パクパク日記13年12月3週

          アメフットチーム8回目の社会人王者を獲得したので南仏に向かう

        JXボウル4連覇 モナコのクリスマス

12月 16日(月) 京都も東京も晴れ    アメフットチームJXボウル4連覇!

朝 京都駅前 「なか卯」 牛丼(並) 290円、豚汁 190円

  

先週金曜日から京都に滞在していたが今朝帰京する。いつも京都で本をドカドカ買うから段ボールで

送るのだが今回は無し。南座顔見世見物が中心だったから、本探しのヒマが無かった。BSで「ごちそう

さん」を観てからチェックアウトし京都駅八条口へ。前回と同じように「なか卯」で朝食を食べようと思う。

慣れない自動販売機も半月前に体験したから悠々かと思いきや、あぁやっぱりわかんない。キミ頭悪り

いんじゃね?そうかもしれません。ナゼ牛丼か。実は今夜東京ドームでアメフットの社会人王者を決す

るJXボウルがあるのだ。決戦である。この店には勝つモノが無いので、相手をギューっと言わせてウッ

シッシと笑うために牛丼ってわけ。紅生姜たっぷしの牛丼は具だけ食べた。伊丹空港行きバスに乗る。

昼 ANA伊丹=羽田 プレミアムクラスお弁当、味噌汁、お茶

  

9時40分に空港に着いたので、予約より1時間早い便に乗れないかとキャンセル待ちをした。暫くして

放送があり、「11時発のプレミアムクラスはご予定のお客様で一杯になりました、またの・・・」。チェッ!

じゃ靴磨きでもして貰おっかな。キミおっさんじゃね?そうかもしれません。ラウンジで新聞読みながら

次の便を待ち11時発乗る。この弁当目当てでプレミアムクラスに乗るのも何だかなぁと思い始めた。

  

        グランドがある習志野市おn応援団も   ハーフタイムはショコタンとチアが活躍         2階席は満員!

  

  勝った!JXボウル4連覇!8度目の社会人王者だ    MVPは日本語ペラペラKJだよ             千葉県ユルキャラチーバ君

一旦帰宅してから夕刻東京ドームに向かう。試合中は選手達と一緒にサイドラインで観るから、暫くは

2階席に座って練習中のチームの様子を見学。相手は一昨年もこのJXボウルを戦ったチームで、昨年

の春パールボウル準決勝で負けたチームだ。因みに、この4年間で我がチームが負けたのはこの1敗

のみ。緊張するわなぁ。7時試合開始。開始早々BJの空飛ぶタックルで相手エースQBが故障して前

半はこちらのペース。17対0で折り返した。後半追い上げられたが、24対16で勝利。万歳!4連覇!

遅い夜 舟町 「仙水」 (女子4人で祝勝会!) 9千円コース(お通し:白子塩焼き、お造り、寒鰤の塩

      焼き、ふぐの唐揚げ、くえ鍋、くえ雑炊、柿)、大根の昆布 600円、申年の梅干、生ビール、麦焼酎 

      4人で5万250円

  

  

  

MVPはKJ(ケビン・ジャクソン)。おめでとう!と言うと「信じられませんよ」と流暢な日本語で言った。4

年連続8度目の社会人チャンピオンだが、何度なっても嬉しいものだ。関係者入口に迎えに来てくれた

オジョー、イツキちゃん、そしてアーユルベーダでいつもお世話になっているS戸さんと一緒に「仙水」に

行く。カウンターはいっぱいだったので奥の座敷へ。優勝おめでとう!応援ありがとう!カンパーイ!既

に10時半を廻っている。9千円のお任せコースにしたら焼き白子、刺身、寒ぶり、ふぐ唐揚げ、くえ鍋、

くえ雑炊と私の好物ばかりが出て来た。嬉しいねぇ。試合を振り返ってからはある女性の話題に集中。

                   _______________

12月 17日(火) 晴れ 

朝 家食 卵とツナサンドトースト、「金栗」、オニオンスープ

  

昼 四谷2丁目 「リパネスカフェ&ダイニング」 トマトパスタとコーヒー 900

  

昨夜帰宅してから試合の中継録画をちょっと観てから寝たので午前2時半だった。今朝は「ごちそうさ

ん」を観てからすぐ隣のコンビニに朝刊6誌買いに行く。朝日新聞は主催しているから一番大きな扱い

だ。金曜日からの南仏旅期間中の薬の準備をする。パン焼きと共にこれに時間取られるのよね。昨日

京都から帰ってから長い時間をかけて手紙を書いた。昨今はパソコンでちゃちゃと文章作成するから、

長文を自筆で書くのはチョー久し振り。しかも不愉快な手紙だから気が重い。その手紙を郵便局から速

達で出した。新宿通りにカフェのような店があったので初めて入ってみた。900円でこの内容ですか?

