パクパク日記14年6月3週

          季節の良いチェコで、毎晩美味しいビールをグビグビ飲んだのだった

     五弁の薔薇祭り 夜のフルボカー城

6月 16日(月) 晴れ

 アーモンド、ヨーグルト

遅い昼 荒木町 「宇な米」 うな重松(肝吸い付き) 3600

    たまらん旨さ!

朝一からアメフットパールボウル決勝戦のチケット送付の準備。私が応援に行けなくてもチームは感心

なことに着々と勝利を重ねて決勝進出を決めた。遺憾なことにその決勝戦までチェコに行っていて応援

に行けないのだ(涙)。その代わり、応援に行ってくれる皆さんにせっせとチケット送っているわけさ。品

薄高騰の煽りを受けて昨今まともな鰻を食べていない。あっ、去年人間ドッグ終了のご褒美に一度食

べたけどたいした鰻じゃなかった。その上ニッポンウナギ(だっけ?)が絶滅危惧種に指定され、益々食

べにくくなってしまいそう。以前昼によく行っていた「味里」は昼天ぷらになってしまった。うっかりしてい

たが、近所にもう1軒鰻屋があった。「宇な米」。思い切って3600円の松。旨い!ご飯も全部食べた!

遅い夜 舟町 「仙水」 お通し:鱧とおくらとじゅんさいの飲酢仕立て、赤イカ刺身 2400円、小地蛤の

酒蒸し 1500円、焼き水茄子 800円、茶豆 800円、稲庭うどん、生ビール 2本、麦焼酎ボトル 

@1万9130

随分前に申し込んだ9月上旬の海外の旅。時々電話で申し込み状況をチェックしていたのだが、どうも

伸びが鈍い。午後問い合わせると逆に減っていた。これでは成立する見込みは薄いと見切り、別のコ

ースに変更した。あぁ、これでアジアが減ってヨーロッパが増えちゃったな。夜は「仙水」に行く。お通し

の酢の物が素晴らしく美味。「飲酢」と描いて「すいず」と読みのだそうだ。未だ6月中旬なのに、もう茶

豆があった。普通の枝豆に較べて茶豆が出回るのはもっと遅いハズなのにね。この店も含めて、荒木

町では店のお手伝いをする女子大生が多い。いつの間にか就活相談に乗っている。昔取った杵柄?

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6月 17日(火) 晴れ

 アーモンド、ヨーグルト

昼 渋谷 「不二家レストラン」 ビクトリアハンバーグプレート 1285

     

午後のお茶 渋谷BUNKA村 「MAGOTS PARIS」 アイスコーヒー 700

    コクーン歌舞伎平場席

昨夜入念に今日の予定を立てた。「10時半に家を出て11時には開店した直後の渋谷「不二家レストラ

ン」に入る」。よしよし、予定通りだ。「早く出来上がる料理を注文して素早く食べる」。よしよし、予定通り

だ。「11時20分店を出て12時開演30分前にはシアターコクーンに到着する」。よしよし、予定通りだ。

今日は12時開演のコクーン歌舞伎「三人吉三」を観るのだ。あら?劇場の前に余り人がいない・・・ゲ

ゲッ!本日の開演時間午後1時半とな・・・大汗かいて歩いて来たのに・・・ガッカリ。あと2時間もある。

明後日チェコ出発で超多忙なのに、こんなところでムダな2時間・・・く、クッソー!自分がそそっかしい

からイケナイのだが、腹が立つ。自分に。茶を飲んで読書して時間を潰してようやく開演。かつてコクー

ン歌舞伎で大活躍した勘三郎もいなければ、叔父の橋之助もいない若者の「三人吉三」だ。和尚吉三

に勘九郎、お嬢吉三に七之助、お坊吉三に松也。新吾と鶴松、亀蔵以外は笹野高史や大森博史など

歌舞伎外の役者が加わっている。演出と美術は串田和美。伊藤ヨタロウが監督を務めたパーカッショ

ンの音楽が効果的だったし、ひびのこづえの衣装も良かった。大物がいない若者だけの「三人吉三」は

むしろ伸び伸びして江戸時代の不良少年の話って感じがリアル感を増していた。松也、鶴松頑張った。

夜―1 荒木町 「ちゃわんぶ」 お任せコース(鴨川の鯖鮨、シャコと汲み上げ湯葉の二杯酢、お造り:

