パクパク日記15年1月1週

               Bonne Anne‘e!ボナネ!(フラ語で新年おめでとう)  

         大晦日のエッフェル塔  新橋演舞場

12月 29日(月) ドーヴィルとル・アーブルは快晴   1ユーロ=約140円

朝 フランス・ドーヴィル ノルマンディーバリエール 「ベル・エポック」

    朝食ヴュッフェ+持参のふすまパン

  

  

  マルロー美術館にはモネに影響を与えたブーダンの作品が多数展示されている

昨日羽田空港を発って午後パリに到着。大型バスでノルマンディ地方のドーヴィルに来た。ドーヴィル

は♪ラーリーラーダバダバダ ダバダバダ・・・で一世を風靡した映画「男と女」の舞台となった高級リゾ

ート地である。そのドーヴィルでも一番由緒あるホテル・ノルマンディーバリエールに宿泊しているが、

日の出は何と8時55分。7時過ぎに朝食に行くと外は真っ暗だからまるでディナーのような雰囲気であ

る。今日は車で1時間強のル・アーブルの「マルロー美術館」に行く。フランスで第二の印象派コレクシ

ョンを誇る美術館である。モネはもちろんピサロやシスレーなどの作品があるが何と言ってもモネが多

大な影響を受けたブーダンの作品を多数展示している。彼は外に出て絵を描こうよ、とモネを誘った。

昼 フランス・ル・アーブル マルロー美術館カフェ 鴨肉入りベリゴール風サラダ、帆立貝のソティ ヌ

ードル添え、アップルパイ バニラ添え、赤ワインボトル(3杯)

  

   ここでモネは1873年11月13日午前7時35分の一瞬を「印象・日の出」に描いた

ランチは美術館の中にあるカフェで。ランチなのに1テーブル1本づつワインがつく。私がご一緒のガイ

ド氏と添乗員K野さんは飲まれないので、私一人でグビグビ。「私昼間は飲まないんですよ」って言っ

ても誰も信じちゃくれないか。美術館のカフェとは思えぬ本格的な料理だった。ル・アーブルは第二次

世界大戦のノルマンディ作戦等で大きく破壊されたが、鉄筋コンクリートの巨匠と呼ばれたオーギュス

ト・ペレによって再建されたことから世界遺産に登録された。美術館からちょっと港を歩くと、そこは、モ

ネが1873年11月13日午前7時35分の一瞬を「印象・日の出」に描いた場所なのだった。141年前。

夜 フランス・ドーヴィル ノルマンディーバリエール 「ベル・エポック」 海老と野菜、サーモンとオッソ

ブッコと野菜、チョコレートケーキココアバター、カモミールティ、ビール、白ワイン、赤ワイン

3時半ホテル着。夕食までフリータイムだ。ドーヴィルの町を軽く散策。ホテルの真ん前にそれほそれ

は小さなプラウンタンがあった。2階建てである。不動産屋があったので覗いてみると高級リゾート地ら

しくお高い物権ばかり!数十万ユーロなんてザラで百数十万ユーロの物件も。ルイ・ヴィトンもあるぞ。

海に沈む日の入りを見ようと急いでホテルに帰ったが、曇天で見えず。今夜の夕食はホテルレストラン

で、総勢9名が丸テーブルを囲んだ。ツァー参加者は下関のご一家3名と広島のご夫妻、東京の母娘

そして私である。満席にも関わらずスタッフ数が不足でサービスは遅れ遅れで。疲れる夕食であった。

                     _____________

12月 30日(火) 曇りのち晴れ   ギックリ腰になる!!

