パクパク日記14年5月4週

            マヨルカ島をもうちょっと楽しんでからバルセロナ経由で帰国

  ポルトデソーイェル   フォルナルッチ村

5月 19日(月) スペイン・マヨルカ島は晴れ      1ユーロ=約145円

朝 スペイン・マヨルカ島パルマ・デル・マヨルカ 「グラン・メリア・ヴィクトリア」 朝食ヴュッフェ

    

先週からスペインバレアレス諸島に来ている。先ずはメノルカ島に3泊し、一昨日フェリーでマヨルカ島

にやって来た。それまで毎日快晴続きだったのに、昨日は小雨まじりの曇天。ちょっとガッカリだったが、

今朝はピーカンの晴れ。リゾート地マヨルカ島にはやっぱり真っ青な空と海、そして太陽がよく似合う。

  

       開業100年以上を誇るソーイェル鉄道        レトロ感溢れる木造の客車        オリーブ畑の向こうは高い山々

  

     島の最高峰の麓にある街ソーイェル     ソーイェルからは路面電車に乗って     ポルトデソーイェルのヨットハーバー   

1912年に開業し1927年電化されたソーイェル鉄道に乗って島の北側のポルトデソーイェルの町に

行く。ソーイェル鉄道の客車は木造で、かつては沿線のオリーブやオレンジなどを消費地のパルマ・デ

ル・マヨルカに運んだのだそうだ。そのオリーブやオレンジ、アーモンドの畑を見ながら進んで行くと最

初のトンネル。やたらトンネルがあるのだ。その数13!客車の絵画はミロの風景画だった。約1時間ガ

タピシ走ったところで写真ストップ。丘から見下ろすのはソーイェルの町だ。ソーイェル駅からは路面電

車に乗ってポルトデソーイェルの町へ。突然美しい海が見えて息をのむ。マヨルカ島の北海岸に面して

いる。真っ青な空と海。太陽の陽射しが強い。もうすぐ始まる夏のバカンス。大変な人出になるそうだ。

昼 マヨルカ島ポルトデソーイェル 「香港城」 (10人で) チキンヌードルスープ、ビーフマッシュル

     ーム、酢豚、野菜カレー炒めチキンとアーモンド炒め、鴨など、チャーハン、コーヒー @10ユーロ

    

         

今日のランチも自由食。昨日食べそこなった中華料理が頭に残っていて、添乗員のT内さんに「ここに

中華レストランないかしらね」と冗談半分に言っていたら、何と彼は見つけて来てくれましたよ。希望者

はゾロゾロと「香港城」へ。前菜にメインにチャーハンにお茶かフルーツついて10ユーロ!大勢いるか

らメインは何種類も頼んでいろいろ楽しむ。大勢で食べるっていいね。午後はスペインの最も美しい村

にも選ばれたことがあるフォルナルッチ村へ。人口700人位の斜面にある村だが、何とも美しい村だ。

                どこから見ても美しい大聖堂                        

夜 パルマ・デル・マヨルカ 「CLUB NAUTICO PORTIXOL」 サラダ仔豚のマヨルカ風グリル、

アーモンドアイスクリーム。ビール 3ユーロ×2杯、白ワイン 3ユーロ、赤ワイン 2ユーロ

 夜の大聖堂も美しい!

メノルカ島では届かなかったメールだが、マヨルカ島はOK.。2通届いたうちオジョーからは、真央ちゃ

んが1年間休養宣言したというニュースが。引退濃厚だったので、休養でも良かったか。マヨルカ島最

後の夕食。午後8時過ぎバスで一昨日ランチしたヨットハーバー近くのレストランへ。これだけでお腹い

っぱいになりそうなサラダの後は、チョイスメニューで魚か肉。肉派の私は仔豚のマヨルカ風グリル。北

京ダッグばりに皮はパリパリで中はしっとり。と言いたいが、骨がいっぱいあってね、食べにくくってね。

旅の後半ともなると皆さん口が軽くなる。えっ、あなた未だ独身?え?もう80代ですか?夜の大聖堂。

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5月 20日(火) マヨルカ島は曇り バルセロナは曇りのち雨

朝 パルマ・デル・マヨルカ 「グラン・メリア・ヴィクトリア」 朝食ヴュッフェ

昼 スペイン・バルセロナ 「LA FITORA」 グリーンサラダ、コカ、ムール貝の漁師風、魚のスープ、

シーフードパエリア、アイスクリーム、カフェコンレチェ(旅行会社のサービス)、白ワイン5杯

  