カツオ・イサキ・シマアジ、冬瓜と焼き穴子の吸い物、長良川の若鮎塩焼きと利根川の鰻、茨城の

A5牝牛カツ サラダ菜添え イカリソースと共に、握り鮨:淡路島のスミイカ、車海老、鯛の20

       昆布〆、マグロのづけ、小薔薇、穴子、卵焼き、京都の揚げの止め椀、わらび餅)、生ビール 2杯、

       麦焼酎ロック @1万8800円

  

  

  

1時半開演の舞台がはねて、急いで帰宅すると、もう今夜の約束の時間になっていた。マンションのロ

ビーで待ち合わせたSイチローと、久し振りの「ちゃわんぶ」へ。荒木町界隈では食べログでずっと堂々

トップの高得点を上げている店だ。去年の私の誕生日以来。その折はお騒がせ致しまして申し訳あり

ませんでした。って、私が騒いだわけじゃないけど。女将さんは2人目のお子さんが生まれたばかりだ

そうだ。今年1月からO金さんという男性が入られていた。鴨川の鯖鮨で始まったコースは相変らずの

旨さ。お得意の牛カツが出た後、ご主人の武澤さん、「この後はお鮨の食事となりますので、交替しま

す」・・・。すると0金さんがカウンターに立って「6貫ほど握らせていただきます」・・・。久々に来た「ちゃ

わんぶ」は半分鮨屋に変身していた。「ご飯を食べないよう努力しているので握りは極小で」とお願いし

て小ぶりな握りを頂いた。鮨ネタもシャリもとても美味しい。しかし、新しい「ちゃわんぶ」は満腹過ぎる。

夜―2 舟町 「TWENTY GRAND バースベーレエーレ、「山崎」 ロック 2杯 @4000円

少食のSイチローと2人、満腹の腹をさすりながら「TWENTY GRAND」。あぁ、お腹いっぱいだぁ。

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6月 18日(水) 曇り 時々小雨がパラッ

 パリのフィナンシェ

昼 新宿 「Five F Dining ハンバーグと野菜のカレー焼きご飯 1680円、持参のふすまパン、コ

ーヒー 480円

  

昨夜は帰宅してからパソコンに向い、パクパク日記の作成に励んだ。午前2時までガンバってベッドに

入ったのだが目が冴えて眠れない。午前4時過ぎまでゴロゴロしていたが、ならば起きてパクパク日記

の続きをやろうか。ということで完全徹夜してしまったのだよ。それぐらいやれば、遅筆(パソコンでもそ

う言うのか?)の私でも日記は完成するわな。で、アップした。眠い目をこすって代々木の整体。汗取り

30分で曝睡するかと心配したが起きていた。エライ!ランチはカレー焼き飯つきのハンバーグだよん。

夜 荒木町 「よつやこくている」 野菜炒め 500円、ポテトサラダ 500円、冷奴 500円、ナポリタン

スパゲティ 750円、生ビール 500円、麦焼酎 @3510円

  

空港宅配のQLライナーは、羽田空港の場合都内でも2日前が最終集荷だなんて言う。同じ空港宅配

ABCは成田空港でも最終前日午後4時頃まで集荷受付してくれるというのに。そんなことで、旅行

会社からは無料宅配のチケットを貰っているのだが、前回のフランス旅と同じようにスーツケースは自

分で持って行くことにした。夜までかかってスーツケースを作り、軽い夕食(どこが軽いのだ!)を摂るた

め「よつやこくている」へ。野菜炒め、ポテトサラダ、冷奴を食べたところでやめようと思ったのだが、ちょ

っこし足りない。ピッツァかナポリタンか迷う。チョー濃いナポリタンにした。このクドサがタマランぞ!!  

