パクパク日記12年6月3週

ベルリンフィルコンサートを聴きに行ったベルリンですっ転んだ!

フィルハーモニー ボッティチェッリ

6月 18日(月) 朝は雨 のち晴れ

朝 ロンドン・ミレニアム・グロスターホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

先週金曜日からロンドンに来ている。エリザベス女王U世の在位60年のお祝いには間に合わず、オリ

ンピックには早過ぎるこの頃何しに来たかと言えば、ベルリンフィルの主席指揮者サー・サイモン・ラト

ルが振るウィンフィルのコンサートを聴くため。そのコンサートも昨夜終わった。曲目はブラームスとシュ

ーマン、そしてアントン・ヴェーベルン。曲目は「オーケストラのための6つの小品」。珍しい楽器が次々

と登場して見ているだけで楽しかった。先週このオーストリア人作曲家の名前を思い出せずに省略しち

まいまして失礼しやした。英国式朝食。厚切りのベーコン、ソーセージ、目玉焼き、焼きトマト、豆、マッ

シュルームそしてカリカリに焼いた薄切りのトースト。これを好みの紅茶でというものだが、私はカリカリ

トーストの代わりにふすまパンです。生憎朝から雨が降っている。今日は一日フリータイムなのに・・・。

  

           地下鉄グロスターロード駅            トラファルガー広場のネルソン記念柱     ナショナルギャラリーも無料!

今日は添乗員Tさんのプランには合流しないで一人で過そうと思っている。晴れないかなぁ、と願って

いたら朝からバチャバチャ降っていた雨が止んだ。ほぉ!たいしたものだ。地下鉄グロスターロード駅

1日券を購入してピカデリーサーカス駅下車。33年前初めてロンドンに一人で来た時、地下鉄で来

たのがこの駅だった。ここからプラプラ歩いて10分もするとトラファルガー広場に着く。広場の真ん中に

は英国英雄の一人ホレーショ・ネルソン海軍提督の像が立っている。ホレーショ・ネルソン海軍提督の

名前から、私はホレーショ・ホーンブロワーシリーズに思いは飛ぶ。「海軍士官候補生」から始まるセシ

ル・スコット・フォレスターの作品で全10巻(後に11巻目ナポレオンの密書も発行)を夢中で読んだもの

である。本物のネルソン海軍提督は船酔いする人で友人の奥さんと不倫していたなんて余り知られて

いないわな。広場に面して堂々と建つナショナル・ギャラリーは10時にオープンしていた。ここももちろ

ん無料だよ。イギリスって太っ腹だよなぁ。でも撮影禁止だ。チェッ。1315世紀の絵画は飛ばして16

世紀絵画から鑑賞を始めた。ミケランジェロ、ラファエロ、ブリューゲル・・・次は17世紀の絵画。カラヴ

ァッジョ、ルーベンス、ベラスケス(化粧するヴィーナス)、フェルメール(ヴァージアルの前に立つ女)、レ

ンブラント・・・。レンブラント好きだから2点の自画像始めたくさん作品があって嬉しい。最後1820

紀初期の絵画。スーラ(アニエールの水浴)、ゴッホ(ひまわり)、モネ(国会議事堂―日没)、セザンヌ

(女性大水浴図)・・。イギリスの画家の中では昨日たくさん観たターナーよりコンスタブルの方が好き。

昼 ロンドン ナショナルギャラリー「カフェ」 サーモンサラダ、本日のポターシュスープ 9,04£、持

参のふすまパンと水

  

    ナショナル・ギャラリーのカフェでランチ       ロンドンオリンピックまであと・・・・    ユニオンジャックが賑やか

一人ランチはピカデリーサービスからほど近いチャイナタウンで中華を食べようと思っていた。ところが

1階のトイレの帰りに何となく「カフェ」に入ってしまい「ここでいいか」と怠け心が生まれた。それでもサ

ーモンサラダと本日のポターシュスープで千円は超えるから安いとは言いがたいけど。館内でD口母

娘さんに会い、カフェではI澤さん夫妻にお会いした。ロンドンではよく歩いている。タクシーには一度も

乗らず主に地下鉄((バスと船も)と徒歩である。一昨日は2万歩近く昨日は1万3千歩だった。午後は

一昨日から始まっているハロッズのバーゲンに行く。もちろん徒歩+地下鉄で。ナイツブルッジ下車。

午後のおやつ ロンドン・ハロッズ5階 「Yoo Moo」 バニラフローズンヨーグルトとフルーツ 

     7.25£、アールグレイ 4£

  

