パクパク日記12年8月3週

             2週間滞在したインスブルッグから戻ればまたあの暑さ

   オーストリア 涼しげなレッヒ

8月 13日(月) 雨が降ったり止んだり 午後から晴れ   1ユーロ=約100円

 インスブルッグ・グランドホテルオイローパ「オイローパシュトゥーベール」 朝食ヴュッフェ、持参の

ふすまパン

  

               朝食は6時半から        インスブルッグ中央駅前にあるホテルオイローパ         歴史ある旧駅舎

先々週の金曜日8月3日、ここインスブルッグに到着して以来、涼しくて心地よい日々を過している。「さ

ぞ日本は暑かろうな」なぞと思いながら。ずっとこんな日が続けば天国だが、そうは行かないのが現実

なのだよね。今日が11日目ということはあと3日しか無いってこと?あれれ〜2週間なんてすぐじゃん。

6時50分朝食レストランに行くと、いつも悠々朝っぱらからシャンペンを飲んでいるY脇さんがいな

い!S田ご夫妻と心配していると、ご本人7時半頃ふらりと現われた。Y脇さんは30日滞在組である。

  

        20117月オーストリアで開催された第4回アメリカンフットボールW杯。日本VSオーストリア戦が放映されていた

朝食後部屋に帰ってテレビを点ける。オリンピッ・・・そうだ!昨日でオリンピック終わったんだったわ。

ついクセになって昨日の競技をチェックしょうとしていた。オーストリアスポーツチャンネルで放映してい

たのは、何と昨年この国で開催された第4回アメリカンフットボールW杯。日本VSオーストリア戦だっ

た。毎回我がチームからは10人前後の選手とコーチ&トレーナーが選ばれている。オーストリアチー

ムもかなり強いが日本はもっと強い!結局はオーストリアチームに圧勝した。選手達の活躍が嬉しい。

今日は朝から珍しく小雨が降ったり止んだりしている。こんな日は長く歩くチャンスでもある。今日はイ

ン川の上流を歩いてみよう。2日遅れの朝日新聞をロビーで読んでから10時出発。旧市街を抜けてイ

ン橋を渡る。因みにインスブルッグという地名は「イン川にかかる橋」という意味。つまりこの橋が町の

名前ということである。向こう岸を川上に向かってテクテクテク・・・・ベンチがあっても休まず歩く・・・・・テ

クテクテク・・・・50分歩いたところ近くの橋を渡って手前側の岸に沿って戻って来る。かなり気温が低い

日ではあるが、1時間半休憩無しで歩くと汗ビッショリ。良い運動になった。市場地下のトイレを借りる。

昼 インスブルッグ 「カフェザッハー」 グヤーシュスープ 5,9ユーロ、持参のふすまパン、ザッハトル

テ 4,9ユーロ、アールグレイ 4ユーロ

  

モーツアルトを生んだザルツブルグが本店でウィーンにも支店がある「ザッハー」。6年前ザルツブルグ

に行った時ホテルザッハーに宿泊し、ホテルで夕食を食べたらコースのデザートはやっぱりザッハトル

テだった。で、ここインスブルッグにも「カフェザッハー」はある。小さな王宮の入口に。ザッハトルテを食

べるのなら食事をちゃんと摂ってはマズイわな。軽くグヤーシュスープだけにしよう。付いて来たパンは

トーゼン食べない。久し振りのザッハトルテ。濃厚なチョコレートケーキである。ホィップクリーム残した。

夜 チロルの夕べ 「Burg Vital Resort」 アペリチフ:生ビール2杯、赤ワイン、小さなサラ

ダの盛り合わせ、豚肉のフィレ杏茸ソースと自家製バターシュツレ(オーストリア風パスタ)、2種類

のシャーベットとフルーツソース)、赤ワイン

  

       インスブルッグ近郊の高原リゾート地で開かれた「チロルの夕べ」。アペリチフ飲み放題ですって!

