パクパク日記7年5月2週
「歩かずに楽しむ黄山」という旅で中国に行って来ました
黄山の迎客松
宏村
(先週のつづき)
5月 6日(日) 一日中雨
夜 成田・成田日航ホテル 「サンセットラウンジ」 晩酌セット(生ビール2杯、ミニオードブル)
1500
トニック
相変わらず雨は止まない。ったくもう!なんてブツブツ言いながら成田に向かう。今日が帰国のラッシュ
らしいが、出発ロビーは空いている。明日朝早いので、今日のうちに海外旅行保険に加入。登録してあ
るので手続きはカンタン。日航ホテルで何食べようか。二次会に行くのは面倒なので最初からバーに
行ってしまおう。アンケートに協力しようと読んでみると「全室禁煙を検討している」ことに賛成か反対か
ぁ?反対に決まっているでしょ!禁煙になってもホテルに来るか?永遠に来ません!!って書いたよ。
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5月 7日(月) 東京は曇り 中国・杭州と屯渓は晴れ 1元=約16円
朝 成田・成田日航ホテル 「セリーナ」 朝食ヴュッフェ
5時起床。この時間に起きることが出来れば前泊の必要も無いのだが、私って心配症でね。それに、
前泊なら朝お風呂にも入れるし、ゆっくり朝食も摂れるからいいのだ。旨くも不味くも無い朝食であった。
昼 ANA 成田=杭州 ビジネスクラス機内食(和食)
第一ターミナルに7時45分到着。ANA始めスターアライアンスメンバーが引越してから第一ターミナ
ルから出発することが多くなった。ANAラウンジにはうどん&蕎麦コーナーがあっていつか食べたいと
思っているが、いつもお腹いっぱいで残念だ。杭州行きのビジネス席はガラガラ。3時間で着いちゃう。
夜 中国・屯渓 「新安人家」 前菜5種、竹の子と豚肉炒め、雪菜炒め、玉葱とキクラゲの甘酢炒
め、
杭州は浙江省の省都。広東省の広州と区別するために「杭くいの方の杭州」とよく言う。銭塘江(せん
と
う。浙江省は蒋介石の出身地であり、諸葛孔明の59代目の子孫、蜀の孫権の59代目の子孫が住む。
中国とは時差1時間で、到着したのは12時50分だった。暑い。蒸し暑いぞ。バスで黄山市の屯渓に向
かう。2ヶ月前に完成したという高速道路は途中で安徽省に入る。黄山市は以前、徽州(きしゅう)市と
言い、その中心地が屯渓(とんけい)。黄山登山の起点だ。高速道路が無い時は、8時間かかったらし
いが、今日は3時間半で屯渓のホテルに到着。老街のレストランに食事に行く。ここも新安江という川
がゆったりと流れる。前菜を含めて10種以上の料理が出たが味はフツー。雪菜炒めがまぁ良かった。
食後、早速自己紹介タイム。ご夫婦6組、女性2人連れ1組、一人参加9名(男3、女6)の総勢23名。
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5月 8日(火) 晴れ 午後から曇り
朝 屯渓 「紅塔酒店」 朝食ヴュッフェ(もちろん中国料理だよん)
5時起床。昨夜、S原添乗員から注意があった。部屋の案内にマッサージ各種の中には良からぬモノも
あるので頼まないように、って。案内文を見ると「天竺少女推油 268元」なんてのがある。これだな?6
時半から朝食。ヴュッフェだが、もちろん料理は中国料理だ。お粥、焼きそば、茶茹で卵、小さな肉饅な
ど。9時バスで黄山山麓に向かう。この地方は亜熱帯気候で四季がはっきりしている。冬の最低気温
は−6度位だが真夏は40度を超えると言う。米は二期作で稲刈りの様子も見える。山の上まで茶畑。
753mの落差 2176メートルを上るロープウェイ ゲゲゲ!この石段を上るのだよ 黄山には72峰がある
黄山温泉地区の「桃源賓館」に荷物を置き、さて早速黄山登山である。ロープウェイで上るのでしょ?と
思っていたら、そのロープウェイ慈光閣の駅まで延々と上り階段なのだ。ゼーゼーハーハー。途中頭の
上に「ここだと2時間待ち」「1時間待ち」「30分待ち」という看板がぶら下がっている。中国も8年前から
5月1日のメーデーを中心に1週間程度休みになる習慣が出来て「黄金週」と言っているらしい。だから
2日前まで2時間待ちや3時間待ちをやっていたのだね。今日乗るロープウェイは2番目に出来た玉屏
索道(ロープウェイ)で、長さ2176m、高低差753mを6人乗りの籠で上る。剥き出しの岩山がグングン
