パクパク日記6年9月2週

         高山病を予防するには、酒飲むな、煙草吸うな、飯喰うな、だって。

チチカカ湖  ナスカの地上絵

 

9月 11日(月) 朝方雨 晴れ  「9,11」テロ事件から5

朝 ペルー・マチュピチュ 「サンクチュアル・ロッジ」 朝食ヴュッフェ

  

風邪を引いて昨夜早めに寝た。5時に目覚めて風邪の具合はどうかと確かめる。うーん、激悪状態に

ならなかった代わりに激良でもないな。マチュピチュ遺跡近くの「サンクチュアル・ロッジ」に宿泊する魅

力の一つに開門(午前6時)と共に遺跡に入り、日の出時間を独占できることがある。それも狙ってここ

に泊まったのだが、風邪が悪化する恐れもあるので日の出撮影は諦める。隣室の小S子さんとO野さ

んは出かけて行った。後刻聞いてみると、太陽に雲と霧がかかって日の出は今一だった由。朝食ヴュ

ッフェにはなぜか温かい料理が並んでいない。こんな高級なロッジなのにどうしてだろ。仕方なく、白と

黒のパンを焼いてハム、チーズを挟んでトーストサンドを食べた。あら?向こうの外人客はオムレツとソ

ーセージを頼んでおるぞ。なーんだ、注文すれば良かったのね。でももう満腹だから要らないよーだ。

  

       サンクチュアル・ロッジの廊下     蘭ガーデンから眺めたマチュピチュ遺跡            咲き誇る蘭の花

  

                  ベンチから遺跡を眺める  風がそよそよ気持ち良い                      この山がワイナピチュ

8時、遺跡の向こう側に聳えるワイナピチュに登る皆さんが出かけて行った。今回のツァーは総勢18

名。夫婦、母娘、母息子、父娘、姉妹、兄妹、伯母姪と家族のバリエーションが揃い個人参加は私達

3人と一人参加女性の4人という珍しい組合せである。しかも、101人、203人なんて若者もい

て不思議な感じ。登山には小S子さん、O野さん始め10名が参加し、残り組は午後1時まで勝手に

過す。山岳部の小S子さん、O野さんはこの登山が主目的なのですって。K藤&S水姉妹とロッジの奥

の蘭ガーデンへ。思ったより蘭の数が少ないが、ベンチに座ると遺跡が望むことが出来る。ここで3

が何をしていたかと言うと、パズルとドリル。マチュピチュでだよ。アハハハ。3人で顔を合わせて笑って

しまった。その後、遺跡の中の気持ち良いベンチを見つけ、登山隊が見えるかとワイナピチュを見つめ

たり、遺跡をぼんやり眺めたりのんびり過した。登山隊は下山すると反対側のインカ道へ。驚愕です!

昼 アグアス・カリエンテス 「TOTOS ランチヴュッフェ

  

午後1時バスでアグアス・カリエンテスまで下りる。登山から帰って来たばかりで出発した方々は未だ

ハァーハァー息が荒い。ほぼ全員が遺跡で小さな虫に喰われて痒さに参っている。これからマチュピチ

ュに行こうと思っている皆さん!虫さされ予防薬と痒み止めは必携ですぞ!あそこはジャングルなので

すからね。ランチのヴュッフェには寿司の太巻きのようなものも並んでいる。日本人客が多い証拠か。  

  

       帰りの電車の中では民族舞踊やアルパカ製品のファッションショーも             クスコの夜景が美しい

午後3時半発のビスタドームに乗り込む。クスコの一つ手前のポロイまで3時間の乗車。マチュピチュ

の山を下りて来たのに、列車は上って行く。標高2100メートルのアグアス・カリエンテスから3360メー

トルのクスコまで上り坂が続く。スナックサービスの後、車内ではエンタティンメントが繰り広げられた。

先ずは民族衣装をつけた男性の踊り、続いて男女3人によるアルパカ製品のファッションショーである。

よくみれば、先ほどまでサンドイッチと飲み物を配っていたスタッフである。彼らはこの後、アルパカ商

品の売り子になり、そして車掌に戻る。ポロイで下車。このまま列車に乗っているとクスコまで1時間以

上かかるらしいが、バスに乗り換えれば15分で市内に行くことができる。途中丘の上で夜景に酔った。

夜 クスコ 「ホテルモナステリオ」 イエローポテトとベビーリークのクリームスープ、鶏の胸肉のグリル

 マイサラワインソース ポテトとブロッコリー添え、Lucumaのデライトピーナッツ バーボンバニラソ

ース、ビール、白ワイン、カモミールティ

  

