パクパク日記 12年10月4週
ヨーロッパ小国の旅はモナコ公国、アンドラ公国と続いて行くのだった
モナコ・カジノ広場
アンドラ公国
10月 22日(月) フランス・ニースとモナコは曇り時々雨 1ユーロ=約100円
朝 フランス・ニース「スプレンディド」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
先週水曜日からヨーロッパを回って、小さな国を訪ねている。先週はイタリア北東部にポチンとあるサ
ンマリノ共和国とスイスとオーストリアに挟まれたリヒテンシュタインに行った。そして昨日から滞在して
いるニースから3番目の小国モナコには今朝行く。何とヘリコプターで!実はビクビクもんであるのよ。
あぁ、楽しかった!7分でモナコに着陸 たった2平方kmしかないモナコ ガルニエが設計したグラン・カジノ
今回もグレース王妃のお墓に行った いつになっても美しい! 正午前行われる衛兵交代式
タクシー2台に分乗してニース空港に行く。空港と言っても乗るのはヘリコプターだから、ちょっと端っこ
のようだった。待合室にはキリっとスーツを着こなしたビジネスマン達が数人乗る順番を待っていた。ヘ
リの料金であるが、ニースからモナコまで125ユーロ、逆のモナコからニースは110ユーロ。乗ってい
るのは僅か7分だから、この料金高いのか安いのか。30分おきに飛ぶ定期便ヘリである。私達の乗る
便の呼び出しがあり、ヘリまで車で送って貰う。車に最後に乗ったら、最初にヘリに乗ることになり、パ
イロットの隣、つまり前列の真ん中の席に座った。ドッキドキ。だって、ヘリって取材用とか一時パカパカ
落ちたでしょ。すぐ出発。お尻の方が上になり、ふわっ〜と浮かび上った。怖っ!暫く目を瞑っていよっ
と。目を開けてみると、既に海の上。地中海だじょ〜。パタパタパタと上でローターが回っている。一眼
レフでパシャパシャ撮影。隣のパイロットにカメラを向けると、「僕じゃなくてアッチ撮って」とヤンワリ拒
否された。コートダジュールが足の下に横たわっている。いくつか小さな島もあるんだね。やがて高層ビ
ルが密集する地域が見えて来た。海には夥しいヨット。あれがモナコだ。急降下いて無事着陸。面白か
った!モナコ観光の日本人ガイドヨーコさんが待っていた。シャトルバスでカジノ広場へ。2年前モナコ
に来た時は、この近くのホテルに宿泊したから何度も来たな。広場の隣の観光案内所でパスポートに
スタンプを押して貰ってから公共バスに乗って旧市街へ。海沿いの公園を散歩しているうちに雨が降っ
て来た。歴代君主並びにレニエ3世とグレース王妃が眠るモナコ大聖堂の後は、大公宮殿の前でフリ
ータイム。お土産屋を覗いたりブラブラした後は11時55分からこじんまりした衛兵交代式を見物した。
昼 モナコ 「サンニコラ」 ラタトイユ、牛肉のソティ フリット添え、クレームカラメル、持参のふすまパ
ン、モナコビール 5ユーロ
→地下にあるモナコ・モンテカルロ駅
旧市街のレストラン「サンニコラ」でランチ。この店のオジサン達は恐ろしい程無愛想で笑ってしまった。
前菜はラタトイユ。南仏家庭料理だから、本場に近いのだろうが、ズッキーニと茄子ばかりでつまらな
い。ピーマン、玉葱、トマトも入れればいいのに。牛肉は思いっきり硬くて、切れないナイフを持つ手も
租借出来ない顎もエラク疲れたのだった。モナコビールはちょっとスモーキーな感じ。食後は、坂をどん
どん下りて、ガンガン歩いて地下にあるモナコ・モンテカルロ駅に到着した。走って電車に乗り込んだ!
夜 ニース 「Kamogawa」 付きだし:アーティチョークのピーナッツソース和え、枝豆 6,5ユーロ、揚
げ出汁豆腐 7ユーロ、海老の天ぷら 22ユーロ、豆腐と若布の味噌汁 5ユーロ、一番搾り生ビ
ール 8,5ユーロ×2本 計60ユーロ
ニース=モナコ間はヘリコプターは7分だったが、電車でも21分で着いてしまうのだ。今夜行われたア
メフットの試合結果が気になっている。問い合わせたオジョーから返事が来た。25対14で勝利!!!
