パクパク日記13年11月2週

         マイアミから船に乗り、コロンビア・カルタヘナを経てパナマ運河を通過!

  コロンビアの布   パナマ運河 

11月 11日(月) 東京は曇り マイアミは

第1食 アーモンド、低糖ヨーグルト2個。

第2食 成田空港 「AVOX」 味噌チャーシューラーメン 980円、水150

  

今日から長旅が始まる。香港4泊5日で急増(トホホ)した体重もようやく元に戻ってほっ。これから暑い

場所に行くというのに、今朝の東京は気温がぐっと下がった。出かける前に、1階マンションコンシェル

ジェデスクで2つの荷物を宅配便で出す。1週間以上先の指定日はNGというのを、「1週間事務所で

預かってくれてから発送すれば大丈夫じゃん?頼むよ〜」と懇願した。いつも乗る新宿西口のリムジン

バス乗り場は大混雑。1120分発はSOLD OUTだって。11時発も満員だったが、後ろの席でC

国人の子供が叫び続けてウルサイの何の。加えて道路は大渋滞で、何と到着までに2時間もかかっち

まった。不運はさらに続き、リュックに入れたペットボトルから水が零れ出して荷物ビショ濡れ。これって

「今回の旅」は不運ということだろうか・・・。不安。チェックインしてから腹ペコでラーメン。麺半分残す。

第3食 デルタ航空 成田=アトランタ ビジネスクラス機内食

  

  

第4食 デルタ航空 成田=アトランタ ビジネスクラス機内食

第5食 デルタ航空 アトランタ=マイアミ ビジネスクラス機内食

昨今、デルタ航空のビジネスクラスはなかなか良い。座席がANAスタッカード式とは違うスタイルだが

個室感があるフルフラットシートなので、とても過しやすい。大きなモニター画面が近い距離で見られる

のも便利。ただ映画のラインナップがなぁ。邦画は既に観た古いものばかり(入れ替えをしないのだよ)

だし洋画も日本語字幕つきはごくわずか。タイ語があって日本語無しかよ!「スタートレック」1本観た。

日本の雑誌も積んでないってのがアメリカの航空会社だね。でもリュックの濡れた衣類を乾かしてくれ

たし、2階席は静かで良いね。現地時間3時半アトランタ着。時差−14時間。乗り継ぎ時間は3時間

近くあったハズなのに、イミグレやスーツケースピックアップと再預け、トラムで移動しているうちにマイ

アミ行きの搭乗時間になってしまった。マイアミ行きの隣席のデブのおっさん、ビール6本飲んでいた。

第6食 アメリカ・マイアミ 「ホリディイン・マイアミ・インターナショナルエアポート」  客室にて 

     おかかおにぎり、バナナ、ウィスキーなど

午後6時前マイアミ着。蒸し暑いぞ!ホテルの送迎バスがなかなか来なくて40分近く待ったぞ!ホテ

ルチェックイン後明日乗船する船の書類に署名などしてから客室に。飛行機から貰って来た(黙ってだ

けど)おにぎりやバナナを食べながらウィスキーグビリ。今日は38時間の長い長い1日であったなぁ。  

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11月 12日(火) マイアミは晴れ              1j=約105

朝 アメリカ・マイアミ 「ホリディイン・マイアミ・インターナショナルエアポート」 朝食ヴュッフェ

  

朝食後、ロビーで乗船までの流れ、船の構造についてなど添乗員のY口さんの説明がある。初めて船

に乗る人にとってはわかりずらかろうな。1度経験すれば「あぁ、知っている、師っている」って感じにな

るけど。乗船するフォート・ローダデールまで送ってくれた日本人ガイドK田さんが駆け足の案内。ビッ

クリしたことは、人口220万人のマイアミ市には85万人のキューバ人が住んでいる由。密航であっても

成功すれば亡命扱いになるそう。不思議なのはキューバと国交の無いアメリカなのにキューバへの直

行便が飛んでいる。乗客は全員キューバ人。パナマ運河の拡張工事は来年完成するんじゃないの!

