風光明媚なスイスのルッツェルンで3夜音楽祭を愉しんだ
ピトラス山山頂 ルッツェルン音楽祭
9月 2日(月)晴れ
ドジャース対Dバックス3対14と大敗!大谷翔平選手4打数無安打😿
朝 明石町「ダイニングルーム」A定食(鰯の丸干し、炒り豆腐、小松菜のお浸し、ご飯、味噌汁、飲む
ヨーグルト、キウイ)770円、納豆220円、はちみつ南高梅干し、コーヒー165円
脂がのった鰯は旨い!
昼 明石町「ダイニングルーム」今週のアラカルトメニューから 野菜天ぷら盛り蕎麦(ほうれん草お浸し付き)
1430円、黒豆黄な粉のアイス275円、ミルクティ165円
羽田エステル東急に前泊した
夜 羽田空港第2ターミナル「木屋」うどん(温)とカツ丼小丼のセット1639円
6時に起きてスマホチェックしたら、未だ3回なのにドジャースは0対8で負けていた!これじゃあ負けだわ、
残念だけど。4連勝してダイヤモンドバックスとパドレスにゲーム差6をつけて、よしよしと褒めたのが昨日
だったのに・・・。ロバーツ監督は、3回の攻撃が不調に終わると2番のムーキーベッツ、3番のフリーマン、4
番のテオまでベンチに下げ、投手も先発のウロブレスキが10点失点するも6回途中まで続投させ、最後の
1イニングはユーティリティプレイヤーのキケ・ヘルナンデス(4安打2失点)に投げさせた!「捨て試合」と決めて主力
選手を休養させた格好。大谷選手はMVPトリオでひとり残って出場していたが8回でDH交代。ロバーツ
監督は早々と負けを受け入れて投手不足の状態を脱するためにギアをチェンジしたんだろう。7時に
起きようと思っていたのだがすっかり目が覚めてしまった。ベッドでゴロゴロしている時、昨日荷作
り中に湯沸かし器とマルチプラグがそっくり消えていることに気付いて慌ててAmazonに注文したのだ
が、「ゼッタイこの部屋のどこかにあるハズ」と思い直したのだった。昨日だってかなり探したのだが、
1ヶ所開けていない引き出しを思い出した。ベッドから下りて、引き出しを開ける。あった!!!
なんてこった。でも良かった。昼間はパクパク日記作成を続け、夕方5時半羽田空港に向かう。昨年
暮れ12月29日にも翌日の早朝出発に備えてこのホテルに泊まった。あの時は夕食を摂ろうと思って
いたホテルのレストランが激混みで長く待たされた挙句食べることが出来ずに激怒ユメコと化したお陰でヤケ喰
い。やっと入った「木屋」で1番ボリュームあるうどんとカツ重の満腹セットを注文しちまって💦が食べら
れるハズもなく半分残した記憶がクッキリ。今夜はちゃんとうどんとカツ丼小丼のセットにしました。無酒日
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9月 3日(火)東京は晴れ、スイス・チューリッヒはどうだったんだろ
ドジャース対Dバックス11対6で勝利 大谷翔平選手4打数2安打盗塁3(46盗塁目!)
1試合に盗塁3個?盗塁量産だぁ〜〜!!!46盗塁!
第1食 羽田空港第2ターミナル「全日空ビジネスクラスラウンジ」稲荷寿司、サンドイッチ、きつねうどん
第2食 NH羽田=フランクフルト ビジネスクラス機内食
第3食 NH羽田=フランクフルト ビジネスクラス機内食
第4食 NH羽田=フランクフルト ビジネスクラス機内食
夜中にチューリッヒの空港ホテルに到着
5時起床してシャワー浴びたりいろいろしたりでチェックアウト。ホテルがある場所が羽田第2ターミナルの1番左端に
あるのだが、集合場所はターミナルの1番右端。テクテクテクテク・・飽きる・・テクテクテク・・集合場所にやっと着
いた。集合と言ったが、ここから飛行機に乗るのは私ひとり。旅行会社の委託を受けた年配のスタッフ
と落ち合ってANAチェックイン。イミグレ通過してからスイスフランに両替。そうスイスはEUに加盟していないからユー
ロは使えんのだわ。わぁ〜1CHF(スイスフラン)約192円だって。6万円弱で3101CHFにしかならなかっ
た。朝食はANAのビジネスラウンジで。うどん蕎麦ラーメンのヌードルスタンドもあるし、おにぎりとお稲荷さんが
あるし、カレーがあるし・・魅力的な糖質食品が並んで思い悩む。今年ソウルとパリに行く時、2度JALの
国際線に乗ったが、JAL「さくらラウンジ」の品揃えが全くイケテないことに驚いた。食べたかったのはカレー
だけだもん。羽田空港上空の混雑で30分出発が遅れたフランクフルト行きの席は7A。よし、トイレに近いぞ!
