パクパク日記7年9月3週

         フィンランド・カレリア地方から南西に向かい、首都ヘルシンキへ

作曲家シベリウス イッタラガラスセンター

9月 17日(月) 晴れ のち雨 夕刻より晴れ

朝 フィンランド・ケリマキ 「ヘルットゥア」 朝食ヴュッフェ

    静かな夜明けは幻想的

5時起床。さっさと支度して、スーツケースのパッキングも済ませ、5時40分には早朝の散歩。未だ暗

いよ。湖畔の冷気が頬を切って気持ちがいい。湖の上には朝靄が走っていた。やがてうっすらと雲や

湖に紅が射し始めると幻想的な風景に。名古屋から参加されているM井一家(親娘3人)は、いつもの

ように夫婦でスケッチされたり写真を撮ったりと楽しそう。今日も一番にレストランに行き朝食パクパク。

昼 「Marttilam rila」 ヴュッフェランチ

  

  

8時にチェックアウトしてロングドライブ。今日も雨が降り出した。昼過ぎ小さな村で自宅を開放してご夫

婦で民宿・レストランを営む「Marttilam rila」にお邪魔する。奥さんが一人づつハグして歓待してくれ

る。いかにもヨーロッパの中流家庭らしい家具や写真に溢れ、暖かで手入れの行き届いた室内。みん

な感動してヴュッフェの料理を取らずに写真ばかり撮っている。それではお先に、と私だけムシャムシャ。

あら、どの料理も美味しいわ。同じ料理でも丁寧に愛情込めて作れば美味しいのだ。シニッカさんは料

理上手なだけでなく、キャンドルや民芸品等手作り上手かつ商売上手。いつの間にやら買物していた。

  

       フィンランド3大古城の一つハメ城     中庭には、こんな楽しい飾り物も              日を追うごとに葉も色づいて

午後3時ハメーンリンナ着。ハミ族の城(リンナ)という意味で、湖沼巡りで有名なシルヴァーラインのタ

ーミナルがある。フィンランド3大古城のひとつハメ城を見学。この国は旅行を通じたスルーガイドのよ

うな人はおらず、博物館、城、町、教会といった単位でガイドが待っている。この城のガイド氏は、退社

時間が気になるのかそわそわしていて説明もカンタンに終る。さいなら。15世紀に出来た要塞です!

夜−1 アウランコ 「ランタシピ・アウランコ・ホテル」 ディナーヴュッフェ 3点セット

  

