パクパク日記11年11月2週
前半は東京でご馳走を、後半は大分県でご馳走を食べた1週間
由布院大分川の小白鷺
由布院の紅葉
11月 7日(月) 晴れ夜小雨 鳴戸親方(元横綱隆の里)亡くなる
朝 家食 アミノライス味噌雑炊、パイナップル、低糖ヨーグルト
今日は良い天気だ。富士山も薄ぼんやりだけどお姿が見えて、これから冬に向かうんだって感じがす
る。相撲の鳴戸親方が亡くなったと報じられている。「おしん横綱」と呼ばれた元横綱の隆の里である。
この親方は、弟子に過ぎた指導(つまり暴行めいたこと)があったのではないかと疑惑がかけられ、今
日そのことについて審議が理事会で行なわれる予定だった。突然の死に周囲ボーゼン。享年59歳。
昼 荒木町 「アンシャンテ」 ハンバーグランチ(カボチャスープ、茹で野菜、ハンバーグ、デザート、コ
ーヒー) 1000円、持参のふすまパン
今年から2ヶ月に1度受けていた血液検査を今回から3ヶ月に1度にした。理由?メンドクサイから。
そんなことで近所のM医院で血液を取って貰い、お腹コワシの薬を2種貰う。ランチは「アンシャンテ」に
行こう。お勧めはチキンと聞いたが、やっぱりハンバーグ好きだし、ここのハンバーグ旨いしね。10年も
スコットランドに留学していた末っ子のお兄ちゃんは無事就職されて元気に働いている由。ご主人夫婦
も旅好きで、ヘラン号で行った韓国旅行の話題。そこに来たお客は・・あらら、「羅無櫓」の彼女だった。
夜のおやつ 新橋演舞場にて アイス最中
新橋演舞場の大歌舞伎夜の部。11月だから例によって「顔見世大歌舞伎」と銘打っている。そして七
世尾上梅幸の十七回忌とニ世尾上松緑のニ十三回忌の追善でもある。演目は追善に相応しい演目で
「外郎売」、「京鹿子娘道成寺」、「髪吉新三」の3本。外郎売はニ世松緑の孫の当代松緑。この人カツ
ゼツが良く無いからあの早口言葉を言えるか心配だったが、まぁ何とか。「京鹿子娘道成寺」の花子は
梅幸の孫にあたる菊之助。所化の一人に田之助がちょいと出演していたのも、大先輩お二人の追善
の理由からだろう。同じく所化をやった小吉君が暫く見ないうちにすっかり大きくなってビックリ。人情噺
の「髪吉新三」は松緑の得意とした役で、梅幸の息子・菊五郎も度々演じていることもあり、手馴れた演
技で安心感がある。三津五郎演じる家主長兵衛は得な役だが達者。その女房おかくの亀蔵には笑う。
夜 銀座 「小湘亭」 お通し:鶏と蓮根煮、鎌倉産茹で落花生 680円、さつま芋のカラフル天ぷら
780円、秋鮭和風カルパッチョ 980円、藤沢みやじ豚粕漬け焼き 980円、生ビール 700円×2杯、
麦焼酎「中々」 @5900円
以前よく来ていた「小湘亭」も暫くご無沙汰してしまった。女主人はカタカナ会社のOGだが、今遅い夏
休みで韓国旅行中とか。あらら〜先週行っていたのに、擦れ違いだわね。この店は、野菜ソムリエが仕
入れた鎌倉野菜と藤沢・ブランド豚「みやじ豚」、湘南片瀬のしらすをメインにした料理が売り。「銀座に
ある小さな湘南」がキャッチフレーズである。4種類の芋を使ったさつま芋のカラフル天ぷらが旨いぞ!
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11月 8日(火) 曇り 立冬 急に気温下がる
朝 家食 ヒレカツバーガー、プチトマト、あめ色玉ねぎのスープ、低糖ヨーグルト
スープが旨い!
