パクパク日記11年3月5週
それでも、やっぱり桜は咲いて心和ませてくれましたえ。おおきに!
京都御苑
祇園新橋
3月 28日(月) 晴れ 福島第一原発土壌からプルトニウム検出
朝 家食 ツブわさび、オニオンスライス、ブロッコリー、実だくさん豚汁、低糖ヨーグルト
朝からビールが欲しくなるぞ
今朝7時過ぎ、また宮城県で震度5強の余震があった。もう18日目になるというのに。ちょうど「おはよ
う日本」の放送中で阿部アナウンサーが津波への警戒を繰り返す。観る方もキンチョーする。あれだけ
大きく断層がズレたなら調整のためのズレがまたあるようだし、いつまでも安心出来ない。伊勢丹の魚
介売り場で買ったツブわさび。酒のツマミにはぴったりの味だが朝食にサラダと一緒ではヘンかもね。
昼 四谷アトレ「スープストックTOKYO」 カレーセット(豚と根菜カレー(ご飯ごく小量)、豆腐と淡雪ス
ープ(S)、アイスコーヒー、持参のふすまパン
豆腐と淡雪スープが旨い
イテテ系エステに行った。担当してくれるAさんはお休みでオーナーと初めて会った。会話は弾まない。
帰りは歩いて。途中の四谷駅アトレの「スープストックTOKYO」でまたもやカレーセットを食べる。ご飯
はほんのちょっとだよ。豆腐と淡雪スープが中華っぽくて旨かった。帰宅すると、Bちゃんからメールが
来ていた。彼の宮城県のご実家は震度7だった地域と記憶していたから、どうされたかとても心配して
いた。彼も5日間連絡が取れずにヤキモキしたようだが、家族全員無事との連絡が来て胸を撫でおろ
したそうだ。良かった良かった。しかし未だ連絡が取れない友人もいると言う。心配はあと3人である。
夜 四谷3,5丁目 「金吹」 お任せコース(挽肉とこんにゃく炒め、とんぶり胡麻だれ豆腐、けんちん
蕎麦、えんがわの刺し身、カレー)、タタミ鰯、苺、ビール、焼酎「豊後路」ボトル @1万800円
「地元飲食店支援プロジェクト」は未だ続いている。私がこの町に住もうと決めた店の1つに「金吹」があ
る。荒木町界隈にせっせと通うようになったのは、そもそも四谷3.5丁目のこの店を知ったからだ。現
主人のお母様が始められた店で、正式には「味陶 金吹」の店名のごとくお母様が長年集められた陶
器が自慢の店でもある。陶器はあの地震で割れたものもあったが大半は助かったと聞いて私も安堵し
た。今日は大勢のお客で賑わっていた。「あれ以来初めてです!こんなにお客が来てくれたのは!」。
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3月 29日(火) 曇り
朝 家食 麻婆豆腐、チキンカツドッグ、トマト、ブロッコリー、ワカメスープ、りんご
昼 恵比須 「マトリョーシュカ」 お奨めランチ(ボルシチ、ハト麦入りサラダ、ポークソテーデミソース、
ロイヤルミルクティー)1180円、持参のふすまパン
結構保守的な私は、一度気に入るとずっとその店に行く。それじゃあ発展性が無いじゃないか、と恵比
須アトレに入っている飲食店を1周してみたのだが、やはりここに戻って来た。いつもなら女性客ばかり
の店だが、日は6人も男性がいた。カウンターに並んだグルジアワインは地震で割れなかったそうだ。
夜 舟町 「無門」 刺し身5点盛り、粒蕎麦コロッケ、さつま揚げ、揚げ立て熱々豆腐、バクダンつくね
焼き、黒豚豚炎(ブーヒー)鍋、黒豚お替り、(沖縄そば)、生ビール×2杯、麦焼酎「佐藤」ボトル
4人で (30%オフ) @6千円
今日も黒豚お替り!