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6月 19日(木) 東京は晴れ パリもチェコ・プラハも晴れ    1コルナKe=約6円

第1食 羽田空港ANAラウンジ きつねうどん、稲荷寿司

徹夜してしまった後なので起きられるか不安でオジョーにウェイクアップコールをお願いした。彼女にお

願いすると、何となく安心してちゃんと起きられるのである。頼まれる方はいい迷惑だよね、ゴメンね。

今朝も5時にパチリと目が醒めた。シャワーを浴びて髪を洗い、ゴミ捨て、水遣りして迎えのタクシー。

第2食 ANA羽田=パリ ビジネスクラス機内食 (洋食)、持参のふすまパン

第3食 ANA羽田=パリ ビジネスクラス機内食 和風カレー丼、オリジナルスープ、フルーツ

ANAパリ行き。ANAの欧州線はロンドン、フランクフルト、ミュンヘン線のビジネス席はスタッカード席

なのに、成田、羽田発共にパリ線は従来通りの2−3−2の座席だ。それがいつも不満である。観ずら

い画面をガマンして映画「大統領の執事の涙」と「ウォルト・ディズニーの約束」を観た。「ウォルト・ディ

ズニーの約束」はミュージカル「メリーポピンズ」の誕生秘話の実話。ウォルト・ディズニーを演じたトム・

ハンクスも良いが、何と言っても原作者の女性P・エル・トラヴァース役のエマ・トンプソンが絶望的な皮

肉屋ぶりが見事だった。一昨日の完徹が効いたのか、映画を観た後は3時間程だが眠れたのだった。

第4食 シャルルドゴール空港エアフランスラウンジ カプチーノとつまみ

第5食 チェコ航空 赤ワイン

第6食 チェコ・プラハ コートヤードバイマリオットホテル客室にて 小さい鮭おにぎり、アーモンド、ウ

ィスキーなど

パリからはチェコ航空でプラハまで乗り継ぎ。随分たくさんの航空会社の飛行機に乗っている私だが、

チェコ航空は初めてだ。エールフランスなどと同じスカイチームに加盟しているので、長い待ち時間エア

フラのラウンジで過ごすことが出来た。午後8時過ぎプラハ行き、1時間40分のフライトでチェコの首都

プラハに到着した。宿泊ホテルは空港のすぐ前のコートヤードバイマリオットホテルだった。疲れてはい

るが、真夜中12時から始まった日本VSギリシャ戦を観ないわけには行かない。日本が完全にボール

コントロールしながら決め切れず前半0対0。後半ギリシャは1人退場で有利に。しかし、何度もあった

チャンスを活かせずに、そのまま0対0のまま引き分けに終わった。ガックシ。決定力が無いってダメ!

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6月 20日(金) チェコ クトナー・ホラ、フルボカーは曇りのち晴れ

朝 チェコ・プラハ コートヤードバイマリオットホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

  

                クトナー・ホラ郊外のシトー会修道院に併設された聖母マリア教会

  

