パクパク日記14年3月3週

            6日ぶりに九州から戻ると一気に春めく。次兄宅の愛犬撮影に行く

          博多川端通商店街 次兄宅愛犬ベル

3月 17日(月) 福岡は晴れ  福岡は気温21度!

朝 ホテルオークラ福岡 「山里」 和朝食膳 2500円

  

先週木曜日からM浦夫妻と九州旨いもん旅を続けている。由布院2泊、黒川温泉1泊、そして昨日博

多入りしてホテルオークラ福岡に宿泊。私はもう1泊するが、今日夕方の便で帰京されるM浦夫妻とは

今日の朝食が最後となる。ヴュッフェは落ち着かないから和食の「山里」にしましょう、ってことで和朝食

膳。4泊あったのに、アッという間でしたねぇ、美味しいものたくさん食べましたねぇ、と旅を振り返って。

  

博多の氏神・総鎮守として信仰を集める櫛田神社。博多祇園山笠、博多おくんちが行われる

  

                 櫛田神社境内の飾り山           川端通商店街のアーケードには博多弁の番付があって楽しい。

私だけ延泊することにしたのは、夜福岡在住のS乃ちゃんと飲むため。アハハ。彼女とは12年前知り

あった。先週の振り返りで、私の九州好きの話をちょいと書いたが、私をそこまで九州好きにさせた犯

人、いや先生2人のうち1人がS乃ちゃんである。M浦夫妻にも「私が知っている九州の素敵な場所は

全部S乃ちゃんから教えて貰った」とお話したほど。S乃ちゃんとの初対面は、黒川温泉「のし湯」の離

れ。それも堀り炬燵の中だった。この部屋もS乃ちゃんが予約してくれたものだ。ま、そんな付き合いで

毎年何度か飲んでいる。従って昼間はドヒマなのである。博多リバレインとキャナルシティ博多を結ぶ

川端通商店街をぶらぶらして櫛田神社。素晴らしい晴天で境内を歩いていると汗ばむほどであった。

昼 博多・川端通り 「バークレー」 ハンバーグほうれん草カレー 1120円

  

午後のおやつ 博多・リバレイン 「若竹」 コーヒーゼリー 680

   博多リバレイン

博多で辛くて旨いカレーを食べようと、「GARAM」というカレー専門店を調べて来たのだが、川端通商

店街に「ハンバーグとカレーの店」という文字を見つけたらもうすっかりその店に入る気になっている私

だった。つまりこの店に入れば、「すぐ食べられる」ってことで。「ハンバーグとカレーの店」の一番人気メ

ニューはハンカレー。ハンバーグカレーだ。やはりね。でも私はそれだけではイヤだ。寂しい。ハンカレ

ーにほうれん草プラスしてください!それなりの味だったが。午後のコーヒーゼリーは期待外れだった。

夜 博多 「博多ふじ本」2人で) お通し:鱈子大根と赤なまこ酢、胡麻鯖刺身、牡蠣フライ、春野菜の

     炊き合わせ、海老ハトシ(海老摺り身サンド揚げ)、海老と浅利の煮麺、生ビール 2杯、麦焼酎ロック 

     4杯 2人で2万3100円

  

  

  

S乃ちゃんとホテルロビーで待ち合わせ。去年の5月以来だ。え?仕事変わって、今はOLなの?なる

ほどねぇ。ま、それより飲みに行こう!S乃ちゃんが予約してくれた店は、ホテル隣の「博多ふじ本」だっ

た。ふーん、なかなか落ち着く店ね。カウンターに座ってメニューを眺める。海老ハトシ(長崎)って何だ

ろうとご主人に聞いてみると、元々は中華料理で「蝦多士」と書いてハトシ。長崎では「海老博多揚げ」

と言うのだそうだ。海老の摺り身をパンに挟んで整形し、一度蒸す。注文があったらさっと高温の油で

揚げる実に手間のかかる料理だそうだ。パンの耳までついて、それも美味しいの何の。隣の紳士に耳

を1本差し上げたら、お返しと焼酎1杯ご馳走になった。S乃ちゃんの天草の友人の話を聞いてついホ

ロリ。S乃ちゃんも凄い人だが、彼女のご主人も心の広い人でカンドーした。料理も美味しくまた来たい

店を教えて貰った。今ではお弁当を作って出勤するというS乃ちゃん。早起きするなら真っ直ぐ帰ろう。

                  _______________

3月 18日(火) 福岡も東京も晴れ 今日もポカポカ 関東は春1番吹く!

