パクパク日記16年6月4週
スペイン奥ピレネーのフラワーウォッチングに行った
ヤネバンダイソウ アラン谷バケイラ・ベレット
6月 20日(月)成田は曇り パリは雨 トゥールーズは晴れ
第1食 日航成田ホテル「セリーヌ」朝食ヴュッフェ 2300円(ワンハーモニー会員だから20%オフ)
2週間ほど前旅行会社のチョンボに腹を立て、「旅に行く気が無くなりました」と電話した。しかし、
有馬温泉を散歩している時、念仏寺の近くに立っていた「ほとけさま やわらかき こころ」の看板
の言葉に教えられ、行くことにした旅行が今日から始まる。前泊したホテルで納豆カレーの朝食だ。
第2食 エールフランス成田=パリ ファーストクラス機内食
空港に行っても誰もいない。私が「子供ではないので一人で手続き出来ます」と旅行会社のスタッフ
を断ったから。グループは3時間後KLMオランダ航空でアムステルダムを経由してフランスのトゥ
ールーズに向かうが、私はエールフランスでパリを経由してトゥールーズに行くのだ、一人で。それ
も旅行会社からファーストクラスをそれは熱心に勧められ、何度も辞退したが根負けして乗ることに
した。各社のファーストに乗ったことがあるが、エールフランスのファーストクラス客に対する対応
の凄さに呆れ気味ではあるが感心した。ラウンジは、デルタラウンジの一角に専用スペースがあって
「何でもお持ちしますのでお申し付け下さい」。そこにエールフランス日本支社長が挨拶に来る。そ
の支社長は登場口でもお見送り。乗ってみれば、ファーストクラスはたった4席で、乗客は私一人!
私だけにサービスするキャビンアテンダントは、ジローラモ似のイタリア人リッカルド。チーフアテ
ンダントと日本人アテンダントの3人で挨拶に来る。いやはや、VIP並の待遇ではないか。他社で
はあり得ない対応だ。それ程エールフランス日本線にとっては貴重な客だということか。広い座席は
カーテンをさーっと引けば完全な個室になる。リッカルドが選んでくれたLサイズのパジャマに着替
えて山田洋次監督の「家族はつらいよ」を観ながらゆったり食事する。この山田洋次監督の映画は安
心して観ていられるという以外あまり感想は無いかな。食事は料理もワインもどれも美味しかった。
第3食 エールフランス成田=パリ ファーストクラス機内食
他の3つの座席は空いているので、私が食事している間にリッカルドが隣席にベッドを作ってくれて
いた。いつでもお休み下さいってわけだ。飛行機の中ではあまり寝ない人間だが、こう丁寧に対応さ
れちゃあ寝ないわけにもいかんわな、と横になった。2、3時間はウトウトしたか。あまり長く寝て
しまうと今夜眠れなくなるので起きることにする。またカーテンを引けば着替えはすぐ出来て便利ね。
飛行機を降りたら、サムが出迎えに出ているから彼と一緒にファーストクラスラウンジに行ってね、
とチーフアテンダントが言いに来る。午後4時シャルルドゴール空港着。リッカルド グラッツェ!