       同じくクトナー・ホラの鉱山労働者の守護聖人聖バルボラを記念した聖バルボラ教会 いずれも世界遺産

これから日本はコロンビアに勝ってギリシャにも勝って貰って・・・なんてこれからの星勘定しながら3時

間程うとうとと。朝食に行ってみると、数十人の中国人団体と会った。欧州の人達が見たら、日本人も

中国人も見分けがつかないらしいね。それはさておきチェコ観光1日目。スルーガイドは日本語ベラベ

ラのマルガリータさん、ドライバーはフランシス氏。今回の旅のタイトルは「王国の古都と世界遺産でつ

なぐチェコ周遊」。ボヘミア王国だったチェコ。最初の世界遺産はプラハから1時間半のクトナー・ホラ。

13世紀銀鉱が発見されたこの町には銀貨鋳造の造幣局が置かれ中世にはプラハに次ぐ2番目の都

市として栄えた。銀鉱を掘る鉱山労働者の守護聖人聖バルホラを記念した聖バルホラ教会は鉱山労

働者や市民の寄付で建設資金が賄われた。教会設計者はプラハ城聖ヴィート大聖堂設計者の息子。

昼 クトナー・ホラ 「KOMETA」 ビーフコンソメスープ、鴨胸肉ロースト、温かい苺とバニラアイスクリ

ーム、カフェラテ

  

今回の旅の参加者は4組のご夫婦と一人参加男性1名、女性2名の11名、添乗員はフードアナリスト

1級を持つHさんだ。初めてのランチ。大きな陶器の器で、ビーフコンソメがドカンと運ばれて来た。中

欧というか東欧の国って、こうゆうスープの出し方する。お替り自由だからスープ好きには嬉しいのだ

が、何せ塩辛くてねぇ。嬉しいことに、今回の参加者は全員が酒飲みだということが判明。楽しみだな。

夜 フルボカー・シャトーホテル シュテクル 胡桃サラダ、ノルウェーサーモンディルクリームソースポ

テト添え、アイスクリーム、持参のふすまパン、ビール大 60Ke、白ワイン30Ke×2、赤ワイン

30Ke×2

  

  

3時間ほど南に走って、夕刻フルボカー城に隣接する城館風ホテルに到着した。その名も「シャトーホ

テル シュクテル」。元気な方々は、急な坂の下にある町に出かけて行かれた。夕食はホテルのレスト

ランで7時から。茨城県からいらいsたご夫婦と仙台から参加された一人参加の男性と4人で食卓を囲

んだ。ビールもワインも安くていいなぁ。そしてビールの旨いこと!これがチェコの魅力の一つでもある。

その代わり、というかメイン料理のサーモンのソースは「砂糖入れたんか!」と大きな声で抗議したいほ

ど甘いのだ。食事半ばで、日本人グループの皆さん10数人が入って来られた。今夜こそ早く寝ようぞ。

                  ________________

6月 21日(土) 晴れ

朝 フルボカー・シャトーホテル シュテクル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

午前中のお茶 ホラショヴィッツェお菓子教室にて 伝統菓子コラーチュキ

  

                     世界遺産に登録されたホラショヴィッツェには23140人が住んでいる

  

