クリスマスシーズンに入ったロンドンに久しぶりに行ってみたら・・
マンダリンオリエンタル・ロンドン 
ベルモンド・ブリティッシュ・プルマン
11月 24日(月・振替休日)晴れ
歌舞伎俳優片岡亀蔵丈火事で死亡(享年64歳)😿
朝 明石町「ダイニング」A定食(鰯の丸焼き、ひじきと豆の煮物、キャベツのピーナッツ和え、ご飯、味噌
汁、飲むヨーグルト、パイナップル)880円、納豆275円、コーヒー220円










工事中勝鬨橋とやっと工事が始まるらしい築地跡地
昼 明石町「ダイニング」B定食(ナポリタン、オニオンスープ、サラダ、アイスティ)1320円




細心の注意で食べるべしナポリタン
午後のお茶 明石町「エクセルシオールカフェ」カフェモカ(生クリーム無し)600円
ココアは無いと言うのでカフェモカ
夜 明石町「ダイニング」A定食(鮟鱇の唐揚げ、うずら団子の煮物、南瓜サラダ、奈良漬け、ご飯、味
噌汁、苺)2090円、麦焼酎









ここの夕食も1週間おあずけだ
今朝4時過ぎ、足立区の菓子工場で火事があったとニュースが伝えていた。男性が1人亡くなったと
か。ここのところ乾燥しているから火事が多い。冬場の火事は怖いよなぁ、なんてボンヤリ思いなが
ら聞いていた。後刻、その亡くなった人が、歌舞伎役者の片岡亀蔵丈だと知ってビックリした。派
手さは無いが、敵役でも滑稽味のある役でも幅広くこなせる、個性的で味わい深い演技を見せた。
亡き中村勘三郎丈が「らくだ」の死体役をやらせたら亀蔵さんに叶うものはいないと褒めていた
が、私もそう思っていた。「研辰の討たれ」のからくり人形役や「大江戸りびんぐでっど」でのく
さや役とか、亀蔵さんならではの演技がどうにも可笑しくて貴重だった。強い眼力と渋い低音も
含めて大好きな役者さんだったのになぁ。5世片岡市蔵の次男で、父親も酔って地下鉄に転落し
て亡くなっているから、兄の六代目市蔵さんも無念なことだろう。残念でならないがご冥福をお
祈りするしかない。明日朝出発なので、7−11で非常食用のカップ麺やらクッキーなどを購入して荷造
り。遅れているパクパク日記だが、またもや1週間留守にするから更に遅れちまう。ゴメンね。せめ
てと夕食までは頑張って作成しないとなぁと注力したつもりだが。夕食では南瓜サラダが旨かった。
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11月 25日(火)東京は晴れ ロンドンは曇り
1£ポンド=約210円
第1食 羽田空港第2ターミナルANAビジネスラウンジ



第2食 ANA羽田=ロンドン ビジネスクラス機内食(和食)






第3食 ANA羽田=ロンドン ビジネスクラス機内食(味噌ラーメン、フルーツ)



インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)がお爺さんみたいなので新作かと思ったら17年前の作品だって
第4食 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン 客室にて