今回参加した旅行社は、ヨーロッパで同じ都市の2泊目夕食は自由食になることが多いのだそうだ。よ
って今夜も自由食。とはいえ、このニースに馴染みのある店があるわけでもないから、ツァーコンのK
松さんにおんぶにだっこ。彼が探してくれたのは「Kamogawa加も川」という和食レストランであった。
で、全員参加したので何が自由食か、って感じなんだけどね。メニューを自分で選んで自前で飲み喰い
するところは立派な自由食か。この店は日本人の板さんが2人いるし、ホールの女性の日本人。世界
のあちこちに出現しているオカシナ日本食とは違ってチャンとしている。6人の方が注文した桂定食とい
うのが凄かった。お通し、天ぷら、鮨一人前、それに刺身盛り合わせ、ご飯!味噌汁、漬物、デザート。
鮨一人前あるのに刺身もあるの?と驚いていたが、そこに「ご飯はいかがですか」と言われて全員引い
ていた。満員になった他のテーブルはフランス人が食事していたから、彼等は鮨の後ご飯食べるという
ことなのだろう。高校のH川先輩と私は1品料理を何種類か頼んで居酒屋状態。先輩から野菜生春巻
を貰ったお返しに海老天ぷらに6本もあった海老を2本差し上げた。味噌汁も旨い。日本食はいいな。
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10月 23日(火) ニースもフォアもアンゴラ公国も晴れ
朝 ニース空港にて ホテル製弁当、オレンジジュース
早朝出発につき朝食は弁当
目覚ましを兼ねて枕元に携帯電話を置いている。午前2時にR子からメールがあった。宴会の日程が
決まったという知らせだった。午前3時キョウコからメールがあった。送った誕生日プレゼント気に入っ
てくれたようだった。5時起床。今日は旅7日目。つまり移動日である。7時集合だったのに、30分間違
えてロビーに行ってしまった。ポリポリ。30分時間が出来たので、メールの返事などを打って出発する。
遅い昼 フォア 「COMTE DE FOIX」 チーズパイ生野菜添え、ローストポーク、フルーツサラダ、ビ
ール「1664」 3ユーロ×2杯
午前7時、2台のタクシーでニース空港へ。7時半に到着して9時出発のエールフランス国内トゥール
ーズ行きのチェックイン。ホテルが用意してくれた弁当を食べる。具がギッシリ詰まったトーストサンドが
旨い。ゲートで待つうちに乗る便は「ディレイ」になった。あ〜ぁ。しかし事態はもっと深刻となって航空
管制官のストライキで数時間は飛ばないって言うじゃないか。航空管制官のストライキ!!!何とゆう
ことだ。12時半頃飛ぶかもとか今日中には何とかするとかいろんな情報が飛び交う。せっかく早起きし
て来たって言うのになぁ・・・・11時過ぎ、突如ツァーコンのK松氏が走って来て、「僕たちが乗る便はと
びます!今飛びます!すぐ連絡バスに乗って下さい!」。3時間半も待ってぐったりしていた人々もシャ
キッとして動き出す。11時45分小さな飛行機が飛んだ。2時間45分遅れだったが、後刻聞いた話で
は、飛んだのは我々の便含め数便でこれ以降ニース空港から1機も飛ばなかったそうだ。クワバラで
ある。トゥールーズに無事到着し、待ち侘びた大型バスでフォアの街へ。遅いランチを摂ったのだった。
中世の香りがするフォアの街 バスドライバーエスティバンさんは休憩中自転車でスイスイ
昼食が終ったのは午後4時過ぎだった。「FOIX」と書いてフォア。かつてはこれから行くアンドラを統治
していた伯爵フォア公の城を丘の上に戴く中世の趣きが色濃く残る街である。食後抜けるような青空の
下、街をぶらぶら散策した。バスのドライバーエスティバンさんは積み込んでいるバスでスイスイ走る。
夜 アンドラ公国・アンドラ・ラ・ヴェリャ カタルーニャ料理 「Borda Esetvet」 アンチョビ・チーズト
ースト、フィドゥヴァ(ショートパスタのパエリア)、カタルーニャクリーム、サンミゲルビール 2,5ユ
ーロ×2杯、白ワイン 3.1ユーロ、赤ワイン3.1ユーロ