朝 ホテルオークラ福岡 「カメリア」 朝食ヴュッフェ 2600円

  

昼 浜松町 「PALATIN」 激辛コールマンカレー 1080円、Bセット(ミニサラダ、スープ、アイスコー

ヒー) 650

  

今日も、帰京日の「早く帰りたい病」を患って、早起きした。朝食ヴュッフェなんかシャワーを浴びて6時

半過ぎに行ってしまったもんねー。ヴュッフェ帰りロビーで段ボールを求め、帰りの荷物を半分にした。

福岡空港は中心地から近くてチョー便利だ。地下鉄で空港へ。予約を2時間早めたかったが、ギリギリ

のところで間に合わず。チェッ!仕方なく10時の羽田行きに変更した。浜松町の「PALATIN」で大好

物の激辛コールマンカレー。ふすまパンを持っていないから揚げ茄子と鶏唐揚げの具とルーだけ食べ

る。ご飯たべないとメチャンコ辛いわなぁ。辛党には自信を持ってお勧め。苦手な人には禁止ですよ!

夜 舟町 「無門」 (2人で) 前菜3点盛り、じゃこと水菜のサラダ 700円、揚げ立て熱々豆腐 650

円、黒豚豚炎鍋 1800円×2、おじや、生ビール 2杯、麦焼酎 @5400円

  

  

  

夕方、由布院の亀の井別荘「鍵屋」から段ボールが届く。私が送ったものだ。柚子胡椒を10ヶも買った

から当然クール便だ。これとこれはあの会に集まった人にプレゼントする分、これはあそこに持っていく

分、これはあの店に頼まれた分・・・。昼も辛いモノだったから夜もそうしちゃおうかな。夜の辛いモノとい

えば「ぶーひー」豚炎鍋だ。オジョーを誘った。共に牡蠣フライ好きでもあるので、そろそろ終わりそうな

名残り牡蠣フライと行こうじゃないかと。ところが。「先ほどのお客さん分で売り切れました!」とサービ

スのお姐さんがニコニコ顔で言うではないか。2人とも「ガックシ」である。気を取り直して豚炎鍋行くか。

クレソンが消えた代わりにレタスと木耳が増えたね。鍋後の雑炊は女将が「愛情付き」で作ってくれた。

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3月 19日(水) 晴れ

朝 無し

昼 荒木町 「アンシャンテ」 ハンバーグランチ(レンズ豆とチャウダースープ、いろいろ根野菜、ハン

バーグ、ライスかパン、デザート、コーヒー) 1000円、持参のふすまパン

  

  

近所の医者に血液検査と薬を貰いに行く。血圧を測って貰うと、高い方が160!遊び過ぎで疲れてい

るんだろうね、きっと。数日前からの顔面神経痛も疲れから?足攣り用の「ツムラ68」飲めばいいのか

ぁ。この医院に来ると、「アンシャンテ」のランチ食べたい!」という気持になる。ま、ここのランチはどれ

も美味しいし素晴らしいコストパーだから、何時だって食べたいんだけどね。悩んだ末に今日もハンバ

ーグ。旨い!こちらの息子さんは長く留学されていたが、英国から友人4人も来日される由。大変だ!

夜 舟町 「おちあい」 お任せ( 醤油豆、玉こんにゃく、刺身盛り合わせ、銀杏揚げ、和風しゅうまい、

某名店のメンチカツとイカ天、名物芋なべ、〆うどん)、ビール小、麦焼酎 @4500円

  

  

夕食は「おちあい」で。今日は静かな日だそうで、私以外に客は4人しかいなかった。まぁこんな日もあ

るわね。この店で気に入っていること(何度食べても飽きない料理とかコストパー抜群とか、家からチョ

ー近いとか)は多いが、こんばんわー!と挨拶すれば、何も言わなくても良いってことがある。座っただ

けで、おしぼり、ビールの小瓶、続いて麦焼酎水割りセット、お任せの料理が出て来て。それだけ長く来

ているということと、いつも同じものを飲む保守的な人間ってことですわぁ。話す必要はないけど、ご主

人とはよくお喋りしますですよ。某名店のメンチカツがうんまい!やがて静かだった店に、どんどん客が

入って来て、私が帰る頃には12人もの客が来たのである。やっぱり私は「客寄せ豚」か「招き豚」かな。

                  ________________

3月 20日(木) 雨 寒の戻り    サリン事件から今日で19年!