  

  

インスブルッグ市観光局主催のパーティに滞在者全員が招待された。女性添乗員はチロル娘になって

午後からお天気は回復した。お気に入りの王宮庭園で読書をし、一昨日買ったTシャツ交換、お土産

の追加購入などを済ませてホテルに帰ると、昨日故障が起きた電気系統が全く直っていなかった。ドイ

ツ語が達者な添乗員Y田千栄ちゃんにお願いして交渉して貰ったのだが、「直せるのはイタリア人。彼

は休暇・・・モゴモゴ・・・」って感じで要領を得ない。何とか照明は点くが、空調もヘアドライヤーもコント

ロールパネルも作動しない。これがインスブルッグ唯一の5ッ星ホテルですかぁ?午後6時大型バスで

郊外にある高級リゾート施設に向かう。インスブルッグ市観光局が私たち滞在者全員を「チロルの夕

べ」に招待してくれたのだ。やがて到着した施設は緑に溢れた素敵な場所。市のVIPを接待する時に

使用する場所だそうだ。広い庭では3人のアマチュアバンドの方々がチロルの音楽を賑やかに演奏。

生ビール、赤と白ワイン、ソフトドリンクなど飲み放題。おっ、インスブルッグではついぞ見かけなかった

猫もいたよ。薄暮のチロルも良いなぁ。2つのホテルに滞在している6グループ全員が一堂に会してい

るので、あちらこちらで会話が弾む。やがてテーブルに案内され、インスブルッグ観光局長の歓迎の挨

拶。「去年も今年も大勢来てくれてありがとう!」って。4人の女性添乗員はチロルの衣装に着替えて歌

ったり踊ったり大活躍。それに較べると男性添乗員はウロウロするばかりで余り役には立たないわな。

                         _______________

8月 14日(火) 晴れ

朝 客室にて クッキー2枚、緑茶

    昨夜届いたお詫びの酒と手紙

昨夜10時前ホテルに帰ると部屋に電気系統の不具合に関してのお詫びの手紙とワインが置いてあっ

た。ホテルからだった。暫くすると旅行会社の駐在員と添乗員がモーツアルトチョコを持ってお詫びに来

た。私はお詫びなんかして欲しいわけではない。早く直して欲しいのだよ。不具合が起きて今日で3日

目だが、相変らず不具合を直す気配は無く、扇風機とヘアドライヤー、延長コードを持って来て「これで

解決」と思っているらしい。3部屋故障したが、30日滞在のご夫婦はあと2週間ガマンするのはイヤと

部屋を替わった。同じ2週間滞在で電子キーが作動しないY山さん夫妻は都度マスターキーで開け閉

めして貰っている。私は部屋を替わろうにも小さい部屋しか空いていないと言われたし、一番腹立たし

い状態である。今朝は朝食会場には行かずに部屋でお湯を沸かして緑茶とクッキー2枚で済ませた。

   

        シェフの案内で「ハーブの道」を散策。ガイド・モラス氏の通訳でたくさんのハーブを試してみる

女性スタッフが背負っていたリュックからオーストリアワイン(白と赤)とグラスが。子供達が作った動物達

         標高1445mのレッヒは最高級のスキーリゾートとして知られているが、夏もいいよ!

