11時と記載されるが、いつも10時15分
位にはベラビスタマリーナに到着する。精算や荷物の積み出しなどの後、順番に下船。皆さーん、お世話に
なりましたぁ。次回は来年の春ね」と挨拶し、名残り惜しいが車に乗り込む。多くの乗客は福山駅か
ら新幹線に乗られるから、広島空港までは私ひとりだ。約1時間で空港着、送ってくれてありがと
う!空港内は晴天の日曜日とあって家族連れでごった返していた。こんなに晴天が続く秋には皆出か
けたいのだろうな。12時10分発ANA羽田行きで帰京。約1週間留守したから帰宅しての作業が一杯
あったが、ま、楽しんで来た後だしね、機嫌良く。送った荷物は2日後に到着するだろう。クルーズ中は
酒飲まない日が多かったから夕食で麦焼酎をゆっくりと。あぁ〜楽しかったなぁ、美味しかったなぁ。
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【今週の振り返り】
今年1年でガンツウには5回乗船することにしていた。先ずは4月18日から2泊3日の中央航路「村
上海賊ゆかりの海路を辿る3日間」に、同じく20日から3泊4日の西回りコース「多美島と島の古き
良き風景に和む4日間」に連続乗船した。昨年6月、10月と共にクルーズしたA美さんとご一緒した。
未だ肌寒い気温で、前半の下船日には黄砂で船の外は真っ白だった。A美さんはどちらの航路でも
船外体験に張り切って出かけられたが、私は腹壊しや急坂があるので勧めないとクルーに言われ、一
度も参加しなかった。それでも「ちいか」と呼ばれる小さなイカの天婦羅が美味しかったとかホワイトア
スパラを特別に調理して貰って嬉しかったとか合計5泊6日のガンツウクルーズを大いに楽しんだのだった。
3回目は8月15日発の「東回り恵豊かな自然と島の文化に触れる3日間」に旅行会社ツァー参加のカ
タチで乗船することにしていた。前日はベラビスタスパ&マリーナ尾道に宿泊して翌日午後ガンツウに乗船する
まで観光やらエステやらというスケジュールだった。真夏の、しかも旧盆の中日のクルーズなんてさぞや暑い
のだろうなぁと予想していたのだが、実態はわからず仕舞い。と言うのもピタリと標準を合わせた
ように台風が来たのだよ。その前に長い間南西諸島に居座り、「迷走台風」と呼ばれることになっ
た台風6号が大被害を及ぼした。7月末に発生した台風6号は、8月2日から沖縄と九州各地に記
録的な大雨を降らせ、それが8月9日まで続いたのだ。その影響で南西諸島では物流の大動脈で
ある海路が閉ざされ、生鮮食料品などの品薄・欠品状態が続いた。この時、ガンツウも欠航を決めた
と聞いた。それから数日して、今度は台風7号である。8月11日に小笠原諸島を通過してゆっく
り北上を続け、14日から15日にかけて紀伊半島か関西地方に上陸すると予想されていた。14日
朝出発のツァーは催行するのかしないのか。それはガンツウが15日からの航海をするのかしないのか、
とイコールだった。一般的に台風の東側(右側)が強風になると言われているから、関西の西側にあ
る瀬戸内海は大丈夫そうにも見える。しかし、台風の進路がちょっとでも西側(左)にずれれば
モロ航路とぶつかるではないか!旅行会社に問い合わせても間接会話になってしまうので、ガンツウデ
スクに直接問い合わせた。「早く決めて下さい!」とか「人命に関わる問題ですから中止すべきで
は?」とプッシュし続けた。ガンツウ側は「今航海に出ている船が戻って来て船長以下関係者で議論し
ますので暫くお待ち下さい」と言うばかり。航空会社は相次いで欠航を決めたが広島=羽田は飛
ぶらしい。新幹線は計画運休、高校野球の甲子園も延期することなど続々と発表されていく。あ
ぁ、どうするんだ!他の参加者は新幹線で福山に行かれるが、私は単独で飛行機で行くことにし
ていた。前日13日に旅行会社から連絡が来た。「ガンツウは未だ最終的な決定をしていませんが、
この時点でキャンセルしても料金は全額お返しするそうです」と言う。参加者は取りやめた人とどう
しても乗りたいから行くという人と半々らしい。悩んだ末私は行くことに決めて、14日朝早く羽
田空港にタクシーで向かった。もうすぐ羽田到着というところで電話があった。「今、ガンツウから連絡
ありました。クルーズは中止だそうです」
グダグダと書いてしまったが、私はなかなか航海の催行を決めず、結果的には中止にしたガンツウに
恨み辛みがあるのでは決してない。実は真逆の気持ちなのだ。つまりガンツウにとても感謝している
ということ。ナゼかと言うと。羽田空港で広島行きのフライトをドタキャンしてから暫し茫然とベンチに座っ
ていた私は、何だかとても疲れていて全身にダルさを感じていた。多額の旅行代金は戻って来るし、
3泊用の荷物を持っているのだから都内の超高級ホテルで豪遊しようか、などと頭では考えてみても
どうもその気にならない。朝なのに、ベッドで休みたいとさえ思い始めていた。食事の予約が無い
のでお弁当を空港で購入して帰宅したのだが、ダルさの原因は熱を測ってわかった。39度近い高熱
だった。翌日病院で腎盂腎炎と診断され、入院する代わりに点滴に毎日通いなさいと言われた。3
ヵ月前の5月にも腎盂腎炎から敗血症になって急遽入院したシンドイ思い出が蘇る。致死率30数パー
セントと言われる敗血症になって兄一家を心配させたが、病院での手厚い治療を受けて僅か4日で治
って退院出来た。主治医からは「とにかく早めの手当が良かったからですよ」と言われた。後日、
甥のヒカルに「もしガンツウがクルーズを中止しないで出航した場合、船内で敗血症になって命を落として
いた可能性もあったね」と鋭い指摘をしてくれた。そう言われればそうだわ。台風通過時と通過後
も交通機関は乱れに乱れて、新幹線は暫く通常運転出来なかったし、空路も予約が殺到していたか
ら速やかに帰京するのは困難だった可能性が高い。一刻も早く聖路加国際病院で適切な治療を受け
る必要があるのに、帰京も出来ない状態では敗血症にまで行ってしまうことも十分有り得たのだ。
命拾いしたということだ。そんなことで、間接的にではあるが、ガンツウは私の命の恩人(船なのに)
なのである。
そして、今回の10月24日発が5回目、26日発が6回目のガンツウクルーズとなった。1回目から4回目
はいつもA美さんと一緒だったが、今回はずっとひとりだった。昔から一人旅をして来たから特に
寂しいと言うことも無かったが、A美さんがいらしたらもっと楽しかったかもなぁと思ったり。前
泊したり、連続航海の時は休憩したりで大いに使い勝手の良かったベラビスタスパ&マリーナ尾道は、来年
いよいよ建て直し工事に入ると聞いた。来年4月の予約は取れたから、取り壊すのはどうも秋にな
るらしい。工事期間は2年と聞くが、その間ガンツウに乗船する時はどうするのか考えねばな。それ
にしても、「命の恩人」ガンツウは美味しい船だ。ダイエットの敵だ!
船の鼠取りにアタシを雇って! え〜!ニャンと鼠いないの?
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