パクパク日記２５年５月１週

　　　　　　　　　　　　　　大型連休はｶﾞﾝﾂｳに乗って瀬戸内海をゆらゆらしていた

　　　　　　　　瀬戸内海　　もうすぐ日没

４月　２８日（月）くもり

　　ﾄﾞｼﾞｬｰｽ対ﾊﾟｲﾚｰﾂ戦　9対2でﾄﾞｼﾞｬｰｽ2連勝　大谷翔平選手4打数2安打！

朝　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（ﾆｼﾝと野菜の煮物、笹かまぼこ、わさび漬け、ｷｬﾍﾞﾂの生姜和え、

ご飯、味噌汁、飲むﾖｰｸﾞﾙﾄ、ｵﾚﾝｼﾞ）880円、納豆220円、「封印」わさび漬け、ｺｰﾋｰ165円

　　

　同じわさび漬けでも味は全くﾁｬｳのよ

昼　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（鯖の塩焼き、じゃが芋と人参の煮物、ﾊﾑ入りｻﾗﾀﾞ、ご飯、具だ

くさん汁、胡麻ｱｲｽ）1320円、ｺｰﾋｰ165円

　　

夜　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（太刀魚と帆立の陶板焼き、鶏肉の煮物、牛蒡の胡麻酢漬け、江

戸菜おかか、ご飯、味噌汁、赤肉ﾒﾛﾝ）2090円、麦焼酎

　　

　慢性閉塞性肺疾患COPDなんだってさ

早朝、ﾄﾞｼﾞｬｰｽの試合があって9対2で大勝した。こんな日はﾏｺﾄに快適である。いつもと同じこと

をしていても、心なしか軽やか。これが逆だと、何をやっても深い溜息なんかついちゃってね。と

すると、強いﾁｰﾑのﾌｧﾝは弱いﾁｰﾑﾌｧﾝに比べて明るい気持ちでいられる時間が長いことになる。うー

ん、そう言えばそうだった。一昨年までは6年間もｴﾝｾﾞﾙｽを応援していたからなぁ・・大谷選手の

活躍では胸躍らせても試合結果では報われることが少なかったなぁ・・。大谷翔平さーん、ﾄﾞｼﾞｬｰｽ

に移ってくれてどうもありがとう！　と改めてお礼申し上げる。早めにﾗﾝﾁを摂って、病院に急ぐ。

血液検査と尿検査を済ませ、待つこと1時間。検査結果を元にM先生の診察だ。今日は先月の呼吸

器検査の結果も併せて伺った。「残念ながら慢性閉塞性肺疾患COPDですね。昔は慢性気管支炎とか

肺気腫長とか呼ばれていましたね。よく咳が出るのはそのせいです。治療しても治らないので悪化

しないよう毎日吸入をしましょう」って。長年煙草吸っていた報いをこの年になって受けるという

ことだ。吸うのを止めてから18年経っていても関係無い。自業自得、因果応報、悪因悪果、応報

・・はい、わかりました。帰りにﾌｧｰﾏｼｰで吸入薬を貰った。これから毎朝吸入をすることとなった。　　　　　　

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４月　２９日（火・昭和の日祝日）晴れ

　　ﾄﾞｼﾞｬｰｽ対ﾏｰﾘｰﾝｽﾞ戦延長10回7対6でｻﾖﾅﾗ勝ち　大谷翔平選手2打数1安打盗塁1

朝　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（鰈の味醂漬け、さつま揚げの煮物、小松菜と椎茸お浸し、ご飯、

味噌汁、飲むﾖｰｸﾞﾙﾄ、ﾊﾟｲﾅｯﾌﾟﾙ）880円、納豆220円、「封印」わさび漬け、ｺｰﾋｰ165円

　　

　　　

昼　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（銀鱈の蕗味噌焼き、烏賊団子の煮物、ﾌﾞﾛｯｺﾘｰの辛子和え、ご

飯、お吸い物、ﾐﾙｸﾃｨ）1320円

　　

　　

夜　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（豚肉の焼き物玉葱ｿｰｽ、絹揚げの卸し煮、鮪のしぐれ煮、ほうれ

ん草の胡桃和え、ご飯、味噌汁、きよみｵﾚﾝｼﾞ）2090円、麦焼酎

　　

今日のﾄﾞｼﾞｬｰｽは早々と5点を挙げ楽勝ﾑｰﾄﾞだったのだが、まさかの満塁ﾎｰﾑﾗﾝを打たれて同点に！

ｵﾏｹに延長10回で追加点まで与えて負けそう・・。何たるこっちゃ！とｲﾗｲﾗしていたのだが、10

回裏で代打に指名された江戸の人ｴﾄﾞﾏﾝがﾀｲﾑﾘｰﾋｯﾄを打ってくれてね、2点取って逆転ｻﾖﾅﾗ勝ちした

のよ！正直言えば、翔平君にこの役をやって欲しかったけどｴﾄﾞﾏﾝのﾌｧﾝでもあるのでまぁいいか。

昨年まで1塁ｺｰﾁをしていたﾏｯｺﾘｰ氏が監督としてﾏｰﾘｰﾝｽﾞを率いることになって双方ともに頑張っ

て欲しいと思っていたので、良いｹﾞｰﾑだったと言えばいいか。ﾄﾞｲﾂのｲｰｽﾀｰ音楽祭の週のﾊﾟｸﾊﾟｸ日

記を作り上げてｱｯﾌﾟした。そのお陰で荷作りするのをすっかり忘れ、僅か10分で慌てて6日分の

旅の荷作りをして宅配便を出したのだが、暫くして「ｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｳｨｰｸで混雑しているのに、明日中に