マンダリンホテルにチェックイン
5時に起きた。朝食は空港で食べるからシャワーを浴びて、手荷物準備し、部屋の片付けだけやればい
い。悠々の筈だったのに、この1年ヨーロッパに行く時はいつも予約するdocomoの「世界そのままギ
ガ」が「契約日になっても使用されていないのでキャンセル」と言って来た。どうも私が開始時間を1
日間違えて設定したのが原因らしいが、その復帰に30分もかかってしまい最後はバタバタ。でも6
時半に予約したタクシーに乗ったら、早朝でもあり20分くらいで羽田空港に着いた。いつもなら、私
だけ別便で行くので集合と言ってもひとりなのだが、今回はツァー全員がANA便なので皆さんと一緒
なのだった。年度末を前にようやくダイヤモンドクラスのマイルを獲得したのでスィートラウンジを利用できるのだ
が、羽田第2のスィートラウンジはフロアが2階分かれていて利用しづらい。で、慣れているビジネスラウンジに
行った。羽田=ロンドン間の使用機種はボーイング777−300。通常のスタッカード式と異なり、偶数席は前向
きだが奇数席は逆向き、それに通路との間に開閉出来る扉があるのが大きな特徴だ。8Hの席で前
向きだったが、シートベルトが締めにくく暫くはまごつくこと多し。隣の席の方から「またお会いしま
したね。3度目かしら」と声をかけられた。あぁ、そういえば仙台の仲良しふたり組のO川さんと
K田さんだ。今回もよろしく。今回のフライトも「ユーは何しにニッポンへ」の番組や映画「インディ・ジョーンズクリ
スタルスカルの王国」など観て楽しみ、約14時間のフライトはほぼ寝ずに過ごす。午後3時45分ヒースロー空港
に到着し、中型バスでロンドン市内に。ロンドンは確か8度目くらいなのだが、9年ぶりとあって記憶も
おぼろ。それでも自然史博物館、高級デパートのハロッズまで来れば思い出す。5泊するホテルのマンダリンオリ
エンタル・ハイドパークロンドンはもうすぐだ。いつだったか1度泊ったことがあるが、建物全体にリボンをか
けた派手なネオンの飾りつけで入るのが少々恥ずかしい。それに入口にいきなり階段が2箇所にあり、
手摺りはクリスマスの飾りつけで半分掴めない。先が思いやられるぞ。9年前足は悪くなかったからな
ぁ。703号室はツインで収納場所も広いし、住み心地は良さそう。ウェルカムのフルーツと6種のマカロンもあって。
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11月 26日(水)ロンドンは素晴らしい晴天!
朝 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン「ディナー・バイ・ヘストン・ブルメンタール」朝食ヴュッフェ












ホテルエントラスロビーに飾られた見事なクリスマスツリー!豪華やねぇ






バッキンガム宮殿は工事中だった。チャールズ国王はお留守。 大型ブルドーザーによる農家のデモ



国王の戴冠式や崩御の際の式典などが行われる王室ゆかりのウェストミンスター寺院に行った



無名戦士の墓 戴冠式の椅子



ニュートンやダーウィン、ホーキンス博士などのお墓もここにある









芸術家コーナーではシェークスピア、ヘンデルなどの墓があり、152歳まで生きた農夫パーの墓も。「オールドパー」はここから



テムズ河にかかるロンドンブリッジとテムズ河の風景
昼 ロンドン「BROWNS」帆立貝のソティ、ハドック(鱈)とポテト、アップルとルバーブ ジンジャーアイス添え、紅茶






リバーサイドのレストランでランチ。ロンドンもちゃんとしたレストランが増えた



ロンドン塔はイギリス王室の歴史的城塞。要塞、王宮、牢獄、処刑場、宝物庫などがあり、こ、こ、こんな宝石も!



暮れなずむウェストミンスター橋から国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)とビッグ・ベンを望む
夜 ロンドン・カドガンホテル「THE LA LEE」2択制(ビーフタルタル、ポテトニョッキ、シュークリームチョコレートソース)、
ビール10£35