朝 ドーヴィル ノルマンディーバリエール 「ベル・エポック」

  

        このホテルを訪れた多数の各界著名人の写真がズラリと張り出されている。ハリソン。フォードも

  

    サラブレッド農場もあるシードル街道          カルヴァドス・ピエール・ユエ醸造所で見学と試飲        

チェックアウトしてドーヴィルともお別れ。海岸、カジノ、競馬場完備の高級リゾートのドーヴィルであっ

た。シードル街道に入る。緩やかな勾配の草原の霜が日に当って融けていく中に牛や羊、そして馬・・・。

サラブレッド農場が多いのだ。リンゴの木も目立って来る。1時間後カンブルメールに到着。醸造所の

前でバスから降りる時、腰がギクッと。エェッ!ここでギックリ腰ですかぁ。このことは後で触れるとして、

早速工場見学。カルヴァドス・ピエール・ユエ醸造所は百数十年前から続く家族経営で、500トンのり

んごを収穫している。ここで、りんごジュース、シードル、カルヴァドス、カルヴァドスとりんごジュースを

あわせたポム・ド・ノルマンディを造っている。見学終えて試飲。青りんごの酒が好評で売上げに貢献。

昼 ブブロン・オン・オージュ村 ☆「Le PAVE‘e d’AUGE」 アミューズブーシュ、ポテトスープ、

        ハムとエンダイブトトリュフのサラダ、小鱈とポーチドエッグメレンゲ、アイスクリーム、デセールの

        いろいろ、コーヒー

  

  

  

  

         「フランスの最も美しい村」の一つブブロン・オン・オージュ村は「フィガロジャポン」の表紙を飾った           

今日のランチは、「フランスの最も美しい村」の一つブブロン・オン・オージュ村に午後1時に到着し、ラ

ンチを摂る。こんな小さな村にあるミシュラン1つ星レストラン「Le PAVE‘e d’AUGE」である。内部

も木組みが美しい建物で、お客は我々グループと家族連れだけだった。前菜、主菜、デザートの3コー

スと聞いていたが、前後にいろいろいろいろついてくるので食べ切れなかった。食後フリータイムとなた

ので、痛む腰をさすりながらちょっと散歩。日本人グループがいるなぁと思ったら、レストラン前の雑貨

屋さんに皆吸い込まれて行く。雑誌「フィガロジャポン」のフランスの田舎町の表紙を飾ったのだそうだ。

  

  バラとリボンの装飾印象的なロビー                     寝室も広い            飲み物はフリー。エスプレッソマシンも        

     床暖房してあるバスルームにあるバスタブ     操作パネルは客の言語で 空ろ?         広いクローゼット

昼前に捻った腰が痛み出してパリに到着するまでの3時間バスの中はシンドかった。最初は大したこと

は無いとたかを括っていたが結構ヤバイかも。バスは年末で混雑するパリに入り、凱旋門近くのザベニ

ンシュラパリに到着。見せる印象的なロビーであるが椅子やソファはほとんど無し。チェックインの間ず

っと立っていなければならない。やっと案内された530号室は奥行きが20b以上あり、扉に貼ってあ

る料金表をみると1500ユーロとあった。ゲッ!イテテ、イテテと言いながら広いクローゼットに洋服を

整理。電気スィッチや入室お断りの表示などはすべて操作パネルで、宿泊客の使用言語となる。国際

電話はインターネット電話を使うので無料。冷蔵庫の飲み物はフリー。私が何より気に入ったのは、トイ

レがウォッシュレットだったことと広いバスルームに床暖房が入っていたことだ。1泊1500ユーロだし。

夜 パリ・ザベニンシュラパリ  中国料理 「L@L@ リリ」 (9人で) 冷たい鮑と帆立貝、イベ

     リコ豚のバーベキューポーク、北京ダッグ、蟹と野菜のとろみスープ、酢豚、ロブスターの生姜葱炒め、

     牛肉のテンダーロイン、麻婆茄子、鮑の蒸しご飯、揚枝甘露、エッグタルト、プーアール茶)、シャ

     ンパン、ビール、白ワイン、赤ワイン

  

  