アリベデルチ!飛行機の外には中国系だろうかサムが待っていた。パリは17度で冷たい雨が降って
いた。彼に連れられてラウンジへ。やがて日本人女性スタッフがやって来て、2Eから2Fゲート
までの移動には私も同行します、と挨拶された。一人の客にこんなに大勢が関わるってタイヘンだ。
第4食 フランス・トゥールーズ「ホテル・ラ・パルメレ」客室にて 鮭おにぎり、ウィスキー
トゥールーズ行きの飛行機は30分遅れた。国内線だからビジネス席の設定は無いが、私の隣の席に
お客が座らないよう配慮してくれた。トゥールーズで飛行機を降りると、フランス人女性スタッフ
が待っていて、スーツケースをピックアップしてくれる。出口では旅行会社が手配してくれた日本
人女性アシスタントが待っていてくれ、タクシーでホテルに向かう。ここはフランスでも南にある
からパリとは気温が10度位違うように思う。着いたホテルは下宿アパートのようで、数時間前ま
でのファーストクラスの環境と余りに違って笑ってしまう。2時間後本隊のグループが到着した。
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6月 21日(火)トゥールーズとスペインピレネーは晴れ 1€(ユーロ)=約120円
朝 フランス・トゥールーズ「ホテル・ラ・パルメレ」朝食ヴュッフェ
奥ピレネーのスペイン側。トラン谷にある小さなバウセン村でガイドのマイクさんと合流
雪を被ったアネト山が遥か向こうに見える
当初トゥールーズのホテルは別のホテルだった。ところが、現在行われているサッカーのユーロカッ
プでこの町も会場の一つになった。その関係で予約していたホテルが貸し切りとなったから追い出さ
れて、下宿屋のようなここに泊まることになったらしい。外階段を下りて朝食を摂りに行くと、添乗
員のK神さんが困り顔でドアをノックしていた。ホテルの入り口兼食堂のドアには、鍵がかかってい
て中には誰もいないようなのだ。ホテルに何度か電話してようやく開けて貰えることになった。5分
後近くの部屋から男性スタッフが洋服を着ながら走り出て来た。寝坊?今起きたの?これから朝食の
準備する?まさか、と思ったが、その通りなのだった。泣きたくなるような朝食だったが、もう出発
するのだからいいや。小型バスでスペインカタルーニャ地方最西端にあるアラン谷を目指す。1時間
以上走ったところで国境。フランスからスペインに入る。バスはどんどん坂を上って行き、ピレネー
っぽくなって来たぞ。スコットランド出身で既に30年もカタルーニャに住むガイドのマイクさんと
合流。バウセン村という小さな村で下りる。トイレ休憩だけのつもりだったのだが、バルが空いて
いなかったので急遽フラワーウォッチング。おいおい、もうですか。山の中腹の村だから坂だらけ。
昼 スペイン・ピレネーアラン谷「EsBordes」野菜と豆のシチュウ、ラムチョップと豚肉ソ
ーセージ、クリュームブリュレ(いずれもチョイスメニュー)、コーヒー1、3€
この地方のレストランはチョイスメニュー
長いトンネルを抜けるとエル・エスピタード・デ・ヴィエルハ村近郊の牧草地でフラワーウォッチング
ラン科テガタチドリ属テガタチドリ ラン科ハクサンンチドリ属ムホウシュウラン
ランチを摂ったレストランでは、前菜、メイン、デザート共すべてチョイスメニュー。私のチョイ
スはまずまずで特にラムチョップは美味しかった。海老をメインにした人の皿には10尾くらいの
海老が乗っかっていてビックリ。何だか私は食欲が無いぞ。ここでカンタンな自己紹介タイム。9名
の参加者と添乗員K神さんの総勢10名。Nさんとはこれで3度目となる。ガイドのマイクさんには
カタルーニャ人の奥様と14歳のお嬢さんがいらっしゃる由。若いドライバーマネル君は日本に行っ
たことがあり、トンコツラーメンとお好み焼きが旨かったそうだ。午後は5,2`の長いトンネルを
抜けてエル・エスピタード・デ・ヴィエルハ村近郊でフラワーウォッチング。野生の蘭を探しに行
くと聞いた。まさか胡蝶蘭を連想していたわけでは無いが、野ッ原に咲いていたラン科の花が余り
に小さく地味で思わず、はぁ〜〜。その上足場が悪く私のような人間には不向きかもと思い始める。
夜 スペイン・ヴィエルハ「トリップ・ヴィエルハ・バケイラ」夕食ヴュッフェ、ビール、白ワイン
(ハーフ)、赤ワイン(ハーフ)15,1€
3夜連続ヴュッフェ?おいおい!