小田急は百貨店地下で買ったスープがバカ旨だった。その名もあめ色玉ねぎのスープ。フリーズドライ
でお湯注げばハイ出来上がり!なのに実に旨い。そのヘンの洋食屋のオニオンスープを超えている。
昼 四谷三丁目 「ぐーばーぐ」 チーズハンバーグカレーランチ 980円、持参のふすまパン、アイスコ
ーヒー +180円
カレーはいいなぁ
ハンガリーのパクパク日記途中で韓国に出かけてしまったので、さんざんイヤミを言われている。溜ま
る一方じゃないか!以前のようなリアルタイムの日記に何時なるんだ!とかさ。そんなこと言われても
なぁ、こっちもなぁ、いろいろ忙しくてなぁ。それにコレ仕事じゃないし。とは言え真面目な面もある人間
だからシコシコと作っている訳さ。運動がてらランチに行く。チーズハンバーグカレーなかなかイケル。
夜 湯島 「くろぎ」 お任せコース(コノワタ飯蒸し、香住の香箱蟹土佐酢がけ・ミソ和え松葉蟹+甲羅
酒、焼き胡麻豆腐、赤足海老の海老真丈椀、小松菜と油揚げのお浸し、大間の鮪・鯛・赤足海老・
あん肝、八寸:生ウニとイクラを載せたバラ寿司の柚子釜蒸し・バチ子・達磨坊主の西京漬けなど、九
州産のくえタレ焼き、聖護院蕪蒸し、丹波京漬け物盛り合わせ、丹波栗の炊き込みご飯、鯛出
汁味噌汁(お替り!)、甘味:葛切り黒蜜・栗蒸し羊羹・紫芋のモンブランのチョイス)、八海山の生
ビール880円×2杯、麦焼酎「佐藤」ボトル7千円 @約2万円
確か8月末だったと思う。軽井沢に滞在していた時だと思う。マキコからメールで「湯島のくろぎに行き
たいと思うが、11月の都合の良い日を挙げよ」と問い合わせを受けた。そして、本日11月8日夜の予
約がようやく取れた。集まったのはA先生&マキコ夫婦とSブーの4人。珍しく地下鉄で行って迷い、マ
キコに迎えに来て貰った。えぇっ!カラオケの「ドレミファ」の隣じゃん!!小さなカウンターと幾つかの
テーブル席のある1階を抜けて2階の個室へ。ショップカード大4ヵ所折りたたんだ献立表を眺めなが
ら今宵のご馳走に胸わくわく。硬めに蒸したもち米にコノワタをかけた飯蒸しでコースが始まった。11
月4日解禁した松葉蟹が2品目に登場!豪勢であるな。香箱を食べ終わった甲羅で熱燗も飲む。京料
理ではよくある焼き胡麻豆腐に一堂唸る。ここのご主人は「京味」の出身と聞いたが、なるほどね。八
寸の柚子釜蒸しは、バラ寿司の上に生ウニとイクラが載っている芸コマもの。バチ子も旨い。酒が進ん
で困るなぁ。酒を飲まないSブーは既に烏龍茶をバケツ1杯飲んでいる。よくそんなに飲めるね、と言う
と、「人のこと言えるのか」と言い返された。あ、はい。マキコは「この店凄い!この店美味しい!この店
好き!次の予約して帰ろうよ!」とコーフンしている。食事は大きな栗がゴロゴロ入った栗ご飯。ちょっと
だけ貰った。この日私が一番気に入ったのは鯛出汁味噌汁。思わずお替り!と叫んでもう1杯貰った。
毎日飲みたい。デザートは3種で選べと言われたのに、「全部食べてもいいんですよね」と聞いたのは
もちろんSブーだ。ご主人の黒木純さんが挨拶に来た。未だ33歳のイケメンである。次回の予約を取ろ
うと思ったら、人気のあるカウンターや週末を外しても、一番早くて3月と言う。タイヘンな店であった。
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11月 9日(水) 曇り
朝 家食 プロティンだけ
昨夜のご馳走を食べて考えた。明日から由布院と久住高原に行ってまたご馳走を食べる。来週もそん
な予定だ。こんなご馳走ばかりじゃあ、カラダに悪くないか?太るんじゃないか?何食かでもプロティン
だけにした方がいいんじゃないか?プチ断食でもさ。そうしましょう。空腹抱えて代々木の整体に行く。
そのまま新宿区役所に行き、印鑑証明を貰う。既に2時を回って空腹で目が回りそうだがガマンする。
昼 家食 プロティンだけ
空腹夢子の超遅いランチは自宅に帰ってプロティンをゴクゴク飲むだけ。サビし!一休みする間も無く