    デュオのラテンコーラスが素敵

午後7時過ぎ「ホテルモナステリオ」にチェックイン。昔の神学校と修道院をホテルに改修したクスコ一

番の高級ホテルである。マチュピチュのサンクチュアル・ロッジもこのホテルもオリエント急行の経営ら

しいよ。大急ぎでシャワーを浴びてディナーのレストランに向かう。山のロッジと違って、エラク優雅な雰

囲気であるぞ。テーブルごとに置かれた何種類もの美味しいパン、揺らめく蝋燭の炎。チーズ入りの薄

いパンがメチャンコ美味しくてお替りした。料理はまぁ美味しいのだが、高地のせいかどうも食欲が無い。

メインは三分の一、デザート半分食べて残した。抑えた音量のラテンコーラスが雰囲気を盛りたてる。         

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9月 12日(火) 快晴 午後曇り 雷鳴

朝 クスコ 「ホテルモナステリオ」 朝食ヴュッフェ

  

6時、ウェイクアップコールで起こされる。5時に目覚まし時計をかけておいたのにどうしたことか!ぬぬ

ぬ!目覚まし時計が1時間遅れているではないか!慌てて飛び起きて朝の準備。今朝も7時半出発と

早いのだよ。優雅に食べるハズの朝食をガツガツとかっこみ、ようやくチェックアウトに間に合った。こん

な素敵なホテルなら、ゆっくり滞在したいのに恨めしい。T中さん、このホテルにもう1泊しませんかぁ?

  

                 ラクチ遺跡のビラコチャ神殿の跡                とうもろこしの茎を背負った女性                

クスコの町外れで、中型バスから大型バスに乗り換える。世界遺産でもあるクスコの旧市街は狭い道

が多いから、大型バスは入って来ることが出来ないのだ。一路南へ。2度目のペルー旅行でずるずる

と滞在が延び、結局住み着いてペルー人と結婚してしまったというガイドのK島さんがスルーガイドで

数日前から同行してくれている。彼女の説明を聞きながら風景を眺める。「ここは豚の唐揚げで有名な

街です。ここは占い師が多く住んでいてクスコから占って貰う人が来ます。この町はパン職人が多くて

クスコのパンの8割はここで焼かれます。ここは昔スペイン軍に抵抗するために将軍が村人に石投げ

を練習させた町で、今でも石投げ大会が開かれています。この町には「うっぷん祭」というものがあり、

彼女を取られたとか自転車を盗まれたとか1年間の恨みを溜めてクリスマスに一気にうっぷんを晴ら

す、という祭が今も開かれています・・・・。ペルーって面白い国。インカ時代のラクチ遺跡を見学した。

  

今通っているのは「南の谷」というそうだがこの道で一番高いラ・ラヤ峠に到着。どのくらい高いかって、

あーた4335メートルよ。スゴイでしょ?日本のどこを探してもこんな高い所は無い!空気が薄くてその

へんでバッタリと倒れるのじゃないかと思っていたが、ちゃんと歩ける。良かった。最高地点はやっぱり

名所らしくリャマを連れた民族衣装のモデル(おばさんばっかりです)、土産物売りがうじゃうじゃいた。

昼 プカラ 何とかというレストラン 持ち込みのおにぎり弁当、インスタント味噌汁

プカラという町のレストランを借り持ち込みのおにぎり弁当を広げる。梅干し、鮭、五目飯のおにぎり、

厚焼き卵、チキン、白菜の漬け物、オレンジというお弁当であった。残ったおにぎり大事に持って行く。

  