朝 無し

昼 家食 麻婆豆腐、京都「はふう」のカレー波風とふすまパン、「タニタ食堂」の味噌汁、ヨーグルト

  

先々週京都「はふう」で買って来た(実際は送って貰った)肉カレーペースト。辛さレギュラーが「波風」、

激辛が「神風」で焼いたパンに塗って食べても旨い!辛いモノ好きだから、これに麻婆豆腐の昼食。歌

舞伎座夜の部。出し物は、「加賀鳶」、「勧進帳」、「日本振袖始」の3本。「加賀鳶」は序幕「本郷通町木

戸前の場」のイナセな雰囲気からガラっと違う筋書きの話に進んで行ってしまって、毎回「アチャッ」って感

じになる。梅吉と道玄二役は幸四郎、女按摩お兼は秀太郎、松蔵は梅玉。2ツ目は「勧進帳」。吉右衛

門の弁慶、菊五郎の富樫、義経藤十郎。これまで何度「勧進帳」を観たかわからないが、今日の芝居

ほど感動したことは無い。「勧進帳」を観ながら自然に涙が流れていた。いや〜良い芝居観せて貰っ

た!「日本振袖始」は八奇大蛇(やまたのおろち)退治話で、玉三郎、勘九郎、米吉の舞踊劇であった。

遅い夜 銀座 「麹也」 小松菜ときのこの煮浸し、中トロ刺身とおぼろ白魚 900円、鰯の梅煮 500

円、白魚玉子とじ 900円、キャベツさっぱり漬け 300円、蕎麦味噌 500円、鮭の粕汁 500

円、手打ち十割蕎麦 800円、(おみや:手打ち蕎麦2人前)、ビール、麦焼酎「唐変木」 3合 

@1万円

  

  

  

一人で歌舞伎座の夜の部を観た後は、劇場裏手にある蕎麦と日本酒が売りの「麹也」に行くことが多

い。気の効いた酒肴の小料理と品揃えの良い日本酒、〆は手打ちの十割蕎麦という粋な店だ。よって

酒好き(私は今は焼酎だけど)、蕎麦好き、そして芝居好きの客が集まる。今夜も吉右衛門と菊五郎の

「勧進帳」最高だったねぇと女将と絶賛し合った。鮭の粕汁が旨い!蕎麦2人前オミヤにして下さい!

                    _______________

3月 21日(金・春分の日祝日) 晴れ   北海道・東北で記録的な大雪と強風!

朝 無し

昼 家食 ビーフパストロミと京都「はふう」の肉カレーペーストのふすまドッグ、トマトスープ

早く目が覚めたが、何となく「お疲れモード」のような気がして無理やり寝ていることにした。まぁ、私もロ

ボコップ婆さんじゃないんだから、ぼんやりゴロゴロする時間も必要だしね。パクパク日記2月4週を作

成し終わりアップした。ようやくキリバスから帰国したところだ。ってことは未だ3月2日ってことだわね。

夜 荒木町 「やくみや」 お通し:五目ひじき煮、ポテトサラダ 500円、新たまねぎスライスポン酢 

500円、生ソーセージ西京焼 600円、出汁煮豆腐 600円、ワケギとウドのぬた 500円、春の

山菜天ぷら1000円と銀座「麹也」の手打ち十割蕎麦、(おみや:ポテトサラダと自家製ママレー

ド)、生ビール 2杯、ミグ焼酎 2合 @8300円

  

  

  

大相撲春場所が面白い。昨日琴欧州は引退してしまったが、13日目の今日は大いに盛り上がった。

大関対決は今場所綱取りがかかる鶴竜とそれに失敗した稀勢里。鶴竜の勝ち!珍しく調子の良い横

綱・日馬富士に挑んだ関脇・豪栄道は見事白星。そして怪我だらけの大関・琴奨菊は全身全霊で取り

組んで白鵬を負かした!エライぞ!今場所はあと2日。楽しみだなぁ。夕食は、昨日貰って来た「麹也」

の蕎麦を盛りと種モノにして食べようと思っていた。しかし、うっかり買い物にも行かずに夜になってしま

い、あたふた。こうなればどこかの店に持ち込んで茹でて貰おう。「やくみや」に交渉。「OK」。調理担当

のサワさんに「十割蕎麦の茹で方」を読んで貰った。〆の頃に春の山菜天ぷらを揚げて貰って、茹で立

ての蕎麦!ドリンク担当のアサコさんと3人でツルツル!アサコさん「この蕎麦屋に行きたい!」って。

                     _____________

3月 22日(土) 快晴!