  

12月2日の昼の部に続き、夜の部で「仮名手本忠臣蔵」の五段目以降を観る。11月は菊五郎だった

早野勘平はぐっと若返って染五郎。時蔵だった女房おかるは七之助。実際のモデルは若かったのだか

ら今日の彼らに近いのだろうが、芝居となるとね、やっぱりね。吉右衛門だった七段目の大星由良之助

は幸四郎、寺岡平右衛門は海老蔵、福助の遊女おかるは玉三郎だ。海老蔵の平右衛門は足軽の役

なのに、偉そうで自信たっぷりって感じなのに同時に軽い。玉三郎のおかるは前月とは月とスッポン。

夜 銀座 「麹也」 お通し:蓮根煮、とりわさ 500円、鰯梅煮 500円、ほうれん草お浸し 400円、鶏

団子と春雨の小鍋仕立て 1000円、蕎麦味噌 500円、手打ち蕎麦 800円、ビール(中)、麦焼

酎2合 @6700

  

  

2ヶ月続きの「忠臣蔵」の通し狂言も終わってホッとした。よく出来た人気狂言ではあるが、長いので観

る身も疲れるのだよ。そう言えば今日の舞台S十郎さん出ていなかったけどどうしたのだろ。「麹也」に

行ってみると、カタカナ会社の後輩I井君達がいた。女将に話を聞いてビックリ。板東三津之助さんが1

ヶ月前急死され、その上、歌舞伎役者で女将の若いご亭主が病気休演中なのだそうだ。既に退院され

て元気になりつつあるそうでホッとしたが。三津之助さんとはいつだったかこの店でご一緒した時、歌舞

伎座の筋書きに助六の隈取りを書いてくれた。彼も50代の若さなのになぁ。翌日知ったのだが、この

夜、五段目の斧定九郎と十一段目の小林平八郎を演じた中村獅童の母上が急死されたのだそうだ。

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12月 18日(水) 曇りのち冷たい雨

 ヨーグルト、アーモンド

昼 代々木 「火の国」 野菜倍盛り小ちゃんぽん 680円+150

  

10時に消防設備の点検があった。ガス設備のとか電気のとか何だらかんだらと点検が多いのだ。

午前中代々木の整体に行く。タク院長は、呆れる程治療院のレイアウト変更好きなのだが、先月久々

に行ってみると汗出しの大型最新機器を3台がズラリと並んでいて魂消た。確かにこっちの方が万人に

汗かかせられるかもね。私はどんな方法でもどっさり汗出るけど。代々木駅北口にある「火の国」の野

菜倍盛りちゃんぽんが大好きだ。野菜をたっぷり食べられるのも魅力だけど、白濁のスープが旨い!

夜 向島 「平岡」 【白子の会走りの宴会】 8500円のとらふぐコース+焼き白子(3000円)+飲み放

      題(2500円) 前菜3品:菜の花といくら。若竹煮・カラスミ大根、スッポン汁、とらふぐ刺身、焼き白

      子、ふぐの唐揚げ、ふぐちり鍋、ふぐ雑炊、香の物、柿)、ビール、焼酎 @1万3900

 