尾道まで届けられません。翌日も午前中は保証出来ません」とｸﾛﾈｺが頑なに言っているがどうしま

すかと問い合わせがあった。船に乗るのに荷物が間に合わなかったら困るので、預けたｷｬﾘｰｹｰｽを

引き上げて貰う。仕方ない、明後日自分で持って行くことにした。まぁね、荷作りを忘れていた

私が悪いんだものね。昨日の朝から5食続けて魚を食べていたが、夜久々の肉。豚肉が美味しい！

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４月　３０日（水）晴れ

　　ﾄﾞｼﾞｬｰｽ対ﾏｰﾘｰﾝｽﾞ戦15対2で大勝！大谷翔平選手第7号HR含む4打数1安打1打点１盗塁

朝　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（ししゃもの焼もの、蕪と人参の煮物、ﾎﾟﾃﾄｻﾗﾀﾞ、ご飯、味噌汁、

飲むﾖｰｸﾞﾙﾄ、ｵﾚﾝｼﾞ）880円、納豆220円、「封印」わさび漬け、ｺｰﾋｰ165円

　　

　納豆+封印わさび漬け最強！

昼　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（和風ちゃんぽんうどん、豆腐と大根の田楽、野菜の甘酢漬け、

ｷｳｲ）1320円

　　

夜　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」B定食（牛肉の黒胡椒炒め、野菜焼売、青菜と湯葉の和え物、野菜ｽｰﾌﾟ、

御飯、漬物、ｼﾅﾉｺﾞｰﾙﾄﾞ林檎、（桃万頭））2090円、麦焼酎ﾎﾞﾄﾙ3300円

　　

今日は四月尽。今年になってから早くも3分の１が終了してしまった。たぶん、残り3分の2も矢

のごとくﾋﾞｭﾝﾋﾞｭﾝと過ぎてしまうんだろうなぁ。光陰矢の如しさ。余裕のよっちゃん（どこかのね）

なら先週の土曜日26日から休み始めて、28日とか今日30日、5月1日と2日は休みじゃないこと

を無視するか有給休暇なんか取って5月6日まで11連休とする猛者だっていると聞いた。しかし、

大半の人はｶﾚﾝﾀﾞｰ通りに働き、5月の3日からの４連休というのが今年の大型連休の実態らしい。

高齢者になって何が嬉しいか。私の場合はいつだって休みということだ。毎日通学する必要がない、

毎日通勤する必要がない。何たる気楽な日々なんだ。それなのに、毎年「今年の大型連休はどう過

ごそう」なんて考えている。ｵｶｼｲよね。この10年どう過ごして来たか調べてみたら、近場の海外旅

行（ﾊﾜｲと台湾）2回、国内旅行3回、ﾎﾃﾙ5回。で、今年は明日から広島に行く。というか瀬戸内

海にずっと浮かんでいようと思っている。中には、高齢者の皆さんはいつでも出かけられるのだか

ら、大型連休のような混雑する時は避けて、働いている人、学んでいる人の邪魔にならないようす

るべきだ。昭和の歌謡曲特集でも観ながら家でじっとしていな！なんて思っている人結構いるのだ

ろうな。ｽﾝﾏｾﾝね、毎年出かけちゃって。及ばずながら消費して経済の発展に寄与しようかと思って。

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５月　１日（木）東京も広島も曇り　夜激しい雨

朝　明石町「ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾙｰﾑ」A定食（厚焼き卵、鱧入りかまぼこ、ﾓﾔｼと青菜のお浸し、ちりめん山

椒、ご飯、味噌汁、飲むﾖｰｸﾞﾙﾄ、ｷｳｲ）880円、納豆220円、「封印」わさび漬け、ｺｰﾋｰ165円

　　見よ！この距離！第2ﾀｰﾐﾅﾙ47、48番ｹﾞｰﾄ　　　　　　　　　　　　　　富士山も中央ｱﾙﾌﾟｽも美しい！

昼の軽食　ANA羽田＝広島ﾌﾟﾚﾐｱﾑｸﾗｽ機内食

　　

　　

　　　　　　　　　　　向島の歌港からとても短いﾌｪﾘｰに乗るｺｰｽが好きだ

　　ﾍﾞﾗﾋﾞｽﾀﾏﾘｰﾅﾎﾃﾙの建物が未だ・・　　　　　　　　　　　乗船までﾗｳﾝｼﾞで待つ

　　　　　今日も2時半1番乗り！　　　　　　いつものﾃﾗｽｽｨｰﾄ205号室　寝室とｿﾌｧﾙｰﾑ

　　　　　　　　　　　　　　　肌ざわりの良いﾊﾟｼﾞｬﾏと上品な浴衣と羽織りが常備されている

　　　　　　　　　　　　　　多数揃えられているﾜｲﾝも珍しいお茶もｼﾞｭｰｽも自由に召し上がれ

　　　　　　　　　　　　　　　　瀬戸内ｸﾙｰｽﾞの親会社常石造船では大きなﾀﾝｶｰの建造が進んでいた

ｶﾞﾝﾂｳ　和菓子の振る舞い（ｶﾞﾝﾂｳ干菓子と冷たい煎茶、季節の和菓子とお薄、温かい最中とｺｰﾋｰ）

　　

