パクパク日記14年1月4週
寒い日本を脱出して、南米のトリニダード&トバゴとギアナ三国へ
トリニダード&トバゴ
仏領ギアナのカーニバル
1月 20日(月) 晴れ クラウディオ・アバド氏死去(享年80歳)
朝 アーモンド、バナナ、チーズケーキ(小)
昼 曙橋 「COCO壱番屋」 グランド・マザー・カレー 800円−50円(ライス小盛り)+60円3辛、野
菜サラダ 180円
曙橋に移転したプラズマ治療院に行く。近くなったのは良いが、それは歩いて行かねばならない、とい
うことでもある。しかも新坂というダラダラした長い坂まであるのである。今は冬だから良いが、暑い季
節が来るこlとを考えると今から気が重い。今週から遠い国に出かけるので、痛い膝の治療を中心にや
って頂いた。何とかこの膝を騙し騙し行って来なければ。昼は治療院近くでカレーを食べよう。期間限
定でかつて人気があったらしいグランド・マザー・カレーが復活していた。そのまま訳せば婆ちゃんカレ
ーだけど、じゃが芋人参がゴロゴロ入ったおふくろカレーということだわね。当然だが、懐かしい味だ。
夜 舟町 「おちあい」 お任せ(子持ち昆布、玉こんにゃく、刺身盛り合わせ、銀杏揚げ、カンパチカマ
塩焼き、イカの唐揚げ、葱餃子 辛味ソース、芋鍋、太うどん)、ビール小、麦焼酎 @4500円
税理士先生が夕方来られるので確定申告の準備をしていた。テレビでは全豪オープンで錦織クンが王
者ナダルと対戦していた。結果はストレート負けだが、6−7、5−7、6−7とタイブレークが2度もあっ
てまさに「惜敗」。8強入りはならなかった。暑い中錦織クンガンバッたね。夜「おちあい」に行くと小上が
りで喰いしん坊Tが飲んでいた。ここ数年年開いていない「麻の会」の話になりビックリの嵐。ゲゲゲ!
ケースケが広島のあの会社の社長になったぁ?ジェジェジェ!MMサッカー小僧がJリーグの次期チ
ェアマン?5人の「麻の会」メンバー40%に吹き荒れる「大出世の嵐」!みんな社長・会長だなぁ。笑。
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1月 21日(火) 晴れ夕方から小雨
朝 バナナ、ヨーグルト
昼 家食 ノンオイル野菜カレー+「いなば」のタイカレー、オニオンスープ、ふすまパンとフランスバター
ベルリンフィルなどで活躍した指揮者クラウディオ・アバドが昨日亡くなった。クラッシックファンの中に
はアバドにいろいろイチャモンつける人もいたが、私は好きだった。特に彼の顔が。サントリーホールの
最前列右側の席を取って、ずっと彼の横顔を眺めていたこともある。最近は朝ドラから続けて「朝イチ」
をそのまま観る(というか付けっ放し)ことが多いが、ふと3月末で終了するという「花まる」を観てみると
「花マルカフェ」ゲストにキムラ緑子が出ていた。ちょうど今朝「ごちそうさん」で和江お姉さんの怖さぶり
を久々に観たところだったので、その素顔は意外なものだった。昼食は家でカレー。ノンオイル野菜カレ
ーはローカロリーだが味がパンチ不足。「いなば」のタイカレーは味辛さともにグッドだが缶詰だけに量
が不足。じゃ、2つを足せばどう?とやってみたら大正解。ふすまパンを焼き、フランスのバターを塗る。
夜 荒木町 「宮わき」 お通し:磯つぶ貝、フルーツトマト 400円、菜の花からし浸し 600円、すっぽ
んの粕汁 700円、穴子と鯛の蕪蒸し 1300円、琵琶湖の天然子持ちわかさぎ焼き 1000円、
鴨煮麺 1100円、生ビール 2はい、麦焼酎 @9350円
夕方スーツケースを預けるので、集中して旅支度をした。この寒さの中で暑い国に行く準備をするのだ
から相当ヘンテコな気分だ。夏服、鍔のデカイ帽子、蚊取線香、虫除けスプレー、ハンカチどっさりって
具合。一年中季節の違う国に行く可能性があるので、私は衣替えなど一切しない。一年中四季の服が
部屋に積まれている。よし!スーツケース出来た!次はパクパク日記作成。一昨日12月4週をアップ
したばかりだが、明日出かけるまでに1月1週をアップして行きたい。夜9時前何とかメドが付いたの
で「宮わき」に行く。宮脇さんが作る粕汁は濃厚だが、今日はすっぽんの粕汁だった。穴子と鯛の蕪蒸
しは京都の店と遜色ない旨さだった。琵琶湖のわかさぎ焼きも良いね。鴨入りの煮麺も美味しかった。
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1月 22日(水) 東京晴れ 米アトランタ晴れ マイアミも晴れ 今日は24+14=38時間!