最後の小国・アンドラ公国はピレネー山中にある。フォアを出ると道はヒタスラ上り坂に。気温もグング
ン下がって来るのがわかる。フォアであれほど美しかった青空も厳しい曇天に変わった。フランスとアン
ドラ国境地域でトイレ休憩。スキーリゾート地らしく、スキーヤー用の宿がギッシリ。トンネルを越えると
現在のヨーロッパでは珍しい国境検問所。特に検問しているわけではないらしいが、ここで特別にアン
ドラ公国のスタンプを押してくれた。貴重なのだそうだ。一旦2000mの高地を通過したが、ここからは
ひたすら下り坂。やがて着いたすり鉢状の盆地が首都のアンドラ・ラ・ベリャである。2泊するホリディイ
ンはついこの前までクラウンプラザと名乗っていた5ッ星ホテル。部屋も広く、備品完備されていていい
ね。夕食は徒歩10分の「Borda Esetvet」でカタルーニャ料理を食べる。イタリアやスペインは夕食時
間が遅く、一番早い予約でも午後8時からだ。ドデカイトーストパンとトマト・ニンニクが最初に出て来た
が、食べ方は翌日のレストランで教えて貰った。前菜はそのドデカイトーストにアンチョビとチーズ野菜
を載せてオーブンで焼いた料理。トーストも全部食べたらこの1品でマンプクになってしまう。私パンは
食べんよ。メインはショートパスタパエリヤ料理だった。味はフツー。ビールもワインも安くて嬉しいな。
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10月 24日(水) アンドラ・ラ・ヴェリャは快晴!
朝 アンドラ・ラ・ヴェリャ「ホリディ・イン」 朝食ヴュッフェ
このホテルは5ッ星ホテルだから、バスローブもあるし、ヘルスメーターもある。計ってみっか。そろそ
ろ・・・えぇ!2.5`減?なんで?スキップして朝食へ。スパニッシュオムレツもある旨いヴュッフェだね。
アンドラ渓谷最古の聖コロマ教会を特別許可貰って見せて貰った 街の上にある旧市街には公共エレベータで
エレベータで上った眺め 市役所や教会、旧市街がある 免税品店が並ぶ商店街
午前9時3台のタクシーに分乗して古い教会を見に行く。アンドラ渓谷にあるロマネスク建築の教会の
中では最古の聖コロマ教会。一般には外部見学させないところ、朝の清掃時間にちょっと見せて貰う許
可を貰って来たのだ。石造りの素朴な教会である。またタクシーで街に戻って徒歩で見学。アンドラ公
国はこれまで訪ねて来た小国の中では一番大きく、ランキングで言えば世界13位!金沢市ほどの大
きさのフランスとスペイン国境の山の上にヒッソリと佇むような国だ。歴史的な経緯から1278年以来共
同統治の国となり、現在の国家元首はフランス大統領とスペインのウルヘル司教である。1993年新憲
法を制定して議会制民主主義の国として独立国家となった。これまで訪れて来た小国にもれず、アンド
ラもタックスヘイブン。夏はトレッキング、冬はスキーリゾートとして観光客で賑わうが季節に限らず週末
になると近隣の国から免税品を求めて買い物客が押し寄せるような国でもある。総合庁舎や観光案内
所を見て公共エレベータで上の町に行くとまた雰囲気がガラリと変わる。旧市街などをブラブラと歩く。
昼 アンドラ・ラ・ヴェリャ 「RACO DEN JOSEP」 (チョー塩辛い)パスタスープ、(脂と骨だけの)グ
リルポーク、リンゴのオーブン焼き、赤ワイン 2杯(サービス)
←食べなかった料理
丘から見下ろす首都アンドラ・ラ・ヴェリャの町 この先は世界遺産マドリウ=ペラフィタ=クラロ渓谷
ランチはホテルから徒歩1分の店で。前菜とメインはチョイスだったがすべて失敗した。本日のスープ
は涙が出る程塩辛くて残したし、グリルポークは骨と脂ばかりで食べるところ無し!空腹!午後はフリ
ータイム。私のようなNOアイデア参加者のために、ツァーコンK松氏が世界遺産マドリウ=ペラフィタ
=クラロ渓谷の手前まで行く小トリップを用意してくれた。世界で13番目に小さな国アンドラであるが、
この世界遺産マドリウ=ペラフィタ=クラロ渓谷だけで国土面積の9%を占めているとか。ピレネー山