夕食はホテル内の中国料理「LiLi」で。入口に京劇女性の大きな顔があるのだが、何とこれは糸で出

来ているのである。今夜は個室だったが、ほの暗いというより薄暗く、運ばれて来た料理がよく見えな

いよ。飲み物はお好きなものをお好きなだけ。具合が悪いのに。チェッ。高級食材の料理が次から次へ

と出て来るのだが、何だかお味が・・・。例えば大好物の北京ダッグもこんなに厚く切ってどうする!って

程の厚切りで、クドいから幾つも食べられない。肉の料理が多かったのも影響してか、私以外の皆さん

も箸がすぐに止まってしまう。パリに進出した本格的中国料理と期待された店なのにねぇ。10時終宴。

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12月 31日(水) パリは曇ったり晴れたり

朝 パリ・ザベニンシュラパリ 「ル・ロビー」 チャイニーズ朝食 (中華粥、点心3点、中華粥) 

@55ユーロ

  

  

6時起床。腰が痛むから苦労してシャワーを浴びた。7時半、1階の「ル・ロビー」に行く。オールディズ

ダイニングで、朝食のサービスから人気のアフタヌーンティまで幅広く提供するレストランだ。座ると大

きなバゲットにクロワッサンやブリオッシュやデニッシュなどの山盛りと、バター不足で泣いている日本

の皆さんが飛びつきたくなるような大きなバターがドンと置かれる。メニューをジロジロ検討。昨日の中

華が胃にもたれているが、卵やハム料理は食べたくない。アジアが欲しい。チャイニーズ朝食があるこ

とを発見して注文。スープ皿に盛り付けられた中国粥は全然ダメ。点心はまずまず。焼きそばだけ良。

昼 パリ・ケブランリー美術館 「レ・ソンブル」 リゾット風パスタ、鱸、アーモンドビスケット、コーヒー

  

  

   ポール・マルモッタンの父君     印象派展開催中のマルモッタン美術館            下から見たエッフェル塔

16区にあるマルモッタン美術館に行く。新古典主義絵画の収集家だった歴史家ポール・マルモッタン

の個人邸宅を利用した美術館で、モネの主治医やモネの次男から作品を寄付されモネ作品の世界最

大のコレクションを持つ美術館になった。何よりも印象派の名前の由来となったモネの「印象・日の出」

を収蔵している。余計な話だが、1985年この作品は美術館から盗まれ5年後に発見されている。現在

印象派展が開かれていて、モネに影響を与えた人物の作品が展示されている。外に出てスケッチしよ

うと誘ったブーダン、オランダ人ノヨンキントン、イギリス人のターナーなどの作品があった。10代のモ

ネが描いたカリカチュアも楽しいが、やっぱりジベルニーの花の庭と水の庭、そして睡蓮、睡蓮・・・。ラ

ンチはケブランリー美術館 に隣接する「レ・ソンブル」で。ジャン・ヌーベル設計のレストランで、座りな

がらにしてエッフェル塔が頭の上に見える設計で素晴らしい。リゾット風パスタとデセールが美味しい!

皆さんは予定通りヴェルサイユのグラン・トリアノン、プチ・トリアノンそしてマリーアントワネットが愛した

王妃の村里に行かれたが、私は腰がどうにもならないので欠席。ギャラリー・ラファイエット食品館でお

土産のバターと塩を購入。これまでメンズ館の2階にあったが今年9月斜め前の家具館の1階と地下

1階に引っ越した。朝8時半開店でイートインコーナーも充実。ホテルに帰って夕食まで安静にする。

遅い夜 パリ・ザベニンシュラパリ セーヌ川上 「LA MARINA」 アミューズ、フォアグラのパテ、帆

立と海老、チーズのサラダ、あんこうのサフラン風味、新年のデセール、シャンパン 2杯、白ワイ

ンシャブリ 3杯、赤ワインサンテミリオン 4杯

  

  

  

