チョー涼しいインスブルック滞在も2週目となった
料理教室に参加 ナッタラー・ボーデン
8月 5日(月)オーストリア・インスブルックは曇りのち晴れ 1€=約120円
朝 インスブルック・グラウアーベアホテル 朝食ヴュッフェ
朝は相変わらず目玉焼き2個をご飯に乗っけて「両目丼」と洒落ている
青空が出たら、すぐホテル裏にある宮廷公園に急ぐ。でも寒いのですぐ帰って来る
昼 インスブルック「マンマ・ミーア」(自由食)ミックスサラダ4,2€、スパゲティボロネーゼ
8,6€、水(小)2,2€ @チップ込み16,5€
「マンマ・ミーア」の料理はどれもボリュームた〜〜っぷり!
インスブルックとはイン川にかかる橋の意味。で、ここがその橋
雪が多かったので今年は川の水量も多いらしいよ
ナンデもカンデもキラキラさせてしまう(笑)スワロフスキー本店
午後のお茶 インスブルック「dengg」ラテ・マキャーアート3,6€
歩き過ぎて疲れ、ふと入った初めての店。とても居心地が良かった
夜 インスブルック「シュティフツケラー」(自由食・4人で)6本ソーセージとザワークラフト
8,3€、ラザニア9,3€、ノンアルコールビール4,1€
500mlのノンアルコールビールがあった!
インスブルック長期滞在も2週目となり、今日は8日目となった。時間の経過は速いものですな
ぁ。月曜日は来る人あれば(夜だけど)、去る人ありで朝からワチャワチャしている。今日ウィー
ン経由で成田に帰る組、ウィーンに滞在するために移動する組、スイス・チューリッヒ経由で関
空に帰る組とかね。はーい、皆さんまとめてサヨナラ〜お気をつけて。朝は曇っていたが、青空
が出て来たので「ヨッシャー!」とホテル裏にある宮廷公園に行ったのだが、今日は気温が低く
てね、ベンチには寒くて座っていられない。すぐ帰って来る。宮廷公園の裏口からホテルまでは
僅かな距離であるが、音楽好きには嬉しい道である。州立劇場の建物の裏側が道に面していて、
リハーサルなのかレッスンなのかはわからないが、ピアノ伴奏に合わせてバリトンやソプラノな
どが聞こえて来るのだ。ただでこんな歌声毎日聴けるんだから幸運の道だ。昨年行かなかったイ
ン川に行こう、その前に近くの「マンマ・ミーア」でランチを摂ろう。この店は特別に美味しい
わけではないが、安いし盛りが良い。回転が速いからたいてい座れる。サラダとボロネーゼ食べ
終わる(半分残しました)頃には食べ疲れたよ。今年の冬は大雪が降ったのだそうで、アルプス
の雪溶け水が流れるイン川の水量が多いのはそのためらしい。雪溶け水は白く濁っている。イン
スブルック郊外に工場とテーマパークがあるスワロフスキーは市内に本店を構えている。このビ
ルの地下にはキレイなトイレがあるから時々使わせて貰っている。店内をぶらぶらと見ていると
日本人スタッフが声を掛けて来た。「一日中中国人のお客様のお相手をしているので、日本語で
息抜きしたい」って。ハハハ、気持ちわかる。じゃ、ここでちょっと買い物するかな。夕食は
添乗員I上さんと男性2名の4名で「シュティフツケラー」へ。昔から来ている店だ。無酒日
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8月 6日(火)インスブルックは雨のち曇りのち雨 広島原爆投下から74年
朝 インスブルック・グラウアーベアホテル 朝食ヴュッフェ
この先晴れ予報が少ないなぁ
昼 インスブルック・ネパール料理「ヒマル」(自由食・2人で)パゴラ4,9€、ノンベジタブルモ
モ12,5€、ノンアルコールビール3、4€ チップ込み23€
左の黄色の建物はホテル。1軒挟んだ黄色のビル1階が「ヒマル」
パゴラはネパール野菜かき揚げって感じ モモはネパール蒸し餃子でベジタリアン用もある
夜 インスブルック・グラウアーベアホテル部屋食(自由食)ローカーボヌードル白鶏湯、茹で卵、
ローカーボナッツ、バナナ、フィナンシェ
こんな部屋食も好き。部屋食する日は朝食会場から茹で卵とバナナを頂いて来る
朝から雨だ。リビングの窓から覗いてみるとノルトケッテは厚い雲で覆われている。今日日本は広
島に原爆投下されてから74年を迎え、夏の甲子園が始まっている。5時に起きて膝体操やら血圧
