パクパク日記16年6月5週

           スペインから車椅子で帰国。イギリス「大後悔時代」始まる。

 

  スペイン飛び地リビア  「松庵」鱧の吸い物

 

6月 27日(月)快晴

朝 スペイン・プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」朝食ヴュッフェ

 

  

   フランス領の中にポチッとあるスペインの飛び地リビア  ローマ時代の遺跡もある

      リビアの教会     リビアの観光案内所      観光地、別荘地としても人気のリビア

 

昨夜タイヘンなことがあった。夜中トイレに起きて、再びベッドに上がる時ベッドに乗りそびれて、

床に落ちた。その時左足の指2本を強打し、打撲傷。その上捕まる場所が無いので立ち上げることが

出来ず、小1時間床をはいつくばっていた。何度も起き上がろうとしては失敗、その度に膝に負担を

かけるから左右ともに膝がガクガク。それでも決死の覚悟でベッドに戻った。朝起きてベッドから降

りた途端、激痛!足の指は真っ青に変色して腫れ上がっているから、左足の爪先に力を入れられない。

歩く度両膝が悲鳴を上げ、爪先が腫れ上がっているから踏み込みが出来ない。そんな状況でシャワー

浴びるのも着替えるのも靴を履くのもタイヘン!朝食のためにレストランに行くのもひと苦労だった。

昼 スペイン飛び地リビア「AMBASSADE DE LLIVIA」豆のクリームスープ、網笠

茸ご飯、ババ(カタルーニャ地方の伝統菓子)

 

  

   家族経営の人気レストラン「AMBASSADE DE LLIVIA」。1ヶ月前生まれたご夫妻の赤ちゃん

 

この旅の観光最終日となる今日は、フランス領のエイナ谷と飛び地のリビアに行く予定。こんなに足

が痛いのだから今日も観光はパスしようと思っていたのだが、ランチを摂るレストランも素敵だし、

足湯にも入るから「是非!」とK神さんに勧められて行くことに。エイナ谷は山に入って行く道なの

で、崖から落ちて足首を捻挫したT辺さんと私は待機。次にフランス領の中にポチっとあるスペイン

の飛び地へ。その名もリビア。このリビアにある家族経営のレストランの中庭でランチを摂る。緑色

の美しい冷たいスープと熱々の網笠茸ご飯。ババという名前の伝統菓子をたべていると、オーナー夫

婦が生後1ヶ月の赤ちゃんを抱いて現われた。まぁ何て小さくて可愛らしいでしょ。赤ちゃんに興奮!

 

  

 フランス領のドレスという町にある温泉。38度と422種の浅い温泉で足湯      冬はこんな感じらしい

 

 プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」各種野菜のフライ、蒸し野菜と地元ハム、牛のス

テーキ、チーズケーキと苺、ビール、白ワイン、赤ワイン

 

  

 

ランチを摂った後はまたフランス領に入り、ドレスという町にある温泉施設に行く。とにかく、今日

はバスかフラワーウォッチングガイドのマイクさんの車に乗せて貰っているが、温泉に入るには自分

の足で坂を下りて行かねばならない。それに足の指がこんなに腫れ上がっているのに足湯というのは

なぁ、と思い私だけ入らないことにした。ここの温泉は脛の半分位の深さしかないから、全身浸かる

ために寝転ばないとね。不思議な施設を造るもんだね。ホテルに帰っての夕食。マイクさんは食事の

後車でベサルにあるご自宅に帰られる。サボってばかりいましたが、お世話になりました。お気をつ

けてお帰り下さいね。「今日中には到着するよ」って。私達も明日の出発は早いから、早く寝ようね。

              ____________

 

6月 28日(火)晴れ

早朝 プッチェルダ「ホテル・ヴィリャ・パウリタ」パンとコーヒー

遅い昼 エールフランス・パリ=成田ファーストクラス機内食

 

  

 