  

6時前に起きてチェックアウト準備。朝一で朝食に行くのはいつものことだが、今日は出発が早いから

皆さんも早いおでましだ。8時半チェックアウトしてロビーで待つも迎えのバスが来ない。待てどくれせど

来ない。何と40分も遅刻して来たバスのドライバーは煙草吹かしながらどこ吹く風だ。添乗員のT内さ

んは責任取って(彼には関係ないのにね)「いろいろこのお詫びは致します」って。行きと同じブエリング

航空でバルセロナへ。あまりお天気はよく無い。ランチを摂るべく空港からオリンピック地区のレストラ

ンへ移動。荒れた海を見ながら、海の幸のコースをいろいろ頂く。これまで何度も出て来たムール貝だ

が、これ以上無いって位の小さな貝で皆で呆れ果てた。でもスープは美味しいからパンピザのコカをス

ープに吸わせて食べた。パエリアいまいち。マヨルカ島のイカスミパエリアが一番美味しかったかなぁ。

昼間は決してアルコールは飲まない主義でこれまで貫いて来たのだが、勧められるまま5杯も飲んだ。

夜 バルセロナ 「FLO BRASSERIE」 エスケシャーダ(タラとトマトのトースト)、コカ、サーモンのマ

リネとアボガド、ハモンイベリコ、ミニコロッケ、萎靡とモッツァレラチーズの串焼き、ビーフテンダロ

ンステーキ、クリュームウブリュレ、ビール、白ワイン、赤ワイン 8杯(旅行会社サービス)

  

  

  

バルセロナは3回目だ。希望者はT内さんとサクラダファミリアに行くことになったが、私は1年半前行

ったからいいや。あの時久し振りにサクラダファミリアに行ってみたら、資金が潤沢になったらしく工事

が急速に進んでいることにびっくり動顚したのだった。30年前は、あと200年かかるかと言われていた

のにこの分ではガウディ没後100年の2026年には完成するのではないか、なんて話だった。夕食は

雨の中を歩いて15分ほどの「FLO BRASSERIE」で。かなり格式の高い店のようだ。何種類ものピ

ンチョス料理が出た後は、今夜もメインはチョイスメニューで、私はいつものように肉、ビーフテンダロン

ステーキをお願いした。これが硬くってね。噛み切れなくてね。お酒は飲み放題になってゴキゲンだよ。

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5月 21日(水) バルセロナは小雨  フィンランド・ヘルシンキも小雨

朝 バルセロナ シルケン・グラン・ホテル・ハバナ 朝食ヴュッフェ

  

昨夜はレストランの帰路4人でタクシーでホテルに帰った。2分で帰った。今朝は5時起床。ウェイクアッ

プコールをしてくれたT内さんの話ではヘルシンキからの便希望通りA席の座席を取れたとのことだっ

た。ヤッホー!7時オープンのレストランを早めに開けて貰い朝食。7時45分にはチェックアウト出発。

昼 フィンエア バルセロナ=ヘルシンキ ビジネスクラス機内食

夜 フィンエア ヘルシンキ=成田  ビジネスクラス機内食

  

バルセロナからヘルシンキまでの便には中国人の客がたくさん乗っていた。どこに行っても会う彼らだ

が、メノルカ島とマヨルカ島にでは一人も会わなかった。10時15分離陸して4時間弱のフライト。時差

+1時間で午後3時過ぎヘルシンキに到着した。北欧らしいお土産をいくつか買ってからイミグレ手続

き。ICパスポート保持者は、自動イミグレ手続きが出来る。写真撮影に苦労したが、何とかクリアした。

フィンエアのビジネスラウンジは大混雑で入るのもためらわれる程であった。5時15分発の成田行き。

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5月 22日(木) 東京は晴れ 午前と午後と夕方激しい雷雨

朝 フィンエア ヘルシンキ=成田  ビジネスクラス機内食

フィンエアビジネス席2−Aは快適であった。奇数列が2席あるスペースに1人で座るのだから快適に

決まっている。しかし夕食にトナカイの肉のコロッケはちょっとなぁ、きついなぁ。2紙の日本新聞、3種

類日本週刊誌を読み、1、2時間ウトウトしているうちに成田に到着してしまった。フライト時間9時間。

遅い昼 四谷三丁目 「アンテンドー」 あっぱれカレーパン 191円、コーヒー 260円

   どこがあっぱれ?