を下げるメディカルグリップなど朝のルーティンを済ませてからシャワーを浴び、朝食会場へ。添
乗員陣は昨日帰られたW部さんやO杉さんに代わって大ベテランS原さんや名古屋からはF岡君が
加わった。4日間だけいてくれたI上さんが帰ってしまうのは寂しい。毎朝旅行会社の日本食エリ
アの真ん前の席に座り、「サマービレッジ」以外の客が炊飯ジャーを開けようものなら「もしもし、
あの、ここはですね・・」とか「エクスキューズミー・・」なんて添乗員に代わってご注意申し上
げる。イヤな役割なのに自ら進んでやっているってエライぞ!とも言えるし、よっ!イヤミ役ピッ
タリ!の声もあるような。今朝は中国人客と関西系の旅行会社客が何度もエリアに侵入(笑)して
多忙じゃった。落ち着いて朝食に集中できないから明日からこの役御免被ろうかな。部屋に帰って
ランドリーサービスに出す準備。下着、靴下、ハンカチなどは手洗いするが、ブラウスやズボン、
パジャマなどはバンバンランドリーに出す。ランドリー好きだから。雨は小降りにはなって来たが、
不安定なのでランチは一番近い店ネパール料理の「ヒマル」にM谷さんと二人で行くことにした。
М谷さんはもう一人の男性N田さんと同じく30日間滞在の方だ。ベッドから落ちて病院に連れて
行って貰った話や京都の話などをして楽しいランチだった。お天気の悪いこんな日の午後は読書を
楽しもう。12冊の文庫本を持って来たが、今4冊目。偶然だが、芥川賞に関連する作家作品が多
い。受賞した人、受賞したかった人も含めてね。今日から取り掛かったのは太宰治。中高生の時読
んで以来だから新鮮な感覚で読んでいる。夕食も部屋食で済ませて、太宰ワールドに浸る。無酒日
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8月 7日(水)インスブルックは曇ったり降ったり
朝 インスブルック・グラウアーベアホテル 朝食ヴュッフェ
朝食会場で旅行会社Aの添乗員K池さんにバッタリ遭遇!!!
朝雲がかかっていたノルトケッテだったが・・ 久々に香港のクリーム兄貴がテレビに出ていた!
リーダー森崎博之が十勝支庁長「大清水洋」役で登場し、チームナックスも4人が「なつぞら」に出演
朝食会場は本来2階にあるのだが、先週私が到着する前に大改修工事を始めたので、今は1階バー
ラウンジを中心に臨時の朝食会場となっている。だからヴュッフェの料理の並べ方もムリクリ状態
だし、不自然に細長いレイアウトなのだが、毎日食べているうちにそれにも慣れた。ただ、毎朝コ
ーヒーメーカーがオーバーヒート(?)して一時的にサービスが止まるのが困る。コーヒーを部屋
に持って行こうと思った途端に近くの機械が止まったので、普段は行かない一番遠いコーヒーメー
カーまで行った。コーヒーを無事ゲットして部屋に帰ろうとした時、ちょっと先に知っている男性
が座っていた・・アッ!K池さんじゃないですか!航空会社系旅行会社Aの添乗員K池さんとはこ
れまでドイツ音楽の旅やフランスの旅でご一緒した。その後もフランクフルト空港のラウンジや羽
田空港でもバッタリお会いしたこともあった。昨日朝ウィーンに到着してこれからオーストリアを
旅する由。またお会いしましょう!部屋に帰って「なつぞら」を観る。このドラマには北海道生ま
れチームナックスのメンバーが3人出ていることで話題だが、今朝はリーダーの森崎博之まで出演
してビックリ!しかも十勝支庁長の大清水洋(おおしみずひろし)だって。出演していない大泉洋
の名前もじって存在を感じさせたって感じか。今日はしっかり水曜日だし「水曜どうでしょう」ね。
昼 インスブルック・ステージ12 レストラン((自由食・料理教室で作った料理)シュペック・
クヌーデルスープ、グレーステル(チロル風肉じゃが)、キャベツサラダ 食材費@22€
ペンツホテル経営の4つ目であるステージ12ホテルのキッチンを借りたチロル料理教室に参加。先生のシェフ・フレッドさんとМ谷さん
T志田さんもK谷さんもアヤ子さんも
キャベツの千切りもこれでバッチリ クヌーデル(団子)の食材を混ぜる 大きなクヌーデル
チロル風肉じゃがのグレーステルを作るシェフ じゃが芋は私達が剥きました
スープシュペッククヌーデル。美味しい! キャベツサラダとグレーステルも美味しい!