        シユスタニ遺跡横のウマヨ湖は幻想的な風景でありました              雷鳴と暗雲と強風の後、太陽が再び現われた

雨の心配をほとんどしなくても良いこの国だが、向かう方向に暗雲が立ち込めて来た。シユスタニ遺跡

に着いた頃には雷鳴が鳴り響き、強風が吹き荒れ赤い土を巻き上げる。ラ・ラヤ峠から下りて来たとは

いえ、ここは標高4000メートルの高地である。プレ・インカ時代のチュウラホン文化時代のチュルパと

いう石塔の墓がある遺跡なのだが、埃は目に入るし、坂はキツイし、ということで一人引き返して来た。

私は「労を厭う」性格なのであーる。でも最初から不参加を決め込んだN岡夫妻もいらしたから罪悪感

はない。遺跡見学をサボったお陰で、急速に変化する天候下のウマヨ湖の撮影が出来て良かったよ。

  

    チチカカ湖を見下ろすようなプーノの町               夕刻のチチカカ湖           湖の向こうにプーノの夜景

バスが丘の上を登り切ると、眼下にプーノの町が飛び込んで来た。なだらかな山肌までへばり付くよう

な家々。すり鉢を半分にしたような人口15万人の町である。初めて見るチチカカ湖はテレビや本で見

た様子とはちょっと違った。真っ青な水面をイメージしていたのに厚い青藻で覆われている。なんじゃ。

夜 プーノ 「ホテル リベルタドール ラーゴチチカカ」 インカスープ、鱒のグリル ポテトと野菜添え、

2色アイスクリーム、白ワイン

  

このホテルは全客室からチチカカ湖を見ることが出来る。標高3890メートル。食事までちょっと時間が

あっても、お風呂に入るくらいがやっとで何もする気が起きない。ホテルのショップでアルパカ商品を見

ても買う気にもなれん。こめかみが締め付けられるように痛いし、息切れもする。夕食はキヌア入りのイ

ンカスープは食べたものの、立派な鱒料理は半分も食べられなかった。しかも撮影も忘れちまった。体

調不良者2名食事途中で退場。こんなんだから酒もヤメタのだが、白ワイン1杯だけ飲む。あぁシンド。

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9月 13日(水) 快晴

  

 プーノ 「ホテル リベルタドール ラーゴチチカカ」 朝食ヴュッフェ

  

4時過ぎには目が覚めるが動きたくない。このホテルは東向きだから日の出を見るには絶好の位置に

ある。普通の高度なら、着替えて日の出撮影に出かけるところだが、そんな気にはならん。だから部屋

の中で朝焼けから日の出までを撮影した。いつも思うのだが、日の出は出て来るまでがいいのよね。

  

 モーターボートで湖へ右手白い建物は泊まったホテル   鮮やかな上着のウトロの女性         ウトロ島が見えて来た

  

 既に観光客を迎えた島は賑やか     私達がお邪魔した島 歓迎を受ける      トトラを浮かべた島の土台

  

  物々交換の場面を再現してくれた島の女性     トトラ製の家を見せて貰った                   何と可愛い猫ちゃんが!

  