昼 レジェンド・オブ・シーズ 「ウィンジャマーカフェ」 ランチヴュッフェ

  

ずい分早く港に到着したのだが、既に乗船を待つ人々が並んでいる。30分程待つと乗船手続きが始ま

った。セキュイリティチェック、健康診断書類、税関書類、パスポート、クレジットカード、カード登録用紙

などを提出して、「シーパス」を貰う。このシーパスに顔写真をインプット。これが終わってからキャビン

ごとの待合室で長く待つ。スィート(ジュニアだけど)キャビンは私一人なので皆さんとは別行動となる。

1時間以上待ちようやく乗船。ロイヤル・カリビアンの「レジェンド・オブ・シーズ」。カジュアル船である。

  

   15泊する私の船室

9階にあるにあるヴュッフェレストラン「ウィンジャマーカフェ」が未だ空いているうちにランチ。8階の船

室に行ってみると清掃中。「どこか公共の場で待ってろ」と言われてプールサイドで本を読んで待ってい

た。ジュニアスィートの船室は何か中途半端だなぁ。グランドスィートにすれば良かった。空きがあれば

替えようと思ったが、アイニク満室だそうで。3時半から何ともシマラナイ避難訓練があった。キャビンア

テンダントのデニスが挨拶に来た。イケメンフィリピン人で性格も凄く良さそうでホッとする。6時出航。

 レジェンド・オブ・シーズ 「ロミオ&ジュリエット」 アロマティックアジアンココナッツシーフードスー

プ、スピナッチサラダ、スローローステッドプライムリブ、持参のふすまパン、カモミールティ、ベック

スビール 4,75jシャンパン 10j、赤ワインボトル 35j、

  

  

メインダイニングは4階と5階の二層構造。私ら16人は、4階の出入り口近いテーブル2つが指定席

だ。8人づつ座って初の夕食。あるハズの日本語メニューが今日は間に合わないそうで、各人英語版

から料理をチョイス。ドリンク担当のリカルドがヘマばかりして、メイン料理が出る前にようやく注文した

酒(白は違ったが、これでいいよ)が揃った。赤はボトルね。料理の味は決して美味しいとは言えんな。

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11月 13日(水) 晴れ 風強し   終日航海

朝 アメリカ・マイアミ 「ホリディイン・マイアミ・インターナショナルエアポート」 朝食ヴュッフェ、

     持参のふすまパン

    9階プールデッキ

  

      11階にある和食レストラン「IZUMI」。調理指導に3日間乗り込んだ神山シェフと揚げ海老のカリカリ巻き

  

     9階プールデッキでの日向ぽっこ      瓢箪型のプール【室内プールもある】       スパ内のジム

朝方、船室のドアの下から日本語新聞が届いた。クルーズの添乗員は本当にタイヘンで、夕方入手し

た船の新聞を夜すべて翻訳して日本語新聞を作成するのだ。今朝は4時までかかったらしい。クルー

添乗員は寝不足との戦いだ。今日と明日は終日航海。フォート・ローダデールからまっすぐに南下して

コロンビアのカルタヘナを目指している。10時から会議室を借りての船内生活説明会と自己紹介タイ

ム.ご夫婦3組、女友達3組、一人参加3名の15名。首都圏9名、宮崎、熊本、福岡、広島と地方か

ら参加された方が6名だ。うち初クルーズは5名。希望者は船内案内に参加。11階にある2つのスペ

シャルレストランの一つ和食の「IZUMI」に行くと、鮨デモンストレーションの準備に忙しそうだった。調

理の指導に3日間だけ船に乗られた神山シェフは普段ロスアンゼルスで鮨屋を経営。アメリカ人の好

みなどを説明して貰った。握りより巻物、甘いのが好きとかね。勧められて4つも食べてしまったわい。

昼 レジェンド・オブ・シーズ 「ブラッセリー30」 ロイヤル・カリビアン名物TUTTIサラダ、トマトクリー

ムスープ、カルボナーラ、シュガーフリームース

  

  