観たい映画が殆ど無いなぁ。その中からムリクリ「異国日記」を観る。ヤマシタトモコの漫画の映画化で中年の
小説家を新垣結衣が演じている。フーンという感じで終了。続けて観た「お終活 再春/人生ラプソディ」
の方が面白かった。設定がムリクリ過ぎて興醒めでもあるのだが、高畑淳子や橋爪功などの芸達者達が気
楽に見せてくれた。こんなこと言うと映画人の皆さんには超失礼だが、「おもうまい店」や「水曜ど
うでしょう」などのバラエティの方が楽しい。機内食は1食目和食にビールと赤ワインを5,6杯飲んでしまい、
反省してアルコールはそこでストップ。その後ラーメンとヨーグルト、最後に軽食を少しだけ食べた。約14時間のフライ
ト時間一睡もせずにフランクフルトに到着。日本時間では翌日の午前1時、現地時間では午後6時だ。大きな
空港で移動がタイヘンだから車椅子をお願いしている。空港内の電車に乗ってBからAに移動してようや
くセネタラウンジへ。2時間後搭乗口A12でJALを利用して来られた本隊と合流した。本隊と言っても今回
参加者は6名のみ。ツァーコンダクターはK子(男性)さんだ。ここからスイスエアのチューリッヒ行きに搭乗して約1
時間。ここからチューリッヒの空港に3つもある空港ホテル、その1番遠いホテルに到着したのは午後11時半だ
った。あぁシンド。予想した通り、室内にスリッパは無いし(持参しているから大丈夫)、寒過ぎるエアコンは
Offに出来ないし、う〜むって感じだけど寝よ。ベッドに入った夜中1時半は日本じゃ朝8時半だよ。
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9月 4日(水)スイス・チューリッヒもルッツェルンも曇り 1CHF(スイスフラン)約192円
ドジャース対エンゼルス6対2で2連勝 大谷翔平選手4打数1安打打点1
朝 チューリッヒ空港ハイアット・プレイス・チューリッヒ・エアポート・ザ・サークル 朝食ヴュッフェ
連邦工科大学から眺めるチューリッヒの街 1910年開館のチューリッヒ美術館本館
ロダン「地獄の門」
ビュールレ・コレクションを観に新館に行く ルノワール「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」 ゴッホ「自画像」
モネ「陽を浴びるウォータールー橋」 セザンヌ「赤いチョッキの少年」(盗難にあった作品)
マネ「オリエンタル風の衣装をまとった若い女」は所有者が転々と変わって今ここにある
チューリッヒ湖畔
聖母教会 ジャコメッティのオジの作品
教会の奥にはシャガールのステンドグラスがある
昼 チューリッヒ・マンダリン・オリエンタルホテル「SAVOY」鶉卵とベーコンのレタスサラダ、ビーフマゼイラソース マッシュポテト添え、
サワークリームブリュレ、コーヒー7、5CHF
チューリッヒ・マンダリン・オリエンタルホテルの「SAVOY」でランチ 午後ルッツェルンに向かう
フランス革命で命を落とした786人のスイス人傭兵を悼む「瀕死のライオン」の記念碑
観光名所なのにCM撮影中だった 今日からの宿マンダリン・オリエンタル・パレス
ルッツェルン湖に面した422号室に4連泊する
夜 ルッツェルン・マンダリン・オリエンタル・パレス 客室にてルームサービスでサンドイッチとフルーツ
コンサートがあるため、夕食はルームサービスのサンドイッチでチャチャッと
8月中旬から約1ヵ月KKL(カルチャーコングレスセンター)で開催されているルッツェルン音楽祭
今夜はアンドリス・ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏 ブルックナーの誕生日に6番を聴く
4時間程トロっとして5時半起床。空いているレストランで朝食を摂り9時チューリッヒ観光に出発。首都はベル
ンだが、スイス最大の都市はチューリッヒ。初めてこの街に来たのは1979年の秋だから45年前のことだ。初
のヨーロッパで手配旅行でひとりで3泊してドイツに移動したんだったかな。その後も何度か来たがチューリ
