パクパク日記6年10月1週
南部アフリカの旅はジンバブエからボツワナ、ナミビアをまわって、喜望峰へ!
チョベのキリン
ナミブ砂漠
10月 2日(月) ジンバブエは曇り ボツワナは晴れ
朝 ジンバブエ 「ザ キングドムホテル」 ヨーグルト ひと口
現地の人達の踊りに突然引き摺り込まれて誕生日を祝われたハプニングがあり、ニカニカ顔でベッドに
入った。午前2時頃突然腹部に鋭い痛みを感じる。知っている痛みである。持病の腸閉塞だ。あぁ、何
でこんな時に腸が痙攣するのよ!!1年半前に仕事を辞めてストレスから解放されてからは全くナリを
潜めていたのに。朝まで唸り続けて、5時45分S添乗員に電話。ヘリコプターでの滝見学キャンセル、
朝食食べない、でも薬飲むのに何か一口持って来てとお願いする。ヨーグルトをひと口食べて薬飲む。
ビクトリア大瀑布を発見したリビングストーンの像 ビクトリア大瀑布
樹齢千年は越えているらしいバオバブの樹
念のため持参した3つの携帯プラズマを痛む腹部に当てて寝ていた。こんな状態ならフツー午前中の
ビクトリアの滝見学は行かないだろう。しかしだ。せっかくジンバブエまで来て滝見ないってもったいなく
ないかぁ?高尾山とかマザー牧場じゃないんだぜ?ビクトリアの滝の間近に来ていて滝を見ないで帰
れるか!ってことで行きました。今が一番水量の少ない季節ということで、予想したより迫力は無かっ
たけど、でもやっぱりスゴイわ。皆さんはザンビア国境の方まで滝を見ながら歩き、その後ヘリコプター
で見学に出かけられたが、私だけガイドのベロー氏につきそわれてホテルに帰り、また寝込むことに。
昼 ジンバブエ 「サファリロッジ WASROVOS」 私だけ特別にトマトスープ、クリームカラメル
こんなお洒落な案内係りがお出迎え このトマトスープが旨いのよ! ひと口頂きました
滝見学された皆さんが帰って来られ、11時半ホテル出発。途中樹齢千年は越えていると思われるバオ
バブの樹を見る。バオバブといえば、マダカスカルのすっくと立って枝が上方にしか無い姿だけかと思
っていたら、地域によって違うのですな。時折腸が痙攣するので、その度に顔が歪む。ちょっと小高い
場所にあるロッジ到着。いきなりカラフルな衣装と帽子をつけた案内係りのおじさんが「こんにちわー」
と出迎えてくれる。通されたレストランの席は風が吹き抜けて気持ちいい。眼下には見渡す限りの荒野
が広がり、小さな池の水辺には禿鴻(はげこう)や群れから迷ったインパラが見える。ずっと向こうの林
に象の隊列が見えるではないか。皆さんは美味しいとお料理を召し上がっているが、私はスープだけ。
夜 ボツワナ・チョベ 「マリーナロッジ」 私だけ特別バターナッツスープ、アイスクリームクレープ包み
宿泊は離れタイプのロッジ 宿泊棟の隣にはマングースの集団が
階段で昼寝中サバンナモンキー
寝室はこんな風になっていたよ
ここからボツワナ国境までは70キロ。低い潅木だけの景色の中をマイクロバスは走る。右手にザンベ
ジ川が見えると、そこが国境。車も人間も消毒液を踏んでボツワナに入る。以前は国境で煩雑な手続
きで時間がかかったそうだが、今はパスポートを見せればいい。しかもザンビア、ジンバブエと違ってビ