楽しくて美味しい料理教室だった ペンツホテルの社長夫妻も挨拶にみえた
夜 インスブルック・グラウアーベアホテル グリーンピースのクリームスープ、ターフェルシュ
ベッツ(ボイルドビーフ)、アイスパラチンケン(オーストリア風アイス入りクレープ)、ノン
アルコールビール3€、赤ワイン(ハーフボトル)20€
料理教室楽しかったわね、と教室仲間
最初の頃は毎日のように旅行会社が提案してくれるエクスカーションに参加して、あちらこちらに
出かけて行くのが楽しみだった。3000bのトップオブチロルや美しい湖のアッヘンゼー、ダイアナ
王妃が2人の王子を連れて滞在した超高級スキー場でもあるレッヒ、チケットが取れた時はザルツ
ブルグ音楽祭のマチネー公演に日帰りで、国内のみならずドイツのミッテンバルトやドイツ最高峰
のツークシュピッツェ、北イタリアのブロッサノーネなどにも出かけて行った。しかし、出かけな
い楽しみ方ばかりを味わっていて今回はゼロ!一度くらい参加しよっかなぁと昼のチロル料理教室
に申し込んだ。ところが、申し込んでいた人が無断でキャンセルしたりでいろいろあったのだが、
まぁ何とか催行されることになってホッとした。教室は買い物から始まったがそこだけパスして会
場となるステージ12ホテルへ。ここはペンツホテル経営の4つ目だそうだが、ランチサービスが
無いのでホテルのキッチンをシェフのフレッドさんが借りてくれたのだ。今日の献立はシュペック
・クヌーデルスープとグレーステル(チロル風肉じゃが)それにキャベツサラダ。見ていれば良い
のかと思えばトンデモナイ。ベーコンのシュペック切ったり、茹でたじゃが芋の皮を剥いたり、ク
ヌーデル団子を作ったり・・結構働かねばならない。フレッドさんのドイツ語の説明はアヤ子さん
が調理をしながら通訳してくれる。クヌーデルの丸め方が巧い!とシェフに褒められちゃったよ。
楽しい教室だったがエラク時間がかかった。完成品を遅いランチとして食べ終わったのは午後2時
半。それにしても美味しかった!そして楽しかった!ホテルでの夕食はそんな思い出話をしながら。
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8月 8日(木)インスブルックは曇ったり晴れたり
朝 インスブルック・グラウアーベアホテル 朝食ヴュッフェ
昼 インスブルック「auis」(自由食)トマトクリームスープ5,6€、野菜とゴルゴンゾーラチ
ーズのリゾット13,6€、水(小)3,2€、カプチーノ3,1€ チップ込み27€
何年も同じ店で同じメニューを食べる人間でごわす、保守派でごわす
ランチ時間にも、店舗の半分は改修工事中って信じられますか?
草間彌生の名前を大きな看板に見つけた 晴れ渡ったノルトケッテを登る人が見えるようだ
夜 インスブルック「ピアノバー」(自由食・3人で)テンダロインステーキペッパーソース(小)
サラダとレシュテ付き29,1€、ノンアルコールビール2,7€、赤ワインボトル27€
インスブルックでこの店の料理が一番好き!
いつもホテルオイローパに滞在されるO澤さんとは何度もお会いしている
付け合わせのサラダも含めてこのテンダロインステーキペッパーソースが素晴らしい!