　　　　　　　　　　　出航後、早速「和菓子の振る舞い」。愛媛の親娘さんとご一緒した　　　　

夜-1　ｶﾞﾝﾂｳ・鮨ｶｳﾝﾀｰ（刺身：鯛、ﾏﾅｶﾞﾂｵ、ｶﾜﾊｷﾞ肝和え、握り：生の穴子、剣先烏賊炙り、鯵、ﾄ

ﾘ貝、平貝、ｵﾎﾞﾛのせ海老、蛸、赤出汁、ｳﾆ、穴子、卵焼き）冷たい烏龍茶

　　

　J川さんの魔法の手

夜―2　ｶﾞﾝﾂｳ・ｶﾌｪ＆ﾊﾞｰ　ｶｽﾀｰﾄﾞﾌﾟﾘﾝ、ﾌﾙｰﾂ盛り合わせ

　　　明日出かけるので酒は飲まず

5時半起床。朝はいつもﾍﾞｯﾄﾞでｸﾞｽﾞｸﾞｽﾞしているのに、旅に出かける時はｽﾊﾟｯと起きる。7時10分

前にﾀﾞｲﾆﾝｸﾞに行っても1番にはなれず、8番くらい。ﾁｪｯ！羽田空港第2ﾀｰﾐﾅﾙ。広島空港行きは48

番ｹﾞｰﾄから出発するという。飛行機搭乗の機会が多いので羽田空港にはかなり詳しいのだが、ﾊﾃ、

48番ってどこだっけ。「以前ﾊﾞｽでお送りしていたｻﾃﾗｲﾄと工事で繋がったのですが、そこのｹﾞｰﾄです。

とても遠いので車椅子用意しましょうか」と言って貰った。59番より先は右折して58番から若い番

号のｹﾞｰﾄがあるが、48は真っすぐ進む。下り坂でﾑﾁｬ遠いのだ。空港にｷﾞﾘｷﾞﾘで来る人は間に合わな

いかもね。搭乗する前、ご一緒するA美さんにもお会いした。11時頃にﾌﾟﾚﾐｱﾑｸﾗｽに出た軽食が今日

のﾗﾝﾁがわりとなる。12時20分、広島空港からは出迎えの車でｶﾞﾝﾂｳﾗｳﾝｼﾞを目指す。時間があるせ

いか、今日は私の好きな歌港からﾌｪﾘｰで渡るｺｰｽを走ってくれた。ｶﾞﾝﾂｳﾗｳﾝｼﾞで暫く過ごし、午後2

時半には船内に。今日も1番だ。今回11回目となるせいもあり、「お帰りなさい」の言葉で迎えて

くれる。船室はいつものﾃﾗｽｽｨｰﾄ205号室。1番狭い船室だが、それでも50�uあるからひとりなら悠

々過ごせる。たっぷり3人座れるｿﾌｧﾙｰﾑがお気に入りの場所だ。荷物の整理が終わったら3階のﾃﾞｯｷ

へ。ｽﾀｯﾌがｽﾊﾟｰｸﾘﾝｸﾞﾜｲﾝやｶﾅｯﾍﾟを配っている。4時出航。すべるように動き出すから出航したことに

気づかない人続出だ。地上ｽﾀｯﾌ数人が港で手を振って見送ってくれた。ｶﾞﾝﾂｳが完全に方向を変えた

ところで、初めて大きな汽笛が。ﾎﾞｰ――――！長い。今日は早速だが、4時半から和菓子のふるまい

をお願いしている。ｶﾞﾝﾂｳのお干菓子、季節の和菓子、温かい最中、甘いﾓﾉ苦手でもどれも美味しい。

初日の今夜の夕食は鮨ｶｳﾝﾀｰを予約した。5時半では早過ぎるかと7時から。明日の船外体験に行く

予定なので、今夜はｱﾙｺｰﾙ無しとしよう。冷たい烏龍茶を飲みながら鮨を食べる私に、焼酎を飲んで

いるA美さん「よくお茶だけで食べられますね」って。私だってそう思うけどさ、お腹壊すと困るか

ら。生の穴子の握りなんて滅多に食べられない旨さ。ｺｰｽ終了後、生の穴子の握りｱﾝｺｰﾙした。無酒日

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５月　２日（金）瀬戸内海は曇りのち晴れ

朝　ｶﾞﾝﾂｳ・ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞ　和朝食+人参のｸﾘｰﾑｽｰﾌﾟ（冷）、ｻﾗﾀﾞ、2種のｼﾞｭｰｽ、太刀魚の塩焼き、ｶﾞﾝﾂｳ

の味噌汁、出汁巻き卵、味付け海苔、佃煮、白ご飯、

　　

　　　　　　　　初日の朝食は地元で獲れる小さな蟹ｶﾞﾝﾂｳの味噌汁

　岡山の茶下山のﾎﾞﾄﾘﾝｸﾞﾃｨ「凪」は2200円！

昼　ｶﾞﾝﾂｳ・ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞ　新玉葱のﾑｰｽ、ﾌﾟﾁﾄﾏﾄのｻﾗﾀﾞ、小豆島そうめん（温）小、魚介ちらし、奈良

