術後2週目が過ぎるとむずむず脚症候群と不眠症に悩まされた
K岩が行った「小池一子展」 K岩が作ったウクライナ弁当
3月 14日(月) 入院14日目・術後12日目
俳優宝田明さん死去(享年87歳)
東京4836人(重症者64人)全国3万2471人(死者116人)
朝 聖路加国際病院 病院食 特別洋食880円(目玉焼きとソーセージ、サラダ、コーンフレークとミルク、フルーツ盛
り合わせ、ロールパン、飲むヨーグルト、コーヒー
全部食べたら800カロリーになってしまう
昼 聖路加国際病院 病院普通食 鯵の蒲焼き 白髪葱、千切りじゃが芋サラダ、高野豆腐の含め煮、
ご飯、キウイ
K岩が作ったウクライナ弁当
夜 聖路加国際病院 病院食 特別和食1760円(牛の温しゃぶ風、蓮根万頭、春菊と切り干しの
辛子、蕪と絹さやの漬物、ご飯、お吸い物、マンゴーとブルーベリー
一番嬉しいのはこのたっぷりマンゴー!
昨夜の睡眠時間は3時間半だった。3日連続の睡眠不足はなかなかにツライ。それなのに、今日はムチャ
忙しいのだ。時間は未定だが、エコー検査がある。そして抜糸がある。現在は、傷口を糸で縫うより
ホッチキス(正確にはスキンステープラー)で止める。だから抜糸ではなく、抜鈎(ばっこう)が正しいのだが、
通称抜糸と言っているらしい。月曜日なのでK保田さんの代役M田さん指導のリハビリが終わるとエコー
の迎えが来た。2階の生理機能検査室でエコー(超音波)検査。寒い部屋で脚の太腿から次第に下へ
順番にギュッと抑え込んで血栓があるかどうかを調べる。そのギュッとが痛い!痛いところはことさら
長く抑え込んでいるような気がする。右脚が終わったら、次は左脚😢 寒い!痛い!寒い!痛い!
の30分間がようやく終わった。「で、血栓はありました?」「無いですね」ヨッシャー!である。手術し
てからこの血栓が出来ないよういろいろな対処して貰ったからね、良かった良かった。ランチとシャワーを
終えて、ナースステーション周回歩行の自己トレ。午前中のリハビリと合わせて600m近く歩いた。その次は、南の
島のツァーを申し込んだ。もうすっかり歩ける気分なのだ。M先生が見えたのでこの数日の睡眠不足を
訴えて2種目の少し強い睡眠薬を処方して頂いた。入れ替わるようにK村先生が抜鈎の道具を持参
の上で病室に見えた。「さぁ、やりましょうか」「抜鈎って痛いんでしょ」「いや〜、ちょっとチクっと
するだけですよ」と言うとバシバシとスキンステープラーを抜いて行く。ヒッ!ヒッ!ヒッ!ヒッ!・・その都度ヒッ!と
小さく叫ぶ。何がチクッですかぁ、痛いよ〜😢「はい、次は右脚ね」ヒッ!@ ヒッ!A ヒッ!B ヒッ!C
・・・数えたらQ!!!長さ17aの傷を18のスキンステープラーで閉じていたということだ。「はい、終わ
り!」と抜いた後に透明なテープをピシッと貼って抜鈎作業は終了となった。「抜鈎したからもっと歩き
やすくなりますよ。ついでだから歩いてみて」と言われ、K村先生に付き添われて大きな歩行器を使
って30mほど歩いた。「うん、その調子だね。明日から一人で歩いていいから」わぁ〜い!やっと一
人歩きだぁ。いろいろ成果の多い一日だったのだが、夜になると脚の痒みやムズムズする不快さが強く
なってやっぱり眠れない。午前2時近く2種目の睡眠薬も追加して、ようやく2時間眠れた。無酒日
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3月 15日(火) 入院15日目・術後13日目
今日は24度!
