インタビュー3 : 料理好きなの?
聞き手:ZIZIジジ
ジジ:週末になると、台所でごそごそしているけど、料理好きなの?
夢子:うん、好きだよ。食べることの方が好きだけど、自分が美味しいものを食べるために、
せっせと作っているんだよ。
ジジ:えぇ〜? 自分が食べるだけで、人には作ってあげないの?
夢子:だって、他にダレもいないじゃん。でも、昔は自宅でよくパーティやっていたのよね。
毎回のようにテーマを決めて料理のコースを作ったりして。手作り餃子パーティはすご
かったなぁ。皮から作って、8種類200個も餃子が出来たんだけど、メインディッシ
ュの餃子の前に6〜7品料理があったから、皆お腹いっぱいになってしまってね。あの
頃はパーティ料理のメニューばかり考えていたっけ。
ジジ:どうして、今はやらないの?
夢子:荷物がどんどん増えて、誰かに来て貰えるような場所無いから。ジジとモモの場所を確
保するのがやっとでしょ? それとも出ていく?
ジジ:ううん、出てかない。お母さんも料理が上手だったんでしょ?
夢子:うん、田舎料理というか惣菜料理だけどね。梅干とらっきょは、10軒分くらい作って
いたし、ヌカ漬け、白菜漬け、たくあん漬けはもちろん、奈良漬けも作っていたよ。私
が高校生の頃は家族が違う朝食を食べていたから、朝早くからお弁当含めて作っていた。
ジジ:それで、洒落たお料理より、おかずみたいな料理ばかり作っているんだ。
夢子:という訳でもないけど、平日はずっと外食だからね、家食くらいは家庭的な料理を食べ
たいんだよね。平日のご馳走と週末の家庭料理があるから、どっちも美味しいのだ。
ジジ:なるほどぉ。でも、かなり手抜きなんでしょ?
夢子:うん。性格だね。数年前、仕事辞めて料理学校に通おうと思ったのよ。1年間通って、
調理師免許取ろうと真剣に考えていたんだけど、よくよく考えてみると、基本からキチ
ンとやるって、私の性格では無理かな、と思ってヤメタ。
ジジ:それは懸命かもしれないねぇ。良かったじゃない、行かないで。料理学校の先生、怒り
まくったよね、きっと。
夢子:基本をキチンと出来なくても、毎回工夫はしているからいいか、ってね。料理はクリエ
ィティブな作業だと思うのだよ。だってね・・・・あれ? 又寝ている。じゃおしまい