345分起床。帰国の日だ。パンとコーヒーを慌ただしく口に入れて6時出発。8時半には空港に到

着するつもりが、トゥールーズに近づくにつれ朝の渋滞に巻き込まれ、45分遅れの915分になっ

てしまった。私以外は1055分発KLMオランダ航空だからOKだが、私の出発時間は早い。その

上乗るハズのフライトは管制塔スタッフのストライキでキャンセルとなり、1本前の955分発の

パリ行きに乗ることになってしまったが、それもディレイで結局出発したのは1025分だった。も

う足が痛くて歩くのもままならないので、途中からは車椅子のお世話に。こう言っては何だが、あぁ

〜〜楽ちん楽ちん。スイスイスイ〜〜ピューピューピュ〜。パリのシャルルドゴールに到着すれば、

えぇ?タラップなの?やっとの思いでタラップを降りたら、私専用の迎えの車が待っていた。ピュ〜

とそのままファーストラウンジへ。係の人は「ここで待て。1時に迎えに来てやるかんな」と言って

去って行った。1355分発の成田行きは30分遅れだった。帰りのファーストクラスも客は私1人だ

け。私専用キャビンアテンダントは日本語を少し話す英国紳士だった。またフォアグラ食べちゃった。

              ____________

 

6月 29日(水)東京は曇り 時々小雨  ビートルズ来日50周年!

朝 エールフランス・パリ=成田ファーストクラス機内食

 

 

昼 舟町「ファリファクス・グリル」パスタランチ(サラダ、豚肉と白菜のコリアンペペロンチーノ

スパゲティ、スープ、ドリンク)980

 

  

 

隣りの席にまたベッドを作って貰ったので快適にグッスリ眠ればいいものを、やれ右足が攣った、お

腹がゴロゴロ言っているからトイレだ、もう目が冴えちゃったから眠れないなどと落ち着かないから

結局2時間弱寝ただけだった。ビンボー症だから贅沢な席はもったいないやね、ふんとに。去年封切

られた映画「MOZU」を観た。こうゆう映画は疲れるだけだなぁ。松坂桃季クン、似合わない役で

キモイよ。成田空港へは出発が遅れたため9時過ぎに到着した。成田では徹底的に足が不自由な人だ

から、ここも車椅子なのだ。スイスイとイミグレ抜けて、スーツケースもピックアップして貰う。あ

ら!添乗員のK神さん!トゥールーズからアムステルダム行きのエアフランスが2時間遅れて、それ

を待っていたKLMオランダ航空も30分遅れて、ほぼ同時に帰って来たそうだ。お世話になりまし

たね、ありがとう!タクシーは順調に走ったからたった50分で到着。未だ午前10時前ですよ!早

速旅行中の洗濯と溜まっていた郵便物の整理をする。足がかなり痛いので、ランチはごく近場の店に

しよう。いろいろついて980円のパスタランチ。これでパスタが旨ければ文句は無いが。半分残した。

夜 舟町「おちあい」お任せ(玉こんにゃくとイカ、ぬた、じゅんさい入りとろろ汁、和風しゅう

まい、イカ天、白菜漬け物、雑炊)、ビール(小)、麦焼酎 @4千円

 

  

 

夕方パソコンテンちゃんが帰って来た。箱に入っての退院だ。明日A先生が来て、セットアップして

くれる。夕食は激近所の「おちあい」。足だけでなく、お腹の調子もイマイチなので刺身も鍋も無し。

雑炊だよ。パソコン無いとヒマなので録画をたくさん観た。「とと姉ちゃん」。祖母役の大地真央は最

後まで舞台で喋っているようだったなぁ。「とっとテレビ」。30分番組でたった7回しか無かったか

らもう最終回だ。黒柳徹子役の満島ひかりは美しいし、まさに熱演だった。向田邦子役のミムラはま

るで本人のようだったし、伊集院ディレクター役の濱田岳と中華飯店の王さんの松重豊が印象的だっ

た。「真田丸」。北条氏政役の高嶋政伸の怪演がもう見られないと思うと寂しい。特に食事シーン。ワ

ガママ氏政に最後まで振り回された江雪斎役の山西惇の忠臣ぶりが切なかねぇ。泪がちょちょびれる

よ。山西惇ってあぁ見えて(失礼じゃろ!)、京大工学部卒なんだよね。さぁ、たまには早く寝るべ。

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6月 30日(木)曇り

朝 家食 ツナと卵のトーストサラダ、食べるゴボウスープ、ヨーグルト

昼 四谷三丁目「Racconto」ピり辛カレー(サラダ、スープ付き)700円、アイスコーヒー

150

 

  

 

午前中手紙を書いたり、宅配便を受け取ったりして過ごす。ランチはカレーと決めて「東京風月堂」

に行くと、厨房の施設が故障したので出来る料理は限りがある、という趣旨の張り紙があった。野菜

ゴロゴロカレーは出来るかと聞くと「出来ん」「なら帰る」。じゃぁヤスコちゃんに教えて貰った店に

しようかと歩き出したら、誰かから声をかけられた。振り向くとヤスコちゃんだったからビックリ!