終日航海に限って、4階のメインレストラン「ロミオとジュリエット」(何たるネーミングよ!)はランチを提

供する。レストラン名を「ブラッセリー30」と変えて。11人が集まったので大きなテーブルに案内される。

レストラン中央にサラダヴュッフェ台が設営され、たくさんの野菜やトッピングが並ぶ。シェフが好みの

材料をボウルに入れてくれ、好みのドレッシングでチャチャチャっと和えてくれる。このTUTTIサラダは

何隻もあるロイヤル・カリビアンの名物だそうだ。このサラダとスープでほぼ満腹になり、カルボナーラ

は持て余した。午後は室内プール・ソラリウムで読書。クルーズの目的の1つは読書だから11冊持参。

 レジェンド・オブ・シーズ 「ロミオ&ジュリエット」 帆立貝のグラタン、バナナとラムの冷たいス

     ープ、サーモンフィレ、ソルベ、カモ-ミールティ、ハイネケン 5,6j、赤ワイン

  

  

今夜は航海中3回あるドレスコードがフォーマルの第1回目。フォーマルと言っても、この船はカジュア

ル船だから、ま、何ちゃってフォーマルでOK.なんだけどね。同じグループのT野夫人は着物で登場だ

だ。フォーマルナイトだからって、料理が改まった豪華なモノが出る、というわけではない。フツーだ。帆

立貝のグラタンは見た目と余りに違ってガッカリだ。745分から吹き抜けのセントラムであった。お立

ち台のような場所に船長が立ち、一緒に記念写真を撮りたい人達を待っている。全く興味が無いのでタ

ダのシャンパンを飲んだらさっさと船室に帰る。この船では船室でウィスキーを飲むのは禁止なのか!

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11月 14日(木) 晴れ強風波高し  終日航海

 レジェンド・オブ・シーズ 「ロミオ&ジュリエット」 プラムジュース、フルーツ、プレーンヨーグルト、

オムレツ、ソーセージ、トースト4分の1、コーヒー

  

昼 レジェンド・オブ・シーズ 「ウィンジャマーカフェ」 ランチヴュッフェ

 レジェンド・オブ・シーズ 「ロミオ&ジュリエット」 コンソメスープ、エスカルゴ、スズキのフィレ、コー

ヒークロームムース、カモ-ミールティ、ハイネケン 5,6j、赤ワイン

  

  

南下中の船はキューバの東側を、ハイチ&ドミニカ共和国の西を、そしてジャマイカの東をぬうように

進んでカリブ海を走行中。昨夜は何とトイレに4回起き、足が攣って薬を飲むために2回起き、ハイチの

近くを通過した時一瞬電波が入ったらしく、枕元においた携帯がメール着信音を鳴らした。もう寝たんだ

から徹夜したんだかわかんないや。6時着替えて10階のウォーキングサークルを歩くが、風が強くて

吹き飛ばされそうだ。4階のデッキに場所を移して6千歩歩いたところで終了。シャワーを浴びて、メイ

ンダイニングの「ロミ&じゅり」に朝食に行く。今日11人が集まった。シリアルやヨーグルト、フルーツ以

外は注文制だ。このレストランの名前「ロミオ&ジュリエット」を恥かしくて言えないというある人は「太郎

と花子」と呼ぶことにしたそうだ。睡眠不足の上、お腹の調子が悪いので午後中船室で臥せっていた。

夕食もそそくさと切り上げて8時前には船室に帰る。何度もしているクルーズだが、夜ショーを観たり,

カジノに行くことも無い。大昔はカジノに凝っていたけど・・・。何も良いことが無かった一日だったなぁ。

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11月 15日(金) 晴れ 南米・コロンビア・カルタヘナは晴れ 蒸し暑い!!!!