そういえばハメ城のショップは閉店時間前に締めてしまっていたな。雨がすっきりと上がり、蔦の紅葉が

美しいぞ。ここから20分程走った国立アウランコ公園に隣接したランタシピ・アウランコ・ホテルに到着。

ここに2泊。キャッホー!数は少ないけどこのホテルには喫煙客室があるのだよ!そしてやはり喫煙者

K山夫妻と共に大喜びで部屋に向かったのだった。しかし、客室はとてもヘンテコリンな部屋で動線

が悪く、夜には膝を捻ってしまったさ。これまで4泊はシャワーのみの部屋だったが、5日ぶりにバスタ

ブに入れて嬉しい。ヴュッフェは旨くないが、会話は賑やか。そのままK又夫妻とバーになだれ込む。

夜―2 アウランコ 「ランタシピ・アウランコ・ホテル」 バー ジントニック 2杯

K又さんに1杯ご馳走して貰い、部屋に帰っても勢いに乗ってミニバーのウィスキーも飲んじゃったよ。

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9月 18日(火) 曇り

 アウランコ 「ランタシピ・アウランコ・ホテル」 朝食ヴュッフェ

    「ナゼ毎朝一番にレストランに来るのですか?」   「空腹だから」

6時起床。部屋の中がエラク寒い。オォサブー。その上昨夜痛めた右膝がちっても治っておらん。何で

も治してしまう魔法の携帯プラズマを取り出して膝に2枚当てる。これで何とかなるだろう。喫煙ルーム

はとっても嬉しいのだが、レストランや入り口まで遠い!そこをペコタンペコタンと右足を引き摺って歩く

のはツライ。それでも一番に朝食を食べている私であった。そんなことで、希望者は国立アウランコ公

園にハイキングに出かけられたが、私は行かん。部屋で高橋達郎著の「江戸ごよみ十二ヶ月」を読む。

昼 ヴンナヤリンナ 「マナーハウス」 ランチヴュッフェ

ハメーンリンナからシルヴァーラインのクルーズが始まる     ハメ城も角度を変えて見る                  鏡のような水面

10時45分ホテルを出てハメーンリンナからシルヴァーラインクルーズを楽しむ。沿岸には銀柳が一杯。

今日一日ガイドについてくれる方は日本語ペラペラの男性。徳島で育ったのだそうだ。彼は今日本のマ

ンガをフィンランド語に翻訳していて、「ドラゴンボール」や「ハウルの動く城」などのフィンランド版が回

覧されて来た。日本にいる時マンガ好きな少年だったのだろう。湖面は鏡のように景色を映していた。 

         ヴンナヤリンナ 「マナーハウス」でランチ   建物内部も裏庭も実に絵になる美しい眺め

  

  

ガイドはその都度交代するが、ドライバーはヨエンスーからずっとアヒティさん。もうその人柄の良さに

みなすっかり魅せられて、日ごとに人気は上昇している。シルヴァーラインクルーズを下りる地点の橋

の上から手を振っているのは、バスで先回りして来たアヒティさん。私達の写真を撮っているのも彼で

ある。さて、今日のランチはマナーハウスで。堂々たる外見にも増して内部もゴージャスである。ただ

ここもヴュッフェで料理を取るには長い行列に並ばねばならなかった。食後は裏庭を散歩。緑も美しい。

  

         フィンランドを代表するガラスメーカー「イッタラ」の博物館 伝統の製品が多数陳列されている

マナーハウスのあったヴンナヤリンナからバスで1時間、イッタラに着いた。イッタラ「Iitala」は、もともと

スウェーデン生まれだが、今はフィンランドのデザイナー達が活躍しているガラスメーカーである。フィン

ランドを代表する陶器メーカー・アラビア社とキッチン用品のハックマンも今はイッタラグループである。

博物館で時代別商品の変遷を見学した後、特別に工場を見せてもらうことに。夏場に来たらまず無理

だろうから運が良かった。残念ながら撮影は許可されなかったが、見事なチームワークで次々と製品を

仕上げてゆく様子はとても興味が持てた。年間700万個のうち100万個はこうして手作りで生産してい

るのだと言う。それにしても検品の厳しさにはビックリ。花瓶は2つに1つは破棄されていた。その後は

買物タイムとなったが、どうもガラス製品や陶器は持ち帰るのが心配でねぇ、なかなか手が出ないな。

 シベリウスの生家は修理中

ハメーンリンナは、フィンランドで最初の鉄道がヘルシンキと結ばれた町でもあり、何よりシベリウスを

生んだ町でもある。186512月この町で医者の2番目の子供として生まれたシベリウスは、法律を学

ぶためヘルシンキに行くまでこの町で育つ。彼の生家は改修工事が長引いて、中には入れなかった。

夜―1 ハメーンリンナ 「Piparkakkutalo」 サラダ、パン、サーモンソティ ポテト添え、アイスク

      リー ム、3点セット

  