8時過ぎロビーに集合したのは19人。1泊2日組14人と日帰り組5人で「ヨーロッパ一美しい村」と呼び

声の高いレッヒに出かけるのだ。私は日帰り組だよ。毎日のエスカーションは列車、路面電車、バスな

どを利用するが、レッヒ旅行は貸し切り大型バスでホテル前から出発する。費用も日帰りでも140ユー

ロとちと高い。片道1時間半のバス内では日本のテレビに取り上げられたレッヒの環境保護の取組み

ぶりをDVDをウツラウツラしながら観た。駐車場はすべて教会の地下にあり、また村の半分は地下で

結ばれていて物資の運搬や暖房、ゴミ処理などすべて共同で行っているのだそうだ。「オーストリア国

家環境保護賞」を毎年受賞しているそうよ。10時10分レッヒの上に位置するオーバーレッヒに到着。

ホテルのシェフと女性の案内で「ハーブの道」散策。これは野性の人参、これは野性のほうれん草・・・

素人目にはただの草にしか見えんが。ハーブは毒性のものもあるので必ずガイドと一緒にね。森には

レッヒの子供達が作ったトンボやフクロウ、リスなどの動物が。池の辺でオーストリアワイン試飲した。

昼 オーバーレッヒ「BURGVITA」 オーナー・ルシアン家の家庭菜園で採れた野菜のサラダと2種類

の魚、チキン、甘いイースト菌のパンとベリーのデザート、持参のふすまパン、白ワイン、赤ワイン

ハーブのガイドをしてくれたシェフは急いでホテルへ。私達のランチを準備するためだ。「BURGVITA」

は1泊2日組の皆さんが宿泊する5ツ星ホテルでここのレストランは2007年ミシュランの1ツ星を獲得

したのだそうだ。創作料理ということだったが、前菜の2種の魚もメインのチキンも素晴らしく美味しかっ

た。普段はベリタアリアンと言うY脇さんまで「こんな旨い鶏は初めて!」と褒めていた。ワインも飲む。

リューフィコプフバーンのケーブルカーからの眺め。頂上からは4ヶ国の山々が見渡せる

ランチ後は徒歩組とロープウェイ組に分かれてレッヒの町へ。冬のスキーシーズンは各国の王室を初

め、政治家、俳優、芸術家、作家などが集まり、優雅な社交場にもなるというレッヒ。町を歩けば、オラ

ンダ王室、スペイン王室、スウェーデン王室、イギリス王室、ノルウェー王室など欧州各国の王室が宿

泊する高級ホテルに加え、ヘミングウェイが宿泊したホテル、ドイツ銀行総裁、BMW会長、シュワルツ

ネッガーが宿泊するホテルなどがズラッと並んでいるのだ。リューフィコプフバーンケーブルカーに乗る。

往復13.3ユーロで片道8分。頂上からイタリア、スイス、ドイツ、オーストリア4ヶ国の山々を見渡した。

人口1400人のレッヒには冬季オリンピックの金メダリストが5人もいるのだそうだ。ダウンヒル競技ね。

午後のお茶 レッヒ 「Hotel Arlherg カフェ」 アイスドコーヒー 8ユーロ

  

イギリス王室が宿泊するのはポストホテルと聞いたが、ダイアナ王妃が2人の幼い王子と滞在したの

は、それとは別の「Hotel Arlherg」。そのホテルの庭園に面したカフェでお茶した。日本のアイスコー

ヒーのつもりでアイスドコーヒーを注文したら、生クリームとアイスクリームたっぷりの甘い飲み物で閉

口した。宿泊組の皆さんとお別れして、日帰り組5人と添乗員Y山さんは大型バスでインスブルッグに

帰る。途中でアルペンスキーの発祥の地ザンクトアントンを通った。渋滞もあって2時間近くかかった。 

夜 インスブルッグ 「マンマミーア」 (2人でシェア) ミックスサラダ 4,8ユーロ、スパゲティアーリオ

オーリオ 6,1ユーロ、ピッツァ:カプリチョーザ 7,6ユーロ、生ビール大 3,4ユーロ×2杯、白ワイ

ン 2,4ユーロ、赤ワイン 2,4ユーロ @チップ込み 20ユーロ

  

  