帰宅してから、来年13日にあるライスボウルのチケットを希望された皆さんにお送りするため封筒

に宛名書き。これをまとめてオジョーの自宅に送って私がフランスに行っている間に発送代行をして貰

うのだ。半月前にも同じ作業をやったね。十数通書いた後は、お歳暮の礼状をたくさん作成した。夕刻

浅草経由で向島の「平岡」へ。今夜は名門(自分達だけで言っている)白子の会の走り宴会なのだが、

いつもの築地から今回は向島でやることにした。おっ、ホーリーと大S子さんが既に到着。え?大S

さん、折角だから有休取って東京スカイツリーに行って来たの?ポンちゃん到着。会議で遅れていたA

先生とR子も意外に早く到着した。今日は飲み放題にしましょう。カンパーイ!向島という花街らしく芸

者のお姐さんがお手伝いに来られて座敷を盛り上げる。お姐さん茨城出身とかで可笑しいの何の。こ

んな白子の会は初めてだよ。とらふぐのコースに3千円の白子を追加したが、熱々の大きな白子が1

人3個もあって、皆大喜び。コースのケンタッキーフライドフグも3、4個あったぞ。ふぐちりはお姐さんが

よそってくれた。これから走りの会はいつも向島でやることにしようということになって大満足でお開き。

                    _______________

12月 19日(木) 冷たい雨  猪瀬都知事辞意表明    「餃子の王将」社長射殺される

朝 無し!

昼 家食 「いなば」のタイレッドカレー缶詰、「永谷園」の生姜入り豚汁、ふすまパン、アーモンド

  

早くも今夜成田前泊する日になってしまった。早く起きる。1週間前帰国したばかりのドイツ&フランスと

同じよいうなものを持って行けばいいのだからと旅の準備は今朝から。チャチャチャ、終わり!次はふ

すまパン焼き。チャチャチャ、終わり!それを入れてスーツケース完成。あとは・・・あっ、パクパクが。

朝は食べず、昼は「いなば」のタイレッドカレー缶詰を温めて食べた。安いのに本格的なタイカレーだ。

遅い夜 舟町 「山灯」 2500円の山灯ミニコース(前菜5点盛り:芹と焼きえのき茸。牡蠣の酒蒸し・

ワカサギ七味揚げ・〆鯖スモーク・カボチャとムカゴ南部和え、蟹と蕪蒸し、サゴチの幽庵焼き、合

鴨のすきやき仕立て、あん肝のタマリ漬け(サービス)、生ビール2杯、麦焼酎

  

  

予定では今頃成田の日航ホテルで中国料理を出前に取ってラウンジで飲んでいる頃なんだが。3時頃

スーツケースを宅配業者に依頼して5時過ぎに出かけるつもりだったが、パクパク日記がそれまで完

成しなかった。仕方なくホテルをドタキャンし、明日朝早起きして行くことにした。やっと完成&アップして

午後9時過ぎ「山灯」に行く。3つの座敷をぶち抜いただけでは入り切れない人達がテーブル席に座っ

た連動忘年会中で、まぁ賑やかなこと!今夜は早めに寝たいのでミニコースで軽く。蟹と蕪蒸し旨し。

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12月 20日(金) 東京雨、ドイツ・ミュンヘンも雨、フランス・ニースは雨止み夜曇り

朝  成田空港 ANAスィートラウンジ きつねうどん、お稲荷さん、ウーロン茶

寝坊しては一大事なので、オジョーに念のためウェイクアップコールを依頼した。そうすると、電話がか

かる前に起きなければと緊張するのだ。4時半には目が覚めて5時に起床。真っ暗だね。オジョーに

「起きました。ありがとう!」とメールを打ってから朝風呂。その入浴中にオジョーは置き電話にかけても

携帯にかけても私が出ないので焦ったらしい。ごめんね〜&ありがとう〜!空腹のまま新宿からバス。

昼 ANA成田=ミュンヘン ビジネスクラス機内食(洋食)、持参のふすまパン

夜−1 ANA成田=ミュンヘン ビジネスクラス機内食(和食+舞茸うどん)

  

夜―2 ミュンヘン空港 ルフトハンザ・セネターラウンジ 生ビール、スープ

  