新宿西口のビッグカメラに向かう。修理したばかりで韓国に持って行ったニコン君が早くも調子悪いの
でまたもや修理に出しに行ったのだ。「直っていませんでしたよ!」って。四谷3丁目に戻って一昨日の
血液検査の結果を聞きにM医院に行く。最近、ローカーボの違反しまくりなので心配。結果は・・・中性
脂肪とコレステロールは基準をチョイト超えてしまったが、血糖値、平均血糖値を表わすHBA1C、ガン
マーGTPは低いまま。近所のドクター曰く「全然問題無いんじゃないですか」。でも、体重増が・・・・・・。
夜 舟町 「おちあい」 お任せコース(玉こんにゃく、大根煮、揚げぎんなん、和風しゅうまい、牛蒡天と
イカ天、いも鍋、極太うどん)、ビール(小)、麦焼酎 @4500円
3食連続プロティンはツライ。夕食は固形物食べてお酒飲もうっと。こんな時はやさしい料理の「おちあ
い」がいい。お父さん、こんばんは。今日始めてご飯食べるんですよ〜。ここでテレビ見ながら、ご主人
とあぁだこぅだとお喋りするのがホッコリタイム。蓬蕎麦を食べるつもりだったが、最近仕入れた極太うど
んを一度食べてみたらと勧められた。うん、確かに美味しい。シコシコ作ったパクパク10月3週更新。
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11月 10日(木) 東京は曇り 由布院は小雨
朝 家食 プロティン
7時起床。今朝も食事はナシにしよう。これからずっとご馳走だし。つまらないが、早く済む良さもある。
昼 羽田空港 「SKY ROOM」 和風ハンバーグ御膳 1280円
アンシャンテに修行に行け!
3泊4日の荷作りして羽田空港に向かう。東京もどんよりした曇りなら、これから向かう九州も週末は雨
と天気予報は言っている。チェッである。いつもなら浜松町ランチにするのだがどうも時間が合わない
ので今日は空港で。考えずに入ったレストランで和風ハンバーグ。高いわりにちっても旨くないのよね。
午後のお茶 由布院・亀の井別荘 巳次郎柿、お茶
この門をくぐることが憧れだった
この時期のお茶請けは巳次郎柿 奥由布の間はこんな
12時35分発のJALで大分空港へ。1時間40分のフライト時間だった。大分空港からは湯布院行き
のバスに乗る。たった一人で乗ったことも何度かあったが、今日は十数人のお客がいて良かった。車
窓から見た限りでは美しい紅葉は無かった。約50分で湯布院駅近くのバスセンターに到着。歩くつもり
だったが、ポツポツと雨が当って来たのでタクシーに乗った。亀の井別荘で盛大なお出迎えを受ける。
夜 由布院・亀の井別荘「蛍火園」 懐石秋の膳(秋盛り:柿と栗の白和え・鯖鮨・チーズの味噌漬け・
銀杏・自然鋤揚げ・さつま芋、鯛とカンパチのお造り、5種のきのこ椀、佐伯の鰆粕塩漬け焼き、か
ぼちゃ煮餡かけ、黒毛和牛の漬けステーキ どんこ椎茸と野菜添え、きゅうりとしらすの酢の物、
手打ち蕎麦、ご飯・味噌汁・新香、デザート2種:リンゴのコンポート、黒豆寒天、水出しアイスコー
ヒー、生ビール 700円×2杯、米焼酎「湧酔」16年古酒500ml 3千円、麦焼酎「兼八」180ml
1000円
明日オジョーが追いかけて来ることになっているが、今日は一人だ。本館2階のいつもの洋室に通され
た。103号の奥由布の部屋が好き。何だか「ただいま」と言ってしまいそうだ。例年なら今頃正面玄関前
の木々が見事に紅葉している筈なのだが、今年は紅くなる途中で暖かくなって紅葉は止まってしまった
のだそうだ。残念!かえすがえすも残念!ちょうど良い時間に行ったので、大風呂は貸し切り状態だっ
た。丸い檜の露天風呂に浸かって思わずぷっは〜。温泉に入った時とビールを最初に飲み干した時、
不思議に同じぷっは〜がでるのだよね。夕食は6時半にお願いした。本館洋室に泊まっている客は、
本館1階レストラン「蛍火園」で食事を摂る。若い料理長の筆文字もだいぶ上手になりましたね。16年
古酒の米焼酎「湧酔」(限定3000本)があると言うので、焼酎はボトルを頼んだ。この宿の料理は季節
で変わるものの、基本的には由布院の食材を駆使した料理だ。ちっとも飽きが来ないところが宜しい。