   ピンクのバッグを自慢したい娘           トトラで作られた船は丈夫           島には小学校もあり、歌を披露してくれた

朝食の後、ホテルの救急室で入れ替わり立ち替わり酸素吸入を受ける。希望者だけ3分づつね。酸素

が効いたのかピンとは来なかたったが頭痛を感じなくなった。午前9時半チチカカ湖クルーズに出かけ

る。チチカカは、お父さんとお母さんという意味ではもちろん無い。当たり前だ。45%を占める先住人イ

ンディヘナの言葉ケチュア語でチチ(ティティ)はインカの神聖な動物ピューマを、カカは石を意味するそ

うだ。チチカカ湖のカタチをひっくり返すとピューマの恰好に似ているらしいよ。湖の広さ8560キロu、

実に琵琶湖の十二倍を誇り、最深部は280メートル、60%がペルー、40%はボリビアに属している。こ

のデッカイ湖が富士山の頂上より高い3860メートルにあるって信じられないよなぁ。20分ほど走ったと

ころでウトロ島が見えて来た。島と言っても人工の40の島々で、約1200人のウル族の人々が暮らして

いる。ウトロ島では、すべてがトトラという葦で構成されている。だいたい島自体がトトラを重ねたものだ。

家もトトラ、船もトトラ、燃料もトトラ、動物の餌もトトラ、根っこは人間も食べる。船から島に降り立つと、

ふーっと足元が沈む。トトラの地面(?)を歩く度にふーふーと沈むがそのうち慣れて来る。島毎に歓迎

の仕方は違うようだが、私達が訪れた島では女性陣が物々交換の風景を再現してくれた。友好な取引

の中にもすばしっこく相手の物を奪う様子が笑いを誘う。見せて貰った家は子供5人夫婦の7人家族

だそうだが、なかなか住み易そうであった。ここまで一匹も見かけなかった猫をこの島で発見してびっく

り。人懐こい猫であった。トトラ船に乗って、小学校のある島へ。今にも沈みそうな校舎で20人程の小

学生が歌と踊りを披露してくれた。日本語の歌も数曲歌い、やんやの喝采。帰りに皆小銭を寄付した。

昼 フリアカ 「DON CARLOS」 パスタスープ、チキンソティ、フルーツサラダ、コーヒー

  

ウトロ島には学校も病院もあった。太陽発電もしており、インタネットも見ることが出来るそうだ。しかし、

増え続けるプーノの人口もあって排水で湖は汚染され続けている。それがあの厚い青藻だ。その影響

でトトラの生育が悪くなり、湖に流れ込む水も減っていると言う。ウル族の人々の将来を心配しながらフ

リアカの町へ。K島さんの例の説明によると「この町はボリビアからの密輸製品が売買される市場が有

名です。ニセ製品も多く、先日はペルービールの中にボリビアビールを入れて売って捕まった人がいま

す。ニセ通貨もあり、所謂ニセ金もこの町で作られています・・・・」。ランチのチキンがわりと旨かった。

夜 リマ 「華楽飯店」 牛肉と豆腐のスープ、白身魚揚げ甘酢餡かけ、野菜と揚げ鶏のうま煮、海

      老と ニンニクの芽炒め、牛肉炒め、野菜とキノコ炒め、チャーハン、メロン、ビール

  

  

フリアカ空港から更に南のアレキパへ。ここはペルー第二の大都市だが、飛行機の中で待機。ここでU

ターンして4日ぶりでリマに帰った。空港から帰宅渋滞の中、夕食を摂る中華レストランへ。ペルー人は

中華料理が大好きなんですって。ツァーの食事だから料理は2、3品かと思いきや、デザートも含めて8

品も出た。皆さん信じないかもしれないが、ペルーに来て以来私の食欲はドスンと落ちていて、小S

さんに負けているのである。心配だ。料理には余り手を出さず、チャーハンを中心に食べる。夕食を終

えて、太平洋に面したJWマリオットリマホテルにチェックイン。よじ登る程高いキングサイズベッドで、

久々にNHK放送を観る。「純情きらり」はそうゆうことになったか、と涙ぐんで眠りこんだ。アハハハ。

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9月 13日(水) 曇り

朝 リマ 「JWマリオットリマ」 朝食ヴュッフェ

    セスナに乗るのか乗らないのか、食べるにも迷いが・・・

5時半起床。カーテンを開けてみると、やっぱりどんよりとした空だった。ようやく高地から解放されて、

煙草も酒も自由になったが、この曇り空がねぇ。さて、今日はいよいよナスカの地上絵を見る日だ。この

旅を申し込んだ半年前から「セスナに乗るか乗らないか」で悩み続けて来た。何しろ母の家系は買い物

でバスに乗るにも酔い止めを飲まねばならない程乗り物に弱い。この私もブランコに乗れないし、体調

の悪い時は下りのエスカレターの前で躊躇する。ナスカの地上絵は見たいが、小さなセスナでアクロバ

ット飛行なんかされたら失神してしまいそうだ。失神も困るが、失禁なんかしたらもっと困る。うーん、ど

うしようか・・・・。朝食はそんなことで少なめにせねばイカンと思っていたのに、つい食べてしまったぞ。

  