近くなって来る。岩のどんな小さな割れ目にも松が這うように生え、生命力を感じるのだ。玉屏駅着。
「歩かずに楽しむ黄山」なんだから籠頼むわ。ゲーー?予約した人以外の籠は出払っている?仕方な
い、自分で上るか。急な石段が延々と・・・。汗だらだら。それでも何とか玉屏峰まで上りましたよ。
昼 黄山・前山 「玉屏楼」 前菜2種、竹の子・豚肉とキャベツのスープ煮、鮒の醤油煮、酢豚、じ
ゃが
め、フルーツ、ビール、紹興酒
あぁ疲れた。玉屏峰頂上には4つ星ホテルもレストランもあるのだ。ロープウェイは人間専用で荷物運
搬は禁止。だからここまで食材を麓から人間が運んで来たのね、と思うと不味いなんて言えないのだ。
ロープウェイに乗らないで石段を上って来ると早い人が休憩無しで4時間、普通は6時間かかるそう。
午後のお茶 黄山・前山峰 「玉屏楼」 ブラジルコーヒー 30元
松の名所だけに、迎客松、送客松など名松(なんて言葉あります?)が登山者の目を楽しませてくれる。
食事の後、希望者は1810mの天都峰を見に行かれた。前山峰で一番高い山は連花峰で1864m。希
望しない私達数人は、ホテルでブラジルコーヒーを飲む。このコーヒーが実に美味しくてびっくりしたよ。
夜 黄山山麓 「桃源賓館」 前菜4種、レタス茎と豚肉炒め、骨付き肉と大根の醤油煮、大根と鶏肉
の
ル、紹興酒 60元
ロープウェイで下山。標高が下がるにつれて新緑の美しさが目に沁みる。ロープウェイを下りて、例の
キツイ階段を下りると野生の猿が数匹いた。猫はいない。5時ホテル到着。三つ星はついてはいるが、
ボロのホテルだ。バスタブにお湯が溜まったかとバスルームに行くと湯船はコカコーラ色・・・・。お湯を
出しっぱなしにしても黒いので諦めてシャワーにする。同じだけど気分的にね。夕食は料理数は多いも
のの拉麺は不味く、しかし春雨料理はまずまず。こちらは、昼も夜も各テーブル(8名)に必ずビール2
本とコカコーラかスプライトがお約束のように付いて来る。ビールは地ビールでいつも違うラベルが貼っ
てある。どこも薄いビールだ。紹興酒は隣の浙江省の名産だ。ビールの後は紹興酒を1人で1本飲む。
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5月 9日(水) 快晴
朝 黄山山麓 「桃源賓館」 朝食ヴュッフェ
一旦5時に起きたのに二度寝してモーニングコールで6時に起こされた。昨夜30分で紹興酒1本飲ん
でしまったので二日酔だ。今日の夜は後山峰山頂に泊まるので、1泊用の荷物をリュックで背負って行
かねばならない。食欲無いと言いながら、お粥2杯、蒸し餃子など食べる。雲谷寺駅に向けて出発だ。
始信峰は後山の黄山ではハイライト 水墨画の世界だ ケ小平さんも1979年黄山に上られた
昨日行った慈光閣や雲谷寺など、黄山には昔たくさんの寺院があった。だから黄山の自然遺産に加え
て文化遺産もあるので世界複合遺産として登録されている。雲谷索道は最初に出来たロープウェイで
1989年完成。標高900mの駅から50人乗りで773mを上る。押し合いへし合いで乗っていると、こん
な所に相応しくない匂いが。何と大きなカップ麺を母親が3歳位の子供に食べさせているのだ。ヤメナ
よ、こんな混んでいる所でさぁ。到着すると気温が低い。今日は籠を予約してあるだよん。宿泊ホテル
まで荷物を運んで貰うと50元。籠代は650元(約1万500円)とバカ高で2本の竹棹に藤椅子を括り
つけた籠で前と後ろ2人で担ぐ。客が私だとわかってガッカリするかと表情を注意して見ていたが、そ
んなことは無くてホッとした。結構揺れるが、楽チン、楽チン。担ぐ人はタイヘンそうだけど、写真ストップ
とか徒歩組を待つために何度も休憩する。今日のハイライトである始信峰に到着。ここに来て始めて黄
山の素晴らしさを信じるという意味で始信峰と名付けられた由。ホント素晴らしい景色だわ。ただ、黄山
名物の雲海は見えない。1年のうち三分の二は雨が降る黄山には雲海が発生する。それ程私達は天
気に恵まれたということだ。子供の頃から、床の間にかかる掛け軸と言えば決まって絵柄は水墨画。山
水画の世界がここにある。エッサエッサと走るように籠で坂を下って北海賓館着。宿泊する西海飯山と
並んで4つ星ホテルである。こんなところに、こんな立派なホテルを作ってしまう中国人のエネルギーに
驚嘆する。黄山は昔から中国人に愛された山でかの季白もケ小平さんも訪れたのだそうよ。歩いて?