「樫舎」のぜんざい（餅抜き）

　何だか波が出て来たような・・

ｶﾞﾝﾂｳ・ｶﾌｪ＆ﾊﾞｰ　ｱｰﾙｸﾞﾚｲ紅茶

　　　　　　　朝7時から夜11時まで、お茶でもｺｰﾋｰでもお酒でもどうぞのｶﾌｪ＆ﾊﾞｰ

　　　　　　　　　　　　　　何だぁ、船外体験中止かよう。行く気満々だったのに・・

夜　ｶﾞﾝﾂｳ・ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞ　好きなものを好きなだけ（春野菜のｶﾗｽﾐ和え、お造り：ｶﾜﾊｷﾞ肝付きと剣先

烏賊、蟹ｸﾘｰﾑｺﾛｯｹ2ヶ、伊勢海老のﾋﾞｽｸ、ﾄﾏﾄと玉葱のｻﾗﾀﾞ、ふぐの白子炭火塩焼き、黄ﾆﾗの

ｽｰﾌﾟ、牛ﾀﾝｶﾚｰ小、ﾃﾞｻﾞｰﾄ）生ﾋﾞｰﾙ小、麦焼酎

　　

　A美さんと楽しく夕食

ｶﾞﾝﾂｳの朝食は7時から。和食のｾｯﾄと洋食のｾｯﾄがあるが、両方食べても良いし、好きなものだけ

混ぜても良い。初日の味噌汁の具は決まってｶﾞﾝﾂｳ蟹だ。船名にもなっているｶﾞﾝﾂｳだが、瀬戸内

海で獲れる青色の小さなｲｼｶﾞﾆのことで、この地方の方言が「ｶﾞﾝﾂｳ」なのだ。食べるところはあま

りなく、味噌汁に出た出汁が魅力的だ。たいがいは和食を食べる私だが、それでも洋食のｽｰﾌﾟも欠

かさない。人参、玉葱、じゃが芋などのﾎﾟﾀｰｼﾞｭｽｰﾌﾟが日替わりで、しかも冷たいｽｰﾌﾟと温かいｽｰﾌﾟ

がある。今日は冷たい人参のｽｰﾌﾟだった。旨い！ほぼｾｯﾄﾒﾆｭｰだが、ｻﾗﾀﾞとﾌﾙｰﾂ、ﾖｰｸﾞﾙﾄ、ｼﾞｬﾑなど

はｳﾞｭｯﾌｪｽﾀｲﾙで。大きな苺も2種類あって食べ比べ出来る。満腹になり過ぎない朝ご飯いいね。午

前中はｿﾌｧﾙｰﾑで岡山の茶下山ﾎﾞﾄﾘﾝｸﾞﾃｨ「凪」なんて高級茶をﾁﾋﾞﾁﾋﾞ飲みながら、ﾈｯﾄで日経新聞読

みながらまったり。そのうち待ち侘びた時間が。3食の中でも1番好きなのがﾗﾝﾁ。ﾒﾆｭｰは丸暗記し

ているのに、それでもまた上から下へ、下から上へ何度もﾒﾆｭｰをｼﾞﾛｼﾞﾛ眺め、注文を決める。小豆

島そうめん（温）小と魚介ちらしのﾌﾙｻｲｽﾞ。それに新玉葱のﾑｰｽとﾌﾟﾁﾄﾏﾄのｻﾗﾀﾞもね。ﾃﾞｻﾞｰﾄは奈良

「樫舎」のぜんざいを餅抜きで。あぁ大満足のﾗﾝﾁだった。A美さんは明日からの航路のｷｬﾝｾﾙ待ちし

ていたのだが、空きが出ず明日下船される。ということは今日が最初で最後のﾗﾝﾁとなる。で、そう

めん+魚介ちらし+牛肉ｶﾚｰ　いずれも小さなｻｲｽﾞ3種類！気持ちわかる。私もその3種が大好き！今

日の船外体験は香川県三豊市の紫雲出山と父母ヶ浜に行くことになっている。船外体験苦手な私は

ｻﾎﾞｯてばかりだが今日は行く気満々。集合時間の10分前に薄手のｺｰﾄを羽織ろうとしたら電話が鳴

った。「波が高く危険なので今日の船外体験は中止します」・・😿😿突然の中止連絡に暫しﾎﾞｰｯと

してしまったが、海の上ではよくあることだ。夕食まで読みかけの本の続きだな。船外体験はﾀﾞﾒだ

ったが、今日は夕陽が美しく見られそう。6時半ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞで夕食。今日ｵｽｽﾒの魚介類、肉類、野菜類

のﾌﾟﾚｾﾞﾝﾃｰｼｮﾝが各ﾃｰﾌﾞﾙごとに料理長からあって、ﾒﾆｭｰも眺めながら各自何をどうやって食べるか

を相談しながら決めて行く。A美さんと私も違うものを選び、違うものを食べるのだ。「好きなもの

を好きなだけ」がｶﾞﾝﾂｳｽﾀｲﾙ。肝付きｶﾜﾊｷﾞと剣先烏賊のお造りが旨い！これ、どうやって作ったの？

蟹ｸﾘｰﾑｺﾛｯｹが旨いなぁ！伊勢海老のﾋﾞｽｸが濃厚で旨い！ふぐの白子炭火塩焼き旨――い！当たり前！

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５月　３日（土）晴れ

朝　ｶﾞﾝﾂｳ・ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞ　和朝食+玉葱のｸﾘｰﾑｽｰﾌﾟ（冷）、ｻﾗﾀﾞ、2種のｼﾞｭｰｽ、太刀魚の塩焼き、ｶﾞﾝﾂｳ