カドガンホテルのレストランで夕食を摂る前に、2つの客室を見学させて貰った。



ここから100平方メートルの1番広いスィートルーム






ホテルロビー階にあるレストラン「THE LA LEE」で夕食。サービスが恐ろしく遅いレストランだった。3コースなのに帰ったら午後11時




ポテトニョッキの付け合わせもポテト?
5時半起床。もちろん外は真っ暗である。私は長年朝シャワー派だから、今朝このホテルのバスルームを初め
て使った。ボディソープ、シャンプー、コンディショナーなどは大きなボトルに入って右端にあって固定されてい
るのに、シャワーは左端にある。大き目のバスタブの右と左を行ったり来たり。滑るから怖いしメンドクサイ
し、何とかならないのか!翌日から持参したトイレタリーを使うことで解決したが。ホテルには小さな容器
のトイレタリー製品は無いんだってさ。朝食会場は2箇所あり、夜は2つ星レストランで午前7時オープンの「デ
ィナー・バイ・ヘストン・ブルメンタール」とカジュアルな「ローズベリー」があるが、前者のヴュッフェに対し、後者はセットメニュ
ーでサービス開始時間が8時半と遅いのがネックだ。6分前に行ってみるとツァーコンダクターのF町さん始め、
おひとりを除いてほぼ全員がレストランの前に立っていらした。1番に入る。あら〜、なかなかに魅力
的な朝食ヴュッフェね。卵など温かい料理はオーダー制だ。でも好きな茹で卵(しかもキレイに殻を剥いて
ある!)があったので今朝は注文せず。フルーツが豊富なのとクロワッサンがとても美味しい。アラブ系フムスも
あるぞ!これなら朝が楽しみ。今日はロンドンの市内観光だ。素晴らしい晴天でもあるし、久々のロ
ンドンなので参加することに。最初にホテルから程近いバッキンガム宮殿に行ったが、国王はお留守。エリザ
ベス女王がお元気だった頃はここに来るのも楽しみだったが、今はお留守?あ、そう、ってな感じ
でね。労働党政権になってから農地にかかる不動産税が増えるらしく、どでかいブルドーザーが何台
も何台も反対のデモをして市内を走り回っていた。彼らには死活問題。ウェストミンスター寺院。ここで戴
冠式も行われたが、その前に女王崩御の際の儀式が行われた映像を見て😿したものだった。ここ
に来るのも3度目だと思うのだが、殆ど覚えていないのだよ、困ったことに。それでも英国が生
んだ、あるいは縁の深い著名な人々のお墓にパーさんのお墓があることを初めて知ったのは収穫だ
った。何でも152歳まで生きたとされている農夫で粗末な食べ物で長生きしたが、王がロンドンに
連れて来て豪華な食事をしたらすぐ亡くなったとか。お酒の「オールドパー」の由来だそうだ。中型
バスであちこち走り、ランチ場所はウォーターフロントのレストランで。テムズ河はゆったりしていていいよなぁ。午
後のロンドン塔は階段の上り下りが多くあるというのでパスしてスタバで本を読みながら待っていた。
ホテルへの帰りは夕暮れ時で、初めてロンドンにひとりで来た時、ウェストミンスター橋からビッグ・ベンを眺め
て感動したことを思い出した。46年前のことである。夕食は歩けば10分程のカドガンホテルの「THE
LA LEE」で。食事前、ホテルの客室を2部屋見せて貰い、今泊まっているマンダリンとどちらを選ぶ
かF町さんに聞かれた。部屋はここもなかなかだが、やっぱりロケーションの良さはマンダリンが圧倒的
に勝ちだわね。レストランに通されてさぁ夕食ということになったのだが、この日だけ運が悪かった
のか、いつもそうなのかは不明だが、恐ろしくサービスが遅く、メニューのオーダーをやっと済ませたのに
大多数が注文したデザート・ブッシュドノエルは本日はご用意がありません、と後で言うとか腹が立つこ
とばかりで一流ホテルとは思えない惨状だった。3コース夕食なのに、ホテルに帰ったら11時過ぎだった。
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11月 27日(木)ロンドンは一日曇り
朝 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン「ディナー・バイ・ヘストン・ブルメンタール」朝食ヴュッフェ









ホテルの裏はハイドパークである。軍馬だろうか薄暗いうちから訓練の様子が眺められる







裏から見たマンダリンホテル
皆さんはオックスフォードにお出かけだ。私はひとり残ってハイドパークを散策
昼 ロンドン・HARVEY NICHOLS「FIFTHS FLOO」水(小)4£、フィッシュ&チッフス26£、マンゴーソルベ6.4£、
紅茶6£、寄付(?)1£ チップ込み50€






ホテル前のHARVEY NICHOLSの5階でランチを摂る バカ高い!
夜 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン 客室にて チゲスープ、ドーナッツ、ナッツ、バナナ、紅茶