第1食(午前8時) 家食 卵トースト、バナナ
第2食(午後1時) 成田空港 「Avion」 味噌ラーメン 800円、水 150円
早起きして朝風呂、朝食を食べながらふすまパン焼き、パクパク日記アップなどの作業をして10時家
を出る。一眼レフなどを入れたリュックが重くてヨロヨロする。寒中見舞い状たぶん最後の分を遠回りし
てポストに投函。地下鉄で新宿、リムジン成田行き乗車。成田に近づくと、成田は雪景色だった。機内
食までは待てないので、味噌ラーメン。デルタ航空の同じ便に乗った11月にもこの店で味噌チャーシュ
ー食べたっけ。旨くないのは知っているけど、海外に行く前は汁モノを食べたい。麺は3分の2残した。
第3食(午後5時) デルタ航空 成田=アトランタ ビジネスクラス機内食(洋食)、持参のふすまパン
デルタ航空アトランタ行きは15時5分発だった。一旦滑走路に向ったのに、また引き返して小1時間
遅れた。引き返した理由は、客席に持ち込んだ犬(後刻目撃した人に聞くとケージに入っていなかった
由)を荷物室に移すのと出発の書類が足りないからですってさ。アホくさ!デルタ航空アメリカ便のビジ
ネスクラスは、すべてフラットベッドシートだから、ANAビジネスクラスのスタッカード式と同様過しやす
い。2階席は、左右1列づつだからとても静かで気に入っている。エンターティメントも観やすいので映
画を2本観た。「謝罪の王様」はクドカン脚本、阿部サダヲ主演。後半ちょっとダレたが、前半の可笑し
さは秀逸。大声で笑ってワインが進む。「謎解きはディナーのあとで」は毒舌執事(桜井翔)と令嬢刑事
(北川景子)のテレビドラマの映画化。全く期待せずに観たら、意外に面白かった。クルーズ船が舞台。
第4食 デルタ航空 成田=アトランタ ビジネスクラス機内食
第5食 デルタ航空 アトランタ=マイアミ ビジネスクラス機内 バナナとビール
時差14時間、11時間44分のフライトでアトランタ現地時間同じ日の午後1時半到着。イミグレ&スー
ツケースピックアップ&再預け。トラムでFからBゲートへ移動。2ヶ月前も同じ便でアトランタに来てマイ
アミ行きに乗り継いだのだが、人数が多かったせいか乗り継ぎ時間が非常にタイトだった。今回は7名
と少人数なのでラウンジで暫し休憩することが出来た。午後5時35分マイアミ行きは定刻テイクオフ。
第6食 アメリカ・マイアミ 「ジョンソンプラザ」 客室にて ハムとチーズロール、アーモンド、バナナ
午後7時15分マイアミ着。2ヶ月前はかなり暑かったのに、夜とはいえ今日は肌寒いほどだ。タクシー
2台に分乗してホテルへ。ホテル名にエアポートと付いているのに、30j以上掛かる距離がある。今日
は38時間の長丁場。ここまでほとんど寝ていないので眠くて気持ちが悪い。腹こしらえしてから眠る。
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1月 23日(木) アメリカ・マイアミもトリニダード&トlバゴのポートオブスペインも晴れ(たぶん)
朝 アメリカ・マイアミ 「ジョンソンプラザ」 朝食セット、持参のふすまパン
アメリカなのにサビシー朝食
昼のおやつ マイアミ空港 カリビアン航空ラウンジ フルーツなど
いつものように2度トイレに起きて熟睡出来ない。その上枕元の携帯がメール来たよ音を発して午前5