夜になっても雨は止まない。そんな中ハメーンリンナの町に戻り、元デパートオーナーの個人邸宅を改

修したレストランに行く。今回の旅行では、ケニア組のA木さんと「女松岡修三」ことA野さんとほとんど

食事は一緒だった。A木さんはコロコロとよく笑う。A野さんは大声で喋り、ゲラゲラと笑う。私は小さい

声で話し笑わせる。そんなことで3人のテーブルは、笑いの台風が吹き荒れ、収拾がつかなくなった。

夜―2 アウランコ 「ランタシピ・アウランコ・ホテル」 バー ジントニック 2杯

楽しい夕食の後は、寂しい別れが待っていた。先週水曜日からご一緒したドライバーのアヒティさんが

今夜自宅のあるヨエンスーに戻られる。皆に愛されたドライバー氏は「感謝の気持ちです」と全員にハ

ートのチョコレートを配った。こんなドライバーとは会ったことがない。6時間かけて深夜自宅に戻る彼を

20人全員で見送ったのだった。フィンランド人ってみんなあんなに良い人なのだろうか。薄っすら涙ま

で見せたのに、バーに行って3人で話し始めるとまたもやコロコロ、ガハハと笑い声が続くのであった。

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9月 19日(水) 曇りのち雨 午後2時から快晴

 アウランコ 「ランタシピ・アウランコ・ホテル」 朝食ヴュッフェ

5時半起床。昨夜は、またもや調子に乗ってミニバーの「フィンランディア」というウォッカを飲んでしまっ

た。膝の痛みは携帯プラズマのお陰でかなり良化した。買っても持って行くのがイヤと言いながら、「イ

ッタラ」でムーミンのマグカップやグラスを買い、それをスーツケースに詰めるのに大苦労。30分かけて

無理やり閉じ込める。帰宅するまで決して開けんぞ。って、今夜もう1泊するのにね。汗びっしょりだ。

  

          シベリウス一家が長く住んだアイノラ   撮影禁止を知らずに1枚撮ちゃった  シベリウス夫妻のお墓が家の裏にひっそりと

アウランコの森に別れを告げ、バスは南下する。アヒティさんは昨夜ヨエンスーに帰ってしまい、今朝は

大柄のヒゲ面ドライバーに代わった。おっ、2階建てのバスではないか。ヘルシンキの途中でシベリウ

スが長く家族と住んだ「アイノラ」に立ち寄る。シベリウスの妻はアイノ。「ラ」をつけると「○○の地」とい

う意味になるそうで、「アイノラ」は「アイノの地」というわけだ。彼女の父親は男爵で、売り出し中の作曲

家ではあったが生活の安定しない男に娘を嫁がせることを反対したらしい。アイノラは語学が達者、ピ

アノも達者、野菜作りやサウナ小屋の設計まで手がける程才能豊かな女性で、シベリウスとの間に5

人の娘を産んだ。全くの静寂を作曲の条件に要求した夫に仕え、支えた女丈夫であったらしい。家族5

人(娘1人は死亡、1人は嫁ぐ)で住んだ家は、住みやすそうに家具が配置され、つましくも自然に囲ま

れた豊かな生活だったことを想像させた。ここで特別プログラムとして女性ピアニストがシベリウスのピ

アノ曲4曲を弾いてくれた。透明感のある曲だ。明日9月20日はシベリウス没後50周年命日の偶然。

昼 ヘルシンキ 「ホワイト・レディ」 サラダ、焼き立てパン、ポークソティ、フルーツミックス、コーヒー

    ヘルシンキ最初の食事はたいしたことはなかった・・・・

  

       シベリウス公園に設置されたメモリアルモニュメント                                  岩を刳り抜いたテンペリアウキオ教会

シベリウスはフィンランドが生んだ偉大な作曲家。その彼の命日が明日9月20日で、それも50周年と

なれば、日本だったらテレビの特番が組まれるとかマスコミが大騒ぎするような気がする。美空ひばり

も石原裕次郎も命日近くになれば必ずやるではないか。然るに、命日の前日アイノラはいつもの日を

過していた。そうゆう国なのだね。ランチを摂った後、ヘルシンキに近づき、そのシベリウス公園に行く。

没後数年経って「郷土の大作曲家シベリウスの記念碑を作ろう!デザインは公募しよう!」ということに

なって、見事採用された作品が上記の写真。女性の作り手で、当時は「何とまぁヘンチクリンな物を作

って」とさんざんこき下ろされたが、40年経った今では「スンバラシイ作品」と評価されているのだとか。

たくさんのパイプで表現されたモニュメントはパイプオルガンのように見えるがフィンランドの森林をイメ

ージしたものらしい。次は、テンペリアウキオ教会。ここも公募で兄弟の設計が採用された。岩山をそっ

くり刳り抜いた斬新なデザインで、音響効果が素晴らしいらしい。だから、教会にも係わらずコンサート

が度々開かれ、2割位実力より上手に聞こえるとか。式場としても人気で、今申し込んでも待ち時間は

何と2年!その間に別れてしまうカップルも多いらしい。そういう意味では目を覚まさせる教会なのね。

  