今日は8月8日。「8」が大好きな中国人なら泣いて喜ぶ日だ。そういえば、北京オリンピックの
開会式って「8尽くし」だった記憶がある。調べてみたら2008年8月8日午後8時8分8秒に始
まっていた。実は姪のカオルは今日8月8日が誕生日である。ついでに言えば「親孝行の日〉で
あり「鍵盤の日」、「子供会の日」、「白玉の日」、そして「そろばんの日」だってさ。「世界猫の日」
なんてのもあった。天海祐希の誕生日であるな。カオルに誕生日おめでとうメールをする。それ
にしても夏休み中に誕生日が来るって不利。私の誕生日10月1日は新潟県時代は村の祭だった
し、都立高校時代の3年間は「都民の日」で学校は休みなのだった。チェッだった。ランチは
「auis」に行った。8年前は「ヴィラ・マシアンコ」という店名だった。トマトクリームス
ープは今日5,6€だったが、8年前は4、5€だった。それが「MASI」という店名に替わり、
そしていつだったか更に「auis」に店名が替わったのだ。店内のレイアウトもメニューも料
理も同じなのに、ナゼか店名だけが替わっていく珍しい店だ。今日行ってみたら一番手前の喫煙
エリアはそのまま、その奥の禁煙エリア室内の半分が改修工事中、その奥残り半分の席と一番奥
の庭園テラス席にお客を入れて営業中だった。普通お客がいる時は工事中断するもんでしょうに、
ずっとやっているのよ。何だか埃っぽい感じでイヤだったな。午後は昨日に続き太宰ワールドに
浸って「斜陽」完。う〜む。夜は楽しみにしていた「ピアノバー」だ。インスブルックの飲食店
で一番好きな店だ。今夜は3人で。ホテルオイローパに滞在している頃はお母さまとご一緒に来
られるO澤さんによくお会いした。お母さまはかなり高齢になられたが海外にはでられないもの
のお元気な由。この店で注文する料理はテンダロインステーキペッパーソース小サイズサラダと
レシュテ付き。これでボリュームも満点、味も絶対保証の素晴らしい料理だ。肉は柔らかいし、
ソースのペッパーが効いている。毎年ここにいろんな方とご一緒して楽しい一夜を過ごすのだ。
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8月 9日(金)インスブルックは晴れ 長崎原爆投下から74年
朝 インスブルック・グラウアーベアホテル 朝食ヴュッフェ
晴天時の宮廷公園はそれはそれは美しい!芝生や樹木の緑が目に沁みる
この女の子先日も会った。たぶん毎回この鴨の親子と遊んでいるんだね
インスブルックで一番好きな場所はこの宮廷公園なのだよ
昼 インスブルック「ゴルデネス・ダッハル」(自由食)シュペック・クヌーデルスープ6,1€、
ウィンナーシュニッツェルポテト添え18,9€、ノンアルコールビール3,8€、水(小)2,8€、
カプチーノ3,1€ @チップ込みで35€
シュペック・クヌーデルスープをレストランで食べてみたら・・・
ウィンナーシュニッツェルも食べ比べてみた
夜 インスブルック・グラウアーベアホテル部屋食(自由食)ローカーボヌードル酸辣湯、茹で卵、
ローカーボナッツ、バナナ
今月4回目の無酒日だよん
朝ドラ話は多くて恐縮だが、今朝の「なつぞら」の舞台は帯広の菓子屋「雪月」だった。修行先
の東京で演劇に目覚め役者を目指していた息子雪次郎だったが、夢破れ故郷に帰って家業に入り、
今日初めて自分のオリジナル菓子を試食して貰う場面だった。「雪月」は今や北海道を代表する
菓子メーカーの一つである「六花亭」がモデルになっているらしいが、雪次郎が披露したお菓子
は現在の看板商品である「マルセイバターサンド」の原型にみえた。その場でなつと一緒に育っ
た柴田牧場の娘夕見子にプロポーズして承諾を得る雪次郎はまぁ良いとして、この夕見子ちゃん
が父親達と農協で作ったのは「よつ葉バター」だと思われる。私、この「よつ葉発酵バター」を
愛用している。チケット取扱会社から申し込んでいた芝居が抽選で当たったとメールがあった。
わぁ〜い!と喜んだのも束の間、代金支払う期限が帰国前だわ!どうしよ・・・大S子さんにお