東京7836人(重症者61人)全国5万781人(死者188人)
朝 聖路加国際病院 病院普通食(鯖の塩焼き カリフラワー浸し添え、白菜切り昆布柚香和え、ご飯、
里芋と玉葱の味噌汁、飲むヨーグルト)、帆立ラー油、封印わさび漬け
いつもより約1ヶ月遅れでキャンプが始まった
昼 聖路加国際病院 病院普通食(卵とツナのサンドイッチ、サラダ、トマトコンソメスープ、紅茶、バナナ)
これを塗ると痒みが抑えられて肌がツルツルになる
夜 聖路加国際病院 病院食 特別和食1760円(金目鯛の野菜餡かけ、小松菜二色浸し、生麩オラン
ダ煮、漬物、ご飯、お吸い物、リンゴ)
むずむず脚症候群=レストレスレッグス症候群
結局その後1時間寝たから昨夜は計3時間眠ったことになる。朝Y下先生が見えた時、来週の木
曜日24日に退院ということを話し合った。彼は4月から新しい職場に異動になる由。医師とい
う職業も大変だなぁとつくづく思った。ランチ時見えたM先生に、脚の痒みと不眠についての相談。
解決できる薬を処方しましょうという話の後はいつもの馬鹿話で笑い合う。術後何度か血液検査
をやっているが、毎回のようにクレアチンの値が高かった。そこでF原先生が病室にエコー検査の機械を
持ち込んで腎臓に異常があるか調べてくれたのだが、結果は異常無し。たぶん水分不足なのだろ
うという推定だった。足りないのはアルコールじゃないですか?と言いたいところだが、真面目な若
い医師をからかってはならない、はい。彼女も来週から他の部署に異動になるとか。ご活躍を!
その後に薬剤師のK谷さんが3種目の睡眠薬と痒み止めを含んだクリームを持って来てくれた。彼女
とは入院した日に初めて会ったのだが、今日も暫く何だかんだのお喋りをする。昨日多忙でお休
みしたCPM。今日はいよいよラストの膝角度110度となる。左30分、右30分やって10日余り続
けて来た機械による自動膝運動が終了した。このCPMは大きくて重くて操作が大変で看護師の
皆さんにはご迷惑をおかけしたから、終了してホッとした。夕方主治医のK村先生が見えたので、
ここ数日の不眠とその原因と思える下半身のジンジン痺れるような痛いような痒いような何層にも
不快な状態を訴えた。「それはたぶんむずむず脚症候群だと思いますよ。手術をした人にその症状
になる人いますね。なーに、2か月もすれば治りますよ。早く治したいならある運動を続けると
良いですよ。簡単ですよ、ベッドに横たわって脚を左右交互に50a上げ下げする。それを200回
やればよろしい」ゲェ〜200回!!!その後、仕事を終えられたのだろうか、K村先生も珍しく長
居されていろんなスポーツ、それに海外旅行などの話に花が咲いたのだった。今日長話をした人は5
人だった。流石に疲れたのか薬を飲むとすぐ眠りについた。何と4時間も熟睡したのだよ。無酒日
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3月 16日(水) 入院16日目・術後14日目
東京1万221人(重症者54人)全国5万7922人(死者163人)
深夜東北地方で震度6強の地震!東北新幹線不通に
朝 聖路加国際病院 病院普通食(赤魚塩麹焼き 甘酢生姜添え、茄子しぎ焼き、ワカメの味噌汁、ご
飯、飲むヨーグルト。帆立ラー油、封印わさび漬け
帆立ラー油とわさび漬けでご飯が進む
昼 聖路加国際病院 病院普通食(ミートソーススパゲティ パルメザンチーズ、コーンとキャベツサラダ、オレンジ
ナースセンターの周りをグルグル歩く
夜 聖路加国際病院 病院普通食(八宝菜、オクラ長芋梅のおかか、トマトと枝豆のみぞれ和え、ご飯、
杏仁豆腐
夜の地震にビックリ!!!