朝 レジェンド・オブ・シーズ客室にて バナナ、香港ジェニークッキー、アーモンド

  

   2日間かけてコロンビアのカルタヘナに到着              高層ビルが建ち並ぶ                                朝食は船室で

645分、コロンビアのカルタヘナに到着。 今回のクルーズで6回ある最初の寄港である。昨夜もト

イレに4回起きて、枕元携帯にもメールが来たので5回起きたことになる。つくづく熟睡出来ない人間で

ある。カルタヘナに長年漠とした憧れめいたものを持っていたが、船から見えるカルタヘナの街は高層

ビルが建ち並ぶどこにでもあるような大都会の姿だった・・・ガックシ。寄港日はヴュッフェが混み合うの

で船室でバナナやクッキーなどでカンタン朝食。この部屋には湯沸しポットもコーヒーメーカーも完備。

  

   サン・フェリペ・デ・バラハス城塞       鮮やかなドレスを着た現地女性         旧市街の建物も美しい色

  

     南米諸国の英雄ボリーバル将軍の銅像          旧市街を走る馬車                   昨年オバマ大統領がくぐった時計門

8時に集合して1階から下船する。船を降りる時、乗る時は必ずシーパス登録が義務つけられている。

何て暑いんだ。船主催のエクスカーション「カルタヘナ市内観光」に全員で参加。桟橋にズラリと並んだ

バスから16番を探して・・・と。大きなアメリカ人達との混乗バスだ。ガイドはムッチャあくの強そうなア

ルバロ。彼がマイクを持って隣でガナリ立てるのでY口添乗員のイヤホンの声は殆ど聞こえない。難攻

不落といわれたサン・フェリペ・デ・バラハス城塞。南アメリカで奪った金銀財宝を本国スペインへ輸出

し、労働力として連れて来たアフリカからの奴隷の受け入れた港が、ここカルタヘナだった。その金持ち

カルタヘナを海賊は襲いかかる。カルタヘナは奴隷をビシバシ働かせて堅牢な城塞を築く。そうゆうこ

とだ。しかし皮肉なことに、イギリス人海賊からホントーにカルタヘナを守ったのは、「蚊(モスキート)」

だった。蚊が媒介したコレラで海賊が消えたワケ。それにしても暑い!蒸し暑い!汗が噴出す感じ。

「湿度90%のコロンビアの気候はどうよ」とアルバロが自慢げだ。「即帰りたいです!」。旧市街を徒歩

観光。ゲロゲロ!暑い!宗教裁判所跡に行く。17世紀から約200年間この裁判所で異端審問が行われ

た。お前、魔女だろ?そうだろ?早く吐けよ!って拷問にかけて、苦しさのあまり「はい」と言うと「ほら、

見ろ!死刑だ、火あぶりの刑だ・・・。こんなことを200年間も・・・。人間は愚かだねぇ。イヤになるねぇ。

昼 レジェンド・オブ・シーズ 「ウィンジャマーカフェ」 ランチヴュッフェ

奴隷通り、奴隷市場跡、VIPが入場した時計門、税関広場、聖ペドロ・クラベル教会(奴隷解放に尽力

したスペイン人イエズス会神父の遺体がある)を見学した後宝石店に連れて行かれたが、停電で室内

は暗く冷房も無し。アハハ、帰ろうよ。船まで帰る海岸沿いの道は大潮で冠水していた。船は涼しい!

 レジェンド・オブ・シーズ 「ロミオ&ジュリエット」 野菜のサモサ、ブルーベリーとヨーグルトの冷た

いスープ、ブルゴーニュ風ビーフ、カモ-ミールティ、ハイネケン 5,6j、赤ワイン、白ワインボトル

 35j

  

    T野さん、お誕生日

午後3時カルタヘナを出航。船はパナマのコロンを目指す。この船は1995年建造され今年2月に大

改造した7万トンの船だ。全長264b、全幅32b、最大乗客数は2074名である。カジュアル船なのに

コインランドリー室が無い。何でだよ!大きいものはクリーニングに出し、下着や小さなものは自分で洗

えってことだな。で午後はシコシコ洗濯。白魚のような手が荒れちゃうよ。ムヒヒ。夕食が終わり、デザ

ートタイムになった。あちらから数人のクルーが小さなケーキを持って現われた。今日は福岡から参加

されたT野さんのご主人の誕生日。ハッピーバースデーを歌ってお祝いをした。9時半には寝てしまう。

                   _______________

11月 16日(土) パナマは晴れ

朝 レジェンド・オブ・シーズ 「ウィンジャマーカフェ」 朝食ヴュッフェ

  