           ナスカ観光の拠点イカの町は砂漠。そこにこんなオアシスが     この10人乗りのセスナに乗ったのだ 

  

   えーー?!私の席は一番前の窓側??!!  ハチドリだってわかりますか?          見学用の塔エル・ミラドール

空港までのバスの中でセスナに乗ることに決めた。私も女だ、乗ってやろうじゃないよ。って、イバル程

のことでもないけど。空港で酔い止め薬を飲む。ところが、9時フライトの飛行機はどんどん遅れて、イ

カ行きのアエロコンドルが離陸したのは1120分であった。約1時間でイカの町へ。この町からのナ

スカ観光はほぼアエロコンドルが独占しているから、客の行動はすべてアエロコンドルの指示に従う。

「今セスナは出払っているから、チャチャッと市内観光して来て」と命令され、バスに乗ってイカの町に

行く。年間雨量はほぼゼロっていうのだから、ホントに砂漠の町だ。その中のオアシスを見学した後は

イカ博物館へ。空港に戻って120分いよいよセスナに乗り込む。えー?私の席って副操縦士の真後

ろなの?キャー怖いよー!シートベルトし絞めないうちに、さっさとセスナは離陸してしまった。約30

飛んだところでナスカ上空。パイロットが、「ミギ ハチドリ ミギ オオギ」、「ヒダリ ウチュージン ヒダリ 

オウム」・・・と説明しながら、その度に機体を思いっきり傾ける。反対側に傾いている時は、空を見るか

目をつぶる。私が座っている左側に傾いた時だけ、目を見開き望遠レンズをつけたカメラをバシャバシ

ャ撮る。テレビや本で見る地上絵はくっきりしているが、地表は白っぽく、地上絵以外の地形上の線が

いっぱいあって見取るのに苦労する。それでも幾つかはしっかり見たので満足する。15分程見学した

後、セスナはイカに戻った。あら?酔っていないわ、気持ち悪くないし。後ろに座っていたS水さんなど

真っ青なのに。2機に分乗して5人が酔ってしまった。でも私は元気いっぱい。乗ってイガッダなっす。

昼 イカ 「ホテル Las Dunas」 ランチヴュッフェ

  

ランチは午後3時過ぎ。これもナスカ観光のセットになっているらしいホテルでのヴュッフェだ。セスナで

酔った人たちは溜め息つくばかりで食欲ないみたい。庭には美しい花々が咲き乱れている。空港の裏

にあるミニ動物園にコンドルがいた。係の人が嘴を抑えて観光客と記念撮影させてくれるのだが、鼻の

穴を抑えて羽を伸ばさせるサービスにはコンドルに同情してしまう。羽を伸ばせば3メートルになるコン

ドルだが、足はニワトリ並の弱さで生きた動物を捕まえることが出来ないそうだ。だから死肉を食べる。

 リマ 「JWマリオットリマ」客室にて 「IZAKAYA」の和食弁当、インスタント味噌汁、緑茶

  