ハロッズでは1時間半いろいろ商品を見たのだが、どれ一つとして欲しいものが無い。30%、50%オ

フとか値段的には随分お得になっているようだが、安くても欲しくなければ買う必要ないし。でも疲れた

なぁ。美術館鑑賞だけでもかなり疲れている上にずっと立ちっ放しだし。5階の「Yoo Moo」でお茶して

休憩。ついでに勧められたバニラフローズンヨーグルトとフルーツも食べちゃおっかなぁ。う〜ん旨っ! 

夜 A HILTON HOTEL 「THE BENTLEY オニオングラタンスープ 7.5£、アンガス牛フィ

レステーキ 温野菜添え 27、5£、グリーンサラダ 4.5£、ドラフトビール 7£、赤ワイン(南

アフリカシラー)ボトル 24£

  

  

夜も自由食である。14名中9名が今夜ミュージカルとバレエに行かれるらしい。「オペラ座の怪人」とか

「雨に唄えば」とか「シカゴ」とかね。行かない組もスーパーで買って来たものでカンタンに済ませる人も

いて結局添乗員Tさんと私で食べに行くことになった。彼が探してくれた2店のうち、近くにあるヒルトン

ホテルにある「THE BENTLEY」に行くことにした。こうが大正解。ビールをグビグビっと飲み、赤ワイ

ンをボトルで入れ、スープとサラダとアンガス牛フィレステーキ。この牛フィレが実に美味しかった。満足

である。この時期のイギリスの日没は9時半頃。今夜ユーロ2012の結果はスペイン1対0クロアチア。

                    ______________

6月 19日(火) ロンドンは曇り ベルリンは快晴  暑いぞ!  1ユーロ=約100円

ものすごく早い朝 客室にて バナナとヨーグト

午前中のお茶 ブリティッシュエアウェイズ ロンドン=ベルリン機内食 コーヒー 

  

        ベンツはバスにもカーナビ完備    「ベルリンの壁」の象徴ブランデンブルグ門         名門ホテルアドロン

早朝420分起床。今日は出発が早いから。シャワーを浴びてパッキングして5時半にはバゲジダウ

ン。615分出発。バスの中でお弁当が配られたが、私は客室で食べて来たから要らんよ。ヒースロ

ー空港からブリティッシュエアウェイズのベルリン行き820分搭乗開始。小さな機材で満席だった。

フライト時間1時間45分、時差1時間。ベルリンのテーゲル空港は小さいことは知っているが、飛行機

を降りる時から大渋滞。ナゼかと言えば、ボーディング・ブリッジのすぐ向こうにイミグレがあって、その

すぐそこにバゲージクレームがあるのである!飛行機降りられないのも困るけど、究極の消エネ空港。 

昼 ドイツ・ベルリン 「TEODOR TUCHER」 カワカマスのゼリー 人参サラダ添え、アイス・バイン

     ザウアークラウトと豆ペースト添え、持参のふすまパン、ライ麦パンのデザート、コーヒー 2,5

     ユーロ

  

   

今日のベルリンはムッチャ暑い!前回ベルリンに来たのは2年前の12月。エラク寒かったからビックリ

である。空港で迎えてくれたのは前回と同じY作さんという日本人男性ガイドだった。このエラク饒舌。

早速だが、本日のランチを摂るレストランに向かう。ベルリンの陰が崩壊する時、毎日のようにテレビに

登場したブランデンブルグ門。今日も観光客で賑わっている。そのすぐ近くの「TEODOR TUCHER」

でドイツ名物の「アイス・バイン」を食べる。一言で言えば、ドイツ風豚足だ。食べずキライではあるが、

私はどうもね。とはいえそれでは進歩が無いので、ゼラチン質の場所を避けてちょっとは食べたよん!