ブーヒーの会はずっと前に約束してあった。余震があるかもしれない時に、真っ赤なスープの鍋が倒れ
たら・・・とちょっと頭もよぎったが、あれ以来「無門」もほとんど客が入っていない日が続いていたような
ので決行することになった。いつも不夜城のようなカタカナ会社も節電のため残業禁止。7時に約束し
ていたのに、「他のメンバーはもう着きましたから早く来て!」と6時半に催促の電話があった。地震当
日の「帰宅難民」の様子から話が始まった。エレベーターは停まっていたから40階から1階に降りるま
で20分以上かかった話、歩いて3時間かけて歩いて帰った話、マンションの10階まで階段を上って部
屋の扉を開けたらSブー家はサイドボードのカップ、グラス、皿、ワインがすべて飛び出して割れていた
話・・・。東京にいた皆もタイヘンだったのだね。じゃあ今日はたくさんブーヒー鍋食べて頂戴。「無門」は
30%引きを実施していて申し訳ない程安かった。帰宅してテレビをつけると今日行われたサッカーチャ
リティマッチの模様が映っていた。日本代表対Jリーグ選抜。日本代表は遠藤、岡崎がゴール。途中出
場した三浦カズがゴールを決め日本中を驚かせた。44歳のゴールには元気を貰える。カズ凄いよ!
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3月 30日(水) 東京は晴れ 京都も晴れ
朝 家食 チキンカツドッグ、りんご、お茶
昨夜1時過ぎまでパクパク日記を作成していたせいか、今朝は不覚にも寝坊をしてしまった。パクパク
の更新作業もあるし、今日から京都に行くのに旅支度もしていない。焦ってガバッと起きた。大事な時
に限って寝坊する自分に腹が立つ。朝食を食べながら、旅行中のパン焼く。指を折って数え6食分ね。
昼 羽田空港 「ライオン」 ハンバーグドリンクセット 1300円、持参のふすまパン
ハンバーグにかかるドミグラスソースがイケル
朝の慌てぶりがその後も続き、浜松町で早めランチを摂る予定だったのに気がつくとモノレールに乗っ
ていた。バカもん!それでも新幹線に乗るために東京駅に行かなくて良かったよ。節電のために浜松
町駅も南口は閉鎖、エスカレターは停まっていた。羽田空港で食事。この店のソースが存外旨かった。
JALが少し遅れたため、乗るつもりだったリムジンバスは行ってしまった。伊丹空港の照明は明るい!
夜―1 京都・祇園 「千ひろ」 18900円のお任せコース(帆立貝と苺 アイスプラント添え、ホワイトア
スパラとフルーツトマトの黄身酢がけ、酒肴5品:ホタルイカのたたき・数の子粕漬け・平目昆布
巻・鯛の子・カラスミ、お造り:淡路島の鯛・ぼたん海老・大トロ 昆布と共に、はまぐり真丈、鯛腹
身味噌漬け焼き、濃い豆腐・天豆の湯葉ペースト、小海老と山菜のかき揚げ、竹の子・畑菜っぱ・
卵豆腐の炊き合わせ、豆ご飯(ひと口)、味噌汁、京漬け物、リンゴとオレンジジュース)、ビール
700円、麦焼酎「一粒の麦」 1000円×3 @2万7600円
京都のホテルに着いても、すぐテレビをつけて東北、福島原発のその後をチェックせずにいられない。
こんな時に京都に行くのかと悩んだが、明日小S子さんが合流する約束だし、桜の京都を観たいと思
い切って出かけて来た。今日の夕食は一人飯。1年半前に行って途中でギブアップした「千ひろ」を予
約してある。あの頃は生魚を食べれば必ずお腹をこわしたし、たいして食べていないのに急に満腹感
に襲われたりで・・・全く私らしく無かった。痩せるためにはその方が良かったもかもしれないが、痩せも
しなかった。だから今日は「リベンジ(古ッ)」。ご主人の父君の永田氏が始めた「千花」(行ったこと無い
けど)の料理を受け継いだ料理だ。果物と魚介類のコンビネーションの先付け、小皿に盛られた酒肴あ
れこれ、塩昆布で食べる刺し身とデザート代わりのフレッシュジュースなどね。「千花」は長男が受け継