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11月 11日(金) 由布院は曇ったり晴れたり
朝 由布院・亀の井別荘「蛍火園」 洋朝食セット+サラダヴュッフェ、持参のふすまパン、フルーツとコ
ーヒー
大風呂に行くには本館から中庭を横切って(たいした距離じゃないけど)行かねばならない。浴衣+羽
織姿で下駄に履き替えてね。由布院は寒い土地である。だから、朝大風呂に行くのは気が重い。そん
なことからここ数年朝は部屋の風呂に入ることにしている。部屋風呂と言っても、ちゃんと温泉だし、か
なり大きな檜の湯船である。湯船に身を沈めると一晩中チョロチョロと貯めたお湯がザバァーっと溢れ
る様が気持ちいい!朝風呂入って、「カーネーション」観て、8時16分から朝食に行く。今日は洋和食
を頼んだ。ヨーグルト、スープ、オムレツなどの他にサラダヴュッフェと一緒に和食のオカズも並んでい
るからそっちもちょっと貰う。朝からこんなに食べていいのか!という位の満腹。断食の成果が消える。
朝のお茶 由布院・亀の井別荘「天井桟敷」 ケニア珈琲・レッドマウンテン 700円
グレゴリア聖歌が流れる
ショップ「鍵屋」の隣2階に「天井桟敷」がある。「珈琲・果汁・音楽・読書」の空間で、常にグレゴリア聖
歌が流れている。窓の面した席はいくつかしか無いから、開店の9時過ぎには行く。ここの窓から見え
る紅葉も楽しみにしていたが、今年はちっとね・・・ダメね・・・。窓の下は観光名所で観光客がゾロゾロ。
旅館の裏から散歩に行き、グルグル歩いていたら金鱗湖に出た。
お気に入りの談話室
晴れはしないが、予想されていた雨は降らないから良しとしようか。「鍵屋」で柚子胡椒10個などたくさ
んお土産を買って発送手続きをする。これでよし!と。次は散歩だ。ご馳走食べたら運動さ。こんな裏
道にも、小さな美術館がたくさんある。1時間ほど歩くつもりだったが、30分で旅館隣の金鱗湖に出てし
まった。散歩終了。そのまま談話室に行く。暖炉で薪がパチパチ燃えている。クラッシック音楽もある。
昼 由布院 「陽だまり食堂」 陽だまり定食 1050円
昼食はここでと決めている?
12時半過ぎ、オジョーがレンタカーに乗って宿に到着した。そのまま私を拾って由布院ランチに行く。亀
の井別荘の元総料理長が経営するうどん屋にも惹かれたが、やっぱり二人ともお気に入りの「陽だまり
食堂」に行ってしまった。メニューに迷ったふりをしながら一番量の多い陽だまり定食を注文する2人。
午後のお茶 由布院 ジャムキッチン&カフェ 「ことこと屋」 コーヒー 500円、りんごのコンポート(サ
ービス)
ここで亀の井別荘のジャムも作る
オジョーの出身大学テニス部の先輩に縁のあるカフェに行こうと誘われ「ことこと屋」に行く。由布院は
度々訪れているが、この店は初めてだ。看板には「ジャムキッチン&カフェ」とあり、何となく佇まいから
してセンスがいい。ズラリと並ぶ色とりどりのジャムの瓶。どこかで見たことのある瓶・・・奥のカフェから
はJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第1番が静かに流れている。そうか、ここは「亀の井別荘」の女将の
妹さんご夫婦が経営される店。だから「鍵屋」で販売されているジャムや「天井桟敷」、「蛍火園」で供さ
れるりんごのコンポートはここで作られているのだ。サービスでりんごのコンポートを頂いた。女将の妹
さんがご挨拶に見えてそれから長いお喋り。「・・・・・2005年連ドラ「風のはるか」好きでしたよ、私は」。
夜 由布院・亀の井別荘「蛍火園」 しゃぶしゃぶコース(前菜:胡麻豆腐とぜんまい煮、肝付きふぐの
刺身、すっぽん出汁雑煮椀(餅抜き)、豊後牛大盛りしゃぶしゃぶ、手打ち蕎麦、味噌汁、新香、カ
ボスシャーベット)、生ビール700円×2杯、米焼酎「湧酔」16年古酒500ml 3千円、麦焼酎「兼
八」180ml 1000円
肉をお替りしなかった!