朝9時前成田着。皆さんお世話になりましたぁ!またどこかでお会いしましょうね。こんな時間にも関わ

らず、タクシーは順調に進んで1時間で帰宅できた。自宅前で空が真っ暗になったが何とか間に合う。

夜 荒木町 「やくみや」 お通し:新たまねぎ胡桃、ゴーヤポン酢 500円、トマト麹和え 500円、ポテ

         トサラダ 500円(オミヤもね)、ピータン冷奴 600円、スナップエンドウ茗荷椎茸白和え 600円、

         海老と空豆和風麻婆豆腐 900円、白海老かき揚げ、煮麺 600円、生ビール×2杯、麦焼酎

         「知心剣」 2合 @8800円

  

  

  

午前中、午後と降った激しい雷雨は何と夜になっても降った。計算してみると4時間おきに雷雨が3回

降ったということである。帰宅直後の午前中など、23階のガラス窓に打ち付ける音が異常なので見て

みると、何とヒョウ!5月にヒョウが降るなんてあるのだね。夕食はお土産にトリュフ塩を持って「やくみ

や」に行った。この店では野菜をたくさん摂れるし家庭的な優しい味付けが重宝する貴重な店である。

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5月 23日(金) 晴れ

朝 家食 卵サンドトースト、納豆、「タニタ食堂」の味噌汁、バナナ、ヨーグルト

  

昼 代々木 「火の国」 小ちゃんぽん 730円、野菜倍盛り+170

午後のお茶 四谷 「ドトール」 アイスコーヒー 220円

  

最近は月に1回ペースになってしまった代々木の整体。膝に置き針をして貰った。小ちゃんぽん好き。

「火の国」の小ちゃんぽんは3月まで680円だった。野菜倍盛りは+150円。3%分乗せるなら小ちゃん

ぽんは700円が妥当だし、野菜倍盛りは154円だから160円が妥当。なのに、ナゼ730円で170円

なのか!「ドトール」もそうだ。3%上げるだけなら、200円のアイスコーヒーは5.7円では何だから大サ

ービスして210円なら許せるがナゼ220円になるのだろうか。便乗値上げもイーカゲンにしておくれ!

帰路は珍しく四谷駅に戻りみどりの窓口で京都行きの新幹線切符を買った。3割安くする買うためだ。

夜−1 四谷3丁目 「鮨処 のがみ」 (2人で) お通し:御前崎の生シラス、勝浦の初カツオ 1290

円、銚子の生トリ貝 1080円、佐島のスミイカ、小ハマグリのお椀 650円、焼き立て卵焼き、真

鯛の酒盗 650円、握り:岩手の牛乳瓶入りムラサキ雲丹 1730円、生トリ貝 650円、中落ち

鉄火巻(半分)、生ビール 2杯、麦焼酎ボトル @2人で2万5400円

  

  

  

午後5時50分マンションのロビーで次兄と待ち合わせ。「鮨処のがみ」に行く。次兄は大晦日に突然チ

ャンピオン犬血統書付きのボーダーコリーの子犬ベルがやって来て、以来朝から夜遅くまで世話に明

け暮れている。長女を育てた時より何倍もタイヘン!とかなりの育児疲れのご様子だ。まぁ今夜は鮨で

もつまんで、こぴっと休んでくりょう、ってことである。話題はトーゼン、ベルのこと。私がベルの写真を

撮りに行ったのは3月23日で5ヶ月のやんちゃ盛りだったが、ちょうど2ヶ月経った今は随分落ち着い

たらしい。そうかぁ、それならまた撮影に行くかな。今日はとり貝がことの他美味しくてつまみも握りも。

夜―2 舟町 「Twenty Grand」 山崎ロック 2杯

  

次兄は「Twenty Grand」が大好き。ということで2軒目は舟町に戻った。この空間が何とも心地良い。

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5月 24日(土) 晴れ

朝 家食 「やくみや」ポテサラふすまドッグ、オニオンスープ、ヨーグルト

  

遅い昼 荒木町 「イパネマ」 カレーランチ(サラダ、ドリンク付き) 800

  