の味噌汁、出汁巻き卵、味付け海苔、佃煮、白ご飯

　　

　　　　　　午後からの航路ｷｬﾝｾﾙ待ち空しく船を降りるA美さん

　　　　　　　　　　　　　ｶﾞﾝﾂｳ午前10時半前にはﾍﾞﾗﾋﾞｽﾀﾏﾘｰﾅに着岸

　午後の乗船まで神勝寺で過ごす

午前のお茶　神勝寺境内の茶店　ｱｲｽｺｰﾋｰ400円

昼　ﾋﾞﾗﾋﾞｽﾀﾏﾘｰﾅ「PASTA＆CAFÉ　SOFU」新玉葱の温かいﾐﾙｸｽｰﾌﾟ300円、ｻﾗﾀﾞとﾊﾟﾝ付きのﾁｲｲｶと

季節野菜のｽﾊﾟｹﾞﾃｨ（ﾊｰﾌｻｲｽﾞ）1122円、因島ﾊﾞﾅﾒｲｼ海老のﾄﾏﾄｸﾘｰﾑﾌｫｯﾄﾁｰﾈ（ﾊｰﾌｻｲｽﾞ）2310

円、自家製卵ｿﾌﾄｸﾘｰﾑ825円、瀬戸内ｼﾞﾝｼﾞｬｰﾚﾓﾝﾃｨ330円　合計5410円

　

　　　　　　　　　　　「PASTA＆CAFÉ　SOFU」のｽｰﾌﾟもﾊﾟｽﾀもｽｨｰﾂもどれも旨い！

夜　ｶﾞﾝﾂｳ・ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞ　好きなものを好きなだけ（のれそれ、筍の伊吹和え、お造り：鰈と平貝、

伊勢海老のﾋﾞｽｸ、天婦羅：ﾁｲｶと新玉葱とｺｺﾞﾐ、白子の炭火塩焼き、ﾄﾏﾄと玉葱のｻﾗﾀﾞ、小

豆島ｿｰﾒﾝ（温）、ﾃﾞｻﾞｰﾄにｶﾞﾝﾂｳｵﾘｼﾞﾅﾙﾚﾓﾝｻﾝﾄﾞ、生ﾋﾞｰﾙ小、白ﾜｲﾝ、梅酒ﾛｯｸ

　　