  

      これがリッツカールトンホテル        もうすぐ名前が変わるソニーセンター    レゴランドもここにあるんだよ

昼食を摂ったレストランは著名人が数多く訪れ、日本人では麻生太郎元首相が来られたそうだ。あ、そ

う。ホテルまで余りに近いので、少し回り道をして貰った。今夜からリッツカールトンホテルに3泊する。

夕食まで時間があったので希望者はポツダム広場あたりをグルリと散歩。新しい町なのよね、ここは。

夜 ベルリン・リッツカールトン ブラッセリー「DESBROSSES」 マルセイユ風魚のスープ、ビー

      フ・ブルギニヨン アーティチョーク添え、持参のふすまパン、クリームキャラメル、ビール(大) 7ユ

     ーロ、白ワイン(大) 14ユーロ、赤ワイン 8ユーロ

  

  

7時からホテルレストランで夕食。5日目にして14名のグループメンバーが初めて全員揃っての夕食で

ある。美味しそうなドイツパンを食べられないのは残念。このレストラン、サービスがエラクゆっくりで、

何も食べないうちにビール大、白ワインを飲み干してしまったよ。料理は不味くは無いが、特に美味し

いということも無い。サービスが遅かったので食事が終了したのは9時半。ロビーの「ユーロ2012」会

場では大勢の客が大型スクリーンに釘付けだ。私もその一員になろうと急いだら、柱の土台に足をひっ

かけてスッテンコロリ!気がついた時は、両掌&両膝を強く大理石の床に強打してすっ転んでいた。イ

デデデデ!!!その上唇の内側と歯まで強打して。余りの痛さに暫くそのまま倒れていたら、大勢の

人に取り囲まれたのが何となくわかる。マズイ!言葉はわからんが、「救急車呼べ」とか「医者でいいん

じゃないか」とか「水を持て」とか「早くその老婆を起こせ!」とか言っているようだ。そして力強いドイツ

大男にヒョイと起こされた。あぁ恥かしい。あぁみっとも無い。あぁ痛い。むっちゃ痛い・・・。足を引き摺り

ながら、逃げるようにエレベーターに乗り込んだら、部屋まで送ってくれるつもりの男性が私の腕を支え

ていた。両掌と両膝に旅行時はいつも携帯している鎮痛剤入り湿布をベタベタ貼った。暫くショック状態

が続いた。何ということだ。ユーロ2012の結果はウクライナのゴールが見過されてイングランド1:0ウ

クライナ。あちこち燃えるように痛いのだが「それは無いだろ!!」と私もテレビを観ながら叫んでいた。

                       ________________

6月 20日(水) ベルリンは雨時々曇り

 ベルリン・リッツカールトン ブラッセリー「DESBROSSES」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

    

7時過ぎに起きた。モゾモゾと足を動かしてみると両足と思った打撲は左膝をエラク強く打ったらしく動

かせない程の痛さである。ベッドから降りて歩くのもやっと。ヒィーッ!ヒィーッ!っと歩く度に小さく叫ん

でトイレに行ったり、シャワーを浴びたり。下の歯もかなり痛い。 これでは今日の絵画館の見学はムリ

だね。失礼して足の養生に努めよう。8時過ぎに朝食を摂りに行くが、これが時間かかってね。痛い!

昼 ベルリン・ポツダムアーケード スーパースタンド サンドイッチ、カットフルーツ、スムージー、持参

のふすまパン

    サンドイッチは具だけ食べるのよ

   東西ドイツを分断していた「ベルリンの壁」が崩壊したのは1989年11月9日。あれから23年経った

午前中部屋で足を投げ出して本を読む。グループの皆さんは絵画館を鑑賞してから、ハッケシャーホ

ーフに行かれたのかな。昼食を摂りに、ゆっくりでいいから出かけてみようか。足を引き摺り、傘を指し

てゆっくりゆっくり歩いて、昨日行ったポツダムアーケードへ。昨日は10分で歩いたところを20分以上

かけて歩く。あぁ、痛い痛い!スーパーで今日の昼食と明日の夕食の食材を買って店前のスタンドでさ

さっと食べた。R子のお祝いの品を探して買い物をしてから、また足を引き摺り引き摺りホテルに帰る。

リッツカールトンのあるポツダム広場は、東西ドイツが統合されてから再開発された地域でベルリンの

新都心的存在である。ポツダム広場駅に東西ドイツを分断していた「ベルリンの壁」の展示などもある。

 ベルリン・リッツカールトン ブラッセリー「DESBROSSES」 仔牛肉の前菜 サラダ添え、川鱒の

フィレ ポテト添え、持参のふすまパン、セモリナプディング、ビール(大) 7ユーロ、白ワイン 8ユ

ーロ、赤(旅行会社サービス)    