朝 家食 「やくみや」ポテサラと京都「はふう」のカレー波風オープンサンド、オニオンスープ

昼とおやつ 歌舞伎座座席にて 「やくみや」ポテサラパストラミふすまドッグ、小豆小倉アイス 200

    もなかアイスなんか食べたの誰!

一昨日に続いて大歌舞伎昼の部。昼の部は出し物が4つ。「壽曽我対面」、「身替座禅」、「封印切」、

「二人藤娘」。「壽曽我対面」の工藤祐経に梅玉、曽我十郎に孝太郎、五郎に橋之助。新春に演じられ

る演目だが、歌舞伎座新開場一周年を祝ってだそうだ。今日のお目当ては「身替座禅」。山蔭右京に

菊五郎、奥方玉の井に吉右衛門、太郎冠者は又五郎、侍女千枝は壱太郎、侍女小枝に右近と、これ

以上無い贅沢な配役。「家の芸」だけに浮気を思い出す菊五郎は艶っぽく愛嬌たっぷり。対して夫を愛

する余りに鬼の形相となる吉右衛門の奥方玉の井に笑いが止まらない。今や縁戚関係となった当代

「菊・吉」のこの芝居も、夜の「勧進帳」も素晴らしい!!オール関西役者で揃えた近松門左衛門の上

方世話物「封印切」。忠兵衛の藤十郎と息子翫雀の八右衛門のやり取りはうんざりするほどクドクって

ね。好き嫌いは別として藤十郎は巧い!最後の「二人藤娘」は玉三郎と七之助はただただ美しかった。

夜 四谷3丁目 「鮨処 のがみ」 お通し:帆立の稚貝煮、根室の大きな帆立貝(刺身・ヒモ・ヒモ七味

醤油炙り・ヒモ炙り海苔巻き) 1470円、佐島のスミイカ活〆 940円、青森のあいなめ昆布〆 

1260円、ヒラマサの塩焼き、卵焼き、握り:煮はまぐり、穴きゅう巻(半分)、納豆巻(半分)、生ビー

ル2杯、麦焼酎ボトル @1万1250円

  

  

  

    穴きゅう巻も半分食べました・・

夜は「鮨処 のがみ」に行った。満席だった。昨日3月末には珍しい1m以上の大雪が降ったという根室

から大きな帆立貝が入っていた。そんな雪の中の漁はタイヘンだったろうにね。漁師さん、お疲れ様!

頂きます!これだけ大きいと食べ甲斐がある。先ずは身の刺身、ヒモの刺身。残ったヒモは醤油に絡

めて炙ったもの、それに七味を振ったもの、さらに海苔で巻いたものと5種類の料理となって供された。

チョーお得である。今日はお通しが、帆立の稚貝煮だったし、いつも悩み抜いて1貫だけ注文する握り

も煮蛤にしたしで、「貝類ナイト」のようであった。巻物もハーフサイズの注文受けてくれるから嬉しい。

                     _____________

3月 23日(日) 晴れ

朝 無し

昼 家食 「やくみや」ポテサラパストラミふすまバーガー、「タニタ食堂」のきんぴら味噌汁

午後のおやつ 小金井次兄宅 麩まんじゅう、お茶

  

    

         ボーダーコリーのベルは2013年10月26日生まれで5ヶ月のヤンチャ娘。ベルはフランス語で「美しい!」。

夜 小金井次兄宅 「ケーニッヒ」のハム各種、「鍵屋」の柚子胡椒、ザワークラフト、野菜サラダ、コー

ンクリームスープ、チキンのバルサミコソース、バゲット、フルーツ、「金麦」、赤ワイン、ウィスキー

  

  

  