2泊3日のｸﾙｰｽﾞは今日10時半に着岸したらもう終わってしまう。ちょっと前に乗船したばかりじ

ゃない！A美さんもそうだが、これでｸﾙｰｽﾞが終わってしまう人は強く後ろ髪を引かれながら下船さ

れていく。A美さんは広島在住のご次男一家と福山駅で落ち合い、お嫁さんの実家がある高松で2

泊されることになった。それもまたｲｲ機会じゃないの。私は今日午後からの3泊4日のｸﾙｰｽﾞに連

続乗船するが、同じような方が他の3組おいでとか。これまで連続乗船する場合は、丘の上のﾍﾞﾗ

ﾋﾞｽﾀﾏﾘｰﾅ＆ﾘｿﾞｰﾂで長いｴｽﾃ受けたりお茶したりしていたが、そのﾎﾃﾙは建て替えのため今年の1月

中旬で営業を終了している。じゃ、どこに行くんよ・・・神勝寺に行くか。もう何度も行っている

場所だが、こんな時過ごすには相応しい。ｶﾞﾝﾂｳの車でKさん夫妻と一緒に神勝寺まで送って貰う。

尾道も含めて、ここは！という場所はたいてい常石造船に関連しているが、ここも同じ。60年前に

常石造船の2代目が開基となり、益州宗進禅師を開山に招聘して建立された臨済宗建仁派の特例地

寺院である。因みに神勝寺の寺号は常石造船の創業者神原勝太郎に因むとか。それはともかく、こ

の寺の庭は素晴らしく、この時期は新緑が鮮やかで実に美しい。広い境内には禅体験が出来る禅道

場や本道横の荘厳堂では白隠禅師の作品が展示され、五観堂では神勝寺うどんが食べられる。迎え

の車でﾏﾘｰﾅにある「PASTA＆CAFÉ　SOFU」に移動してﾗﾝﾁ。ここも常石のｸﾞﾙｰﾌﾟだが、雛には稀なと

言っては失礼だが、とてもｾﾝｽの良い美味しい料理を出してくれる。この日も魅力的なﾒﾆｭｰを決めか

ねて特別にﾊｰﾌｻｲｽﾞで2種類のﾊﾟｽﾀをお願いして食べてしまった。自家製卵ｿﾌﾄｸﾘｰﾑも甘過ぎずﾎﾝﾄ

美味しいな。調子に乗って食べ過ぎてしまった！ﾊﾟｽﾀ屋の2階がｶﾞﾝﾂｳﾗｳﾝｼﾞという構造になってい

て、食後は自分でﾗｳﾝｼﾞへ。2時半またもや1番で乗船。今日の午前までは中央航路「海をたゆたい

　せとうちの絶景を訪ねる3日間」だったが、今度は3泊4日の西回り航路「多島美と志摩の古き

良き風景に和む」4日間である。この航路は3回目だろうか。出航の時、神勝寺までご一緒したK

ご夫妻とお喋り。えぇ！京都のあそこにお住まいで？なんて話が弾んだ。A美さんは下船されてし

まったからこれからはひとりｸﾙｰｽﾞだ。ま、慣れてはいるけどね。夕食では彼女も大好物のﾁｲｶが！

ﾁｲｶ2杯を天ぷらにしてね、新玉葱も一緒に！その天ぷらがｽﾞｼｯと胃に応え、ﾒｲﾝでお願いしていた

ﾀﾝｼﾁｭｳまで辿りつけるか不安になって来た。ﾀﾝｼﾁｭｳにはﾊﾞﾀｰたっぷりのﾏｯｼｭﾎﾟﾃﾄも付いてくるのだ

ったな。それはﾑﾘか・・悔しいがﾀﾝｼﾁｭｳは断って、ﾄﾏﾄｻﾗﾀﾞと小豆島そうめんに替えて貰った。代替

案だったが、小豆島そうめん大好物だから嬉しいぞ！少し前に完成したというｶﾞﾝﾂｳｵﾘｼﾞﾅﾙのﾚﾓﾝｻﾝ

ﾄﾞを食べてみる。冷やされたﾚﾓﾝｻﾝﾄﾞ。もっとﾚﾓﾝの酸っぱさが強くても良いと思うが、美味しいね。

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５月　４日（日）晴れ

朝　ｶﾞﾝﾂｳ・ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞ　洋朝食+ｶﾞﾝﾂｳ味噌汁）、ｻﾗﾀﾞ、2種のｼﾞｭｰｽ、ｸﾛﾜｯｻﾝ、ｵﾑﾚﾂ、ﾊﾑ、ｾﾐﾄﾞﾗｲぶど

うとﾁｰｽﾞ、ﾏｽｸﾒﾛﾝ、せとか、苺、ｷｳｲ、自家製ｼﾞｬﾑ入りﾖｰｸﾞﾙﾄ、ｺｰﾋｰ

　　

　　　　　　　　　えぇっ？今日も祝島散策の船外体験中止ですかぁ？波が意外に高いらしい

　　　　　　　　　　お気に入りのｿﾌｧﾙｰﾑでHIMARIちゃん弾くﾌﾞﾙｯﾌのｳﾞｧｲｵﾘﾝ協奏曲を聴く

　　　　　　　　　

昼　ｶﾞﾝﾂｳ・ﾀﾞｲﾆﾝｸﾞ　新玉葱のﾑｰｽ、蒸したｸﾞﾘｰﾝｱｽﾊﾟﾗ、ﾌﾟﾁﾄﾏﾄｻﾗﾀﾞ、牛肉うどん小、小豆島ｿｰﾒﾝ

（冷）小、牛肉ｶﾚｰ小、奈良「樫舎」の求肥抜きｱﾝﾐﾂ、ｺｰﾋｰ

　　

　　　　　　　　　　　中止になった祝島の代わりに瀬戸内西の玄関口である上関に午後行くらしい

　　

夜-1　ｶﾞﾝﾂｳ・鮨ｶｳﾝﾀｰ　ﾂﾏﾐ：石鯛、おこぜ、肝和えｶﾜﾊｷﾞ、握り：生の穴子のたたき、剣先烏賊、

細魚、渡り蟹、おぼろのせ海老、蛸、蒸し鮑、穴子、卵焼き、生ﾋﾞｰﾙ小、麦焼酎

　　

　今週2回目の鮨ｶｳﾝﾀｰ

夜-1　ｶﾞﾝﾂｳ・ﾊﾞｰ＆ｶﾌｪ　ﾌﾙｰﾂ盛り合わせ、梅酒ﾛｯｸ

ひとりでも5時半に起きてｼｬﾜｰを浴び、午前7時一番に朝食に行く。和食好きだが、5回も朝食の

機会があるのだから真ん中の朝の今日は洋食にしてみよう。ﾄｰｽﾄも好きだが、ここのｸﾛﾜｯｻﾝは大き

くて美味しいのだ。洋食のｾｯﾄをお願いしたが、逆に和食初日のｶﾞﾝﾂｳ味噌汁を注文した。今日は午

前10時過ぎに祝島まで船外体験が予定されている。祝島は古代より航海する上でも重要なﾎﾟｲﾝﾄで

あったようだが、風が強いことから上陸が難しい島だと何度も聞いたことがある。行こうか行くま

いか迷っていたが、「やっぱり」という感じで祝島上陸も中止となった。やっぱり風が強い祝島は健

全なんだなぁ。ｻﾎﾞﾘ癖がついている私は中止になっても慌てず騒がずいつもの調子。3月にA美さん

からﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄされた耳上部の耳輪に引っ掛けるｲﾔﾎﾝが良く聞こえるし便利で愛用している。今日は天