                                                

今日は朝から一人だったが、夕食は皆さんと一緒。今晩も同じホテルのレストランで。実に芸が無い。

何とかしろ!でも足の痛い私が一番恩恵を頂いているのだが。皆さん随分心配して下さって嬉しいやら

申し訳ないやら。しかし、いつもと同じ量の酒を飲む私を見て皆さんは安心されたみたいよ。「そんなに

痛い思いされてもお元気なんですねぇ」って。呆れられていた。オジョーから携帯にメールが来て、そう

ゆう怪我にもプラズマパットを巻けとあった。そうした。ユーロ2012リーグ戦が終わり、今日はお休み。

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6月 21日(木) ベルリンは降ったり止んだり

 ベルリン・リッツカールトン ブラッセリー「DESBROSSES」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

7時に起きてみると、あれほど痛かった左足の痛みが劇的に軽くなっていた。凄い!流石プラズマであ

る。一晩で6割の痛みが減じたのだ。とはいえ、未だ未だ痛いけどね。朝食レストランに行くと満席。ベ

ルリンのリッツカールトンは、朝食会場では客のチェックをするだけでテーブルへの案内は無し!満席

だとお客がウロウロすることになる。ちょっとプンプンである。D口母娘2人組と3人で朝食を摂った。

 今日は一人で絵画館鑑賞             ラファエロ「コロナの聖母」     ブリューゲル「ネーデルランドの諺」    

         フェルメール「紳士とワインを飲む女」       レンブラント「自画像」        ピーテル・デ・ホーホ「The Mother」

 

   ボッティチェッリの「ジュリアーノ・デ・メディチの肖像」   「聖母子と二人の聖ヨハネ」            「シモネッタ・ヴェスブッチの肖像」

今日は終日自由行動の日。添乗員Tさんは希望者を「博物館の島」へお連れして「ペルガモン博物館」

と「新博物館」に行かれるようだ。私は未だ歩行に自信が無いので昨日グループの皆さんが行かれた

絵画館に一人で行くことにした。2年前も来たけど。フェルメールの「真珠の首飾りの女」とレンブラント

の「金の兜の男」は海外出張中であった。今回1番心を奪われたのはボッティチェッリ。ボッティチェッリ

を初めて観たのは、フィレンツェの「ウフィツ美術館」で観た「ヴィーナスの誕生」、「プリマヴェーラ」、「ザ

クロの聖母」などであったが、この美術館に収蔵されている「シモネッタ・ヴェスブッチの肖像」とか、今

週表紙写真(右)に貼り付けた「歌う天使たちを伴う聖母子」いいよねぇ。素晴らしい!見惚れてしまう。

昼 ベルリン・ポツダムアーケード 「ASIAPAVILLON」 ヌードル(焼きそば)、ワンタンスープ、ゼロ

コーラ 計7・25ユーロ

  

ボッティチェッリに心を奪われている間に、雨は止んだようだ。また足を引き摺ってポツダムアーケード

に行く。昨日「明日昼食はここで食べよ!」と思った店が目当てだ。「ASIAPAVILLON」。大衆的な中

華屋です。ヌードル(焼きそば)とワンタンスープ。ホントは大した味では無いが、ベルリンという土地柄

で考えると貴重な味かもね。お客にアジア人は殆んどいなくて、ジャーマン系顧客が箸で食べていた。

夜−1 ホテル客室にて ザウアークラウト、バナナ、ふすまパン、スムージー

  

       ドイツが生んだ偉大な女優マレーネ・ディートリヒと映画博物館入口           チョーカンタン夕食

  

    ベルリンフィル本拠地フィルハーモニー       1等席で90ユーロは安い!                      フィルハーモニーの舞台

今夜はベリリンフィルのコンサートがあるので夕食は各自で。私は昨日用意しておいたザウアークラウ

トとバナナでカンタンな夕食。演奏会は午後8時から。すぐそこだからもちろん歩いて行く。いったん止

んだ雨がまたポツポツ降り始めた。ゆっくり歩いて10分、ベルリンフィルの本拠地フィルハーモニーに

裏口から入る。この会場には2年半前にも来た。今夜のコンマスは日本人の樫本大進さんかしらと調

べて貰ったが、どうも違うらしい。コンマスは3人いるから。席はクジ引きだった。ひょっ!行ってみると

前から5列目のやや左の通路側。コンマスの楽譜が覗けてしまう席である。ラッキー。当初は小澤征爾

さんが振ることになっていたが、ご病気のため長期休演となり、代わりにラトビア出身のアンドリス・ネ

ルソンスが振ることになった。ラトビア出身の34歳、若いねぇ。曲目はマーラーの歌曲「少年の不思議

な角笛」でバリトンはアティアス・ゲルネであった。20分のインタバルには混まないうちにと小走りでトイ

レに向かったのは私で、他のドイツ人達はワインコーナー目がけて走っていた。アウトじゃなくてイン?