ッヒと言えば「コレ!」というものが思い出せない。しかし、今日行ったチューリッヒ美術館、特にオープンし
て数年の新館は驚くことが多く面白かった。大戦中、東側にも西側にも大量の武器を売って巨万の
富を得たエミール・ゲオルグ・ビュールレは大学で美術史を学ぶほど美術愛好家で中でも印象派絵画をこよなく
愛した。ドイツからチューリッヒに移住したビュールレは戦乱の余波でスイスに集まっていた名画を買いまくる。彼
が収集した美術品は6千点とも言われ、彼の死後遺族はコレクションを売却する代わりに財団を設立して
所有権を移し邸宅を美術館に改装して1960年にオープン。しかし2008年に盗難事件に遭って警備が負
担になったこともあり2015年閉館、コレクションは2020年チューリッヒ美術館に移管されることになったのだ。
移管された多くの美術品には、ユダヤ人からナチスが不当に奪ったものなど由来を質さねばならないもの
もある。1点1点の所有権の移動経緯を調査し、問題無いものだけを展示し、正当な所有者が見つ
かった場合は展示を取り止め返還するという作業を続けているのだそうだ。だから展示されていた
場所がポッカリ空いているところもいくつもあってね。そうゆうことに取り組む努力に頭が下がる。そ
の後聖母教会、ランチ、ルッツェルンへの移動、瀕死のライオン見学、そして4時過ぎマンダリン・オリエンタル・パレス
にチェックインした。荷物を片付け、ルームサービスのサンドイッチをつまみ、着替えて7時前集合。車2台でルッツェ
ルン駅隣にあるKKL(カルチャーコングレスセンター)まで送って貰った。今夜はアンドリス・ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァン
トハウス管弦楽団の演奏でモーツアルトピアノ協奏曲25番(ピアノ:ダニール・トリフォノフ)とブルックナーの交響曲6番を聴
く。ここでとんだドジをした。開演ギリギリでトイレに行って帰って来たらドアが閉まっていて中に入れ
ない!ギャオッ!である。ホールにいても音は聞こえて来るし、舞台の様子も眺められるが、せっかくファ
ーストカテゴリーの席だったのにね、台無しだね。今日9月4日はブルックナーの誕生日。しかも彼が生まれた
のは1824年だからピッタリ200年経つのだ。そんな日に交響曲6番を聴く。と言っているのに、実は
ブルックナーはかなり苦手。これまで何度聴いても「いいなぁ」とは思えない私なのだ。とはいえ、ゲヴ
ァントハウスの金管も木管もよく鳴っていたし、私でも良い演奏だったと思うよ、うん。9時40分終演。
またホテルの車に迎えに来て貰ってホテルに帰る。今日は1万2000歩も歩いたし、濃い一日だったなぁ。
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9月 5日(木)スイス・ルッツェルンは曇ったり降ったり
ドジャース対エンゼルス1対10で大敗😿 大谷翔平選手4打数無安打😿
朝 ルッツェルン・マンダリン・オリエンタル・パレス 朝食ヴュッフェ
ホテルを出てバス停でバスを待ち、ひとりで街まで移動
こんな船借りてたった7人で貸切り!ルッツェルン湖クルーズ 丘の上に修道院
湖の真ん中は水深200b以上ある十字型の湖 ピラトス山が見えたり隠れたり
ルッツェルンのシンボルと言えば、ここカペル橋。要塞の役目もあった
ルッツェルン旧市街 イエズス教会は明るい フランシスコ・ザビエルの絵もあった
昼 ルッツェルン旧市街 VILDEN MANN 季節のベジタブルスープ、スモークローストポーク マッシュポテトと野菜添え、クリー
ムプリン
夜 ルッツェルン・マンダリン・オリエンタル・パレス 客室にて 海鮮ちゃんぽん、ミレー、バナナ
今夜はパリ管弦楽団の演奏 リサ・バティアシュヴィリのチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲
新進気鋭の28歳フィンランド人指揮者クラウス・マケラは魅せる指揮者だ
ベルリオーズ「幻想交響曲」を熱演し、ブラボー!の嵐を浴びるクラウス・マケラとパリ管弦楽団