時には起きてしまった。このホテルの朝食はヴュッフェでなく、寂しい朝食セット。朝から哀しくなるなぁ。
今回の旅は時間的に過酷なのだが、今日だけは朝がゆっくり。10時45分チェックアウトしてホテルの
シャトルバスに乗る。11名の定員に乗車希望者全員16名乗せたからギューギュー詰めだった。トリニ
ダード&トバゴにはカリビアン航空にて。空港に着いてみるとそのカリビアン航空のシステムがダウン。
テックイン作業が中断していた。そのまま1時間立ったまま待たされ、最後の人は走って搭乗する程。
遅い昼 カリビアン航空 マイアミ=ポートオブスペイン ビジネスクラス機内食
夜 無し!
カリビアン航空トリニダード&トバゴの首都ポートオブスペイン行きは定刻午後2時20分出発。システ
ムダウンは修復された模様。ビジネスクラス16席に3人も幼児が乗っていて騒いでいる。ビールと赤
ワインを3杯飲んだら、ちょっと酔って30分程うとうとした。時差1時間、約3時間半のフライトでポート
オブスペインの空港に到着。この国のビザ代は66ドルと高い。48時間以内ならビザは免除されるこ
とがある。イミグレで「ビザは?」と聞かれたら、即「トランジット、トモロー」。「どこへ?」と聞かれたら、
「パラマリボ!」と答えようと皆で練習。その通りやったらビザ無しでOKだった。30分かけて午後8時
15分ホテル到着。機内で飲んだワインが効いて眠い。今夜夕食付いていなくて良かった。11時就寝。
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1月 24日(金) トリニダード&トバゴのポートオブスペインは晴れ
朝 トリニダード&トlバゴのポートオブスペイン「ホテルカポック」朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
トイレ2回、足攣り2回、メール2回と6回も起きたので、折角昨夜11時に寝たのに、睡眠不足は解消
していない。シャワーを浴びてから8階のレストランで朝食。昨夜ホテルに着いたのは真っ暗で何も見
えなかったが、8階の窓の外には素晴らしい景色が広がっていた。緑と花、その向こうに海が見えて。
国立音楽芸術館(NAPA)はユニークな外観
写生中の著名な女性アーティスト ポートオブスペイン全景
9時半ポートオブスペインの市内観光に出発。張り切りガイドのノエラさんの案内で車窓観光。島名の
由来は、コロンブスがこの島に来た時、3つの山を見て「トリニティを思い浮かべたため、トリニティと命
名した由。そのトリニティ島とトバゴ島が統合してトリニティ&トバゴの国となった。大統領官邸、日本大
使館、国立競技場、三位一体教会、国立音楽芸術館、サバンナ公園。壮大な7つの建物を見学した。
昼 ポートオブスペイン 「Veni Mange」 豆スープ、チキンブレスト つけあわせ4種、トロピカルフ
ルーツシャーベット、持参のふすまパン、オレンジジュース
旧市街に戻ってランチ。3日目のランチで、ようやく初めて全員(添乗員入れて8人だけどね)が揃って
食事した。豆のスープが熱々で旨い。メインのチキンには2種類のつけあわせが。石油と天然ガスの
資源があることから、裕福な国なのである。住民はインド系と黒人系合計で8割、混血が2割弱いる。
カロニー湿地帯でスカーレットアイビスが帰って来るのを待つ。来た!来た!スカーレットアイビスが群れで帰って来た!