いでミシュラン3つ☆を獲得し、次男裕道氏がこの店で2つ☆に輝いたのよ。今日は完食して満足じゃ。
夜―2 京都・祇園花見小路 「弥す田」 焼酎、持参のチーザ
つまみ持参で
未だ夜は始まったばかりだ。近所の「弥す田」さんに行こう。先週フォーシーズンズホテルで食べて大の
お気に入りになった「グリコ」のチーザ。東京で探していたのだが、今日羽田空港と京都のコンビニで発
見してたくさん買った。で、今日はそのチーザを2袋持参で来ましたえ。袋を開けて皆さんでポリポリ食
べ始めると止められず、明日食べるつもりだった2袋目にも手をつける。明日たくさん持って来ますわ。
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3月 31日(木) 京都は晴れ ポカポカ
朝 ホテル客室にて ゼリーと「クノール」の卵スープ
昨日隣りのコンビニで買ったゼリーと「クノール」卵スープでチョーカンタン朝食。大震災の影響が少な
い関西圏では商品は潤沢かと思っていたのだがやはり大きなミネラルウォーターは欠品状態だった。
必需品の被災地に優先的に送っているのだろう。他商品もチェックするつもりがチーザ発見で忘れた。
昼 京都駅伊勢丹 「ヴォーノロージ」 ぷりぷり海老白味噌のホワイトソースグラタン 1100円
店名のヴォーノは旨いという意味なのに・・・
京都御苑の桜の咲き具合をチェックしてから、過ぎ京都駅八条口に小S子さんを迎えに行った。小S子
さんも伊丹空港までJALで飛んで来て、京都まではリムジンバスで・・・・あっ、S子さんが到着した。お
疲れ様!早速だけどお昼食べに行こう!何度も通っているからそれなりに京都飲食店には通じて来て
いるが、京都駅付近となるとね、サッパリ。地下の飲食店街は・・・うーん惹かれる店無し。ならばと伊勢
丹の上に行ってみたらどの店も長い行列。その中で1軒だけ空いている店が。理由はすぐわかったよ。
午後のお茶 京都・四条祇園 「カトレア」 古珈琲 600円
祇園新橋界隈の桜。毎年ここの桜は早く咲いてくれておおきに!
ヨドバシカメラに行く。S子さんが太陽電池式のラジオ付き懐中電灯があれば購入したいということで。
あったら私も欲しいな。ところが無いのだね、そんなものは。関西であっても防災グッズはとうの昔に無
くなったみたいで。結局普通の小さなラジオを買うことに。祇園で「古珈琲」と名付けられた苦味走った
コーヒーを飲んで休憩してから花見見物散歩。この辺りで早咲きの桜と言うたらなぁ、白河南側沿いの
新橋界隈がよろしおすえ。枝垂れ桜と新緑の柳の下に祇園を愛した歌人吉井勇の「かにかくに 祇園
はこひし寝るときも 枕のしたを水のながるる」の歌碑があり、この辺りは情緒満点どすな。吉井勇って
誰かって?ほら、♪ 命短し 恋せよ乙女 赤きくちびる あせぬまにの「ゴンドラの唄」の作詞した人!
夜―1 京都・木屋町仏光寺 「とくを」 先付け:ホタルイカ・ふぐの煮凝り・のれそれ、お造り盛り合わ
せ:鯛・平貝・甘海老・ウニ・マグロ、のどぐろ塩焼き、桜ます塩焼き、とり貝の土佐酢、すっぽん茶
碗蒸し、豚角煮、生ウニ、白味噌シャーベット、生ビール、麦焼酎「時代」×3杯 1万2500円
今夜は日本料理の「とくを」を予約してある。昨日の「千ひろ」と同じように前回満腹になって途中ギブア
ップして悔しい思いをした。だからここもリベンジなのである。シツコイね、私も。小S子さんはご存知の
通り少食だから、コースではなくアラカルトでお願いした。先付けの3皿はどれも旨い!さて、何をお願
いしようか。刺し身は盛り合わせで、焼き魚はのど黒と桜鱒を半分づつ頂きますか、鳥貝の酢のものに
蒸しものはすっぽんの茶碗蒸しにしましょう。この当りからS子さんは満腹気味で、生ウニや豚角煮は
ほぼ私が一人で食べることに。今晩は絶好調どす、私。最後は白味噌シャーベット。これは絶品どす!
