パクパク日記8年2月3週

          パリオテル・ド・クリヨン、一周忌、メダルラッシュ、藤井六段、偲ぶ会

 

 オテル・ド・クリヨン」 羽生結弦2連覇金メダル

 

2月 12日(月・日本は振替え休日)パリは晴れ    1ユーロ€=約135円

 パリ オテル・ド・クリヨン「ブラッスリードモン」朝食ヴュッフェ+茹で卵6分+野菜

 

 ゼッピン!茹で卵6分!

 

昼 オテル・ド・クリヨン「ジャルダン・イベール」(自由食)野菜のクリームスープ26€、

クロックジェントルマン(サラダ・フレンチフライ添え)30€、ミネラルウォーター9€、アー

ルグレイティー11€ 76€+10€チップ=86

 

      洗練され、優雅にして居心地が良いサロン・ド・テ「ジャルダン・イベール」

      「ジャルダン・イベール」は「冬の庭」の意味。天井からは19世紀のシャンデリアが下がる

 

先週金曜日、少し雪が積もったパリのCDGに到着し、コンコルド広場に面したオテル・ド・クリ

ヨンにチェックインした。昨夜はその3夜目だったのだが、どういうワケか夜中の2時過ぎ急にお

腹が痛くなり、それから3時間程はトイレとベッドを往復することとなった。昨日食べた3食を考

えても、お腹をこわすようなものは何ひとつ食べていないから不思議でならない。そんなことでお

腹が心配だし、ロクに寝ていないこともあり、今日のオランジュリー美術館とオペラ座内部見学の

観光はパスすることにした。何度も行っていることだし。皆さんが出かけられてからゆっくり朝食。

いろいろ並べてはみたが、半熟茹で卵とヨーグルトくらいしか食べられなかった。グループの皆さ

んがオランジュリー美術館でモネの「睡蓮」を観ながら「ほぉ〜〜」「へぇ〜〜」と仰っている頃

もオペラ座で「ふぅ〜〜ん」と見上げている頃も私はソファに寝転んでごろごろして休んでいたさ。

午後になってようやくすっきりして空腹も感じたので「ジャルダン・イベール」に行く。最新刊の

「家庭画報」でオテル・ド・クリヨンが10頁に渡って特集されていたが、このラウンジも大きく

取り上げられていた。このホテルで何十とある制服の中でもこのサロンの女性が着ている制服はと

ても素敵。スープとクロックジェントルマンの軽食を済ませてから、居心地の良さに紅茶を飲みな

がらウダウダしていると添乗員K野さん達3人が入って来られた。この時間からランチですかぁ?

夜 オテル・ド・クリヨン客室にて 鶏だしフォー、みかん

 

  

 

今夜は近所のビストロでフォアグラだのステーキだのを食べることになっていたのだが、そこまで

食べる自信が無い。涙を飲んで夕食もパスすることに😢。午後4時からは普段持ち歩かない厚い単

行本を読み始めた。夕食には行かなかったが、午後8時も過ぎると小腹が空く。非常食用袋を開け

ると「あって良かった鶏だしフォー」。これに毎日日替わりで客室に用意されるフルーツ(みかん)

で腹ごしらえ。それにしてもフランスのみかんはどうしてこんなに皮が固いのか!瀬戸内や和歌山

や静岡のみかんを食べさせたいよ。テレビもつけずヒタスラ読書に集中した甲斐あり9時過ぎ読破!

                 ______________

 

2月 13日(火)パリは曇り 時々小雪

朝 オテル・ド・クリヨン「ブラッスリードモン」朝食ヴュッフェ+茹で卵6分+野菜

 

  

 

昼 パリ 「オペラマンダリン」(自由食)卵スープ55€、シンガポール風焼きビーフンカレー味

9€、プーアール茶3€ 17€+3€チップ=20

 

  

    ギャラリーラファイエット本館と1階の素晴らしい天井    左はオペラ座右はメゾン/グルメ館 真ん中はユニクロ

      「金太郎」に行くつもりが、近さに負けて「オペラマンダリン」でスープとビーフンのランチ

 りんごとみかんが交互に入る    39本のチューリップそろそろ交換してよ!    最高のリネンのベッド

 