          パナマ運河はここにあるんだよ     カリブ海側ガツン閘門は283m上る     約9時間かけて太平洋側に抜ける

  

           あの船はガツン湖に出た      運河正式稼動から来年100周年

540分メールがまとめて7通来た。必要なメールに返事を出す。2日続けての寄港日である。9時パ

ナマのカリブ海側の街コロンに到着。何でもコロンは「世界一犯罪の多い町」だそうだ。オオコワ。今日

は船主催のパナマグランドツァー(5時間 130j)に9名が参加。寄港時間が遅かったので桟橋は大

混雑だ。小1時間かけてガツン閘門に行く。途中拡張工事が進む現場を見たが、これでは到底来年の

完成なんて絶対無いわ。ガツン閘門はパナマ運河のカリブ海側最初の閘門。283m通過船を押し上

げる3つの水門が東西に2セットあった。ふんふん、そうやって水を満タンにしながらガツン湖に船を導

いていくわけね。明日は私達がここを通過する。水門の幅は32、3b。我々の船は32b。ぎりぎりだ。

  

  

        パナマ先住民のエンベラ族の村を訪問。楽器演奏やダンスを披露してくれた

ホテルマリーナから船に乗ってガツン湖クルーズ。ガツン湖は運河建設のためにダムを堰き止めて造

られた人造湖である。ナマケモノ、カプチーノモンキーなどの多くの動物、鵜などの鳥類、植物が見られ

る。以前の丘は人造湖の中で島になっている。そんな大きな島で今日訪ねるエンベラ族が出迎えてく

れた。男達が楽器を奏でカラフルな衣装の女性達がズラリと並んで歓迎の意を示してくれた。コロンビ

ア出張している村長に代わって息子が村とエンベラ族の説明役となった。5家族30人が住んでいる。

昼 無し

おやつ バナナ、香港のジェニークッキー、「パークカフェ」のキャロットクリームスープ

3時過ぎ船に帰る。昼を抜いたが時間が遅いのでバナナとクッキー、「パークカフェ」のキャロットクリー

ムスープを昼代わりとした。4時からY口添乗員によるパナマ運河説明会があった。早起きしなくちゃ。

 レジェンド・オブ・シーズ 「ロミオ&ジュリエット」 マンハッタンクラムチャウダー、ギリシャ風サ

ラダ、マヒマヒとターガーシュリンプの天ぷら、カモ-ミールティ、ハイネケン 5,6j×2本、白ワイ

ン、赤ワインボトル 35j

  

 リカルドとベルナベ

各テーブルにはメインウェイターとアシスタントウェイター、そしてドリンク担当が決まっている。122番テ

ーブルのウェイターはドミニ共和国のベルナベ、アシスタントはセルビアのデジャン、124番テーブルは

マケドニアのアレックスとフィリピンのジェフリー。ドリンク担当は20テーブルを駆け回るコスタリカ出身

のリカルドだ。乗客の中で日本人は我々16人だけ。それでもベルナベは一人ひとりに「オイシイ?」と

毎晩聞くし、デジャンは「これ」がお気に入り。1日の休みも無しで9ヶ月以上働くんだからタイヘンな仕

事である。リカルドは数日後にコスタリカに寄港するので奥さんに会える日を指折り数えて待っている。

                   _______________

11月 17日(日) パナマは晴れ  時々パラッと雨   

 レジェンド・オブ・シーズ 「ウィンジャマーカフェ」 朝食ヴュッフェ

  