カレーを食べた後、税金を支払いに銀行へ。今日は晦日の30日だから銀行激混み!30分以上待たさ

れた。左足の中指が歩く度に「イテテ!」。それをかばって歩くと右膝まで痛くなったりしてね。困

ったものだ。「錦松梅」の本店の前を通りかかると張り紙が。免震構造の建物に建て直すので長期休

業に入る、という内容だった。博多座も免震工事のため4月1ヶ月間休館になった。あちこち大変。

午後のお茶 四谷三丁目「ANTENDO」アイスコーヒー250

夜 荒木町「松庵」(2人で)1万3千円のお任せコース(トマとろジュンサイつぶ貝入り、蒸しア

ワビと胡麻豆腐、城下鰈の薄造り、鱧とジュンサイの吸い物、四万十川の鮎塩焼き、琵琶湖天然

鰻の白焼き、蒸し加茂茄子と生ウニ、牛肉、盛り蕎麦、温かい花巻蕎麦、桃と自家製バニラ桃紅

茶ジュレがけ)、生ビール2杯、麦焼酎ボトル 2人で3万9420円

 

  

 

    

 

夕方A先生が来てくれた。箱から退院して来たパソコンテンちゃんを取り出して、いろんなコードを

繋いでごちゃごちゃ・・・「出来ましたよ。でも、写真無くなってしまったのでまた入れて下さい」。

2016年分の写真を6つのファイルに取り込み、2015年のデータはバックアップから移行して今日の

作業は終了。これで、明日久々にパクパク日記作成してUP出来るかもね。さて、今夜のA先生への

「お疲れ様!ありがとう」宴会に行きましょう。「松庵」でいつものコースを食べた。〆の手打ち蕎

麦は基本冷たい盛り蕎麦なのだが私には冷温2種を作ってくれる。温かい花巻蕎麦は海苔たっぷり!

               ______________

 

7月 1日(金)曇り

朝 家食 ツナと卵のトーストサラダ、丸ごと豆腐スンドウブチゲ、ヨーグルト

 

 

昼 曙橋 「Cоcо壱番屋」野菜サラダ185円、パリパリチキンカレー753円、200gライス−51

円、3辛63円、納豆154円、野菜206円、アイスコーヒー103

 

 最近このトッピングがお気に入り!

 

午前中乃木坂の歯科医を終えてから急遽プラズマス治療をして貰わねばと思い、何度か電話するものの

通じない。それでも治療院のある曙橋まで行って待つことにしよう。ペインのピレネーの町でベッドに

乗り損ねて足指に怪我を負ってから今日で5日目。あの頃より軽くなって来たとはいえ、未だ歩く度に

激痛が走るのは変わらない。そんな足を庇うから、腰痛までして来た。「Cоcо壱番屋」でカレーラン

チを摂り、お茶を飲む間に連絡がついた。プラズマ治療をたっぷり1時間半もやって貰ったお陰で、歩

行時の膝と腰の痛みはちょっと軽くなったような気がする。でも帰りもタクシーで帰って来てしまった。

夜 荒木町「おく谷」お通し:野菜と若布酢の物、冷キャベツとジャコの京風700円、茹で立て天豆と

枝豆650円、いろいろ野菜のスパイシー炒め800円、冷奴500円、焼きそば800円、生ビール2

杯、麦焼酎 @6100

  

 

午後4時頃帰宅。さて、約1ヶ月ブランクが空いてしまったパクパク日記の更新に集中するかな。シ

コシコシコ・・・54週完成!やれやれである。いやいやホッとする間があるなら次の週に取り掛

かるのだ!へい、合点承知で。今夜は家食を考えていたが、気がつくと喉がビールを欲している。じ

ゃやっぱり飲みに行くか。よろよろとステッキを頼りに「おく谷」へ。カウンターは6月から禁煙に

なったの?朗報ですなぁ。冷キャベツとジャコの京風がとても旨い。焼きそば酒のツマミにぴったり。

               _______________

 

7月 2日(土)晴れ あぢ〜〜  バングラデシュでテロ 犠牲者日本人7人含む20人!