4時間熟睡した後も1時間半眠ったからこの数日の中では最長の5時間半も眠ったことになる。よ
しよし。昨日貰った薬フルニトラゼパムは睡眠を長く持続する薬と聞いた。久しぶりに纏めて寝たから午
前5時にスッキリと起きることが出来た。朝ドラ「カムカムエブリバディ」も終盤となり、物語の行方を固唾を
飲んで観ている。先ずはBSで7時半から観てホロリ、直後の8時からまた観てホロリ、昼の0時45分か
ら観てまたホロリとするのだからなぁ、これが毎日だからなぁ。このドラマが終わったらどうなんねん。
これまでリハビリ室までは車椅子で送り迎えして頂いていたのだが、明日から歩行器など使って自力で
行き来して下さいと言われた。今日からはバスタブを使ってのシャワーが許可された。シャワー椅子などを用
意して貰えれば、ほぼ一人でシャワーを浴びることが出来るのでムチャ嬉しいぞ。相変わらずむずむず脚症
候群の脚の気持ち悪さは続いている。昨日K村先生から言われた足上げ下ろし50a運動は昨日から
早速始めており、今日は午前午後と220回もやったのだ。運動はツライけど、それ以上にこの不快なむ
ずむず脚症候群から脱却したいのだ。退院まであと1週間。すっかり快方した時の気分になって4月
の京都、ゴールデンウィーク、5月中旬の旅行の手配をした。ツァー、ホテル、フライト、レストランなど予約件数はかなり
の数に渡る。これも広い個室で周囲を気にしなくて良い病室環境だから可能なことで実に有難い。随
分前に予約したツァーでキャンセルした旅もある。大歩行器を利用したグルグル回りの自主トレにも励み、午前の
リハビリと合わせて歩いた距離は700mを超えた。夜は早めにフルニトラゼパムを飲んですぐに眠ったのだが、
2時間後に強い地震が起きて飛び起きた。横揺れが長くてドキドキした。ここで怪我をしても病院だか
らそのまま寝ていればいいのか、なんてショーモナイことを考えていたら、ようやく揺れが収まった。急い
でテレビをつける。夜勤の看護師さんが各部屋を無事かどうか確認して回っている。東北地方で震度6強
の地震とか。1週間前に「3.11から11年経過したね」と言ったばかりなのにまた東北地方か。無酒日
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3月 17日(木) 入院17日目・術後15日目
東京8461人(重症者53人)全国5万3588人(死者171人)
朝 聖路加国際病院 病院食 特別洋食880円(イタリア風皿焼き卵、サラダ、(オートミールとミルク)、ロールパン、
苺とキウイ、コーヒー
オートミールは大嫌い!
昼 聖路加国際病院 病院普通食(鶏の薬味焼き、南瓜の煮物、ほうれん草の胡麻和え、ご飯、パ
イナップル
K岩から小池一子展に行った報告があった
夜 聖路加国際病院 病院普通食(鮭フライ ピーマン炒め添え、茸とハムのトマト煮、アスパラコーンサラダ、ご
飯、ぶどうゼリー
ぶどうゼリーが旨い
昨夜の地震は福島・宮城沖が震源地で、仙台に住む姪カオル夫婦始め、家族は皆無事だった。友人宅
では停電になってしまって焦った人達も。あの時走行していた東北新幹線が脱線して乗客が数時間
閉じ込められ、東北新幹線は当面の間不通になると発表があった。高速道路にも一部崩れた場所が
あるようだ。熊本地震であったような余震が実は本震だったなんてことがこれから起きませんよう
に。リハビリセンターまで歩行器で歩いて行き、運動してからまた歩行器で帰って来る。このため午前中
だけで400m歩いた。甥のヒカルが2度目の郵便物届けに来てくれた。都合良く病棟入口近くにいた
ので暫くエレベータホールのソファで彼とお喋りが出来た。彼が運んで来た郵便物を早速チェックしているうちに
「これ買おうか」と頭の中に灯がともり、会員制ホテルの会員権を電話して買ってしまった。典型的な
衝動買い。もう70年余私をやっているが、だいたいにおいて直観、感覚を頼りに生きて来たような
気がする。熟慮に熟慮を重ねて、なんてことで良い結論は見いだせないと思いこんでいるようだ。
退院して2日後に契約の手続きをすることになった。今日はM先生、F本先生とお喋りしたが、夕
方はY下先生とも長話。四国や岡山の話など。むずむず回避の脚上げ下げ運動、今日もシッカリ200回。