         左に貨物船、右側がレジェンド号だ     昨日見学した建物が左に見える      左の貨物船はガツン湖に出た

朝方入ったY口新聞で、ガツン閘門入りが7時半予定から6時半になったことを知る。5時半に起きて

シャワーを浴びて、カメラ担いで大慌てで9階の船首に行く。あらら〜、もう人だかりでいっぱいじゃない

か。625分、レジェンド・オブ・シーズ号は右のレーンからガツン閘門に入って行く。左右をメイドイン

ジャパンの電気自動車が船を引っ張って行く。水路の幅は323b。これが最大の大きさパナマックス

となる。レジェンド・オブ・シーズは32bだから左右に15aしか余裕が無いということだ。来年になった

ら完成すると聞いた新しい閘門の幅は55bだから、22万トン以上のメガ級でもなければ、殆どの大型

船は通過できるということだ。問題は工事がチョー遅れていて来年間に合いそうになこと。2時間見学し

てから朝食を食べに行った。一眼レフ、コンパクトカメラ、写メと3つのカメラを撮り分けてエラク疲れた。

  レジェンド・オブ・シーズ 和食レストラン「IZUMI 海老揚げ餃子 4j、辛口味噌うどん(ラーメ

ンのハズが・・・) 8j、ビール 4.75j カバーチャージ昼 3j

  

景色の良い場所から運河を眺めようと12時11階にあるスペシャルレストラン「IZUMI」に全員集合し

た。船はガツン湖から中間地点にある運河浚渫基地ガンボアを過ぎ、硬い岩盤を砕いて堀り進めた狭

い水路クレブラカート(ゲイラードカット)を通過中だ。ここが全工程の中で最も苦労した場所だそうだ。

そんな水路が13`bも続いている。さて「IZUMI」は和食レストランだ。握り、巻きモノなど鮨以外に餃

子、 春巻きなどの1品料理、うどん、ラーメンなどの麺類もある。料理も有料だし、昼は3j、夜は5j

のカバーチャージも請求される。枝豆と味噌汁はサービスで出て来る。海老餃子は揚げ餃子だったが

まずまず。辛口味噌ラーメンを注文すると、金属性の鍋が登場。鍋焼きみたいね、と濃い味噌スープか

らラーメンを掬い上げたら、何と麺はラーメンでなく、太いうどんだったよ・・・。味噌煮込みうどんじゃん。

                     ペドロ・ミゲル閘門で9.5m、最後のミラ・フローレス門で11b船の水位を下げた

夕刻のパーティ レジェンド・オブ・シーズ 「バイキング・クラウン・ラウンジ」 フローズンモヒート

    ラス・アメリカ橋をくぐって

ガツン閘門で283m上げた水位はペドロ・ミゲル閘門で9.5m、最後のミラ・フローレス閘門で11b下

げて行って太平洋に出た。朝6時半カリブ海にいた船は、8時間50分かけてパナマ運河を通過し、無

事太平洋上に抜けた。太平洋側にあるパナマの首都パナマシティの摩天楼が遠くに見える。やれやれ

これで終わったと思った時メールが数通。アメフットチームが今日の準々決勝で勝利し、準決勝に進ん

だという嬉しい知らせ。キャッホー!やったね。5時半ラウンジで2人の方の誕生祝いと運河通過祝い。

 レジェンド・オブ・シーズ 「ロミオ&ジュリエット」 メロンとプロシュート、ヴィシソワーズスープ、

     ロイヤルサーロインステーキ、カモ-ミールティ、ハイネケン 5,6j×2本、赤ワイン、白ワイン

  

  