次兄宅に子犬が来たのは昨年の大晦日。犬族で一番頭が良いとされるボーダーコリーの牝犬で、お

祖母ちゃんは何とチャンピオン犬なのだそうだ。可愛い子犬のうちに撮影に来て!と兄に頼まれていた

のだが、旅などの日程ビッシリでなかなか半日が取れない。で、今日になってしまった。「心は未だ赤ち

ゃんだけど、カラダはもう10kg超えちゃったよ」だそうだ。出かけようと思った時間の30分前、姪のカオ

ルが突然我が家に。お互いの顔見てビックリ!仙台から来た彼女は、私の旅のスケジュールをカン違

いしたらしい。それじゃ一緒に小金井に行こう。カオルは次兄の長女だから、小金井が実家なのだ。中

央線武蔵小金井から歩いて15分。家の中に入るなり、ベルらしい鳴き声が凄いぞ。まぁ次兄から電話

で様子は聞いていたが、ベルお嬢様のエネルギーは凄まじい。一時も静かにしていない。嬉しくて、飛

び上がって、嬉しくて、吼えて、嬉しくて、ジャレて・・・。こんなスピード感ある犬を撮影するのは容易な

こっちゃない。ピントがあったと思った瞬間レンズから姿を消す。よし!とシャッターを押した途端横を向

く・・・50点で何とかピントがあったのは4,5点。これだって大きく引き伸ばせばブレているに違いない。

昔ニュージーランドの農場に行った時、難しい命令を笛で聞き分けて羊達を見事に追ったり、囲い込ん

だりしているボーダーコリー犬を見たことがある。ベルも訓練すればそんな役割だって出来るってことだ

よね。飛び上がって喜んでいるお嬢様を見るとそんな姿なかなか想像出来ないけど。でも可愛いぞ!