ANAヨーロッパ線はパリ便以外のビジネス席はすべてスタッカード席。よってミュンヘン行きもそうだ。

映画が観やすいので立て続けに3本観た。「タイピスト」。アカデミー外国映画賞を受賞した「アーティス

ト」の製作陣の作品で「譜めくりの女」のデボラ・フランソワが1950年代の早打ちタイピストを演じた。面

白かった。ウディ・アレン監督の「ブルージャスミン」はケイト・ブランシェット主演で、なかなかにツライテ

ーマだった。瀬戸内寂聴原作の「夏の終わり」。満島ひかると小林薫、綾野剛の男女3人のやるせない

話。それにしても、昔の時代の人々は煙草吸ってばっかり。日本も外国も、スパスパスパ。観ているだ

けで気持ち悪くなる。役者はこれじゃあ禁煙出来ないね。123度目の欧州便。機内食同じで飽きる。

夜―3 フランス・ニース・エリントンホテル客室にて アーモンド、持参のウィスキー

ミュンヘンからルフトハンザのニース行きに乗り換えて夜9時南仏ニースに到着した。見覚えのある海

岸を走ってエリントンホテルにチェックイン。飛行機で貰ったサンドイッチは食べずにウィスキー飲んだ。

                    _____________ __

12月 21日(土) フランス・コートダジュールは晴れ     1ユーロ=約145円

朝 フランス・ニース・エリントンホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

昨夜0時にベッドに入り午前2時半にトレイに起きた。それから眠れない。ゴロゴロゴロ。メールも来た。

ゴロゴロゴロ、5時過ぎ30分ほどウトウトしたが6時には起きた。そこに和歌山県の農園から電話。年

末にアメフットチームに差し入れのみかんを手配して来たのだが、その問い合わせだった。ニースまで

電話くれるとはご苦労なことである。もっともあちらは知らないで掛けているんだけどさ。朝食レストラン

に行ってみると、20人ほどの別の日本人グループが。このホテル、日本人客専用?ってことないよね。  

  

          「国立マルク・シャガール聖書のメッセージ美術館」の絵画とシャガールと家族写真

ニースは35万人が住むフランス第5の都市であるが、年間400万人もの観光客が訪れる。200年程

前から温暖な気候が故、パリなどフランス北部やイギリス人富裕層の保養地として愛されて来た土地

でもある。住む地の厳しい寒さを避けて、ヴィクトリア女王始め、貴族、権力者達はニースの豪壮な別

荘で数ヶ月を過ごした。美しい海岸に沿った遊歩道は「プロムナードザングレ」(イギリス人の歩道)と名

前が付いている。サレヤ広場の朝市でフリータイム。食料品、雑貨、花などを扱っていて楽しい。72%

のマルセイユ石鹸を買った。高級住宅地にある「国立マルク・シャガール聖書のメッセージ美術館」に

行く。旧約聖書の創世記をテーマにした絵画17点をシャガールが寄贈したことから誕生した美術館で

ある。「聖書のメッセージ」17点の他にも多数の作品やシャガールの写真が展示され素晴らしい空間。

昼 ニース「Lou Balico 」 オニオンパイ、ニースサラダ、ローストポーク、ニース風タルト、エスプレ

ッソ 2ユーロ

  

 

ランチは市内の郷土料理専門店。郷土料理、つまりニース料理である。日本でもニース風〇〇と名付

けられた料理はあるが、フランスでさえ「マガイモノ料理」が多いのだそうだ。トマトと茹で卵を入れれば

「ニース風」とかね。ふーん、これが正式なニース風サラダですかぁ。ニースはイタリアと近いということ

もあって、パスタ、それも生のパスタ類を好んで食べるのだそうだよ。ポークに添えられたペンネはフラ

ッシュのジェノベーゼだった。デザートは甘く煮た不断草とリンゴが入ったニース風のタルトであった。今

回のツァー参加者は10名。成田でバッタリ再会したU山夫妻は1年前イタリアでご一緒した方々だ。

杉並在住K原夫妻、数学専攻R丸新婚夫妻、それに祖母、母、娘女3代のS木一家に私。S木さん

のお嬢さんは自宅がごく近所であることが判明してお互いビックリ。セイノで家を出れば2分で出会う。

   