ベルリンフィルらしさを更に発揮したのは2曲目のチャイコフスキー交響曲5番。澄み切った空気に鋭く

響くシャープな演奏、圧倒的なボリューム、一糸乱れない呼吸、弦楽器のピッチカートの凄まじさ、主席

ホルンの何たる美しさか・・・・これまでもたくさんのオーケストラ演奏を聴いているが、今日ほど大きな

感動を味わったことは無かった。感動ついでに「生きていて良かったぁ」、「私は素晴らしい人生を送っ

ているぞ!ありがとう!!」なんてことが頭にジワリと来て、涙がタラタラ流れて止まらないのだった。

夜―2 ベルリン・リッツカールトン 「The Curtain CLUB」 おつまみ、生ビール 2杯 20ユーロ

いつの間にか雨は止んでいた。今晩のこの感動をどうしたものかと思っていたら同じ思いの4人でホテ

ルのバーで飲みましょうということになって。ホントに感動的なコンサートでしたね、楽しい旅でしたね。

                      _________________

6月 22日(金) ベルリン 晴れ

 ベルリン・リッツカールトン ブラッセリー「DESBROSSES」 朝食ヴュッフェ

  

昨夜は午前1時過ぎにベッドに入った。午前3時過ぎオジョーからメールが届いた。香港在住K岩依頼

の用件が済んだ報告と来週月曜日のパールボウルのチケットを配り終えてくれたということだった。7

時起床。今日は帰国する。シャワーを浴びて8時過ぎ朝食会場に行くと、昨日に続いてD口母娘と一

緒になった。食事が終わる頃、上品な女性から話かけられる。24日のフィルハーモニーで開催されるコ

ンサートのチケットが余っているので如何かということだった。話しているうちに「息子が出演するもので

すから」と仰ったのでひょっとして・・・と聞いてみた。「失礼ですが樫本大進さんのお母さまでいらっしゃ

いますか?」正解!年に4,5回はこうして日本からおいでになるらしいですよ。さて荷作りしなくっちゃ。

昼 フィンランド航空 ベルリン=ヘルシンキ 機内食

   ゾフィー・シャルロッテさん、さよなら  

またもやY作さんの案内でテーゲル空港へ。予定では今月には拡張工事中だったシェーネフェルト空

港(ベルリン・ブランデンブルグ空港と名称変更予定)に移行され、テーゲル空港は閉鎖されることにな

っていたが工事が大幅に遅れているのだそうだ。新空港までは1時間半かかるらしいから私達にとって

はこちらの方が近くて便利が良い。1210分発フィンランド航空ヘルシンキ行き。2時間弱のフライト。

夜 フィンランド航空 ヘルシンキ=成田 ビジネスクラス機内食、持参のふすまパン

  

  

ベルリンとヘルシンキの時差1時間。ヘルシンキには午後3時に着いた。ヘルシンキはやけに天気が

いい。フィンランド航空午後1715分発成田行き。エコノミー席は満席のようだが、ビジネスは空いて

いる。帰りも2席空いている窓側に移動。これで成田までの9時間余り楽チンで過せるぞ。各社のビジ

ネスクラスに乗ると、アイマスクだ靴下だ歯ブラシだといろんなものを詰め込んだアメニティバッグ配っ

てくれるがこれが問題。捨てるには何だなぁ、かと言って使うわけでもない。結局家のゴミになる。最近

ANAがやっている「欲しいものがあったら言って」という感じがいい。フィンランド航空は紙袋に靴下と

耳栓とアイマスクだけ入っていてこれもエコっぽくていいね。ビール2杯とワイン6杯飲んで寝ようっと。

                        __________________

6月 23日(土) 東京は晴れ  24時間−6時間=18時間  沖縄梅雨明け

 フィンランド航空 ヘルシンキ=成田 ビジネスクラス機内食、持参のふすまパン

  

行きの飛行機では全く眠らなかった。帰りはちょっと寝ようと努力して2時間寝た。やっぱり最小傾斜で

も足の方に落ちて行くから眠りにくいのだよ。日本時間の6時半頃朝食が出た。フルーツとヨーグルトと

コーヒーだけ貰う。予定より30分早く午前8時半成田に到着した。皆さん、お世話になりましたぁ!!