今朝はすっきりと目覚めた。胃腸も快調。昨日の朝その美味しさを味わう余裕が無かったのだが、

この茹で卵は素晴らしい!細長くカットされたカリカリトーストをつけて食べてもボン!やっぱり

健康だとどれも美味しくていいね。今日は夕食まで一日フリータイム。皆さまはこれまでいろいろ

とお買い物をされているようだが、私は何一つ買っていない。ま、自分用にはな〜〜も欲しくない

し、普段会っている方々にもお土産は日常化しているから特に必要は無い。しかし3週間以内に誕

生日を迎える友人が2人いるので、そのお祝いを探しに行こうかとギャラリーラファイエット本館

に行った。いろんな売り場に行って探した。気に入ったモノ見つからん。次は紳士館。無し。諦め

てメゾン/グルメ館でチョコレートなどを購入。グルメ館は以前の紳士館2階にあった時の方がずっ

と使いやすかったな。新生なった「金太郎」に行こうと思ったが、ここまでさんざん歩き回ったの

で疲労困憊。途中の「オペラマンダリン」でランチすることに。特に旨くも無いが不味くない味だ。

午後のお茶 オテル・ド・クリヨン バーラウンジ「ザンバサドール」煎茶12€+15€(チップ)

 

 以前はメインレストランだった場所に出来たバーラウンジ「ザンバサドール」

 オテル・ド・クリヨンの名パティシエ ジェローム・ショセス氏のケーキ

 

夜 パリ「Laurent」アミューズブーシュ、グリーンアスパラガス卵とパルメザンチーズと

  レタスの前菜仕立て、仔牛とトリュフ風味のマカロニグラタン、チーズ、マンゴーティラミス、

プチフールとカモミールティ)、シャンパン、白ワイン、赤ワイン

 

  

 

タクシーでホテルに帰って来た。今日のパリは気温の低さに冷たい風が吹いてエラク寒い。感じの良

いホテルのドアマンも寒そうだ。メインレストランには行く機会は無さそうだが、バーは是非覗いて

みたい。正面入玄関から入ってすぐ右側で、リノベーション前はメインレストランがあった場所に設

けられたのがバーラウンジ「ザンバサドール」だ。18世紀のフレスコ画が描かれた天井からシャンデ

リアが下がり落ち着いた豪華さに身を沈めていたい感じだな。未だバータイムになっていなかったの

で煎茶をチビチビ飲んでラグジュアリーな雰囲気を楽しんだ。さて。最後の晩餐はミシュラン1ッ星

の「Laurent」で。2つのテーブルに分かれて結構なコースを頂いた。シャンパン、白ワイン、

赤ワインと無くなれば注がれるから早飲みの私なぞ、断然ユーリ。アハハ。メインは仔牛よりもトリ

ュフ風味のマカロニグラタンの方がずっと美味しかった。肉を残したお陰でチーズも食べる余裕が出

来て良かったよ。デセールのマンゴーティラミスは実に濃厚であった。満足の晩餐ご馳走さまでした。

                 ______________

 

2月 14日(水)パリは曇り

 オテル・ド・クリヨン「ブラッスリードモン」朝食ヴュッフェ+ポーチドエッグ+野菜

 

 

昼 オテル・ド・クリヨン客室にて カップヌードルナイス(醤油味)、みかん

 

 ブランド店が並ぶサントレノ通リを歩いてから客室でカップヌードルナイスランチ

 さすが!スーツケースはこんなカバー付き

  