願いSОSのライン。お願いがありまして・・ファミマに行って・・立て替えを・・OKの返事。
あぁ良かった!S子さーん、ありがとう!今日は素晴らしいお天気。宮廷公園に行ってベンチに
腰を下ろすと、あらまぁ、あっちにもこっちにも「サマービレッジ」の皆さんがいらっしゃるじ
ゃないの。誰も考えることは同じなんだね。お邪魔にならないよう、そうっと遠回りしてホテル
に帰った。昼は「ゴルデネス・ダッハル」へ。ドイツ語で「黄金の小屋根」の意。「黄金の小屋
根」はすぐ近くにあるインスブルックの象徴的な建造物である。夜は何度も来たことがあるが、
昼一人で来るのは初めて。メニューの中に一昨日料理教室で作って食べたシュペック・クヌーデ
ルスープがあったので注文してみる。2日前のが100倍旨い!ウィンナーシュニッツェルはアチ
コチで食べているが、中レベルフツーかな。携帯電話が鳴った。料理教室でご一緒したT志田さ
んからだった。「今日の午後お茶ご一緒にいかが?お部屋に伺います」。ゲェ〜〜!部屋は片付い
ていたっけ?慌てて帰ってそれなりの準備を。K谷さんもいらしてお喋りを始めて聞いた話にビ
ックリ!あなた岐阜のT橋さんってご存知?と聞かれた。タカミちゃんのこと?そうよ、私彼女
と凄く仲良しなの!料理教室の写真送ったら「この中によーく知っている人がいる」って返事が
来たのよ!世の中狭いわねぇ。T志田さんとK谷さんは明日サンモリッツに移動される。無酒日
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8月 10日(土)インスブルックは曇り
朝 インスブルック・グラウアーベアホテル 朝食ヴュッフェ
昼 インスブルック「シュティフツケラー」(自由食)ポテトクリームスープ4,9€、ビーフグヤー
シュ煮10,7€、水(小)2,7€ チップ込み20€
ポテトクリームスープは優しい味だが、ビーフグヤーシュ煮は味が濃く多過ぎる。半分残した
ホテルすぐ近くの州立劇場 宮廷公園の前に待機する馬車
昼寝する飼い主も番犬がいるから安心 芝生の上で小さなコンサートが始まる
夜−1 インスブルック「サポり」(自由食・2人で)トマトとオニオンサラダ4,3€、スパゲティ
ラグー8,5€、生ハム・木の子・ルッコラのピッツァ9,5€、ノンアルコールビール3,1€、
赤ワインボトル(きゃんてぃくらしこ)35€ 2人でチップ込み70€
インスブルックで一番美味しいイタリアンはここ。「サポり」も毎年来ている
夜―2 部屋飲み
ストリートミュージシャンもレベルが高い!
「なつぞら」では、なつと一久さん、夕見子ちゃんと雪次郎の合同結婚式が行われた。今日の昼頃
サンモリッツに移動されるT志田さんとK谷さんと朝食をご一緒した。私一人では食べ切れないだ
ろう炊き込みご飯とか海苔、ふりかけなどをサンモリッツに持って行って貰う。せっかく仲良しに
なれたのに寂しいわね。日本は私が脱出(!)した7月29日、関東地方などが梅雨明けし、以降
ずっとムチャ暑い日々が続いているらしい。日本から来るメールは「溶けそう」「燋げそう」「サウ
ナの中」「灼熱地獄」・・・なんて文字が並んでいる。対してこちらは13日目の今日まで一度もク
ーラーをかけていない程の涼しさ。申し訳ない気持ちもあるが、交代する気持ちはサラサラ無い。
私だって来週になればその暑い国に帰るのだから。さて、今日のランチはどこにしようかな。プリ
ン体だビール禁止だなんて言われたのは半年ほど前だから以前はこんな日「シュティフツケラー」
のパラソルの下でソーセージつまみにビールをグイっと飲んだりしていたが、今日はオトナシク中
の席で水飲んでスープと肉料理。夜たくさん飲むからいいんだもん。午後公園で太宰治の「人間失
格」を読んでいると「もうすぐコンサートやるから聴きに来て」とビラを渡された。暫くして始ま
ったので聴きに行く。古代楽器を交えて数人の演奏と女性の歌。観客は芝生に足を投げ出して座っ
たり、寝転んだりリラックスした体制で。9年前だっただろうかボストン交響楽団のタングルウッ
ド音楽祭を思い出した。インスブルックはこうした気楽に音楽を聴くことが出来る環境が素晴らし