脈の岩山、氷河、森林、湖といった自然の中に集落、牧草地、山小屋、鉄精錬所跡などが点在してい
る文化的景観が世界遺産の基準を満たしたのだそうだ。トレッキングするのが一般的な楽しみ方らしい
が、今の季節では無理。タクシーで山を上り、世界遺産の境界となる湖まで行ったことで諦める。途中
丘の上から見下ろした首都アンドラ・ラ・ヴェリャが素晴らしく美しかった。下界に下りてからアンドラ自
慢の商店街に仲良し女子(婆さんばかりですが)4人組で出かける。4人で高級ヘアブラシ11個お買い
上げに店主一家もビックリ!K岩長女マリちゃんの大学合格祝い(K大W大両方合格!)も買ったよ。
夜 アンドラ・ラ・ヴェリャ「La Borda Pairal」 シャンピニオンソティ、アンドラ風オニオングラタン
10.5ユーロ、ラムロースト 17,5ユーロ、カタルーニャ風トースト、トマト、ハム、生ビール 2.5ユ
ーロ×2杯、白ワイン 2.5ユーロ、赤ワイン 2.5ユーロ 計45ユーロ
本日の夕食も自由食。例によってK松氏が評判の良いレストランを調べて予約してくれた。コカコーラ
瓶収拾家のN山さん以外が参加。標高の高い土地柄だから夜ともなるとかなり冷える。観光案内所の
裏手にあるレストラン「La Borda Pairal」の外観は既に「クリスマスッ〜〜!!」って感じの飾り付け
がなされていた。昨夜の店では「はいよ!」で終わったが、今夜の店のオジサンは親切。カタルーニャ
風の食べ方を教えてくれた。デカパントーストに生ニンニクを擦りつける。そこに生トマトを搾って汁を吸
わせてオリーブオイルと塩で味付けしてからムシャムシャ食べるのだそうだ。付け合わせのハムなどと
交互にね。フーン。今夜はフリー食だからメニューは各自が選ぶ。私はアンドラ風オニオングラタンとラ
ムローストにした。18ユーロのシャンピニオンソティは皆でシェア。またしても酒類は安くて嬉しいね!
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10月 25日(木) アンドラ・ラ・ヴェリャもモンセラートもバルセロナも曇り 石原都知事辞任
朝 アンドラ・ラ・ヴェリャ「ホリディ・イン」 朝食ヴュッフェ
5時半に起きてイソイソと体重計に乗ると、3.5キロ減!!!うふっ。昨日ランチが余りに不味くてほぼ
食べなかったからね。こんなに調子で痩せると年末は40`台か?バーカ。さぁ顔洗ってパッキングだ。
モンセラート修道院 ラ・モレネータ(黒いマリア像) 午後1時から少年聖歌隊の賛美歌が
ホテルのロビーでバスを待っている時、オジョーからメールが来た。「石原都知事、本日辞任!」。何
で?理由は未だわからないって。任期をこれだけ残して突然辞めるってことは健康問題かなぁ。周囲の
皆さんには一応一報をお知らせした。バスに乗って暫くすると「新党結成、国政に復帰・・・」の続報が。
えぇ!ナニそれ・・・老人暴走か・・。さっき万歳したけど、あ〜ぁである。8時出発。アンドラにさよならし
てバスはスペインのカタルーニャ地方を走る。トイレ休憩したパン屋さんはステファンさんのお気に入り
の店らしく、奥様にピッツァ土産をたくさん買っていた。私達もご馳走になった。11時半モンセラートに到
着。高速を出て険しい岩山を上るにつれ、霧が深くなった。モンセラートとは「ギザギザの山」の意。霧
の中に中国の桂林があるようだ。この聖地の大聖堂には880年羊飼いの少年が発見したという「黒い
マリア像」があり、マリア像を身近で見るためには長い行列に並ばねばならない。40分待った。マリア
様と対面したら、次は少年聖歌隊の歌声を聴きたい。ギッシリの大聖堂の中に幸運にも空席を見つけ
て待つ。12時45分から前座のような混声合唱団の演奏があり、少年聖歌隊は午後1時から歌った。
昼 スペイン・モンセラート「レストラン デ モンセラート」 パスタスープ、スペインハム・ソーセージ盛り
合わせ、パエリア、レモンムース、白ワイン、赤ワイン飲み放題!