5泊目がアラアララ〜と過ぎて、もう今日の夜は日本に帰るのだ。いつも言うけどアッと言う間だ

ね。5回目となる「ブラッスリードモン」の朝食。卵料理はポーチドエッグを注文してみた。う〜

ん、いろいろ食べたけど、一番は半熟茹で卵だったな。今日2月14日はバレンタインデー。日本

では女子が好きな男性にチョコレートをプレゼントすることがお約束になってしまっているが、フ

ランスでは「男性」が奥さんや恋人に「花」を送るのが一般的だそうだ。ホテルロビー奥まった所

には宿泊客男性用だろうか昨日から各種花束が用意されていたが、今朝はだいぶ少なくなっていた。

日本はメリーチョコレートにしてやられた感じだね。部屋は出発30分前の午後3時まで使わせて

貰えることになっていて有難い。あらかたパッキングを済ませたところで、ホテル裏手にあるサン

トレノ通りをぶらつく。あらゆるブランド品の店が集合しているかのような高級買い物通りである。

気に入ったら何でも買う気でいたが、結果は成果ゼロ。帰り道アメリカ大使館横で自分の部屋はど

こだろうと見上げていたら、同じグループのYさんに声を掛けられた。「こんなところで何している

んですか」。福島郡山で働く一級建築士の女性だ。若いのに現場でずっと泊まり込んで働いているっ

て凄いね。お名残惜しいが、チェックアウトしよう。そんな時になってトイレにウォッシュレット

が隠れていたこと、暗いと思っていた明かりは長押しすれば明るくなることなど知って愕然とする。

夜 ANAパリ=羽田ビジネスクラス機内食(和食)

 

 

CDGで車椅子をお願いしたら30分待たされたが、イタリア人のお兄ちゃんがラウンジに連

れて行ってくれた。ギャラリーラファイエットで買わずに終わったお目当ての買い物は、結局

空港で済ませることになった。ANAのビジネス席は行きと同じく帰りも満席だった。迷うこ

となく和食を選び、「Mr.ビーン」を観る。以前から大のビーン好きだから久々に観るビーン

に涙を流して大声で笑う。でも飛行機だし、スタッカード席だから隣には聞こえない。傑作!

                 ______________

 

2月 15日(木)東京は晴れ 3月下旬並みのポカポカ陽気

昼 ANAパリ=羽田ビジネスクラス機内食(ガーデンサラダ、「一風堂」の味噌ラーメン)

 

  

   キッチリ日本時間の昼ドキにサラダと「一風堂」の味噌ラーメンを食べる        下界はシベリア

 

夜 荒木町「おく谷」お通し:もずくと鶏肉エノキ和え、茹で立て新空豆650円、茄子と胡桃の味

噌炒め650円、牡蠣バターソティ850円、湯豆腐550円、アスパラガス高菜炒め650円、蛸と

野菜のマリネ(サービス)、蕗の薹の天ぷら(サービス)、焼きそば800円、生ビール、麦焼酎

「吉四六」ボトル @14000

 

  

 

午後3時羽田空港。エラク遠いゲートに着いたから車椅子をお願いしていて良かった。皆さんにご

挨拶してタクシーに乗る。今回は15人の参加者で東京はT橋さんと私だけ。あとは札幌、仙台、

郡山、山梨、大阪、広島と地方の方々が多かった。ザッとスーツケースの片付けをしてから溜まっ

た郵送物などのチェック。夕食は「おく谷」に行く。フランスでも結構なものを頂いたが、やっぱ

り日本のビールをグビッと飲んで味わう日本の味は良かねぇ。今夜は貸し切り状態だったから蛸と

野菜のマリネや蕗の薹の天ぷらをサービスして貰った。最後はやっぱり焼きそばかな。これが正解。

                 ______________

 

2月 16日(金)曇り

朝 無し!

昼 家食 スンドウブチゲ、ブランパン、チーズ、みかん、ヨーグルト、碁石茶

 

   しばらく続くキムチ料理

 

夜 荒木町「四谷うえ村」(2人で)このわた湯葉蒸し、あん肝奈良漬け、カラスミ生蕎麦、鯖鮨、

  毛ガニ蟹味噌和え、お造り:ふぐ・天然鮪・鰤・剣先烏賊、山形葱とスッポンスープ、とらふ

ぐの白子塩焼き、鰆の味噌漬け焼き 金時草添え、熊本焼き赤茄子とウニ、百合根・鶉挽肉・

フォアグラを包んだ加賀レンコン餡かけ、海老芋・穴子・春菊の西京煮、天然鮎初モノ天ぷら

と合馬のタケノコ天、天然鰻白焼きと白ご飯、漬け物、赤出汁、おこげ、味醂アイスとやよい

姫パッションフルーツ)、ビール、焼酎   2人で5万1000円

 

  

 