ライトアップされたノートルダム寺院     自由の女神とエッフェル塔       邪魔な車を人々がどけてくれる

午後7時半バスでオルセー美術館近くの船着場へ。セーヌ川の船着き場まで下りて行かねばならない

のだが、バスを下りた途端腰に激痛が走って!1歩歩く度にひえ〜!もう1歩進んでひえ〜!手摺が

無いと歩けないぞ!皆さんに荷物を持って貰い、支えて貰いして15分もかかってようやく船に乗った。

この船は今夜我々グループの貸し切り。この船でゆっくり大晦日ディナーを摂りながらパリの夜景を楽

しみ、エッフェル塔の下でカウントダウンを迎えるという趣向である。なのに一時は船に乗れないかと思

ったよ、ホント。8時半出航。右に左にパリの建物が次々に登場する。ルーブル美術館、シテ島、ノート

ルダム寺院、進路を変えてオルセー美術館・・・。何隻もの観光船と擦れ違う。たまに凄いスピードで走

り抜けるボートが。警察船だそうだ。1テーブルに白ワインも赤ワインもボトルで付くのだが、私の相方

添乗員K野さんは全くの下戸だから私1人で飲む。1本半も飲んでしまったぞ。料理はキッチンが無い

船だからまぁたいしたものは出ない。船からの眺めもエッフェル塔は格別でライトアップされた姿は何と

も美しい。そのエッフェル塔は毎時正時に5分間シャンパンフラッシュでまさに光輝く。素晴らしい光景

だ。やがて1159分になり、カウントダウンも始まって。船でも小さな炎が。新年おめでとう!フランス

語はBonne Anne‘eボナネ!この帰りがタイヘンだった。大大大渋滞。シャンゼリゼ通りが歩行者天

国で車両通行止めであることが大ネックであっちもこっちも渋滞。ある十字路で左折しようにも停車中

の車が邪魔でバスが動けなくなった時後続の車からワラワラと人が出て来て力を合わせ乗用車もバイ

クも持ち上げて移動してくれた。それでもホテルに着いたのは午前2時半!タイヘンな新年幕開けだ。

                     _____________

【2015年】

1月 1日(木) パリは晴れ

朝 無し!

昼 パリ ☆☆「アトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション・エトワール」 アミューズ:パルメザンチーズとフォア

グラと赤ワインムース、茄子のパテと野菜のコリアンダー、椎茸とチキン団子のコンソメスープ、牛

肉のマスタードソース、マッシュポテト添え、ロブション風モンブラン、プチガトー、コーヒー

  

  

昨夜は3時半に寝たが、10時に起きた。とはいえ。オジョーや姪のキリコからメールが来たので、その

度に起きていたけど。今朝は朝食抜きだ。昼食がミシュラン2つ星の「アトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブショ

ン・エトワール」だから、例えペニンシュラであっても朝食なんか食べている場合じゃないって。12時バ

スに乗ってレストランに向かうと3分で到着。歩いても5分程で行ける距離だから、私のためにバスを手

配して貰ったようで(本当は違うけど)申し訳ない。朝食を抜いたのに未だお腹が空かない。地下にある

レストランの奥の部屋に9人用のテーブルが。3つ目に出て来た椎茸とチキン団子のコンソメスープが

美味しい!オリエンタルな趣きで、これで胃腸が元気になった。メイン付け合わせのマッシュポテトはバ

ターたっぷりだから2口程食べただけだが、とてもクリーミー。ロブション風モンブランもいいね。元旦は

お休みの店が多いから、待っている人が多かった。皆さんはこれからオランジェリー美術館に行かれる

が、私は腰がシンドイのでまたもや欠席。肋骨のヒビのため食事だけで観光は全部パスした10月末の

京都の再現である。昨夜は大騒ぎだった凱旋門を眺めゆっくりホテルに戻る。姿勢正して座って過す。

夜 パリ・ザベニンシュラパリ 「ロワゾー・ブラン」 アミューズ、仔牛と海老のジンジャーペッパー、鱸

のフェンネルママレード マッシュポテト添え、ババ(スポンジ生地にリンゴのリキュール酒)、ルイ

ボスティ)、ビール 16ユーロ、白ワイン 19ユーロ、赤ワイン14ユーロ チップ込みで55ユーロ

  