たくさんのスカーレットアイビスが止った木は赤い花が咲いたようだ 日本名は「猩々トキ」
丘の上のマウントアウグスティン修道院を見学した後、カロニー湿地帯に向かう。途中渋滞に会うが午
後4時過ぎ、船着場からボートに乗る。膝痛人間としてはようやくボートに乗ったと思いきや、走り出し
手10分もすると、先に出発していたボートに乗り移れ!なんて言われて往生した。決死の乗り移りであ
る。マングローブが生える岸を眺めながらボートは進み、太い蛇が頭の上の枝にトグロを巻いているの
を見てゾ〜ッとしたり、小さい蟹が木に登っていたり。やがて広い場所に出るとエンジンを止めて待機。
ここで今日のお目当て、スカーレットアイビスが巣に帰って来るのをジッと待つ。やがて1羽のスカーレ
ットアイビスが帰って来た。縁取りは黒いが真っ赤な翼!派手な鳥やねぇ。こんもりした木の巣に落ち
着いたかと思うと次から次へと群となってこの小さな島に帰って来る。次から次、次から次。30人の老
若男女客は大騒ぎ。帰って来たスカーレットアイビスが巣に止まった小さな島は赤い花が咲いたよう。
夜 ポートオブスペイン空港のベンチにて 「サブウェイ」のクラブサンド(具のみ)、水
スチールパンとサビシー夕食
早くもトリニダード&トバゴを今夜離れる。66ドルのビザを取得しないトランジッド客だから。当初市内
のレストランで夕食を摂るハズだったが、今夜のフライトがダブルブッキングかもという懸念があり、3時
間以上前に空港へ。悠々のチェックインだったが、逆に夕食は「サブウェイ」のサンドイッチという寂しい
結果に。このツァーは3日目が終わろうとしているのにマトモに食事したのは今日の昼の1回きりだよ。
凍えるほど寒い空港。私はラウンジにいたから未だマシであったが、午後9時過ぎスリナムのパラマリ
ボ行きの飛行機に搭乗するともっと寒い!ガラガラのビジネス席でペラペラ毛布を2枚貰い、それを被
って震えた。そんなに寒いのに何か飲む?とスッチーに聞かれ「ビール!」というYUMEKOだった。
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1月 25日(土) スリナム・パラマリボは晴れ
朝 スリナム・パラマリボ「レジデンスイン」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
独立広場に翻る各国の国旗
セントピータ&ポール教会
仏、英、蘭時代の建物がある旧市街世界遺産
昨夜午後10時半過ぎトリニダード&トバゴの首都ポートオブスペインの空港を飛び発ち、約1時間半
のフライトでスリナムの首都パラマリボの空港に到着。時差1時間だから既に午前1時だ。ホテルまで
バスで1時間、午前2時半ホテルにチェックインし、ベッドに入ったのは午前4時であった。それなのに
翌日今日の観光は9時出発。2時間半寝ただけで起きだし、シャワーを浴びてから朝食。さすがのYU
MEKOさんも食欲が無いのだった。人気ナンバー1というガイドのデスモント氏の案内でパラアリボ観
光に出かける。32度?そりゃ暑いわなぁ。椰子の木公園、独立広場、最初の首相官邸、ウォーターフロ
ント入国階段、ジーランド要塞、セントピーター&ポール教会など。オランダに統治されていたこの国。
旧市街は当時の建物が残っており、世界文化遺産に登録されている。ガソリンスタンドでトイレを借りた