ご一緒した方々は前座の合唱を聴いただけで教会を出られたとか。本番はその後だったのにね。さっ
きから雨が降っている。霧に雨。益々幽玄な世界である。ここモンセラートはバルセロナ郊外に位置し、
黒いマリア様はカタルーニャ州の守護聖人でもあることから参拝客や観光客が絶えない。よってレスト
ランも充実。この日一番客になった「レストラン デ モンセラート」ではスープに続いてスペインハム・ソ
ーセージ盛り合わせの前菜、そして魚介類がたっぷり入ったパエリアにデザートまでが付く。これまで
何度かパエリアを食べたことがあるが、この日食べたパエリアが一番美味であった。但し、ご飯NOの
身なので魚介類とほんのちょっとのお米しか食べられなかったが。ワインが飲み放題状態で5杯飲む。
こんなに出来てしまったサクラダ・ファミリア。建築途中なのに世界遺産に登録された
昼間は酒を飲まない主義なのに5杯もワインを飲んでしまった。バスに乗っているうちに酔いも醒める
さと思っていたら、1時間ちょっとでバルセロナに到着してしまった。1時間後、希望者はバルセロナの
市内観光に行くことになった。サクラダ・ファミリアとピカソ美術館。たいがい私は参加しない主義なのだ
が、久々のバルセロナなので今日は行こうかな。地下鉄利用予定だったが何せバルセロナはスリだの
万引きだの物騒な都市だからタクシーで行くことに。7人だから2台に分乗して。バルセロナはたぶん
26、27年ぶりかと思う。この間サクラダ・ファミリアの工事はグングン進んだらしく、余りの変わりようと
いうか進捗ぶりにビックリしてしまった。はぁ〜〜。良かったような、寂しいような。今ではスペイン一番
の観光名所となったサクラダ・ファミリアは財政状態も急激に良くなり工事が一気に進んでいるようなの
だ。建築途中なのに2005年には世界遺産にも登録されたし。あと200年かかるかもと言われたが、こ
の分だとガウディ没後100周年目の2026年には完成すると言われているらしいよ。次はピカソ美術館
へ。ここも昔来たが記憶ではとても小さな美術館だった。今は作品も増えて年代別に展示されている。
夜 スペイン・バルセロナ 「ホテルアバ・サンツ」 シーフードスープ、海老とレタス、タラのソティ、3色
アイスクリーム、カモミールティ、生ビール 2,5ユーロ、赤ワイン、白ワイン飲み放題!
ピカソ美術館からタクシーでホテルに戻ったのは午後7時過ぎだった。今夜はこの旅の最後の晩餐。会
場はホテルロビー階にある軽食堂のようなレストランである。出かける必要が無いから楽チンだけどね。
1杯だけ旅行会社のサービスのハズが、ワインは飲み放題状態に。昼も5杯ワイン飲んでしまったのに
夜も6、7杯飲んだかなぁ。ちょいと良い気持ちになって高校の先輩H川さんと校歌をハモったり、長野
県県歌「信濃の国」なんか歌ちゃったりして。これだから酔っぱらいは困るよね。もう寝なさいってば!
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10月 26日(金) バルセロナは朝雨、パリは曇り
朝 バルセロナ 「ホテルアバ・サンツ」 朝食ヴュッフェ
昼−1 エールフランス バルセロナ=パリ ビジネスクラス機内食
5時半起床。今日は帰国日だ。ま、日本に着くのは明日だけどね。シャワーを浴び、髪も洗ってスーツ
ケースのパッキング。私は一年のこのパッキング何度やっているのだろう。今度ヒマな時数えてみよう
か。朝食では3年ぶりに薄い食パンをトーストした。ふすまパンは数日前にかびてしまったので捨てた。
昔フツーにパンを食べている頃、カリカリに焼いたトーストが大好きであった。ハムとチーズを挟んだ。8
時出発して20分でバルセロナ空港に到着。今日はバルセロナからパリへ飛び、そして成田行きに乗り
継ぐ。パリでは乗り継ぎ時間が1時間しか無いのでドキドキものなのだ。チッ、パリ行き出発遅れたよ!