5時半起床。シャワーのコックの調子が悪く、どちらに回しても熱くて参ったよ。忘れずに修理を頼もう。
ここは1906年創業の老舗ホテルの大改装を経て2年前「マンダリン・オリエンタル・パレス」としてリスタート切った
ホテルだ。中国系の高級ホテルと言えば、数々の点心やお粥、ヌードルスタンドなどがある朝食が魅力的だ。し
かし・・ここ中華らしいのはお粥のみ!それだけ!チェッ!である。それ以外の料理も凡庸で期待外
れだった。今日はルッツェルン半日観光。バイ徒歩。相当歩くらしいので止めようかと思ったが、現地ガイ
ドのナホコさんが「クルーズから参加することにして、そこまではホテル宿泊者に与えられるチケット使ってバス
を利用すればいい」とアドバイスを貰った。ホテル前のバス停で待ち、来たバスに乗って2番目の停留所で
下車し、船着き場で10時50分待ち合わせしょうと。彼女の指示に従って、船着き場には10時半
に着いた。ルッツェルン湖畔を散歩する老夫婦、犬連れ婦人などを眺めて待つ。来ない。待つ。来ない。
心配になってツァーコンダクターのK子(男性)さんに電話。え?私を探している?みんなどこにいるの
よ!どうも私が乗ったバスだと待ち合わせ場所は3番目の停留所だったらしい。ず〜〜っと向こう
で手を振るK子さんが見えた。急いで駆け付ける。出航時間に間に合った!っていうか、かなり大
きな船を貸し切っていた。じゃ、アンナに急がなくても大丈夫だったじゃんよ!ルッツェルン湖は十字型を
しているらしい。宿泊しているホテルを湖から眺める。丘の上にはハプスブルグ家が建てた小さなお城が。
バブルの頃はここで結婚式を挙げる日本人カップルもいたのだとか。今日はどんよりとした曇り空だが、
湖面のさざ波を見て思い出した。有名なヴェートーベンのピアノソナタ「月光」だが、そのネーミングは彼の死
後、詩人レルシュターブが「ルッツェルン湖の月の光に映えさざ波に揺れる小舟のよう・・」と表現したこと
で「月光」と呼ばれるようになったらしいよ。姿を現わしたかと思えば雲に隠れたりする印象的な
山はピラトス山。明日か明後日行く予定だ。下船して街のシンボル木製のカペル橋を渡ってイエズス教会に行
き、遅くなったランチレストランへ。午後も元気印の皆さんは観光に行かれたが、疲れた組と一緒にタクシーで
帰る。今夜のコンサートは一番の楽しみ!フィンランド出身で10代の頃から天才指揮者と謳われ、24歳の時
オスロ・フィルの首席指揮者に抜擢されたクラウス・マケラは、クラッシックに造詣が深いK子(男性)さん曰く「クラッ
シック界指揮者イチのイケメン」というしね。25歳でパリ管弦楽団の音楽監督に就任し、こらからはロイヤル・コン
セルトヘボウの首席指揮者、シカゴ交響楽団の音楽監督への就任も予定されている28歳!出て来たマケラ。
ホントハンサム!1曲目のチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲を演奏し終え、独奏者のサ・バティアシュヴィリとチェロをピッチカート
奏法で競演してみせたマケラ。彼は優れたチェリストでもあるのだ。圧巻は2曲目のベルリオーズ「幻想交響
曲」だった。人間「失恋」でこんな大曲を作曲出来るんか!と思う程の壮大でエネルギッシュな5楽章
の大作だ。約50分間踊るように指揮するマケラの後ろ姿を観ているだけで退屈しない。指揮者も聴
衆もずっと興奮状態(笑)だ。何て魅せる指揮者でしょ!演奏が終わるとブラボー!ブラビー!と拍
手の嵐。パリ管素晴らしい!笑うとちょっと齧歯類のような可愛い顔のクラウス・マケラだった。無酒日
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9月 6日(金)スイス・ルッツェルンは曇りのち晴れ
朝 ルッツェルン・マンダリン・オリエンタル・パレス 朝食ヴュッフェ
中華唯一のお粥を食べる
昼 ルッツェルン・マンダリン・オリエンタル・パレス 客室にて オニオンスープ、ミレー、バナナ
昼は自室でオニオンスープとミレー5枚とバナナを食べただけ
今日は曇っていたが、午後から素晴らしい晴天になった。湖畔を散歩
夜 無し!!