ザ代は無料。いいねぇ。この国はダイヤモンドの産出量では世界2位だから金持ちなのだ。ザンベジ川
はチョベ川となり、ほどなくカサネの町に入り「マリーナロッジ」に到着。国境ですんなり通過してしまっ
たから、未だ3時前だ。病気の私には有り難い早いチェックイン。このロッジは4室づつ1軒の離れにな
っていて私の部屋は49号2階だった。建物の真裏はチョベ川で午後の強い陽射しを反射してキラキラ
光りながらゆったり流れている。階段付近には小柄で尾の長いサバンナモンキーが何匹もちょこまかと
動き、芝生ではマングースが20匹くらいごそごそ動いている。部屋はキッチン付きの広いリビングと天
蓋付きベッドの寝室に分かれ、天井にはファンが回る。庭には色とりどりのブーゲンビリアが咲き乱れ、
美しい午後である。夕食はまたもや私だけス−プにして貰ったが、バターナッツというかぼちゃの一種
のスープで「虎屋」製かと思う程甘かった。痛みの間隔も長くなり、腸閉塞も治りそう。嬉しいな。無酒日
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10月 3日(火) ボツワナ 早朝雨 のち晴れ
朝―1 ボツワナ・チョベ 「マリーナロッジ」 コーヒー(インスタント)
マックのMのお尻が目印インパラ チョベ川にはバッファローの大群
不気味なハゲタカ
慌てもののほろほろ鳥達 これがアフリカ象だぁ!! 穴掘りに忙しいイボイノシシ
大蛇にすくむジャッカル この足跡はライオンかぁ? チョベ国立公園看板
サバンナの朝は早い。ということで4時半起床。あら?腸の痛みはほとんど無いわ。20年抱えている
持病だが最短治癒記録だ。やっぱりプラズマのお陰か。暗い外は小雨が降っている。5時20分に本館
に行ってみると、お茶とマフィンの用意がされていた。インスタントだけど熱いので早朝には美味しい。9
人乗りのサファリカーに分乗していざ出発。この車のドライバーはサイモン氏だ。客席の一番前に乗っ
たから風と雨で寒い。アメフトチームのポンチョを被る。チョベ国立公園に入る。アフリカ象が7万頭い
るという公園だが、いきなり象さん達いましたよ。スリランカでインド象は100頭以上見たが、アフリカ象
は一段と大きい。インパラの集団がいた。オスのお尻はマクドナルドのマークの「M」の文字に見える。
最初は「インパラだぁ!」と叫ぶが、あんまりたくさんいるので、だんだん「インパラね」とトーンダウンす
る。ずっと向こうのチョベ川ではバッファローの大群が川を渡っている。あちこちで枯れている木は象が
幹の皮を食べてしまったために倒れたアカシアの木だ。あちこちの樹の上にはハゲタカが死肉を求め
て不気味に止まっている。あっ、ジャッカルだ!様子がオカシイ。近づいてみると、足元には大蛇がの
たうっていて、手を出すべきかどうか迷っているみたい。結局敵は手強いと見たのか諦めて去った。ほ
ろほろ鳥はバカである。車が来るとそこでジッとしていればいいものを、必ず車の前を横切ろうとする。
ほろほろ鳥は「飛び込み鳥」と名前を変えたい。いぼいのししはお尻を高くあげて穴堀に夢中だ。おぉ
きりんさんではないか。未だ子供のようだが、ゆったりと歩く姿は優雅そのもの。サファリは面白い!!