いと思う。それはある人と2番目に好きな飲食店「サポり」で美味しい夕食を済ませた後、ぶらぶ
らとホテルに帰って来た時のことだ。宮廷教会隣にトンネルがあるのだがそこで素晴らしい演奏を
している2人に出会った。ちょっとアクロバティックな感じは否めないが、高度なテクニックを持
つことがよくわかる。ブラームスの「ハンガリアン舞曲」に続いてヴィヴァルディの「四季」。音
大生も多い街だからね。素晴らしい演奏を楽しませて貰った。チップ弾みまーす!ありがとうねー。
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8月 11日(日)インスブルックは曇りのち晴れ
朝 インスブルック・グラウアーベアホテル 朝食ヴュッフェ
旅行会社のサロンには日本の新聞も
昼 インスブルック「カフェザッハー」シチリア風フライドチキン19,5€、水小3,9€、ザッハト
ルテ7,5€、ロイヤルアールグレイティ5,2€ チップ込みで39€
シチリア風フライドチキンを初めて注文してみると
ボリュームたっぷりで、しかも美味しい!来年からこれ食べよう。ケーキは無しで(笑)
「カフェザッハー」はハプスブルグ家の宮殿横にある
夜 インスブルック郊外チロルの夕べ ミックスサラダ、牛肉料理、アイスクリームとフルーツ、
ノンアルコールビール(旅行会社のサービス)、白ワイン3€、赤ワイン2杯6€
ナッタラー・ボーデンは南側の山の中にある 馬が草を食みアルペンホルンがお出迎え
インスブルックの元観光局長で現顧問と達者なドイツ語でお喋りする人も
地元楽団の演奏に合わせて民族衣装を着た旅行会社添乗員のダンスも披露される
長期滞在と言っても2週間くらい過ぎてしまえばアッという間だ。早くも明日は帰国日。あ〜ぁ、
灼熱地獄が続くという東京にまた帰るんだ〜。なんて言うと、ずっとそこで大汗かいていた皆さん
にはポカポカ殴られちゃうわね。パッキングは明日午前中やるとして、今日一日インスブルックを
楽しもう。先ずはサロンに行って日本の新聞を読む。海外に旅に来たのなら、日常の情報を遮断し
てその土地に集中すべきだ!という人もいる。年1,2度の海外ならそれでも良いかもしれないが、
こう頻々と旅に出ている私はそう思わない。日数から言えば「自宅にいることが非日常」の私にと
って、どこにいても同じように世界や日本のニュースには触れていたいし、親しい人達とのやり取
りも欠かしたくないのだよ。最後のランチは「カフェザッハー」にしよう。初めての料理にトライ
しようとゆっくりメニューを検討。スマホで時間を確認してからオーダーする。高ピーな中年女性
スタッフが、チラっと腕時計をチェックしてからフードメニューの注文を受ける。食事は11時半
からなのだ。ふふふ、わかっているのさ、こっちは。その料理が来た!凄いぞ。シチリア風フライ
ドチキンは分厚い紙ナプキンを敷き詰めた木箱に入って運ばれて来た。しかも2枚も!檸檬は半個
ついてきた。檸檬ギュッと絞ってその1枚を食べる。旨〜〜い!今日最初の調理品だから油は新し
い。何がシチリア風なのかはわからないが、ウィンナーシュニッツェルよりこっちの方が良いかも。
大満足のランチだった。味は良いけどサービスがイマイチなのが難点だ。帰ろうかと思った時、М
橋さんそっくりの方が奥様連れで入って来られた。М橋さん!とお声をかけようと思ったが、あち
らは私を見ても反応が無い。え?弟さん?仕方ないのでそのまま帰った。М橋さんは高名な弁護士
の方で、数年前は「ピアノバー」で食事も共にしたのになぁ。夜はインスブルック観光協会主催の
「チロルの夕べ」だった。今夜の会場は私が大好きなナッタラー・ボーデン。迎えのバスで会場に
着くと、既に大勢の皆さんが楽団や放牧されている馬と写真を撮っている。その中から昼間お会い
した男性が私に近づいて来られた。「夢子さんですよね、先ほどお会いしましたよね、後からもしか
してあの人は・・と妻と話しておりまして・・失礼しました」あぁ良かった、やっぱりM橋さんだ
った。さぁさぁ乾杯しましょう、チロル音楽とお酒と食事楽しみましょう。ヨーデル歌えますか?