イカからリマに戻り、ホテルの部屋に入ると立派な和食弁当が用意されていた。シャワーを浴びて着替

え、スーツケースを準備して食事。相当立派なお弁当ですなぁ。こんなギョウサン食べられまへんって。

9時半にホテルを出発し、午前1時過ぎの飛行機に乗った。夕食?要らんよ。ほっといてね。 無酒日

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9月 14日(木) ロスは晴れでした

朝 ランチリ航空 リマ=ロスアンゼルス ビジネス機内食

    温かいパンが旨いのだ

離陸直後に寝込み5時間も寝た。ビジネス席で隣が空席だったので、あの気持ちの良いアルパカの毛

布を2枚使えたしね。夕飯はパスしたから朝ご飯は頂きましょうか。この温かいチーズハムドッグがとっ

ても旨いのだ。飛行機の窓から下を見ると、南アメリカ大陸を離れ、カルフォルニア上陸を飛んでいた。

午後のおやつ ロスアンゼルス 「エグゼグティブラウンジ」 クラッカー、ピーナッツ、コーヒー

8時間半でロスに到着。現地時間で朝の7時半だ。JALのチェックインは9時半だから、それまで

空港の外で煙草を吸う。ロスは寒くもなく暑くもない気持ちの良い天気だ。チェックインしてからも、ラウ

ンジでは煙草を吸えないので、暫くベンチで本を読み時々煙草を吸う。今回は手荷物検査で没収され

ないよう気をつけたので無事通過。それにしても靴も脱いで協力している乗客に、検査係官のあの居

丈高の態度は何だ!保安上必要はわかっておる。だから協力しているだろ?そんなにイバルなよ!!

夜 日本航空 ロスアンゼルス=成田 ビジネス機内食

  

JALで機内食が出たのは午後2時。ペルー時間では午後4時だ。昼メシ抜きだったから空腹だ。それ

にしてもJALの機内食はなかなか美味しくなった。今は夜と思うことにして、お酒もいっぱい飲んだよ。

         _______日付変更線で9月15日はどっかに行きました____

9月 16日(土) 成田は晴れ(だったみたい)

朝 日本航空 ロスアンゼルス=成田 ビジネス機内食

    わりと美味しい食事

行きの97日は38時間もあったから6回も食事をしたが、その代わり9月15日はどこかに飛んで

行ってしまった。もし、私が犯罪に巻き込まれて9月15日のアリバイを問われたら何て言えばいいのだ

ろう。「消えました」とか「そんな日はありませんでした」とか?おやつになめこ蕎麦、朝食お粥食べた。

昼 無し

成田空港午後5時前到着。空港の外に出ると、意外や意外ヒンヤリしている。タクシーの中から見た雲

はイワシ雲だ。暑い中ペルーに旅立ったのに、いつの間にか日本は秋になっていた。ラジオは相撲中

継。あらら白鵬負けたわ。3連休の最初の日とあって、渋滞で家に着くまで1時間半かかってしまった。

夜 四谷三丁目 「よつや菜館」 手作りジャンボ水餃子(白菜) 500円、ふかひれそば 1200

    餃子大き過ぎて半部残す

食事を作るには遅すぎるので「よつや菜館」でカンタンな夕食。手作りジャンボ水餃子の皮はもっちりし

て旨いが、大き過ぎて食べきれん。オミヤにして貰った。帰国した日はギリギリまで起きているのが時

差ボケにならないコツと信じているので、写真をパソコンに取り込みながら午前1時まで起きていた。

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9月 17日(日) 曇り午後から雨  台風13号先島諸島から九州に上陸

朝 家食 野菜てんこ盛りサッポロ一番塩ラーメン、もずく酢、バナナとジャージーバニラヨーグルト

    野菜もスープもてんこ盛り

大型台風13号が昨夜から先島諸島を通過し九州に上陸したらしい。1日で数百ミリの豪雨なんて聞く

と、年間ほぼ雨量ゼロのナスカに分けてあげたい気分になる。帰国最初の朝食はやっぱり塩ラーメン。

昼 無し!

いつもは帰宅したらすぐ取り掛かる洗濯。昨夜遅かったので今朝に回した。日曜日の午前中は、1週間

のニュースを番組ごとに手を変え品変えてダイジェストで見せてくれるから留守をした人間には便利だ。

ほう、やっぱり斎藤クンは早稲田に進学ね。え?卓球の愛ちゃんもか。松井が復帰第1戦で4安打した

のはペルーで見たよ。そんなテレビを横目にパクパク日記9月1週に取り掛かる。どういうワケか、今回

の旅行ではパッとした写真が撮れなかったぞ。やっぱり高地でフラフラしていたからだろうか。チェッ!