朝−2 ボツワナ・チョベ 「マリーナロッジ」 朝食ヴュッフェ
ようやく朝ご飯 久々の固形物を食べた 朝はドライバー、夕方は船長のサイモン氏
昼 ボツワナ・チョベ 「マリーナロッジ」 ランチヴュッフェ
転覆した黒いボートが何艘あると思ったら・・・・・大あくび カバ君、可愛い目をしているね
何か文句あっかワニ
翼はこうして乾かす
夕暮れに家路に着く?象
早朝降った雨は恵みの雨だった。3時間半ほどサファリドライブを楽しんだが、朝の雨が無かったら砂
ぼこりがモウモウと立ったに違いない。サングラス、マスク必須である。遅い朝食と1時過ぎの昼食を
済ませ、3時半からはサファリクルーズに出かけた。何と船長は朝のドライバーを務めたサイモン氏で
あった。知的な顔立ちで経験豊かな頼りになるサイモン氏である。中州の浅瀬に近づくと、転覆した黒
いボートが幾隻もあった。どうしてボートが・・・あら?動く。よーく見ると、それは水浴中のカバなのだっ
った。カバは肌を乾燥させないため、水の中にいることが多い。でも泳げない。陸上では意外に素早い
動きをする。でっかいワニが卵を抱いて暑い日差しの下でジッとしていた。川の向こうはナミビア。密猟
者は射殺してもよいのだそうだ。象が家路に着き、尋常とは思えない真赤な太陽がゆっくり沈んでいく。
夜 ボツワナ・チョベ 「マリーナロッジ」 魚の燻製クレープ巻き、カレイのムニエル、バナナのパイ
包み、バースディケーキ、シャンペン、白ワイン
ほの暗いレストランで誕生日パーティ
ピンクシャンパンで乾杯し、最後にバースディケーキが
今晩は合同誕生パーティである。私が1日、Y崎庸子さんが3日の今日、明日がM永さんのご主人の
誕生日。余りに続いているので合同ということに。ピンクシャンパンでかんぱーい!え?3人の年齢を
合計すると200?お腹もよくなったので、普通のメニューにしたが、三分の一ほど食べただけだ。最後
にバーディケーキが運ばれて、3人で仲良く蝋燭の灯を消す。2回も誕生日やって貰っちゃって得した。
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10月 4日(水) ボツワナ、ザンビア、南アフリカ、ナミビアとも晴れ
朝 ボツワナ・チョベ 「マリーナロッジ」 朝食ヴュッフェ
昨夜レストランから部屋に帰るまで、蛙の大合唱が聞こえた。朝は鳥の鳴き声が。5時半起床。6時半
前にレストランのある本館に行く途中も爽やかで涼しい。9時半にチェックアウトしてボツワナを出る。帰
りは船でザンビアに渡ると聞いていたが、その船が矢切の渡しにあるような小さな船で人間と荷物と2
回に分けて渡る。川を渡り切るのに丁度3分であった。ザンビアに再入国。川岸に茹で卵売りがいた。
昼 ブリティッシュ・エアウェーイズ ナミビア・リビングストン=ヨハネスブルグ間 機内食
日本のニュースが欲しいというリクエストに応えて、S添乗員が日本に取材をしてくれた。ナヌ?ディー
プインパクトはパリ大賞典で3着に敗れた?ガッカリ。あの末脚で勝てないとは・・・騎乗ミスか?北朝
鮮が核実験をやると発表して大騒ぎとか。ヒルトン嬢が元ミスアメリカに殴られた?アハハ。ざまみろ。
リビングストン空港で、チケットレスは扱ったことが無いとか、乗り継ぎの情報がデータに入っていない
とかでゴタゴタし、30分以上待たされた。飛行機もきっちり30分遅れて離陸。機内食はホットドッグだ。
午後のおやつ ナミビア航空 ヨハネスブルグ=ナミビア・ウィントホーク間 機内食