昨夜は午前0時を回ってからベッドに入った。帰りの飛行機で2時間程ウトウトしただけだったか

ら相当な寝不足だったが、「おく谷」から帰って録画しておいた冬季オリンピックなどを観ていて

遅くなった。それでも6時半過ぎ目を覚まし、もうちょっとだけ寝ていようかと再び夢の世界へ。

あぁ良く寝たと勢いよく起きたら、何と午前11時だった!こんなこと初めてに近い。当然ながら

朝食は無し。パリに行く直前に鹿児島の知人から送られて来たキムチがどっさり冷蔵庫にあること

を思い出した。豆腐と卵を買いに行き、スンドウブチゲを作ってブランチとした。夕方5時からA

先生が来てくれた。3月末に行われるらしいプロバイダのグレードアップのための準備とかバック

アップ体制の不備の修正とか?よくワカンナイけど・・テヘヘ。終わって午後7時から「四谷うえ

村」へ。この店のお手伝いはこれまで某T大学生で占められていたが、3人が大学卒業に伴ってバ

イトも卒業。陸の王者K大法学部小顔の女子大生が新たに入店していた。このわた湯葉蒸しで始ま

ったコースはどれもすんごく旨い!鯖鮨やとらふぐの白子塩焼き、天然鰻白焼きなどの旨さは特筆

ものだ。しかし、何せ量が多い!食事になるまで13品!かなりA先生に手伝って貰ったので最後

まで食べ切ったが超満腹。それにしても高級食材をふんだんに使った贅沢なコースであったことよ。

                 ______________

 

2月 17日(土)晴れ  羽生2連覇の金!!宇野銀  藤井五段初優勝で六段に!

朝 家食 緑黄色野菜サラダ、ブランパン、卵中華スープ、みかん、ヨーグルト、碁石茶

 

 今日は早くもМ智代さんの一周忌

 

昼 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「皇家龍鳳」個室 法要プランコース(前菜盛り合わせ、

酸辣スープ、鶏の唐揚げ香り塩炒め、帆立貝とイカの塩味炒め、牛肉の豆鼓ソース炒め、海老

と目抜けの甘辛ソース、ネギと叉焼のつゆそば、タピオカ入りココナッツミルク、胡麻団子)、

プーアール茶

 

 

甥のヒカル夫人のМ智代さんは昨年3月8日に亡くなった。51歳の若さだった。極めて難しい種類

の脳腫瘍だったが、あらゆる手を尽くした闘病生活だった。甥は有給休暇や特別休暇を取り切って、

その後は休職して麹町にあった自宅でМ智代さんの介護に没頭した。24時間体制の介護だった。そ

れでもМ智代さんは逝ってしまった。和歌山から駆け付けたお母さんと夫のヒカルに見守られなが

ら。49日法要は麹町で行い、М智代さんの友人達がお参りに来てくれるからとそのまま麹町のマ

ンションに居続けたが、昨年秋早稲田にある私のマンションに引っ越して来た。少し早い一周忌は

その早稲田のマンションで執り行われた。大阪からМ智代さんの弟さんが来られた。法要を終えて

から近所のリーガロイヤルホテルの中国料理レストラン「皇家龍鳳」の個室で遅い昼食となった。

食事は法要プランコースだったが、存外品数が多くて昨夜に続き満腹になった。食事の途中でフィ

ギャアスケートの結果が入る。ワオッ!羽生結弦の金メダルと宇野昌磨の銀メダルだって!サーブ

してくれていた女性も交えて個室の中は「ヤッタネ」ムード。その上藤井五段も羽生竜王に勝った!

 

 昨年の非公式戦2戦目は羽生の勝利       公式戦は今日が初、朝日杯将棋オープン戦準決勝の対局

 あれ〜、これはマズいかぁ〜   勝ったかもね〜〜   この後決勝戦で勝ち優勝、六段に!

   金銀メダルで日の丸が2つ上がる    怪我を克服して66年ぶりの覇羽生結弦     見事銀に輝いた宇野昌磨

 

夜 家食 豚肉とキムチ鍋、焼売、ご飯、みかん

 

  

 

「羽生は勝ったが羽生は負けた」。フィギャアスケートの「ハニュー」は勝ったが、将棋の「ハブ」

は負けた。羽生ハブを負かした天才中学生棋士藤井翔太五段は、そのまま決勝戦に進んで勝利し、

最年少記録の15歳で優勝を遂げた。その結果、六段に昇段した。五段でいたのは僅か16日間に

しか過ぎない。恐るべき15歳中学生に何度でも脱帽しなくちゃね。昼食がボリュームあるコース

だったので、夕食はカンタンに。のつもりだったが、豚肉とキムチ鍋が大量で満腹になる。無酒日 

                 ______________

 

2月 18日(日)晴れ   女子500bスピードスケート小平奈緒金メダル!