才少女の呼び声高いHIMARIちゃんが弾くﾌﾞﾙｯﾌのｳﾞｧｲｵﾘﾝ協奏曲を聴く。50年前同じように天才少

女と呼ばれたｱﾝﾈ･ｿﾞﾌｨｰ･ﾑﾀｰが弾いたこの曲のｱﾙﾊﾞﾑを私は擦り切れる程聴いていた。昨年そのｱﾝﾈ･

ｿﾞﾌｨｰ･ﾑﾀｰの三重奏曲を聴きにｻﾞﾙﾂﾌﾞﾙｸﾞの「ﾓｰﾂｱﾙﾄ･ｳｨｰｸ」のｺﾝｻｰﾄに行った。ｶﾗﾔﾝに13歳の時招か

れてﾍﾞﾙﾘﾝ･ﾌｨﾙと共演したｱﾝﾈも2年前還暦を迎えた。HIMARIちゃんも3月24日ﾍﾞﾙﾘﾝ･ﾌｨﾙと共演し

たのだが、奇しくも13歳なのだった。天才少女五嶋みどりさんは11歳でﾆｭｰﾖｰｸﾌｨﾙと共演したん

だっけ。今日の楽しいﾗﾝﾁ。新玉葱のﾑｰｽ、蒸したｸﾞﾘｰﾝｱｽﾊﾟﾗ、ﾌﾟﾁﾄﾏﾄｻﾗﾀﾞと野菜を3種の次に牛肉

うどん小を食べる。かなり歯応えがあるうどんだ。麺続きだが、冷たい小豆島そうめんのﾊｰﾌｻｲｽﾞ。

温かい汁麺が好きだが、この冷たいそうめんも負けずに旨い。そして牛肉ｶﾚｰの小。ｶﾞﾝﾂｳｶﾚｰもある

が、私は牛肉ｶﾚｰ派だ。中止になった祝島の代わりに午後上関に行くらしいが、私は面倒なので行か

ない。午後も本読んで、亀井聖矢のﾗﾌﾏﾆﾉﾌのﾋﾟｱﾉ協奏曲第3番を2回も聴いてしまったよ。夕食は

今週2回目の鮨ｶｳﾝﾀｰ。待つのがｲﾔで5時半からの回をお願いしたらﾑﾁｬ明るい。そんな中の鮨で何

だか調子狂うなぁ。1回目は船外体験を控えお茶だったが、今日はﾋﾞｰﾙだ、焼酎だとたっぷり飲み

ながら。苦手な赤貝の代わりに私には渡り蟹が握られた。いつ食べても。ここの鮨は美味しいよね。

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

【今週の振り返り】

ﾍﾞﾗﾋﾞｽﾀﾏﾘｰﾅは住所で言えば尾道市浦崎町ということになるが、実質福山市の経済圏内とも言える。

しかし、福山駅からも尾道駅からも車で3，40分かかる交通不便な場所であることには違いない。

海に向かって左側には、常石造船の常石工場第一船台があり、それに付随したｶﾀﾁでﾁｮｺﾝとﾏﾘｰﾅが

あるという恰好だ。何艘ものﾖｯﾄやｸﾙｰｻﾞｰが係留され、200�bほど先に行った5200�uの人口島には

「BellaVista　Marina」と書かれた丸い建物があって、かつてその一帯は水族館だったらしい。今

は常石造船の工場とﾏﾘｰﾅの間にｶﾞﾝﾂｳ専用の小さな埠頭があり、ﾏﾘｰﾅの真ん前にやはり常石造船ｸﾞﾙ

ｰﾌﾟの「PASTA＆CAFÉ　SOFU」とその2階にはｶﾞﾝﾂｳ専用の「せとうちﾗｳﾝｼﾞ」があるだけだ。

水族館があった頃、この地域は境が浜と呼ばれていたらしい。ﾅｾﾞ境が浜かは後述する。海から見上

げる高台には、常石造船のVIP用の宿泊施設進藤会館があり、やがてその隣に新館のﾎﾃﾙも完成する。

1973年ｵｰﾌﾟﾝしたﾎﾃﾙはﾍﾞﾗﾋﾞｽﾀ境が浜と呼ばれ、ﾂﾈｲｼ境が浜ﾘｿﾞｰﾄが経営していた。それが今年1月

をもって全館建て替えのため営業を休止したﾍﾞﾗﾋﾞｽﾀﾏﾘｰﾅﾎﾃﾙ＆ﾘｿﾞｰﾄである。多くの人が「未だ建て

替えなんかしなくてもいいじゃないか」と思ったのだが、何度か増設工事も行われ、ﾎﾃﾙとしての建

物は悠に50年を経過していた。やっぱり建て替え時期だったのだ。この境が浜にはかつてﾏﾘﾝﾊﾟｰｸ

境が浜という名の総合ﾘｿﾞｰﾄ施設が存在していた。1980年代に中国地方でいくつか計画されたﾏﾘﾝﾘ

ｿﾞｰﾄ開発の一つで、ﾏﾘﾝﾊﾟｰｸ境が浜は1989年4月海と島の博覧会にあわせて開場した。もともと名

前もない砂浜だったが、福山市沼隈郡と尾道市の境にある浜だから「境ガ浜」と名づけられた。福

山市沼隈郡、尾道市、常石造船、通産省外郭団体出資の第三ｾｸﾀｰが出資・運営を行ったが、交通の便

が悪いことなどで集客がままならず、ｽﾀｰﾄして11年後の1999年8月末には解散し、水族館も閉鎖さ

れてしまった。しかし、ﾏﾘｰﾅは常石ｸﾞﾙｰﾌﾟが継続運営することになり、借入金12億円は常石ｸﾞﾙｰﾌﾟ

が引き継ぐことになった。その頃境が浜ﾏﾘｰﾅの「爽風ｶﾌｪ」は、現在の「PASTA＆CAFÉ　SOFU」なの

である。

昔の細かいことをｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ書いてしまったが、ｶﾞﾝﾂｳに乗り降りする時見える景色にもそれぞれの歴