予定では今日は朝からピトラス山に行く予定だったが、午前中曇り予想になったので明日に延期とな
った。希望者はツァーコンのK子(男性)さんと氷河博物館や交通博物館、ワーグナー記念館で金曜日開か
れる無料コンサートなどに行かれるらしいが、私はイカン。よって今日は一日フリーとなった。わぁ〜い!嬉
しいな。朝食は早く行く、と普段は決めているのだが、今日は6時に過ぎに起きて8時半からゆっ
くり。午前中は本を読んでいた。持って来た本が幸いなことに面白いもの多くて既に3冊目になっ
た。昼は・・レストランに行って食べる程お腹が空いていないし、面倒。じゃ、非常用に持参したモノで
カンタンに済ませよう。オニオンスープとミレー5枚とバナナね。午後雲が切れて太陽が顔を出し、青空になった。
それじゃあ散歩にでも行きますか。ルッツェルン湖の周囲は道の両脇に並木が続く素敵な遊歩道がある。
ルッツェルン駅から橋を渡ってスイス交通博物館まで長く続いているらしいよ。遊歩道脇に点々と置かれて
いるベンチに座って湖をボンヤリ眺める。私が大の苦手のワーグナー始めメンデルスゾーンヤチャイコフスキーなど多くの音
楽家に愛されて来たルッツェルンだが、ラフマニノフもこの地をいたく気に入って湖畔に2fの土地を購入して
自分好みの家を建てた。シーズン中はアメリカで過ごすが、春から秋は妻とルッツェルンで過ごした話はステキだ。
この家にはピアニストのホロヴィッツや大指揮者のトスカニーニも訪れたとか。作曲することが減っていた時期だ
ったが、この家で過ごしている間にラフマニノフは「パガニーニの主題によるラプソディ」を作曲した。私の大
好きな曲だ。湖畔で気持ちの良い時間を過ごしてホテルに戻ったのだが、その後原因不明の腹痛を襲わ
れた。悪いモノは食べていない。なのにこの痛みは何だ!3時半頃から痛み出し、夜になると吐くは
下痢するわで・・・。K子(男性)さんからは「スイス料理を食べに皆さんと行って来ます」と電話が
あったが、こちらはそれどこじゃないんです!もちろん何も食べない。く、く、苦しい・・無酒日
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9月 7日(土)スイス・ルッツェルンは快晴!
ドジャース対ガーディアンズ1対3で2連敗 大谷翔平選手45号HR含む4打数2安打1打点
朝 ルッツェルン・マンダリン・オリエンタル・パレス 朝食ヴュッフェ
昨夜の絶不調を脱してピラトス山登山に参加する
快晴の今日、髭面のお爺さんが寝ているようなあのピトラス山へ!ルッツェルン駅から汽車に乗る
アルプナッハシュタット駅から傾斜世界一の登山電車「ピラトス鉄道」に乗る。受付に一昨日コンサート会場で案内していたナホコさん!