レッヒに出かける前Y脇さんが若きホテルマンに「サッポリ」の予約をお願いして行ったのだが、退社し

てしまって予約出来たか不明。電話して貰っても通じない。ならば行ってみようと、Y脇さんと出かけた。

日月は同店の定休日、そして明日はマリア昇天祭りの祝日。私が「サッポリ」の経営者なら今日も休ん

で4連休にしよう、と思うだろうな、なんて話をしながら歩いて行ったら、まさにその通りだった。こんなこ

と当らなくてもいいのにさ。「じゃ、マンマミーアに行き先変更」。1階の屋外席には既にI山さんとM沢さ

んがピッツァにかぶりついていた。2階は未だ誰もいない。ミックスサラダとスパゲティアーリオオーリオ 

(ペペロンチーニのことね)、カプリチョーザピッツァの3つを注文したが、サラダはほぼ私、パスタはほ

ぼY脇さん、ピッツァは半分づつを食べる。Y脇さんは私より一回り先輩だが、本当によく喰うのである。

                       _______________

8月 15日(水) 晴れ  マリア被昇天の祝日

 インスブルッグ・グランドホテルオイローパ「オイローパシュトゥーベール」 朝食ヴュッフェ、持参の

ふすまパン

6時起床。早速体重測定。わォ〜!200g減。11日前の計量より2,4`減った。よっしゃ〜!である。じ

ゃ、朝ご飯食べっか。シャワーを浴びてから朝食会場に行くと「朝食食堂の主」みたいなY脇さんがい

ないではないか。いつも一番に食堂に現われて、シャンパンをサラダつまみながら1杯、パン食べなが

ら2杯、フルーツ食べながら3杯と朝から酔っ払らい君になる。30分後現われて「遅い日もあるわさ」。

 インスブルッグ 「マンマミーア」 スパゲティボンゴレ 7,6ユーロ、生ビール小 2.5ユーロ

  

  

           王宮奥にはファサードの素晴らしい大聖堂(聖ヤコブ教会)がある    王宮庭園の前にはいつも馬車が

明日の朝帰国の途に着く。朝食後は、クローゼットにギッシリ提げた洋服などの撤収を始めた。到着し

て荷を解く時は気持ちも軽やか動作もパキパキ。しかし帰る時の荷作りは5分置きに「あ〜ぁ」なんて

溜め息ついてなかなか進まない。それでも小1時間で終った。それでは最後の散歩に出かけよう。今

815日は日本では終戦記念日であり旧盆中日だが、こちらではマリア被昇天で祝日なのだ。余

談であるが、大阪在住キョウコのお嬢さんユリちゃんは今神戸の女子大付属中学に通っているが、そ

れまでは箕面にある聖母被昇天学院幼稚園と聖母被昇天学院小学校に通っていた。「聖母被昇天学

院幼稚園」を早口で言うのはタイヘンだった。閑話休題。イン川上流散歩は曇天だった数日前とは違っ

て暑いね。テクテクテク・・・・70分歩いた。汗ビッショリかいたが、木陰で暫く休むとスッと汗が引く。祝

日で商店や多くのレストランはお休みで町はひっそり。ランチは昨夜と同じ「マンマミーア」に行った。2

階席に1番に行くと、2番目に来られたのは同じグループのN原ご夫妻だった。意外なことに荒木町の

鮨屋が話題に上った。午後は度々通った王宮庭園の黄色のベンチに座って本を読む。何読んでおる

のか?有川浩の図書館戦争シリーズ。アハハハ。1〜4を読了し、この日別冊2冊も読み終わったよ。

夜 グランドホテルオイローパ「オイローパシュトゥーベール」 さよならパーティ(トマトのクリームスー

プ、フィレ肉のグリル パスタ添え、ヨーグルトのテリーヌとスィートオレンジのフルーツサラダ、ア

ルコール4点セット 15ユーロ(1点旅行会社サービス)

  