史があるのよねーってことを書いておきたかった。営業は数ヶ月前に終えたが、建物自体は未だ取

り壊されていないﾍﾞﾗﾋﾞｽﾀﾏﾘｰﾅﾎﾃﾙ＆ﾘｿﾞｰﾄに初めて泊まったのは2016年のことだ。しかしよーく思

い出してみるとその十数年前に私は最初に出来たﾎﾃﾙ進藤会館に泊まっているのだ。急な坂道を上っ

て結構な宿で旨い酒をｸﾞﾜﾝｸﾞﾜﾝと飲んだことしか覚えていないのだが。ｶﾞﾝﾂｳの就航は2017年の10

月17日である。そして私が初めてｶﾞﾝﾂｳに乗船したのは2022年の6月下旬だ。ｶﾞﾝﾂｳが就航する前

から、ﾎﾃﾙのﾛﾋﾞｰにはｶﾞﾝﾂｳの模型が仰々しく展示されていた。何の興味も無かった私は、一瞥する

なり「大き目の屋形船みたい」と思った。大き目とはいえ、屋形船に乗って寝泊りなんかして大丈

夫かいな、とかね。ﾎﾃﾙにはせっせと泊りに来ていたから、客室のﾍﾞﾗﾝﾀﾞや水盤のあるﾃﾞｯｷなどから

ｶﾞﾝﾂｳが出航していく姿や湾の向こうから帰港してくるｶﾞﾝﾂｳをぼんやりと眺めているばかりだった。

あぁ船が出て行く、えぇもう戻ってきたのくらいの軽い印象だった。

そんな私が急に乗ってみっか、と思い始めてA美さんを誘って初めてｶﾞﾝﾂｳに乗ったのが2022年6

月24日からの3泊４日東回りｱｰﾄの旅ｺｰｽだった。その年の3月に両膝の人工関節の手術をした上

に、あろうことかその3ヵ月後に膝の骨にﾋﾋﾞが入り、脚全体をｶﾊﾞｰするようなｿﾌﾄｷﾞﾌﾞｽをした格

好だった。だから船外体験に行くどころではなく、毎日のように備前焼きや盆栽作りの体験をして

来たと頬を紅潮させて戻って来るA美さんを羨ましく思っていた。しかし、ﾒｼが旨い！とすっかり

ｶﾞﾝﾂｳを気に入ってしまって、今回11回＆12回目の航海となった。ﾇﾊﾊﾊである。これだけ回数を重

ねると慣れっこにもなるが、ここに来てｶﾞﾝﾂｳに新しいことも起こり始めて来た。4ﾀｲﾌﾟ（細かく

言えば風呂の位置で5ﾀｲﾌﾟ）19室あった客室にもう1ﾀｲﾌﾟ増え、17室になった。どのﾀｲﾌﾟも定員

は2名だったのだが、今年7月から出来たるのは3人部屋。一番小さいﾃﾗｽｽｨｰﾄ（50�u）を2室ぶ

ちぬいたﾃﾗｽｽｨｰﾄﾌﾟﾚｽﾃｰｼﾞだ。室内にﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄｻｳﾅがあるのが売りらしい。また、これまで西は山口

県上関沖と東は香川県小豆島沖海域の瀬戸内海だけを航行して来たが、この夏に初めて大阪まで進

出するｺｰｽを新設するそうだ。この夏だけの特別ｺｰｽなのか、今後も実施するのかは不明だが、いつ

ものｶﾞﾝﾂｳに飽きた方（そんな人いるのかな、いるかもしれない）にはｵｽｽﾒなのだろう。それに夏

には船内から各地の花火を楽しめるｺｰｽもいくつかある。船内からの花火は魅力的だが、夏の予定

なんて毎年2月3月には決めて予約してしまうから発表が遅過ぎる。ま、人は私を「気が早過ぎ

る」とは言うけど。

船外体験の観光もいい。でも私にとっては、何と言ってもｶﾞﾝﾂｳの最大の魅力は食事なのだ。和食は

東京「重よし」の佐藤憲三氏の思いを継ぎ、鮨は淡路島「亙（のぶ）」の坂本亙生氏の監修でせとう

ちならではの鮨を、ﾗｳﾝｼﾞで提供される和菓子は奈良の「樫舎（かしや）」の喜多誠一郎氏の監修を受

けている。何度食べても飽きない美味しさに、毎食何を食べようか悩まされるのもｶﾞﾝﾂｳの魅力であ

る。強いてお願いするとすれば、瀬戸内海では獲れない魚も客は食べたい。中ﾄﾛとか大ﾄﾛとか。航路

も大阪まで出張るのだから、ちょっと北のお魚もいんじゃないですか。なんてね。

ｶﾞﾝﾂｳには「お好きなものを、お好きなだけ」という、夢のような食生活が待っているのだ。

　　　　　　　　　　　　　　ｱﾀｲもｶﾞﾝﾂｳ乗りたいﾆｬ　　高いよ！

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