朝 家食 茹で卵、チーズ、ブランパン、みかん、ヨーグルト、碁石茶

 

  

昼 無し!

 

  

 

昨日は身内の法事だったが、今日は銀座で開かれたカタカナ会社創業者の偲ぶ会及び出版記念の

パーティ。地下のライブハウスに集まった大勢の懐かしき顔顔。大先輩や後輩、元部下の皆さん

と久々の会話を楽しむ。創業者の学友の皆さんや創業仲間の先輩のお話が実に楽しく、本音を言

えば発起人になってしまったのでイヤイヤ来たのだが「ここに来て良かった」と思ったのだった。

午後のお茶 銀座「銀座バール・デルソーレ2Dueアイスコーヒー550

夜−1 日比谷・帝国ホテル「オールドインペリアルバー」(3人で)生ビール、柿ピー、野菜ス

ティック 3人で5800

 

  

 

夜―2 日比谷・帝国ホテル「なだ万」天ぷらカウンター(3人で)1万4000円の鼓コース:

  前菜3種:白ごま豆腐・松前漬け・小松菜お浸し、海老足、海老@、海老A、蕗の薹、白魚、

  タラの芽、ふぐ白子、海老B、サラダ、海老C、キス、行者ニンニク、下仁田ネギ、穴子、

 (サツマイモ、小玉葱追加分)、かき揚げ天茶、漬け物)、生プチビール、麦焼酎「佐藤」ボトル

  7350円×2本   3人で6万5945円

 

  

   マキコが食べた天丼        A先生が食べたかき揚げご飯        夢子が食べた天茶

 海老がぷりぷりかき揚げ        やったね!小平奈緒選手    スピードスケート500b 銀・金・銅メダリスト

 

昼食抜きだったのでもう空腹で眩暈がしそう。こんなに早く飲み食い出来る場所と言えば・・とA

先生夫妻と一緒にタクって向かったのは帝国ホテル最上階の「インペリアルラウンジアクア」。と

ころが、満席だって!その場で2階の「オールドインペリアルバー」の空席を確認して貰って行っ

たのだが、あまりの煙草臭さに辟易し生ビールを1杯飲んだだけで、場所替えを検討。その場で予

約して午後5時「なだ万」の天ぷらカウンターに落ち着いた。先月も来たんだったな、ここは。今

日は天ぷらだけの鼓コースだ。蕗の薹、白魚、タラの芽と春を感じさせるタネの次はふぐ白子よ!

アチチ、アチチの旨さである。A先生と私はサツマイモと小玉葱を追加する。食事のかき揚げをど

う食べるか。マキコは天丼に、A先生はかき揚げご飯、私は天茶を選んだのだった。美味しい夕食。

帰宅後、スピードスケート女子500b決勝。小平奈緒選手がオリンピック新記録で見事金メダル!小平奈

緒選手は昨日法事で会った兄嫁の同級生の姪子さんだそう。今頃信州地方は盛り上がっているずら。

                 ______________

【今週の振り返り】

パリのオテル・ド・クリヨン滞在が終わってしまった。あまりに居心地が良くてあと2週間くらい

いたかったかなぁ。そだねー。誰もが憧れるオテル・ド・クリヨン。積み重ねて来た華麗なる歴史

的な重み、建物やインテリアとしての洗練された優雅さ、パリのど真ん中にあるという恵まれた立

地条件など、どれを取っても超一流のホテルであるのだが、私が一番惹かれたのはホテルのあちこ

ちで働くスタッフ達だった。

 