近所の西洋医者に行った。薬貰いに行ったのだが、一応聴診器も当てられるし、血圧も測られる。今日

の血圧は正常だった。「てっ!」(山梨弁の驚き語)最近何をもって「正常」というのかこぴっとわからなく

なったずら。それまで〇〇が正常と言っていたのに、ある時から3割減くらいのの数値が正常に変わっ

た、なんて言われて慌てふためいたこともあれば、最近のように「もっと高くてもOK」なんてね。降圧剤

は飲み始めたらずっと続ける必要があるそうだから、160と90でも頑として「飲まん!」と言い続けて

良かったよ。医院に行く途中で「昼カレー」の看板文字が昼過ぎ消えず。もう一度同じ道を通って、初め

ての店でカレーを食べた。このカレーでも800円?私の作る「夢子カレー」なら倍は取れるだろうか。

夜 銀座 「Tutto Tl Mare」 アッサジーニ(5皿の小皿料理) 2700円、生ウニのスパゲティ 1944

円、カールスバーグ生ビール 750円×2杯、赤ワイン 950円×2杯 @8344

  

  

S友系建設会社リフォーム部門の人が来宅。ちょっと前からリビングのカーテンレールが下がってしま

って困っていたのだ。ついでに洗面所の棚やトイレの手洗い蛇口など不具合部分を全部直して貰うこと

に。寸法測ったり、写真撮ったりされてから返られた。歌舞伎座に急ぐ。5月團菊祭のチケットは4月8

日の売り出しに買い忘れてそのままアメリカに行ってしまった。たまには行くのヤメヨウと思ってはみた

のだが、帰国後8列目の席が取れたので夜の部だけ行くことにしたのだ。夜の部は「矢の根」、「極付 

幡随長兵衛」、「春興鏡獅子」の3本。「矢の根」の曽我五郎は松緑。祖父、父と三代に腸って演じて来

た役だ。馬士畑右衛門は、この度幹部に昇進した橘太郎。橘太郎さんとは酒場でお会いしてお話した

ことがある。おめでとうございます!「極付 幡随長兵衛」の幡随長兵衛は海老蔵。未だ青臭い長兵衛

を水野十郎左衛門の菊五郎や長兵衛女房の時蔵などベテランが支える。「春興鏡獅子」の小姓弥生と

獅子の精は菊之助。いろんな人の「春興鏡獅子」を観て来たが、亡き勘三郎(18世)が得意だったなぁ

と思い出した。そう言えば、今年の團菊祭は市川團十郎一年祭りでもあった。芝居がはねた後はいつ

だったかA先生夫妻と3人で行った「Tutto Tl Mare」へ。隣のご夫婦奥さんの誕生日のようだった。

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5月 25日(日) 曇り 暑い 白鵬五月場所29回目優勝  なでしこジャパンアジア大会初優勝!

朝 無し

昼 曙橋 「Coco壱番屋」 ヤサイサラダ 185円、パリパリチキンカレー721円、ライス100g51円、

3辛+63円、野菜 +206円、アイスコーヒー +103円=1227

    昨日のランチもカレーだった?

曙橋にあるプラズマ治療院に行く。最近内臓系は問題無いとのことでホッとしているが、リンパの流れ

が悪いのは相変らずだ。ランチは今日もカレーだ。ココイチのライス量普通なら300g。小盛りで200g

ハーフサイズでも150g。私には多過ぎる。で、「値段は一緒でいいから100gにして」と言うのさ。それ

でも残すけどね。それでも太るってどないなってんねん!答え→トッピングが多過ぎるやろ!ギクッ。

夜 舟町 「山灯」 山灯コース(前菜5種盛り、うすい豆真丈と青さのお椀、マナカツオ・カンパチ・蛸の

お造り、鯛のこごみ菜花焼、炙りほっき貝と帆立黄味酢かけ、春キャベツと鴨の鳴門煮、貝柱とこ

しあぶらの桜井麺、酒粕と西京味噌アイス)、生ビール 2杯、麦焼酎ボトル @9890円

  

  

  