最大傾斜度480bのピラトス鉄道で2128bの頂上へ。ホテルが2つある! 帰りはロープウェイで
昼 ピトラス山山頂にて ホットパニーニ9、5CHF、カフェオーレ4,7CHF
山頂の売店でホットパニーニとカフェオーレを購入して半分食べる
空中ケーブルと空中パノラマゴンドラに乗って下山し、バス停まで長く歩いてバスで帰る
夜 ルッツェルン「LUCIDE」アミューズ、酸っぱいパン、マッシュルームのスープラビオリ、魚のソティ 人参添えロブスター風
味スープで、アヴァンデセールの小菓子、ブラックベリートチョコレートのデセール、カモミールティ)
ヒトツ☆店だが全皿ポタージュっぽいスープが
ユリア・ハーゲンの独奏によるシューマン「チェロ協奏曲」
クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でブルックナー「交響曲第1番」
5時半起床。昨日は午後3時半頃から腹痛と嘔吐と下痢でエライ時間を過ごしたが、食事を抜いて安
静(トイレ通いはあったが)にしていたせいか、起きると軽快感がある。どうやら治ったようだ。ヤレ
ヤレ。この快復具合ならピトラス山に行けるな。シャワーを浴びて1番にレストランに行く。さすがほぼ1日たい
したものを食べていなかったせいか空腹。とはいえ、急にガッツリ食べるのも憚れるのでお粥とヨーグ
ルト、バナナなどでカンタンに済ませる。山頂は寒いかもしれないので薄手のコートもバックパックに入れ、8時
半バスでルッツェルン駅へ。15番線から列車に乗って17分、アルプナッハシュタット駅で下車。ここから世界一急
勾配、ヨーロッパで3番目に古い登山電車ピトラス鉄道に乗るのだ。チケットチェック場に座っていたのは何とガ
イドのナホコさん。昨夜もコンサート会場でチケットチェックをされていたが、あれは約1ヵ月間の音楽祭期間中10
日間ボランティアをしているのだそうで、ガイドが無い日はここピトラス山の麓で働いているとか。逞しか
ぁ、ナホコさん!いよいよ登山電車ピトラス鉄道が動き出す。これまでスイス、ドイツ、オーストリアなどで登山鉄
道にはいろいろ乗って来たが、やっぱりこの勾配凄いなぁ。急勾配の傾斜地には草を食む牛が放牧
され、その横をゆっくり登って行く登山者達・・やがて山頂駅に到着。この鉄道は5月から11月
運行しているらしい。複数の山頂の中で1番高いのはトムリスホルンで2128b。こんな高い山にホテルが2
つもあるって凄いよなぁ。1時間半フリータイムとなり、各自それぞれの過ごし方を。私はグル〜っと歩
いて写真を撮り、売店でホットパニーニとカフェオーレを買って超カンタンランチ。昨日は午前中曇っていたから下界
は見えなかっただろうから今日に変更して良かった。小さく見えるルッツェルン湖と湖畔に建つホテルも薄
っすら見える。視線を上げればスイスアルプスの山々もクッキリと見えて素晴らしい景色だ。帰りは逆側か
ら空中ケーブルと空中パノラマゴンドラに乗って下山し、クリエンス駅からかなり歩いてバスを乗り継いでホテルに
帰った。この日のピトラス山往復の交通費は約2万円で結構高い。今日はこれから早い夕食と最後の
コンサートが待っている。疲労困憊だったが、明日は帰国日なので荷物を纒め始めた。5時集合してレス
トランへ。コンサートホールと同じ建物にあるミシュラン1ッ星レストランだった。でも美味しかったのは前菜のマッシュルー
ムのスープラビオリだけだったが。3夜目の今夜はクリスティアン・ティーレマン指揮でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏
だ。初めて聴いたシューマンのチェロ協奏曲は何だかつまらないし、ブルックナー苦手の身に「交響曲第1番」
はツライ。個人的なことは別としても、2曲とも盛り上がりに欠ける曲だったせいかコンサートも静かに終
了。一番の名門オケなのに、3階は空席が結構あって不思議に思っていたのだが、曲目で人気が無か
ったのかな。ま、それはともかく3夜もルッツェルン音楽祭を楽しめたことに心から感謝したい。無酒日
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9月 8日(日)スイス・ルッツェルンもチューリッヒも曇り
ドジャース対ガーディアンズ7対2連敗脱す 大谷翔平選手4打数無安打😿
朝 ルッツェルン・マンダリン・オリエンタル・パレス 朝食ヴュッフェ
昨夜もお腹調子が悪かったので朝はお粥と目玉焼き 隣に座っているのは・・エーーッ!!!