ところ、4人目に入ったT橋さん。ドアが開かなくなり閉じ込められた!ガイドも添乗員はもちろんのこと
ガソリンスタンドスタッフ全員総出で彼女の救出に懸命。40分後、ドアに穴を開けて無事解決!ホッ。
昼 パラマリボ「WARUNG TOUCAA」 ジャワ・HALAL FOOD:ミーゴレン、チキン、揚げ魚、野菜
炒め、ゴーヤ、きゅうり、モヤシ、キャッサバ、持ち込みのスイカ、揚げバナナなど、コーヒー
パラマリボ大橋で川を渡って昼食。意外と思われるだろうが、スリナムを含めたギアナ三国にはインド・
パキスタン系、黒人系、そしてインドネシア・アジア系の人々が多く住む国なのだ。だからヒンズー教徒
もイスラム教徒も多いということだ。この日のレストランはジャワ料理でイスラム教の律法に則った原ル
フードだった。ライスもあれば、インドネシア風焼きそばのミーゴレンもある。南国らしいゴーヤやキャッ
サバ料理もある。野菜が豊富。スイカはガイドのデスモント氏が果物市場で買ったものを持ち込んだ。
マリエンブルグプランテーションではここで働いていた方がガイド。1953年まで稼動していた。
インドネシア移民の記念碑
午後はプランテーション跡見学。オランダ統治時代は、大規模なプランテーションが各地で稼動してい
た。しかし、1863年奴隷解放後はインド人やインドネシア人の契約移民で凌ぐようになったが、やがて
衰退した。最初に訪れたマリエンブルグプランテーションは1958年まで稼動していたが、実際にここで
働いていた老人がガイドを務めてくれた。オーナーと第一マネージャー、第二マネージャーまでと労働
者達とでは雲と地ほど扱いに違いがあった。ここではサトウキビ栽培から砂糖やラムを製造していた。
このガイドの世代がいなくなれば、プランテーションを語る人も絶えるんだなぁ。ニューアムステルダム
要塞を見学してからカカオとコーヒーを栽培していたペパーポットプランテーションをちらっと見学した。
夜 パラマリボ市内「何ちゃらというレストラン」 ジャワ・HALAL FOOD:チキンスープ、2種のナシゴ
レン、ミーゴレン、野菜炒め、チキン、ポテト、揚げ魚、ジャワオムレツ,揚げバナナなど、ビール
3j×2本、白ワイン6j、赤ワイン6j
プランテーションとホテルを往復する間見えるパラマリボ郊外の景色。色とりどりの旗がハタメイている
場所はインド・パキスタン系住民のヒンズー教徒の家らしい。小さなモスクがあるのは、インドネシア系
のイスラム教徒が多いということだ。そういえば、午前中見学したパラマリボの旧市街にはユダヤ教会
堂のシナゴークと立派なモスクが同じ敷地に隣り合って建っていた。スリナムという国は、人種・民族・
宗教を超えて仲良く暮らしていることが誇りなのだと言う。ふ〜ん、それは凄いことだわなぁ。夕食は町
のレストランへ。ここも昼食べたと同じジャワ・HALAL FOODだった。とにかく品数が多いからそれが
嬉しいぞ。チキンスープの評判が良かった。ビールは良いとしてワインはガックリ来るほど不味かった。
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1月 26日(日) スリナム・パラマリボも仏領ギアナ・クールーも晴れ
朝 スリナム・パラマリボ「レジデンスイン」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
スリナムと仏領ギアナ国境に流れるマロニー川を小舟で10分走って国境超え!