すぐ後ろの席でずーっと激しい咳をしていた大男がいて、周囲はハンカチで鼻口を抑えて迷惑顔。咳止
めとドロップをあげようかと迷ったが止めた。1時間半のフライトでヨハネスブルグ着。やっぱり、ここは
気候が良くて気持ちいいねぇ。煙草を吸いたかったのに、ナミビア航空のおじさん(ジェンキンス似)がと
ろとろ手続きするのでそのまま機内の人へ。チェッ!!2時間でナミビアの首都ウィントホークに到着。
夜 ナミビア・ウィントホーク 「カラハリサンズホテル」 夕食ヴュッフェ、ビール、白ワイン、赤ワイン
ウィントホーク空港の税関のおっさんが、煙草持っているなら荷物開けろ!なんてヤムタイなことを言
い出して全員怒り狂う。タジタジとなったおっさんシブシブ通す。カジノも併設した「カラハリサンズホテ
ル」にチェックイン。具合もよくなったし今日は3点セットのお酒いっちゃお。ヴュッフェなので写真無し。
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10月 5日(木) ナミビア 晴れ
朝 ナミビア・ウィントホーク 「カラハリサンズホテル」 朝食ヴュッフェ
砂漠の朝は早い。ということで今朝も4時半に起きたのだ。このホテルで感心することは、早立ちの客
に合わせて、レストランを午前5時半からオープンしていた。食後の薬と一緒に酔い止め薬も。これから
小型のセスナに乗るのだよ。町の近くにあるEROS(エロスだよ?) 空港に行く途中、ジャガランダの花
が美しく咲いている。道路や町にはゴミがほとんど無く、今までのアフリカの町と全く違うので驚いたよ。
5人乗りのセスナ3台に分乗 荒涼とした景色が続く おぉ!赤い砂丘じゃあ!
砂丘の上のゴミみたいな影は我らが登山隊 こんな樹があった 木陰にオリックスの姿が
パイロットも含めて5人乗りの小型セスナ3台に分乗する。超イケメン君と女性と小柄君の3人が操縦
に当ったが、私のセスナは小柄君であった。あっという間に都市部を抜けて、あとは延々とナミブ砂漠
の荒涼とした地だ。「ナミブ」とは「何もない」という意味だそうで、国の名前のナミビアもナミブ砂漠から
取った。昔は西南アフリカであった。途中でガクンと落ちて肝を冷やす。1時間飛んだところで、ちっぽ
けなソッサスフレイ空港着。風がビュービュー、細かい砂が目に入る。すぐ近くの「ソッサスビルロッジ」
でサングラス、バンダナ覆面して帽子を被り、その上から長いスカーフでアラビアのロレンススタイルに
ぐるぐる巻く。これなら銀行強盗しても面は割れまい。2台の4駆でいざ出発。ビュー!!スゴイスピー
ドである。この恰好は正解であった。やがて両脇に赤い砂丘の山が見えて来る。高いのは300メートル
もあるのだとか。風が強いから何十メートルも移動するそうよ。ある砂丘で登りましょう、ということにな
った。いえいえ、私は下で撮影班に回ります、と残る。モロッコで登ったからもういいのだ。赤い砂丘だ。
昼 ナミブ砂漠 「ソッサスビルロッジ」 ランチヴュッフェ
9人の方々は汗びしょびしょで戻られた。「ソッサスビルロッジ」の近くの深い渓谷を見てから昼食。レス
トランに入っていくと、まぁ3人のパイロット達が食事している。彼らはずっと私達を待っているのだ。1日
各1時間の往復だけ?いい仕事だなぁ。今までアフリカに来て見かけなかった猫がいた。こんなところ
に。近くの木の下にはオリックスが立っていた。オリックスって動物の名前であることを初めて知った。
夜 ナミビア・ウィントホーク 「カラハリサンズホテル」 夕食ヴュッフェ、ビール、白ワイン、赤ワイン
きれいな街でしょ?