   元老院広場に聳えるヘルシンキ大聖堂      フィンランドの陶器メーカーアラビア社          創業当時の焼物

美しいヘルシンキ大聖堂が聳える元老院広場に降り立つと、パッと雲が切れて真っ青な空が広がった。

やっぱり天気がいいとウキウキするなぁ。陶器メーカーのアラビア社に行く。今回も運良く工場を見学。

フィンランドのみならず世界中から愛される同社の製品だが、数年前に手作りを一切止めて今はすべ

て機械生産。絵柄もシール貼ってオシマイって感じでちょっと興醒め。品質保持と合理化は相容れない

ものなのか。逆に最上階のアラビア博物館では手作りの頃の名品が陳列されていて目を楽しませた。

夜 ヘルシンキ 「フィッシュマーケット」 魚の燻製などの前菜、パン2種、白身魚の白焼き、アイ

      スクリ ームベリーソース、3点セット(ワイン1杯は旅行会社のサービス)

  

いよいよフィンランド最後の夕食。バスで繁華街のレストランに行く。ヴュッフェでなく嬉しいが、味が私

の口には合わない。パンが一番美味しかった。さよならパーティではいつも飲み物がサービスされる。

但し1杯ね。今回の旅行参加者は19人。ご夫婦3組(うち1組はお嬢さんと3人家族)、姉妹2組、同級

生同士1組、1人参加6名(全員女性)で九州、大阪、名古屋から参加された方もいらした。ほとんどの

方々と仲良くなり、中でもA木さんとA野さんとは毎回食事を一緒にして笑っていた。お別れは寂しい。

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9月 20日(木) 降ったり止んだり

朝 ヘルシンキ 「ラディソンSASプラザ」 朝食ヴュッフェ

    さすがに料理もちょっと豪華

5時半起床。旅の最後のパッキングを試みるが、どうやっても閉まらない。仕方なく手荷物を増やしてよ

うやく完了!都市型の高級ホテルだから朝食ヴュッフェの料理数は多い。味はたいしたことないけど。

今日は午後1時半までフリータイム。希望者は、世界遺産のスオメンリンナ要塞にフェリーで行くことに

なっているが、小雨まじりで風が強い。暖かい服は全部スーツケースに入れてしまったので、行くか迷

う。かなり迷って結果止め、8の字型に走る市内一周線のトラムに乗る。途中で下りて市街地をぶらぶ

ら。雨が強くなったのでデパートで雨宿り。荷物は増やせないから何も買わない。アテネウム美術館に

行く。国内最大規模でフィンランド美術を知るには良い美術館である。「カレワラ」をテーマにしたカッレ

ラの作品が1点しかなかったのは残念だったが。安全な国なら海外での一人歩きは楽しいものである。

昼 ヘルシンキ 「熊猫城 パンダシティ」 中華ヴュッフェ 7.7ユーロ

  

                        アルバ・アルトの最後の作品「フィンランディアホール」       アルバ・アルトの肖像

ランチもフリー。要塞から戻られたA木さんとA野さんの3人で中華。アラカルトから選びたかったが、

バッチ処理の中華ヴュッフェで、しかも何品かの料理はなくなっていた。それだからか看板に書いてあ

った料金より安かった。空港に向かう途中、予定には無かった「フィンランディアホール」の見学ツァー

に参加することになった。フィンランドが生んだ建築家にしてデザイナーであったアルバ・アルトの最後

の作品である。完璧主義者であったアルトの計算しつくされた内部にホォーという声。しかし、音響が良

くないということで、数年後近くにTOYOTAがスポンサーになる新ホールが出来るのだとか。ふーん。

夜 フィンランド航空 ヘルシンキ=成田 ビジネスクラス機内食

  