夕食は兄嫁のH江さんの手料理をご馳走になった。カオルもいるから賑やかで美味しい夕食となった。

                 _____________

【今週の振り返り】

悲願の「日本人横綱」復帰で盛り上がりかけたのに、稀勢里のまさかの負け越しというヘナクチャぶり

でガツカリさせられた1月初場所。あぁ・・・って感じ。2ヶ月後の3月春場所は、稀勢里は一転カド番とな

ったが、先場所14勝を上げた鶴竜にとっては「綱とり場所」となった。新しい横綱は楽しみだけど、3横

綱全員モンゴル人なのかぁって感じもしないでは無い。でもまぁ、鶴竜ガンバッテ!と始まった春場所で

あった。

高見盛、小錦、曙、武蔵丸などハワイ勢ばかりだった外国勢に、「技のデパート・モンゴル支店」と異名

をとった旭鷲山がモンゴル出身力士の活躍を強力にイメージづけたが、朝青龍、白鵬、日馬富士と

次々と超実力力士を輩出して「モンゴル人大相撲全盛時代」が暫く続いている。「日本人横綱も!」とい

う期待はすれど、先場所のような稀勢里7勝8敗に大きなそして深い溜息をつく羽目となる。もう日本人

横綱なんてムリちゃうかなぁと思い始めた頃、遠藤という新星が現われて俄然騒がしくなる。日大相撲

部時代の学生横綱で、幕下付出入門が承認されて初土俵を踏んだのは、何と1年前の3月場所。入門

して3場所目の新十両では14勝1敗で優勝して、僅か1場所で十両を駆け抜けた。新入幕して3場所

目の1月初場所で敢闘賞を獲得して前頭筆頭となった遠藤から目が離せないのだ。

その遠藤は初日から横綱大関上位陣に総当り。初日は綱取りの大関鶴竜を追い込みながら最後叩き

込みで負け。土俵に落ちた時額が切れて流血の奮闘ぶりだった。以後、横綱日馬富士、白鵬、大関琴

奨菊に負けて4連敗。初日に切れた傷がその都度破れて血が流れて、観客の歓声はいや増すのだっ

た。来場者アンケートで決めている「敢闘精神あふれる力士」に5日も1位に選ばれているし、平幕でい

ながら懸賞金も群を抜いて多い大人気者遠藤だ。彼なら「日本人横綱」になれるか。石川県出身の横

綱輪島に続け!今場所は6勝9敗で負け越したけどね。

昨年秋引退したエストニア出身の把瑠都に続き、今場所12日目にブルガリア出身の琴欧州が引退し

た。モンゴル以外ではグルジアやブラジル出身の力士もいるが、初のアフリカ大陸エジプト出身という

ことで注目を浴びているのが大砂嵐。今年正月のライスボウルにも応援に来てくれたよね。その大砂

嵐が初日から7戦全勝と素晴らしい活躍で大注目を浴びたが、その後がイケナイ。5敗した後1不戦敗

1休と7つ黒星となって勝ち越しも危ぶまれることになるなんてねぇ。千秋楽に豊響に勝ってようやく勝

ち越した。やれやれ。

弟の千代鳳21歳が9勝6敗で活躍すれば、ちょっと遅れて入幕して来た兄ちゃんの千代丸22歳も8勝

7敗で勝ち越し。九重部屋の新鋭は鹿児島出身の若き兄弟である。若いモンが頑張れば、ベテランだ

って負けちゃいない。幕内最高齢の39歳旭天鵬は9勝6敗、35歳の安美錦もケガだらけのカラダなが

ら8勝7敗で勝ち越した。彼らが若いうちから、私は密かに(何でこっそりなんだかね)2人を応援してい

たから嬉しいぞ。

磐石な強さの白鵬は12日目まで負け無しの12連勝。珍しく好調の日馬富士も11連勝していたが、12

日目、1敗したものの綱取りかかる気迫の鶴竜に送り出しで敗れた。全勝の白鵬、1敗の日馬富士と鶴

竜。白鵬有利といえ、さて優勝の行方は!!!13日目。鶴竜は稀勢里を破って1敗!日馬富士は豪

栄道に負けて2敗、白鵬は満身創痍の琴奨菊の精魂込めた力闘に寄り倒されて1敗となった。キャ

ー!面白い!優勝はどうなんの!14日目はこの3人の直接対決もあるぞ。白鵬に鶴竜が挑んで鶴竜

が寄り切った!星は逆転して白鵬2敗、鶴竜1敗。そして昨日白鵬を破った大関琴奨菊が日馬富士ま

で破ってしまった。日馬富士3敗となって優勝戦線から後退。そして千秋楽。鶴竜は琴奨菊に勝てば優

勝し、横綱がグンと実現みを帯びる。綱と意地の闘いだ。結果は鶴竜が寄りきりで勝ち。綱取りが目の

前に来た。もうどうでも良くなってしまった横綱対決は日馬富士が白鵬に勝って共に3敗となった。

野球賭博問題で大揺れに揺れているうちに、八百長疑惑だのヤクブツ疑惑だの暴力団関係との付き

合いなど数々の問題で落ちるところまで落ちた相撲協会。タイヘンな信用失墜だった。NHKまで匙を

投げて2010年の名古屋場所の中継を止めてしまう事態で、相撲ファンは大いに落胆させられた。人気

もガタ落ちで空席が目立つ寂しい場所が続いたものだ。あれから数年。今場所のような熱戦が連日続

けば、また大相撲にも人気が戻って来る。そう願いたい。

初めて優勝した鶴竜は326日に行われた横綱審議会で第71代横綱に昇進することが決定された。

え?今週日曜日は23日ですけど・・・。そんな細かいことはどうでもよろしい!新しい横綱誕生はメデタ

イけど、鶴竜はモンゴルの人なんだよね。3人ともモンゴル人・・・。千秋楽で稀勢里に勝った豪栄道も

123敗だったから、次の場所の成績次第で大関が視野に入って来た。もう関脇12場所もやっている

のだから、そろそろ大関になって貰わないと。そしてザンバラ髪の遠藤も大銀杏が結える頃には、豪栄

道に続いて大関、横綱となって貰いたいものだ。応援しているよ!

 

次兄宅に子犬が来た。兄宅では5代目の犬だが、牝犬は初めて。13歳のニケが一昨年亡くなり、続い

て昨年はやはり13歳(たぶん)のムクが旅立った。それまで犬2匹、猫2匹の散歩や足洗いや餌やり

など丁寧に面倒を見ていた次兄の心にはポッカリと大きな穴が空いたようだった。それなら荒木町辺り

に夜誘おうか、なんて思っていたら、ひょんなことからチャンピオン犬血統書付きの、しかもムッチャ頭

いいボーダーコリーの子犬が大晦日に来ることになった。頭のイイお嬢さまは、またトンデモナイお転

婆娘。以来、次兄宅は朝から晩まで大騒ぎ。次兄は睡眠不足になるほどベルの世話に明け暮れてい

るらしい。フランス語で「美しい」ベルちゃん、目がキラキラしていて素直で可愛いんだ。

次兄から来た葉書には「休暇は終わりました」とあった。                

   アタシ、ミーちゃん。あまりお世話かけてニャイよ

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      ちょっこし海外に行って参ります。花とか絵とか・・・。

次回更新は 4月 20日頃でしょうか。季節の変わり目、ご自愛下さいますよう。