                           お菓子教室に参加して伝統菓子コラーチュキの作りかたを教えて貰う

2番目の世界遺産は南部ボヘミアの民族的農村的村落のバロック様式建造物群が無傷で保存されて

いるという理由で世界遺産に登録されたホラショヴィッツェ村。3年半前の真冬に来た時は、雪景色だ

ったが、今日はパステルカラーの可愛い家々が青空に映える。その1軒のお婆ちゃんの家に行き、ハ

チミツを買った。以前お菓子屋さんで働いていた方のお家でお菓子教室。女性6名と男性2名が参加。

テレビ局も撮影に来たことがあるというお菓子専用のキッチンで教室開始。手間がかかる伝統菓子コラ

ーチュキもテレビの料理番組のように、「1時間発酵させた生地がコレ」とか「焼いたものがコレ」とか何

種類も準備してあって、たったの1時間ほどで完成(先生が造ったもの)したお菓子でお茶をしたのだ。

昼 チェスキー・クロムロフ HOTEL「RUZE」 ポテトスープ、ポークソティと赤キャベツ 名物クネード

リキ添え、フルーツサラダとレモンシャーベット、持参のふすまパン

チェスキー・クロムロフ城と美しい町     こんな椅子があるカフェも      音楽で祭りの雰囲気を盛り上げる 

  午後3時から「五弁の薔薇祭」のパレードが始まる。町中を中世の扮装の人々が練り歩く

         パレード終了後皆さんはチェスキー・クロムロフ城へ。私は一人エゴン・シーレ美術館へ

3番目の世界遺産は町ごと登録されているチェスキー・クロムロフへ。昨日からの3日間行われている

「五弁の薔薇の祭典」が開かれている。1968年に第一回の祭典が行われ、中断したこともあったが

1990年からは毎年開催されているそうだ。町に入ると中世の扮装をした人々がフツーに歩いているの

だよ。先ずはホテルのレストランでランチ。ポテトスープは思いっきりニンニク臭く、ポークソティに添えら

れているのは郷土料理のクネードリキ。じゃが芋と小麦粉で作ったものがあるが、どっちも私は苦手。

ご挨拶にひと口食べて残す。食後旧市街を散策した後は3時間の祭のパレードを楽しみ。王様、貴族、

召使、兵隊、市民、職人、楽団、蛇使いやピエロなど様々な扮装した人々の行列が45分も続いた。皆

さんはお城の見学に行かれたが、私は一人でビール工場跡に出来たエゴン・シーレ美術館に行った。

 フルボカー「FUBERT」 トマトとモッツァレラチーズのサラダ、川スズキのフライ ポテト添え、アイ

スクリーム温かいラズベリーソース、カモミールティ、ビール「ブドワイザーブドバル」40Ke、黒ビ

ール小25Ke、白ワイン(シャルドネ) 85Ke、赤ワイン(ポルトガル) 85Ke

  

  

チェスキー・クロムロフはオーストリア国境まですぐの町だ。フルボカーに戻る。フルボカーのホテルに

到着したのは6時半過ぎ。このホテルで今晩結婚披露のパーティが行われるらしく、新郎新婦がホテ

ルに入って来たところをパチリ。夕食はほんの短い距離だが、フランシスさんがバスを出してくれて麓

のレストランへ。ジビエ料理が自慢らしく店内には鹿などの猟で狩った動物の剥製で飾られていた。 

ビールで有名なチェコ。ここはピルスナーに対抗する代表的メーカー・ブドワイザーブドバルがすぐ近く。

初めてチェコに来た時飲んだビールがこれだった。旨い!名前は同じでもアメリカのバドとはエライ違

いだ。食事を終えて丘の上に上るべくバスに乗ろうと思ったら・・・バスのドアが開かない!ドライバーの

フランシスさん、必死でドアをこじ開けようと叩いたり蹴ったり押したりすること10分!ようやく開いて皆

思わずパチパチ。ホテル到着後、一人で隣のフルボカー城を見に行く。ライトアップされて美しい姿だ。

                   _______________

6月 22日(日) 晴れ

朝 フルボカー・シャトーホテル シュテクル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

   ロマンチックな城として人気のフルボカー城     オスマントルコをやっつけた象徴のドアノッカーと庭園の花

  

      16世紀大火で焼け落ちた町を猟主の呼びかけでルネッサンス様式に揃えたテルチの町は世界遺産に登録された

隣のホテルに2泊しなが、フルボカー城の見学はチェックアウ後の今朝。しかし9時オープンのところ、

その15分前の8時45分からの見学である。チェコには約2千もの城が残っているそうだが、公開され

ているのは700.その中で最もロマンチックな城として人気なのがフルボカー城で常にトップ10に入る

そうだ。因みに人気ナンバー1はプラハ城。あれには勝てんはなぁ。何度か城の所有者は変わったが、

現在の英国チューダーゴシック様式の外観と贅沢な内装になったのは大貴族シュヴァルツェンベルグ

家令嬢で英国好きのエレノアさんのお陰なのである。見学後約100キロ離れたテルチへ移動。16世

紀大火で町の大半は焼け落ちたが、領主ザハリアーシュの呼びかけで、建物の高さを揃えたルネッサ

ンス様式の建物を市民が建てたことから今のような街並みが出来上がった。世界遺産に登録された。

昼 テルチ 「U Cenneho orla」 チキンスープ、ローストチキン ライス添え、アップルシュトゥーデ

ル、洋梨ジュース 30Ke

  