朝 家食 焼売、根菜とこんにゃくのピリ辛和え、豚汁

昼 歌舞伎座客席にて 幕の内弁当1500円、お茶

 

  

 

7月歌舞伎座初日の昼の部に行った。「客を呼べる若手役者2人」つまり海老蔵と猿之助を並べたから

このところ空席も目立った歌舞伎座もほぼ満席に近かった。演目は宇野信夫作の「柳影澤蛍火 柳澤

騒動」。貧しい浪人柳澤弥太郎(後の吉保)が美貌と明敏さを武器に将軍綱吉と生母桂昌院に取り立

てられ立身出世していくドロドロの人間模様劇。柳澤吉保は海老蔵、ライバルの僧隆光に猿之助、将

軍綱吉に中車でいずれも初役だ。京の八百屋の娘のお玉は若い頃から器量よし。三代将軍家光の側室

となり、見事男子を出産。「玉の輿」の代名詞的人生を送ったワケ。お玉が生んだその男子が第5第

将軍綱吉となったからご生母様となり、未亡人になってからは桂昌院と名乗った。その桂昌院が東蔵

さん。「色ボケ婆ぁ」なんて海老ちゃん(吉保)に言われて最後は殺されちゃうんだけど東蔵さんは

どこからどう見ても色狂い桂昌院って感じじゃないと思うよ。昼最後は猿之助の「流星」で爽やかに。

夜 家食「RF1」の桜島地鶏の唐揚げ、高知のトマト、セロリサラダ、玉ねぎ天と卵入り大阪「今び

井」のうどん

 

  

 

三越の地下で食料品をたっぷり買った。重い買い物荷物を持って外に出ると・・うっかりしていたが、

土日の銀座と言えばホコ天だったよ。こんな蒸し暑い日に銀座通りでぶらぶらするなんて狂気の沙汰

だと思うけどね。今朝早く伝えられたバングラデシュでのテロ事件。深夜になり状況がわかって来て、

人質だったレストランの客20人は殺された。日本人7名とイタリア人9人。何ということだ!無酒日

             ________________

 

7月 3日(日)晴れ 東京も35度!

朝 家食「RF1」の海老とポテトと野菜和え、高知のトマト、セロリサラダ、酸辣スープ、ふすま

ドッグパン、ヨーグルトと「谷井農園」の梅ジャム

 

昼 無し!

午後のおやつ 焼き菓子と紅茶

次の海外は明後日の朝出発だからその旅の準備そろそろせねばなぁ、とは思うもののカラダが動かぬ。

今週水曜日スペインから帰って来たばかりだからなかなかその気にならないってのもあるし。それで

は、2番目に面倒な薬の準備だけでも取り掛かろうか。朝昼晩と違う組み合わせの薬を小さなビニー

ル袋に詰めて行くのだが、一番種類の多い朝なぞ8種類もあるから間違えないよう入れるだけでもタ

イヘンなのだ。今日は気温35度!関東地方は未だ梅雨明けしていないというのにね。暑さに激弱体質

の私は「一日外に出ないぞ!」と決めた。夜は食べるものはあるから問題は昼。食べないことにした。

夜 家食「RF1」の桜島地鶏の唐揚げ、高知のトマト、サラダ、玉ねぎ天と卵入り大阪「今井」の

うどん

 

  

 