午後7時前ロビーに集合し、明日帰国するH谷川グループのさよなら夕食会がホテルのレストランで

行われた。「2週間なんて過ぎてしまえばアッという間ですね」。皆さんが仰る言葉をざっと纏めればこう

ゆうことだった。皆さん、お世話になりました!部屋に帰りウィスキーを飲む。ちょうど3本飲み切った。

                      _________________

8月 16日(木) インスブルッグは朝雷雨 

 インスブルッグ・グランドホテルオイローパ「オイローパシュトゥーベール」 朝食ヴュッフェ、持参の

ふすまパン

    見送りスタッフのメッセージ→ 

インスブルッグ最後の朝は5時半起床。シャワーを浴びて髪を洗い着替えてパッキング。こちらで買っ

Tシャツなど7点増えた(10点買って2点返却、1点プレゼント)のでスーツケースに収めるのにちょ

こっと苦労した。最後の朝食はS田夫妻とY脇さんの4人で賑やかに食べた。8時過ぎ出発の際には、

30日滞在O谷グループの大勢の方々が見送りに来てくれた。グループが違ってもエスカーションやレ

ストランでご一緒して仲良くなった方々もいらっしゃるのだ。「残り楽しく過してくださーい!」「気をつけて

帰ってねー!」。インスブルッグ空港到着。見送りスタッフの掲げたメッセージがフルっていた。カウンタ

ー奥のコンベアーが故障しているということで動いているベルトまでスーツケースを運ばねばならない。

ホテルも空港もよく故障する町である。ゲートに着くとモノ凄い雨!こんな雨で飛行機は飛ぶのかぁ?

昼 オーストリア航空 インスブルッグ=フランクフルト ビジネスクラス機内食

    さよならインスブルッグ

小降りにはなったが、傘を差して飛行機に乗り込む。1010分発のオーストリア航空。眼下にインス

ブルッグの町を眺める。イン川さよなら。王宮庭園さよなら。フランクフルトまで1時間15分のフライトで

も食事が出たぞ。昼食も控えているので食べないつもりであったが、ポテトサラダがえらく旨いのだよ。

夜 ルフトハンザ航空 フランクフルト=成田 ビジネスクラス機内食

 

13時50分発のルフトハンザ航空成田行き。来る時も乗ったが、A380800型はドデカイ総2階建て。

昨年ハンガリーからの帰りにも利用した時の記憶では、ビジネスラウンジからそのままチェックインして

飛行機に乗り込んだ。記憶通りだった。エコノミークラスは1階から、ファーストとビジネスクラスは2階

から同時に乗り降りするのだよ。日本の新聞と日本の雑誌を読みながら、ドイツビールを飲んでいた。

                     ______________

8月 17日(金) 東京は晴れ

朝 ルフトハンザ航空 フランクフルト=成田 ビジネスクラス機内食

  

いつかも書いたが、A380800型は新しい機材なのに座席は眠りにくい作りとなっている。なぜドイツ

が・・・とそのことが不思議でならない。そんなことで、「到着したら日本は朝」とわかりながら眠ったのは

1時間程。疲れが取れないフライトなのだ。その代わり、機内食の和食はかなり旨い。2月スーダンに

行く往復で乗ったエディハド航空ビジネスシート機内食の和食の不味さは空前絶後であったが、これは

100倍は旨いな。フライト時間11時間弱、時差7時間の成田空港には午前7時半過ぎ無事着陸した。

昼のおやつ バナナ

夜 舟町 「おちあい」 お任せ(昆布巻揚げ、ジュンサイ入りとろろ汁、刺身盛り合わせ、和風しゅうま

い、カンパチ醤油漬け、イカ揚げ、よもぎ蕎麦、スイカ)、ビール(小)、麦焼酎  @4千円

  

  

  