  

「絶対遅れません!」とフィンランド航空の日本人スタッフは断言していたが、ちょい遅れで離陸。日経

新聞、朝日新聞、週刊誌2誌に目を通して旅行中のニュースに目を通す。安倍さんの後は福田さんが

有力?この前の総裁選で立候補を問われてご隠居さんみたいな口ぶりだったのにね。長嶋さんの奥

様亜希子さんが64歳で亡くなったのか。大相撲では新入幕の豪栄道が好調?なんて寿司を食べる。

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9月 21日(金) 東京はあぢぢの晴れ

 フィンランド航空 ヘルシンキ=成田 ビジネスクラス機内食

    お粥がちょっぴりで残念!

行きは10時間、帰りは9時間。ヘルシンキは一番近いヨーロッパだわ。お陰であまり寝ていないのだ。

昼 四谷三丁目 「天春」 ランチ天丼 1200円、知る人ぞ汁蜆汁 700円、梨

  

9時成田着。ウー暑いぞ!スーツケースが素早く出て来たから9時半にはタクシーに乗っていた。ケニ

アから帰って来た時は45分で帰宅できたのに、今日は大渋滞。そうか明日から3連休なのだね。1

45分もかかっちゃったよ。早速パソコンを覗いて17日の試合の結果をチェック。なぬ?負けたぁ?

ウッソー!!ふんとにもう!私が応援に行かないと勝てないのか!!すっかりしょげちまうよ。洗濯物

を干して外出。腹が立ったら、腹が減った。怒りを鎮めるためにもガッツリ食べよう。以前から気になっ

ていた天麩羅屋の看板「知る人ぞ汁蜆汁 700円」。よし、これにしよう。天丼はフツーだったが、この蜆

汁が凄い!大きめのお椀に蜆が盛り上がり、持ち上げるには「ヨッコラショ!」と掛け声が必要でーす。

夜 家食 ソーメン、醤油だれと味噌だれ、薬味(油揚げ、キュウリ、大葉、茗荷、長ネギ)

  

お彼岸には既に入ってしまったが、仏壇にお花を飾る。彼岸用にはちょっと値の張る花をね。帰国日の

夜はやっぱりソーメン。こんなに暑くちゃあ。昼天麩羅をたっぷり食べたから、薬味だけであっさりと。う

んまぁ!さてと、フィンランドの写真の整理は終ったから、パクパク日記の作成に取り掛かるか。無酒日

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9月 22日(土) 晴れ 今日も32度と暑いぞ!

朝 家食 煮麺、新高梨、アロエヨーグルト

  

毎月のように海外に行くが、私は時差ボケになったことは殆どない。私流のそのコツは、帰宅日限界ま

で起きていること。ま、そうでなくても帰宅した日は忙しくて早く寝るなんて許されないんだけど。昨夜も

1時半までパソコンの前に座っていた。ヨレヨレになってベッドに入り、バタンキューかと思えば目が冴え

て。レンドルミン半錠飲んでようやく寝た。朝ご飯はやっぱり煮麺。これ実に美味しいのでありますよ。

昼 無し!

午後のおやつ  お彼岸のお萩(きな粉、胡麻、粒餡)、加賀棒茶

    お萩1つは残した・・・

オジョーからメールが来た。明日までに子供の頃からの成長過程の写真を探せと。えー!家族のアル

バムは兄達と分けてしまったしなぁ。若い頃の写真は引越しの時行方不明になったし・・・。それでも家

族アルバムを探して古ぼけたページを開ける。アハハハ、生後51日目の写真。真ん丸の赤ん坊だ!