囚人植民地政策の拠点だったサンローラン・ドウ・マロニーに残る囚人キャンプ跡は公開されている
映画「パピヨン」でスティーブ・マックィーンが演じたパピヨンはこの囚人キャンプに収容されていた。そのパピヨンの名前が残る
4時半起床。外は激しい雨だ。今日は国境越えがあるため、出発が7時と早いのだ。そそくさと朝食を
済ませて出発。昨日ホテルの3号棟の客室で風呂も洗面所もトイレも水が全く出なくなったので、昨夜
遅く近くのホテルに移動された男性陣をピックアップする。迎えに来てくれたマイクロバスの車体には
「大和観光自動車」の文字。日本バス協会加盟の文字も見える。スリナムは日本の中古自動車が多い
のだ。国境の町アルビーナまで3時間。マロニー川辺りの小屋のようなイミグレでパスポートにスタンプ
を押して貰う。小舟にスーツケースを積んで人間も乗り込むと出発。10分で向こう岸に到着。ドライバ
ー兼ガイドの女性マガリさんが迎えてくれた。ボンジュール!こちらも小屋のようなイミグレでチェックを
受けて仏領ギアナに入国した。面白い国境越えだった。着いた町サンローラン・ドゥ・マロニーは奴隷解
放の代替労働力として採られた囚人植民地政策の拠点だった。フランスから送られた囚人はこのキャ
ンプで15日間を過し、クールー沖にあるサンジョセフ・でビルアイランドやロワイヤル島に送られて行っ
たそうだ。スティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンが共演した1973年のアメリカ映画「パイヨン」
はアンリ・シャリエールの伝記小説を映画化したものだが、主人公パピヨンもこのキャンプに収監されて
いた。熱心なガイドの案内でパピヨンが入れられていた囚人部屋と彼が床に彫った名前が残っていた。
昼 仏領ギアナ・サンローラン・ドゥ・マロニー「Tipic kreols」 カピバラ、フレンチフライ、カボチャのグ
ラタン、赤豆、レンズ豆、ライス、フルーツポンチ
カピバラの肉は案外柔らかい 囚人が描いた絵が残るイラクボ協会
クールーの町では午後5時からカーニバルが始まっていた。素朴なカーニバル・・・
僅か10分川を渡っただけだが、仏領ギアナの食事はスリナムとガラリと変わった。ランチを摂ったクレ
オールレストランのメイン料理は何とカピバラ!それにフレンチフライや煮込んだ赤豆、レンズ豆、カボ
チャグラタンなど付け合わせ料理もたっぷり。オソルオソル食べたカピバラは柔らかくて美味しかった。
クールーの町に向かう途中、囚人達が天井や壁いっぱいに描いたフレスコ画の撮影にイラクボ教会に
立ち寄った。我々8人に運転するマガリさんで乗ったバンはギチギチ。フランス製の車は乗り心地良く
ないなぁ。何度か雨がパラつく中、マガリさんは絶対追い抜きしないのだ・・・。3時間以上かかり到着。
夜 仏領ギアナ・クールー「デ・ローシャス」 蟹の殻に詰めたクラブケーキ、ビーフソティ 温野菜添え、
パッションフルーツのケーキ、ビール、白ワイン 4,5ユーロ、赤ワイン 4,5ユーロ
今夜から3泊するホテルは海に面した「デ・ローシャス」。4ツ星ホテルだが、クールーでは最高級だそ
うだ。もっともホテルは2軒だけど・・・。客室は蚊も少なくてホッとしたのだが、夕食レストランは半分オ
ープンだから、蚊に刺される人も。白赤ワインはスリナムに較べてグンと旨くなって私は嬉しい。その上
前菜の蟹の殻に詰めたクラブケーキが実に美味しいのだ。明日の夜もこれにして〜!メインの肉がな
かなか出て来ない・・・30分待っても未だ・・・M井さんは殆ど眠ってしまいそうで料理放棄して帰られ
た・・・45分でようやくビーフ登場。O田さんはデザート催促して即食べると即帰られた。皆疲労困憊!
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【今週の振り返り】
質問1:南米にはいくつ国があるか知っていますか?
質問2:南米で使われている言葉はスペイン語とポルトガル語だけですか?