昼 チューリッヒ空港スイスエアビジネスラウンジ トマトスープ
夜-1 フランクフルト空港ルフトハンザセネターラウンジ セロリクリームスープ、チョコムース、バナナ
フランクフルト空港ルフトハンザセネターラウンジは馴染みあるラウンジだ
夜-2 ANAフランクフルト=羽田 ビジネスクラス機内食
和食のセットを注文したが、結局煮魚をつついたくらいで殆ど食べなかった
昨夜ホテルに帰ってからまたお腹をこわした。つくづくひ弱な自分の腸にイヤケがさす。長らく鯨飲鯨食
して来た人間が、年を取ったとはいえこんなザマじゃなぁと思うと情けない。そんなことで最後の
朝食だったのに、食べたのはお粥と目玉焼きとバナナだけ。朝食はプアだったのだが、代わりにとん
でもない幸運が!早々とバゲジダウンしてから8時頃ゆっくり朝食レストランに行ったのだが、席に案内
された時、隣席に座る男性の顔をチラっと見て「どこかで見たことがある」と思った。料理置き場の
お粥を小さなボールによそっていると、グループのS藤さんが「ティーレマン隣の席じゃない。話しかけたら
どう?」と嗾けられた。そうだ!隣の男性はどこかで見たと思ったら、昨夜指揮していたティーレマンじ
ゃないの!指揮者のクリスティアン・ティーレマンが同じホテルに泊まり、隣で朝ご飯中なのだった。何たる偶然!
何たる幸運!ふーん、クロワッサンと苺ジャムと目玉焼きと紅茶なのね。話しかける?まさかぁ。ワタクシ、小
心モノですし、語学不堪能ですし。「巨匠の隣で朝食」の記憶だけで十分過ぎる。11時4泊したホテルチ
ェックアウトしてチューリッヒに向け出発。1時間の予定だったが、日曜日とあって渋滞があり、もう少し時間
がかかった。チューリッヒからルフトハンザでフランクフルトへ。空港でJALに乗る皆さんとお別れし、私はルフトハンザセ
ネターラウンジで数時間過ごして午後8時45分発の全日空に乗り込む。もう大丈夫とは思うものの、油
断してお酒飲んだり機内食食べ過ぎたりしてまた腸の調子が悪化してもなぁと殆ど食べず飲まず。
映画も観たいもの無いしと本を読んでいるうちに眠くなった。私にとって機内で眠くなるのは珍し
いことだ。ヨーロッパ往復一睡もしない、なんてザラにあるし。さ、この機会を逃さず寝よう!無酒日
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【今週の振り返り】
土曜日に行ったピトラス山。印象的な山のカタチをしているのだが、言われて見直してみれば確かに髭を
生やしたお爺さんが寝ているように見える。山頂が幾つかあったが、その幾つかの山頂がそんなお
爺さんの顔のカタチを形成しているのだろう。そしてお爺さんの鼻の舌辺りには湖畔から眺めても山
頂の山小屋も見えるのだ。1番高い山頂トムリスホルンは標高2128メートルである。ピトラス山のピトラスとは何ぞ
や。イエス・キリストを処刑する決定をした司令官ポンティウス・ピラトゥス(ポンテオ・ピラト、あるいはボンティオ・ヴィラ
ドとしても知られる)に因む。ポンティウス・ピラトゥスはローマ帝国の第5代ユダヤ属州監督の地位に10年いた
が、ユダヤ人の指導者に告発されたイエス・キリストに十字架刑の判決を下したという説もあれば、ピラトゥス
はイエスの無罪を知っていて人々に無実を明言したとする説、更には無罪を知りながら人々を満足さ
せるために不当な死刑判決を認めたのであり、自分の政治生命を守ることが大事だったという説も。
諸説ある中で、古代ローマ時代の歴史家コルネリウス・タキトゥスは「彼らは日頃から忌まわしい行為で人々から
憎まれ、クルストゥス(キリスト)信奉者として知られていた。この呼び名はクルストゥス(キリスト)という人物から
取られており、ティベリウス帝の治世下において、総督ポンティウス・ピラトによって処刑された」と記述して
いる。結論は黒ということなのかな。
その後のポンティウス・ピラトゥスであるが、これも諸説あって。ピラトが罪を悔いてキリスト教に改宗して熱心な
信徒になったという説、カリグラ帝によってガリアに流され、そこで自殺した説、皇帝によって処刑され