今夜から3連泊するヴィエルハは四方山に囲まれた盆地のような町だ。町の大きな駐車場の真ん前に
ある「トリップ・ヴィエルハ・バケイラ」が宿だ。今回の旅は連泊が多いから、部屋のUPグレード
をお願いしている。夕食はヴュッフェレストランにて。料理もワインも旨くなくて先が思いやられる。
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6月 22日(水)ピレネーアラン谷は快晴 鳩山邦夫氏死去享年67歳
朝 ヴィエルハ「トリップ・ヴィエルハ・バケイラ」朝食ヴュッフェ
朝食は8時から。遅い!
雪を被ったアネト山 ゴマノハグサ科オクエゾガラガラ ムラサキ科ノハラワスレナグサ
フクロソウ科ゲラニウムシルヴァティクム フクロソウ科クロバナフウロ カタツムリ見つけた!
キク科アザミ属キルシウムリヴラレ セリ科シシウド属ワイルドアンジェリカ
シソ科モミジバヒメオドリコソウ キンポウゲ科アサギフユボタン アブラナ科フグエニニアタナケティフォリア
マメ科アンティリスブルネラリア キンポウゲ科タカトウグサ バゲルゲの村
スペインは食事時間が遅い。夕食は早くて午後8時で9時半なんてのもザラ。夕食が遅いというこ
とはトーゼン朝食も遅くてこのホテルは午前8時からだ。ついでに言えばランチは早くて午後1時
からね。昨夜ほんのちょっとしか夕食を食べなかったから、早く目覚めてお腹がグーグー鳴ってい
た。でも8時まで耐えてありついた朝食もたいした旨くないし。日焼け止め対策をして9時半出発。
本格的なフラワーウォッチング初日となる今日は、アラン谷の中のアルティガ・デ・リン谷にある
バゲルゲに向かう。バスを降りて、1`程をブラブラ歩きながら左右に花を見つけたマイクさんが
「ほら、これは○○だよ」と白板にラテン語の花名を書く。「ほぅ」と私らは写真を撮る。だが足の
遅い私がマイクに追いついた頃には白板の名前を消されて説明を終わっていることが多い。教室の
ペースに付いていけない落第生ってわけさ。それでも天気は良いし撮影が好きだから楽しいけどね。
昼 アラン谷アルティガ・デ・リン山中にて お弁当
皆さんピクニックランチ、私は車中で 2000b、3000b級の山々に囲まれて
王族の別荘があるバケイラ・ベレット アブラナ科トキワナズナ
シソ科アルピナセイボリー タヌキモ科アルプスムシトリスミレ ナデシコ科シレネシリアタ
花を求めたハイキング 馬は太るとフランスに出荷されていく・・・
マメ科の黄色の花が山一面! ベンケイソウ科ヤネバンダイソウ シソ科アジュガピラミダリス
さらにバスは高度を上げてバケイレ・ベレットへ。真っ青な空に雪を被った高い山が映えて素晴ら
しい景色が広がっている。眼下には2000年以降同じ設計デザインに統一されることになった別荘
の家々が見える。中には王族の別荘もあり、ときおり警備の車が巡回していた。何だかこの大自然
とは遠い話のようだが。大きな木の下の木陰で皆さんはピクニックランチ。私は地面に座れないの
で、マネルと一緒に車内で。午後のフラワーウォッチングは山登りっぽい高原ハイキングにもなっ
たが、私は行かないよ。その先にはカウベルをつけた放し飼いの牛や食用馬となってフランスに出
荷される馬達がのんびり草を食んでいるのだった。いいなぁ〜、この景色は。空気も美味しいしね。
夜 ヴィエルハ「Era Coquela」(自由食)17€の3チョイスコース(カルボナーラ、鯖のフ
ライガーリックソース、チョコとバニラ)、生ビール2杯、白ワイン、赤ワイン
この店に来て良かったぁ!