今日も5時半起床だ。浴室に備え付けのポンプ型ボトルの位置がヘンテコな話は昨日書いたが、「位置がヘン
テコ」と言えば、このバスルームには、もうひとつとてもヘンテコなものがある。とはいえ、その存在は素晴
らしい!だってロンドンのホテルでシャワートイレがあるのですよ!TOTOがシャワートイレを開発してからもうだいぶ
経つが、日本以外での普及は不思議な程進まない。日本を訪れる海外の人は皆日本のトイレを絶賛し、
個人では購入していくのにね、変だなぁ。一般家庭はともかく、各国高級ホテルなら設置しても良さ
そうだが、私の体験ではパリの1軒(それも限られたスィートルームだけ)とかザルツブルグのホテルで1軒と
か、そんなもん。しかし、マンダリンにはシャワートイレありましたよ。但し、コントロールパネルがですねぇ、真後
ろに設置されているのですわ。身体がムチャ柔らか人でもない限り、真後ろ向いてパネルを押すなんて
芸当は難しい。仕方なく、両手でパネルを掴み、この辺があれ、その辺がそれ、という風に指に覚
えさせることにして何とか凌いだ。導入まで決めたのに、これこそ画龍点睛に何チャラですな。今日
のエクスカーションであるオックスフォードはもちろん大学の街だし、ハリポタの街でもあるし、不思議の国のアリスの
街でもある。ロンドンからバスで2時間。駐車場で下車したら一日徒歩観光と聞いて諦めた。かなり
昔だが行ったことがあるしね。姪のカオルが留学した夫と夫婦で1年間住んだことがある。オックスフォード
もいいけど私はケンブリッジの方が住み心地は良いと思ったが。部屋の掃除もあるので、ホテル裏手に広
がるハイドパークを散策することに。このホテルは以前泊まったことがあるが、その時も公園の散策が楽
しかった。大都市ロンドンのど真ん中にある広大な公園は、かつて万博やオリンピックの会場にもなったこ
とがある場所だ。さて、今日のランチはどうしよう。和食の店も教えて貰ったが、ロンドンに来たからに
はご挨拶代わりにフィシュ&チップスを食べなくてはね。昔に比べて相当美味しくなったとよく聞くのだ
が、今日行ったレストランのフィシュ&チップスはかなり微妙だった。現地では塩胡椒をせずに揚げると言う
話も聞いたことがある。それよりとにかく大きい!結局、半分食べるのがやっとだったのだが、こ
んな大衆的な料理にシャーベットと紅茶を頼んだだけで、今日のランチ代は1万円を優に超える。NYもロン
ドンも物価高は半端ないと昨今盛んに言われるのはよくわかる。しかしフィシュ&チップスの半分を食べた
だけなのに、十分にこなれないまま夕方になってしまい、どうも夕食を食べる気持ちにならない。
今日は自由食だし、部屋でテキトーなもので済ませるかな。とすると昼、夜合計で50£と考えられるか。
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11月 28日(金)ロンドン及び近郊は曇り時々晴れ
朝 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン「ディナー・バイ・ヘストン・ブルメンタール」朝食ヴュッフェ






乗車前の気分を高める3人シスターズのハーモニー ここがブリティッシュ・プルマンの受付






11両の車両が連なる列車の中で私達が乗るのは「IONE」だよん
昼 ベルモンド・ブリティッシュ・プルマン「LONE車両」クリスマス特別メニュー5コース:サーモンの自家製タルタル、ローストした根セ
ロリとブルーチーズのスープ サワードウブレッドと共に、デクスター地方の赤身肉をつかったローストビーフ、黒い森
のさくらんぼケーキ、英国産チーズ盛り合わせ、プティフール、紅茶)、シャンパン、白ワイン、赤ワインたくさん!