  

             トシェビーチにある聖プロコピウス聖堂とユダヤ人地区が2003年世界遺産に登録された

夜 ブルノ「ウーエリシキ ヴジェミセロルニ」 ホームメイドパテ クランベリージャム添え、ビーフグヤ

ーシュモラビアスタイル クネードリキ添え、パンケーキハチミツとナッツ、ビール大50Ke、赤ワイ

ン(サービス)、白ワイン 60Ke

  

 道路から30bしか離れていない原子力発電所        あのメンデルが修道院長だった修道院のワインセラーレストラン

  

テルチでランチを摂ってからバスは西へ。モラヴィア地方に入った。2時半過ぎトシェビーチに到着。こ

の町の聖プロコピウス聖堂とユダヤ人区が世界遺産なのだ。かつて1500人住んでいたユダヤ人地区

はなめし皮や靴工場、2つのシナゴークがあるスラム街だったそうだが、住民全員が第二次世界大戦

時強制収容所に連行された。戦後帰って来たのは僅か10人だったそうだ。トシェビーチから暫く走ると

チェコに2つある原子力発電所の前を通った。道路から30bしか離れていないのにビックリした。道路

工事で迂回したりで今夜の宿泊地ブルノに到着したのは6時半過ぎ。チェコ第二の都市ブルノ郊外に

も世界遺産のトゥーゲントハット邸があるが、そこは見学せずに宿泊するだけだ。夕食は14世紀に出

来た修道院のワインセラーレストラン。えんどう豆の交配で遺伝法則を発見したメンデルが1868年か

ら修道院長を務めた聖アウグスチノ修道院と聞いてビックリした。恐れ多いことだとは思ったが、料理

は炭水化物ばかりだったし、サービスされた赤ワインは今イチで・・・。メンデル先生スンマセンでした。

                   _______________

【今週の振り返り】

チェコは3度目の訪問だ。初めて行ったのが何年だったのかがはっきりしない。1989年11月に勃発し

た「ビロード革命」の前だったのか後だったのか。後であればソ連による共産党支配を倒していたハズ

なのだが、「初の共産圏の旅」とドキドキしていたことも確かで、それなら1989年のゴールデンウィーク

だったのかなぁ。チェコスロバキア時代だったからスロバキアのブラチスラバにも足を伸ばした。チェコ

とスロバキアが分離したのは19931月で、平和的分離だったから「ビロード離婚」とも呼ばれたんだ

ったわね。

ビールが美味しい国ということは知っていて、それをとても楽しみにしていた。ホテルに着いて早速冷蔵

庫を開けた。すると、中に入っていたのは「バドワイザー」。な、なんでビール自慢の国がアメリカのビー

ルを冷蔵庫に入れてるねん!と激怒して乱暴に冷蔵庫のドアを閉めた。少し冷静になってもう一度ドア

を開ける。シゲシゲとビールのボトルを眺めると、アメリカの見慣れた「バドワイザー」の文字とはデザイ

ンが違うような。タメシに飲んでみっか。グビグビグビ。レレレ!旨いじゃないか!濃いじゃないか!アメ

リカの水のような「バドワイザー」とは別モンじゃ。後で知ったのだが、アメリカ企業がチェコビールの名

前を随分前に無断で拝借して、今になって裁判沙汰になっていた。

チェコ語は難しい。日本語ペラペラのガイド・マルガリータさんが「3333」をチェコ語で言ってみるとここ

うなります、とふざけているとしか思えないチョー早口言葉を機関銃のように喋くる。全くもって聞き取れ

ない。スロバキア語やポーランド語と似ていて西スラブ語言語らしいけどねぇ。発音があまりに難しい

のでチェコ人も子供の頃から発音の塾に通わされるそうだ。マルガリータさんも何年も通わされたって。