日本のプロ野球にはすっかり興味を失った私だが、ただ一人だけ熱烈に応援している若者がいる。日

本ハムの大谷翔平君!今日対ソフトバンク第3戦で一番打者にして先発ピッチャー。試合が始まって

5秒後、第一打席に入った大谷君、相手投手初球をいきなりホームラン!投げても無失点で8勝目を

挙げた。「強過ぎるソフトバンク」とモテ囃されていたけど、日本ハムに自陣で3タテを喰らったよ。

常勝といえば、ウィンブルドンでも大番狂わせが起きた。鉄人ジョコビッチがアメリカの選手にスト

レート負けしてトーナメントから姿を消したのだ。グランドスラムを勝ち取るだろうと誰もが予想し

ていたから世界が驚いた。優勝の絶好の機会となった錦織圭君。脇腹の痛みを耐えて3回戦も突破し

てベスト16に入ったが、最後まで粘れるのだろうか。今夜の玉ねぎ天うどんも旨いなぁ。無酒日

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【今週の振り返り】

思えば、膝の痛みが尋常で無くなったのは昨年の9月辺りからだった。過去のパクパク日記を確認し

たら、9月4日の金曜日からだったよ。で、その2日後初めて泊まったアマン東京では、あちこち見

てみたいという好奇心があるにも関わらず、プールにも34階にあるという大浴場にも行かないでひ

たすら客室に座って面白くも無いテレビと激しく降る雨なんぞを観ていた。移動するには膝の痛さを

我慢せねばならない。夕食と朝食を摂りにレストランに行くのがやっとだった。それ程左膝は痛かっ

たのよ。翌日は、プラズマ治療とランチ、それに帰宅をすべてタクシーに乗れるよう、ジグザグの道

順を考えて実行した。ステッキを買わねば!と強く決心したのもこの時だった。

 

しかし、私の膝痛はもっと前からだ。今から7年前毎年夏になると日本各地の面白い祭を見に行く不

美子の会の旅に出かけるのだが、この年は石川県能登半島の先端にある珠洲(すず)市の飯田町燈籠

山(とろやま)祭りを観に行った。宿は飯田町から程近いよしが浦温泉の「ランプの宿」。この時は、

この人気の宿に泊まることを優先していて、ついでに祭りも観ようといった順番だったように思う。

ところが、宿の駐車場が随分手前にあり、このランプの宿に行くために重い荷物を背負って急で長い

坂道を歩いて下りたために、私のガラスの膝はガタガタになってしまった。以来、膝イテテ生活者に。

サポーターを巻いて何とかならんかと期待したが、治るわけないわな。しかも、能登の旅から帰京し

て数日後には3週間でアフリカ10ヵ国を回るという超過酷な旅を控えて、私は膝ではなく、頭を

抱えてしまった。

 

この時昼を食べに行った鰻屋(現在時々行く店とは別の店です)の女将さんがご自分も通っている

という整形外科を紹介してくれた。「天の助け!」とはこのことである。早速痛い足を引きずりなが

ら行きましたよ。レントゲン撮影して「あぁ、これは典型的な変形性膝関節症ですね。アフリカ3

週間の旅?う〜む、行きたいなら行ってもいいですよ。今日膝に注射しましょうね。旅には、痛み

止めと杖を買って持って行くんですよ!」。親切な整形外科の先生にすっかりお世話になった。お陰

で何とかアフリカ10ヵ国の旅は、帰る間際腸閉塞になりながらも何とか皆さんと回って帰国する

ことが出来た。もっとも何度か飛行機のタラップから膝が降りられなくて困ったこともあったが。

しかし、その時から月に1度膝に打つ注射の痛いことったら無かった。泪が出た。それにしても、

あの時病院で買った杖はいったいどこに行ってしまったのか。

 

だましだましではあるが、膝のご機嫌を取りながら国内外を激しく回る旅生活を続けて来た。しか

し、ステッキを持参して参加した昨年9月のフランスブルターニュ地方の旅では、ほとんど観光らし

きものが出来なかった。一足歩く度に「痛い!痛い!」と叫んでいるほどだったから。何度目になる

場所が多かったから、バスで待機して本を読んでいた。ご一緒した方々が気の毒がって、ご親切にも

持っていらした鎮痛剤を下さったので、帰国前の数日は叫びも減ったが「これはかなりマズイ状態だ

なぁ、私の旅中心の生活も変えねばならないかもなぁ」と思った旅だった。そして今回は足の別の痛

みもあって、空港では車椅子のご厄介になった。楽ちんだが、大いに情けなくもある。多い時は年間

17、18回も行っていた海外旅行は回数を減らした方が良いな。周遊型は止めて滞在型にシフトし

た方がいいだろう。滞在型でも観光に出かけるのは時々にしよう。

 

今週の6月30日は、ビートルズが初来日して武道館でコンサートをやってから50周年であった。

大学に入学したばかりだったが、友人のF田さんが武道館の座席で大口開けて悲鳴を上げている写真

が、確か「アサヒグラフ」だったかに掲載されて大学で話題になったことを覚えている。

 

              膝痛はごめんだニャ

 

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