夜―2 京都・祇園花見小路 「弥す田」 焼酎、持参のチーザ
「とくを」がある木屋町通りは四条通りからちょっと南に下った所だが、観光客は元より地元の人もあま
り来ない静かな場所。風情があって好きだな、この辺り。その木屋町通りから外れ団栗橋を渡って祇園
へ。今晩もつまみのチーザ持参で「弥す田」さんへ。洋子さんとS子さんはお酢、私は焼酎飲みながら。
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4月 1日(金) 京都は快晴 20度越えて暑いえ
朝 ホテル客室にて 鶏から揚げ、砂肝揚げ、ふすまパン、味噌汁
NHK「あさイチ」のゲストは富司純子さん。明日最終回を迎える「てっぱん」で主人公のお祖母ちゃん
役・田中初音を演じた。あかり役の瀧本美織ちゃんがサプライズ出演していた。中国から高い料金を払
ってレンタルした2頭のパンダ公開が大震災の影響で延期されていたが、今日から開園。開園前から
上野動物園の前には長蛇の列が出来その数は3千人に上ったそうだ。子供達の嬉しそうな顔がいい。
京都御苑に咲いた見事な桜(上段)と紅白の桃や白い木蓮の花
昨日チェックしに行った京都御苑の桜を今日は観に行こう。京都御苑北西には枝垂れ桜が多く、ここは
早めに花をつけるのだ。御苑の南側には梅園、桃園があり、今日は桃を観ながら歩いて行く。途中で
それはそれは見事な木蓮の木があり、その大きな木いっぱいに真っ白な木蓮が満開に咲いていて暫し
見惚れてしまった。そして近衛邸周辺には糸桜(枝垂れ桜)がゴージャスに咲き乱れて見事!と言うし
かない。確かに染井吉野も美しいが、私は少し赤味がかった枝垂れ桜が好きだなぁ。ここは桜の御所。
昼 柳馬場通り夷川上ル「プチレストラン ないとう」 和牛ハンバーグステーキセット(ホタルイカと竹の
子・菜の花の付きだし、サラダ、豚汁、漬け物、プリン、飲み物付き) 3150円
←S子さんが食べたスペシャルランチ
京都御苑を往復する形で戻って「プチレストランないとう」まで歩くとちょうど予約時間の12時になった。
もうここまで7千歩は悠に超えた。初めてこの店に来たS子さんには一日20食限定のスペシャルラン
チを勧めて、私はいつもの和牛ハンバーグステーキセットにする。ランチセットは、季節の小皿付き出し、
サラダ、メイン、豚汁、漬け物、デザート、お茶が付くからボリューム満点。しかしここで驚くべきことが!
少食で有名な小S子さんがご飯をお替りしたのだよ。セットの他の料理も全部平らげた上で。長いつき
あいだが、こんなにたくさん食べた彼女を見たのは初めてだ。昨日のお返しとご馳走になってしまった。
午後のおやつ 産寧坂 「イノダコーヒー清水店」 クリームみつ豆 660円、アラビアの真珠 500円
世界文化遺産の一つ清水寺。桜が咲いていなくて残念! アテルイと母礼の碑がここにあるのだ
産寧坂とイノダコーヒーのデザート
寺町二条辺りをぷらぷら歩き、タクシーで八坂の塔まで移動。そこから清水寺まで歩いた。昔から歩く
のが大キライで坂道や階段などあればすぐブーブー言っていたのだが、最近私は変わったらしい。そ
れほどイヤじゃなくなった(笑)。山女で数万歩歩いてもヘイッチャラのS子さんも褒めてくれたぞ。久し
振りに来た清水寺だが、ここは桜は全く咲いていない。いつか今週の振り返りに書いた東北の英雄・ア