成田空港の外に出て来たのは未だ朝の8時前だったが、余りの蒸し暑さにクラクラした。ゲンナリだ。し

かしよく考えれば、日本の皆さんはこんな暑い日々をこの間過されていたのだし、別天地にいた自分の

幸運を感謝しなくっちゃアカンわな。タクシーで午前9時頃久々の自宅に帰ると、既に部屋の中はアチ

チになっていた。留守中姪のカオルが来てくれたらしい。あれ!新潟の従姉妹が送ってくれたらしい茶

豆の預かり期間が過ぎたので持ち帰るという伝票が入っていた。もったいないことをした。帰国後恒例

のメールチェック、写真のパソコン取り込み、郵便物チェック、洗濯などを淡々としていたので昼は食べ

なかった。夜になるとモーレツにお腹が空く。「おちあい」に行くと大勢の客で混んでいた。その中には

何と食いしん坊Tもいるではないか!久し振りだ。「おちあい」のお父さん(そう年は変わらないが)には

甘いお土産が喜ばれる。帰宅してから「梅ちゃん先生」の録画を観る。7日目辺りから眠くて朦朧・・・。

                     _______________

8月 18日(土) 午前中激しい雷雨 午後から晴れ

朝 家食 パストラミ、ふすまパン、りんご

昼 四谷2丁目 「COCO壱番屋」 卵サラダ 250円、ハーフカレー(ドリンク付き) 350+野菜200

+4辛80円、持参のふすまパン、アイスコーヒー

  

午前中乃木坂のO本先生のプラズマ治療院に行く予定で早く起きて準備をした。10時半、さぁ行こうか

という時突然外が暗くなる。窓を開けると生ぬるい風がドヨリと吹いて向こうの空から真っ黒な塊がやっ

て来るのが見えた。慌てて窓を閉める。ほどなく激しい雨が窓ガラスを叩く。ピカッと稲妻が光り、やや

あって耳をつんざくような大雷鳴!それが繰り返されるのだから堪らない。こんな天気では外には出ら

れんぞ。O本先生に電話する。「しばらく雨止みそうに無いので、今日は取り止めにします。来週行きま

すから」。昼近くなって激しい雷雨が去った。雷雨がウソのような晴天となってまたギラギラが始まった。

こんな日は辛いカレーだ!80円払って4辛を注文。私にとってそれ程の辛さではないのだが、食べるご

飯は50gほどと小さなふすまパン。つまりほぼカレーだけを食べることになるのでちょっと「来る」かな。

午後のお茶 四谷3丁目 「ベローチェ」 コーヒー 180

新宿通りを四谷三丁目方面にブラブラ歩いていたら、右翼団体の喧伝カーが何じゃらこんじゃらと大音

響で叫びながら後ろから進んで来た。そうか、四谷4丁目手前にあった軽井沢浅野屋の跡地に韓国大

使館が出来たんだった。最近、近隣諸国と領土権を巡るトラブルが多い。中国とは尖閣諸島、(ずっと

前からだけど)ロシアとは北方領土、そして韓国とは竹島を巡って「ここは我が国のものだ!」と双方が

主張しあって。私がインスブルッグに行っていた810日、李明博韓国大統領が竹島(韓国名:独島)

に上陸して「間違いなくわが国領土で命がけで守る価値ある」と言ったのそうだ。更には814日天皇

陛下の訪韓に関してトンデモナイ発言。任期切れを前にして右肩下がりの支持率を上げたいと焦った

のではないか、など推測されてはいるが。この人大阪生まれだよね。交差点での大音響何とかして!

夜 四谷三丁目 「すし処 のがみ」 付き出し:さざえと生ワカメ、気仙沼のナマリ節ポン酢 840円、

気仙沼のカツオ 1260円、尾鷲めいち鯛 1260円、煮蛤 730円、厚岸の新秋刀魚 940円、握

り:しんこ(舞坂)1貫 630円、新子(長崎)1貫 630円、出水の新イカ(身とゲソ)1050円、穴きゅ

う巻)、生ビール 2杯、麦焼酎 @1550

  

  

  

午後せっせとパクパク日記の作成に集中したお陰で帰国翌日であるが、74週を仕上げてアップ。前

半は歌舞伎を観に大阪へ、週末は不美子の会で九州に出かけた1週間である。ネットでチェックすると

「鮨処のがみ」にはしんこが未だあり、その上新イカ(スミイカの子供)があるんだって。新イカ大好き!