先ずは質問1の答えから。面積が大きそうな国から思い出そう。ブラジルでしょ、アルゼンチンでしょ、コ
ロンビア、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、チリ・・・え〜っとパラグアイ、エクアドル、ウルグアイ・・・ここま
で10ヶ国。それだけか?未だあるんじゃない?地図をよーく見て!ベネズエラの南、ブラジルの北に
小さな国があるでしょうが。ガイアナ、スリナム。ここまでは独立した国12ヶ国だけど、スリナムの南に
は仏領ギアナがあって、この3つを「ギアナ三国」って言うのだよ。因みに南アメリカには、この他にイギ
リス領のフォークランド諸島とサアウスジョージア・サウスサンドイッチ諸島がある。私はこの12ヶ国3
地域のうち、ベネズエラとサアウスジョージア・サウスサンドイッチ諸島以外は全部行ったことがあるの
だ。だから何だ!って話ではあるけど。
質問2の答えは、スペイン語とポルトガル語に加えて英語とオランダ語とフランス語が使われている。
ガイアナ共和国は英国領だったから英語を、スリナムはオランダ領だったからオランダ語を、仏領ギア
ナはフランスの海外県だから当然フランス語が公用語なのである。南アメリカの人口の半分を占めるブ
ラジルではポルトガル語、それ以外の国はスペイン語を公用語としている。まぁ細かいことを言えば、ス
リナムではヒンズー語やインドネシア語を使う人もいるし、アルゼンチンやブラジルなどではイタリア語、
アルゼンチン、チリなどでドイツ語を使う人もいる。
スリナム共和国は面積、人口ともに独立した南米の国では最少の国だ。かつてオランダとイギリスが領
有権を争った1667年、オランダはブレダ条約でニューアムステルダム(今のアメリカ・ニューヨーク)と
スリナムを交換して領有権を確定させた。アフリカから連れて来た黒人奴隷を酷使した大規模なプラン
テーションで、煙草、コーヒー、サトウキビ、綿などを栽培した。1863年奴隷制度が廃止されると、自由
になった元奴隷達は苦しめられたプランテーションを逃れ、一気に労働力不足となる。そこでオランダ
領だったジャワ島を中心とするインドネシアやインドから契約移民を積極的に受け入れることになった。
その後中国人の移民も来たが、彼等はプランテーションの労働力としては全然機能しなかったと聞く。
1975年オランダから完全独立して現在に至るが、様々な民族、宗教、文化が共存するユニークな国と
して歩んでいる。日本の中古車が走り回る南アメリカのスリナムで、汗をふきふきミーゴレンやナシゴレ
ンを食べたのは、そんなことなのだ。
日曜日に到着した仏領ギアナとこれから訪れるガイアナについては次週書くことにして、ギアナ三国に
行く前に行ったトリニダード・トバゴについてもカンタンに触れておきたい。ベネズエラの僅か16`北に
あり主に2つの島トリニダード島とトバゴ島からなるイギリス連邦加盟国である。数年前に行ったバルバ
ドスからもそう遠くは無い。国民はインド系とアフリカ系住民が41%づつと拮抗し混血が16%である。
西インド諸島では唯一豊富な石油と天然ガスの資源を持っていてリッチな国である。その上、世界最大
規模のアスファルトの天然鉱脈も持っているから経済的に強い。石油貯蔵のためのドラム缶から生ま
れた楽器「スチールパン」は、トリニダード・トバゴの国民楽器として認められている。
首都はポートオブスペインだが、この町で開催されるカーニバルは世界3大カーニバルに数えられてい
て、日本人の多くが訪れるのはこの時だそうだ。金曜日に行ったサバンナ公園の周囲を派手な衣装の
人々が行進してそれは賑やかなのだとか。やはり金曜日に見に行ったスカーレットアイビスはトリニダ
ード・トバゴの国鳥である。数年前のキヤノンのCMで見た方もおられようが、海老や蟹を食べ3年程で
深紅の羽根となる鳥の和名は猩々トキ。11月から3月まではトリニダード・トバゴのカロニー湿地帯、4
月から10月までベネズエラを行き来する。スカーレットアイビスが次から次へと帰って来る様子は、夕
暮れ迫る空でも、その深紅の羽根がクッキリと鮮やかで、それは素晴らしい光景であった。
ボクちんトリニダード・トバゴ猫ニャン
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