今でも写真を撮られることが大キライ(撮るのは大好き!)だが、たいした枚数は無い。両親や2人の

兄の若い頃の姿を見て、ついニヤニヤした。お彼岸だからお萩を食べなくっちゃ。お昼も抜いたしね。

つぶ餡、きな粉、胡麻と3種類味わえていいな。これだけ食べたら、食事でしょう。いえ、これはおやつ。

夜 家食 鯖の西京漬けの焼物、モヤシとゴーヤの炒め物、ネギ納豆、もずく酢、ご飯、豆腐と青海苔

の味噌汁、新高梨

  

    ご飯が進むおかずばかり

私は大酒飲みだが、家では決して酒を飲まない。もう20年以上の習慣である。だから家で夕食を食べ

るとなれば、酒のつまみ的料理は必要ないし、お洒落な料理も要らん。ご飯を美味しく食べられる、所

謂「おかず」が一番いいのだ。多少は栄養的なバランスも考えて、ご飯がすすむおかずを用意。今日は

鯖の西京漬けなんて珍しいものを見つけて焼いた。納豆ご飯は相変わらず旨いしね。こうゆう地味な

食事も大好きなのであった。さぁ、フィンランドのパクパク第一弾を完成させてアップしようかな。無酒日

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9月 23日(日) 曇り 夜小雨 今日も結構暑いじゃないか!夕方から涼しくなった

朝 家食 生海苔味噌雑炊、アロエヨーグルト、新高梨

    生海苔が香しい!

昨夜も眠れなかった。2時過ぎベッドに入ったのだが、益々目は冴えて・・。またもやレンドルミン半錠飲

むがそれでも眠気は襲って来ない・・・。たぶん4時頃寝たのだと思う。旅行中ならそろそろ起きる時間

なのにね。起床9時!今日もいろいろやらねばならんことあるから焦る。味噌雑炊に生海苔入れてと。

新潟の従兄弟から新米とさつま芋が届く。2人の従兄弟から送って貰うお米で1年持つから有り難い。

昼 無し!

遅い時間に起きての朝食だったのだから昼飯なんか抜きだ!ちゃっちゃっと働け!はいわかりました。

夜−1 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 乾きモノ、「皇家龍鳳」から出前(冷豚

     肉の ニンニクソース 2400円、蟹とウニのクリーム炒め 3300円、揚げワンタンの五目甘酢あんか

    け  2600円、タラバ蟹爪の揚げ物 @1800円)、生ビール×2杯、ジントニック×3杯  @1万2000円

  

  

夕刻オジョーが来た。それまでの私は、パクパク日記の作成はお休みして、彼女からの宿題に取り組

んでいた。10月のイベントのために、写真やCDやプレゼントや挨拶状やらを準備。やっと間に合った。

彼女から提出物についての厳しいチェックが入り、ようやくOKが出る。今夜はしゃぶしゃぶなんか行っ

ちゃう?初めての店「しゃぶ禅」に行くと「予約がないなら8時半まで待て」って。こっちは昼抜きだぜ?