帰りのフライトはガクガクと揺れ、ドス−ンと落ち生きた心地がしなかったが、その間ずっと口を開けて
寝ている人がいてびっくりした。早めに到着したので散策。本当に美しい街だなぁ。中心街にはお洒落
なお店がたくさん並んでいて、お土産などを物色する。夕食もヴュッフェだったが、ホテルが席を取るの
を忘れ、ベランダ席での食事となった。このレストランは鉄板焼が名物で野菜と麺、魚介類、肉類の3
つの鉄板があり、各自好きな食材を皿に取って焼いてもらう仕組み。イカが柔らかい。焼きビーフンも。
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10月 6日(金) ナミビアは曇り 南アフリカ・ケープタウンは晴れ 1R(ランド)=約20円
朝 ナミビア・ウィントホーク 「カラハリサンズホテル」 朝食ヴュッフェ
充実した朝食です
今日でナミビアともお別れ。2泊した「カラハリサンズホテル」の食事写真を点数の関係で全く掲載して
いなかったのでせめて朝飯だけでも見てね。なかなか豪華な朝食でしょ?わりと気に入っていました。
昼 ナミビア航空 ウィントホーク=ケープタウン間 機内食&S添乗員特製お赤飯おにぎり
胡麻たっぷりの赤飯おにぎり
今まで旅して来たザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビアは主に黒人が住む国であった。「ブラックア
フリカ」と言うらしい。それに対して、これから向かう南アフリカのケープタウンはヨーロッパのようでも、
アメリカのようでもあるらしい。今日のランチはカンタンな機内食だけでは気の毒と思ったのか、添乗員
のSさんがお赤飯のおにぎりを作ってくれた。胡麻塩をたっぷりついて美味しい。あと3つおくれよー。
スイス製最新ロープウェイでテーブルマウンテンへ
ライオンズヘッドとシグナルヒルそしてケープタウンの町
カースティンボッシュ植物公園の1万5千種の植物名を書いた紙の花壇 黄色の種も
エジプト雁の親子
ウィントフックからケープタウンまで2時間。バスに乗ると、いきなり右手にバラック街が出現。アパルト
ヘイト廃止後、地方や隣国から流入する人々がこの辺りにバラックを作って住みついているらしい。ケ
ープタウンの玄関口でもある空港の近くにあってはマズイと、政府はアパートを建設して移住させるつ
もりのようだ。今日は素晴らしい天気。明日行く予定だったテーブルマウンテンに急遽登ろうということ
になる。標高1087メートルのテーブルマウンテンは霧や雲がかかり易く、すべてが見える日は貴重な
のだと。スイス製の最新型というロープウェイに乗ると、何と床だけが5分間で1周するのだ。ニューオ
ータニにあった展望レストランみたいだね。だからどこに乗ってもすべての景色が見渡せる。標高が高
い分、下より気温が6度低いと聞いたが、今日は好天で暖か。ケープタウンの街の景色が見事。左手
には雌ライオンが横たわっているように見えるライオンズヘッドとお昼に大砲が打つシグナルヒル。そ
の向こうは海で、海の上部には海水の冷たさから発生したガスが広く蓋をしたように横たわっている。
夜 ケープタウン 「ヴィンヤードホテル」 アミューズ:ポークのテリーヌ、ローストベジタブル トマト
とメ
温かいプディングとラベンダーアイスクリーム、ビール20R、白ワイン30R、赤ワイン50R×2杯
今晩から3泊する「ヴィンヤードホテル」はその昔オランダの総督の別荘だったところで、その美しい庭
が自慢のホテルである。レストランはフルコースで、と聞き、今までポロシャツだったS添乗員もスーツ
姿で登場。アミューズから始まったコースであったが、お喋りしていて前菜をうっかり撮影忘れた。ワイ
ンも上等でその代わり値段も上等。笑う時はオホホでお願いします。赤ワインが美味しく飲み過ぎた。
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10月 7日(土) ケープタウン晴れたり曇ったり 夜雨
朝 ケープタウン 「ヴィンヤードホテル」 朝食ヴュッフェ
優雅で豪華なヴィンヤードホテルの朝食
美しい庭園からはテーブルマウンテンが見える
昨夜8時過ぎに雨が降り始めた。5時半に起きて、あーあと目をつぶったら7時20分!慌てて朝食の
レストランに向かう。ここは冷たい料理はヴュッフェスタイルで、温かい料理はオーダーする。念入りに
注文したオムレツとサイドメニューだったのに、目の前に現れたのは違うヤツ。でもイイヤと食べ始めた
らそこに私の注文品のオムレツが・・・。「これも食べますか?」と聞かれたが食べられんよ!その時、Y
崎ご夫妻が見えたので、そのまま食べて貰うことに。誰が頼んだのか知らんがチーズとマッシュルーム
が山のように入ったオムレツであった。食後庭に出ると形を変えたテーブルマウンテンが。美しい庭。
ボーカープの街は、まぁ何てカラフルなの?