昼 黄山・後山 「北海賓館」 牛肉と野菜のオイスターソース炒め、スペアリブと春雨の鍋、枝豆と
ハ
卵黄身と白菜のスープ煮、椎茸のスープ、オレンジ、とうもろこし
昼食前に、希望者は獅子峰まで歩きに行くのだそうだ。私はもちろん行かない。行かない組は7,8人
とメンバーも固定されて来た。ようやく昼食。すっかり二日酔も治って食欲あるぞ。このレストランの調理
人は技師クラス。あら、ここの料理美味しいじゃないの。今までで一番!と皆さんも旺盛な食欲である。
夜 黄山・後山 「西海飯店」 牛肉と大根のスープ、拉麺、骨付き豚の鍋、キクラゲと豚肉炒め、魚と
豆腐の辛子煮こみ、冬瓜千切りスープ煮、豆腐の徽州家庭料理、青菜炒め、キャベツ炒め、ご飯、
椎茸と豚肉のスープ、揚げパン、みかん、ビール、紹興酒 80元
昼食後は黄山西海風景地区に向かう。途中、左手の高い山の上に飛来石が見えた。中国は96%の
漢民族と4lの55の少数民族で構成される。根元から数本に分かれて立つ松は「団結松」と名付けら
れ、中国56民族の団結を表しているのだとか。西海飯店到着。このホテルには、前アナン国連代表が
宿泊された。上に4ッ星ホテル、下には廉価のドミトリー西海山荘がある。午後も早いので、希望者(9
人)は排雲亭と飛来石まで行かれたそうだ。夜伺ってみると、とんでもなくタイヘンだったそうで、行かな
くて良かった(初めから行く気なんか無いクセにね)。こんな山頂なのに、何とNHK国際放送の視聴が
可能。日本は5月としては記録的な暑さで浜松は33度を超えたのだとか。へぇー。このホテルの調理
人は特一級らしいが、どうゆうことか味がね、ちょっとね、ダメなのね。拉麺最悪。今夜も紹興酒1本だ。
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5月 10日(木) 曇り
朝 黄山・後山 「西海飯店」 朝食セットメニュー(粥、塩卵、薬味各種、饅頭、揚げ饅頭、ちまきなど)
午前3時に目が覚めたが、確率は4割と聞きご来光ツァーには行かないことにした。後刻聞いたら参
加者は3人だったとか。久々に連ドラ「どんと晴れ」を半分見て、7時半朝食。どこでもヴュッフェだった
のに、ここは朝からセットメニュー。と言っても内容はヴュッフェとそれ程違いはないけどね。粽が旨い。
昼 黄山・後山 「西海飯店」 豚肉と竹の子炒め、酢豚、四川風茄子煮、地鶏の鍋スープ、青菜炒
め、
午前中、またもや希望者は西海群峰へ。居残り組はホテルの周囲を自由に散策などして写真を撮った
り、絵葉書を書いたり。2階客室の下を中国人観光客が通る。赤や黄色、ピンクなどのお揃いの帽子を
被るのがお約束のようで、どのグループもピーチクパーチクとウルサイ。その上ガイドがマイクを使って
大声で怒鳴るからとんでもないウルササなのだ。早めの昼食はやっぱりこのホテルで。もう2回食べて