昼−2 エールフランス パリ=成田 ビジネスクラス機内食
結局バルセロナから飛んだエールフランスは25分遅れてパリに到着した。ただでさえ乗り継ぎ時間が
ギリギリなのにね。ここで関空に帰られるM渕さんとお別れ。エアフランス成田行きが出発する2Eの
M24ゲートまで延々バスに乗って移動。急げ急げと言われて皆転がるように搭乗した。ハーハー。息
が切れるぞ。ところが。エールフランス1149便はそれからチッとも出発する気配が無いのだ。急いで
乗ったのに何で??「本日地上係員のストライキで荷物の積み込み作業が滞っておりまして・・・・」。そ
れなら急かせるなよ!45分遅れて離陸した。3日前は管制官、今日は地上係員。フランスってストライ
キ王国か!プリプリ怒っていた私であるが、機内食の前菜のフォアグラが旨かったのでご機嫌になる。
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10月 27日(土) 東京は晴れ
朝 エールフランス パリ=成田 ビジネスクラス機内食
映画「わが母の記」を観た。井上靖の自伝的小説の映画化で、役所広司、樹木希林、宮崎あおい等が
出演。樹木希林の怪演とも言いたいような演技に舌を巻く。寝るのが下手な人間だから11時間一睡も
しないで過ごしてしまった。成田には出発の遅れが響き午前8時45分に到着。スーツケース壊れる。
昼 四谷三丁目 「日高屋」 野菜たっぷりたんめん(麺少な目) 480円、おつまみ唐揚げ 260円
スーツケースの破損は、エールフランスの費用で直してくれることになった。タクシーで帰宅してから早
速洗濯。今回は男性陣が地方から参加されたが、皆さんが自宅に到着される前に洗濯ものを乾かし終
わった。昼はタンメンのスープを飲みたい。麺は数本食べて残せば良いんだから。ここ唐揚げ旨いね。
午後のお茶 四谷三丁目 「ドトール」 アイスコーヒー 200円
夜 舟町 「無門」(4人で) お通し3点盛り、落花生塩茹で 650円、秋刀魚山椒煮 680円、牡蠣フラ
イ 840円×2、あん肝ポン酢 900円、豚炎(ぶーひー)鍋(イベリコ豚) 2200円×6人前、生ビ
ール、麦焼酎 @7300円
7月フランス&スペインに行った時は、エールフランスのフライトキャンセルで帰国が1日遅れてしまっ
た。今夜食事会があるのに、あの時みたいに遅れると困るなぁとずっと心配していた。1時間近く遅れ
たものの、無事帰国出来て良かった。今晩は出張で東京に来ている香港在住のK岩と長女のマリちゃ
ん、そしてオジョー4人で「無門」で待ち合わせている。食べたい店を聞いたところ、「無門の豚炎ぶーひ
ー鍋を食べたい!」とリクエストがあったのだ。マリちゃんは、帰国子女枠で受けた私大3学部すべて合
格した。本命は2月の国立と言うが、3ッも受かっているので1回目の合格祝いだ。おめでとう!国立も
ガンバッテね!K岩はともかく、18歳になったばかりのマリちゃんにぶーひー鍋はどうかと思ったのだ
が、ひと口食べた途端、「美味しい!!!」。続いてK岩「ホントだ!美味しい!このスープ持ち帰りた
い!!」。ということで香港組はイタクぶーひー鍋がお気に召されたようで。トーゼンお替りもしたのだ。
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10月 28日(日) 雨
朝 無し!