   岩山の頂上は海抜420bのエズ村の展望台     灯りがつき始めたモナコ・エルキュール港とクリスマス市の少女

今日は盛りだくさんの観光である。午後は先ずモナコに行く途中にあるエズ村へ。海岸沿いは危険だ

からとローマ時代から厳しい岩山に住んだり、通行していたりしたらしいよ。岩山の頂上にある展望台

は海抜420bにあるのだが、最後の坂は徒歩で上るしかない。途中まで行ったが、膝が痛くて私は断

念。おかしなロバなどを見て待つことに。こんなに高い場所に5ツ星ホテルやミシュラン三ツ星レストランな

んかあるんだねぇ。展望台は閉鎖されていたということだ。次はモナコを一望出来る中世の町ラ・トゥル

ビーへ。丘からモナコまでの間にプール付きの超高級別荘なども見える。そして3度目になるモナコ公

国へ。グレース王妃と先代のレニエ3世が眠るモナコ大聖堂、大公宮殿を見た後は、長い階段を下りて

エルキュール港前のクリスマス市へ。10日前ドイツとフランスでイヤっという位にクリスマス市を見てき

た私は全然興味無い。それより膝がガクガクで遊ぶ子供達を見ながら座っていた。そしてグランドカジ

ノなどがあるモンテカルロ地区まで今度はだらだらした長い登り坂。泣きたくなった。ちょっと泣いていた

(笑)。グランドカジノ前の広場にスンバラシイクリスマスの風リ付けがあって、膝痛をしばらく忘れたぞ。

夜 モナコ 「Le Sant Benoit」 ミックスサラダ、ブイヤベース、アイスケーキ、ビール 5.5ユーロ、

白ワイン 6ユーロ、赤ワイン 6ユーロ

  

        グランドカジノ前の広場               アルベール2世現大公夫妻(2年前の写真)   

  

夕食はここで食べて行く。レストランまでがまた坂を下りて・・・もう2万歩近く歩いているぞ!いい加減

にしてくれよ。やっと到着したレストランは確かに夜景が見えるが、皆疲れて景色なんかどうでもいいっ

て感じ。今日のメインはブイヤベース。ところが。チョーヌルイんである。冷たいと言ってもいいかもしれ

ない。私らが到着するかなり前に皿に盛り付けたのではないか。これじゃあ「ブイヤベース界のビシソ

ワーズやなぁ」なんてヤケッパチで言っていると、添乗員のI俣さんがクレームをつけに言ってくれた。

恐縮して熱い料理と交換してくれるのかと思ったら、温かいスープを足して注ぐだけ。「申し訳ない」と思

っている風も無い。こりゃ飲食店としてダメだよねぇ。お話にならんよねぇ。9時過ぎホテル。長い一日。

                    _______________

12月 22日(日) 晴れ

朝 フランス・ニース・エリントンホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

 

  

       ノートルダム・ド・ラ・キャルド・バジリカ聖堂    「モンテ・クリスト伯」の舞台イフ島     ロンシャン宮(今は美術館・博物館)

昨日の長い上り下り歩行の影響がズドンと出て右足がムッチャ重い。フツーに歩けないぞ!かなりヤ

バイ。朝ニースを出発してマルセイユへ。マルセイユはギリシャのフォカイア人が紀元前400年に築い

たフランス最古の町である。旧港を右手に眺めながら19世紀に完成し、船を守っているノートルダム・

ド・ラ・キャルド・バジリカ聖堂」に行く。バジリカ聖堂には石段をかなり上って行く必要があり、右膝がダ

メになってしまった私は階段下で聖堂のマリア像や「モンテ・クリスト伯」の舞台になったイフ島の撮影。

昼 マルセイユ 「LE FETICHE」 カプレーゼ、鯛のグリル マッシュポテトと温野菜添え、テラミス、

コーヒー 4ユーロ

  

  

    最大のバロック建造物アヴィニヨンの元法王庁      質素を貫いたベネディクト12世             宗教栽培を行った大ホール

ランチはマルセイユの港近くのレストランで。かなり高級な店らしいのだが、味、量(これは私だけが感

じたのかも)、サービス共に「イマ2」であった。ロンシャン宮で写真ストップしてから高速道路で北に向

かう。途中事故渋滞で高速を下りて一般道路を進んだため、アヴィニヨンに着いたのは法王庁を見学

するギリギリの時間だった。ホテルに手荷物を預け、法王庁見学に行く。フランス王と教皇が激しく対立

していた1303年ついにフランス王は教皇を襲撃して直後教皇は病死。以来教皇はフランス王の言い

なりとなる。フランス人枢機卿がクレメンス5世になると、フランス王フィリップ4世は教皇庁をローマから

南仏のアヴィニヨンに移転を命じる。1308年から約70年間教皇庁はアヴィニヨンにあり、その間の7

人の教皇はすべてフランス人であった。これを古代のバビロンの捕囚になぞらえて「アヴィニヨンの捕

囚」なんて呼んだのだよ。現在残っている法王庁の建設は、厳格節約の鬼ベネディクト12世と贅沢三

昧に溺れた元貴族のクレメンス6世によって行われた。前者の建物は質実剛健、後者は華美で派手。

夜 アヴィニヨン 「LA MIRANDE」 アミューズ2点、フォアグラのテリーヌとりんごのサラダ、サーモ

ンロール、鴨のロースト、ショコラのデセール、プチガトー、カモミールティ、ビール(デュベル) 6ユ

ーロ、赤ワイン9ユーロ 2杯

  