旧市庁舎のここでマンデラ氏が演説した
ケープタウンの郊外ステレンボッシュはお祭りで賑わっていた
ランチは池の向こうのレストランで
ホテルはテーブルマウンテンの麓にあり、市内に行くには高速道路に乗る。途中、大統領の官邸や学
生が2万2千人もいるケープタウン大学、シマウマやヌーがいる丘も通る。昨日海の上に横たわってい
た雲があるから天気は下り坂と聞いていたが良い天気だ。この国には黒人、白人以外に8%ほどのカ
ラードと言われる人たちが住む。昔、東インド会社の拠点のあったインドネシアやインドなどから奴隷と
して連れて来られた人たちの子孫である。だからイスラム教徒もいる。そんな人たちが中心に住むボー
カープという街に行くと、それはそれはカラフルな家が続いて目立つのよ。自分の家を何色にするか考
えるのか楽しいだろうね。葡萄畑が続く中を、バスで1時間ほど走ると、郊外のステレンボッシュの町に
着く。ワインと大学の町だ。南アフリカで一番古い街はケープタウン、ステレンボッシュは2番目に古く
1679年に建設された。樫の木が多いことからオークの町とも言われているらしい。お祭りのような騒ぎ。
今日は年に2回のお祭りだそうで、道理でお祭りのような賑やかさ。あちこちで、太鼓を叩き、歌いなが
ら激しく踊る黒人の子供達、デキシーランドを演奏するグループもいる。通りの両脇には手作りの商品
を並べた露天が並ぶ。楽しい町。気候もいいしワインあるし、住むならここにする、と決めた。ガハハ。
昼 ステレンボッシュ 「ZEVEWACHT」 スモークサーモンと自家製野菜のサラダ、パン、牛フィレ
ス
そこから数十分、たくさんあるワイン醸造所の中から「ZEVEWACHT」という醸造所に行く。ここに来る
まで延々とワイン畑が続く。赤ワインの木の前には赤薔薇、白ワインの前には白薔薇が植えてあった。
たっぷりのランチを頂いた後は、工場見学と試飲。今は時期外れだから工場は稼動していない。ズラー
ッと並べられたワイン樽の倉は寒かった。フランス、イタリア、ドイツ、カルフォルニアに並んで南アフリ
カ産のワインもなかなかの実力。試飲の後はワインのお買い物。カートンで買ってもいいが、送料がワ
インより高いというのは如何なものかと考えて、ここでは買うのは止めた。どーせ私が飲むわけでなし。
夜 ケープタウン・ウォーターフロント 「CTFM」 ベジタブルヌードル 19,95R,海老とアボガド寿
司サ
ヒモジー夕食だぁ・・・
夕方からケープタウンの新しい人気スポット、ウォーターフロントに行く。海辺に巨大なショッピングモー
ル、たくさんのレストラン、高級ホテルなどが立ち並ぶ。ここは警備がしっかりしているということで、ひと
り歩きも安心。酒類の販売は5時で終ってしまうというので、最初にワインを2本、ついでに水を2本、つ
いでにルイボスティーをたくさん買ったら、荷物が重くて身動き出来なくなり大失敗。夕食は自由であっ
たが、結局みな同じレストランに行く。寿司バーで、店のど真ん中には回転寿司が回っているではない
か。回らない握り寿司は「神戸」「東京」などとネーミングされている。どうも南アフリカで鮨を食べる気が
せず、ベジタブルヌードル(野菜焼そば)と海老とアボガドサンドというのを頼んだら、恐ろしく量が少なく
て悲しくなった。Y崎庸子さんの海老を1つ貰った。でも、ヒモジイ。夜景見学は雨で中止となる。無酒日
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10月 8日(日) ケープタウン 曇り 時々雨 のち晴れ