  

     部屋に帰るとこんなチョコが

昨夜日本で行われた紅白歌合戦は3年連続白組が勝ったそうだ。正しい姿勢を保ちながら、Uチュー

ブで紅白の一部をチェックしたり本を読んだり。東京は寒くて雪もちらつく元旦らしいけど、パリは良い

天気だ。夜7時着替えて6階のフレンチ「ロワゾー・ブラン」へ。ソーリューにある本店「ル・ルレ・ベルナ

ール・ロワゾー」は長年3つ星を誇っているが、ここは開店から未だ4ヶ月強だから星は無い。角にエッ

フェル塔が見えるなかなかの景観だ。昼食後運動は全く出来ていないからお腹も空かない。せっかくの

ご馳走なのにもったいないが、半分も食べられなかった。昼ロブション、夜ロワゾーは罰当りなく見合わ

せかと思うよ。デセールのババは美味しかった。部屋に帰るとPENINSULAのチョコレートがあった。

                     _______________

1月 2日(金) 雨のち曇り

朝 パリ・ザベニンシュラパリ 「ル・ロビー」 チャイニーズ朝食 (点心2点、焼きそば) 

    ここからバスでオペラ座へ

昼 パリ 「金太郎」 肉うどん 11ユーロ、餃子4ユーロ

  

7時起床。ポカポカ陽気だった元旦の昨日とうって変わって雨が降っている。今日は思い切って出かけ

ようと思っているので、チェッである。朝食は一昨日と同じチャイニーズ朝食にした。但し、朝粥が美味

しくないので、コンジーは要らんよ、早い時間のせいか、朝食客は日本人と中国人。オールアジア人で

あった。午前中かけてゆるゆるとパッキング。ほぼ出来たところで外出。ホテルから5分程のバス停か

らオペラ座行きの22番のバスに乗る。初めて通り道を通るので景色を見るのが楽しい。オペラ座から

ゆっくり歩いて「金太郎」へ。今日も混んでいたが、1人なのでカウンターに座れた。ラーメンかうどんか

悩んだがうどん。餃子か焼売か悩んで餃子。隣の中年夫婦は、餃子2皿にカツ丼とチキンカツ定食だ

った。姪のカオルにとお目当てのユーゴヴィクトルに行ったら「本日休日」。ガクッ。代わりに紅茶屋へ。

帰りはタクシー。レイトチェックアウトにしたから部屋は出発まで使えて便利。エラク高くついたけどね。

遅い夜 ANA パリ=羽田 ビジネスクラス機内食

3泊したザベニンシュラパリを午後5時チェックアウト。シャルル・ドゴール空港21時10分発のANA

搭乗。年末合併号だったから週刊誌は行きに読んだものと同じでつまらん。腰が動かなように留意!

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1月 3日(土) 東京は晴れ

昼 ANA パリ=羽田 ビジネスクラス機内食

夜 荒木町 「やくみや」 (3人で) 新年のふるまい酒、沖縄のドゥルワカシ、煮豆、お正月セット:浸し

豆と数の子、コハダ粟漬け、膾、出汁巻卵、合い鴨ロース 1200円、筑前煮 500円×2、ポテト

サラだ 500円×2、ピータン冷奴 600円×2、トマトと塩糀マリネ 500円、せんざんき(四国風

唐揚げ) 800円、牛スジカレー 800円 3人で1万7000円                     

  

  