いるから期待しないことに。この調理人さんはスープ料理が好きなのか、とても多いのも何であるなぁ。
夜 屯渓・老街 「老街第一楼」 前菜4種、葛団子、香草と家鴨の血のスープ、海老の茶蒸し、魚と
と
げん菜炒め、安徽風焼きそば、海老入り豆腐団子のスープ、天目干し竹の子炒め、ご飯、フルー
ツ、ビール、紹興酒 60元
昨日乗って、楽チンかつ余りに楽しかったので今日も籠を予約した。一番新しい太平索道の丹霞駅ま
では上りばかりだからラッキーした。でも15分で400元。自分で上っても6400円は貰えないけど、上
らないと6400円払うってことだ。この黄山には50年間で作った石段が6万段もあって、今も補修を盛ん
にやっている。大事な観光資源だものね。太平索道で下りながら見る景色は絶景だった。サヨナラー
黄山。松谷庵駅に着くと、もの凄い蒸し暑さ。これから翡翠池?行かんよ。夕刻屯渓に戻って「華山
賓館」チェックイン。5階の客室に入ると真上の騒音に飛び上がる。6階のレストランで工事をしていると
かで耐えられない音なのだ。ウルセー!ヤメロー!これでも4ツ星ホテルかよ!もう6時ダゾー!夕食は
老街の人気レストラン「老街第一楼」。特2級の調理人が作る徽州の伝統料理はとても美味しかった。
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5月 11日(金) 快晴 あぢぢの一日
朝 屯渓 「華山賓館」 朝食ヴュッフェ
6時起床。希望者は6時半から新安江沿いの散歩に出かけたが、私はレストランに向かう。お粥、焼き
そば、チャーハン、肉饅なんかばかり朝から食べていていいのか。お茶で流すから大丈夫だよ。中国
人で太っている人少ないし・・・。ダメ?今日は今回の旅の2つ目の世界遺産・安徽古村群に行くのだ。
世界遺産に登録されている宏村 一番金持ちの家の彫刻 印象的な池の真ん中の橋
安徽古村群は屯渓から車で1時間ちょっと行った辺りに点在する小さな村々で千年弱の歴史を持つ。
その代表ともいえるのが宏村(こうそん)である。これが何とも風情のある美しい村で、入り口近くの南
湖に映る建物を見た瞬間溜め息が出た。現存する建物は明・清時代のもので、歴史を感じさせる白い
壁に馬頭壁(日本ではうだつ)を上げた黒い瓦屋根。それが南湖に映って風景が二重に見える。池の
真ん中にかかる橋が印象的。湖の周囲には、美術学校の学生が多数写生をしていた。牛のカタチをし
た宏村は王さんの村で、かつて一番金持ちだった王さんの家が公開されている。家の一部は屋根が空
いていて雨を家の中に取り込む。水が家に入るのは、沢山富が入って来るということを意味するのだそ
うでこれを天井と言う。阿片部屋、麻雀部屋、妾の部屋なんてのもある。それにしても今日は暑い!!