昼 家食 リンゴポテサラと生野菜、鶏肉団子入り白菜クタクタスープ、ふすまパン
昨夜は11月の香港喰い倒しの食スケジュールを最終的に確認してお開きとなった。私も一睡もしてい
なかったので疲れていたし。それもあって今朝はゆっくり起きた。ほぼ睡眠不足解消。先日作った鶏肉
団子入り白菜クタクタスープがとても美味しかったので昼食に合わせて大鍋にたっぷり作って食べる。
夜 家食 ツナと茹で卵と生野菜、鶏肉団子入り白菜クタクタスープ、ふすまパン、種無し柿
これまでなら海外から帰宅すると、留守中録画しておいた連ドラなどを観ることが多いのだが、今のドラ
マ「純と愛」は観る気が起きない。そんなことで午後から夜にかけてすっとパクパク日記を作成していた。
夕食を食べてからもガンバル。その甲斐あって、帰国翌日なのに10月3週のパクパクが完成した。自
分でもびっくり!ただ時計を見ると・・・・・っぎゃは〜〜!!!こんな真夜中だったんですかぁ!無酒日
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【今週の振り返り】
今回参加したのは「欧州小国の旅」である。
因みに世界の大きな国順に並べると、1、ロシア、2、カナダ、3、アメリカ、4、中国、5、ブラジル、6、オ
ーストラリア、7、インド、8、アルゼンチン、9、カザフスタン、10、アルジェリアである。1位のロシアな
んて世界陸地の11,5%もあるんだぜ。ま、多くはツンドラ地帯のシベリアだけどね。そんなに大きな国
土を持っているのに、20世紀始め「もっと領土が欲しい!」と中国に手を伸ばし、朝鮮半島も欲しがっ
たことから日露戦争になっちまったわけよ。結果、戦争には負けるわ、やがてはロシア革命につながっ
ていくことになるんだけど。4位の中国は、インドと領有権を巡って揉めている(あちこちの国と揉める国
だねぇ)地域を入れるとアメリカを抜いて3位になるが、この辺りは微妙なところだ。ま、そんなこともあっ
て、大きい国なんて並べてみてもつまらんわなぁ。
だから小さい国だ。世界の小さい国ランキングの5番目までは先週のこの覧で紹介した。1、バチカン
市国(ずっと前行った)、2、モナコ公国(2年前も今週も行ったよ)、3、ナウル共和国(世界最小島国)、
4、ツバル、5、サンマリノ共和国(先週行った!)。次ぎはと言うと、6、リヒテンシュタイン公国(ここも先
週行った)、7、セントクリストファー・ネイビス(北アメリカ・西半球最少国)、8、モルディブ(アジア最少国
ね)、9、マルタ(数年前行ったなぁ)、10、グレナダ、11、バルバドス(今年3月行ったよ!)、12、アンテ
ィグア・バーブーダ(ここも3月行ったよ!)、13、セーシェル(アフリカ最少国で去年9月行ったぞ)、14、
パラオ、そして今回最後に行った小国のアンドラ公国。世界で15番目、ヨーロッパでは5番目に小さい
国だ。1番小さいバチカン市国は東京ディズニーランドより小さく、2番目のモナコ公国は皇居より一回
り大きい程の面積である。ほら、大きい国ランキングに較べると、こっちの方がずっと面白いでしょ。ア
ンドラまでの15ヶ国のうち、私は9ヶ国に行ったことになる。結構やるじゃん、私(テヘッ)。
11日間でこの小さな4ヶ国と隣り合う国計8ヶ国を回った。旅の半分は移動であった。飛行機9回(国
際線7回、フランス国内線2回)、ヘリコプター1回、列車2回、タクシー9回、バス9回、リフト2回、あと
は徒歩。船に乗らなかったのが不思議なほどだ。飛行機はすべてエアフランスを使用し、パリが起点だ
った。パリのシャルルドゴール空港には4回も行った。これまでも度々シャルルドゴール空港には行っ
ていたが、「広くてわかりずらい空港」としか捉えていなかった。今回かなり理解した。1番古い第1ター
ミナルは、ANAなど「スターアライアンス」グループが押し込まれている。エールフランスは「スカイチー
ム」だからね。第2ターミナルはAからGまであり、2008年秋出来た2Gはとんでもなく遠い場所にあっ
て、建物も天井低く、狭く、暗く、ショボイ。フランス国内線が出発する2Fなどは目が眩むほど明るいの
にな。JALは「ワンワールド」に属しているが、エールフランスとコードシェア共同運行しているので
2009年から特別にピッカピカの2Eを使えるようになった。エールフランス優先、スカイチーム優遇、フ
ランスにとって重要な目的地優遇って感じのターミナルって感じがしたぞ。そして、数年前までパリに留
学していた姪のカオルによると「それでも昔よりはずっと良い」そうだが、フランスはストライキ天国だっ
た。犠牲になるのは利用者である。
ところで皆さん、日本の国土面積は何位くらいだと思いますか。37万7930平方kmは世界で62位!
ドイツより、イタリアより、ニュージーランドより広い。日頃日本は小さい国だと思っているから、意外に
大きいんだな、と思うよね。
44番目に大きいフランスの猫なんだニャ
* 欧州小国の旅の始まりは 10月 3週 をご覧下さい