ということでイソイソと出かけた。インスブルッグでも存外美味しい食事をしていたが、でも、こうゆうの

は無いのよ。あぁ、何を食べても美味しい。生ビールも旨い。しんこは舞阪と長崎があるという。1貫づ

つ貰おう。最後は新イカだ。身とゲソとあるの?両方食べると4貫になるけど、滅多に食べられないから

頂きます!うんまぁ!柔らかいのに濃くがある新イカ。何だか気分がどんどん高揚して来て焼酎も進み

過ぎてイカンな。ついでに穴きゅう巻も食べてしまいますか。この2年半こんなに酢飯を食べたのは初。

                 ___________________

8月 19日(日) 晴れ

朝 無し

昼 家食 パストラミふすまバーガー、オニオンスープ、低糖ヨーグルト

    「僕は亀治郎でした」という本!

昨夜は飲み過ぎた。今朝起きるとちょっと頭痛がした。朝食は抜いて早めのランチを家でカンタンに済

ませて国立劇場に行く。6月に4代猿之助を襲名した旧亀(2代亀治郎)。8月16日から「大感謝祭 亀

治郎の会さよなら公演」を5日間上演し、今日は4日目なのだ。10年前から「亀治郎の会」を開催して

次々と意欲的な舞台を繰り広げていたが、チケットは瞬時で売り切れてしまい、何と私は一度も観てい

ないのである。今回はさる人にお願いしてマキコとA先生と一緒にようやく観ることが出来る。大劇場

の入口には「大入り満員」の旗がハタメク。「栴檀女道行」、「桧垣」、「連獅子」の舞踊三題。この会には

毎回のように出演している門之助と亀鶴が出演し、若手の米吉と尾上右近が参加している。若き頃は

父の段四郎や伯父の猿翁(当時は3代猿之助)と子獅子を踊っていたが、今日は右近を相手に親獅子

を踊る。最近グングン身長が伸びた右近とでは旧亀の方が小さい程。激しい連獅子の毛振りだった!

早い夜 荒木町 「宮わき」3人で) 付き出し:もずくと梅酢、酒肴三種盛り 750円、山形だだ茶豆 

500円、白海老 1100円、焼きポテトサラダ 600円、出汁巻卵 600円、焼き松茸  1600円、

      丹波牛のたたき 1400円、鯵と鱧フライ盛り合わせ 2600円、夏野菜と卵とじの温麺、生ビール2

      杯、麦焼酎ダブル 4杯 @9250

  

  

 