夜のテレビは「プレバト」と「ケンミンショー」。ずいぶん長い間I親ビンに宗匠をお願いして「連句」(歌仙と
も)をやっていたが、3年前連衆のひとり雅房を病で失ってから新たに歌仙を巻くことはなくなっ
た。連句は俳句と同じ長句5・7・5も作れば、短句7・7も作り、数人が前の人の句につけて詠
んで行く。何年やっても雅房のようには上達しなかった私だから、夏井いつき先生に指導を仰ぐ立
場だったら、二度と立ち上がれない程強く叱責されたに違いない。くわばらであるが、番組は楽し
い。睡眠薬@を飲んだのだが午前2時まで眠れなかったのでAを飲みようやく眠りにつく。無酒日
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3月 18日(金) 入院18日目・術後16日目
東京7825人(重症者48人)全国4万9210人(死者156人)
朝 聖路加国際病院 病院普通食(厚揚げおろし餡 キャベツのゆかり和え、ふりかけ、ご飯、さつま
芋と長葱の味噌汁、飲むヨーグルト)、封印わさび漬け
昼 聖路加国際病院 病院普通食(鰆の照り焼き 椎茸含め煮添え、白菜と揚げの煮浸し、胡瓜と
蕪の酢の物、キウイ
普通食は昼だけ果物がつく
夜 聖路加国際病院 病院普通食(黒酢酢豚、モヤシナムル、海草サラダ、ご飯、中華春雨スープ
今夜の夕食は中華風だった
朝7時に採血があったが、その後K村先生がお見えになった。毎朝7時には出勤されている由。来
週24日の退院が許可され、腰痛はやがて治るだろう、計測してみなければわからないが、術後は2
センチ程身長が伸びたのではないかとのことだった。今日は朝から寒く、最高気温が5度と言っている。
昨日より11度も下がることになる。往復歩いて行ったリハビリでは初めて階段の上り下り訓練があっ
た。杖を使ってゆっくり歩けば何とかなる。今日も午後の自主トレと合わせて700m強歩いた。昔から
カラダを動かすことは嫌いだった。スポーツは見たり、させたりするもので、自分でするスポーツはイヤという
人間である。そんな自分が傷口に響いて痛いし、地味な運動ばかりなリハビリに毎日燃えているのであ
る。ずいぶん熱心ですね、と大勢の看護師さんから褒められるのだが、私がリハビリ好きなハズが無いの
で自分でも不思議な感じ。しかし確かなことは「頑張れば自分が得する」とわかっていることだ。リハ
ビリを頑張って筋肉をつけていけば早く歩くことが出来る、早く治ると信じているから。だから今日も
せっせと運動しているのだよ。リハビリ時の測定では左膝は105度、右膝は120度曲がっていた。良し!
である。5月都内ホテルに4泊するのだが、毎晩の夕食のメンバーとレストランを決めた。昨年は見逃した日が多
かったので、今回は庭園の雲海をたっぷり楽しむ計画だ。この病院では薬をもらう時、食事の時、血
液検査をされる時など、その都度氏名と生年月日を告げねばならないルールがある。一日に何度も言わね
ばならない。当然飽きる。で、当然私はいろいろ考えるワケだ。最初は「吉永小百合です」と言ってい
た。次は「山口百恵」にした。しかし、看護師さん世代には古いスターばかりだったな、と反省し、以来
「綾瀬はるか」、「永野芽郁」、「長澤まさみ」、「有村架純」、「上白石萌音」、「小松那菜」なんて女優の名
前を小出しに言い続けたのだった。初めは笑ってくれたが、だんだん「フン!」と鼻であしらわれた。先
場所で痛めた怪我が良化していない横綱照ノ富士は3勝2敗で休場。岩手県で震度5強の地震。無酒日
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3月 19日(土) 入院19日目・術後17日目
春の甲子園始まる
東京7444人(重症45人)全国4万4711人(死者104人)
朝 聖路加国際病院 病院普通食 (鶏肉と高野豆腐の炒め煮、浅利の胡麻辛子和え、紫蘇の実、
ご飯、玉葱とワカメの味噌汁
昼 聖路加国際病院 病院普通食 (白身魚カレー風味揚げ スナップえんどう添え、ヒジキと枝豆の炒め
煮、オクラのお浸し、バナナ
レジデンスでは食べないバナナも食べる
夜 聖路加国際病院 病院普通食(ハッシュドビーフ、スチームカリフラワー、サラダ、ご飯、杏入りゼリー)
実は昨夜8時半に寝てしまった。眠りに入るのがなかなか難しい状態が続いているからテレビなど観