昼 宏村 「十三楼」 きのこと地鶏のスープ、豚の三枚肉の高菜蒸し、皿茶碗蒸し、春巻、鶏とピー
ナ
西瓜
昼食は、宏村一番人気のレストラン「十三楼」。昼ドキは混雑するというので、11時15分には店でお茶
を飲みながら過す。この辺りの素朴な田舎料理というが、100年以上の歴史がある。その料理が実に
旨い。鶏1羽をコトコト煮たスープの深みのある旨さ、高菜で煮た豚の三枚肉はトロケル。大きな器の
茶碗蒸しには挽き肉が乗っかりよい出汁の卵だ。田舎料理と言うが上品。最後に女性主人が挨拶に。
迷路のような南屏村 映画「菊豆」のロケ地ともなった 白壁と黒い瓦屋根が美しい
午後はやはり安徽古村群の一つ南屏村へ。宏村よりこじんまりしているが、「菊豆」などの映画のロケ
地に何度もなった人口1000人の村。宏村が王さんの村なら、ここは葉さんの村。その葉さんのお宅で
お茶を頂いてから、急な階段で物見櫓に登らせて頂いた。涼しい風がさっーと吹き、村を一望出来た。
老街は600年以上の歴史を持つ 馬頭壁「うだつ」の上がった屋根の街並が美しい
夕刻、屯渓区の中心地老街に行く。古くは宋の時代から、他は明・清時代の建物で600年以上の歴史
を持つ古建築が1キロに渡って並ぶ商店街だ。こうゆう所好きだなぁ。昨夜夕食を食べた「老街第一
楼」は老街の入り口にある。安徽省はお茶の産地だが、老街一番のお茶屋「皇品」に行く。お茶も有名
だが、胡麻を使ったお菓子も有名。全種を新茶を頂きながら食べて見る。美味しい。隣の店の5倍とい
う高値だったが、多くの人がお茶と一緒に購入した。お茶と共に、安徽省は文具の産地でもある。墨、
硯、筆など。故橋本首相も訪れたという硯屋さんにも行ってみた。ここで可愛い猫を発見してゴキゲン。
夜 屯渓 「華山賓館」 前菜6種、竹の子鍋、スープ、豚肉と青唐辛子炒め、燻製豆腐の鍋、クコと
鶏のスープ、鳩のロースト、川海老の唐揚げ、蛙のニンニク煮、大根と骨付き肉の煮込み、空心菜
炒め、ニンニクの芽と塩豚炒め、春雨スープ煮、魚の甘料理、ご飯、カボチャの蒸し餃子、胡麻団
子、フルーツ、ビール、紹興酒 (今晩はお別れパーティでサービス)
部屋に帰ると、ホテルからお詫びとしてフルーツが置いてあった。今回の旅は5泊6日だから、今晩は
もうサヨナラパーティ。短い旅行だったのに、皆さんすっかり打ち解けて仲良しになり、あちこちの卓は
盛り上がっている。私が一番若く、煙草吸いも私一人、大酒飲みも私一人であった。今晩のお酒は旅
行会社のサービスだよ。燻製豆腐、鳩料理、蛙料理と変わった食材が多かった。ご馳走さまでしたー。
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5月 12日(土) 屯渓と杭州は曇り 東京は晴れ
朝 屯渓 「華山賓館」 朝食ヴュッフェ
6時起床。今日は帰国日だ。中国での朝食も最後。お粥2杯食べる。昨夜の夕食の話題で賑やかだ。
昼―1 杭州空港にて 添乗員S原さん特製五目おにぎりと梅干し
昼―2 ANA 杭州=成田 ビジネスクラス機内食 (和食)
杭州までのバスは順調で、3時間半で空港着。来る時乗って来た飛行機が1時間後帰る便に乗る。だ
かれら乗務員は、杭州の飛行場にも一度も降りたことが無いのだそうだ。日帰りってこと。ビジネスラウ
ンジは禁煙だし、飲み物、食べ物も全くダメなのですぐ出た。ロビー端っこの喫煙室でスパーっ。杭州は
鹿児島と同じ位の緯度だ。帰りは2時間35分で成田に着いてしまうのだ。やっぱりANAは不味い。
夜 四谷三丁目 「大戸屋」 おくらととろろまぐろ丼と温うどんのセット 703円、じゃこおろし 157円
タクシーは渋滞で1時間20分かかり、7時過ぎ帰宅。すぐ洗濯、片付け。写真をパソコンに取り込み、
洗濯物を干して8時半には「大戸屋」にいた。中国は国内旅行のようなものだ。カンタン夕食。無酒日
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5月 13日(日) 曇り午後晴れ
朝 家食 お稲荷さん、紅生姜、ワンタン、ネーブル、アロエヨーグルト
時差ボケは全くないのに昨夜は熟睡出来なかった。それでも7時過ぎ起床。関口宏の「サンデーモ‐ニ
ング」を見ながら朝食。こうして留守中の出来事を知ることが出来るのは便利だ。さてパクパク作るか。
午後のおやつ 老街「皇品」の黒胡麻のお菓子、静岡の新茶
留守中、静岡から八十八夜の新茶が届いていた。送って下さったのはエジプト旅行でご一緒した木村