テルイと母礼(もれ)の石碑が境内にあった。彼らと戦った敵方の征夷大将軍・坂上田村麻呂はここ清
水寺の創建者ではないかと伝えられているのだ。「今の東北を救ってください!」と碑に手を合わせた。
夜−1 木屋町二条 「やました」 付きだし、カワハギの肝和え、イカのてっぱい、琵琶湖のもろこ
炭火焼き、すっぽん小鍋、白魚天麩羅、カワハギの吸い物、干しこのこ、生ビール×2杯、焼酎「吉
四六」×4 杯、@1万1千円
一旦ホテルに帰る。朝から歩きっぱなしだから足がジンジンと痺れる。香港のK岩からメールが来た。
予定通り明日娘2人と日本に帰って来るそうだ。周囲は「今の日本は危ない!」と止めたそうだが、よ
っ!愛国者!今晩は「やました」に行く。この店には4回連続で来ている。カワハギの肝和えがねっとり
と旨いなぁ。イカのてっぱい。関東に人間には「てっぱい」が何だかわからなかったが、「ぬた」、つまり
酢味噌和えのことをこちらではこう言うらしい。ボリュームもたっぷりで旨い。琵琶湖のもろこはもう少し
の季節あるようだ。S子さんの食欲は昼間頑張りすぎたのか夜はちょっぴりだ。干しこのこが香ばしい。
夜―2 木屋町二条 「BAR こむら」 ジントニック
「やました」のちょっと手前にあるバーに入ってみた。何だか暖簾に腕押しのような店でもう来ないかも。
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4月 2日(土) 京都も東京も晴れ
朝 ホテル客室にて コンビニサラダ、鶏龍田揚げ、ふすまパン、味噌汁
連ドラ「てっぱん」の最終回。やっぱりそういうカタチに収まったのね。想像通り。半年間楽しませて頂き
ました。ありがとう!さて、今日は帰る日だ。私はいつものことだけど、小S子さんまでフロントで段ボー
ルを買って荷物を自宅に送るそうだ。帰京後そのままおでかけとかで。今日も快晴でポカポカ陽気だ。
午前中のおやつ 高倉六角 「栖園」 琥珀流し 630円
ホテルから歩いて高倉六角。ちょっと前までの私なら「歩いて」なんて考えられないことだ。お店の位置
や時間配分等を考えた結果、お昼ご飯を食べる前にデザート行くことにしたのだ。和菓子屋大極殿に
併設されている甘味処「栖園」。1月から3月中旬まで人気の琥珀流しはお休みだったが、もう4月だか
ら。季節によって変わるこの琥珀流し、今はもちろん桜よ。寒天のとろんとした感じが口一杯に広がる。
昼 四条麩屋町 「権太呂 本店」 天とじうどん 1450円
小S子さんが食べた花巻どん→
高倉六角から錦市場はすぐ。このところデパ地下で食料品の買出しをしていたがやっぱり錦市場がい
い。惣菜や卵焼きなどをどっさり買った。ここから「プティ・ムッシュー」のカレーを食べに行きたいところ
だが、あの店は1年前の3月30日に閉店してしまった。涙。あのカレー本当に美味しかったし、大好き
だった。それでは「権太呂」のうどんを食べに行きましょう。ここのスタッフはとても礼儀正しく気持ちがい
い。私は天とじうどん、S子さんは花巻うどんを注文した。その花巻うどんが運ばれて来て2人ともびっく
り!丼の上に香りの良い海苔がペロッと敷かれている。山葵とネギ載せて。どうやって食べるのかと思
ったら「だんだんお汁が海苔に沁みて来ます」とのことだった。天とじの卵がふわふわ。大盛り欲しい!