昼 無し!

夜 四谷三丁目 「すし処 のがみ」 付きだし:生湯葉、白イカ 900円、〆ごま鯖(半分炙り)1260円、

さいまき海老(+兜焼き) 630円、焼き立て卵焼き、桑名の煮蛤 730円、焼き穴子、しんこ握り 

940円、穴きゅう巻、生ビール 2杯、麦焼酎 @9450

  

  

  

    毎日女将が筆でお品書きを書く

飛行機のスーツケースもすぐ出て来たから9時にはタクシーに乗り、午前10時帰宅した。今回は北海

道、九州、東北、関西から参加した方もいらしたから、こんなに早く帰宅しては申し訳ない。と言いなが

ら早速洗濯開始、メールチェック、写真の取り込み。お腹がグーグー言っているが、食べに行くのもメン

ドー。よし!昼は抜きだぁ。その「大英断」のお蔭で夜には空腹で倒れそうになる。ご馳走が食べたい!

「すし処のがみ」のホームページを見たら、今日しんこ(新子)があるらしい。しんこ(新子)→こはだ→な

かずみ→コノシロの出世魚の最初ね。すぐ大きくなってしまうから1年でもしんこを食べられるのはごく

短期間。行かねば!今年初めての入荷だそうで、とても小さいので小ぶりな握りでも4枚づけ。1人1貫

限定ということだった。一口でパクリ。丁寧に噛んでいるうち溶けてしまった。日本の味は繊細である。

                       ___________________

6月 24日(日) 晴れ 夜一時雨

朝の軽食 バナナ、アーモンド

昼 六本木・東京ミッドタウン 「マンハッタンデリ」 ハンバーグセット(200g牛100%ハンバーグ、サ

ラダ、おかず2品、飲み物、パンかライス) 1600円、持参のふすまパン

  

11時乃木坂のO本先生の治療院に行く。脾臓がちょっと弱っているらしい。脾臓って何しますのや。肝

臓、膵臓、胃腸は元気らしいよ。自分のどこが悪いのか弱っているのかわかるから、ここは超心強い治

療院である。今は日曜日限定の治療だが、そのうち毎日治療可能になるらしい。ランチは東京ミッドタ

ウンの「マンハッタンデリ」で。隣のOL風女性2人は私があまり美味しくも無いハンバーグセットを食べ

ている間、ずっと職場の愚痴を話していた。そんなイヤなら辞めちゃえばいいのに。そうも行かないか。

午後のおやつ 小金井・次兄宅 麩まんじゅうとお茶

  

                                  13歳になったニケ            たぶん10歳位のムク

一旦帰宅してから一眼レフを持って小金井市の次兄宅に向かう。長らく工事していた中央線高架線工

事が終わり、武蔵境、東小金井、武蔵小金井駅は上の方にあった。これで長年の住人の悩みであった

「開かずの踏み切り」問題は解消したのだろうね。寂しかった南口がエラク賑やかになっていた。歩いて

行くと兄の家の近くも大きく変わっていた。考えてみれば、この家に来るのも7年ぶりくらいだからこれ

位の変化は当然か。ニケは13歳?ムクも10歳?いつの間にか彼らもジーサン犬になったいたのだ。

夜 小金井・次兄宅 ご馳走の数々(ナッツ、3種きのこのマリネ、野菜サラダ、チーズ2種、アサリ酒蒸

し、鶏と玉子の紅茶煮、ポテトグラタン、味噌汁、持参のふすまパン、さくらんぼ、ビール、赤ワイン

2本

  

  

  