ていて「眠い」と思ったら即座に寝る体制にしたのだ。夜中トイレに5回も起きてしまったが、それ
でも合計すれば7時間半から8時間は眠ったのではないか。昨今では珍しい「睡眠豊作」であった。
睡眠薬が上手く効いてくれたのだろう。7時半😢、8時😢。毎朝の私である。今朝のリハビリも階段
練習。膝の曲がり角度は左115度、右130度!進歩していると私もとても嬉しい。退院してから、
歩けるようになってからのことを考えていると、つい楽しいことの予約に走ってしまう。退院した
週の食事の誘いや予約、6月の旅の申し込みとお誘い・・。こうゆう作業は楽しくていいなぁ。照
ノ富士は休場してしまったが、やっぱり大相撲は好き。新大関の御嶽海、新関脇の若隆景、阿炎、
新小結の豊昇龍、先場所活躍した前頭筆頭の宇良などが今場所どんな相撲を取り、どんな星を残す
か。元大関の高安もここまで勝ちっぱなしだし。今年の初場所の初日は、超久しぶりに国技館で大
相撲を観た。今年もう一度行って観たいと思っている。自主トレも脚上げ下げも運動関係は終了した
夕方は、A先生が差し入れてくれた「地図なぞり」を楽しむ。半島や島嶼部などの海岸線をただペン
でなぞっていくだけなのだが、何も考えずにリアス式の海岸線をなぞっていくうちに心がゆったり落ち
着いたりしてね。誰が考えたのかしらないが、なかなかの作品である。元養老孟司氏も「ハマッてしま
う」と推薦している。夕食のメイン料理はハッシュドビーフだった。ご飯にかけてハッシュドビーフ丼だよ。無酒日
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3月 20日(日) 入院20日目・術後18日目
東京桜開花
東京6562人(重症468人)全国3万9659人(死者66人)
朝 聖路加国際病院 病院食 特別洋食880円(スクランブルエッグとハム、サラダ、コーンフレークとミルク、ロールパン、
マスクメロン、飲むヨーグルト、コーヒー)
コーンフレークとミルク、悪くないかも。
昼 聖路加国際病院 病院普通食 (南瓜とかき揚げの温蕎麦、白菜と青紫蘇和え、オレンジ
バナナボートを買って貰ったチャコ F原家は家族で沖縄旅行
夜 聖路加国際病院 病院食 特別和食1760円(鶏の和風シチュウ、蓮根の水菜サラダ、長芋の蟹あんか
け、漬物、お吸い物、ライス、マンゴーとパイナップル)
昨夜は飛び飛びに計5時間半眠り、4時半には起床した。必要も無いのに暗いうちに起き出すなん
てことも入院中ならでは、だわね。7歳下のIマリちゃんは、今も毎朝3時起きして働いている。あ
と1年は働くと言っていた。頭下がりっぱなし。日曜日はドクターもリハビリもお休みなので、自主トレを
午前午後合わせて10回歩いてしまった。計1000メートル、1キロだ。普段だってこんなに歩くかどうか。
ナースセンターの周囲を△にグルグル回っているうちに、9階の西病棟の病室を数えている。951号室から
973号室までの19室。「4」と「9」の数字ば使用されていない。951号室と960号室は私が入っ
ている病室より一回り広いらしい。ま、そんなことどうでも良いことなのだが、毎日こうしてグルグ
ル歩いているからね、つい観察してしまうのよ。大阪のF原家は長男の名古屋赴任を前に家族4人
で沖縄旅行に出かけたそうだ。一方A先生夫妻は伊豆高原の断食道場へ。回を重ねていくうちに空
腹が快感になったとかで、今回が7回目となる。私もどうか、と何度か誘われたが、固くお断りし
ている。むずむず足症候群は今日一段と症状がキツクてツライ。足上げ下げ運動も言われた200回を上回
る250回やったが、即効性は無いしなぁ。冷やすよりは温めの方が良いかもしれないわね、と看護
師のY本さんと相談し、湯煎で温めたホットパットをバスタオルで包み両膝辺りに乗せた。これでむずむずの
症状が軽くなるワケではないが、温かさに紛らわせることには成功か。入院中最後の日曜日。無鮭日
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【今週の振り返り】
世界中が2月末から始まったプーチン・ロシア軍によるウクライナ侵攻の悲惨な状態に震撼とさせられているの
に、私は「自分の膝問題」で頭も心もカラダも目一杯で心苦しく申し訳ないと思っている。しかし、