さんだ。お送りした写真をとても気に入ってくれたようで嬉しい。老街「皇品」の黒胡麻のお菓子と共に。
夜 家食 トマトと鰯の激辛カレー、紅生姜、ピリ辛らっきょ、味噌汁、りんご
何とか中国6日間のパクパク日記のメドがついた。後書き残して食事の用意でもしますか。中国は食事
の料理数が多い上に、風景の写真も入れるから、帰国後の料理写真なんか全く入れる余地が無いよ。
昨夜「大戸屋」の帰りにドッサリ食材を買って来た。カレーが食べたい。しかも夢子カレーね。ちょっと待
てよ、夢子カレーはカロリー多い。じゃが芋の代わりに蕪、鰯缶もカレールーも三分の一の量。無酒日
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【今週の振り返り】
ゴールデンウィークの最中、ニュース情報番組でうけたネタに中国の大景山遊園地があった。極めて
お粗末な作りではあるが、ディズニーランドに模した園内には、ディズニーキャラクターがうじゃうじゃ、
縮れヒゲのキティちゃんも痩せたドラエモンもいるってゆうあれですよ。オマケに「香港のディズニーラン
ドは遠いから近くの大景山遊園地」という看板まであってね。それは最近出来た訳ではなく、20年前か
ら中国の首都である北京にあって、しかも国立の遊園地だと言う。テレビ各局が面白半分に遊園地の
広報に電話取材すると「たまたま似ているのかもしれないが、私どもはグリム童話からキャラクターを
作成している」と答えていた。ディズニーは著作権の侵害を訴えているらしい。
これまでの中国だったらこれでオシマイになったのだろうが、この国は北京オリンピックを控えている。
来年だ。縁起がいい「8」の数字に因んで、2008年8月8日、午後8時8分開幕するんだって。国はコト
を急いだ。白雪姫と7人の小人は無残にも取り壊され、パレードから気ぐるみも消えた。オリンピックを
前にしている今は、世界の目を気にしなくちゃアカンということか。それでなくても、イタリア、フランスの
バッグやファッションのブランドメーカーからも、音楽・映像業界からも、他にもあちゃこちゃ業界からコピ
ーするなぁ!!ニセモノ作るなぁ!!と文句タラタラだし、中国政府としてはこのヘンアタリをキチンとし
ないとイカンと思っているのだと思うよ。
先日、中国政府が来年のオリンピックまでに「行列に割り込まない運動」と「路上に痰や唾を吐かない
運動」を展開すると新聞が伝えていた。この数年、世界各地で中国人旅行客によく会うようになったが
船の乗り場、飛行機の乗り場、トイレなどで行列があると、中国人のグループがワラワラとやって来て
いつの間にやら先頭に割り込んでしまう。みなムっとする。街を歩いていれば痰も唾も吐くし、今回の旅
行では手洟する人もたくさんいてビックリした。屯渓の四ツ星ホテルのエレベーターでは若者が煙草に
火を付けたぞ。禁煙のマークを指差しながら、「NO SMOKING!」と注意すると「へっ!」って感じだっ
た。ホテルをチェックアウトする場合、鍵を返してから許可があるまでホテルを出発出来ない。タオルや
備品を持ち出していないかチェックがあるのだ。
そんな恥かしい一面もある中国だが、ご存知のように世界四大文明の長い歴史を持つ。万里の長城を
作り始め、あの兵馬傭を作らせた秦始皇帝は2200年前の人だ。その頃、日本は縄文時代。魏呉蜀の
三国時代も1800年前。紀元後589年からの随の時代から、中国は長く日本の師匠であった。遣隋使、
遣唐使が命賭けで海を渡って、漢字や仏教など優れた中国の文化を吸収して来た。かつては一番近
い師匠であり、今は一番近い経済のパートナーでもある中国なのである。今はエラソーに中国人のマ
ナーがどうのこうのと言っているが、思い出してみれば、日本だって少し前まではマナーはマコトにお粗
末な国であった。歩き煙草もしていたし、立ちションしているオジサンも珍しくなかった。関西では20年
位まで電車の整列乗車も出来なかった。初めての海外旅行で、洋式トイレの上に乗って用を足したオ
バアさんがいた。浴衣とスリッパでホテルのロビーをうろうろするおっさんがいた。それが飛躍的に向上
し始めたキッカケは東京オリンピックであった。中国も、北京オリンピックがその機会になることを願い
たい。ただ難しいのは、あちらには東西5000キロ、南北5500キロの広大な地に、13億人の人々がい
るということである。果たして出来るのか。
マナーの向上かぁ、ボクには難しいニャア