予定では、夕食は3泊とも昨夜と同じホテルでのヴュッフェだった。しかし、それでは
寂し過ぎじゃないか。添乗員のK神さんが「この町で一番美味しいレストランはどこ?」
とホテルマンに聞いて教えて貰ったレストランに希望者は行くことになった。もちろん、
行きまーす!そのレストラン「Era Coquela」はホテルのすぐ近くなのに、川の
向こう側。しかも2つある橋のど真ん中にあるのだ。見えるのに歩くと10分かかったよ。
ここもチョイス制で前菜もメインもデザートも5、6種の中から選ぶ。この3種とワイン
がついて17€というのだから抜群のコスパ。鯖はちと塩辛いがカルボナーラは旨かった。
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6月 23日(木)ピレネーアラン谷は快晴
朝 ヴィエルハ「トリップ・ヴィエルハ・バケイラ」朝食ヴュッフェ
スキーシーズンには拠点となるヴィエルハの町をぶらぶら散策した これが宿泊した4つ星ホテル
昼 ヴィエルハ「トリップ・ヴィエルハ・バケイラ」客室にて ニンジンサラダ、きつねうどん、桃
なかなか美味しいランチとなりました
今回の旅はフラワーウォッチングが実質7日もある。今日は3日目だ。花を観て写真を撮るだけな
ら、私も喜んで参加する。しかし、その花に出会うためには、野を歩き、丘を登り、せせらぎを飛
び越え、足場の悪い場所に踏ん張り、崖を下ったりせねばならないのだよ。マコトにタイヘンなの
だ。数ヵ月前、旅行会社スタッフのK松さんはこう言った。「ピレネーに小さな車で行って、花とか
咲いているじゃないですか、そしたら車降りて写真パチパチっと撮ってまた車でピューっと行って、
・・歩く?たいして歩きませんよ。ユメコさん向きです」。それを信じて来てしまったのだが、どこ
が私向きなんだよ!これは花も観る「ハイキングの旅」です!健脚向きの旅です!杖ついた膝痛持
ちの婆さんはハッキリ不向きです!ついでに言えば、K松さんは退社したそうだ。そんなこともあ
って今日私は休みます。お腹の具合も悪くて、トイレから離れたところには行きづらいということ
もあって。でも、今日も素晴らしいお天気!私でさえ、外に出て散歩したくなる。ヴィエルハの町
をのんびりとあちこち歩いてみた。途中で小さなスーパーがあったのでランチ用のサラダもゲット。
夜 ヴィエルハ「Era Coquela」17€の3チョイスコース(試食用:ポルチーニ茸リゾット、
生ハムとメロンスープ、ほうれん草のグラタン、ヨーグルトと焼きリンゴ)、生ビール2杯、
白ワイン、赤ワイン
夕食集合時間にロビーに行ってみると、真っ赤に日焼けした皆さんがいらした。「ユメコさん、行か
ないで正解かも。ホントに今日はシンドかった」と言う人も。ゲルベル湖という氷河湖に行かれた
後アルティエという町に寄られたのだそうだが、崖で転倒したT辺さんは足首を捻挫され、客室で
アイシング治療されている由。いがっだよ、行かんで。今夜の夕食も当初ホテルのヴュッフェ予定
だったが、昨夜希望者が行って好評だったレストランに全員で行くことになった。やったぁ!昨夜
の料理の中からチョイスするものを決めていたのに、何と1品を除けばすべて新しい料理に替わっ
ていた。食材とか考えると効率悪いのにね。生ハムとメロンスープがいい。試食用にとK神添乗員
が注文してくれたポルチーニ茸のリゾットが一番美味しかった。帰りはマイクが車で送ってくれた。
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6月 24日(金)ピレネーは快晴 夜半雨
朝 ヴィエルハ「トリップ・ヴィエルハ・バケイラ」朝食ヴュッフェ
ユキノシタ科サキシフラガパニキュラータ 今日も良いお天気!