世界で使われるチェコ語が語源の言葉と言えば、ピストル、ロボット、ドルなんですってさ。国名の「チェ

コ」は「ぶどう畑」という意味だし、国民的音楽家の「スメタナ」は、何と「コーヒー用ミルク」って意味。カフ

ェで「すみませーん、スメタナくださーい」なんて言うわけね。

そんな難しいチェコ語を私達だって話してみたいじゃないか。いくつか教えて貰った。「こんにちは」は

「ドブリーデン」。ドブリーはGOODでデンはDAY.。「さようなら」は「ナスクレタ」。ガイドのマルガリータ

さんが覚えるコツを教えてくれた。「ドブリーデン」は「丼おでん」。「ナスクレタ」は」「茄子くれた?」。ある

日間違って、ドライバーのフランシスさんに「どんぶりおでん」と言ってしまったよ。「ありがとう」は「デク

イ」。私流の覚え方が「出る杭」。アハハ。チェコに行ったら、「丼おでん、出る杭、茄子くれた?」と繰り

返していれば、チェコの人々は反応してくれると思うよ。是非お試しを!

チェコ人が誇りに思うチェコ出身のスポーツマンは誰か。「人間機関車」と呼ばれた陸上選手のザトベッ

グをご存知だろうか。1948年のロンドンオリンピックで男子5000メートル銀、10000メートルで金メダ

ル、4年後の1952年のヘルシンキオリンピックでは、5000メートル、10000メートル、そしてマラソン

で金メダルと信じ難い成績を残した。ヘルシンキでの「長距離三冠」の記録は空前絶後で今後決して破

られない記録だといわれている。そうだよね、5000メートル、10000メートルは予選もあるし。顔をしか

めて喘ぎながら走ったことから「人間機関車」の異名を取ったザトペックがチェコ人尊敬ナンバー1のス

ポーツ選手である。2番目は東京オリンピックで3つの金メダル、続くメキシコオリンピックで4つの金メ

ダルを獲得した女子体操のチャフラフスカだ。東京オリンピックでの活躍を私もテレビに釘づけで見て

いたが、その後のアクロバティックな体操とは違う優美な演技で「オリンピックの名花」「体操の名花」と

持て囃されたものだ。彼女の好きな国は一番日本で2番はメキシコとのことだ。メキシコではオリンピッ

ク終了直後にチェコ陸上選手と結婚もした。ザトペックもチャフラフスカもソ連の支配に抵抗した「プラハ

の春」では自由化を求めた「二千語宣言」に署名したため、冷遇される時代が続いたこともあった。

34番はいずれもテニス選手で、男子のヤン・コデシュは共産主義支配化だったため主に国内で活

動したが、それでも全仏オープンで2回、ウィンブルドンでも1973年優勝して国民的英雄と尊敬を集め

た。4位は女子テニスのナブラチロワ。マルチナ・ナブラチロワは1975年アメリカに亡命した(その語チ

ェコ国籍再取得)が、ウィンブルドンでの9回優勝は同大会の最多記録である。今年のウィンブルドン

女子で優勝したのは、やはりチェコのペトラ・グビドバで2回目の優勝だ。今6月3週なのに、何でわか

るかって?細かいことは言わない!

チェコとチェコ人の面白い話まだまだたくさんあります。それは次回でね。

               アタイの名前はチェコ   ではニャーイ!

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      間に合ったぁ!忙しかったぁ!これで後顧の憂いなく(てっ!)出かけて

参ります。多くの方が読んでおられない 6月 2週 はこちらをクリックね。

次回更新は7月22日頃かな。大型の台風十分お気をつけください。