夜 舟町 「仙水」 付きだし:毛蟹と田芹のお浸し、ヤリイカ刺し身、天豆、もみイカ、蓮根の挟み揚げ
と天然タラの芽天ぷら、新玉ねぎと塩豚のスープ煮、生ビール、麦焼酎 @1万3000円
4時30分発の羽田行きに乗る予定だったが、2時間繰り上げて2時半発のJALに乗ることにした。空
港で待っている間、テレビ画面に東北地方で余震があったとテロップが流れた。そうだ、この数日心安
らかだったのは、東京でも度々感じる余震が全く無かったからか。ありがたいことだった。羽田空港でS
子さんと別れ5時頃帰宅。ホテル支援、京都滞在でちょっと途絶えた地元飲食店支援プロジェクトを再
開するか。2巡目の「仙水」。お客さんが少し戻ったと聞いてホッとした。菅首相被災地訪問したそうだ。
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4月 3日(日) 曇りのち晴れ
朝のおやつ ゼリー
昼 家食 京都「三木鶏卵」の穴子巻、「平野屋」の鶏八幡巻、実だくさん豚汁、ふすまパン、お茶
朝食を抜いた分昼食は実だくさんの豚汁(またぁ!!)を大鍋たっぷし作ってワシワシと食べたのだよ。
甲子園春のセンバツ高校野球は決勝戦が行われ、東海大相模が九州国際大付属を6対1で破り、2
回目の優勝を遂げた。九州国際大付属の若生監督は東北高校監督時代ダルビッシュを育てたことで
知られているが、今回の大震災の中での大会だっただけに、東北高校の出場と共に注目されていた。
夜 家食 京都「平野屋」鯖の生姜煮、「平野屋」のてっぱい、「三木鶏卵」の出汁巻、実だくさん豚汁、
ふすまパン、りんご
京都の錦市場で買って来た料理が食卓に並んだ。お惣菜「平野屋」の鯖の味噌煮とてっぱい。「三木
鶏卵」の出汁巻。「てっぱい」が関西地方で「ぬた」を言い表すことを今回覚えた。買って来たものばかり
だが、それでも自分で作った実だくさん豚汁が加わると途端に「うちごはん」になるから不思議。無酒日
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【今週の振り返り】
3月30日、天皇・皇后両陛下が足立区の避難所を訪問されたことをニュースで知った。避難所は東京
武道館。福島県などから300人近くの方々が避難されている。阪神淡路大震災の時も新潟中越地震
の時も、両陛下は余震の心配がある中現地を訪ねられ、被災者を見舞われたことを思い出す。お二人
とも避難所の床に膝をつかれ、ある時は正座をされ被災者と視線の高さを同じにされて、声を聞かれ、
声をかけられ、慰めておられた。避難所には「少しでもお役に立てば」と、御料牧場で採れた卵と野菜
をお持ちになったそうだ。
大震災が起こってから未だ数日しか経っていない3月16日、天皇陛下は異例のビデオメッセージを、
各テレビ局を通じて被災者中心とした国民に送られた。被災者のみなさんに対しては「・・・この大災害
を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の、雄雄しさ
に深く胸を打たれています」と、ご自分のお気持ちを率直に述べられ、「自衛隊、警察、消防、海上保安
庁、国、地方自治体、諸外国からの救援隊、国内の救援組織に対し」救援活動の努力の労をねぎらわ
られた。そして最後に「被災した人々が、決して希望を捨てることなく、体を大切に、明日からの日々を
生き抜いてくれるよう、また、国民一人一人が被災した各地域の上に、これからも長く心を寄せ、被災
者と共に、それぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを、心より願っています」という言葉
で結ばれていた。天皇陛下がご自分で書かれた文章かと思うが、メッセージをテレビで見ながら、陛下
の目配りの細やかさや優しいお心にすっかり感動してしまい、涙がぽろぽろこぼれた。天皇陛下は「速
報が入れば中断して良いから」とまで仰ったそうだ。言わずもがなだが、何の勇気付けにも、何の安心
材料にもならなかった菅首相のメッセージとは雲泥の差ではないか。
その上、両陛下は皇居の中で自己計画停電を実行されていると聞いた。東京電力の計画停電グルー
プ分け第一グループ地域の停電時間に合わせ、明かりや暖房の電気使用を一切控える「自主停電」を
3月15日から実行された。国民と困難を分かち合いたいという趣旨で、皇太子ご一家も同様の自主停
電を行われたということだ。那須御用邸職員用の風呂を被災者に開放したことも、陛下のお気持ちが
伝わって来る。私は天皇崇拝者ではないし、東京に50年以上住みながら皇居に一度も行ったことが無
い人間だ。しかし、敗戦以来最大の国難を迎えているのに力強いリーダーが不在の今、被災者の方々
を慰められるのは天皇・皇后両陛下なのだなぁと実感した。
大震災ですっかり忘れていたが、糖尿病と言われてローカーボ族になってから1年が経過した。あの時
は大ショックで目の前が真っ暗、頭の中が真っ白になったものだが、こんな大災害を目の当たりにする
と、何と平和な悩みであったことよ、と恥かしくなる。だからって、バカバカ炭水化物を食べ始めてはなら
ん!と肝に命じておきます、一応。
「計画絶食」でもしたらどーニャ ヤダ!
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