フクロソウ科ゲラニウムシルヴァティクム マメ科クサフジ マメ科ヴィチアモンタヌス
バラ科ロサペンデュリナ バラ科ゲウムリバレ マメ科ミヤコグサに蝶々が
昼 エステリ・ダヌール村「VALL DANEU」サラダ、ミートボール入りマカロニスープ、カ
ラマリ、梨とマスカット煮、赤ワイン、コーヒー1€
3泊したヴィエルハ「トリップ・ヴィエルハ・バケイラ」をチェックアウトしてアヴェトサ・マタ・
デ・バレンシアに向かう。陽気なドライバーマネル君は急遽別の仕事が入ったので、32人乗りバスと
共にむっつりしたドライバーに交代した。ここはピレネー山脈最大の森だそうで、葉緑素を持たない
サカネランが観察できる。咲かね蘭(サカネラン)が咲いているーなんてね。可愛らしいエステリ・
ダヌール村のホテルでランチを摂った。今日もカタルーニャ地方お約束のチョイス型コース。揚げ立
てのカラマリ(イカ)が美味しい。隣のテーブルには、3匹のテリアを連れた家族が食事をしていた。
夜 スペイン・プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」オリーブ、パスタサラダ、蒸しメルル
ーサ隠元添え、梨のシャーベットとヨーグルト、ビール、白ワイン、赤ワイン、カモミールティ
ホテル・ヴィリャ・パウリタ 本館最上階の屋根裏部屋のような客室 塔の下の部屋はこんな
プッチェルダ湖の眺めも良いが、散歩組から観察されてしまう丸見えのレストラン
アルコールを含めて飲物はすべてインクルードされている
このホテルの食事は優雅
ランチを終えてからのバスの旅程はずっと山道だった。途中立ち寄ったガソリンスタンド兼売店の
ような店にトイレチップに関する日本語表示があった。聞いてみれば、レジにいた主人の叔父さん
が日本在住でその叔父さんに書いて貰ったのだそうだ。こんなところに日本と所縁!1,5g入り
の水を買った。午後5時、プッチェルダの「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」に到着。プッチェルダ
はピレネー山脈東部にあるサルダーニャ地方の中心地である。バレンシアのお金持ちの別荘として
20世紀初め建てられたが数年前より改装されてホテルとして営業しているのだそうだ。このホテル
も客室のUPグレードをお願いしたので、本館の最上階の客室となった。天井は斜めで天窓がつい
ている。建物のアクセントになる塔の下の部分の部屋が付属で付いているが、実用的ではないわね。
夕食は8時から。他の客は9時とか9時半スタートとか。ワンコースのみで、一日ごとにメインが
肉と魚が入れ替わるんだって。飲み物はすべてインクルード、いいねぇ。じゃんじゃん飲もうじゃ
ないかと思うのだが、今回それ程飲む人いないんだ。料理は薄味でとても旨い。夜半激しい雨が!
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6月 25日(土)ピレネー曇ったり晴れたり 夜半雨 英国国民投票EU離脱が僅差で勝利!
朝 プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」朝食ヴュッフェ
登山鉄道始発駅リべス駅 ヌリア谷は車両通行止めなので登山列車で行かねば ヌリア谷にはわんこ連れも多い
ヌリア谷の象徴的花はユリ科リリウムピレナイクム ヌリア修道院跡を利用
ホテル、レストラン、ショップなどが入る 17世紀再建された8世紀の聖人ヒルに因んだ教会
2両編成の登山列車が走る ポニーに乗って
昼 ヌリア谷「「VALL DE NURIA」メイン:サーモンとランチヴュッフェ
23日に行われたイギリスの国民投票はギリギリまで接戦を演じた。事前のおおかたの予想を覆す離脱
派の勝利で世界中が揺れている。そんな中朝食を終えて観光に出発。ヌリア谷までの登山列車はリべ
ス駅が始発だ。ホテルからリべス駅まではバスで1時間半山道を走る。今日は土曜日のせいか、家族
連れも多く、2両編成の電車に乗る時はすさまじい席取り合戦が繰り広げられた。どこの国でも同じ
ですなぁ。電車は高度を上げて行き40分経った頃、トンネルを抜けると左手に突然見たことのある
景色が広がった。この旅のパンフレット写真のヌリア谷の風景だった。車内から歓声が上がって終点。
かなり気温が低い。20度未満か。古い修道院跡を利用してホテルやレストラン、ショップ、休憩所、