___________
【今週の振り返り】
現役時代は寝るヒマも無いと言いながら年間100冊の読書は続けていた。ホントにあれ程忙しか
ったのに、いったいどこで時間を見つけて読んだのよ、という程本を読んでいた。初期の頃は翻
訳モノの冒険小説が中心だった。ある作家の作品を読んで気に入るとその作家の作品を集中して
読むスタイル。そんなカタチで読破(ほぼという意味で)した作家を挙げれば、フリーマントル、
ロバート・ラドラム、ロバート・B・パーカー、ジョン・ルカレ、アガサ・クリスティ、メアリ
ー・H・クラーク、エレモア・レナード、ジェイムス・クライムリ―、ジャック・ヒギンス、ペ
ールヴァルー&マイ・シュバールー、クィネル、ジョン・ガードナー、ケン・フォレット、P・
D・ジェイムズ、エド・マクベイン、デズモンド・バグリー、スー・グラフトン、サラ・パレッ
キー、ポーラ・ゴズリング、セシル・スコット・フォレスター、フレデリック・フォーサイス、
ディック・フランシス、グレアム・グリーン、クライブ・カッスラー・・・。こうして並べてみ
ると古い作家ばかり(昔読んだ本だから当然だわね)だが、あれほど忙しい日々を過ごしながら
も、彼ら彼女達が紡ぐストーリーに夢中だった。中でもフリーマントルのチャーリー・マフィン
シリーズとP・D・ジェイムズのアダム・ダルグリッシュ警視シリーズは大のお気に入りだった。
日本の作家ももちろん読んだ。司馬遼太郎、池波正太郎、山本周五郎の作品は私にとって歴史の
教科書のようであった。言葉の軽業師のような清水義範の作品もほぼ読んだ。井上ひさし、開高
健も向田邦子も好き。意外かもしれないが、文章の師匠と仰いだ作家は東海林さだおだった。何
度も同じ作品を読んだと言えば司馬遼太郎で、超長編にも関わらず、「竜馬が行く」、「坂の上の
雲」、そして「国盗り物語」は繰り返し読んだ。人気シリーズ物が多い池波正太郎作品では「鬼
平犯科帳」、「藤枝梅安」、「剣客商売」は中毒患者のような読者となり、「もう1冊」「もう1冊」
と一晩で3冊、4冊読んでしまい平日にも関わらず完徹してしまったことさえある。昼間会社
で寝ていたんだろうって?寝られるような仕事なら苦労はしませんって。
ま、それはともかく、馬齢を重ねるうちに読書傾向も変わって来た。塩野七生、高村薫、中島京
子、宮部みゆき、辻村深月、西加奈子、恩田陸、有川浩、原田マハ、桜木紫乃、角田光代、小川
洋子、湊かなえ、と女性作家作品偏重時代に突入して行く。「女流作家」という言葉が死語にな
った辺りから女性作家作品を読むようになったのだろうか。もっとも、男性作家にだって愛は惜
しまなかった(笑)。村上春樹、久世光彦、伊坂幸太郎、万城目学、米澤穂信、高橋克彦、坂木
司など男性陣作家の作品もしっかり読んでいた。現役バリバリの頃は、超多忙でもそんな本を読
んで楽しんでいた。思い返してみると、中学校、高校、大学の頃は世界文学全集、日本文学全集
に収録されている所謂「名作」を読んでいたんだなぁと気づき、純粋な「文学」の読書は子供時
代で終わっていたのだよ。
今考えてみると「年間100冊」の読書量は奇跡だったとしか思えない。しかし、時間の余裕が出
来て来る頃、パソコンを始め、夢子倶楽部などを作り出してからは読書時間がガクンと減った。
激減である。パソコンの前(今はスマホを手に、ってのも多いしね😢)に座る時間に持って行か
れてしまった。視力の衰えも手伝って読書量がめっきり減ってね。そんな今、先月津軽半島金木
にある太宰治の生家「斜陽館」を訪ねたこともあって、太宰作品をドッサリ買ってインスブルッ
クに持って行った。子供の頃「走れメロス」を読んだことは覚えているが、他の作品は果たして
読んだのだろうか。先ず「斜陽」を読んでみた。最初の1行から見事に心を持って行かれてしま
った。「朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ。」と幽かな叫び声をお挙げに
なった。」もうこれだけで、私はお母さまに心酔してしまう。こんな世界を読者に披露出来る太宰
治に激しい嫉妬を覚える。太宰治ってこんな作品を書いていた作家だったかしら。「斜陽」、久々の
「走れメロス」、「人間失格」、「ヴィヨンの妻」、「津軽」・・・。太宰治が葬られている三鷹の禅林
寺で、私の父の葬儀を行ったということだけしか接点が無い作家と思っていたのだが、こうなると
腰を据えて太宰作品をじっくり読み返してみるか、と思ったインスブルックの日々であった。
「ニャンコ失格」ニャンてね
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