私はいつだって「カラスの行水」だが、オジョーは長々と温泉にお浸かりだ。私の友人の中では一番の
長湯はSブー、次はオジョーかな。Sブーなど朝から2時間も温泉に入って私を呆れさせた。もっとも、
せっかくの名湯に来ても1分も入っていない私を皆は呆れているのだが。夕食はいつものようにしゃぶ
しゃぶをお願いしている。その前にふぐの刺し身が出た。何度も来ているこの宿でふぐ刺しは初めてだ。
な、なんと肝付きですよ!ここ大分県だけは肝調理が合法的なのだ。厚めのふぐ刺に肝とワケギをク
ルリと巻いてちょいと酢醤油をつけまして、と。パクッ。モグモグモグ・・うんま!次はすっぽん出汁雑煮
椀。でもオジョーも私も餅は苦手だから餅抜きの雑煮だ。うんま!そしてジャジャーンと音楽入りで登場
したのは超特盛りの豊後牛!凄いボリューム!いつもオジョーと私が「肉お替り!」と叫ぶので、料理
長は「これでもか!」という肉を盛り付けたらしい。モグモグ・・うんま!モグモグ・・うんま!あぁ、残念な
がら満腹になってしもうた。これではお替り出来ん。料理長、参りましたぁ!でも蕎麦は食べるのよね。
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11月 12日(土) 大分県は曇ったり晴れたり
朝 由布院・亀の井別荘「蛍火園」 和朝食セット+サラダヴュッフェ、フルーツとヨーグルト
朝起きて外の景色を見ようと思ったら深い霧で包まれていた。由布院は霧の町としても知られている。
今朝の朝食は和朝食をお願いしている。園田料理長になってから、焼き魚と湯豆腐が変わった。これ
いいよね。それに、サラダやちょっとした煮物、温泉卵、辛しめんたいこなどがヴュッフェで頂けるから、
おかずは膨大な量になる。並べて写真を撮り、「人間、朝からこれだけの量を食べられるのか」と思った
のだが、2人は全部平らげたのであります。1番にテーブルに着いたのに見回したら誰もいなかった。
今回も長湯のラムネ温泉へ
午前中はのんびりして11時前チェックアウト。ご主人の長男さんと久々にお目にかかる。「まぁ、太郎さ
ん、お久し振りです。お帰りなさい」。健太郎さんや総支配人のO崎さん、大勢のスタッフに見送られて
気恥ずかしい。これが苦手(笑)。長湯に向かう。前回教えて頂いた道は猪や狸が出てきそうでちょっと
怖かったが、今日はダム上の橋など渡って快適。天気も良いし気持ちが良いドライブになった。世界屈
指の炭酸泉である長湯温泉。多くの作家も投宿したことのある「大丸旅館」の外湯がラムネ温泉だ。作
家の大仏次郎が「ラムネ温泉」と名付けた。かなりヌルイ湯に浸かること60分。カラダ中に泡が無数に
くっついて潰すのが惜しい。浸かるだけでダイエット、浸かるだけでスポーツ効果・・・いいねぇ、ここは。
昼 大分・長湯 「隼」 炙りチャーシュー入り醤油太麺ラーメン 670円、餃子 350円
ちょっと遅くなった昼食は、長湯の食堂街の一つ「隼」で。ラーメン店だ。店に入った途端プンと獣臭い。
トンコツスープか。メニューを見るとトンコツ以外もある。醤油ラーメンにした。餃子は何だか頼りない。
次回は別店のうどんを食べよう。そのまま今晩の宿レゾネイトくじゅうへ。ここに泊まるのは3度目だ。
チェックイン時間まで暫く待ったが、2時半には部屋に入れてくれた。長湯で着替える時ちょっとひねっ
てしまった腰が心配。ギックリ腰前夜という感じ。そろそろっと動く。テレビではフィギャアスケート大会。