たという説もあるのだ。自殺説の中にはピラトス山の伝説がよく知られている。「ピラトが自害後、悪霊
がその死体に群がったことで人々はその遺体に近づくことが耐えられず、川に捨てても川が煮えぎ
って吐き出される様で、最後に山々に囲まれた墓穴に沈めた」というもので、後にこの山がピラトス
山と呼ばれるようになったと言うのだ。ホンマかいな。まさかね。この信じ難い伝説のために中世の時
代はこの山に登ることは禁じられていた由。別の伝説では、この山に大昔竜が住んでいたというも
のがあって、今も竜はピラトス山のシンボルマークとなっている。
今から60年ほど昔の話だ。私は高校3年だった。担任は2年3年と音楽のT屋先生だった。因みに
1年の時の担任は苦手な英語リーダーのI黒範子先生でお洒落、一方グラマー(英文法)は小柄でモノ静かな
女性のE名先生だった。それから20年近く経って私の職場でコピーライターとして働いていたイチロー君の御
母堂様が亡くなったというので武蔵境のご自宅で営まれた葬儀に伺った。ご焼香の順番が来て遺影
を拝見したら・・・E名先生の写真が!彼の亡くなったお母さんとは高1の時の英文法の先生だった
のだ。まさにガビーン!である。そう気がついて周囲を見渡してみたら参列客の中には年老いた高校の
先生が多数おいでだった。喪服の下で汗がどっと流れた。時を高校3年の下校時に戻す。偶然担任の
T屋先生と校門を出る時一緒になり、そのまま八王子駅から中央線に乗った。T屋先生は合唱曲に熱
心に取り組まれていて合唱組曲の手引きや編曲法などの著作も残された方だ。穏やかで温かいお人柄
のT屋先生は生徒から慕われていた。「で、あなたが好きなクラッシックの作品は何なの?」と聞かれた私
は咄嗟に「ベルリオーズの幻想交響曲が好きです」と答えた。「そうですか、ベルリオーズねぇ・・幻想交響
曲ですかぁ・・」と不思議そうなT屋先生。どうしてそう答えたのか忘れてしまったが、そう言った
ことだけは確かだ。続けて「で、どこを受けるのかは決めたの?」と問われ、「はい、早稲田大学に
行きます!」と答えた私だが、数ヶ月後アッサリ不合格となった。今週木曜日にクラウス・マケナ指揮しるエネルギ
ッシュなベルリオーズの幻想交響曲を聴いた。どうしてこの曲が1番好きと60年前のあの時言ったのかは
思い出せなかったが、素晴らしい演奏だった。
自宅にクラッシックのLPが登場したのは私が中学1年の時だった。東京の大学(早稲田)に進学した長兄
が買って来た。指揮者もオケも忘れてしまったが、ヴェートーヴェンの交響曲6番「田園」とシューベルト交響曲
8番「未完成」のカップリングだった。学校から帰るとほぼ毎日のように1枚キリのLPを繰り返し聴いて
いた。初めてオーケストラを生で聴いたというか観たのは高校1年の時だった。ぼんやりした記憶では演
奏会形式のビゼーの「カルメン」を八王子市民会館の最前列で観たのだと思う。初のオーケストラを俯瞰するに
は座席が前過ぎたし、カルメンの煙草工場の同僚女子工員達がスカート裾を振り乱す度に舞台の埃を被って
咳き込み、冷静に鑑賞したとは言い難かった。しかし、働き始めた職場で、クラッシック音楽、バレエにムチャ
詳しく熱心な同期のケンイチさんと知り合い、クラッシック音楽やバレエのことをそれはそれはたくさん教えて
貰った。コンサートやオペラ、バレエの公演に何度も一緒に行って楽しんだ。オペレッタがそれに加わった。それ
ばかりか、オーディオにもバカ強いケンイチさんに我が家のオーディオはお任せしていた。コロナ禍になるまで住ん
でいた四谷三丁目の家には1000枚近いCDや自慢のアンプやスピーカーもある。始まりは早いとは言えな
かったが、お陰でクラッシック音楽が自分の人生を豊かにしてくれたことは間違いない。これからも体力
が許す限り、美しい音、心を動かす音を求めて行きたいと思っている。ルッツェルン音楽祭ありがとう!
「猫踏んじゃった」弾くの止めてニェ
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