ガマン出来ん、というわけでリーガロイヤルまで車で行く。この前クローズしたフレンチの「ガーデン」の

後には、広東料理の「皇家龍鳳」が9月7日にオープンしていた。ここで禁煙して食べるより、「セラーバ

ー」で出前取って食べるかな。何とこれが開店して初めての「館内出前」で、今後やろうかと検討してい

るところに無理やり私が注文してしまったみたい。スンマセンね。うん、なかなか美味しいじゃないの。

夜―2 家食 餃子と春雨の中華スープ

オジョーに送って貰い帰宅するともうお腹が空いている。コンビニで低カロリーの品を買って深夜喰い。

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【今週の振り返り】

先週分を読まれた何名かの読者の方から「森 ンカツに ンニク 囲まれて ンプラのタイトルに笑っ

たと、お褒め(?)を頂いた。古い人しか知らないだろうが、ブルーコメッツが歌って大ヒットした「ブルー

シャトー」の最初の歌詞。正しくは、森と「泉」に囲まれてで、「湖」ではない。誰がつけたのかは知らない

が、子供達中心にトンカツとかニンニクなどの合の手を入れるのが流行ったのだ。あら?ニンニクでは

なくて、ニンジンだったかな?それから、「フィンランドはもちろん北欧の国の一つとして知ってはいたが

どんな国かと問われればほとんど知らないことに気付いた」といったメールも頂いた。私も少しマシとは

いえ、行く前は同じようなものだったからご安心を。

フィンランドをもっと知るために覚えて来たことをちょっと書こうと思う。フィンランドならではのものを1つ

だけ挙げるのなら、それはもうサウナだろう。日本でもサウナは温泉と並んでポピュラーなものとして定

着しているが、発祥はフィンランドであり、「サウナ」もフィンランド語。もっとも、中央アジアでは2千年前

の住居跡から地中横穴サウナが発見されたという報告もあり、1500年前フィンランド式の原型とも言

えるスモークサウナも発見されているらしい。あっちの人は、家よりサウナを先に建ててしまうという位

の最優先事項。一戸建ての家ならほぼサウナを完備し、別荘を兼ねた夏の小屋にも必ず作る。白樺で

火をつけ、松や唐檜の薪で焚いてアロマ効果を上げる。昔は煙突など無く、モクモクと煙を充満させた

スモークサウナが主流であった。熱した石に水をかけ、高温の蒸気を出して入る。ヴィヒタという白樺の

枝で汗みずくの体を叩き続け、ガマンが出来なくなったら、近くの湖にドボン。冬なら真っ裸で雪の中を

ゴロゴロと転がる・・・・サウナ嫌いの私には信じられんよ。正式にやるとサウナの準備に8時間もかけ

るというから、開いた口が塞がらない。友人をサウナに招待することが社交というが、どうか私は招待し

ないでね。

キシリトール。虫歯になりにくいというアレだ。キシリトールは、白樺の樹液から抽出する甘味料で、何

とか博士が実験した結果、虫歯予防に威力を発揮することが証明されたらしい。フィンランドの子供達

は虫歯が激減したと聞いたが、ホントウのことは知らない。

ムーミン。トーヴェ・ヤンソンが生んだ世界的キャラクター。彼女はムーミンで有名になったから、童話作

家かと思えば、実は骨太の本格的作家なのだと言う。ムーミンってカバ?ちゃう。トロールというスウェ

ーデン語で、妖怪でもない妖精でもない北欧独特の仮想の生き物ということだ。トーヴェ・ヤンソンは弟

と共にムーミンを数話書いたが、世界中で人気になった背景には、日本でアニメ化されたことが大きい

らしい。だから、フィンランド人はムーミンのことでは日本に感謝しているんだって。

その他、ご存知サンタクロース、LINUXや携帯電話のノキアもフィランドだね。レーシング界でも、「フラ

イング・フィン」と呼ばれる歴代優秀なドライバーを輩出している。日本で一番有名なのは、引退したミ

カ・ハッキネンだろう。

世界経済フォーラムで2001年から2004年まで4年連続トップを続けるほど優秀さを誇るフィンランド

人ではあるが、離婚率は北欧諸国と共に50%を超え、自殺率もアルコール依存症も多い厳しい側面

も持っている。かと思えば、エア・ギター世界選手権とかサウナガマン大会、携帯電話投げ世界大会、

国際雪合戦大会、水中ジョギング大会なんてヘンテコリンな大会を開催しているのもフィンランド人。そ

うそう、フィンランド人の名前は、日本人が聞いたら思わず吹き出すものが多い。苗字ではアホさん、ア

ホネンさん、パーヤネンさん・・・。女性の名前ではミンナさんとかヘンナさんとか。だから「私はミナ・ア

ホと申します」とか「ミンナ・アホネンさーん」とかあるわけで。無口な彼らには、この他にも面白いことが

いっぱい詰まっているに違いない。徳島育ちのフィン人アンティさんが言っていた。「フィンランドは日本

の隣(ロシア)の隣で近所です。フィンランドは面白いからまた来てね」って。

        アタシの名前?ヘンナ・パ−ヤネンだニャン。

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             * フィンランドの旅の始まりは 9月 2週 をご覧ください。