  

時計台広場で開かれていたアヴィニヨンのクリスマス市を覗いてからホテルに帰る。旧市街にあるから

仕方が無いが部屋はえらく狭い。夕食は、法王庁横にある名門ホテル「ミランド」のレストランで。今は

失ってしまったらしいが、去年までは星1つ獲得していたそうだ。11人用の個室で豪華なコースを頂い

た。 ビールはベルギーのデュベルだ。アミューズや前菜は2種類ずづあり、フォアグラテリーヌ苦手の

2人から貰ったので、自らフォアグラ化するには十分な量であった。メインは鴨。贅沢はいいねぇ。

                    _______________

【今週の振り返り

コート・ダジュール。フランス語で「紺碧海岸」である。フランス南部の地中海沿岸で、トゥーロンを西端と

すれば東端はイタリア国境。因みに国境を超えたイタリア側の海外は「リヴィエラ」。最新の紅白歌合

戦」で衰え著しく見えた森進一が ♪ ふーゆの〜 リヴィエラ〜 男ってやつは〜

と歌ったあの「リヴィエラ」だ。ロマンチックやねぇ・・・。ところが、イタリア語で「リヴィエラ」とは、ただの

「海岸」という意味だそうで、なーんだぁって感じ。この曲を作曲した大瀧詠一さん亡くなっちゃったね。

夢子さん、今未だ201312月3週なのに、どーして大晦日の紅白歌合戦のことなんてわかるんです

かぁ。それに大瀧詠一さん亡くなっていませんよ!うん、それはじゃなぁ、婆も年を取ってなぁ、未来が

ちと見えるってことじゃよ、うん。婆の嘘つき!

コート・ダジュールには印象派の著名画家の美術館や住んだ家などが数多く残されている。カーニュ・

シュル・メールはルノワールが晩年を過し人生を閉じた町で、レ・コレットという丘の上にはルノワール

が住んだ家が「ルノワール美術館」となっている。ヴァンスの町には、晩年のマチスの傑作を評されるロ

ザリオ礼拝堂がある。「陽気さのあふれた教会。人々を幸せにする教会」とマチスは4年間をかけてこ

の教会を造った。そのマチスの美術館はニース市内にある。いずれも私は3年前に足を運んで楽しん

だ。同じニースにあり、今回訪れた「国立マルク・シャガール聖書のメッセージ美術館」も素晴らしかった。

機会があったら是非訪れて欲しい。

私は未だ行っていないのだが、陶芸で有名なヴァロリスには、ピカソの「戦争と平和」1点だけを展示し

た「国立ピカソ美術館」がある。この町でピカソは数年間過した。また鷲の巣村で知られるビオットには

レジェの作品を集めた「国立フェルナン・レジェ美術館」がある。一度行ってみたいものだ。

マルセイユやアヴィニヨンのあるプロヴァンス地方にも多くの著名画家の足跡は色濃く残されている。

プロヴァンス地方を2日間に渡って案内してくれたフランス女性ベテランガイドの話が興味深かった。

19世紀にパリで何度か開かれた万国博覧会で紹介された日本の浮世絵や工芸品の日本美術はフラ

ンスを中心にヨーロッパ芸術界にタイヘンな影響を与えた。いわゆる「ジャポニスム」である。クロード・

モネやゴッホが浮世絵の模写するようになった。構図と共に、明るい色調は画家達の色彩感覚にも強

い影響を与える。パリでは明るい色が少ない。芸術家達は明るい光に溢れたプロヴァンス地方やコー

ト・ダジュールを目指し、そこで腰を落ち着けた。「だからね、ここにこんなに素晴らしい美術館があるの

は、実は日本のお陰なのよ」と彼女は楽しげに語るのだ。そうでもあるかもなぁ。

                  フォアグラ食べ過ぎだワン!

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