澤潟屋ならではのカーテンコールとスタンディングオベーションが終って外に出たところで、サトコちゃん

にバッタリ会った。何年ぶりかしら。元気そうだった。未だ日は高い。2軒目の電話で「今からでもいいで

すよ」と言って貰ったので、タクシーで荒木町の「宮わき」に向かう。開店5分前だった。奥のテーブル席

で「お疲れさま!」の乾杯。疲れたのは踊っていた方で、私らは疲れちゃいないけどね。初めて来たマ

キちゃんはこの店の酒肴三種盛りと焼きポテトサラダがいたく気に入ったようだ。ということは酒もぐん

ぐん進むということで・・・。焼き松茸も丹波牛のたたきも食べ甲斐あるねぇ。この辺りでマキちゃんの意

識はどこかの世界に行ってしまったようだ。鯵と鱧フライ盛り合わせと夏野菜と卵とじの温麺はA先生

と私2人だけが食べたのだ。日曜日5時前から飲み始めてよく飲んだしよく食べた。ご馳走さまでした。 

                 ___________________

【今週の振り返り】

「インスブルッグ長期滞在の旅」の企画は昨年から始まった。旅の案内を見た時は既にブラジルの秘

境・レンソイス行きを決めていたので見送ったが、「涼しいところで2週間とか30日過すって良いかもし

れない」と思ったことは確かだ。初の試みであったにも関わらず、昨年だけで320名を超える人々がイ

ンスブルッグでの長期滞在を楽しんだのだそうだ。昨年2月ボリビアのウユニ塩湖でご一緒した1回り

先輩のY脇さんから「30日間滞在してご機嫌な夏だった」とお手紙を頂いた。じゃ、ま、私も行ってみっ

かと今年参加した。30日間では薬とかふすまパンなどのことを考慮するとちょっと無理っぽいので、15

日間ということで。

日本からインスブルッグへの直行便は無い。フランクフルトとかウィーンから小さなプロペラ機で向かう。

周囲の高い山々を超えて見えて来る人口12万人のチロル州の州都。チロル州はオーストリアの国土

ではほぼ西端に位置し、ドイツに通じるアールベル峠、イタリアに至るブレンナー峠に近いので昔から

交通の要所として栄えて来た町だ。だから、歴史上の人物、ゲーテもモーツアルトもヘッセなどは旅の

途中でインスブルッグに投宿している。現在の鉄道路線上でも至極便利だ。オーストリア国内ならザル

ツブルグ、ウィーン、グラーツ行きの直通列車があるし、国際路線でもイタリアのヴェローナ、ベネツィア、

ミラノ、ドイツのミュンヘン、ベルリン、スイスのチューリッヒ、バーゼル、そしてデンマークのコペンハー

ゲンにさえ直通列車が中央駅から運行されているのだよ。便利だろ?

旅行社が長期滞在の場所としてインスブルッグを選んだ理由を到着翌日聞いたが、2週間過してみて

この地の魅力として感じたことと殆んど一致していた。先ず、風光明媚であること。周囲四方八方にア

ルプスが聳え、アルプスの雪溶け水を轟々と運ぶイン川が流れ、落ち着いた家々が並んでいれば景色

は良いに決まっている。市街地の標高は574m。真夏晴天の日は30度近く気温が上るが、湿度が低

いのでそんな日でも日陰は寒いほどだ。冬は2度の冬季オリンピック、2度の冬季パラリンピックが開

催された程のウィンタースポーツのメッカとなる。治安が良い。真夏なら太陽が沈むのは午後9時前後

だが、夜女性が一人で歩いていても怖いことは全く無い。車や路面電車もゆっくり走っているので、昼

間も油断して歩いていられる。町の広さがそこそこで、かつそこそこにノーブルであること。余りに狭くて

は飽きる。広過ぎても落ち着かない。ここは丁度良い広さだ。そして14世紀からハプスブルグ家の支

配下に入ったから小さいながら王宮があり、大聖堂あり、王宮庭園あり、宮廷教会もある。町に音楽が

溢れている。オペラやミュージカルのためのチロル州立劇場があり、夏場毎土曜日にコンサートをする

ヴィルテン少年合唱団がいて、町のあちこちでクラッシックやポピュラー音楽を奏でられている。物価が

とにかく安い。着る物も食べ物も飲む物もホントーに安い。そしてあちらにもこちらにスーパーがある。

カフェも、レストランもたくさんある。公衆トイレもあちこちにある。これなら、ドイツ語わからない日本の

老人でも長く滞在出来るという寸法である。

まぁそんなことで、私のインスブルッグ総括。エスカーションには9回参加した。参加数は他の方と比較

すれば極めて低い。その代わり、天気が悪かった1日を除き、連日1万歩以上(悠に)歩いた。昼ビー

ルも何度もしてしまったが、朝食抜いたりいろいろガマンもして体重2,4`減成功。そして存分に休養

出来た。「今日何しよう」と考えられたことが一番の贅沢だった。

本論とはカンケーない話だが、インスブルッグが結んでいる8つの姉妹都市の中には、私がイタイケな

少女時代を過した長野県大町市が入っているのだよ。だから?いえ、それだけです・・・すんません。

              ま、気に入ったらまた来いニャ

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        *インスブルッグ旅は 8月 1週 、8月 2週 をご覧ください。