予定より早く午後4時半羽田空港に到着。よし、間に合うぞ。というのも、A先生+マキ子夫妻が今夜

近所の「やくみや」で新年会をやろうと言うので待ち合わせしているのだ。帰国当日では飛行機が遅れ

る可能性も高いからと日延べを提案したが、「のんびり飲んでいるから気にしないように」って。その新

年会には、タクシーで帰宅し洗濯も写真の取り込みも終えて悠々間に合った。「お帰りなさい、!新年

おめでとうございます!」「ただいま、おめでとうございます」。三が日は営業している店が少ないからか

店内は満席!男性客多し。こんな日有り難いわね。「はい、フランスのバターと塩のお土産!」。A先生

宅とお店に同じ品物をお渡しする。初「やくみや」のA先生+マキ子夫妻はピータン冷奴やポテサラに

旨い、旨いと絶賛。せんざんきというちょっと甘い四国風唐揚げも旨いねぇ。最後は牛スジカレーで〆。

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1月 4日(日) 晴れ

朝 家食 「やくみや」のポテサラふすまドッグ、「まるちゃん」の札幌スープカレーわんたん(ミニ)

昼 四谷3丁目 「日高屋」 野菜炒め 410円、半チャーハン 250円

    

天気が良いので、買い物がてら昼食を食べに行く。「チャーハン食べたい!」。でもイカンよ。なら半チャ

ーハン!「日高屋」に行って、野菜炒めと半チャーハンを注文。サービスでスープもつけてんかぁ。なか

なか良いアイデアだったが、この店のチャーハンはあまり美味しくないのだ。本屋に寄るとあれもこれも

と買い込み、その上夕食用にシチュウでも作ろうかと勝った野菜類で両手が引き千切れそうになった。

夜 家食 どっさり野菜とベーコンのスープ、メンチカツと生野菜、ふすまパン、りんご

  

どっさり野菜とベーコンのスープを鍋いっぱいに作って、カンタンな夕食。今日も無酒日で行こうとおもう

のだ。昨年12月末になって2回無酒日があったが、今年は4日から自主的にだよ、凄いだろ。夕食後

年賀状を読み出す。写真ありコメントありで、まるで年に一度の「フェースブック」のようだ。そんなことで

読むのにも時間がかかって、ようやく年賀状を読み終えたのは、午前2時過ぎだった。疲れた。無酒日

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【今週と去年の振り返り】

2014年オープンしたザベニンシュラパリは、クレベール通り19番地にあり、凱旋門からわずか400b

の場所だ。この地には1964年ヴェルサイユ宮殿に憧れてロシアの独裁者バジレウスキー伯爵が自

分の城を建てた場所であり、そこには退位した前スペイン女王イザベラ2世が移り住んで1904年まで

の生涯を過した。

1908年に建てられた建物には高級ホテルマジェスティックホテルが入居してオープンした。革新的で

美しいホテルは、パリのみならず、海外にも高い評判は伝わった。このホテルの名声を聞き、宿泊した

著名人は数知れず。ジョージ・ガーシュインが1928年「パリのアメリカ人」を作曲したのは、このホテル

に滞在している時だった。パリで最も華やかな場所のひとつで、社交界の名士達が交流を楽しみ、建

物屋上の独占的な雰囲気を楽しみながら上空の飛行機を眺めた場所でもあったそうな。

その後ホテルはクローズとなり、1936年政府に売却されて主に会議場として使用され、1973年キッシ

ンジャーの尽力でベトナム戦争終結に至るパリ協定が調印されたのは、このホテルのル・バー・クレベ

ールである。そして4年の歳月をかけて開業したホテルに私は泊まったわけ。腰痛抱えてね。

● ここより去年の振り返りの後半

読書生活。旅にアイパッドを持って行くようになってから、かっこうの「手慰み」て(なぐさみ)となってその

分読む本が減った。足し算引き算の人間である。60冊−10=50冊。今年(去年だけど)もまた作家の

「女高男低」傾向は変わらずで、筆達者な女性達の作品を楽しんだ。辻村深月、港かなえ、角田光代、

椰月美智子、柚木麻子、小川糸、桜木紫乃、中島京子、西加奈子・・・。中でも中島京子さんの作品は

14作も読んでしまう。田山花袋の「蒲団」を読んで、どうしてあんな作品「FUTON」を思いつくのだろう。

「イトウの恋」。イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を元に、維新後間もない頃、東北・北海道を旅する