4階のメインダイニングに場所を移して夕食。たいして美味しくも無い船の食事だが、メロンとプロシュ

ートはビールのツマミとしていいね。食事の途中で海上では激しい雷雨。稲妻はビカビカ光るわ、雷鳴

ゴロゴロ轟くわ。それが1時間以上続いた。部屋に帰るとタオルで作ったエイがベッドで遊んでいたぞ。

                   _______________

【今週の振り返り】

今となってはどうしてそんなにカルタヘナに憧れていたのかわからない。とにかく、カルタへナに行かね

ばと思い込んでいた。そうは言っても、コロンビアという国には全く心惹かれず、むしろ「行きたくない」と

思っているのだからメンドクサイ人間だ。しかし行きたくない理由はちゃんと言えるよ。コロンビアはコカ

インの産地で、麻薬組織が跋扈し、ゲリラやら右翼などとどうしたこうしたという物騒な話もある。私が

読む小説にはコロンビアを悪の組織が暗躍する舞台として描かれていて、そこらヘンのところが「わざ

わざ行く必要を認めない」ということになってしまうのだよ。旅仲間だったTさんは、首都ボコダで1泊し

て朝食を摂りに行っている間に、ホテルの客室から新品のカメラを盗まれたそうだ。未だ1枚も撮影して

いないカメラだったそうだ。う〜む、治安がなぁって感じがするのだ。

それなら、ボコダやコロンビアという国にほとんど行かずにカルタヘナだけに行くという方法を講ずれば

良い。船だ。そう思って今年4月にカルタヘナに行く船を見つけて申し込んだ。やれやれ。ところが、エ

ジプトの気球事故があったこともあり(詳しくは言わないが)、そのツァーが催行できなくなって。ようやく

「人類の叡智パナマ運河と中米5ヶ国の船旅19日間」というタイトルのこの旅を見つけたわけさ。しかし

そうやって来てみれば、カルタヘナはコロンビア5番目の大都市で高層ビルが建ち並ぶ蒸し暑い街だっ

た。しかし、旧市街を歩けば、スペイン植民地時代の歴史的建造物が現存し、1985年に世界文化遺

産に登録された理由もよくわかったけど。そうそう、カルタヘナにはスペインに征服される前、カラマリ人

というインディオが住んでいたそうだ。カラマリ人?うん、カラマリは「イカ」だよ。イカって人達が住んで

いたのがカルタヘナである。

パナマ運河。運河が正式稼動してから来年2014年で百周年を迎える。100年前は1日4、5隻通過

するのがやっとであったが、1970年からは1日40隻、1年間で1万5000隻が運河を通過出きるよう

になった。この運河を利用するには1年以上前からの予約が必要となり、通過料金は1トン当たり1j3

9セント。今回乗っているレジェンド・オブ・シーズ号は7万トンだから、ざっと1千万円が通過料となる。

高いようだが、運河が無ければ南アメリカの先をグルリと回らねばならず、所用日数や燃料を勘案すれ

ば運河通過の方がずっとお得なのだ。因みに、これまで最も多くの通行料を支払ったのは2008年に

通過した船の31万3千jで、逆に最低料金は、アメリカの冒険作家が1928年運河を遊泳して支払っ

た36セントだったそうよ。体重ということですな。

1999年にアメリカがパナマに運河の管轄権をパナマに返還した。パナマ政府は、大型化するコンテナ

船の現状に合わせて、現在のパナマックス(最大通過サイズ)を大幅に拡大する拡張工事を計画。そ

の竣工を百周年となる2014年としよう、というものだった。じゃ、32,3bの水路をギリギリで渡るのは

今年が最後ということ?じゃ、行こうか、というのが私がこの旅に参加した理由だった。ところが・・・。来

てみれば、来年なんてゼーンゼンムリムリという状況で拡張工事は大幅に遅れているんである。この

調子じゃあ再来年もムリかもなぁ・・・。まぁいつの日にかの話だが、拡張工事が完了すれば、大きな船

が危なげなくスイスイと通過出来ることになるハズだ。ま、その時は私来ないけどね。今日で旅は7日

目が終わるところ。目的だったカルタヘナもパナマ運河も通過しちゃった今、残りの長い日々を私はどう

して過ごしたらいいだべか。途中下船っていうのも無粋だしなぁ。

           ウンドーすればいいニャン?      暑いからヤダ

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    * 11圧 1週を読まれていない多くの方は  11月 1週  をご覧ください。

      間に合ったぁ・・・・。奥歯を抜かれたら血が止まらず眠れないので、

パクパク日記作ってしまいましたん。眠くて吸い込まれそうです。

それでは行って来ます! 次回更新は12月中旬ってことで。

風邪引かないようご自愛くださいね。