朝 ケープタウン 「ヴィンヤードホテル」 朝食ヴュッフェ
昨夜からの雨は今朝も降っている。今日は喜望峰に行くのだから、午後は晴れてくれー!昨夜空きっ
腹で寝たから、今朝はカタキを討つがごとくたっぷりと食べた。雨具の用意をして、バスに乗り込んだ。
ドイカー島に寝そべるオットセイ おぉ!鯨だぁ ボルダーズ・ビーチのアフリカン・ペンギン
バスはケープタウンの中心地を抜けて大西洋側を走る。大西洋は南極から流れて来る水で、水温は夏
でも16度位と低いらしい。対してインド洋は6度位暖かい。ハウト湾で9時半の船に乗ってドイカー島を
目指す。一緒に乗り合わせた中国人グループが煙草に火をつけたまま乗り込むは船の中で大騒ぎを
するわで、ヒンシュクをかっている。風がめちゃんこ冷たいぞ。15分で島に着くが、岩場なので島の周
りをぐるっと回ってオットセイの群れを見る。短い手しか無いのに、屹立した岩を起用に上って行くのだね。
サイモンズタウンに行く途中、何と鯨が!浅瀬に鯨がいて、それも5頭もいたのだよ。ジャンプして!と
か盛大に潮吹きして!とお願いしたが聞こえなかったようだ。再び風雨が激しくなった頃、ボルダーズ・
ビーチでアフリカン・ペンギンの生息地へ。ジャッカス・ペンギンとも呼ばれるらしい。さぁメシだ、メシだ。
昼 サイモンズタウン 「シーフォースレストラン」 サラダ、パン、ロブスター、フルーツとアイスクリ
ーム、コーヒー
お昼は豪華にロブスターだ。季節によって、1匹になったり、半匹になったりするそうだが、今日は普通
サイズ半匹、小さいの半匹で合計0.75匹だった。でもロブスターって食べるとこ少ないのよね。この殻
を鍋に入れて味噌汁作って食べたら、さぞや美味しいだろうねぇと皆で話す。雨は小降りになったか?
白い波の先ッポが喜望峰です CAPE OF GOOD
HOPE
激しい波が打ち付ける喜望峰
ケープポイントまではフニクラに乗って
頂上には灯台が
右が大西洋、左がインド洋 わかります?
いよいよケープ半島の国立公園内を走って喜望峰を目指す。子供の頃、ポルトガルやスペインが新し
い航海ルートを探して、喜望峰を見つけた話を聞いた。数十年前の話である。今、その喜望峰にいる。
それを記念して、皆でシャンペンを開けて乾杯!ここがアフリカ大陸の最南西端だじょー!それにして
も波の荒い所なんだね。打ち付ける大波がスンゴイわ。難所だから難破船も多いそうだ。ちょっと上の
ケープポイントには、フニクラという登山電車に乗って行く。灯台の裏から海を見ると、右側が大西洋、
左側がインド洋。何となく境がわかるような、わからないような・・・。結構カンドーしている自分がいた。
夜 ケープタウン 「五匹の蝿」 ムール貝の白ワイン蒸し バタークリームソース、パン、ビーフフィレ
フォアグラソース、ピスタチオのクリームブリュレ、カモミールティ、ビール 13R,白ワイン 22R,赤
ワイン 22R×2杯
昨年4月17日、オランダのアムステルダムで「五匹の蝿」というレストランに有志で食事をした。今夜の
レストランも「五匹の蝿」。聞いてみるとアムステルダムと同じ系列の店だそうな。前菜にムール貝が出
てバケツから拾って食べたブルージュを思い出した。メインはサーモンとビーフがあり、私はビーフをチ
ョイス。これが美味しいの何のって!フォアグラソースが濃厚でねぇ、赤ワインによく合うのよ。と興奮し
たせいかメインの写真撮るの忘れちまいましたー。デザートも・・・。ケープタウン最後の夕食は最高!