夜−1 久住高原・レゾネイトくじゅう「メテオ」 ディナーコース(大分産鹿肉のたたき、秋茄子のクリー
ムスープ 揚げ牛蒡添え、金目鯛のグリルサフランソース、牛ヒレ肉のステーキ、マルキーズチョ
コと木の実アイス、パン)、久住高原地ビール 924円、アサヒプレミアムビール 866円、赤ワイン
1000円×2杯
照明が暗くて写真が・・・
由布院も寒いが、ここ久住高原の寒さは半端ではない。ハズだった。11月中旬なのに何でこんなに暖
かいの?館内の大風呂に行く時でも外廊下があるから部屋備え付けの防寒着が欠かせない宿なのに。
腰のこともあるから、今晩風呂は止めておこう。ここにもよい温泉があるのだ。夕食は2回制で、後半
午後7時40分といわれていたが、チェックイン時に前半OKが出た。ということで6時からレストラン
の「メテオ」に行く。お揃いの部屋着を着たグループ客やら家族連れで大賑わい。私達2人は隅の静か
な席に案内されてホッとしたが、その代わりエラク暗い。写真を撮ってもボケボケじゃ。オジョーとはラン
チだけ食べにこのレストランには来たこともある。味は結構良いのだ。パン旨いので1つ食べちゃった。
夜―2 久住高原・レゾネイトくじゅうBAR ビールと赤ワイン
スケートは、復活真央ちゃんの優勝かと思ったが、僅差で鈴木明子に持って行かれた。昨日のショート
プログラムの失敗が痛かった。9時からレストランに隣接したBARでサックスの演奏があるというので
行ってみた。ところが、「都合で急遽中止になりまして」ということでビールも赤ワインも無料になったさ。
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11月 13日(日) 大分県は晴れたり曇ったり
朝 久住高原・レゾネイトくじゅう「メテオ」 朝食ヴュッフェ
ここのヴュッフェは充実している
良い天気だ。心配した腰も寝ている間に悪化したようでも無い。温泉でひとっ風呂浴びてから朝食を摂
りに行く。昨夜も賑やかだったが朝は更にね。ここのヴュッフェは和も洋も皿数が多くて充実している。
宇佐神宮の大鳥居 呉橋の内部は覗くだけ
上宮・右から一之御殿から三之御殿と続く
今日は天気が良いとルンルンしていたのに久住高原を走っているうちに早くも曇って来た。ガッカリだ。
何度もオジョーを連れて(実際は車に乗せて行って貰うのだけど)行こうと思った宇佐神宮。今回こそと
思った時は・・・・。今日こそ行こう!ところがレンタカーのナビがエラク遠回りのルートなんて教えちゃっ
てね。ナビ君、ダメだよ!そんなことで時間はかかったがようやく宇佐神宮に到着した。ここに来るのは
3回目だ。全国に4万600社ある八幡さまの総本宮である宇佐神宮。広々として気持ちの良い空間で
ある。お気に入りの吾橋にも寄る。階段を上って上宮にお参りする。一之御殿は八幡大神をニ之御殿
は比売大神を三之御殿は神功皇后を祀っている。ここの作法は二礼四拍手一拝。片参りにならないよ
う下宮もお参りする。よし、これでよし。オジョーは友人達にもお守りを買って、すっかり安心したようだ。
昼 大分空港 「なゝ瀬」 とり天定食 850円、だんご汁 700円
飛行機から見た富士山
宇佐神宮近辺では目ぼしい食べ物屋が見つからない。ということで、遅い昼食を大分空港の「なゝ瀬」
で食べることにした。特段旨いわけではないけれど、まずまずの大分郷土料理が食べられるから。とり
天うどん定食に単品のだんご汁を追加した。これで700円は高いわな。「陽だまり食堂」が断然勝ち!