今日は11時05分に出発して5時間20分余りの日帰り列車の旅









5時間強の間、ゆっくり豪華なクリスマス特別ランチを






ドーバー海峡近くの海を眺めて引き返す感じかな






長いのではと予想したがアッという間に過ぎた。お別れもシスター達の歌声で
夜 無し!
4日目の今日はこの旅のハイライト、「ベルモンド・ブリティッシュ・プルマン」に乗車の日だ。丹念に修復されたアンティ
ークな列車。1920年から30年代のオリジナルな客車は、全部で11車両あってそれぞれに固有の名称がつ
いている。私達が乗った車両は「LONE号だが、その隣は「GWEN号、その隣は「LUCLLIE」号、そし
て王室御用達の「ペルセウス」号は1965年にはウィストン・チャーチルの葬送列車として使用されたし、ゼナ号は
「オリエント急行殺人事件」の著書アガサ・クリスティを主人公にした映画の撮影シーンに登場したこともある。そ
んなことで、「ベルモンド・ブリティッシュ・プルマン」は通称「動く宮殿」とも呼ばれているそうだ。定員は226
名で車両の端っこにはクーペという名の4名分の個室、そして2名分のテーブルが並ぶオープンスペースであ
る。そもナなぜプルマンと名付けられたか。アメリカの実業家で豪華列車の父と呼ばれるジョージ・モーティマー・プ
ルマンに敬意を表して作られたそうだ。ヴィクトリア駅の裏手からヒョイと入ると、もうそこは「ブリティッシュ・プ
ルマン」の待合室。エラク賑やかだと思ったら、美人の3人組がアンティークな銀色の大きなマイク使って魅惑的
な歌を歌っていた。やがて乗車する車両まで案内され、「LONE」号の乗客となった。毎回のようにコ
ースは違うらしいのだが、デスクの上に運航表が乗っていた。どこかまで走ってまた戻って来る日帰り
コースだ。列車は動き出し、後は飲んで食べてお喋りして。時間はゆっくり過ぎて行く。名古屋から
参加のIさんは今日がお誕生日とかで、車両を歌いながら回っていた3人のシスターズからお祝いの
歌をプレゼントされていた。サーモンの自家製タルタルに続き、ローストした根セロリとブルーチーズのスープ。ブルーチーズが
スープの熱でトロ〜リと溶けて行く具合がいいね。メインの赤身肉のローストビーフは付け合わせのポテトもたっぷ
り。デザートが終わると英国産チーズの盛り合わせとプティフールで約5時間の特別ランチも終盤に近い。当初
は、ただランチを摂るだけでは5時間を持て余すのではと思ったが、乗ってみればアッという間に過ぎた
プルマンの旅だった。それにしても今4時過ぎ?今夜の夕食なんて考えられない程お腹はいっぱいだよ。
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11月 29日(土)ロンドンは降ったり止んだり
朝 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン「ディナー・バイ・ヘストン・ブルメンタール」朝食ヴュッフェ






昼 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン 客室にて



夜 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン「ディナー・バイ・ヘストン・ブルメンタール」2択制(プラムミートフルーツ ス
モーキングビショップ 鶏レバーパルフェ グリルブレッド(1500年)、3択制(ヘレフォードビーフフィレ マッシュルームケチ
ャップとトリプルクックチオップス(1830年)、チョコレートタルト ライムジャム、フローズンヨーグルト、ココナッツソルベ(1819年)、
紅茶)、ビール13£、赤ワイン(旅行社にゴチになった)









今回はこの旅行社が主宰する「少人数の旅」のひとつで、参加者は6名だ。これにベテラン女性ツァーコン
ダクターを加えて7名の女子会旅。70代が4名、60代が2名。私を除く皆さんは足腰キワメテ丈夫で1日
中ロンドンを走り回っておいでだ。Iさんなどはロンドンに到着した夕刻から夜にかけて、早速高級デパ
ート「ハロッズ」を攻められたそうで、翌日朝聞いたら「ハロッズ」で購入したいものはすべて入手したそ
うだ。事前にしっかり調べ上げられた成果ですね。そんな調子で行きたい場所にはすべて行き、食
べたいもの(例えばフィッシュ&チップス)も食べ、乗りたいもの(例えばロンドンアイとか)はしっかり予約し
て乗るとか素晴らしい行動力だった。昔の私はどうだったろう。考えてみるにIさんに比べて、そ
んなにやりたいことは多くなかったし、元来が怠けものだからね。結構ボーッとしていたかな。そし
て今は膝に続いて、腰痛のお陰で歩くのがなかなかにタイヘンだ。マンダリンに泊まっていれば、「ハロッズ」
などは毎日軽く行けるところ。今日も何人かとご一緒したものの広い店内を歩いているうちに腰が
イテテ・・💦そんなことで、今回も何も土産は買わず、今日のランチも入手せずで。こんなことでは、そ
ろそろ海外旅行も卒業せねばならないかもね。行くとしても音楽鑑賞とスポーツ観戦に絞るとか。夕
食は毎朝ご飯を食べている「ディナー・バイ・ヘストン・ブルメンタール」このレストランは、実は二つ星に輝くレストランだ
ったのだ。何でもメニューには年代が記されていて、例えば1500年とあれば、その頃の料理でその味を
復元することで星をゲットしているとか。大きなりんご飴のようにみえる鶏レバーパルフェは濃厚だった。
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11月 30日(日)ロンドンは晴れ
朝 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン「ディナー・バイ・ヘストン・ブルメンタール」朝食ヴュッフェ