トイレなどが整備された建物がヌリア谷の中心だ。前庭に広がる池の右側には、8世紀の聖人ヒルが
造った聖母子像が行方不明の長い期間を経て再発見された場所に17世紀建てられた小さな教会もあ
った。午後1時からレストランでランチ。メインは肉魚から選び、前菜やデザートはヴュッフェだ。
6人乗りのケーブルカーに乗って山の中腹まで行く
ケーブルカーの終点地。スキーシーズンにはここから滑り下りるわけね
夜 プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」ポルチーニ茸のミニコロッケとイチジク、卵と
トマトのオレンジなどのサラダ、豚肉とマッシュルームとパイナップルのソティ、クリューム
ブリュレ、ビール、白ワイン、赤ワイン、カモミールティ
昼食後は、6人乗りのケーブルカーに乗って山の中腹まで上って行く。ここから皆さんは、下山しな
がらフラワーウォッチングをされるのだが、足首捻挫されたT辺さんと私は山小屋でお茶を飲みなが
らお喋りしていた。ケーブルカーに乗って降りたら、ちょうど皆さんも下山したところ。登山列車と
バスでホテルに戻ったら午後7時だった。甥のヒカルからメールで入籍したとの知らせ。そうか、そ
うか。お祝いは何がいいかな。頼んだランドリーが仕上がっていた35€もするんだぁ。8時からの夕食
はポルチーニ茸のミニコロッケとイチジク、卵とトマトのサラダが美味しかった。T辺さん久々夕食。
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6月 26日(日)プッチェルダは快晴 夜激しい雨
朝 プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」朝食ヴュッフェ
人口湖であるプッチェルダ湖はシアベク公園の一部。多くの魚や鳥類が見られる
プッチェルダ湖をゆっくり1周。湖の向こうにみえるのは宿泊している「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」
日曜日の午前中とあって野菜や果物、衣服、日用品の市が立っていた
プッチェルダの中心地カンパナル塔 こんなカタチでピアノを弾く人もいて
昼 プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」客室にて K神添乗員特製おにぎり2種、ホテ
ルの弁当
K神さんのおにぎり2種とホテルのお弁当で豪華!
昨夜も夜激しい雨が降った。寝ている部屋は屋根裏部屋のような場所だから、激しい雨が屋根を打ち
付けるとその音は凄まじい。でも、朝になってカラリと晴れるんだからいいよね。今日皆さんはプッ
チェルダの南にあるコル・デ・パルに行かれたが、私は例によって好きなことをして過ごすことにし
ている。まずは、ホテルの目の前にあるプッチェルダ湖とシアベク公園に行ってみよう。湖の中をよ
く見てみれば、魚がたくさん泳いでいる。この公園にはたくさんの種類の鳥もいるようだ。1周した
ところでプッチェルダの町にも行ってみよう。フランスの国境までは歩いて行ける程すぐそこで、フ
ランスからの観光客も多いと聞いた。確かに日曜日の朝市だろうか、町の一角には多くの店が出てい
て買い物客や観光客で賑わっている。グループの皆さんがこの日夕方来た時は、レストラン以外どこ
も店は閉まっていたそうだ。エェ〜イ!って私も何も買わなかったんだけどね。3時間程の散歩の後
ホテルに帰って一人ランチ。K神添乗員特製のおにぎり2個でほぼ満腹。ホテル弁当は殆ど残した。
夜 プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」スペインサラダ、あんこうのポロネギソース、自
家製アイスクリームとストロベリー、ビール、白ワイン、赤ワイン、カモミールティ
皆さんは早目に帰って来られ、プッチェルダの町に出かけたのにシャッター通りだったとガッカリさ
れたようだった。日曜日の今日、スペインは選挙だった。先日のイギリスの国民投票の影響なのか、
保守勢力が優勢のようだった。毎日夕食時サービスをしてくれる若い男性は3日目となると、すっか
りお客の好みを覚えて、私には先ずビールを、次に白ワイン、そして赤ワインを注いでくれ、飲み干
せばすぐたっぷりと注ぎ足してくれる。感心、感心。毎晩夜更けて降っていた雨だが、今夜は食事し
ている間に降り出した。止むのを待っていたのに激しくなるばかり。急ぎ足で帰ってもずぶ濡れに!