この傷が癒えない限りは、今回の「ジェノサイド」についてまともな思考が出来そうに無いので、もう
しばらくお許し頂き、「夢子膝」にお付き合い頂きたい。
そもそも「人工膝関節置換術」とは何ぞや。私が医師から説明を受けた説明文書にはこう書いてあ
る。「手術の内容 人工膝関節置換術では、大腿骨遠位部、脛骨近位部、膝蓋骨の関節面のみを人
口材料(金属、セラミックス、ポリエチレンなど)で置換します。膝関節の前面に約10センチ〜15センチの皮膚切開
を加え、筋肉と腱の一部を切開し膝蓋骨を脱臼させることにより膝関節を展開します。手術前の計画
に加え、手術中にも関節部の骨の大きさを計測し、個々の膝の形に適した人工膝関節を設置できるよ
うに専用の機械を用いて骨の表面を削り形成します。仮の人工関節で適合性と関節の動きを確認した
後に、適したサイズの人工膝関節を骨に強固に固定します。手術に要する時間は、1〜2時間です」と
あり、更に「手術により期待される効果」として「手術により痛みや関節機能の改善が期待出来ます。
人工膝関節置換術は、国内外で広く行われている手術であり、ほどんどの方が問題なく日常生活に戻
り、術後10年で95%が人工関節に問題を生ぜずに生活しています」とある。私の場合は、同時に両
側の「人工膝関節置換術」だったから約4時間かかった。
担当医のK村先生のお話では、術後25年経過しても約80%が問題無いと答えているそうだ。私は今
〇〇歳だから、〇〇+25年=99歳!!!そんなに長生きはしないと思うのだが、もし生きてしまっ
たら、また私は人工膝関節置換術を受けるのだろうか。K村先生がこれまで手術を手掛けて来た最高
齢は103歳だそうだから「大丈夫」と言うことになる。「でも両脚やったワケでは無いですよね」「両脚
の手術をした最高齢は94歳でしたね」・・・はぁ〜さようで。通常は手術前より関節の動きは良くな
るが、術後に関節が固まって動きが悪くなってしまうこともあるらしい。関節拘縮と言うのだって。
この関節拘縮を防止するためには手術後早期のリハビリが重要になる。激痛に苦しむ手術後翌日、「さぁ、
今日からリハビリ始めましょう」と言われた時は、「鬼!」「悪魔!」と心底毒づきたかった。身動き出
来ない術後の人間に「はい、それではベッドに腰かけてみましょう」「はい、次は車椅子に移ってみま
しょう」・・・看護師さんも数人がかりで支えてくれるが、足を動かすにもどこに力を入れて良いの
かわからない身には実にツライ試練だった。その翌日には「ではバーに掴まったままで良いですから立っ
てみましょう」の指令にもグサっと心を抉られた。立てなかった。悔しかった。しかし、その翌日立て
た。10秒間。2回も!それが自信になってリハビリに力が入った。医師や理学療法士の言葉は信ずるし
か無いのだ。それに人工膝関節置換術が保険診療で受けられるというのも大きな魅力でしょ。
年を取るにしたがって人間は多くの機能や力を失う。出来なくなることばかりだ。ペットボトルの蓋を開
けるだけでも大騒ぎ。若い頃なら平気で出来たのに、この年ではもう出来ない。そう言ったり、思っ
たりしたことに溢れている。そんな多くを失っていく世代の自分が、この手術を受けたおかげで、一
旦失ったものを取り戻すことが可能になった。一番基本的なことではてくてく歩くことが出来ること
だ。ぴゅ〜〜っと走れるかもしれない。♬ランラランララン とスキップも出来るかな。布団に横になったら起き
上がれないので旅館に泊まることは諦めていた。でも、これから高級旅館も選択肢に加えることが出
来る。劇場や駅の階段の上り下りも出来る。食べてみたい鮨屋が掘り炬燵式カウンターと聞いてお断りした
が、今度は「行く、行く」と言える。旅行に行っても散策観光は、私にとっては待ち時間だった。バス
の中やカフェで本を読みながらいつも待っていたが、これからは私も散策出来る。高い費用を払ったスポー
ツクラブも運動が出来ないので退会したが、新たなクラブ入会も考えてみよう・・・捕らぬ狸の皮算用思考
は尽きることが無いが、リハビリで歩きながらニマニマしている時、私はそんなことを考えているのである。
ガラスの膝にピッタリサイズの人工膝関節が固定された
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