夜 家食 ロースカツと卵の焼きサンド、「日清」の牛肉と香草のフォー、巨峰

  

午後7時ようやくアップし、ホッとした。食事を作る気も無いから、ロースカツと卵の焼きサンドなんかで

ごまかしちゃう。日曜日の夜はパクパクのアップが終るとほっこりする。え?もう1週?ゲゲゲ。無酒日

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【今週の振り返り】

お聞きします。あなたは次のどれかの立場を選ばねばなりません。さて、どれを選びますか?

1、   ダイビングをするため飛行機から飛び降りるところ

2、   スキーのジャンプ台の上でスタートの合図を待つ

3、   水泳の高飛び込み台の先端で後ろ向きに立っている

4、   バンジージャンプをする順番が回って来たところ

昔、私が酒の場などでよくした質問だ。人によって答えは違うが3と答えた人が多い。私?どれもイヤ。

アハハ。まぁそれではヒキョーだから敢えて言えば3かしらね。でもどれもゾッとしますなぁ。

そんな私だが、フランスのパリに行けばエッフェル塔に上る。ニューヨークに行けばエンパイア・ステート

ビルに上る。それも2回も。しかも、今は23階80メートルのマンションの部屋で生活している。バカ程

高い所に上りたがると昔の人は言ったがどうなのだろう。

高校1年の時富士山に登った。今のように五合目からなんて楽チン登山ではなく、富士吉田駅から向

かい、一番下から登ったのだよ。8合目あたりの山小屋に泊まり、午前2時頃出発して頂上でのご来光

にようやく間に合った。空気の薄さなんてことより、頂上のラーメンが500円(当時のラーメン価格の10

倍!)したことにびっくりしていた。富士山の頂上3776メートルが長い間、私の最高地点であった。そ

れが今年7月、フランスのシャモニーから一気に3842メートルのエギューユ・デュ・ミディ展望台に上っ

て記録を更新。何せ20分でそこまで上ってしまったから、展望台の上ではハァハァと苦しい息であった。

でも、30分程ですぐ下りて来てしまったから高山病をかすった位で済んだ。

ペルーを観光するには高山病対策が必要だ。出掛け前、シャモニーで買った高山病予防ドロップを携

帯し、医者にも相談した。耳の病気のための薬があると聞いたからだ。ところが老先生は「高山病には

キミ酸素だよ」と言うばかりで処方はしてくれなかった。クスコは3360メートル、プーノ、チチカカ湖は

3890メートル、ラ・ラヤ峠は何と4335メートル。登山に行くのではなく、観光旅行していてこの高さと戦

わねばならぬのだ。こんな高い所に行くと、どんな症状が出るか。頭が締め付けられるように痛い。動

悸、息切れがする。胸が押さえつけられたように苦しい。足や体が重い。乾燥した地が多いから唇や肌

がガサガサになる。消化が悪くなり下痢をする人もいる。顔が浮腫む。目が出る。吐き気がする。眩暈

がする。眠りが浅く夜中に何度も目が覚める。思考能力が低下する。脱力感、無力感に襲われる。食

欲を失う・・・・・。重い症状になるとこんなです。持って行った袋菓子や顆粒薬を入れた袋はパンパンに

膨れ上がり、使いかけの軟膏チューブはペチャンコになった。

それでは、どんな対策を取れば良いか。タバコはなるべく吸わない。酒はヤメタ方がいいが、少量に抑

える。食事は腹5分目にする。急激な運動はしない。運動は別にして、私には地獄のような対策ばっか

りじゃん!そうなのです、刺激を避けて静かに過すんですよ。地元の人はコカ茶をよく飲む。このお茶を

飲むと空気の薄さがちょっと軽減されるらしい。但し大量に飲むと夜眠れなくなる。

旅行者にはツライ高地であるが、慣れてしまえば何でもないようだ。その証拠に、クスコは約200年続

いたインカ帝国の首都でもあった。高地なんてヘッチャラって言えるよう、今度はペルーに3ヶ月くらい

滞在しますか?ペルーはメシも旨いし、刺激的な国だしね。

           高山病がニャンだ!ペルーに遊びに来てニャア

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  * ペルーの旅の始まりは 9月1週 に掲載しています。そちらもご覧下さい。