昼 ロンドン・マンダリンオリエンタル・ハイドパークロンドン「ローズベリー」アフタヌーンティ 112、70£












正午にチェックアウトして午後3時までグダグダとアフタヌーンティ。2万3千円?!
夜 ANAロンドン=羽田ビジネスクラス機内食(和食)



ボーイング777‐300は扉がついているから閉めると個室のようだ












今日は最終日&帰国日である。とはいえ、フライトは午後7時発だし、ホテル発も午後3時。そんなこと
でゆっくり朝食を摂る。5泊したが、結局毎回このレストランのヴュッフェだったな。フルーツも良いが、一番
の美味しさはクロワッサン系のパンである。このパン持って行けたらなぁ、なんて話していたらホテルのイケメン
兄さんが「持って行けば?箱をあげるから適当に詰めたら?」と紙の箱を貰ったのだよ。何て親切
なの!嬉しいな。パン好きの甥夫婦に土産にあげよう。午前中はゆっくり荷作りして、正午にチェックア
ウト。午後3時まで時間があるので4名で「ローズベリー」のアフタヌーンティを申し込んでいる。私は甘いモノは
基本苦手だし、夕食が不味くなると普段アフタヌーンティは避けまくる人間なのにね。今年2月に行ったオー
ストラリアのブルーマウンテンのホテルでのランチがアフタヌーンティだったから、今年は2度も食べることになってしまった
よ。しかし、ここはアフタヌーンティでよくあるタワー式ではなく、平皿に盛りつけられたカタチでサンドイッチやケーキ
などが運ばれて来た。サンドイッチは6種類あって、とても凝っていて美味しいぞ。ケーキは4種類あった。
甘くなさそうなケーキだけを選んで食べる。甘ッ!やたら紅茶を飲む。もうお腹一杯だからスコーンは要ら
んよ。これで2万数千円?高いよなぁ。さて帰りますか。マンダリンさよなら、ロンドンさよなら。今回は
ロンドンまでANAの直行便で来たから帰りもラクチンである。映画を観ているうちに着く。午後7時離陸!
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【今週の振り返り】
私が初めてヨーロッパに行ったのは1979年のことだ。それまでの2週間に渡るアメリカでの仕事が終わり、
同行していた皆さんはニューヨークから日本に帰られた。私ひとりが「ほんじゃま、ハイチャ!」と一団から
離れて、当時飛んでいたコンコルドに乗ってイギリス・ヒースロー空港を目指した。ニューヨークのJ・F・ケネディ空港を正
午に離陸したのに、コンコルドは音速の2倍(マッハ2)(時速約2180`b)で飛ぶから、3時間半のフライト
後、ヒースロー空港に到着したらもう真夜中に近い時刻だった。昼は前菜・スープ・メイン・デザート・チーズ・プ
チフール・お茶と続くとんでもない豪華な機内食コースだったのに、チェックインしたロンドンのホテルのすべてのレストラ
ンはとっくに閉店していた。仕方ない、合計5週間の長旅で超貴重な非常食カップヌードルカレー味の登場だ
な。ところが。運の悪いことに、湯沸かし器をニューヨークのホテルに忘れて来て、カップ麺に注ぐ熱湯が無い😿
・・・ダメだ😿・・・イヤ、ある!ちょっとヌルイけど・・蛇口から出るお湯で何とか出来ないか。当然不
味かったが、ナンとかふやかすことは出来た。それがヨーロッパに初めて訪れて食べた食事である。
46年前の初ヨーロッパは、ロンドン3泊、ローマ3泊、マドリッド3泊、パリ3泊、フランクフルト3泊、そしてチューリッヒに3
泊してからオランダのアムステルダムとアラスカを経由して帰国したから約3週間の旅だった。あの頃EUの概念は
研究されていただろうが未だ実現はしておらず、国を出入りする度に国境でパスポート検査を受けねば
ならなかった。そして各国が独自の通貨を持っていたので都度換金する必要があった。今考えるとト
ンデモナイ面倒臭さだ。即ち、ロンドンでは£(ポンド)に、ローマでは₤(イタリアリラ)、マドリッドでは(ペセタ)、パリ
では₣(フラン)、フランクフルトではDEM(ドイツマルク)に換金する。しかも換金してくれるのは紙幣だけでコインは
不可なのだ。国境を越える度に、出て来た国のコインを入れた国別封筒が増えて行った。そこに単一通