2人、息子1人、犬2匹いた次兄宅。3人の子供達は独立し、代わりに猫2匹が加わった。その猫は

極端な(知らない)人間キライらしく、客が来ている間は2階に隠れている。ムリヤリ連れて来て貰って

写真を撮るが暴れてね(笑)。兄嫁のH江さんは長年週6日テニスをしていて、その腕前も凄いらしい

よ。そのH江さんの手料理を久し振りに頂く。ご馳走の数々が並べられた。旨い!ワインも進むのだ。

                        ___________________

【今週の振り返り】

ドイツは「詩人と思想家の国」と呼ばれて来たらしい。ドイツが生んだ作家といえば先ずはゲーテだな。

他にもシラー、ハインリヒ・ハイネ、グリム兄弟、トーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、ブレヒト・・・ノーベル

文学賞受賞者は9人もいるのである。うん、大物揃っているね。じゃ、哲学は?カント、ヘーゲル、シェリ

ング、ショーペンハウアー、カール・マルクス、ニーチェ、ハイデッガー・・・・ここも凄いなぁ。わかっては

いるんだけど、クラッシック音楽はどうでしょうか。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスの「ドイツ三大B

を知らないか!知ってますって。恐れ入谷の鬼子母神でありまする。ヨーロッパにある歌劇場の過半数

が、全世界のオーケストラの4分の1以上がドイツにあるんである。つまり、ドイツは世界最大のクラッ

シック音楽大国なのである。

ドイツの前に滞在したイギリスの文化はどうか。文学は、ひときわピカピカと輝くのはシェイクスピア!

あとは・・・13世紀の詩人チョーサー。あとは・・ぐんと大衆的になるけどコナン・ドイル、ジェーン・オース

ティン、ブロンテ姉妹、ディケンズ、ワーズワースとか。あっ、アガサ・クリスティもいるし、ハリポタのJ,K.

ローリングもいるぜ。ドイツに較べてちょっとこぶり?哲学は・・調べられなかった。音楽はというとエル

ガー。ブリテンもいるけど知名度低いか。でもポピュラー音楽なら、何と言ってもビートルズがいるし、ロ

ーリング・ストーンもいるぜ。どうだ!美術はターナーとコンスタブルとか。地味?そうね、思いっきり地

味。自慢料理はフィッシュアンドチップスでーす!しかし、イギリスはスポーツ面で世界に大いなる貢献

をしておる。サッカー、ラグビー、クリケット、ゴルフ、競馬、モータースポーツの発祥の地はいずれもイ

ギリスなのだよ。文化はちょっと何だけど。

ま、いろいろ書いてはおるが、何を言いたいかというと、19世紀半ばヴィクトリア女王と結婚したアルバ

ート公がイギリスの文化面の遅れを憂慮し、様々な手を打ったことを思い出したからだ。アルバート公

はドイツ出身であり、教養高く知性のある男性であった。ロンドン万博開催後に、ロイヤル・アルバート・

ホール、ヴィクトリア&アルバート博物館、ロンドン自然史博物館、サイエンス・ミュージアムなどを続々

と創設した。これらの施設は、現在でもイギリスの子供達や若者を育成するために有効に使われてお

るし、多くの観光客を惹きつけている。この他のミュージアムやギャラリーなどは国立の場合はすべて

無料で入場出来るのも、そのアルバート公の精神を受け継いでいるのだろうと思っている。

イギリスの文学や美術を「こぶり」とか「地味」とか「大衆的」と思うのも、極めて一面的な見方なのかも

と思い始めた。英文学者の小野寺健氏が日経新聞に「英国を読む」という文章を寄せられていた。長

年の研究の結果辿りついたのはこうゆうことらしい。「・・・・英国にはベートーヴェンもフルトヴェングラ

ーもいない。それが強みなのだとは!あえて日常性のレベルに踏みとどまるのが英国文化の急所だと

は・・・・十年一日のごとく変化のない日がつづく人生が「英国的」なんだ、それが大人の知恵なのだと

気がついた・・・・」。フォスターの言葉あるように「英国の文化はゆっくり、のんびり、だらだらと発展して

きた」のだそうだ。

そっか、そうゆうことだったのかぁ。ってわかったの?う〜ん、なんとなく。

ということで、アルバート公、イギリス国民は自分達の方法でちゃーんと文化を守っているらしいので、

ご安心を!草葉の陰から見守って下さいな。

                そーゆーことなら猫も英国的であるニャ

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      旅の始まりは 6月 2週 をご覧ください

      間に合いました!追い込んだので質は問わないよーに。いつもそう?(笑)

ということで、次回の更新は7月15日頃でーす。