夜 荒木町 「やくみや」 付き出し:ツナといろいろ豆、ピータン豆腐 600円、あん肝ポン酢 600円、
酒盗クリームチーズ 500円、煮穴子 800円、本物シシャモ 00円、煮麺 600円、ハートランド
生ビール 600円×2杯、知心剣 1000円 @6600円
空港で慌しくオジョーと別れ、帰宅したのは夕方5時半だった。美味しい1週間を過した日曜日夜は、
反省も含めて酒を抜いた家食が常だったのに、最近はねぇ、飲みに行ってしまうのよね。たまには違う
店に行こう。ずい分昔行ったあの店・・・何だっけ・・・ネギ・・・大葉・・・茗荷・・・山椒・・・「やくみや」でした。
女性お2人でやっている店で家庭的な料理だ。「以前一度いらっしゃいましたよね」。また来ますね!
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【今週の振り返り】
8ヶ月前の11日もこの宿にいた。前日から「亀の井別荘」に滞在していて、明日こそ宇佐神宮に行って
みようか、なんて一緒に行ったオジョーと話をしていた。宿の奥にある談話室である。微かに揺れたよう
な気がしないでも無かったが、それは後で「そう言えば」と思い直したことであって、実際はオジョーの
携帯が鳴るまでは、千年に1度のオオゴトが東北地方を中心に起きているとは夢にも思わなかった。
客室に戻ってテレビをつける。次々と映し出される光景が、たった今の、現実の姿とは到底信じられな
かった。恐怖映画のようだった。大風呂で会ったご婦人達の話から、その日宿泊しているお客の大半
が今日仙台から来られたと知って愕然とする。海外に行く時いつも留守番に来てくれる姪も半年前仙
台に引っ越しているが、連絡がつかない。その夜の「蛍火園」の夕食は、せっかくのご馳走なのに、重
苦しい空気に包まれた。仙台からの皆さんは、家族とも親類とも友人とも連絡がつかないとひそひそ声
で心配されている。仙台空港が津波で破壊された姿を映像で見られて、帰る手段が無いと不安で一杯
のようだった。食事が終わってからも、テレビに釘付けだった。恐ろしい夜だった。
由布院の紅葉が見たくなって、オジョーを誘って亀の井別荘を予約したのは偶然にも11月10日から
の3日間。仕事があるオジョーは、11月11日に来ることになった。あれから8ヶ月経った11日である。
10日に一人でチェックインした時、「前回はあの大震災の日にお帰りになったんですよね。飛行機に乗
れてよかったですね」と言われた。覚えていてくれたのだ。「飛行機の便が無ければ戻って来られると
思い、同じお部屋をご用意していたんですよ」とも。泣かせるじゃないか。そう言えば、8ヶ月前に亀の
井別荘に来た時は、3ヶ月前にアメフットチームが日本一になったことのお祝いと大きなお花が部屋に
用意されていた。高級とか、豪華とか、老舗とか、星幾つとか、宿泊施設を評価する視点はいろいろあ
ると思うが、こうした温かい手触り感のある気配りが亀の井別荘の価値だと思っている。数多くの宿が
鎬を削っている由布院であるが、やっぱり亀の井別荘がいい。断然いい。
結局大震災が起きた8ヶ月後の11月11日午後2時46分には、何事も起こらず大いに安堵した。それに
しても、阪神・淡路地震の時と違って、東北地方太平洋地震の復興がなかなか進んでいない。もう8ヶ月
経ったのだから、東北地方は寒い寒い冬の季節を迎える。夏服は段ボールに何箱も詰め込んでドッサリ
送ったが、そろそろ冬服を送る準備をしなくてはなぁ。被災された方の中には大きなサイズの服を必要とし
ている人はいるハズだ。だが、避難所から仮設住宅に移られた方が多い中で、送ったものは必要な人にち
ゃんと届くのだろうか。そのヘンのところも調べてみなくちゃね。福島第一原発事故の後始末もグズグズと
していて歯がゆい。安心出来る日はいつ来るのだろう。あれ程恐れていた放射能にだんだん鈍感になって
行く自分が怖い。
夏が過ぎて冷房節電騒ぎが収まっていたが、今度は防寒節電をしなくてはならない。全国の原発は8
割が運転を停止しているそうだから、節電は全国規模に広がるわけだ。せっせとご馳走を食べて自ら
のカラダに「肉襦袢」を着込んでいるのは節電が理由ですか?と尋ねられたら、大きな声で「はい、そ
の通りです!」と答えよう。バーカ。
鳥の世界にもそんなバカはおらんぞ!
* 韓国列車の旅は 11月 1週 をご覧下さい。