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【今週の振り返り】
朝食のヴュッフェには、生のトマトがゴロッと入っているボールがある。「生野菜が嬉しいわ」と我ら
がグループの女性陣は嬉しそうにトマト1個をテーブルに運び、切りにくいナイフで何とかカットし
て食べている。それにしてもこんなちゃんとしたホテルの朝食ヴュッフェで、トマトをそのまま出す
とはなぁ、と思っていたところ私は見たのですよ、その現場を。
カタルーニャ人らしい若い男性がテーブルの前に立った。パンを軽くトーストして皿に置く。その上
にトマトを鷲づかみにして水分を絞り、ゴシゴシとパンに塗るたくる。皮だけになったトマトはポイ
ッと捨てる。赤く汚れた(笑)パンには、傍らに置かれたオリーブオイるをぐるっとかけ、その上に
適当に塩をパッパとかければ出来上がり。後日調べてみたら、スペイン語でパン・コン・トマテ(カ
タルーニャ語ではパ・アム・トゥマカット)というカタルーニャ地方の独特の料理らしい。好みによ
っては、これにニンニクをこすりつける方法もあるとか。そういえば、マヨルカ島とかバルセロナで
見かけたことあるよなぁ。しかし、今朝パン・コン・トマテが出来るまでを見ていたのは私ひとりだ
ったから、相変わらず日本人女性達は生のトマトをお召し上がりだ。
ピレネーで撮影した花々の名前、添乗員のK神さんが苦心惨憺された花図鑑と首っぴきで何とか探し
当てて、ネームとして入れました。が、何か所か間違っている可能性もありましてヒヤヒヤもんであ
ります。何せ、高山植物の花は小さいし、写真の花はもっと小さいし、年々私の目は悪くなる一方だ
し(ついでに頭もね)、現場ではずっとサボっていたし。それと、植物の名称は、○科×属△△とな
るハズですが、全部入れるとムチャ長くなる。で、勝手に属は省略してしまいました。悪しからずで
あります。
6月23日に行われたイギリスの国民投票。予想を裏切る結果に、離脱」を選んだ人でさえ、その
結果に驚いたというから、こっちが驚くよ。「まさか離脱派が勝つなんて思ってもみなかった」って。
もちろん一部なのだろうが、再投票を求める署名活動が盛んらしい。その上、離脱派が勝利して間
もなく、離脱派のリーダー達がEUを離脱すればEUに支払っている資金で保険が賄えると主張して
いたのは計算間違い、なんて無責任なことを言い出して、離脱に投票した人達はさらに自責の念に
かられているらしい。でも、再投票署名運動の結果、数百万人を超えたとしても、イギリス政府は
「再投票やりましょう」とは言えないわねぇ。それはムリだわ。キャメロン首相が辞意を表したの
で保守党党首(現在のところは、=イギリス首相)は誰になるのだろう。離脱が決まった瞬間、日
本やアメリカの株価はドーンと下がり、1jは一時99円を記録した。イギリスも、他のEU諸国
も世界も今後どうなるのか、ドキドキしながら見守っている。
前週の「パクパク日記6月3週」ですが、パソコンテンちゃんの説明個所で大きな間違いがありま
した。テンちゃんが帰って来てから、入院するという全く逆のことが書いてあったりして、訳わか
らんわ状態。トホホ。正しくは、6月15日にパソコンテンちゃんは冨士痛病院に入院のため引き
取られたままで、未だ帰って来ておりません。失礼いたしました。
手ぇニュいてニャイ? そ、そんニャことは・・
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