親子ほど年上の女性旅行家に対する日本人青年の思慕なんてね。中島ワールドにすっかりはまり込

んでしまった。

男性作家での発見は万城目学。ミョウチクリンな書名だなぁと手にした「偉大なるしゅららぽん」が彼の

作品だった。「鹿男あおによし」、「鴨川ホルモー」、「ホルモー六景」、「プリンセス・トヨトミ」など7作品を

一気に読んでしまった。関西出身の作家らしく、関西の各地大阪、奈良、京都、琵琶湖などを舞台にし

て奇想天外なストーリーな展開する。度々過す京都の鴨川べりを歩きながら、もしかしたら今夜当りホ

ルモーの夜かもしれないと足元を見つめる自分がいたりしてね。ホルモーに会いたい!

第152回直木賞を受賞したのは西加奈子の「サラバ!」だった。なんでこの時期知っているのよ。いい

じゃん、毎年同じこと言わないでも。西加奈子はデビュー作の「あおい」、続く「さくら」などを読んでいる

が、今年読んだ中でもベスト1が彼女の「漁港の肉子ちゃん」だった。作品として素晴らしいというより、

切なくてイトオシくてたまらない、って感じで。有り得ない人柄の肉子ちゃんと出来過ぎの娘キクりん、新

潟弁によく似たある地方の方言で展開される漁港の人々の生み出す笑いと涙。この作品で、私は大い

に元気にして貰いました。肉子ちゃん、ありがと!

観劇・音楽・スポーツ観戦はどうだったか。昨年は37回だった歌舞伎鑑賞が、今回はグンと減って29

回だった。毎年行っていた博多座と京都南座の顔見せに行かなかったことも原因だ。印象に残ってい

る舞台は、3月歌舞伎座の「勧進帳」。弁慶:吉右衛門、富樫:菊五郎、義経:藤十郎の「勧進帳」は、こ

れ以上無いベテランを配して、深い感動を呼ぶ舞台で途中から涙が止まらずに困った。もう一つ印象

的だった「勧進帳」があって、11月の歌舞伎座は市川染五郎が初弁慶に挑んだ。富樫:幸四郎、義経:

吉右衛門というビックリの配役。42歳の初弁慶染五郎は、その線の細さをものともせず、熱気ある懸

命な弁慶を演じ切った。染五郎弁慶の「熱」が観客にも十分に伝播した舞台だった。

今年はクラッシックコンサートに多く出かけた。3月コンセルトヘボウでコンセルトヘボウ管弦楽のブルッ

クナー7番など、4月ウィーン楽友協会でウィーンフィルのサンサーンス3番など、8月ザルツブルグ音

楽祭でウィーンフィルのブルックナー6番など、12月ウィーン・カールス教会でモーツアルトレクイエム、

ドリスデンのゼンパーオーパーでバレエ「くるみ割り人形」、ライプチヒの聖トーマス教会で「クリスマス

オラトリオ」。いずれも旅先というか、コンサートが目的の旅で実現した。夜のコンサートでは夕食を犠

牲にしなければならないのがツライ、なんて言ってちゃダメだよね。そうそう、コンサートだけでなく、12

月の旅ではブルックナーの人生に沿って移転した土地を辿った。これまで遠い存在と思っていたブルッ

クナーさんが、ほんの少しだけお近づきになったような気もしてね。

そんなことで、昨年中はお世話になりました。今年もよろしくお願い申し上げます。

               オイラもよろしくニャ

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