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【今週の振り返り】
アフリカに来てから10日。何かの折に「Thank You!」とお礼を言ったら「シェーシェー」と言われた。
謝謝のことらしい。つまり中国人に間違えられたということだ。外国に行けば、こんなことはよくあること
で、「アニハセヨー」とハングルで話し掛けられたこともある。日本人も中国人も韓国人もそれ以外の民
族からみると同じように見えるらしい。日本人とわかってからも、みんな同じような顔に見えると言うから
情けない。アメリカを始め、海外で黒人の方々を見たことはもちろん何度もある。私の知人にも黒人の
方もいるし。しかし、アフリカに来て取り囲まれるほぼ全員が黒人となると、初めての経験に緊張を覚え
る。それにみな同じような顔に見えて、他人のことは言えんなぁと恥じ入る次第。それが日が経つにつ
れ、背も脚もとても長い人達、ずんぐりした人達、お尻が出っ張っている人達、より色黒の人達と黒人の
部族らしい特徴が見えて来る。ハッとする程美しい女性もいれば、ずっと顔を見ていたいようなイケメン
もいて・・・。
コーサ、ズールー、ソト、ツワナ、ショナ、ンデベレ、スワジ、オバンボ、カバンゴ、ダマラ、ヘレロ、カラン
ガ、バサルワ、コイコイ、サン族・・・・・。私が訪れた国々にはこんな部族の方々がいる。スワジ族がたく
さん住んでいるのはスワジランド王国、ツワナ族が多いボツワナ共和国、南アフリカにポツンとある小さ
なレソト王国に住むのはソト族の国だ。因みに、南アフリカの行政の首都であるプレトリア市は、今年9
月から市名を変更し、新しい名前は「ツワネ」になったのだとか。ボツワナと同じで、住み着いたオラン
ダ系農民ボーワ人(今はこの言葉は使わない)に奪われたが、プレトリア辺りのトランスバール地方は
元々ツワナ族が住んでいたから、昔に因んでツワネとしたらしい。プレトリア→ツワネ、これから看板や
店名、地図などの作業はオオゴトだろうね。それはともかく、こんなに部族がいるということはそれだけ
言葉があるということ。南アフリカ共和国だけで、公用語は英語、オランダ語から生まれた言葉アフリカ
ーンスにコーサ語、ズールー語、ソト語など各部族の言葉を加えると11の言葉に上るという。ただ、部
族の言葉はラテン語から派生した言葉が似ているように方言のようで、たいていの人は5つ位の言葉
は使えるそうだ。
ヨハネスブルグからナミビアに向かう飛行機でのこと。窓側にピシッと白の上下で決めた黒人のアンち
ゃんが座った。真ん中は空席で、通路側に私。彼はジンダブルのジントニックを注文した。対して私は
水だけ。干し肉のようなツマミをあっという間に食べてしまった彼に、私の袋をプレゼントした。そのうち
食事が配られると、彼はデザート代わりのチョコボールを投げて寄越し、ニッと笑った。それっきりの出
来事だが、真っ白上下の黒人アンちゃんと黄色人種の私に温かい何かが流れたような気がした。
さて、明日からは世界一豪華というロボスレイルに乗り込んで2泊3日の旅が始まる。
インバラはみな同じ顔なんて言わんでくれいンパラ
*
アフリカ南部の旅の始まりは 9月4週 でご覧ください。
あと1週分作るのかぁ・・・・・はぁ、ガンバローッと。