連句早わかり
○ 連句は江戸時代「俳諧」と呼ばれました。大衆文学でした。松尾芭蕉は俳句人と現在では
思われていますが、実は俳諧の人でした。連句の最初の句を「発句 ほっく」と言います
が、各地で開催される俳諧の席に宗匠(捌き役)として招かれて「発句」を詠みました。
明治時代になって正岡子規が俳諧は文学ではない、発句のみ文学に値する、と断じ、それ
が独立した形で俳句になりました。「歌仙」とも呼ばれます。
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連句には百連句もあるようですが、普通は36句で構成されます。発句は5・7・5の長句、
2句目の脇句は7・7の短句。以降長句と短句を繋げていきます。俳句が170メートル走
だとすれば、連句は170メートルと140メートルを繰り返す駅伝のようなものです。
最後の36句目は「挙句」と言います。「挙句の果てに」という言い方はここから来たよう
です。
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芭蕉翁の頃は「座」と言って座敷に捌き役の「宗匠」と連衆(れんじゅ)が集まって、その
場で詠むことが多かったようです。現在は忙しくて全員が集まるのも難しいことから「文
音」(ぶんいん)と言って宗匠と各連衆が葉書でやり取りしたり、ファックスやメールでの
活動をしている会もあります。
夢子達はファックスとメールでやっています。人数に決まりはありませんが、普通は5〜7
人くらいで会を作るようです。中には2人連句、1人でやる独吟というのもあります。
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連句には月の定座(じょうざ)が3箇所、花の定座が2箇所あります。花の定座を任された
時は沐浴して身を清め花なぞ活けて臨むほど名誉あることだったようです。「あの人に花を
持たせる」という言い方も花の定座を指名されることを言ったらしいのです。花は「櫻」
のことです。必ず「櫻」を詠みます。よって季節は春です。これは決まりではありません
が、恋の句を入れるのも一般的です。1箇所か2箇所に2句位入れることが多いようです。
松尾芭蕉は恋の句も名手でした。実に艶っぽい句があるのです。
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連句にも季語を入れます。しかし雑句(ぞうく)と言って無季の句もあります。季節と季節
の間に入れる場合が多いですね。
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ちゃんとやるには、いくつかの「式目」(しきもく)と言うルールを覚える必要があります。
「連句入門」の本を探して下さい。
簡単過ぎて、わからなかった? わかったよね?