貨の€ユーロの登場である。生まれたのは1999年だが、実際に流通し始めたのは2002年のことである。
日本の紙幣もそうだが、ほとんどの国の紙幣にある人物の肖像を使うのを避け、ユーロ紙幣には歴史的
な建造物の絵が描かれている。このユーロが出来たことと加盟国内での往来にパスポートは不要となり、ヨ
ーロッパ内での行き来がずいぶん楽になった。しかし。英国だけは女王陛下の肖像画のポンドを使い続
けることに拘った。ユーロ圏の金融政策は欧州中央銀行が担っているため、ユーロを採用すると独自の金
融政策がとれなくなることを避けたかったかららしいよ。でも、2020年の1月にはEU離脱まで決定
してしまったからね。イギリスはずっとポンドの国なのだ。
1979年を皮切りに、ポツリポツリと英国を訪れ、今回の直近訪英と言えば、7回目となる2016年の7月。
つまり9年前のことなのだ。何だ、いつも間にやら9年も経っていたかと驚いた。出発前に手許にあ
る外貨袋を取り出して調べてみる。イギリスポンドは・・・ゴソゴソ(封筒を探す音)ゴソゴソ・・・あった!
あららら〜、新札で20£札が9枚、10£札と5£札が10枚ずつくらい。相場をチェックしたら1£=約
210円。優に6万円はあるじゃないか。以前は現地通貨の現金は重要だったが、昨今はカード支払いが
圧倒的に増えていて現金を使用する機会も額も極端に減っている。私の場合、空港では車椅子をお願
いするので、担当して下さった方へのチップが現金の使い道のほぼすべてだ。いいねぇ、少額紙幣がこ
んなにあって、しかも換金した頃より値段も上がっている。まさにラッキー!!!とほくそ笑みながら、
そのポンドを握りしめてロンドンに飛んだ。
ロンドンに来て2日目の夕食時のことだった。近くのホテルのレストランで食事をし、食事終了時個別にお願い
した飲み物代(ビール)代を支払おうとツァーコンダクターに20ユーロをお渡しすると、彼女の表情が曇った。「こ
れですかぁ〜、これは今はねぇ〜ハァ、困ったなぁ」と戸惑っておられる。上品な方なのに、ナンなのだ、
この表情は!「一応お預かりしますね」と支払いに行かれたのだが、暫く待っていると「やっぱりこ
のお金、使えないそうです」と20ユーロが戻って来た。仕方なく、その場はカード払いにしたが、意味が
分からず頭が混乱したままだ。帰りの車の中でツァーコンダクターのF町さんから話を聞いた。「ユメコさんが使
おうとされたポンドは紙製で古い紙幣です。イギリス政府はプラスチック製の紙幣に替えていて既に数年経過
してるので古い紙幣は一般的には使用できなくなりました」って。ぐぁ〜〜ん!!!そ、そ、そんな
ことがあるのか!「でも、本当のお金なんだからマンダリンなら替えてくれるかもしれない」と思い、マンダ
リンホテルに帰ってから相談してみた。やっぱり答えはNOだった・・・ってことは私が持ち合わせている
現金はゼロということだ。これを何とか出来るのは「BANK of ENGLAND」(日本でいうところの日銀
本店かな)に行くしかなく、そこはタクシーに乗って30分程かかかる場所にあるという。仕方なく、「じゃ、
〇〇万円をポンドに替えて下さい」と弱々しくお願いすると、このホテルマン、あちこちに電話した上で「20
£札と15£札に限って元ポンド札から替えましょう」と言ってくれたのだ!ありがとう!助かります、
と涙を浮かべて(気持ちは)感謝の意を伝え、今は紙屑に近くなった紙製の紙幣(変だね、この書き
方)をプラスチック製紙幣に替えて貰い、ことなきを得たのだ。
部屋に帰って調べてみた。英国政府は2016年(つまり、私が最後に英国に行った年)に゚ラスチックを使っ
たポリマー紙幣の5£札を発行した。以降10£札、20ポポンド札が発行され、6か月間の移行期間が設け
られていた、らしい。最後に20£紙幣が発行されたのは2020年2月20日ということだが、そんな
こと全然知らんかったもんなぁ。そんなことで、ロンドンで味わったとんだ浦島花子話でありました。
おかニェって最近使ったことニャイ
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