5月1週のパクパクを作成し終わってアップした。スペインから帰って来てすぐクック諸島の旅を書くって

ヘンだけどいつもこんななんだよね。夜は山灯で山灯コース。安くてボリュームたっぷりでお得である。

帰宅してからなでしこジャパンのアジアカップ決勝戦を見る。書斎のパソコン脇のテレビで。52週の

パクパク日記の写真貼り付けながらだけど。準決勝で中国をやっつけて後の決勝である。相手は前回

王者(らしい)のオーストラリア。女子ワールドカップ優勝、オリンピック銀メダルのなでしこだが、未だア

ジアカップでの優勝は無い。勝った!嬉しい!それに比べると白鵬の優勝は慣れ過ぎちゃったかなぁ。

                  _____________

【今週の振り返り】

スペイン。時代、時代によって、実に多彩な顔を持つ国である。

8世紀始めに北アフリカからイスラム勢力のウマイア朝が侵入して来て、イベリア半島にあった西ゴート

王国は滅亡した。以来数百年に渡ってイベリア半島はイスラムの地となり、後ウマイア朝のカリフが住

むコルドバは当時西ヨーロッパの最大の都市であった。コルドバにある「円柱の森」のアーチ群で知ら

れるメスキータ(モスク)はその頃のイスラムの洗練された文化を示している。

キリスト勢力はその間、イベリア半島の北部で「今に見ていろ!再度キリスト教の世界に塗り換えてや

るかんな!覚えていろよ!」とイジイジと復讐の鬼と化していた。レコンキスタ(再征服運動)である。ジ

ワリジワリと失った土地を広げて来たキリスト勢力は、相手の分裂にも力を得る。そして1469年カステ

ィーリャ王国のイザベル女王とアラゴン王国のフェルナンド王が結婚することによって両国が統合され

レコンキスタは最終段階を迎えた。1492年最後に残ったグラナダが陥落し、これにて781年間に及

ぶイスラム支配が終わりを告げた。アルハンブラ宮殿は思い出になったってことね。

それからのスペインはムッチャ強かった。1516年ハプスブルク家のカール大公がスペイン王カルロス

1世として即位し、スペイン・ハプスブルク朝が始まる。カルロス1世は神聖ローマ皇帝カール5世として

も即位した。イベリア半島を再征服したスペインは海を越えて出かけて行き、アステカ文明、マヤ文明、

インカ文明などアメリカ大陸の文明を次々と滅ぼし、先住民を奴隷にして金、銀財宝を独り占めした。そ

の結果、スペイン帝国は、その最盛期には南アメリカ、中央アメリカの大半、メキシコ、北アメリカの南

部と西部、フィリピン、グアム、マリアナ諸島、北イタリアの一部、南イタリア、シチリア島、北アフリカの

幾つかの都市、フランスとドイツの一部、ベルギー、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガルを領有して

いたというのだから凄いじゃないか。カルロス1世と次のフェリペ1世の治世がスペインの最盛期で、当

時のスペインは「太陽の没することなき帝国」となったのである。16世紀、17世紀はスペイン黄金世紀

であった。

しかし、モノゴトは「糾(あざな)える縄の如し」ってことで、帝国は斜陽期を迎える。度重なる戦い、敗戦

と経済の壊滅、植民地の相次ぐ独立、内戦、そして内戦が終わったと思ったらフランコ独裁時代になっ

ちまった。カタルーニャやバスクの言語や文化の弾圧などフランコのファシズム体制は、世界から孤立

し、国際連合にも加入出来ない程だった。1975年フランコ総統の死後、1978年に憲法の制定によっ

てスペインはやっと民主化社会となったのである。1978年って、ついこの前じゃね?私はもう課長だっ

たぞ(笑)。とすると、1992年に開催されたバルセロナオリンピックって、民主化されてすぐだったんだ

ねぇ。バルセロナオリンピックと言えば、女子オリンピックでモンジュイックの丘での有森裕子とロシアの

エゴロワ(ロシア)の6`に及ぶ死闘を思い出すなぁ。

今のスペインの雇用状況は極めて心配だ。リーマンショック以来悪化した失業率は25%を越え、25歳

以下の若年層の失業率といえば、何と60%なのだ。これは先進諸国平均の3倍の数字だ。因みにワ

ースト2位のギリシャは40%、3位のアイルランドは30%ということだ。中南米やアフリカ諸国からの出

稼ぎ、移民などが若年層の雇用を奪っている。6割が失業していたら、若者達は荒れ狂っているか?

いや、そうでもない。失業保険が2年間支払われるし、親と同居していているから食べて行けるし、だい

たい人生で仕事はすべてなんてぜーんぜん考えていないしぃ。そりゃそうかもしれないけど、いつまで

もそうはできまい?まぁねぇ。

                  ま、そのうち働きたいニェ

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               * 旅の始まりは 5月 3週  をご覧ください。