5日間朝食を摂った「ブラッスリードモン」。具合が悪くなる3日目まではオープンの午前7時に

一番客となった。ちょっと愁いのある面影で眉が濃い目のお兄さんがサーブしてくれた。飲み物は

何にします?コーヒー、紅茶、それとも他のもの?卵料理は何にします?付け合わせは?ジュース

はどれがいいの?彼と交わす会話はこんなものだが、最終日の5日目。朝食も終わりかけた頃、伝

票を持って来た彼が「夢子さん、サインをお願いします。滞在中の朝食でのサービスはいかがでし

たか?満足していただけましたか?」と(たぶん。だいたいそんな感じだと思う)英語で言ったの

だ。ランチでも夕食でもなく、朝食サービスで客の名前を憶えてくれるなんてそうそう無いのでは

無いかと思うからカンドーしてしまった。私が今日チェックアウトすることも知っていて(ま、日

本人が16人5泊したから目立つわな)、控えめにしかしキチンと感謝の挨拶する彼の姿勢にオテ

ル・ド・クリヨンホテルマンの矜持を感じた。

 

ホテルの顔とも言えるドアマン。彼ら(多くは男性だったが、女性もほんの少し)は正面玄関の界

隈で客が出入りする度にドアを開け、ドアを閉める。出かける客がタクシーと言えば、タクシーを

呼び行き先を告げる。近い場所に行くのにタクシーを使うのもなぁと逡巡していても、彼らが運転

手に行き先を言ってくれれば運転手は気持ち良く行くしかない。助かる。お客が帰って来て雨が降

っていれば、急いで車に駆け寄って持っていた傘を差しかけて玄関まで一緒に歩く。バレエ公演か

ら帰って来た時、雨が降っていたが、ドアマンが傘を差して玄関まで歩いてくれて嬉しかった。お

客が買い物で大荷物を持っていれば、すぐ引き取って客室まで一緒に運ぶ。雪が降っても雨が降っ

ても玄関の内と外で彼らは通過する人々に笑顔で挨拶し続ける。制服もかっこ良ければ、感じもと

ても良いドアマン達であった。

 

リノベーション後の再オープンした時、オテル・ド・クリヨンは124の全客室にバトラーサービ

スを導入した。船の上位船室や豪華列車、ホテルのスィートルームにバトラーサービスは珍しく無

い。全客室というのが画期的なことだった。多くの国から訪れる客に合わせてホテルでは13ヵ国

の言語に対応しているそうだ。私達日本人には、日経新聞が毎朝配られ、日本語のホテル案内シー

トが案内され、日本用の電気製品プラグに対応したアダプターが予め2ヵ所のコンセントに準備さ

れていた。これらもバトラーの仕事とか。チェックインした時、客室まで案内してくれた私のバト

ラーは女性だった。ウォークインクローゼットにスーツケースを置き、「荷開けのお手伝いしまし

ょうか」。いえいえ、結構です!天ぷら蕎麦やフォーなど見つかるのも恥ずかしいし。お帰りの際

はパッキングのお手伝いもしますよ、と言った後、オニューのスーツケースの色(ピンク)を褒め

てくれた。日本語スタッフの佐藤さんのお話では、これまでチーズの匂いが気になるので真空パッ

クにしてくれないかとかいろんなお願いがあったそうだ。どんなことでもバトラーに頼んでみて下

さいと言われたが、私は何も頼みませんでした。かつて豪華客船のペントハウスの客となった時、

バトラーが毎夕キャビアを運んで来るのがイヤで「居留守」を使ったような私ですから😢

 

ホテル内を歩けばホテルスタッフと擦れ違う。どんな職種の人でも気持ち良い挨拶を投げかけて

くれる。英語やフランス語で。サロン・ド・テ「ジャルダン・イベール」で軽食を摂ってから、

前を通りかかると、私の顔を覚えていて表情で「は〜い、またね」と言わんばかりの笑顔を返し

てくれる。決して慣れ慣れしくはない。礼儀正しい中にもほんわりとした温もりを感じるのが、

オテル・ド・クリヨンのスタッフ達だった。このホテルの総支配人のマーク・ラフレ氏は就任前

に勤務した「フォーシーズンズ ジュルジュサンク」を「世界を代表するホテル」に仕上げた立

役者だったと聞く。舞台をジュルジュサンクからオテル・ド・クリヨンに移しての同氏の更なる

活躍に期待したい。「ル・ムーリス」、「ペニンシュラパリ」、「プラザアテネパリ」、「リッツパリ」

などパリの名だたるホテルに泊まって来たが、今のところ次に泊まりたい「パラス」は、文句な

くオテル・ド・クリヨンである。

 

                アタイも泊まれるのかニャ?

 

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